JPH06306225A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH06306225A JPH06306225A JP9571193A JP9571193A JPH06306225A JP H06306225 A JPH06306225 A JP H06306225A JP 9571193 A JP9571193 A JP 9571193A JP 9571193 A JP9571193 A JP 9571193A JP H06306225 A JPH06306225 A JP H06306225A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記の成分(A)、(B)及び(C)を含有
する熱可塑性樹脂組成物。 (A)カルボキシル基又は酸無水物基変性オレフィン系
樹脂 (B)アルコール性水酸基変性ポリフェニレンエーテル (C)一般式:Ym −R1 −〔Si(R2 )3-n (OR
3)n 〕r (式中、R1 は直接結合、あるいは炭素数1〜
50の脂肪族又は芳香族の多価の炭化水素基を表し、こ
れらは酸素、窒素又は硫黄で中断されていてもよい。R
2 及びR3 は各々水素原子、炭素数1〜20のアルキル
基又はアリール基を表し、Yは極性官能基を有する炭化
水素基、m、n及びrは各々1〜3の整数である)で示
される有機シラン化合物を成分(A)及び(B)の合計
100重量部に対して、0.05〜30重量部 【効果】 成分(C)の添加により、成分(A)と成分
(B)の相溶性が極めて良好で機械的強度のバランスが
優れている。
する熱可塑性樹脂組成物。 (A)カルボキシル基又は酸無水物基変性オレフィン系
樹脂 (B)アルコール性水酸基変性ポリフェニレンエーテル (C)一般式:Ym −R1 −〔Si(R2 )3-n (OR
3)n 〕r (式中、R1 は直接結合、あるいは炭素数1〜
50の脂肪族又は芳香族の多価の炭化水素基を表し、こ
れらは酸素、窒素又は硫黄で中断されていてもよい。R
2 及びR3 は各々水素原子、炭素数1〜20のアルキル
基又はアリール基を表し、Yは極性官能基を有する炭化
水素基、m、n及びrは各々1〜3の整数である)で示
される有機シラン化合物を成分(A)及び(B)の合計
100重量部に対して、0.05〜30重量部 【効果】 成分(C)の添加により、成分(A)と成分
(B)の相溶性が極めて良好で機械的強度のバランスが
優れている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性、引張強度、
曲げ弾性率等の機械的特性が優れたポリフェニレンエー
テル系熱可塑性樹脂組成物に関する。
曲げ弾性率等の機械的特性が優れたポリフェニレンエー
テル系熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル(以下「PP
E」という)は、優れた耐熱性を有するとともに機械的
強度、電気特性、耐水性、難燃性などの点で優れており
工業材料として有用であるが、耐衝撃性及び耐溶剤性に
難点があるため、これらの利用範囲は限られている。
E」という)は、優れた耐熱性を有するとともに機械的
強度、電気特性、耐水性、難燃性などの点で優れており
工業材料として有用であるが、耐衝撃性及び耐溶剤性に
難点があるため、これらの利用範囲は限られている。
【0003】そこで、PPEにポリオレフィンを配合し
てこの欠点を改良しようとする試みがなされているが、
両者は相溶性に乏しいため、耐衝撃強度及び耐溶剤性の
改良は不十分である。そこで、反応性の極性基を持つ変
性体を用いることにより、その極性基同士を反応させ、
両者の相溶性を向上させる試みがなされている。
てこの欠点を改良しようとする試みがなされているが、
両者は相溶性に乏しいため、耐衝撃強度及び耐溶剤性の
改良は不十分である。そこで、反応性の極性基を持つ変
性体を用いることにより、その極性基同士を反応させ、
両者の相溶性を向上させる試みがなされている。
【0004】特開平4−80252号公報には、カルボ
キシル基を持つポリオレフィンと水酸基を持つPPEを
用いて耐衝撃性及び耐溶剤性の改良が開示されている。
しかし機械的特性のバランスについては更に改良が必要
である。
キシル基を持つポリオレフィンと水酸基を持つPPEを
用いて耐衝撃性及び耐溶剤性の改良が開示されている。
しかし機械的特性のバランスについては更に改良が必要
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、耐衝撃強度、引張強度、弾性率等の機械的特
性のバランスが優れた熱可塑性樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
を解決し、耐衝撃強度、引張強度、弾性率等の機械的特
性のバランスが優れた熱可塑性樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このため
鋭意検討を重ねた結果、カルボキシル基又は酸無水物基
変性オレフィン系樹脂と水酸基変性PPEとの組成物
に、相溶性の向上のために、水酸基と反応性の高いアル
コキシシリル基と、カルボキシル基又は酸無水物基に反
応性の官能基を持つ、2官能性の有機シラン化合物を添
加することによって、上記目的が達成されることを見出
し、本発明を完成した。
鋭意検討を重ねた結果、カルボキシル基又は酸無水物基
変性オレフィン系樹脂と水酸基変性PPEとの組成物
に、相溶性の向上のために、水酸基と反応性の高いアル
コキシシリル基と、カルボキシル基又は酸無水物基に反
応性の官能基を持つ、2官能性の有機シラン化合物を添
加することによって、上記目的が達成されることを見出
し、本発明を完成した。
【0007】すなわち本発明は、下記の成分(A)、
(B)及び(C)を含有することを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物である。 (A)カルボキシル基又は酸無水物基変性オレフィン系
樹脂 (B)アルコール性水酸基変性ポリフェニレンエーテル (C)一般式(I) Ym −R1 −〔Si(R2 )3-n (OR3)n 〕r (I) (式中、R1 は直接結合、あるいは炭素数1〜50の脂
肪族又は芳香族の多価の炭化水素基を表し、これらは酸
素、窒素又は硫黄原子で中断されていてもよい。R2 及
びR3 は各々水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又
はアリール基を表し、Yは極性官能基を有する炭化水素
