JPH06297468A - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JPH06297468A
JPH06297468A JP13976693A JP13976693A JPH06297468A JP H06297468 A JPH06297468 A JP H06297468A JP 13976693 A JP13976693 A JP 13976693A JP 13976693 A JP13976693 A JP 13976693A JP H06297468 A JPH06297468 A JP H06297468A
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Japan
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mold
lower mold
core
die
mounting plate
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JP13976693A
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English (en)
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Yoshimasa Takano
善誠 高野
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Takano Corp
Original Assignee
Takano Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の成形用金型は、ダイセット型が多く用
いられていた。そして、成形品を離型させ、突出すのに
エジェクタとエアとの併用であったのを、ダイセット型
を使用せず簡易化し、金型の一部を離型に使用し、エア
突出しを容易にする。 【構成】 上型30の下方外周と、下型40の上方の穴
をテーパー面34、44に形成し、コア50の下方と下
型40の穴下方とにもテーパー面41、51とを形成し
て、夫々の中心を位置決めできるようにし、下型40の
取付部59の外周に固定側取付板52の適所に設けたブ
ロック60によって、固定側取付板52のパッキング溝
57に挿入されたパッキング58の復元力により上動す
る下型40の移動量を制限して、下型40の移動(上
昇)により成形品をコア50より持上げ、エア孔54、
55からのエア供給によって成形品を突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂製容器を成形
するのに好適な金型、詳しくは、弁当箱や重箱のような
容器を成形するための金型の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製の容器は、木製の漆器容器に
代わって、お碗や弁当箱或は重箱にも応用され、近来そ
の漆に代わる塗料の発達とともに富みに盛んになってき
ている。
【0003】この弁当箱や重箱に蓋をしても、従来のも
のでは外れ易く、液密状に該蓋を固着できなかった。そ
こで、本出願人は、特願平4−60889号で蓋を固く
固着させ、かつ、その形状において金型から離型し易い
ようにした容器を提案し、実施している。
【0004】すなわち、図2及び図3でその形状の概略
を説明すると、容器1の底部11側の側部に全周にわた
り形成され、外方向に突出した肉厚部からなる係止部2
と、該係止部2の上段部3から立上がり、その外周側が
上方に向かって内方向に緩く傾斜してなる外側部5と、
該外側部5から立上がり、その外周側が上方に向かって
外方向に傾斜する外縁部7とを備え、前記係止部2、外
側部5及び外縁部7を連続形成すると共に、前記係止部
2の上段部3から前記外縁部7の上縁8に向けて肉厚が
漸次薄くなるように構成し、かつ蓋(図示せず)を外し
た前記容器1に開口状態にて、前記外縁部7の上縁8外
周が前記外側部5外周の立上がり起点4aより内方に位
置するようにして、立上がり起点4aから起点6aまで
の外側部5では下型からの抜き方向に対して抜き勾配
を、起点6aから上縁8までの外縁部7は該下型の抜き
方向に対して逆に傾斜する勾配を、前記容器1の外周に
設けたものである。
