JPH06302888A - 高周波電源装置及びレーザ発振装置 - Google Patents

高周波電源装置及びレーザ発振装置

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JPH06302888A
JPH06302888A JP8973893A JP8973893A JPH06302888A JP H06302888 A JPH06302888 A JP H06302888A JP 8973893 A JP8973893 A JP 8973893A JP 8973893 A JP8973893 A JP 8973893A JP H06302888 A JPH06302888 A JP H06302888A
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JP
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power supply
frequency power
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voltage
high frequency
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Application number
JP8973893A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Mikuni
幸宏 三国
Masahiro Hamaguchi
昌弘 浜口
Yoshiya Watanabe
良哉 渡邊
Tetsuo Tomisato
哲夫 冨里
Manabu Nagai
学 永井
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Toshiba Corp
DKK Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Denki Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絶縁上の問題を解消した高周波電源装置及び
レーザ出力を精度よく制御できるレーザ発振装置を得
る。 【構成】 高周波電源部12からの出力電圧V及び出力
電流Iaは電圧検出器17及び電流検出器18によって
検出されて位相制御回路16に与えられる。位相制御回
路16は、出力電圧Vと出力電流Iaとの位相が略一致
するように高周波電源部12の出力周波数fを制御す
る。一方、出力制御回路14は、出力設定器15から与
えられる出力設定値SVと出力電圧Vとを比較して出力
電圧Vが出力設定値SVと略一致するように高周波電源
部12を制御する。そして、高周波電源部12の高周波
電源はレーザ発振装置20の放電電極21,21間に供
給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波電源装置及びこ
れを用いたレーザ発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の交流放電励起レーザ発振装置の一
例を図8に示す。即ち、高周波電源装置1は、高周波電
源部2,マッチング回路3,出力設定器4,電流検出器
5及び制御回路6を備えている。
【0003】高周波電源部2は、商用交流電源を高周波
電源に変換するものであり、その出力は、マッチング回
路3を介して放電性負荷たるレーザ発振装置7の放電電
極8,8間に供給されるようになっている。このレーザ
発振装置7は、共振器9,9を備えており、共振器9,
9は、放電電極8,8間の放電エネルギーを光変換及び
増幅してレーザ光LSを放出する。
【0004】この場合、マッチング回路3は、放電電極
8,8間に加わる電圧を放電に必要な高電圧とするとと
もに、放電電流との位相を整合し、高周波電源のエネル
ギーが100%レーザ発振装置7に伝達されるように作
用する。又、電流検出器5は、高圧側たるマッチング回
路3の出力側に設置されていて、その出力電流たる放電
電流を検出する。
【0005】制御回路6は、電流検出器5が検出した放
電電流と出力設定器4の設定値とを比較し、その比較結
