JPH06305948A - 日焼け止めとしての6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンの誘導体の使用、それらの誘導体を含む調製物、新規誘導体及びその調製方法 - Google Patents

日焼け止めとしての6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンの誘導体の使用、それらの誘導体を含む調製物、新規誘導体及びその調製方法

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JPH06305948A
JPH06305948A JP6031048A JP3104894A JPH06305948A JP H06305948 A JPH06305948 A JP H06305948A JP 6031048 A JP6031048 A JP 6031048A JP 3104894 A JP3104894 A JP 3104894A JP H06305948 A JPH06305948 A JP H06305948A
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ジュレン ダニエル
Philippe Racine
ラシーヌ フィリップ
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 化粧品に使用される,強力な紫外線遮断活性
化合物を提供する。 【構成】 日焼け止めの目的で,一般式(I)で表わさ
れる6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキセン−4
−エン−1,3−ジオン誘導体を使用すること,当該誘
導体の少くとも一種を活性成分として含む,日焼け止め
のための化粧料組成物ならびに,メラレウカ カジェプ
チの葉の水蒸気蒸溜あるいは溶媒抽出物から単離・精製
することにより成る,式(I)において,R1 及びR2
がCH3 で,R3 がCH3 Oである化合物の調製法。 〔式中、R1 はC1 −C6 アルキル基であり、R2 は水
素原子又はC1 −C6 アルキル基であり、R3 は水素原
子、ヒドロキシ基又はC1 −C6 アルコキシ基である〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、化粧産業の日焼け保護部門への
6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキセ−4−エン
−1,3−ジオンの使用、それらの物質を含む調製物、
6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキセ−4−エン
−1,3−ジオンの新規誘導体及びその調製方法に関す
る。
【0002】太陽光線からの完全な又は部分的な保護を
得たい場合、太陽保護生成物、たとえばサンクリーム、
ミルク、ローション又は口紅すべては、1又は複数の日
焼け止めを含む。
【0003】それらの保護用日焼け止めは、元来、主に
合成のものであり、そして紫外線のスペクトルの十分に
定義されたバンドの選択的吸収のために使用される。従
って、B紫外線又は短い又は長い波長のA紫外線のいづ
れかを吸収する日焼け止めが存在する。
【0004】実際、最近まで、290〜320nmのバン
ドのスペクトルのB紫外線は日焼けの主な原因であり
(但し、それはタンニング応答を刺激する)、そして3
20〜400nmのバンドの紫外線はタンニングによるメ
ラニンの形成を導びく皮膚のやけど及び刺激反応に応答
できると思われていた。
【0005】このような理由のために、現在使用されて
いる大部分の化粧用日焼け止めは、B紫外線のみを吸収
する。言及され得るB紫外線のための遮断のこのタイプ
の例は、化粧部門に広く使用されている2−エチルヘキ
シル−4−メトキシシンナメートである。
【0006】それにもかかわらず、皮膚癌の出現におい
てA紫外線により付与される部分が認識されて来たの
で、特にB紫外線のための日焼け止めと共に特にA紫外
線のための遮断剤を使用する必要があることがわかっ
た。350nm範囲でのA紫外線を吸収するジベンゾイル
メタン誘導体が一般的に、A紫外線遮断剤として使用さ
れる。
【0007】今日まで、B紫外線だけでなく、またA紫
外線スペクトルのひじょうに有意なバンドも単独で吸収
できる日焼け止めはまた、提供されていない。今日使用
されている日焼け止めは、A紫外線のための選択的遮断
剤であり、そしてB紫外線のためにはひじょうに弱く、
又はB紫外線のための選択的遮断剤であり、そしてA紫
外線のためにはひじょうに弱いものであった。
【0008】出願者は、6,6−ジメチル−2−アシル
シクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンのある誘導体
が、B紫外線を吸収できるのみならず、また、A紫外線
のひじょうに有意な部分も吸収できることを発見した。
それらの誘導体は、下記一般式(I):
【化4】 〔式中、R1 はC1 −C6 アルキル基であり、R2 は水
素原子又はアルキル基であり、R3 は水素原子、ヒドロ
キシ基又はアルコキシ基である〕であらわされる化合物
のメンバーである。
【0009】例により言及され得るこの種のメンバー
は、特に320nmで最大吸収能力を有する4,6,6−
トリメチル−5−メトキシ−2−アセチルシクロヘキセ
−4−エン−1,3−ジオン;また322nmで最大吸収
能力を有する6,6−ジメチル−5−メトキシ−2−イ
ソブチリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン;