【0005】図3では、平面視で外形を半月形にした場
合を示しているが、ほゞ四角形やその他多角形のものも
ある。
【0006】そして、底部11外周の肉厚部の剛性と、
外縁部7及び上縁8部全周の肉薄部による弾性と、合成
樹脂の成形時の冷却による収縮を利用して、エア突出し
をすることを可能にしている。
【0007】前記エア突出し方法を製品「バケツ」を例
として図5(昭相58年1月7日初版10刷発行 著者
石川順一郎 日刊工業新聞社刊 「射出成形用金型」
194頁 図9・11 ストリップリングと空気突出し
参照)により説明すると、成形品(ここではバケツ)2
8は金型のキャビティに溶融した合成樹脂材料を充填し
て型締圧縮し、冷却した後、上型(図示せず)は上昇し
て型開きした状態であるが、この型開き中に、エジェク
タピン22を図示していないがアクチュエータで矢印方
向に前進させると、エジェクタプレート23に固定した
エジェクタピン24がストリップリング20を押し上げ
るので、バケツ28はコア21から離型してエジェクタ
ピン22の前進作動した分だけバケツ28は持ち上げら
れるから、該バケツ28のテーパー内径部とコア21の
テーパー外径部とに隙間26を形成して、エア孔25か
ら圧縮空気(以下、単にエアということもある)を供給
することにより、突出すようにしたものである。
【0008】また、金型は、図5に示すように一般的に
はダイセットが型利用され、ガイドピン27が一方側に
植立固定され、他方側(ここでは上型側であるが、図示
していない)のガイドポストに案内されて、上型と下型
との中心が一致するようにされている。
【0009】これらの離型においては、できるだけスト
リップリング20を作動させるストローク長さは短くす
ることは、成形品28を座屈させないので有効でもあ
る。
【0010】上述バケツ28のような成形に当たって
は、形状が単純で抜き勾配が一方向のため、ストリップ
リング20も十分な大きさを採用することができ、上型
を一つの金型として製作できる。従って、上型を成形機
のストロークだけ大きく上昇させて、前記ストリップリ
ング20を十分に作動させることができる。しかしなが
ら、図2及び図3で説明したように、外側部5と外縁部
7とが互いに相反する方向に抜き勾配が正方向と逆方向
にある場合、前記上型は分割型とする必要性が出てく
る。この分割型とするときには、パーティングラインP
は重要になってくる。
【0011】そこで、上型を図2におけるパーティング
ラインPaとして、上型は底部5側を、下型は係止部2
から外側部5及び外縁部7並びに上縁8を成形できるよ
うにし、成形した容器1の上縁8とほゞ同一幅の板厚で
形成したストリップリングを用い、該ストリップリング
の押上ストロークを0.5mmとして、コア型から容器
1を離型させるようにした。しかし、上縁8部の板厚が
3mm程度の薄さのため、また、前記ストリップリング
も同等の厚さであるので、上縁8の外縁に局部的な損傷
ができること、及びストップリングが早期に変形し始
め、取換えの必要性がでてきた。
【0012】すなわち、ストリップリングの寿命によっ
て生産性は低下し、生産コストを高めてしまうこと、ま
た、図5で説明したようにダイセット形式が採用されて
いるため、金型を構成する部品点数が多く、その部品も
各々に精度を要求されるので金型自体も高価となり、前
記生産コストを高める要因にもなっていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、容器1
の外周側に係止部2があり、かつ、外側部5と外縁部7
とに夫々抜き勾配が相反する方向に存在する場合、スト
リップリングを有効に利用することができない。しか
し、下型を更に分割することによって成形品を取り出す
ようにできるが、該分割型はダイセット型と同様に部品
点数が多くなることと、その分割型の作動方式が複雑に
なることに加えて、分割したパーティングラインが成形
後に容器1の外周側に残留させ、商品価値が低下するの
で手仕上げを余儀なくさせてしまい、好ましくない。
【0014】そこで、金型の内部はコア(雄型)とし、
外形状の底部11、底縁(糸縁)12を上型としてパー
ティングラインPを係止部2の下方(金型における下型
では、上方)として、パーティングラインPより上縁8
にかけて下型に形成し、該下型を可動可能に構成して容
器1を下型の可動によってコアから成形品を離型させる
ようにして、金型を簡易化すると共に、下型に前記スト
