JPH07131096A - 高周波電源装置及びレーザ発振装置 - Google Patents

高周波電源装置及びレーザ発振装置

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JPH07131096A
JPH07131096A JP27666393A JP27666393A JPH07131096A JP H07131096 A JPH07131096 A JP H07131096A JP 27666393 A JP27666393 A JP 27666393A JP 27666393 A JP27666393 A JP 27666393A JP H07131096 A JPH07131096 A JP H07131096A
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frequency power
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high frequency
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JP27666393A
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Yoshiya Watanabe
良哉 渡邊
Tetsuo Tomisato
哲夫 冨里
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Toshiba Corp
DKK Co Ltd
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Toshiba Corp
Denki Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電性負荷たるレーザヘッドの放電開始前及
び放電開始後ともに良好なインピーダンス整合状態にす
る。 【構成】 高周波電源装置34は、直流電源部12及び
インバータ14からなる高周波電源部11と、この高周
波電源部11からの高周波電源を高周波交流放電による
レーザガス励起のレーザヘッド27に供給するマッチン
グ回路16とから構成されている。制御回路30のPL
L制御部20は、高周波電源部11の出力電圧VAと出
力電流IAとを検出して、両者の位相が略一致するよう
にインバータ制御部23を介してインバータ14の出力
周波数をPLL制御する。そして、制御回路30の位相
検出信号レベル判定部31は、位相検出信号たる出力電
圧VA及び出力電流IAが一定レベル未満のときには、
高周波電源部11のPLL制御部20による制御を停止
させ、代りに、周波数初期値基準信号発生部32により
高周波電源部11の出力周波数を初期値F0に固定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波電源装置及びこ
れを用いたレーザ発振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の交流放電励起レーザ発振装置の一
例を図6に示す。即ち、高周波電源装置1は、高周波電
源部2,マッチング回路3,出力設定器4及び制御回路
5を備えている。
【0003】高周波電源部2は、商用交流電源を高周波
電源に変換するものであり、その出力は、マッチング回
路3を介して放電性負荷たるレーザヘッド6の放電電極
7,7間に供給されるようになっている。このレーザヘ
ッド6は、共振器8,8を備えており、共振器8,8
は、放電電極7,7間の放電エネルギーを光変換及び増
幅してレーザLSを放出する。
【0004】この場合、マッチング回路3は、放電電極
7,7間に加わる電圧を放電に必要な高電圧とするとと
もに、放電電流とのインピーダンスを整合し、高周波電
源のエネルギーが100%レーザヘッド6に伝達される
ように作用する。又、制御回路5は、高周波電源部2の
出力電圧が出力設定器4による設定値となるように高周
波電源部2を制御する。
【0005】このような高周波交流放電によりレーザガ
スを励起するレーザ発振装置では、直流放電によりレー
ザガスを励起するレーザ発振装置とは異なり、放電電極
7,7をレーザガス中に露出する必要がなく、従って、
放電時に電極材料がレーザガス中に蒸発,飛散すること
がないので、レーザガス,放電電極7,7及び共振器
8,8の寿命が長くなり、運転経費が安価になる利点が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ発振装置
においては、マッチング回路3による高周波電源インピ
ーダンスと放電インピーダンスとの整合は、通常、レー
ザヘッド6の定格出力となる電源出力付近で行なわれ