基を表す。m、n及びrは各々1〜3の整数である。)
で示される有機シラン化合物を成分(A)及び(B)の
合計100重量部に対して、0.05〜30重量部
(B)及び(C)を含有することを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物である。 (A)カルボキシル基又は酸無水物基変性オレフィン系
樹脂 (B)アルコール性水酸基変性ポリフェニレンエーテル (C)一般式(I) Ym −R1 −〔Si(R2 )3-n (OR3)n 〕r (I) (式中、R1 は直接結合、あるいは炭素数1〜50の脂
肪族又は芳香族の多価の炭化水素基を表し、これらは酸
素、窒素又は硫黄原子で中断されていてもよい。R2 及
びR3 は各々水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又
はアリール基を表し、Yは極性官能基を有する炭化水素
基を表す。m、n及びrは各々1〜3の整数である。)
で示される有機シラン化合物を成分(A)及び(B)の
合計100重量部に対して、0.05〜30重量部
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。 〈カルボキシル基又は酸無水物基変性オレフィン系樹脂
(A)〉 (1)オレフィン系樹脂 本発明で使用するオレフィン系樹脂は、エチレン又はα
−オレフィンから形成され、上記α−オレフィンの具体
例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブ
テン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、3−メチル−
1−ヘキセン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジ
メチル−1−ヘキセン、5−メチル−1−ヘキセン、ア
リルシクロペンタン、アリルシクロヘキサン、アリルベ
ンゼン、3−シクロヘキシル−1−ブテン、ビニルシク
ロプロパン、ビニルシクロヘキサン、2−ビニルビシク
ロ〔2.2.1〕ヘプタンなどを挙げることができる。
これらのうち好ましいものとしては、エチレンプロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、3−メチル−1−ヘキセンなどを挙げることがで
き、特に、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メ
チル−1−ブテン又は4−メチル−1−ペンテンが好ま
しい。これらのエチレン又はα−オレフィンは1種又は
2種以上用いてもよく、ジエン化合物と共重合させても
よい。
(A)〉 (1)オレフィン系樹脂 本発明で使用するオレフィン系樹脂は、エチレン又はα
−オレフィンから形成され、上記α−オレフィンの具体
例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、
3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブ
テン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、3−メチル−
1−ヘキセン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジ
メチル−1−ヘキセン、5−メチル−1−ヘキセン、ア
リルシクロペンタン、アリルシクロヘキサン、アリルベ
ンゼン、3−シクロヘキシル−1−ブテン、ビニルシク
ロプロパン、ビニルシクロヘキサン、2−ビニルビシク
ロ〔2.2.1〕ヘプタンなどを挙げることができる。
これらのうち好ましいものとしては、エチレンプロピレ
ン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ブテ
ン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、3−メチル−1−ヘキセンなどを挙げることがで
き、特に、エチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メ
チル−1−ブテン又は4−メチル−1−ペンテンが好ま
しい。これらのエチレン又はα−オレフィンは1種又は
2種以上用いてもよく、ジエン化合物と共重合させても
よい。
【0009】上記ジエン化合物の具体例としては、4−
メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−
ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、
1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン又は1,12
−トリデカジエンあるいはジビニルベンゼン等である。
メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−
ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン、
1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン又は1,12
−トリデカジエンあるいはジビニルベンゼン等である。
【0010】これらのジエン化合物は単独でも又は2種
以上を併用してもよく、後者の好適な例としては、4−
メチル−1,4−ヘキサジエンと5−メチル−1,4−
ヘキサジエンとの併用(重量比95:5〜5:95)を
挙げることができる。
以上を併用してもよく、後者の好適な例としては、4−
メチル−1,4−ヘキサジエンと5−メチル−1,4−
ヘキサジエンとの併用(重量比95:5〜5:95)を
挙げることができる。
【0011】オレフィン系樹脂はチ−グラー・ナッタ触
媒を用いて重合若しくは共重合させることができ、ジエ
ン化合物は、オレフィン系共重合体樹脂中にランダム又
はブロックとして分布していてもよい。
媒を用いて重合若しくは共重合させることができ、ジエ
ン化合物は、オレフィン系共重合体樹脂中にランダム又
はブロックとして分布していてもよい。
【0012】(2)カルボキシル基又は酸無水物基の導
入 オレフィン系樹脂にカルボキシル基又は酸無水物基を導
入する方法は特に限定されず、文献等に記載された公知
の方法が全て適用される。例えば下記の(i)〜(iii)
の方法が挙げられる。
入 オレフィン系樹脂にカルボキシル基又は酸無水物基を導
入する方法は特に限定されず、文献等に記載された公知
の方法が全て適用される。例えば下記の(i)〜(iii)