リップリングの機能をも有するようにしている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上型及び下型
並びにコアとで一組の成形用金型を構成し、該上型は可
動側取付板に固定され、前記コアは固定側取付板に固定
するとともに、該コアに対して前記下型が固定されて、
型閉することによって前記上型が該下型と接合して該コ
アとでキャビティを形成する金型において、前記固定側
取付板(52)にはコア(50)を中心として、該コア
(50)の外周よりやゝ離れた位置でパッキング溝(5
7)を設け、該固定側取付板(52)の側部から該コア
(50)の外周側近で、かつ、前記パッキング溝(5
7)より内方に貫通するエア孔(54、55)と、を備
え、前記コア(50)の下方外周には前記下型(40)
の下方部とは夫々テーパー面(41、51)で挿嵌され
ており、該下型(40)の底面には前記パッキング溝
(57)に挿入されたパッキング(58)と前記エア孔
(55)とが位置し、ブロック(60)を前記固定側取
付板(52)の複数個所に固定してパッキング(58)
を潰し代を有するように該下型(40)を取付け、か
つ、該下型(40)の上方には前記上型(30)と接合
して位置決めロックされるテーパー穴(44)を有し、
前記上型(30)の下面側の外周にはテーパー面(3
4)を形成して該下型(40)のテーパー穴(44)と
嵌り合うよう形成され、可動盤の作動で該上型(30)
は下型(40)と接触して型閉・型締されるとともに、
パッキング(58)を圧潰して該下型(40)を下動さ
せて該底面は固定側取付板(52)の上面と密着して、
前記コア(50)と下型(40)とは夫々テーパー面
(41、51)で接触し、該下型(40)は位置決めさ
れること、を第一の特徴としている。
【0016】型開状態、すなわち前記上型(30)上昇
したときには、前記下型(40)はパッキング(58)
により支持される該下型(40)の底面と前記固定側取
付板(52)の上面とには所定量の隙間(M)を有する
ように、該パッキング(58)の弾性によって該下型
(40)を可動とし、かつ、該可動を前記ブロック(6
0)によって制限したこと、を第二の特徴としている。
【0017】そして、前記パッキング(58)をOリン
グとし、前記下型(40)の上昇にさいしては該下型
(40)と前記固定側取付板(52)との空所における
密封体となり、同時に該下型(40)が上昇することに
より形成される該下型(40)とコア(50)とのテー
パー面(41、51)の接触面の開放隙間にエアを流通
させ、該エアの供給によって成形品を突出すこと、を第
三の特徴としている。
【0018】さらには、前記下型(40)が上昇時に、
前記コア(50)と成形された成形品(1)との接着状
態を解くこと、を第四の特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1においては、上型(30)と下型(4
0)とは、テーパー面(34、44)で接触して、更に
は該下型(40)はコア(50)のテーパー面(41、
51)で相互に中心を位置決めされるようになってい
る。該下型(0)は、その下面に設けたパッキング(5
8)の潰し代によって下動及び上昇して、可動を許容し
ている。
【0020】そして、請求項2においては、前記下型
(40)の下動及び上昇の可動量すなわち所定量(M)
を、該下型(40)を固定するブロックによって制限
し、可動とした該下型(40)の芯ずれを防止する。
【0021】さらには、請求項3においては、前記パッ
キング(58)をOリングとすることにより、該Oリン
グの断面が円形であることから復元性が良く、前記下型
(40)を押圧する上型(30)の上昇に伴い、逸早く
該上型(30)の上昇に追従するように該下型(40)
を上方へ上昇させ、前記可動を制限された位置で下型
(40)を停止させるので、該下型(40)の底面と固
定側取付板(52)の上面とで形成される隙間(M)の
密封体として働く。
【0022】また、請求項4においては、前記下型(4
0)が上昇することによって、コア(50)に対しては
被嵌されるように成形された成形品(1)の内側部(1
0)は抜き勾配を有し、該成形品(1)の外側部(5)
は該下型(40の上方向に対して抜き勾配を有してはい
るが、該下型(40)の上昇によって該成形品(1)を
該下型(40)に抱持した状態で上昇し、前記コア(5