る。そして、この種のレーザ発振装置では、高周波電源
部2から見た放電インピーダンスはその高周波電源部2
の出力に応じて変化するので、レーザ光LSの出力を変
換させるべく高周波電源部2の出力を定格出力から低下
させていくと、高周波電源インピーダンスと放電インピ
ーダンスとの間で整合条件がくずれ、レーザヘッド6か
ら高周波電源部2への反射電力が増大し、結果として、
高周波電源部2における損失が増大し、レーザヘッド6
の発振不安定、或いは、高周波電源部2の破損等の悪影
響を及ぼす問題がある。
【0007】而して、このような問題を解決するため
に、本発明者は他の複数の発明者とともに次のような技
術を改良開発した(特願平5−89738号)。
【0008】以下、その改良技術を図7に従って説明す
る。即ち、高周波電源部11は、与えられる3相の商用
交流電源を整流して可変の直流電源を得る直流電源部1
2と、この直流電源部12から直流母線13を介して与
えられる直流電源から高周波電源を得るべくスイッチン
グ素子たる4個のSIT14aをブリッジ接続してなる
電圧形インバータ14とから構成されている。そして、
インバータ14の出力端子は出力線15を介してインピ
ーダンス整合手段たる逆L形LC共振回路からなるマッ
チング回路16の入力端子に接続されている。
【0009】電圧検出器17及び電流検出器18は、出
力線15に配設されていて、高周波電源部11のインバ
ータ14の出力電圧及び出力電流を検出するもので、夫
々の出力端子は制御回路19におけるPLL制御部20
の高周波電圧検出部21及び高周波電流検出部22の入
力端子に夫々接続されている。そして、PLL制御部2
0は、高周波電圧検出部21及び高周波電流検出部22
が電圧検出器17及び電流検出器18からの出力電圧及
び出力電流を位相検出信号として検出すると、これらの
位相差に応じた位相差信号を出力するようになってお
り、その出力端子は、インバータ制御部23の入力端子
に接続されている。インバータ制御部23は、PLL制
御部20からの位相差信号に応じて制御信号を出力する
もので、その出力端子はインバータ14の制御入力端子
に接続されている。
【0010】制御回路19の直流電源制御部24は、そ
の入力端子が出力設定手段たる出力設定器25の出力端
子に接続されていて、出力設定器25から与えられる出
力設定値に応じた制御信号を出力するようになってお
り、その出力端子は高周波電源部11の直流電源部12
の制御入力端子に接続されている。そして、以上によっ
て高周波電源装置26が構成されている。
【0011】放電性負荷たるレーザヘッド27は、対向
する放電電極28,28を有し、且つ、これらの放電電
極28,28の間隔間を挾んで対向する共振器29,2
9を有するものである。そして、このレーザヘッド27
において、一方の放電電極28は前記マッチング回路1
6の出力端子に接続され、他方の放電電極28は接地さ
れている。
【0012】次に、この改良技術の作用につき説明す
る。高周波電源部11から高周波電源が出力されると、
その出力電圧VAは、マッチング回路16により放電に
必要な高電圧になされて放電電極28,28間に印加さ
れるとともに、放電電流(負荷電流)Iとの位相が整合
される。従って、放電電極28,28間に高周波交流放
電が発生して、その放電エネルギーが共振器29,29
により光変換及び増幅されてレーザ光LSが取出され
る。
【0013】更に、高周波電源部11からの出力電圧V
A及び出力電流IAは、電圧検出器17及び電流検出器
18により検出されて制御回路19の高周波電圧検出部
21及び高周波電流検出部22に与えられる。これによ
り、PLL制御部20は、出力電圧VAと出力電流IA
との位相差を検出して位相差信号をインバータ制御部2
3に与え、インバータ制御部23は、その位相差が略零
になるように発振周波数の制御信号を作り、インバータ
14に与えるようにする。そして、インバータ14は、
位相差が略零となるように、即ち、PLL制御により出
力電圧VAと出力電流IAとの位相が略一致するように
出力周波数を制御する。又、制御回路19の直流電源制
御部24は、出力設定器25からの出力設定値VRに応
じた制御信号を出力して高周波電源部11の直流電源部
12に与えるようになる。これにより、直流電源部12
は、出力電圧VDが出力設定値VRと略一致するように
その出力電圧VDを制御する。
【0014】而して、PLL制御部20による位相制御
と逆L形LC共振回路で構成されたマッチング回路16
によるインピーダンス整合とは、夫々単独で行なわれて
も意味をなさないが、両者を同時に行なうと、マッチン
グ回路16が高周波電源部11の出力電圧VAと負荷電
流Iとを略1対1で対応させる機能をあわせもつことは
電気回路理論から証明されている。
【0015】一方、放電時の放電性負荷たるレーザヘッ