果に基づいてレーザ光LSが所定出力となるように高周
波電源部2の出力電圧を制御する。
【0006】図10は放電電流とレーザ出力との関係の
一例を示すもので、この図10から明らかなように、放
電電流を検出制御することによりレーザ出力を制御する
ことができるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、電流
検出器5は、高圧側で高周波電流を検出しているので、
絶縁上の問題が生ずるとともに、高周波電流の検出が本
質的に困難なため、検出精度が悪いという欠点があり、
この結果、レーザ出力を精度よく制御することができな
いという問題がある。
【0008】更に、従来の構成では、高周波電源部2の
出力周波数が固定され、且つ、その周波数での特定の動
作点の一点でマッチング回路3が高周波電源部2とレー
ザ発振装置7との間のインピーダンス整合を図っている
ので、レーザ光出力を変化させることによる負荷インピ
ーダンスの変動に対して整合条件がくずれる欠点があ
る。そして、このように整合条件がくずれると、レーザ
光出力の制御が不安定になるとともに、高周波電源部2
に破損等の悪影響を与える。
【0009】又、整合条件は、マッチング回路3の定数
のみならず、レーザ発振装置7の放電電極8,8間のイ
ンピーダンスにも影響されるので、放電電極8,8の製
作ばらつきに応じてその都度マッチング回路3の調整が
必要になる。
【0010】以上のことを図9の等価回路を用いて詳述
する。尚、マッチング回路3としては、逆L形LC発振
回路が用いられている。図9の等価回路を、整合条件が
成立する、即ち、高周波電源部2からみたインピーダン
スが純抵抗になる、という条件の基に解くと、放電性負
荷たるレーザ発振装置7に流れる電流(負荷電流)I及
び高周波電源部2の出力周波数fは、高周波電源部2の
出力電圧をVとした場合、次のように求められる。
【0011】
【数1】 ここで、
【数2】 である。尚、Vpはレーザ発振装置7の陽極電圧で一定
値をとり、
【数3】 の関係がある。又、共振周波数(出力周波数)fは、
【数4】 となる。ここで、
【数5】 である。
【0012】これらの式から明らかなように、負荷電流
Iを制御すべく高周波電源部2の出力電圧Vを可変にす
ると、共振周波数fも変化する。又、共振周波数fは、
レーザ発振装置7のキャパシタンスCによっても影響さ
れる。
【0013】図11には、高周波電源部2の出力電圧V
と負荷電流(放電電流)Iとの関係の一例を示し、図1
2には、出力電圧Vと出力周波数fとの関係の一例を示
す。これらの図から明らかなように、出力電圧Vを変化
させるときには、同時に周波数fも制御しないとインピ
ーダンス整合がとれないことが理解される。
【0014】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、絶縁上の問題を解消し得、フィ
ードバック制御のための検出精度の向上を図り得る高周
波電源装置を提供するにある。
【0015】本発明の第2の目的は、レーザ出力を精度
よく制御でき、しかも、負荷変動及び製作ばらつきに対
してもインピーダンス整合の調整が不要で、効率よいレ
ーザ発振装置を提供するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高周波電
源装置は、商用交流電源を高周波電源に変換する高周波
電源部を設け、この高周波電源部と負荷との間に負荷電
流と前記高周波電源部の出力電圧とを略1対1の関係に
整合するインピーダンス整合手段を設置し、前記高周波
電源部の出力電圧と出力電流との位相を検出しこれらの
位相が略一致するように前記高周波電源部の出力周波数
を制御する位相制御手段を設け、前記高周波電源部の出
力電圧を検出しこれが設定値となるようにその高周波電
源部を制御する出力制御手段を設ける構成に特徴を有す
る。
【0017】請求項2記載の高周波電源装置は、商用交
流電源を直流電源に変換する電圧形直流電源部及びこの
電圧形直流電源部の直流電源を高周波電源に変換する電
圧形インバータからなる高周波電源部を設け、この高周
波電源部の電圧形インバータと負荷との間に負荷電流と
前記電圧形インバータの出力電圧とを略1対1の関係に
整合するインピーダンス整合手段を設置し、前記電圧形
インバータの出力電圧と出力電流との位相を検出しこれ