0)に底部(11)及び内側部(10)が接着状態であ
ったのを解く(以下、離型という)。
【0023】
【実施例】以下、図1で本発明にかかる成形用金型を、
図2及び図3並びに図4で該金型で成形した製品につい
て説明する。
【0024】また、本説明に当たって、図1のキャビテ
ィ(空所)Cにおける各部の呼称は、図2及び図3並び
に図4の呼称と同一とし、図1ではその符号を省略して
いる。そして、図2ないし図4の同一部分には同一符
号、同一呼称とし、図2と図4とを区別して説明すると
きは、夫々図2ではaを、図4ではbを付することとす
る。
【0025】まず、図1に示すように、上型30は可動
側取付板31にボルト・座金等の締付具33によって固
定され、該上型30の下方外周にはテーパー面34と、
該下方は平面でなるパーティングラインPとによって、
後述する下型40のテーパー面(穴)44及びパーティ
ングラインPとで接触するように、切削加工され組立て
られた前記可動側取付板31を、可動盤(図示していな
い)に固定される。
【0026】ついで、下型40には、起点6aから外縁
部7の傾斜と同じ角度で延長したテーパー面41をその
内側に形成し、ブロック60のアゴ高さHよりも、隙間
M(ここでは、後述する固定側取付板52の上面と該下
型40の底面とで形成する隙間と一致する)分低くした
高さFの取付部59を、その下型40の外固に設けてい
る。
【0027】コア50の下方では、前述の下型40の起
点6aから延長したテーパー面41と一致する角度でテ
ーパー面51を形成し、固定側取付板52の適所に設け
たボルト孔にボルト・座金等の締付具53によって該固
定側取付板52のほゞ中央に位置するように取付けられ
る。
【0028】前記固定側取付板52の外周側面の適所に
は、エア孔54をその中心方向に穿設し、コア50のテ
ーパー面51の外周付近に貫通するようにエア孔55を
穿孔している。そして、該コア50のテーパー面51の
外周よりやゝ離れた位置でパッキング溝57を設け、該
パッキング溝57の溝幅はパッキング58として使用す
るOリングの直径よりも幅広に設けている。また、該溝
深さは、前記下型40が隙間M分上方へ移動しても該下
型40の底面を強く圧し、かつ、該底面が固定側取付板
52の上面と密着しても該Oリング58を圧潰してしま
わない深さに形成する。そのため、前記隙間Mは該Oリ
ング58によって必然的に決定・制限されるが、アゴ高
さHは、取付部59の高さFに対して隙間Mを0.5m
mと規制するようにしてある。この高さH及び溝深さ
は、Oリング58の機能を考慮して、変更は可能であ
る。
【0029】上記のようにした固定側取付板52のほゞ
中央で前述のようにコア50を固定し、パッキング溝5
7にOリング56を挿入し、さらに下型40のテーパー
面41とコア50のテーパー面51とを沿うように被
せ、該下型40の外周取付部59内に臨むようにブロッ
ク60をボルト・座金等の締付具63で仮止め(仮止め
は、しないでも可能)する。さらに、前述の可動側取付
板31に固定された上型30を、そのテーパー面34と
下型40のテーパー面44とを挿嵌させることで相互に
パーティングラインPで接触し、成形機の可動盤(図示
せず)を下降D方向に下降させ、該下死点まで達したと
きブロック60を締付けて固定すると、該ブロック60
と取付部59にはその高さの差=H−Fの隙間Mが形成
され、コア50の上方と、上型30の下方及び下型は夫
々中心が一致し、夫々に削設された形状によってキャビ
ティCが構成される。この中心合せをした後、可動側取
付板31は可動盤に、固定側取付板52は固定盤に固定
する。
【0030】そして、上型30が可動盤の上昇U方向に
上昇することによって、Oリング58の復元力により下
型40は該上型30の上昇に追従するように上昇する
が、ブロック60と取付部59との高さの差=H−Fに
制限され、該下型40の底面と固定側取付板52の上面
とには隙間M(実施例では0,5mmとしている)を形
成し、パッキング溝57にあるOリング58は該溝底と
該下型40の底面との強い接触状態にあるから気密性を
保持し、前記の下型40が上昇することにより互いに接
していたテーパー面41、51に僅かな隙間を形成する
こととなるので、エア孔54のネジ部に連結したエア供
給管(図示せず)からエアを供給すると、エアはその僅
かな隙間からキャビティC方向へ向かって供給・流通す
る。