ド27は、定電圧特性をもつ。従って、レーザヘッド2
7の放電エネルギーを制御するためには、放電電流Iを
パラメータとするのが最も効果的であり、ここでは、高
周波電源部11の出力電圧VAをパラメータとして制御
することにより、負荷電流Iを間接的に制御するように
している。
【0016】ところで、図7に示すようなレーザ発振装
置においては、放電開始前と放電開始後とではインピー
ダンスが異なり、マッチング回路16の外部から見たイ
ンピーダンスも異なるようになる。
【0017】即ち、レーザ発振装置において、放電開始
後の等価回路は、図8に示すようになる。即ち、逆L形
LC発振回路からなるマッチング回路16は、インダク
タンスLm及びキャパシタンスCmとして示され、レー
ザヘッド27は、放電による電圧降下を与える抵抗成分
Rと、放電電極28,28間のキャパシタンス及び放電
電極28,28自身のキャパシタンスの和からなるキャ
パシタンス成分Cとからなる。又、放電開始前の等価回
路は、図9に示すようになる。即ち、レーザヘッド27
は、電圧降下を与える抵抗成分Rがなくなってキャパシ
タンス成分Cのみとなる。
【0018】従って、高周波電源部11の高周波出力の
出力周波数の初期値として、放電開始後のインピーダン
ス整合を与える周波数F(以下PLL周波数と称す)を
与えると、放電開始前において過渡的にイピーダンス不
整合の状態が生ずる問題がある。
【0019】そこで、このような問題を解決するために
は、高周波電源部11の出力周波数の初期値として放電
開始前の共振周波数F0(図9の等価回路の共振周波
数)を与えることが考えられる。この場合、レーザ発振
装置の放電開始時の共振周波数の変動に対しては、PL
L制御は充分に追随する速度を有するので、理論的に
は、放電開始前及び放電開始後とも良好なインピーダン
ス整合状態によるレーザ発振装置の運転が可能になる。
【0020】ところで、図7において、レーザ発振装置
の運転中において高周波電源装置26の出力設定が零に
された場合には、制御装置19におけるPLL制御部2
0の高周波電圧検出部21及び高周波電流検出部22に
より検出される出力電圧VA及び出力電流IAはともに
零になる。又、レーザ発振装置の運転中において高周波
電源装置26の出力設定が定格出力に比し小さい場合に
は、前述したようにPLL制御部20によって検出され
る出力電圧VA及び出力電流IAの信号レベルも小さく
なり、多くの誤差成分を含むようになる。従って、実際
の運転においては、高周波電源装置26の出力設定が一
定値未満の場合には、PLL制御部20により検出され
る出力電圧VA及び出力電流IAに含まれる誤差成分の
ためにPLL制御の正常な動作は保障できなくなくるも
のであり、即ち、高周波電源装置26の出力周波数が出
力電圧VAと出力電流IAとの位相を略一致させる値と
はならないことになる。
【0021】以上のように、レーザヘッド27が放電動
作していない状態においては、PLL制御部20が検出
する出力電圧VA及び出力電流IAは一定レベル未満の
状態にあるので、たとえ、高周波電源部11の出力周波
数の初期値として放電開始前の共振周波数F0を与えた
としても、この共振周波数F0はPLL制御にとっては
無意味なものとなってしまって、放電開始前及び放電開
始後とも良好なインピーダンス整合状態を保つようにす
るという目的は達成できなくなる。
【0022】一方、図7に示すレーザ発振装置におい
て、負荷インピーダンスは、主として負荷のキャパシタ
ンス成分の値により固体差をもつ。即ち、レーザ発振装
置の放電開始後の等価回路(図8)及び放電開始前の等
価回路(図9)において、放電電極28,28間のキャ
パシタンス及び放電電極28,28自身のキャパシタン
スの合成であるキャパシタンス成分Cは、主に、放電電
極28,28の形状によって決定されるので、レーザ発
振装置のもつキャパシタンス成分は、放電電極28,2
8の形状に応じた固体差をもつようになる。
【0023】この場合、レーザ発振装置の負荷インピー
ダンスの固体差が、高周波電源部11の出力周波数の変
動により調整できる範囲内であれば問題はないが、その
出力周波数の上限値との間で調整できる範囲を逸脱する
ことがある。このように、負荷インピーダンスの固体差
が高周波電源部11の出力周波数の上限値と下限値との
間で調整できない場合には、出力周波数は、上限値,下
限値又は本来のPLL周波数の高調波か或いは分数調波
のいずれかの値になる。そして、このような場合には、
高周波電源部11の高周波出力の可変範囲である出力周
波数の上限値と下限値との間でインピーダンス整合が実
現できるように、マッチング回路16のインピーダンス
Lm及びキャパシタンスCmの値を調整する必要があ
る。
【0024】又、上述したようにして、マッチング回路
16のインダクタンスLm及びキャパシタンスCmを調