らの位相が略一致するように前記電圧形インバータの出
力周波数を制御する位相制御手段を設け、前記高周波電
源部の直流電源部の出力電圧を検出しこれが設定値とな
るようにその直流電源部を制御する出力制御手段を設け
る構成に特徴を有する。
【0018】請求項3記載の高周波電源装置は、インピ
ーダンス整合手段として、逆L形LC共振回路を用いた
ことを特徴とするものである。
【0019】請求項4記載の高周波電源装置は、電圧形
インバータのスイッチング素子として、SITを用いる
ようにしたことを特徴とするものである。
【0020】請求項5記載の高周波電源装置は、電圧形
インバータのスイッチング素子をパルス信号によってオ
ンオフするパルス発生手段を有することを特徴とするも
のである。
【0021】請求項6記載の高周波電源装置は、高周波
電源部の電圧形インバータの出力周波数の初期値が、位
相制御による引込み完了時の値とは独立に、放電開始前
の放電性負荷に対して電圧形インバータの出力電圧と出
力電流との位相が略一致するような値に設定されている
ことを特徴とするものである。
【0022】請求項7記載の高周波電源装置は、インピ
ダンス整合手段が、放電性負荷に対して平衡給電を行な
うように構成されていることを特徴とするものである。
【0023】請求項8記載のレーザ発振装置は、請求項
1乃至7のいずれかに記載の高周波電源を用いたことを
特徴とするものである。
【0024】
【作用】請求項1記載の高周波電源装置によれば、フィ
ードバック情報を高周波電源部の出力電圧を検出して得
るようにしているので、フィードバック情報を低圧側で
得ることができ、従って、絶縁上の問題はなくなる。
【0025】請求項2記載の高周波電源装置によれば、
高周波電源部の直流電源部の出力電圧を制御するので、
高周波電源部の出力電圧を制御するのに比し、制御が容
易且つ正確になる。
【0026】請求項3記載の高周波電源装置によれば、
インピーダンス整合手段は、逆L形LC共振回路を用い
たことにより、製作上において簡素化できる。
【0027】請求項4記載の高周波電源海路によれば、
電圧形インバータをSITを用いて構成しているので、
電圧形インバータとして電流容量の大なるものを設ける
必要がなくなる。
【0028】請求項5記載の高周波電源装置によれば、
パルス発生手段によって電圧形インバータのSITをオ
ンオフ制御するので、断続的な高周波電源を得ることが
できる。
【0029】請求項6記載の高周波電源装置によれば、
放電性負荷の初期値が位相制御による引込み完了時とは
異なる値に設定されるので、放電性負荷の放電開始時及
び放電開始後の双方においてインピーダンスの整合を図
ることができる。
【0030】請求項7記載の高周波電源装置によれば、
インピーダンス整合手段によって放電性負荷に対して平
衡給電を行なうようにしているので、放電性負荷に対す
る絶縁上の一層の軽減を図り得る。
【0031】請求項8記載のレーザ発振装置によれば、
請求項1乃至7のいずれかに記載の高周波電源装置を用
いたことにより、負荷変動及び放電電極の製作ばらつき
に対しても自動的にインピーダンス整合を図ることがで
きて、効率よいレーザ光の出力を行なうことができる。
【0032】特に、請求項4記載の高周波電源装置を用
いたレーザ発振装置によれば、電圧形インバータの耐電
流性がよく、従って、放電構造に特殊な構造を施こす必
要がなくて、コストアップ及び構造の複雑化を招くこと
を防止できる。
【0033】又、請求項5記載の高周波電源装置を用い
たレーザ発振装置によれば、パルス状のレーザ光を容易
に得ることができる。
【0034】更に、請求項6記載の高周波電源装置を用
いたレーザ発振装置によれば、放電開始前及び放電開始
後の双方において常にインピーダンスの整合を図ること
ができる。
【0035】そして、請求項7記載の高周波電源装置を
用いたレーザ発振装置によれば、放電電極と接地部分と
の間の絶縁構造の簡素化を図ることができる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき、図1を
参照しながら説明する。高周波電源装置11は、高周波
電源部12,インピーダンス整合手段たる逆L形LC発
振回路からなるマッチング回路13,出力制御手段たる