及び324nmに位置する最大吸収能力を有する4,6,
6−トリメチル−5−メトキシ−2−イソブチリルシク
ロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンである。
【0010】従って、本発明は、下記一般式(I):
【化5】 〔式中、R1 はC1 −C6 アルキル基であり、R2 は水
素原子又はC1 −C6 アルキル基であり、R3 は水素原
子、ヒドロキシ基又はC1 −C6 アルコキシ基である〕
で表わされる6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキ
セ−4−エン−1,3−ジオンの、化粧品における活性
成分として及び特に日焼け止めとしての使用を提供す
る。
【0011】式(I)において、C1 −C6 アルキル基
は、線状又は枝分れ鎖の基、たとえばメチル、エチル、
n−プロピル、メチルエチル、n−ブチル又はn−ヘキ
シル、1,1−ジメチルエチル基であり;C1 −C6 ア
ルコキシ基は線状又は枝分れ鎖の基、たとえばメトキ
シ、エトキシ又はn−プロポキシである。
【0012】この種の誘導体のメンバーは天然に生じ
る。次のものが特に言及され得る: −特にMalay Peninsula及びIndon
esiaのSumatra島で成長する、メラレウカ
カジェプチ、すなわちマイルタセアエ(Myrtace
ae)科の木の葉から抽出された4,6,6−トリメチ
ル−5−メトキシ−2−アセチルシクロヘキセ−4−エ
ン−1,3−ジオン(ここで、式(I)においてR1 及
びR2 はメチル基であり、そしてR3 はメトキシ基であ
る); −ドリオプテリス フラグランス(Dryopteri
s fragrans)から抽出された、フラギノール
としても知られる4,6,6−トリメチル−5−ヒドロ
キシ−2−n−ブチリルシクロヘキセ−4−エン−1,
3−ジオン(ここで、式(I)において、R1 はプロピ
ル基であり、R2 はメチル基であり、そしてR3 はヒド
ロキシ基である)(L.M.Molodozhniko
vaなど.,Khim−Farm.Zh.,1971,
5,32); −ユーカリプタス タスマニカ(Eucalyptus
tasmanica)に存在する、タスマノンとして
も知られている4,6,6−トリメチル−5−メトキシ
−2−イソブチリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−
ジオン(ここで、R1 はイソプロピル基であり、R2 は
メチル基であり、そしてR3 がメトキシ基である)
(R.O.Hellyerなど.,Australia
n Journal of Chemistry,19
56,9,238); −ユーカリプタス アグロメラタ(Eucalyptu
s agglomerata)及びユーカリプタス マ
ッキエアナ(Eucalyptus McKiean
a)の必須油から抽出された、アグロメロンとしても知
られる6,6−ジメチル−5−メトキシ−2−イソブチ
リルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン(ここ
で、式(I)において、R1 はイソプロピル基であり、
R2 は水素であり、そしてR3 はメトキシ基である)
(R.O.Hellyerなど.,Australia
n Journal of Chemistry,19
64,17,1418); −キサントスラモン アポシチフォリウス(Xanth
ostemon appositifolius)から
抽出された、キサントステモン(すなわちアグロメロン
の脱メチル化された類似体である)としても知られてい
る6,6−ジメチル−2−イソブチリルシクロヘキセ−
4−エン−1,3−ジオン(A.J.Birchな
ど.,Australian Journal of
Chemistry,1956,9 238)。
【0013】前で言及されたように、現在使用されてい
る日焼け止めは、実質的に合成起源のものである。それ
らと天然の物質との置換は、日焼け止めとして使用のた
めには特に好都合であることがわかっている。なぜなら
ば、日焼け止めは身体に適用されるので、使用者は、天
然の物質をますます使用することを所望しているからで
ある。
【0014】式(I)(式中、R1 はC1 −C6 アルキ
ル基であり、R2 は水素原子又はアルキル基であり、R
3 は水素原子、ヒドロキシ基又はアルコキシ基である)
の誘導体が、日焼け止めとして太陽光保護調製物、たと
えばサンブロック又は高い太陽光保護クリーム中に導入
され得る。
【0015】それらの調製物はまた、乳液、ローショ
ン、口紅又は対応するゲルであり得る。従って、本発明
は、少なくとも1種の日焼け止めを含む化粧用調製物を
提供し、ここで前記調製物は、日焼け止めとして、式
(I)〔式中、R1 はC1 −C6アルキル基であり、R
2 は水素原子又はC1 −C6 アルキル基であり、R3 は
水素原子、ヒドロキシ基又はC1 −C6 アルコキシ基で
ある〕で表わされる6,6−ジメチル−2−アシルシク
ロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンの少なくとも1種
の誘導体を含む。
【0016】好都合には、式(I)におけるR3 は、日
焼け止めを含む調製物において日焼け止めとして使用す
るためには、アルコキシ基及び好ましくはメトキシ基で
ある。調製物に使用される好都合の日焼け止めは、R1
がメチル又はイソプロピル基であり、R2 が水素原子又
はメチル基であり、そしてR3 がメトキシ基であること
により特徴づけられる。
【0017】好ましくは、式(I)の次の誘導体の1種
が日焼け止めとして使用のために又は対応する調製物へ