の方法が挙げられる。
【0013】(i) オレフィン系樹脂を、エチレン性
二重結合とカルボキシル基又は酸無水物基とを有する化
合物、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、シトラコン
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、ハイミ
ック酸等あるいはこれらの無水物等とを用い、有機過酸
化物などのラジカル発生剤の存在下で変性する方法があ
る。この中で特に好ましい方法は、無水マレイン酸を用
いた変性である。
二重結合とカルボキシル基又は酸無水物基とを有する化
合物、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、シトラコン
酸、クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、ハイミ
ック酸等あるいはこれらの無水物等とを用い、有機過酸
化物などのラジカル発生剤の存在下で変性する方法があ
る。この中で特に好ましい方法は、無水マレイン酸を用
いた変性である。
【0014】(ii) 上記の不飽和カルボン酸の誘導
体、例えば、酸ハライド、アミド、イミド、エステルを
用い、ラジカル発生剤の存在下でオレフィン系樹脂を変
性した後加水分解する方法。 (iii) 各種方法によりオレフィン系樹脂中に導入され
た水酸基を過マンガン酸塩や二クロム酸などにより酸化
する方法。
体、例えば、酸ハライド、アミド、イミド、エステルを
用い、ラジカル発生剤の存在下でオレフィン系樹脂を変
性した後加水分解する方法。 (iii) 各種方法によりオレフィン系樹脂中に導入され
た水酸基を過マンガン酸塩や二クロム酸などにより酸化
する方法。
【0015】これらの方法により、上記官能基を導入す
る場合、上記官能基を有する不飽和モノマー以外のモノ
マー、例えばスチレン、アクリル酸メチルエステル、メ
タクリル酸メチルエステル、酢酸ビニル等を、上記化合
物の過半量を超えない範囲で共重合させることも可能で
ある。
る場合、上記官能基を有する不飽和モノマー以外のモノ
マー、例えばスチレン、アクリル酸メチルエステル、メ
タクリル酸メチルエステル、酢酸ビニル等を、上記化合
物の過半量を超えない範囲で共重合させることも可能で
ある。
【0016】ラジカル反応条件としては、上記オレフィ
ン系樹脂と上記重合性モノマーの共存下、γ−線、電子
線などの放射線を照射する方法、オレフィン系樹脂に放
射線を照射したのち、重合性モノマーを共存させる方
法、オレフィン系樹脂と重合性モノマーを共存させ、ラ
ジカル発生剤の存在下又は不存在下で加熱する方法など
いずれの方法を用いてもよい。
ン系樹脂と上記重合性モノマーの共存下、γ−線、電子
線などの放射線を照射する方法、オレフィン系樹脂に放
射線を照射したのち、重合性モノマーを共存させる方
法、オレフィン系樹脂と重合性モノマーを共存させ、ラ
ジカル発生剤の存在下又は不存在下で加熱する方法など
いずれの方法を用いてもよい。
【0017】ラジカル発生剤としては、ベンゾイルパー
オキシド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブ
チルヒドロパーオキシド、t−ブチルパーオキシアセテ
ート、ジイソプロピルパーオキシジカルボネート、2,
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、メチルエ
チルケトンパーオキシド、過酸化カリウム、過酸化水素
などの有機及び無機過酸化物、α,α´−アゾビスイソ
ブチロニトリルなどのアゾ化合物などが用いられる。過
酸化物は還元剤と組み合わせてレドックス系として使用
することができる。例えば、過酸化水素と第一鉄塩との
組合せ等である。これらのラジカル発生剤は、変性剤や
反応形態との関連において適当に選択できる。また2種
上を併用することができる。
オキシド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブ
チルヒドロパーオキシド、t−ブチルパーオキシアセテ
ート、ジイソプロピルパーオキシジカルボネート、2,
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、メチルエ
チルケトンパーオキシド、過酸化カリウム、過酸化水素
などの有機及び無機過酸化物、α,α´−アゾビスイソ
ブチロニトリルなどのアゾ化合物などが用いられる。過
酸化物は還元剤と組み合わせてレドックス系として使用
することができる。例えば、過酸化水素と第一鉄塩との
組合せ等である。これらのラジカル発生剤は、変性剤や
反応形態との関連において適当に選択できる。また2種
上を併用することができる。
【0018】ラジカル発生剤の使用量は、上記オレフィ
ン系樹脂100重量部に対して、0〜100重量部、好
ましくは0〜30重量部の範囲である。グラフト共重合
時の温度は、通常30〜350℃、好ましくは50〜3
00℃の範囲、変性反応時間は50時間以下、好ましく
は1分〜24時間の範囲で行う。
ン系樹脂100重量部に対して、0〜100重量部、好
ましくは0〜30重量部の範囲である。グラフト共重合
時の温度は、通常30〜350℃、好ましくは50〜3
00℃の範囲、変性反応時間は50時間以下、好ましく
は1分〜24時間の範囲で行う。
【0019】これら(i)、(ii)又は(iii)の方法に
より導入されたカルボキシル基又は酸無水物基の含有量
は、変性されたオレフィン系樹脂中の上記官能基を含む
化合物の含有量として、好ましくは0.01〜30重量
%、より好ましくは0.1〜10重量%である。0.0
1重量%未満では、組成物の相溶性改良効果がほとんど
なく、30重量%超過では、組成物の機械的性質が発揮
され難い。
より導入されたカルボキシル基又は酸無水物基の含有量
は、変性されたオレフィン系樹脂中の上記官能基を含む
化合物の含有量として、好ましくは0.01〜30重量
%、より好ましくは0.1〜10重量%である。0.0
1重量%未満では、組成物の相溶性改良効果がほとんど
なく、30重量%超過では、組成物の機械的性質が発揮
され難い。
【0020】これらの反応は、オレフィン系樹脂が溶
解、溶融、懸濁又は膨潤のいずれの状態にあるものを用
いてもよい。使用する溶媒としては、脂肪族、脂環族、
芳香族の炭化水素又はそのハロゲン化物、炭素数6以上
のエステル、エーテル、ケトン、二硫化炭素の中から選
ばれることが好ましく、2種以上の混合溶媒を使用する
こともできる。反応率は必ずしも100%の必要はな