出力制御回路14,可変抵抗器からなる出力設定器1
5,位相制御手段たる位相制御回路16,電圧検出器1
7及び電流検出器18から構成されている。
【0037】高周波電源部12は、商用交流電源を整流
して直流電源とし、更に、この直流電源により例えば発
振器を発振させることにより高周波電源を得るようにし
たもので、その出力端子は出力線19を介してマッチン
グ回路13の入力端子に接続されている。
【0038】電圧検出器17及び電流検出器18は、出
力線19に配設されていて、高周波電源部12の出力電
圧及び出力電流を検出するもので、夫々の出力端子は位
相制御回路16の各入力端子に接続されているととも
に、電圧検出器17の出力端子は出力制御回路14の入
力端子にも接続されている。
【0039】位相制御回路16は、電圧検出器17及び
電流検出器18が検出した高周波電源部12の出力電圧
と出力電流との位相差を検出して制御信号を出力するも
ので、その出力端子は高周波電源部12の制御入力端子
に接続されている。
【0040】出力制御回路14は、その入力端子が出力
設定器15の出力端子に接続されていて、出力設定器1
5から与えられる出力設定値と電圧検出器17から与え
られる出力電圧とを比較してその偏差に応じた制御信号
を出力するようになっており、その出力端子は高周波電
源部12の制御入力端子に接続されている。
【0041】放電性負荷たるレーザ発振装置20は、対
向する放電電極21,21を有し、且つ、これらの放電
電極21,21の間隔間を挟んで対向する共振器22,
22を有する。そして、このレーザ発振装置20におい
て、一方の放電電極21は前記マッチング回路13の出
力端子に接続され、他方の放電電極21は接地されてい
る。
【0042】次に、本実施例の作用につき説明する。高
周波電源部12から出力電圧V及び出力周波数fの高周
波電源が出力されると、出力電圧Vは、マッチング回路
13により放電に必要な高電圧になされて放電電極2
1,21間に印加されるとともに、放電電流(負荷電
流)Iとの位相が整合される。従って、放電電極21,
21間に放電が発生して、その放電エネルギーが、共振
器22,22により光変換及び増幅されてレーザ光LS
が取出される。
【0043】更に、高周波電源部12からの出力電圧V
及び出力電流Iaは、電圧検出器17及び電流検出器1
8により検出されて位相制御回路16に与えられる。こ
れにより、位相制御回路16は、出力電圧Vと出力電流
Iaとの位相差を検出してその位相差に応じた制御信号
を高周波電源部12に与えるようになる。そして、高周
波電源部12は、位相差が略零となるように、即ち、出
力電圧Vと出力電流Iaとの位相が略一致するように出
力周波数fを制御する。
【0044】又、出力制御回路14は、出力設定器15
からの出力設定値SVと出力電圧Vとを比較して、その
偏差値に応じた制御信号を出力して高周波電源部12に
与えるようになる。これにより、高周波電源部12は、
偏差値が略零となるように、即ち、出力電圧Vが出力設
定値SVと略一致するようにその出力電圧Vを制御す
る。
【0045】而して、本実施例においても、等価回路は
図9で示されるので、前述した(1)乃至(7)式の関
係が成立し、従って、図11及び図12に各々一例を示
すような関係が得られる。図11から明らかなように、
マッチング回路13によりマッチングが完全にとられて
いれば、放電電流Iと高周波電源12の出力電圧Vとの
間に1対1の関係が成立する。従って、レーザ発振装置
20のレーザ出力を制御するのに、放電電流Iを制御す
る代りに、高周波電源部12の出力電圧Vを直接制御し
てもよいことが理解される。
【0046】更に、高周波電源部12の出力電圧Vを制
御すべくフィードバック情報を得るために、電圧検出器
17をマッチング回路13の前段即ち低圧側に設けてい
るので、電圧検出器17は、絶縁上の問題を受けること
がなくて簡易な絶縁手段で実現でき、検出精度も高くな
る。
【0047】又、位相制御回路16により、高周波電源
部12の出力周波数fは、マッチング条件が成立するよ
うに自動制御されるので、放電負荷の増減及び放電電極
21,21の製作ばらつきにも影響されることはない。
従って、レーザ発振装置20としては、高周波電源部1
2への悪影響をなくし、且つ、効率よく、制御性のよい
ものとなる。