【0031】ここで、理解し易くするため、従来例でも
述べてはいるがキャビティCの内部を形成している容器
(成形品)1a、1bの形状について詳述すると、図2
の容器1aは、底部11から側部方向にその全周にわた
り係止部2及び上段部3が形成されている点で、図4の
容器1bと異にしている。
【0032】すなわち、容器1aの底部11の周囲に
は、内側部10を直立状に形成し、該内側部10にはコ
ア50との抜き勾配を有するようになっていて、更に、
該内側部10の上方は外方向に開口状態に外縁部7と
で、下方よりも肉厚を薄くしている。そして、該底部1
1より外周側部に外方向に張出すように係止部2と上段
部3とが形成されて肉厚を厚くしている。そして、上段
部3の立上がり起点4a外側部5が起点6aと結ばれ、
該起点6aから上縁8へと外縁部7が外側へ傾斜して、
下型40における抜き方向に対して該外縁部7は逆方向
に、該外側部5は抜き勾配を有している。
【0033】図2の外観でも理解できるように、底部1
1の外周側部では肉厚は厚く、上縁8側では肉厚は薄
く、立上がり起点4aの間隔Wよりも上縁8の外端縁の
間隔VはR分小さい形状としている。更に詳しくは、立
上がり起点4aからの外側部5の抜き勾配を5°とし、
起点6aからの外縁部7の角度を4°〜8°、該起点6
aから上縁8の上端までの長さを7〜5mmとしている
ので必然的でもあるが、間隔Vは間隔WよりもR分小さ
くしている。そして、外縁部7の角度を8°より以上に
大きくすると間隔Vは間隔Wよりも大きくなるため、下
型40における起点6aの内径(形)が最も小さい個所
となり、容器1の抜け出しの際に、最小に小さくなる上
縁8周端縁が該容器1の材料の弾性限界を超えて破壊す
る虞れがある。また、該外縁部7は下型40に対して逆
の抜き勾配になっているが、その上縁8までの長さを短
くすることによって、金型における起点6aを早期に通
過させ、肉厚部となった外側部5の空所(キャビティ)
C側への脱出を可能なようにしている。この容器1aで
は、パーティングラインPaを係止部2としているの
で、下型40に対しては製品の抜き方向に大径(形)に
なるようにしている。12は、底縁(糸底)である。
【0034】図4で示した容器1bは、前述した容器1
aに対して、底部11から該部外周側部に係止部2及び
上段部3を形成しない場合である。この底部11の外周
側部は肉厚を厚くし、その底部11の底外周外側の曲部
の終点を立上がり起点4bとし、該立上がり起点4bは
パーティングラインPbの起点ともなっている。該パー
ティングラインPbを境として上型30と下型40は形
成する。前記立上がり起点4bから外側部5、起点6
b、外縁部7及び上縁8と、底部11から上方に伸びる
内側部11とで容器1bは形成されており、夫々外側部
5、外縁部7及び内側部10は、上述容器1aと同一で
あるので説明は省略する。
【0035】上述した容器1a、1bの共通点は、立上
がり起点4の間隔Wよりも上縁8の上端の間隔VがR分
小さくなっていることと、起点6を境として下型40の
抜き方向に対して抜き勾配となる外側部5があり、その
抜き勾配とは逆方向になった外縁部7があることと、内
側部10ではコア50に対しては抜き勾配と上縁8側に
は更に大きくなった抜き勾配とで、底部11の外側側部
で肉厚が厚いこと、上縁8側では肉厚が薄いことであ
る。
【0036】キャビティCを構成する上型30、下型4
0及びコア50の夫々は、上述図2及び図4で説明した
容器1の外形、内形状を夫々に切削・研削して形成し組
立てられる。該コア50に対しては、内側部10は抜き
勾配を十分に有している。また、下型40に対しては少
なくとも起点6を有し、該起点6から上方への外側部5
は抜き勾配を有している。従って、成形された容器1
は、成形が終了して上型30が上昇U方向へ上昇する
と、下型40はOリング58の弾性によって上型30に
追従するように素早く上昇し、この上昇のとき、起点6
が最小直径(外形)部分であり、かつ外側部5は抜き勾
配となっているからその抜き勾配に逆らう状態で下型4
0は上昇するので、容器1を下型40に抱持したように
コア50から離型させる。
【0037】この離型のさいに、上昇した下型40は接
触していたコア50との相互のテーパー面41、51を
解離して僅かな空所を形成する。そして、下型40の底
面には固定側取付板52上面との間に、ブロック60の
アゴ高さHで制限された隙間Mを形成するが、密封体と