く、実質的にカルボキシル基又は酸無水物基が導入され
ていれば、副反応による生成物が混入していてもさしつ
かえない。
解、溶融、懸濁又は膨潤のいずれの状態にあるものを用
いてもよい。使用する溶媒としては、脂肪族、脂環族、
芳香族の炭化水素又はそのハロゲン化物、炭素数6以上
のエステル、エーテル、ケトン、二硫化炭素の中から選
ばれることが好ましく、2種以上の混合溶媒を使用する
こともできる。反応率は必ずしも100%の必要はな
く、実質的にカルボキシル基又は酸無水物基が導入され
ていれば、副反応による生成物が混入していてもさしつ
かえない。
【0021】このカルボキシル基又は酸無水物基変性オ
レフィン系樹脂成分の10〜90重量%を、前述の官能
基を有しないオレフィン系樹脂で置き換えてもよい。か
かるオレフィン系樹脂は、エチレン、プロピレン、ブテ
ン−1、3−メチル−ブテン−1、4−メチル−ペンテ
ン−1等の単独重合体又はこれらの共重合体、あるい
は、これらオレフィンの過半量と、酢酸ビニル、アクリ
ル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル
との共重合体等が例示される。中でも、結晶性プロピレ
ン系重合体、すなわち結晶性プロピレン単独重合体、結
晶性プロピレン−エチレン共重合体あるいは結晶性プロ
ピレン−ブテン−1ランダム共重合体又はブロック共重
合体が好ましい。
レフィン系樹脂成分の10〜90重量%を、前述の官能
基を有しないオレフィン系樹脂で置き換えてもよい。か
かるオレフィン系樹脂は、エチレン、プロピレン、ブテ
ン−1、3−メチル−ブテン−1、4−メチル−ペンテ
ン−1等の単独重合体又はこれらの共重合体、あるい
は、これらオレフィンの過半量と、酢酸ビニル、アクリ
ル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル
との共重合体等が例示される。中でも、結晶性プロピレ
ン系重合体、すなわち結晶性プロピレン単独重合体、結
晶性プロピレン−エチレン共重合体あるいは結晶性プロ
ピレン−ブテン−1ランダム共重合体又はブロック共重
合体が好ましい。
【0022】〈アルコール性水酸基変性PPE(B)〉 (1)PPE 本発明で使用するPPEは、一般式(I)
【0023】
【化1】
【0024】(式中、Q1 は各々ハロゲン原子、第一級
若しくは第二級アルキル基、アリール基、アミノアルキ
ル基、炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表
し、Q2 は各々水素原子、ハロゲン原子、第一級若しく
は第二級アルキル基、アリール基、ハロアルキル基、炭
化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表す。pは
10以上の数を表す)で示される構造を有する単独重合
体又は共重合体である。Q1 及びQ2 の等一級アルキル
基の好適な例は、メチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、n−アミル、イソアミル、2−メチルブチル、
n−ヘキシル、2,3−ジメチルブチル、2−、3−若
しくは4−メチルペンチル又はヘプチルである。第二級
アルキル基の好適な例は、イソプロピル、sec −ブチル
又は1−エチルプロピルである。多くの場合、Q1 はア
ルキル基又はフェニル基、特に炭素数1〜4のアルキル
基であり、Q2 は水素原子である。
若しくは第二級アルキル基、アリール基、アミノアルキ
ル基、炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表
し、Q2 は各々水素原子、ハロゲン原子、第一級若しく
は第二級アルキル基、アリール基、ハロアルキル基、炭
化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表す。pは
10以上の数を表す)で示される構造を有する単独重合
体又は共重合体である。Q1 及びQ2 の等一級アルキル
基の好適な例は、メチル、エチル、n−プロピル、n−
ブチル、n−アミル、イソアミル、2−メチルブチル、
n−ヘキシル、2,3−ジメチルブチル、2−、3−若
しくは4−メチルペンチル又はヘプチルである。第二級
アルキル基の好適な例は、イソプロピル、sec −ブチル
又は1−エチルプロピルである。多くの場合、Q1 はア
ルキル基又はフェニル基、特に炭素数1〜4のアルキル
基であり、Q2 は水素原子である。
【0025】好適なPPEの単独重合体としては、例え
ば、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単
位からなるものである。好適な共重合体としては、上記
単位と2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエ
ーテル単位との組合せからなるランダム共重合体であ
る。多くの好適な単独重合体又はランダム共重合体が特
許、文献に記載されている。例えば、分子量、溶融粘度
及び/又は耐衝撃強度等の特性を改良する分子構成部分
を含むPPEも、また好適である。
ば、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単
位からなるものである。好適な共重合体としては、上記
単位と2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエ
ーテル単位との組合せからなるランダム共重合体であ
る。多くの好適な単独重合体又はランダム共重合体が特
許、文献に記載されている。例えば、分子量、溶融粘度
及び/又は耐衝撃強度等の特性を改良する分子構成部分
を含むPPEも、また好適である。
【0026】PPEの分子量は、通常クロロホルム中で
測定した30℃での固有粘度が0.2〜0.8dl/g程度
のものである。
測定した30℃での固有粘度が0.2〜0.8dl/g程度
のものである。
【0027】PPEは、通常前記のモノマーの酸化カッ
プリング重合により製造される。PPEの酸化カップリ
ング重合に関しては、数多くの触媒系が知られている。
触媒の選択に関しては特に制限はなく、公知の触媒のい
ずれも用いることができる。例えば、銅、マンガン、コ
バルト等の重金属化合物の少なくとも1種を、通常は種
々その他の物質との組合せで含むもの等である。
プリング重合により製造される。PPEの酸化カップリ
ング重合に関しては、数多くの触媒系が知られている。
触媒の選択に関しては特に制限はなく、公知の触媒のい
ずれも用いることができる。例えば、銅、マンガン、コ
バルト等の重金属化合物の少なくとも1種を、通常は種