【0048】図2乃至図5は本発明の第2の実施例であ
り、前記実施例と同一部分には同一の符号を付して示
し、以下、異なる部分について説明する。
【0049】即ち、高周波電源部12に代わる高周波電
源部12´は、商用交流電源を整流して可変の直流電源
を得る直流電源回路23と、この直流電源回路23の直
流電源から高周波電源を得るべくスイッチング素子たる
4個のSIT24aをブリッジ接続してなる電圧形イン
バータ24と、直流電源回路23の直流出力電圧Vaを
検出する電圧検出器25とから構成されている。
【0050】そして、電圧検出器25の出力端子は出力
制御回路14の入力端子に接続されており、出力制御回
路14は、出力設定器15´から与えられる出力設定値
SVaと電圧検出器25から与えられる直流出力電圧V
aとを比較して、その直流出力電圧Vaが出力設定値S
Vaと略一致するように直流電源回路23を制御するよ
うになっている。
【0051】尚、位相制御回路16の出力端子は電圧形
インバータ24に接続されており、その位相制御回路1
6は、インバータ出力電圧(高周波電源部12´の出力
電圧)Vと出力電流Iaとの位相が略一致するように電
圧形インバータ24の出力周波数fを制御する。
【0052】図3及び図4に示すように、直流電源回路
23の直流出力電圧Vaと電圧形インバータ24のイン
バータ出力電圧Vとの間には一定の比例関係があるの
で、この実施例において直流出力電圧Vaを制御するこ
とは、前記第1の実施例において高周波電源部12の出
力電圧Vを制御することと等価になる。
【0053】この場合、電圧検出器25がフィードバッ
ク情報として検出する出力電圧Vaは直流電圧であるの
で、高周波電圧を検出する場合に比し、検出が容易で、
検出精度も高いものであり、従って、正確なフィードバ
ック制御を行なうことができる。
【0054】ところで、この第2の実施例においては、
電圧形インバータ24のスイッチング素子としてSIT
24aを用いるようにしたが、このようにすると、レー
ザ発振装置20の電源装置としては次のような効果が得
られる。
【0055】即ち、図2において、レーザ発振装置20
の放電電極21,21間で放電を開始する際に、放電を
形成する荷電粒子を初期形成するためには、放電を維持
するのに必要な電圧(放電維持電圧)の数倍の電圧を約
数百μsの間に放電開始電圧として放電電極21,21
間に印加する必要がある。そして、この高電圧の放電開
始電圧を形成するためには、短時間ではあるが、高周波
電源部12´より定格時の数倍の電流をマッチング回路
13に流す必要がある。
【0056】一方、インバータは一般に半導体素子で構
成され、従来では、半導体素子としてはFETがよく用
いられる。しかしながら、FETのような半導体素子で
は、短時間電流耐量がないので、短時間の電流供給とは
いえども、インバータに定格運転時の数倍の電流容量を
備える必要があり、これでは、高周波電源装置が高価に
なり、且つ、大形化する、という経済的不具合が生ず
る。
【0057】これを解消する技術として、従来では、例
えば、図8に示すように、放電電極8の近傍に予備放電
励起装置26を設けることが考えられている。この予備
放電励起装置26は、通常、高圧電源装置やビーム発生
装置等に用いられているもので、放電を開始する以前
に、放電空間に荷電粒子を予め生成する機能を有し、こ
れにより、放電開始時の電圧を放電維持電圧近くまで下
げることができる。
【0058】従って、予備放電励起装置26を用いれ
ば、インバータの容量を不必要に大きくすることは避け
られるが、逆に、予備放電励起装置20を設ける分だ
け、コストが増加し且つレーザ発振装置の構造が複雑化
する。
【0059】図5は、代表的なSITの安全動作領域を
示す特性図である。この図5から明らかなように、約数
百μsの短時間においては、SITは連続通電時の数倍
以上の電流耐量を有する。従って、電圧インバータ24
にSIT24aを用いれば、SIT24aの数を定格時
のそれよりも増加することなく放電開始に必要な電流を
流すことができるので、レーザ発振装置20に予備放電
励起装置26を設ける必要がなく、レーザ発振装置20
としては、コストアップしたり、構造が複雑化すること
はない。
【0060】図6は本発明の第3の実施例であり、前記