の使用のために選択されるであろう: −4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセチ
ルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −4,6,6−トリメチル−5−ヒドロキシ−2−n−
ブチリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−イソブ
チリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −6,6−ジメチル−5−メトキシ−2−イソブチリル
シクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン及び −6,6−ジメチル−2−イソブチリルシクロヘキセ−
4−エン−1,3−ジオン。
【0018】ケトーエノール相変異性を受けやすい本発
明の誘導体は、それらの相変異性形のいづれかに使用さ
れ得ることがさらに注目される。
【0019】Sture Forsenは、ジ−及びト
リケトン誘導体の多くの一般式を理論づけており、この
ために、彼は多くの合計π電子エネルギー及び置換値を
計算した。それらの理論づけられた式の中には、Ark
iv for kemi、第20巻、第1号、1962
に、4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセ
チルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンが公開さ
れている。定数はこの生成物のために実質的に決定され
ておらず、又はその調製方法も言及されていない。
【0020】4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
は新規の天然の生成物であると思われる。従って、本発
明はまた、下記一般式(II):
【化6】 で表わされる4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
も提供する。
【0021】4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
は、ケトーエノール相変異性を受けやすく;天然におい
ては、それは、65.3%(IIa)及び34.7%(II
b)の割合でのプロトトロピー平衡状態で、その2種の
エノール相変異形(IIa)及び(IIb)で存在する:
【化7】
【0022】この後、式(II)及びその書かれた形は、
その相変異形のいづれか、特に(IIa)及び(IIb)形
で、4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセ
チルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンを示す
“速記”用語として使用されるであろう。従って、本発
明はまた、特に式(IIa)及び(IIb)のその相変異形
で、式(II)の4,6,6−トリメチル−5−メトキシ
−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオ
ンを提供する。
【0023】上記の好ましい誘導体は特に、その単離さ
れた形、特に実質的に純粋な形で存在する。本発明はま
た、4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセ
チルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンを得るた
めの方法も提供し、ここで、前記方法は: (a)式(II)の4,6,6−トリメチル−5−メトキ
シ−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジ
オンのアルカリエノレートの溶液のpHを、その対応する
エノールを遊離するような態様で調節し; (b)前記エノールを、溶媒、好ましくはジクロロメタ
ンによる抽出により単離し;そして (c)場合によっては、減圧下で分留により前記エノー
ルを精製することから成る。
【0024】上記アルカリエノレートの溶液は、次のよ
うにして調製され得る: (d)メラレウカ カジェプチ(Melaleuca
cajeputi)の葉を、新しく又は乾燥しているな
ら、水蒸気蒸留に、又は一部乾燥されているなら、溶媒
抽出にゆだね;そして (e)溶媒に溶解された、段階(d)から得られた生成
物を、アルカリカーボネートにより抽出することから成
る。
【0025】好都合には、上記方法の段階(d)及び
(e)に使用される溶媒は、tert−ブチルメチルエ
ーテル、エチルアセテート又は好ましくはヘキサンであ
る。段階(d)における抽出温度は、好都合には、40
℃〜60℃の間で選択される。
【0026】段階(e)におけるアルカリカーボネート
は好ましくは、炭酸ナトリウムである。段階(a)のpH
はまた、好ましくは、酸、好ましくは無機酸、たとえば
塩酸又はリン酸により、6〜7に調節される。
【0027】4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
はひじょうに良好な抗細菌及び抗菌活性を有するので、
本発明はまた、それぞれ抗細菌剤及び抗菌剤としての
4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセチル
シクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンの使用を提供
する。
【0028】4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