々その他の物質との組合せで含むもの等である。
【0028】(2)アルコール性水酸基の導入 PPEにアルコール性水酸基を導入する方法は特に限定
されず、文献等に記載された公知の方法がすべて適用さ
れる。例えば、下記の(i)〜(vii)の方法が挙げられ
る。
されず、文献等に記載された公知の方法がすべて適用さ
れる。例えば、下記の(i)〜(vii)の方法が挙げられ
る。
【0029】(i) PPEをエチレン性二重結合と水
酸基を併せ有する化合物、具体的には、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等を用
い、有機過酸化物などのラジカル発生剤の存在下で変性
する方法。
酸基を併せ有する化合物、具体的には、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等を用
い、有機過酸化物などのラジカル発生剤の存在下で変性
する方法。
【0030】(ii) 水酸基含有の重合性モノマー、例
えば、2−(3−ヒドロキシプロピル)−6−メチルフ
ェノール、2−{3−(2−ヒドロキシエチルチオ)プ
ロピル}−6−メチルフェノール等のモノマーを共重合
させて水酸基変性PPEを得る方法(特願平3−325
045号明細書及び特開平4−202223号公報)。
えば、2−(3−ヒドロキシプロピル)−6−メチルフ
ェノール、2−{3−(2−ヒドロキシエチルチオ)プ
ロピル}−6−メチルフェノール等のモノマーを共重合
させて水酸基変性PPEを得る方法(特願平3−325
045号明細書及び特開平4−202223号公報)。
【0031】(iii) ホウ素−水素結合を有するボラン
化合物を反応させたPPEにアルカリの存在下、酸化さ
せる方法(特開平3−292325号公報)。
化合物を反応させたPPEにアルカリの存在下、酸化さ
せる方法(特開平3−292325号公報)。
【0032】(iv) PPEの末端フェノール性水酸基
に塩基性触媒の存在下、アルコール性水酸基を有する化
合物を反応させる方法、(v) 反応により水酸基を生
成する化合物を反応させる方法、(vi) 加水分解によ
り水酸基を生成する化合物を反応させる方法。
に塩基性触媒の存在下、アルコール性水酸基を有する化
合物を反応させる方法、(v) 反応により水酸基を生
成する化合物を反応させる方法、(vi) 加水分解によ
り水酸基を生成する化合物を反応させる方法。
【0033】具体的には、特開平3−292326号公
報に示されるように、2−クロルエタノール、3−クロ
ル−1−プロパノール等のハロゲン化アルキルアルコー
ルを反応させる方法;及び特開平3−250025号公
報に示されるように、グリシドール等のエポキシ含有ア
ルコールを反応させる方法;エピクロルヒドリン等のエ
ピハロヒドリンを反応後、加水分解する方法;特開平3
−250027号公報に示されるように、エチレンカー
ボネート、プロピレンカーボネート等のアルキレンカー
ボネートを反応させる方法;特開昭63−128021
号公報に示されるように、エチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド等のアルキレンオキシドを反応させる方法が
挙げられる。 (vii) 特開平2−107634号公報、特開平3−5
2926号公報に示されるように、アルカリ金属でメタ
ル化したPPEにエチレンオキシドを反応させる方法。
報に示されるように、2−クロルエタノール、3−クロ
ル−1−プロパノール等のハロゲン化アルキルアルコー
ルを反応させる方法;及び特開平3−250025号公
報に示されるように、グリシドール等のエポキシ含有ア
ルコールを反応させる方法;エピクロルヒドリン等のエ
ピハロヒドリンを反応後、加水分解する方法;特開平3
−250027号公報に示されるように、エチレンカー
ボネート、プロピレンカーボネート等のアルキレンカー
ボネートを反応させる方法;特開昭63−128021
号公報に示されるように、エチレンオキシド、プロピレ
ンオキシド等のアルキレンオキシドを反応させる方法が
挙げられる。 (vii) 特開平2−107634号公報、特開平3−5
2926号公報に示されるように、アルカリ金属でメタ
ル化したPPEにエチレンオキシドを反応させる方法。
【0034】これらの方法により導入された水酸基の含
有量は、変性PPE中の前記化合物の含有量として、好
ましくは0.01〜30重量%、より好ましくは0.1
〜10重量%である。0.01重量%未満では本発明に
よる相溶化効果がほとんどなく、30重量%超過では組
成物の機械的性質が発揮され難い。
有量は、変性PPE中の前記化合物の含有量として、好
ましくは0.01〜30重量%、より好ましくは0.1
〜10重量%である。0.01重量%未満では本発明に
よる相溶化効果がほとんどなく、30重量%超過では組
成物の機械的性質が発揮され難い。
【0035】本発明においては、アルコール性水酸基変
性PPEを単独で用いても、又は未変性PPEとの混合
物を用いてもよい。通常アルコール性水酸基変性PPE
と未変性PPEとの混合割合は、100:0〜10:9
0重量%の範囲が好ましい。変性樹脂の割合が10重量
%より少ないと、相溶性の改良効果が低くなり好ましく
ない。
性PPEを単独で用いても、又は未変性PPEとの混合
物を用いてもよい。通常アルコール性水酸基変性PPE
と未変性PPEとの混合割合は、100:0〜10:9
0重量%の範囲が好ましい。変性樹脂の割合が10重量
%より少ないと、相溶性の改良効果が低くなり好ましく
ない。
【0036】〈有機シラン化合物(C)〉本発明で使用
する有機シラン化合物は、一般式(I)で示される。 Ym −R1 −〔Si(R2)3-n ( OR3)n 〕r (I)
する有機シラン化合物は、一般式(I)で示される。 Ym −R1 −〔Si(R2)3-n ( OR3)n 〕r (I)
【0037】式中、m、n及びrは各々1〜3の整数を
表し、R1 は直接結合あるいは炭素数1〜50の脂肪族
又は芳香族炭化水素の多価基を表し、これらは酸素、窒
素又は硫黄原子で中断されていてもよい。R2 及びR3
は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又はアリール
基を表し、Yはアクリレート基、メタクリレート基、エ
ステル基、アミド基、アミノ基、ハロゲン原子、エポキ
シ基、ヒドロキシル基、メルカプト基などの極性官能基
を有する炭化水素基である。好ましくはR3 の炭素数が
1〜3であり、Yの極性官能基がアミノ基、エポキシ基
又はメルカプト基である、アミノアルコキシシラン又は