第2の実施例(特に図2)と同一部分には同一符号を付
して示し、以下、異なる部分について説明する。即ち、
この第3の実施例では、パルス発生手段たるパルス発生
回路27を備えており、その出力端子は電圧形インバー
タ24に接続されている。そして、パルス発生回路27
は、パルス信号によって電圧形インバータ24のSIT
24aのゲートをオンオフさせるようになっており、従
って、レーザ発振装置20の放電はパルス発生回路27
のパルス信号に同期して行なわれるようになり、レーザ
発振装置20からのレーザ光LSはパルス状になる。
【0061】この第3の実施例によれば、レーザ発振装
置20からパルス状のレーザ光LSを得る場合に、例え
ば、直流電源回路23の直流出力電圧Vaをパルス状に
変調する方式に比べ、応答が速く、且つ、回路が簡素化
される利点がある。
【0062】図7は本発明の第4の実施例であり、図6
と同一部分には同一符号を付して示し、以下、異なる部
分について説明する。即ち、この第4の実施例において
は、マッチング回路13の代りに、インピーダンス整合
手段として2つの逆L形LC発振回路を並列に接続して
なるマッチング回路13´を用いて、その両出力端子を
放電電極21,21に夫々接続したものである。即ち、
レーザ発振装置20の放電電極21,21間への電源供
給を、平衡給電方式、即ち、一対の放電電極21,21
のいずれも接地しないで給電する方式としたものであ
る。
【0063】この第4の実施例による平衡給電方式によ
れば、放電電極21とレーザ発振装置20の接地される
機械構造物との間の電圧が放電電圧の半分になるので、
レーザ発振装置20の絶縁がとり易い利点がある。
【0064】尚、上記各実施例では、マッチング回路1
3,13´として逆L形LC発振回路を用いるようにし
たが、これは、製作上、簡素で、コスト上も有利だから
であり、従って、定数を適当に選定することによりイン
ダクタンスLとキャパシタンスCとを入れ換えた構成と
しても実施可能である。
【0065】その他、本発明は上記し且つ図面に示す各
実施例に限定されるものではなく、例えば、高周波電源
装置は、レーザ発振装置のみならず高周波電源を必要と
する負荷全般に適用し得、特に、放電性負荷に好適する
等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し得る
ことは勿論である。
【0066】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
次のような効果を奏する。請求項1記載の高周波電源装
置によれば、フィードバック情報を低圧側で得ることが
でき、絶縁上の問題がなくなり、検出精度の向上を図り
得る。請求項2記載の高周波電源装置によれば、直流電
圧をフィードバック情報として得るので、より正確な検
出制御を行なうことができる。請求項3記載の高周波電
源装置によれば、インピーダンス整合手段を簡素な構成
で実現できる。請求項4記載の高周波電源装置によれ
ば、電圧形インバータにSITを用いるようにしている
ので、耐電流量の向上を図ることができる。請求項5記
載の高周波電源装置によれば、パルス発生手段によって
高周波電源を高速で断続的に発生させることができる。
そして、請求項8記載のレーザ発振装置によれば、レー
ザ出力を精度よく制御することができ、しかも、負荷変
動及び製作ばらつきに対してもインピーダンスの調整が
不要で、効率のよいという効果を奏し(請求項1利用の
場合)、更に、フィードバック情報を直流出力電圧から
得るので、制御が容易且つ正確になり(請求項2利用の
場合)、又、電圧形インバータにSITを用いることに
よって、装置のコストアップ及び構造の複雑化を防止し
得(請求項4利用の場合)、更に又、放電開始及び放電
開始後の双方においてインピーダンス整合を図ることが
でき(請求項6利用の場合)、そして、平衡給電を行な
うことによって、絶縁上の一層の軽減を図ることができ
る(請求項7利用の場合)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】本発明の第2の実施例を示す電気的構成図
【図3】作用説明用の電圧−電流特性図
【図4】作用説明用の電圧−周波数特性図
【図5】SITの安全動作領域を示す特性図
【図6】本発明の第3の実施例を示す電気的構成図