整したとしても、レーザガスの組成の変化或いは放電電
極28,28の形状の変化等により負荷インピーダンス
のキャパシタンス成分が変化することもあり得る。とり
わけ、これらの場合には、何らかの異常現象に関係があ
ることが多く、この意味でもPLL周波数を把握するこ
とは重要である。
【0025】しかしながら、図7に示す構成では、高周
波電源部11とレーザヘッド27との間のインピーダン
ス整合が、高周波電源部11の出力周波数の上限値と下
限値との間で実現できなかった場合に、これを判定する
ことができない。特に、高周波電源部11の出力周波数
の上限値と下限値との間で、本来のPLL周波数の高調
波か或いは分数調波による引込みを生じた場合には、正
常な引込みによるものと区別は極めて困難であった。
【0026】従って、本発明の第1の目的は、放電性負
荷の放電開始前及び放電開始後とも良好なインピーダン
ス整合状態とすることができる高周波電源装置を提供す
ることにある。
【0027】本発明の第2の目的は、放電性負荷とのイ
ンピーダンス整合が出力周波数の上限値と下限値との間
で実現できていない可能性のある場合に、これを判定す
ることができる高周波電源装置を提供することにある。
【0028】本発明の第3の目的は、レーザヘッドの放
電開始前及び放電開始後ともに良好なインピーダンス整
合状態とすることができるレーザ発振装置を提供するこ
とにある。
【0029】本発明の第4の目的は、レーザヘッドとの
インピーダンス整合が高周波電源装置の出力周波数の上
限値と下限値との間で実現できていない可能性のある場
合に、これを判定することができるレーザ発振装置を提
供するにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の高周波電
源装置は、商用交流電源を高周波電源に変換する高周波
電源部と、この高周波電源部と放電性負荷との間に設置
され、負荷電流と前記高周波電源部の出力電圧とを略1
対1の関係に整合するインピーダンス整合手段と、前記
高周波電源部の出力電圧及び出力電流を位相検出信号と
して検出してこれらの位相が略一致するように前記高周
波電源部の出力周波数を制御するとともに、前記高周波
電源部の高周波出力の設定をその出力電圧をパラメータ
として行なう制御手段とを具備し、前記制御手段を、前
記位相差検出信号が一定レベル未満のときには、前記高
周波電源部の出力電圧と出力電流との位相を略一致させ
るための出力周波数の制御を停止し、代りに、前記高周
波電源部の出力周波数を、その上限値と下限値との範囲
で予め設定された周波数初期値に固定するように構成す
るところに特徴を有する。
【0031】請求項2記載の高周波電源装置は、請求項
1記載のものと同様に、高周波電源部,インピーダンス
整合手段及び制御手段を設けるとともに、外部から操作
されるスイッチ手段を設け、前記制御手段を、前記スイ
ッチ手段が操作されたときには、前記高周波電源部の出
力電圧と出力電流との位相を略一致させるための出力周
波数の制御を停止し、代りに、前記高周波電源部の出力
周波数を、その上限値と下限値とこれらの範囲で予め設
定された周波数初期値とのいずれかに固定するように構
成するところに特徴を有する。
【0032】請求項3記載の高周波電源装置は、制御手
段を、高周波電源部の出力電圧と出力電流の位相を略一
致させるための出力周波数の制御が正常に行なわれてい
るか否かを報知する報知信号を出力するように構成する
ところに特徴を有する。
【0033】請求項4記載のレーザ発振装置は、請求項
1,2又は3記載の高周波電源装置を用いて高周波交流
放電によりレーザガスを励起するように構成するところ
に特徴を有する。
【0034】
【作用】請求項1記載の高周波電源装置によれば、制御
手段は、位相検出信号(高周波電源部の出力電圧及び出
力電流)が一定レベル未満のときには、高周波電源部の
出力周波数を予め定められた周波数初期値に固定して運
転させる。換言すれば、制御手段は、位相検出信号が一
定レベル以上のときのみPLL制御による運転を行なわ
せることになる。従って、放電性負荷の放電開始前及び
放電開始後とも良好なインピーダンス整合状態とするこ
とができる。
【0035】この場合、制御手段は、位相検出信号が一
定レベル未満のとき(PLL制御が正常に行なわれない
とき)には、報知信号を出力するので、報知信号の有無
によって周波数初期値による運転かPLL制御による運
転かを操作者が判断することができる(請求項3)。
【0036】請求項2記載の高周波電源装置によれば、
制御手段は、前記スイッチ手段が操作されたときには、
前記高周波電源部の出力電圧と出力電流との位相を略一
致させるための出力周波数の制御を停止し、代りに、前
記高周波電源部の出力周波数を、その上限値と下限値と
予め設定された周波数初期値とのいずれかに固定する。