エポキシアルコキシシラン又はメルカプトアルコキシシ
ランが好ましい。
表し、R1 は直接結合あるいは炭素数1〜50の脂肪族
又は芳香族炭化水素の多価基を表し、これらは酸素、窒
素又は硫黄原子で中断されていてもよい。R2 及びR3
は水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又はアリール
基を表し、Yはアクリレート基、メタクリレート基、エ
ステル基、アミド基、アミノ基、ハロゲン原子、エポキ
シ基、ヒドロキシル基、メルカプト基などの極性官能基
を有する炭化水素基である。好ましくはR3 の炭素数が
1〜3であり、Yの極性官能基がアミノ基、エポキシ基
又はメルカプト基である、アミノアルコキシシラン又は
エポキシアルコキシシラン又はメルカプトアルコキシシ
ランが好ましい。
【0038】それらの具体例としては、2−(3,4−
エポキシシクロヘキシルエチル)トリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン、3−(2−アミ
ノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、3−フ
ェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
エトキシシラン等が挙げられる。特に好ましいものは、
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン等である。
エポキシシクロヘキシルエチル)トリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン、3−(2−アミ
ノエチルアミノ)プロピルトリメトキシシラン、3−フ
ェニルアミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
エトキシシラン等が挙げられる。特に好ましいものは、
3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン等である。
【0039】〈構成成分の組成比〉本発明の熱可塑性樹
脂組成物における成分(A)のカルボキシル基又は酸無
水物基変性オレフィン系樹脂と、成分(B)のアルコー
ル性水酸基変性PPEの組成比は、それぞれいかなる値
であってもよいが、機械的強度と耐有機溶剤性のバラン
スから、成分(A)と成分(B)の組成比はともに、好
ましくは10:90〜90:10の範囲、より好ましく
は20:80〜80:20、特に好ましくは30:70
〜70:30の範囲である。
脂組成物における成分(A)のカルボキシル基又は酸無
水物基変性オレフィン系樹脂と、成分(B)のアルコー
ル性水酸基変性PPEの組成比は、それぞれいかなる値
であってもよいが、機械的強度と耐有機溶剤性のバラン
スから、成分(A)と成分(B)の組成比はともに、好
ましくは10:90〜90:10の範囲、より好ましく
は20:80〜80:20、特に好ましくは30:70
〜70:30の範囲である。
【0040】そして本発明の組成物の必須成分(C)有
機シラン化合物の添加量は、成分(A)及び(B)の合
計100重量部に対して0.05〜30重量部、好まし
くは0.05〜20重量部、更に好ましくは0.1〜5
重量部である。0.05重量部未満では本発明の目的と
する相溶性改良効果が少なく、30重量部を超えると有
機シラン分解による悪影響が著しくなるため好ましくな
い。
機シラン化合物の添加量は、成分(A)及び(B)の合
計100重量部に対して0.05〜30重量部、好まし
くは0.05〜20重量部、更に好ましくは0.1〜5
重量部である。0.05重量部未満では本発明の目的と
する相溶性改良効果が少なく、30重量部を超えると有
機シラン分解による悪影響が著しくなるため好ましくな
い。
【0041】〈付加的成分〉本発明の熱可塑性樹脂組成
物には、前記の成分(A)、(B)及び(C)以外の付
加的成分を添加することができる。例えばオレフィン系
樹脂に周知の酸化防止剤、耐候性改良剤、造核剤、難燃
剤等の添加剤を;PPEに周知の酸化防止剤、耐候性改
良剤、可塑剤、流動性改良剤等を付加的成分として使用
できる。また有機・無機充填剤、補強剤、特にガラス繊
維、マイカ、タルク、ワラスナイト、チタン酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、シリカ等の添加は、剛性、耐熱
性、寸法精度等の向上に有効である。実用のために各種
着色剤、又はそれらの分散剤なども周知のものが使用で
きる。
物には、前記の成分(A)、(B)及び(C)以外の付
加的成分を添加することができる。例えばオレフィン系
樹脂に周知の酸化防止剤、耐候性改良剤、造核剤、難燃
剤等の添加剤を;PPEに周知の酸化防止剤、耐候性改
良剤、可塑剤、流動性改良剤等を付加的成分として使用
できる。また有機・無機充填剤、補強剤、特にガラス繊
維、マイカ、タルク、ワラスナイト、チタン酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、シリカ等の添加は、剛性、耐熱
性、寸法精度等の向上に有効である。実用のために各種
着色剤、又はそれらの分散剤なども周知のものが使用で
きる。
【0042】更に、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、
当該組成物の特性をより効果的に発現させるために、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチル
アミン又はピリジン等の助剤を配合することができる。
また、ベンゼン、キシレン、トルエン、クロルベンゼ
ン、ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼン等の有機溶
媒を併用してもよい。
当該組成物の特性をより効果的に発現させるために、ト
リメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチル
アミン又はピリジン等の助剤を配合することができる。
また、ベンゼン、キシレン、トルエン、クロルベンゼ
ン、ジクロルベンゼン、トリクロルベンゼン等の有機溶
媒を併用してもよい。
【0043】更に耐衝撃強度向上剤として、特にスチレ
ン−ブタジエン共重合体ゴム又はその水素化物、あるい
はエチレン−プロピレン−(ジエン)共重合体ゴム等の
添加は、組成物の耐衝撃強度向上に有効である。上記の
耐衝撃強度向上剤は、単独で用いてもよいし、2種以上
を併用してもよい。耐衝撃強度向上剤の配合量は、目標