はまた、医薬活性成分、特に抗細菌剤又は抗菌剤とし
て、化粧調製物、たとえば防臭剤、又は他の個人用衛生
製品、又は医薬調製物に導入され得る。
【0029】従って、本発明はまた、日焼け止めを含ま
ないいづれかの化粧調製物、並びに4,6,6−トリメ
チル−5−メトキシ−2−アセチルシクロヘキセ−4−
エン−1,3−ジオンを活性成分として含むことを特徴
づけられた医薬調製物を提供する。
【0030】4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
は、カンジタ症のような状態、及びそれが活性的である
微生物に関連する他の菌類状態の予防及び治療処理に特
に使用される。
【0031】それらの医薬又は化粧調製物は、たとえば
ペースト又は液体であり得、そして通常、局部適用のた
めに使用される代表物、たとえばクリーム又はゲルで存
在し;それらは通常の方法を用いて調製される。その活
性成分は、それらの調製において通常使用される賦形
剤、たとえばココナッツバター、水性又は非水性ビーク
ル、動物又は植物脂肪、パラフィン誘導体、グリコー
ル、種々の湿潤、分散又は乳化剤、保存剤中に導入され
得る。次の例は例示的であって、本発明を制限するもの
ではない。
【0032】
【実施例】例1 :サンクリーム 活性成分として4,6,6−トリメチル−5−メトキシ
−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオ
ン及び賦形剤として下記の成分を含む水中油エマルジョ
ンを含む高い保護性のサンクリームを調製した: −脂肪エステル、 −液体パラフィン、 −カルボキシビニルポリマー、 −イミダゾリジニルウレア、 −低アレルギー誘発性の試験された芳香剤。
【0033】比較により、次の表は、上記調製物の活性
成分、及び化粧部門において広く使用されるB紫外線の
ための遮断剤である2−エチルヘキシル−4−メチルシ
ンナメートの吸光度係数を示す。それらの係数は、一方
では、個々の物質のそれぞれの最大吸光度に対応する係
数であり、そして他方では、個々の日焼け止めのために
波長350nmに対応する係数である。
【0034】それらの値は、紫外線スペクトルから得ら
れ、ここで使用される溶媒はメタノールである。 物 質 εmax ε350nm 4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2− 480 370 アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジ オン(λmax =320nm) 2−エチルヘキシル4−メトキシシンナメート 607 42.6 (λmax =310nm)
【0035】350nm、すなわちジベンゾイルメタン型
のA紫外線、選択性遮断剤が活性的である波長で、4,
6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセチルシク
ロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンの吸光度係数は、
同じ条件下での従来のB紫外線遮断剤の吸光度係数より
も8.7倍高いことが明白である。
【0036】さらに、B紫外線遮断剤としての4,6,
6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセチルシクロヘ
キセ−4−エン−1,3−ジオンの性能は、従来のB紫
外線選択性遮断剤の性能に比較して、ひじょうに魅力あ
るものである。
【0037】例2:メラレウカ カジェプチの葉から抽
出された必須油からの4,6,6−トリメチル−5−メ
トキシ−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3
−ジオンの調製 段階A:45kgのメラレウカ カジェプチの葉を、30
0lの容量を有する二重底のステンレス鋼製蒸留ガマ中
に導入する。その内容物を6時間、蒸気蒸留にゆだね
る。327gの暗黄色の必須油を集める(収率:0.7
2%)。 段階B:上記のようにして得られた必須油462gを、
1lのヘキサンに溶解する。この溶液を10%の炭酸ナ
トリウム水溶液500mlにより連続して8度抽出する。
炭酸塩抽出物を組合し、そして次の段階に使用する。 段階C:上記で得られた炭酸塩抽出物を、ヘキサン25
0mlと共に2度、振盪し、中性有機物質を除く。水性相
のpHを、十分な量の50%塩酸を添加することによっ
て、約6.5に調節する。
【0038】次に水性相を、500mlのジクロロメタン
により3度抽出する。有機相を組合し、そして溶媒を蒸
留し、最後に、黄色の粗生成物141gを生成する。こ
の生成物を、15cmの高さのVigneux分別カラム
で蒸留し、そして130gの淡黄色蒸留物を、133℃
で0.67KPa の圧力下で煮沸することにより、移動性
液体の形で集める。純度は、ガスクロマトグラフィーに
より99.9%であることがわかった。20℃で取られ
る水に関して、20℃での密度は1.152であり、そ
して20℃での屈折率は1.546である。
【0039】4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
の赤外スペクトルは、1663cm-1、1640cm-1、1
540cm-1、1465cm-1及び1135cm-1で強い特徴
的なバンドを有する。
【0040】メタノールにおける紫外スペクトルは、2
42nm及び320nmで最大吸光度を有する。吸光度係数
はそれぞれ10940及び6030である。下記表1
は、 1HプロトンのNMRスペクトルに関する。そのス
ペクトルは、400MHz で、重水素化されたクロロホル