【図7】本発明の第4の実施例を示す電気的構成図
【図8】従来例を示す電気的構成図
【図9】等価回路図
【図10】作用説明用の放電電流−レーザ出力特性図
【図11】作用説明用の出力電圧−放電電流特性図
【図12】作用説明用の出力電圧−周波数特性図
【符号の説明】
図中、11は高周波電源装置、12及び12´は高周波
電源部、13及び13´はマッチング回路(インピーダ
ンス整合手段)、14は出力制御回路(出力制御手
段)、15,15′は出力設定器、16は位相制御回路
(位相制御手段)、17は電圧検出器、18は電流検出
器、20はレーザ発振装置(放電性負荷)、21,21
は放電電極、23は直流電源回路(直流電源部)、24
は電圧形インバータ、25は電圧検出器、27はパルス
発生回路(パルス発生手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 良哉 三重県三重郡朝日町大字縄生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 (72)発明者 冨里 哲夫 神奈川県座間市入谷1−118−1 座間入 谷ハイツ7−507 (72)発明者 永井 学 神奈川県愛甲郡愛川町春日台4−1−1 電興中津寮

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を高周波電源に変換する高
    周波電源部と、 この高周波電源部と負荷との間に設置され、負荷電流と
    前記高周波電源部の出力電圧とを略1対1の関係に整合
    するインピーダンス整合手段と、 前記高周波電源部の出力電圧と出力電流との位相を検出
    し、これらの位相が略一致するように前記高周波電源部
    の出力周波数を制御する位相制御手段と、 前記高周波電源部の出力電圧を検出し、これが設定値と
    なるようにその高周波電源部を制御する出力制御手段と
    を具備してなる高周波電源装置。
  2. 【請求項2】 商用交流電源を直流電源に変換する電圧
    形直流電源部及びこの電圧形直流電源部の直流電源を高
    周波電源に変換する電圧形インバータからなる高周波電
    源部と、 この高周波電源部の電圧形インバータと負荷との間に設
    置され、負荷電流と前記電圧形インバータの出力電圧と
    を略1対1の関係に整合するインピーダンス整合手段
    と、 前記電圧形インバータの出力電圧と出力電流との位相を
    検出し、これらの位相が略一致するように前記電圧形イ
    ンバータの出力周波数を制御する位相制御手段と、 前記高周波電源部の直流電源部の出力電圧を検出し、こ
    れが設定値となるようにその直流電源部を制御する出力
    制御手段とを具備してなる高周波電源装置。
  3. 【請求項3】 インピーダンス整合手段として、逆L形
    LC共振回路を用いたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の高周波電源装置。
  4. 【請求項4】 電圧形インバータのスイッチング素子と
    して、SITを用いるようにしたことを特徴とする請求
    項2記載の高周波電源装置。
  5. 【請求項5】 電圧形インバータのスイッチング素子を
    パルス信号によってオンオフするパルス発生手段を有す
    ることを特徴とする請求項2記載の高周波電源装置。
  6. 【請求項6】 高周波電源部の電圧形インバータの出力
    周波数の初期値は、位相制御による引込み完了時の値と
    は独立に、放電開始前の放電性負荷に対して電圧形イン
    バータの出力電圧と出力電流との位相が略一致するよう
    な値に設定されていることを特徴とする請求項2記載の
    高周波電源装置。
  7. 【請求項7】 インピーダンス整合手段は、放電性負荷
    に対して平衡給電を行なうように構成されていることを
    特徴とする請求項1又は2記載の高周波電源装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の高周
    波電源装置を用いたことを特徴とするレーザ発振装置。
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