従って、その後、PLL制御を再開して高周波電源部の
出力周波数の変化を測定して周波数の引込み状態を観察
することにより、正常にPLL制御が行なわれているか
否かを判定することができる。
【0037】この場合、制御手段は、PLL制御による
周波数引込み完了時に報知信号を出力するので、周波数
引込み完了を操作者が知ることができる(請求項3)。
【0038】請求項4記載のレーザ発振装置によれば、
放電性負荷たるレーザヘッドに対して請求項1,2又は
3と同様の作用効果が得られる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき、図1を
参照して説明するに、図1においては図7と同一部分に
は同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について
のみ説明する。
【0040】即ち、制御手段たる制御回路30は、制御
回路19と同様に、PLL制御部20,インバータ制御
部23及び直流電源制御部24を有するとともに、位相
検出信号レベル判定部31,周波数初期値(F0)基準
信号発生部32及び切換スイッチ33を有する。そし
て、切換スイッチ33において、可動接片cはインバー
タ制御部23の入力端子に接続され、一方の固定接片b
はPLL制御部20の出力端子に接続され、他方の出力
端子aは周波数初期値基準信号発生部32の出力端子に
接続されている。又、位相検出信号レベル判定部31の
両入力端子は、電圧検出器17及び電流検出器18の出
力端子に夫々接続されている。
【0041】この場合、位相検出信号レベル判定部31
は、電圧検出器17及び電流検出器18からの出力電圧
VA及び出力電流IAを位相検出信号として入力して、
これらが夫々一定レベル以上のときには、切換スイッチ
33の接片(c−b)間をオンさせ、これらが夫々一定
レベル未満のときには、切換スイッチ33の接片(c−
a)間をオンさせるとともに、出力端子から報知信号と
してインターフェース出力信号IFSaを出力するよう
になっており、これによって図示しない報知器例えば報
知ランプが点灯される。
【0042】そして、制御回路30は、高周波電源部1
1及びマッチング回路16とともに高周波電源装置34
を構成するものである。
【0043】次に、本実施例の作用につき述べる。尚、
放電性負荷たるレーザヘッド27が正常に発振してレー
ザ光LSを出力する場合の動作は、図7に示す改良技術
と同様であり、この場合には、切換スイッチ33の接片
(c−b)間がオンされている。
【0044】今、位相検出信号レベル判定部31が検出
する位相検出信号たる出力電圧VA及び出力電流IAが
夫々一定レベルに達しなかった場合には、位相検出信号
レベル判定部31は、切換スイッチ33の接片(c−
b)間をオフさせ且つ接片(c−a)間をオンさせると
ともに、出力端子からインタフェース出力信号IFSa
を出力する。
【0045】従って、切換スイッチ33の接片(c−
b)間のオフにより、PLL制御部20による高周波電
源部11のPLL制御が停止され、代りに、切換スイッ
チ33の接片(c−a)間のオンにより、周波数初期値
基準信号発生部32からの周波数初期値(F0)基準信
号がインバータ制御部23に与えられる。これにより、
インバータ14は高周波出力の出力周波数が周波数初期
値F0(初期値F0は上限値FHと下限値FLとの間に
設定されている。)に固定されるように制御される。
【0046】その後、周波数初期値F0に固定された高
周波電源装置34の運転により、高周波出力の出力電圧
VA及び出力電流IAが一定レベル以上になった場合に
は、位相検出信号レベル判定部31は、切換スイッチ3
3の接片(c−a)間をオフさせ且つ接片(c−b)間
をオンさせるとともに、出力端子からのインタフェース
出力信号IFSaの出力を停止させる。従って、切換ス
イッチ33の接片(c−b)間のオンにより、PLL制
御部20からの位相差信号がインバータ制御部23に与
えられるようになり、以て、高周波電源部11のPLL
制御が再開される。
【0047】このように、本実施例によれば、高周波電
源部11の高周波出力の出力電圧VA及び出力電流IA
が一定レベル未満のときには、高周波電源部11のPL
L制御を停止させて、代りに、高周波電源部11をその
出力周波数が予め定められた周波数初期値F0になるよ
うに固定して運転させ、前記出力電圧VA及び出力電流
IAが一定レベル以上のときには、高周波電源部11を
PLL制御により運転させるようにしたので、レーザヘ
ッド27の放電開始前及び放電開始後とも良好なインピ
ーダンス整合状態での運転が可能になる。
【0048】しかも、高周波電源部11からの出力電圧
VA及び出力電流IAが一定レベル未満のときには、位
相検出信号レベル判定部31からインタフェース出力信