とする物性値により異なるが、例えば組成物の剛性と耐
衝撃強度のバランスの改良の場合は、組成物の樹脂成分
100重量部当り5〜30重量部である。
ン−ブタジエン共重合体ゴム又はその水素化物、あるい
はエチレン−プロピレン−(ジエン)共重合体ゴム等の
添加は、組成物の耐衝撃強度向上に有効である。上記の
耐衝撃強度向上剤は、単独で用いてもよいし、2種以上
を併用してもよい。耐衝撃強度向上剤の配合量は、目標
とする物性値により異なるが、例えば組成物の剛性と耐
衝撃強度のバランスの改良の場合は、組成物の樹脂成分
100重量部当り5〜30重量部である。
【0044】〈熱可塑性樹脂組成物の製造法及び成形
法〉本発明の熱可塑性樹脂組成物を得るための溶融混練
の方法としては、熱可塑性樹脂について一般に実用され
ている混練方法が適用できる。例えば、粉状又は粒状の
各成分を、必要であれば付加的成分の項に記載の添加物
等と共にヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、V型
ブレンダー等により均一に混合した後、一軸又は多軸混
練押出機、ロール、バンバリーミキサー等で混練するこ
とができる。
法〉本発明の熱可塑性樹脂組成物を得るための溶融混練
の方法としては、熱可塑性樹脂について一般に実用され
ている混練方法が適用できる。例えば、粉状又は粒状の
各成分を、必要であれば付加的成分の項に記載の添加物
等と共にヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、V型
ブレンダー等により均一に混合した後、一軸又は多軸混
練押出機、ロール、バンバリーミキサー等で混練するこ
とができる。
【0045】また、各成分の混合の順序は、可能な組合
せのいずれの順序によってもよいが、溶融混練法によっ
て混合する場合には、粘度の高いものから逐次混合する
方法が好ましい方法である。
せのいずれの順序によってもよいが、溶融混練法によっ
て混合する場合には、粘度の高いものから逐次混合する
方法が好ましい方法である。
【0046】本発明の熱可塑性樹脂組成物の成形加工法
は特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂について
一般に用いられている成形法、すなわち射出成形、中空
成形、押出成形、シート成形、熱成形、回転成形、積層
成形、プレス成形等の各種成形法が適用できる。
は特に限定されるものではなく、熱可塑性樹脂について
一般に用いられている成形法、すなわち射出成形、中空
成形、押出成形、シート成形、熱成形、回転成形、積層
成形、プレス成形等の各種成形法が適用できる。
【0047】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、以下で部及びパーセントは重量によるものとす
る。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、以下で部及びパーセントは重量によるものとす
る。
【0048】参考例1:無水マレイン酸変性ポリプロピ
レンの製造 プロピレンホモポリマー粉末(230℃のメルトフロー
レート(MFR):1g/10分、融点約164℃)2
50gと無水マレイン酸50gをあらかじめ充分に窒素
置換した10リットルの撹拌機付のガラス製フラスコ内
に投入し、クロルベンゼン5リットルを加え、110℃
に加熱撹拌して溶解した。この溶液にクロルベンゼン5
00mlに溶解したベンゾイルパーオキシド25gを2時
間かけて滴下し、滴下終了後、更に110℃で3時間反
応させた。得られた反応物を15リットルのアセトン中
に注ぎ、生成物を析出させて、ろ別洗浄する操作を2回
実施した後、次いで減圧乾燥して、無水マレイン酸変性
ポリプロピレン(無水マレイン酸変性PPと表記する)
を得た。
レンの製造 プロピレンホモポリマー粉末(230℃のメルトフロー
レート(MFR):1g/10分、融点約164℃)2
50gと無水マレイン酸50gをあらかじめ充分に窒素
置換した10リットルの撹拌機付のガラス製フラスコ内
に投入し、クロルベンゼン5リットルを加え、110℃
に加熱撹拌して溶解した。この溶液にクロルベンゼン5
00mlに溶解したベンゾイルパーオキシド25gを2時
間かけて滴下し、滴下終了後、更に110℃で3時間反
応させた。得られた反応物を15リットルのアセトン中
に注ぎ、生成物を析出させて、ろ別洗浄する操作を2回
実施した後、次いで減圧乾燥して、無水マレイン酸変性
ポリプロピレン(無水マレイン酸変性PPと表記する)
を得た。
【0049】得られた変性ポリプロピレンの無水マレイ
ン酸含量は、赤外線分光分析法より1.23%であり、
MFRは5.1g/10分であった。
ン酸含量は、赤外線分光分析法より1.23%であり、
MFRは5.1g/10分であった。
【0050】参考例2:水酸基変性PPEの製造 ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)(日本ポリエーテル社製、30℃におけるクロロホ
ルム中で測定した固有粘度:0.3dl/g)500gにト
ルエン5リットルを加え、窒素雰囲気下、100℃で撹
拌して完全溶解させた。この溶液に触媒のナトリウムエ
トキシド75g及びメタノール500mlを加えた後、グ
リシドール250gを30分間かけて滴下した。更に1
00℃で7時間撹拌を続けた。反応混合物をメタノール
25リットル中に注ぎ、生成物のヒドロキシアルキル化
PPEを析出させた。生成物をろ別して、メタノールで
2回洗浄後、80℃で減圧熱乾燥した。
ル)(日本ポリエーテル社製、30℃におけるクロロホ
ルム中で測定した固有粘度:0.3dl/g)500gにト
ルエン5リットルを加え、窒素雰囲気下、100℃で撹
拌して完全溶解させた。この溶液に触媒のナトリウムエ
トキシド75g及びメタノール500mlを加えた後、グ
リシドール250gを30分間かけて滴下した。更に1
00℃で7時間撹拌を続けた。反応混合物をメタノール
25リットル中に注ぎ、生成物のヒドロキシアルキル化
PPEを析出させた。生成物をろ別して、メタノールで
2回洗浄後、80℃で減圧熱乾燥した。
【0051】このヒドロキシアルキル化PPEはその赤
外線吸収スペクトルの3,380cm-1付近に、水酸基に
由来する吸収を示した。また、末端基のフェノール性水
酸基の定量を実施したところ88%が反応していること
が判明した。
外線吸収スペクトルの3,380cm-1付近に、水酸基に
由来する吸収を示した。また、末端基のフェノール性水
酸基の定量を実施したところ88%が反応していること
が判明した。