したOリング58によって、該所における隙間Mの外方
向への機密を保持し、エア孔54から供給するエアはエ
ア孔55から前記テーパー面41、51の僅かな空所を
通過して、内側部10から底部11へと吹き上げる。こ
のとき、外縁部7は外方向に傾斜し、該外縁部7の内側
部10は、該内側部10の底部11側の抜き勾配よりも
大きな傾斜を有しているから、エアは該内側部10へ入
り込み易く、従って、底部11へと集中的にエアは流通
する。このエアによって、底部11側では肉厚は厚く剛
性を有し、上縁8になるに従って肉厚を薄くして弾性を
有するから、一時的に瞬時外縁部7を収縮するように変
形し、該上縁8側の端縁の一部でも下型40の起点6を
外側部5方向のキャビティC内に滑り出すように脱出さ
せると、成形した容器1は一気に全体が飛び出すように
突出させる。すなわち、外側部5は下型40に対しては
抜き勾配を有し、その内側部10の抜き勾配によって底
部11側に肉厚を厚く、キャビティCにおける空所を広
くしているので、容器1がコア50と下型40との側部
空所から脱出し易くなっている。そして、成形のさいに
は、溶融した樹脂材料は底部11側から上縁8方向に圧
縮成形されるので、やゝもすると該上縁8からテーパー
面41、51の接触する僅かな隙間に漏れ出して、バリ
を出すこともあるが、容器1が脱出するときに、起点6
で扱かれてバリを除去する働きをするため、突き出され
た容器1の外縁部7の上縁8外周縁には、バリは残って
いない。
【0038】そしてまた、下型40が僅かではあるが隙
間M分可動としているから、その上昇のときに係合する
起点6とによって、容器1をコア50から離型する従来
のストリップリングとエジェクタの機能を有するように
なっている。さらには、上型30が下降して下型40の
パーティングラインP面で接するときには、テーパー面
34、44が互いにロックして中心を保持し、かつ下型
40はコア50のテーパー面41、51とが互いに接触
して中心を一致させている。また、上型30の上昇移動
によって、Oリング58は復元力によって下型40を支
持して上方へ移動させ、前記テーパー面41、51との
接触を解き、該テーパー面41、51との間にエアの流
通空所を形成させる。
【0039】容器1aにあっては、係止部2及び上段部
3があるから、下型40が上昇のときには、該係止部2
及び上段部3を支持して容器1aを支持して容器1a全
体を持上げることができる。そして、容器1bにあって
は、起点6bよりも大径(形)の起点4b部をパーティ
ングラインPbとしているので、容器1bの抜き勾配方
向に持上げられる。
【0040】なお、本容器1は合成樹脂で成形されるの
で、冷却固化するに従って、該合成樹脂の特有の収縮率
を有しており、容器1は下型40に対してはその収縮に
より自然に離型し易い状態になる。
【0041】さらには、本金型にはスプルーを設けてい
ない熱硬化性樹脂を対象として、説明したが、上型また
はコアにキャビティと通ずるスプルーを設けて成形する
熱可塑性樹脂を成形するのに用いても、十分効果を発揮
するものである。以下に、その効果を述べることにす
る。
【0042】
【発明の効果】即ち、請求項1では、上型と下型とはテ
ーパー面でロックされ、かつ下型とコアは同様にテーパ
ー面で接触して、位置決めして下型の中心を保持し、下
型は上型の作動に従って上下方向に上昇下降をパッキン
グの復元力により移動でき、従来のダイセット型と同じ
ように金型の上型・下型及びコアとの関係を保証するか
らキャビティの成形空所を正確に保持する。
【0043】そして、請求項2においては、ブロックに
よって下型の上昇移動量を制限して可能としたので、該
パッキングの復元力によって下型は上型の上昇に追随し
て、成形した容器を下型に抱持して静かに持上げ、また
起点及び外側部と接触して成形した容器を持上げるた
め、座屈は誘起されない。
【0044】さらには、請求項3では、前記請求項2に
おける下型の上昇移動に伴って、下型の底面と固定側取
付板上面との間に空所を形成するが、該Oリングは該底
面とパッキング溝底面との間に介在して密封体を形成
し、下型とコアとの接触部はテーパー面であるため下型
が上方へ移動しても該テーパー面には空所を形成し、エ
アの流通隙間を形成させ、エアを容易に容器の内側部及
び底部へと流通させる。従って、エアは底部方向に集中
し成形品を素早く下型とコアの間に突出す。