号IFSaを出力させるようにしたので、このインタフ
ェース出力信号IFSaの有無により、操作者は、現
在、高周波電源部11が周波数初期値F0で運転されて
いるか、或いは、PLL制御により運転されているかの
判断を行なうことができる。
【0049】図2は本発明の第2の実施例を示すもので
あり、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、以下、異なる部分についてのみ説明する。
【0050】即ち、制御手段たる制御回路35は、前記
制御回路30とは異なり、位相検出信号レベル判定部3
1及び切換スイッチ33を有しておらず、代りに、高周
波電源部11の出力周波数の上限値(FH)を与える周
波数上限値基準信号を発生する周波数上限値基準信号発
生部36及び下限値(FL)を与える周波数下限値基準
信号を発生する周波数下限値基準信号発生部37を有す
るとともに、外部から操作されるスイッチ手段たる選択
スイッチ38を備えている。
【0051】この選択スイッチ38において、第1の固
定接片aはPLL制御部20の出力端子に接続され、第
2の固定接片bは周波数初期値基準信号発生部32の出
力端子に接続され、第3の固定接片cは周波数上限値基
準信号発生部36の出力端子に接続され、第4の固定接
片dは周波数下限値基準信号発生部37の出力端子に接
続され、可動接片eはインバータ制御部23の入力端子
に接続されている。尚、PLL制御部20は、PLL制
御により周波数引込みが完了したときには報知信号とし
てインタフェース出力信号IFSbを出力するようにな
っており、これによって図示しない報知器例えば報知ラ
ンプが点灯される。そして、この制御回路35は、高周
波電源部11及びマッチング回路16とともに高周波電
源装置39を構成するものである。
【0052】次に、この第2の実施例の作用につき、図
3及び図4をも参照しながら説明する。高周波電源部1
1とレーザヘッド27とのインピーダンス整合が、高周
波電源部11の出力周波数の上限値FHと下限値FLと
の間で実現できていない可能性がある場合、或いは、本
来のPLL周波数Fの高調波か分数調波による引込みが
生じた場合には、正常な周波数引込みに比し安定でない
ので、選択スイッチ38を操作することにより周波数に
外乱を与えることによって、その判定が可能になる。
【0053】即ち、選択スイッチ38を外部から操作す
ることにより、接片(e−a)間をオフさせ、接片(e
−b)間,接片(e−c)間或いは接片(e−d)間を
オンさせる。従って、選択スイッチ38の接片(e−
a)間のオフによりPLL制御部20によるPLL制御
は停止され、接片(e−b)間,接片(e−c)間或い
は接片(e−d)間のオンにより高周波電源部11の出
力周波数は初期値F0,上限値FH或いは下限値FLに
固定される。その後、選択スイッチ38を再度操作して
接片(e−a)間をオンさせると、PLL制御部20に
よる高周波電源部11のPLL制御が再開される。この
状態で、時間経過による周波数の変化を測定して周波数
の引込み状態を観察することによって、正常にPLL制
御が行なわれているか否かの判断が可能になる。
【0054】この様子を図3及び図4に従って述べる。
本来のPLL周波数Fが高周波電源部11の出力周波数
の下限値FLより低く、本来のPLL周波数Fの高調波
の1つである高調波F´が高調波電源部11の出力周波
数の上限値FHと下限値FLとの間にあるとする(図3
参照)。この場合、選択スイッチ38の操作により周波
数上限値基準信号発生部36を選択して高周波電源部1
1の出力周波数を上限値FHにすると、高調波F´によ
り引込みが生ずることがあるが(図3の(イ)の状
態)、選択スイッチ38の操作により周波数下限値基準
信号発生部37を選択して高周波電源部11の出力周波
数を下限値FLにすると、本来のPLL周波数Fにより
引込みが生ずる。しかしながら、高周波電源部11の出
力周波数は下限値FL未満にはならないので、その出力
周波数は下限値FLに固定される(図3の(ロ)の状
態)。
【0055】尚、図示はしないが、本来のPLL周波数
Fが高周波電源部11の出力周波数の上限値FHより高
く、本来のPLL周波数Fの分数調波の1つである分数
調波が高周波電源部11の出力周波数の上限値FHと下
限値FLとの間にある場合には、選択スイッチ38の操
作により高周波電源部11の出力周波数を下限値FLに
すると、分数調波により引込みが生ずることがあるが、
選択スイッチ38の操作により高周波電源部11の出力
周波数を上限値FHにすると、本来のPLL周波数Fに
より引込みが生ずる。しかしながら、高周波電源部11
の出力周波数は上限値FHを超えるようにはならないの
で、その出力周波数は上限値FHに固定される。
【0056】一方、本来のPLL周波数Fが高周波電源
部11の出力周波数の上限値FLと下限値FLとの間に