ムにおいて得られた。化学シフトδは、TMSに関し
て、パートパーミリオン(ppm )で表わされる。
【0041】すべてのピークはシングレットであり、そ
してプロトンスペクトルはそれらの化学シフトにより上
記方法を用いて得られた混合物内での2種のエノール相
変異形(IIa)及び(IIb)の区別を可能にすることが
注目されるであろう。
【0042】
【表1】
【0043】161MHz で重水素化されたクロロホルム
において行なわれた13C NMRスペクトルにより同じ
区別が行なわれ、そして下記表2に示される。炭素原子
は、次の式に対して数えられた:
【化8】
【0044】
【表2】
【0045】(a),(b)及び(c)で示される値は
同一であり又はひじょうに類似するので、それらを特定
の炭素原子に確信をもって、割当てることは不可能であ
る:それらの値は互換性である。
【0046】表3は、4,6,6−トリメチル−5−メ
トキシ−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3
−ジオンの相変異性形(IIa)及び(IIb)の混合物の
質量スペクトルを示す。その表は、種々のピークの電荷
比m/zに対する質量、及び個々のその対応するピーク
の相対的強さを示す。
【0047】
【表3】
【0048】例3:4,6,6−トリメチル−5−メト
キシ−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−
ジオンの特に好都合なもう1つの用途は、抗細菌剤又は
抗菌剤としてである。実際、表4に示されるように、
4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセチル
シクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンの抗細菌活性
は、培養培地(この場合、寒天−寒天)において、0.
1%及び0.2%の濃度で種々の微生物に対してインビ
トロで試験された。活性は、0(活性ナシ)〜5(微生
物増殖の完全な阻害)の尺度で評価された。
【0049】
【表4】
【0050】それらの結果は、4,6,6−トリメチル
−5−メトキシ−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン
−1,3−ジオンが、特に細菌及び菌類に対して良好な
抗微生物活性を有し、そして従って、好都合には、この
目的のために使用され得ることを確証する。
【0051】特に、その低い揮発性(25℃でのその蒸
気圧は、1.5μmの水銀である)と組合して、わきの
下の微生物に対するその活性のために、4,6,6−ト
リメチル−5−メトキシ−2−アセチルシクロヘキセ−
4−エン−1,3−ジオンは、効果的な消臭剤である。
従って、それは、化粧用調製物、たとえば消臭剤に次の
割合(重量)で使用され得る。
【0052】例4:化粧用調製物 消臭剤を、次の配合物を用いて調製した: −96°のエタノール 72% −4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2− アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン 0.2% −脱イオン化された水 27.8%
【0053】この調製物は、大部分の対象のために平均
12時間続く、良好な消臭活性を提供する。そのような
消臭剤は、それがすべて天然のものである物質から成る
ことで、本発明のために設定された目的を共有する。
【0054】例5:例2の変異物 部分的に乾燥されたメラレウカ カジェプチの葉を、香
料原料産業において通常使用されるような静的抽出器
(static extractor)を用いて、約5
0℃でヘキサンにより抽出し、そしてヘキサン溶解され
た、その得られた生成物を、次に炭酸ナトリウムにより
抽出する。次に、前記工程を、上記段階(c)に記載さ
れるように続け、所望する生成物を得る。
【0055】例6:化粧用調製物 次の組成(重量による)のクリームを調製した:パートA 小麦胚芽油 0.5 グリセリルステアレートセテアレス20 7.0 PEG30グリセリルステアレート 5.0 セチルアルコール 1.0 プロピルパラベン 0.1 BHT 0.05 液体パラフィン 6.0 物質(I) 3.0パートB 脱イオン水 60.0 メチルパラベン 0.15 カルボポール940 0.2 グリセロール 5.0パートC 脱イオン水 11.84 トリエタノールアミン 0.16
【0056】方法:脂肪相(A)の成分を、温度を80
℃に上げることによって、ステンレス鋼製溶融反応ガマ
で一緒に混合する。もう1つの溶融反応ガマにおいて
は、水を80℃に加熱し、そしてプロピルパラベン及び
カルボポールを少しづつ添加し(この間、混合物は激し
く撹拌される)、そして次に、グリセロールを注ぐ。
【0057】脂肪相(60℃)を、水性相(B)(60
℃)にゆっくりと添加し、この間、混合物は撹拌される
(空気のエントレインメントを回避する)。エマルジョ
ンが増粘し始める場合、相(C)及び次に、所望には、
0.2〜0.5重量%の量の香料をゆっくりと注ぎ、そ
してその混合物を均質化する。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I): 【化1】 〔式中、R1 はC1 −C6 アルキル基であり、R2 は水
    素原子又はC1 −C6 アルキル基であり、R3 は水素原
    子、ヒドロキシ基又はC1 −C6 アルコキシ基である〕
    で表わされる6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキ
    セ−4−エン−1,3−ジオンに由来する化合物の日焼
    け止めとしての使用。
  2. 【請求項2】 前記R3 がC1 −C6 アルコキシ基であ
    る請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 前記R3 がメトキシ基である請求項1又
    は2記載の使用。
  4. 【請求項4】 前記R1 がメチル又はイソプロピル基で
    あり、R2 が水素原子又はメチル基であり、R3 がメト
    キシ基である請求項1,2又は3記載の使用。
  5. 【請求項5】 前記化合物が、 −4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセチ
    ルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −4,6,6−トリメチル−5−ヒドロキシ−2−n−
    ブチリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−イソブ
    チリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −6,6−ジメチル−5−メトキシ−2−イソブチリル
    シクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン及び −6,6−ジメチル−2−イソブチリルシクロヘキセ−
    4−エン−1,3−ジオンから選択される請求項1記載
    の使用。
  6. 【請求項6】 下記一般式(I): 【化2】 〔式中、R1 はC1 −C6 アルキル基であり、R2 は水
    素原子又はC1 −C6 アルキル基であり、R3 は水素原
    子、ヒドロキシ基又はC1 −C6 アルコキシ基である〕
    で表わされる6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキ
    セ−4−エン−1,3−ジオンの少なくとも1種の誘導
    体を、活性成分として含む、日焼け止めのための化粧用
    調製物。
  7. 【請求項7】 前記R3 がC1 −C6 アルコキシ基であ
    る請求項6記載の調製物。
  8. 【請求項8】 前記R3 がメトキシ基である請求項6又
    は7記載の調製物。
  9. 【請求項9】 前記R1 がメチル又はイソプロピル基で
    あり、R2 が水素原子又はメチル基であり、R3 がメト
    キシ基である請求項6,7又は8記載の調製物。
  10. 【請求項10】 前記式(I)の化合物が、 −4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−アセチ
    ルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −4,6,6−トリメチル−5−ヒドロキシ−2−n−
    ブチリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−イソブ
    チリルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン; −6,6−ジメチル−5−メトキシ−2−イソブチリル
    シクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン及び −6,6−ジメチル−2−イソブチリルシクロヘキセ−
    4−エン−1,3−ジオンから選択される請求項6記載
    の調製物。
  11. 【請求項11】 下記一般式(II): 【化3】 で表わされる4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−
    2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオン
    又はいづれか1種のその種々の相変異性形。
  12. 【請求項12】 4,6,6−トリメチル−5−メトキ
    シ−2−アセチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジ
    オンの調製方法であって: (a)4,6,6−トリメチル−5−メトキシ−2−ア
    セチルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンのアル
    カリエノレートの溶液のpHを、その対応するエノールを
    遊離するような態様で調節し; (b)前記エノールを、溶媒による抽出により単離し;
    そして (c)場合によっては、減圧下で分留により前記エノー
    ルを精製することから成る方法。
  13. 【請求項13】 前記アルカリエノレートの溶液が、 (d)メラレウカ カジェプチ(Melaleuca
    cajeputi)の葉を、新しく又は乾燥しているな
    ら、水蒸気蒸留に、又は一部乾燥されているなら、溶媒
    抽出にゆだね;そして (e)溶媒に溶解された、段階(d)から得られた生成
    物を、アルカリカーボネートにより抽出することから成
    る工程に従って調製される請求項12記載の方法。
JP6031048A 1993-03-03 1994-03-01 日焼け止めとしての6,6−ジメチル−2−アシルシクロヘキセ−4−エン−1,3−ジオンの誘導体の使用、それらの誘導体を含む調製物、新規誘導体及びその調製方法 Pending JPH06305948A (ja)

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