【0045】請求項4では、前記請求項2の下型の移動
に伴い、該下型はストリップリングとしての機能を有
し、かつコアと成形品とを予め離型させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形用金型の実施例を示す断面図。
【図2】本発明の金型で成形する成形品の半断面側面
図。
【図3】本発明の成形品の一例を示す上面図。
【図4】本発明の金型で成形する成形品の一部を変更し
た半断面側面図。
【図5】従来の成形用金型と突出しを説明する概略断面
図。
【符号の説明】
1 容器(成形品) 30 上型 31 可動側取付板 34 テーパー面 40 下型 41 テーパー面 44 テーパー面(穴) 50 コア 52 固定側取付板 54 エア孔 55 エア孔 57 パッキング溝 58 パキング(Oリング) 59 取付部 60 ブロック C キャビティ F (取付部59の)高さ H (ブロック60のアゴ)高さ M 隙間 P パーティングライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型及び下型並びにコアとで一組の成形
    用金型を構成し、該上型は可動側取付板に固定され、前
    記コアは固定側取付板に固定するとともに、該コアに対
    して前記下型が固定されて、型閉することによって前記
    上型が該下型と接合して該コアとでキャビティを形成す
    る金型において、 前記固定側取付板にはコアを中心として、該コアの外固
    よりやゝ離れた位置でパッキング溝を設け、該固定側取
    付板の側部から該コアの外周側近で、かつ、前記パッキ
    ング溝より内方に貫通するエア孔と、を備え、 前記コアの下方外周には前記下型の下方部とは夫々テー
    パー面で挿嵌されており、該下型の底面には前記パッキ
    ング溝に挿入されたパッキングと前記エア孔とが位置
    し、ブロックを前記固定側取付板の複数個所に固定して
    パッキングを潰し代を有するように該下型を取付け、か
    つ、該下型の上方には前記上型と接合して位置決めロッ
    クされるテーパー穴を有し、 前記上型の下面側の外周にはテーパー面を形成して該下
    型のテーパー穴と嵌り合うよう形成され、 可動盤の作動で該上型は下型と接触して型閉・型締され
    るとともに、パッキングを圧潰して該下型を下動させて
    該底面は固定側取付板の上面と密着して、前記コアと下
    型とは夫々テーパー面で接触し、該下型は位置決めされ
    ること、を特徴とする、 成形用金型。
  2. 【請求項2】 型開状態において、前記下型はパッキン
    グにより支持される該下型の底面と前記固定側取付板の
    上面とには所定量の隙間を有するように、該パッキング
    の弾性によって該下型を可動とし、かつ、該可動を前記
    ブロックによって制限したこと、を特徴とする、 請求項1記載の成形用金型。
  3. 【請求項3】 前記パッキングをOリングとし、前記下
    型の上昇にさいしては該下型と前記固定側取付板との空
    所における密封体となり、同時に該下型が上昇すること
    により形成される該下型とコアとのテーパー面の接触面
    の開放隙間にエアを流通させ、該エアの供給によって成
    形品を突出すこと、を特徴とする、 請求項1及び2記載の成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記下型が上昇時に、前記コアと成形さ
    れた成形品との接着状態を解くこと、を特徴とする、 請求項1、2及び3記載の成形用金型。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009119782A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Kayaba Ind Co Ltd はすば歯車用成形装置
CN103407027A (zh) * 2013-06-07 2013-11-27 南通超达机械科技有限公司 用于库尔特设备的快速装模结构
CN103552173A (zh) * 2013-10-29 2014-02-05 贵州新安航空机械有限责任公司 一种带镶块的成型模具

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