あった場合には(図4参照)、選択スイッチ38により
高周波電源部11の出力周波数の上限値FHにしたとき
(図4の(ハ)の状態)、下限値FLにしたとき(図4
の(ニ)の状態)のいずれにおいてもPLL周波数Fに
より引込みが生じ、PLL制御部20が出力端子からイ
ンタフェース出力信号IFSbを出力する。
【0057】従って、この第2の実施例によれば、高周
波電源部11と放電性負荷たるレーザヘッド27とのイ
ンピーダンス整合が高周波電源部11の出力周波数の上
限値FHと下限値FLとの間で実現できていない可能性
のある場合には、選択スイッチ38を操作して高周波電
源部11の出力周波数を測定することによりそれを判断
することができる。
【0058】しかも、選択スイッチ38の操作に基づい
てPLL周波数により引込みが完了したときには、PL
L制御部20がインタフェース出力信号IFSbを出力
して報知ランプを点灯させるようにしたので、この場合
には、特に高周波電源部11の出力周波数を測定する必
要はない。
【0059】図5は本発明の第3の実施例を示すもので
あり、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し、以下、異なる部分についてのみ説明する。
【0060】制御手段としての制御回路40は、図1に
示す制御回路30の構成要素と図2に示す制御回路35
の構成要素とを全て有するものであり、特に、図1及び
図2と異なるところは、切換スイッチ38の固定接片c
を選択スイッチ38の第1の固定接片aに接続した構成
にある。
【0061】従って、選択スイッチ38の接片(e−
a)間をオンさせた場合には、図1に示す第1の実施例
と同様の作用効果が得られ、選択スイッチ38の接片
(e−a)間をオフさせ且つ接片(e−b)間,接片
(e−c)間或いは接片(e−d)間をオンさせた場合
には、図2に示す第2の実施例と同様の作用効果が得ら
れるようになる。
【0062】尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
にのみ限定されるものではなく、例えば、高周波電源装
置はレーザ発振装置のみならず高周波電源を必要とする
放電性負荷全般に適用し得る等、要旨を逸脱しない範囲
内で適宜変形して実施し得ることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次のような効果を奏する。請求項1記載の高周波電
源装置によれば、位相検出信号が一定レベル未満のとき
には、高周波電源部の出力電圧と出力電流の位相が略一
致するようにする制御を停止させるとともに、前記高周
波電源部の出力周波数を予め定められた周波数初期値に
固定するようにしたので、放電性負荷の放電開始前及び
放電開始後ともに良好なインピーダンス整合状態とする
ことができる。
【0064】請求項2記載の高周波電源装置によれば、
スイッチ手段が操作されたときには、高周波電源部の出
力電圧と出力電流の位相が略一致するようにする制御を
停止させるとともに、前記高周波電源部の出力周波数を
上限値,下限値又は予め定められた周波数初期値のいず
れかに固定するようにしたので、放電性負荷とのインピ
ーダンス整合が高周波電源部の出力周波数が上限値と下
限値との間で実現できていない可能性がある場合には、
これを判定することができる。
【0065】請求項3記載の高周波電源装置によれば、
高周波電源部の出力電圧と出力電流との位相を略一致さ
せる制御が正常に行なわれているか否かを報知する報知
信号が得られるので、作業上便利である。
【0066】請求項4記載のレーザ発振装置によれば、
請求項1,2又は3記載の高周波電源装置をレーザガス
の高周波放電の励起に用いるようにしたので、レーザヘ
ッドの場合でも請求項1,2又は3に記載された構成か
ら得られる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】本発明の第2の実施例を示す電気的構成図
【図3】PLL制御が正常に行なわれていない場合の周
波数変移図
【図4】PLL制御が正常に行なわれている場合の周波
数変移図
【図5】本発明の第3の実施例を示す電気的構成図
【図6】従来例を示す電気的構成図
【図7】改良技術を示す電気的構成図
【図8】放電点灯時の等価回路図
【図9】放電未点灯時の等価回路図
【符号の説明】
図面中、11は高周波電源部、12は直流電源部、14
はインバータ、16はマッチング回路(インピーダンス
整合手段)、20はPLL制御部、21は高周波電圧検
出部、22は高周波電流検出部、23はインバータ制御
部、24は直流電源制御部、25は出力設定器、27は
レーザヘッド(放電性負荷)、28は放電電極、29は
共振器、30は制御回路(制御手段)、31は位相検出
信号レベル判定部、32は周波数初期値基準信号発生
部、34は高周波電源装置、35は制御回路(制御手
段)、36は周波数上限値基準信号発生部、37は周波
数下限値基準信号発生部、38は選択スイッチ(スイッ
チ手段)、39は高周波電源装置、40は制御回路(制
御手段)、41は高周波電源装置を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を高周波電源に変換する高
    周波電源部と、 この高周波電源部と放電性負荷との間に設置され、負荷
    電流と前記高周波電源部の出力電圧とを略1対1の関係
    に整合するインピーダンス整合手段と、 前記高周波電源部の出力電圧及び出力電流を位相検出信
    号として検出してこれらの位相が略一致するように前記
    高周波電源部の出力周波数を制御するとともに、前記高
    周波電源部の高周波出力の設定をその出力電圧をパラメ
    ータとして行なう制御手段とを具備し、 前記制御手段は、前記位相検出信号が一定レベル未満の
    ときには、前記高周波電源部の出力電圧と出力電流との
    位相を略一致させるための出力周波数の制御を停止し、
    代りに、前記高周波電源部の出力周波数を、その上限値
    と下限値との範囲で予め設定された周波数初期値に固定
    するように構成されていることを特徴とする高周波電源
    装置。
  2. 【請求項2】 商用交流電源を高周波電源に変換する高
    周波電源部と、 この高周波電源部と放電性負荷との間に設置され、負荷
    電流と前記高周波電源部の出力電圧とを略1対1の関係
    に整合するインピーダンス整合手段と、 前記高周波電源部の出力電圧及び出力電流を位相検出信
    号として検出してこれらの位相が略一致するように前記
    高周波電源部の出力周波数を制御するとともに、前記高
    周波電源部の高周波出力の設定をその出力電圧をパラメ
    ータとして行なう制御手段と、 外部から操作されるスイッチ手段とを具備し、 前記制御手段は、前記スイッチ手段が操作されたときに
    は、前記高周波電源部の出力電圧と出力電流との位相を
    略一致させるための出力周波数の制御を停止し、代り
    に、前記高周波電源部の出力周波数を、その上限値と下
    限値とこれらの範囲で予め設定された周波数初期値との
    いずれかに固定するように構成されていることを特徴と
    する高周波電源装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、高周波電源部の出力電圧と
    出力電流の位相を略一致させるための出力周波数の制御
    が正常に行なわれているか否かを報知する報知信号を出
    力するように構成されていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の高周波電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の高周波電源
    装置を用いて高周波交流放電によりレーザガスを励起す
    るようにしたことを特徴とするレーザ発振装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010521834A (ja) * 2007-02-27 2010-06-24 コヒーレント・インク 電力結合器
US8199789B2 (en) 2009-06-10 2012-06-12 Coherent, Inc. Arrangement for RF power delivery to a gas discharge laser with cascaded transmission line sections
US8354893B2 (en) 2010-05-24 2013-01-15 Coherent, Inc. Impedance-matching transformers for RF driven CO2 gas discharge lasers
JP2013539330A (ja) * 2010-10-06 2013-10-17 コヒレント, インコーポレイテッド 複数出力電源駆動式co2ガス放電レーザのためのインピーダンス整合回路

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US8648665B2 (en) 2010-10-06 2014-02-11 Coherent, Inc. Impedance-matching circuits for multi-output power supplies driving CO2 gas-discharge lasers

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