【0052】実施例1〜5及び比較例1〜4 参考例1及び2で得られた変性樹脂並びに下記に示すポ
リプロピレン、PPE及び有機シラン化合物を用いて、
表1に示す配合組成により樹脂組成物を製造した。
リプロピレン、PPE及び有機シラン化合物を用いて、
表1に示す配合組成により樹脂組成物を製造した。
【0053】製造は、乾燥した所定の配合量の各成分
を、内容積60mlのラボプラストミル混練機(東洋精機
製作所社製)を用い、230℃、180rpm で5分間溶
融混練した後、粉砕して粒状の樹脂組成物とした。
を、内容積60mlのラボプラストミル混練機(東洋精機
製作所社製)を用い、230℃、180rpm で5分間溶
融混練した後、粉砕して粒状の樹脂組成物とした。
【0054】ポリプロピレン(PP):プロピレン樹脂
(三菱油化社製、商品名:三菱ポリプロMA3) PPE:ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン
エーテル)(日本ポリエーテル社製、30℃におけるク
ロロホルム中で測定した固有粘度0.3dl/g) 有機シラン化合物:3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン(信越化学工業社製、LS−1420)及び3−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン(同、LS−2
940)
(三菱油化社製、商品名:三菱ポリプロMA3) PPE:ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン
エーテル)(日本ポリエーテル社製、30℃におけるク
ロロホルム中で測定した固有粘度0.3dl/g) 有機シラン化合物:3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン(信越化学工業社製、LS−1420)及び3−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン(同、LS−2
940)
【0055】
【表1】
【0056】得られた樹脂組成物を以下の方法によって
測定評価し、結果を表1に示した。 (1)耐衝撃強度 射出成形機(カスタム・サイエンティフィック(Custom
Scientific)社製CS−183MMXミニマックス)を
用いて、温度280℃の条件で、長さ31.5mm、幅
6.2mm、厚さ3.2mmの試験片を射出成形し、アイゾ
ット衝撃試験機(カスタム・サイエンティフィック社製
ミニマックスCS−138TI型)を用いて23℃にお
ける、ノッチ無しアイゾット衝撃強度を測定した。
測定評価し、結果を表1に示した。 (1)耐衝撃強度 射出成形機(カスタム・サイエンティフィック(Custom
Scientific)社製CS−183MMXミニマックス)を
用いて、温度280℃の条件で、長さ31.5mm、幅
6.2mm、厚さ3.2mmの試験片を射出成形し、アイゾ
ット衝撃試験機(カスタム・サイエンティフィック社製
ミニマックスCS−138TI型)を用いて23℃にお
ける、ノッチ無しアイゾット衝撃強度を測定した。
【0057】(2)引張強度 上記射出成形機を用いて温度280℃で、平行部長さ
7.0mm、平行部直径1.5mmの引張り試験片を射出成
形し、引張り試験機(カスタム・サイエンティフィック
社製CS−183TE型)を用いて、23℃、引張り速
度1cm/分の条件で引張り試験を行い、破断点強度及び
破断点伸度を測定した。
7.0mm、平行部直径1.5mmの引張り試験片を射出成
形し、引張り試験機(カスタム・サイエンティフィック
社製CS−183TE型)を用いて、23℃、引張り速
度1cm/分の条件で引張り試験を行い、破断点強度及び
破断点伸度を測定した。
【0058】(3)曲げ弾性率 長さ47mm、幅5mm、厚さ2mmの試験片を射出成形し、
固体粘弾性測定装置(レオメトリックスファーイースト
社製RSAII)を用いて、周波数1ヘルツの条件で貯蔵
弾性率(E´)の温度依存性を測定し、30℃における
曲げ弾性率を求めた。
固体粘弾性測定装置(レオメトリックスファーイースト
社製RSAII)を用いて、周波数1ヘルツの条件で貯蔵
弾性率(E´)の温度依存性を測定し、30℃における
曲げ弾性率を求めた。
【0059】
【発明の効果】本発明の熱可塑性組成物はオレフィン系
樹脂とPPEの相溶性を有機シラン化合物を添加するこ
とにより改良し、耐衝撃強度、引張強度及び弾性率等の
機械的強度バランスが優れているので、有用な工業用材
料として自動車部品、電気部品等の広い用途分野に利用
できる。
樹脂とPPEの相溶性を有機シラン化合物を添加するこ
とにより改良し、耐衝撃強度、引張強度及び弾性率等の
機械的強度バランスが優れているので、有用な工業用材
料として自動車部品、電気部品等の広い用途分野に利用
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の成分(A)、(B)及び(C)を
含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。 (A)カルボキシル基又は酸無水物基変性オレフィン系
樹脂 (B)アルコール性水酸基変性ポリフェニレンエーテル (C)一般式(I) Ym −R1 −〔Si(R2 )3-n (OR3)n 〕r (I) (式中、R1 は直接結合、あるいは炭素数1〜50の脂
肪族又は芳香族の多価の炭化水素基を表し、これらは酸
素、窒素又は硫黄原子で中断されていてもよい。R2 及
びR3 は各々水素原子、炭素数1〜20のアルキル基又
はアリール基を表し、Yは極性官能基を有する炭化水素
基を表す。m、n及びrは各々1〜3の整数である。)
で示される有機シラン化合物を成分(A)及び(B)の
合計100重量部に対して、0.05〜30重量部
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9571193A JPH06306225A (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9571193A JPH06306225A (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06306225A true JPH06306225A (ja) | 1994-11-01 |
Family
ID=14145083
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9571193A Pending JPH06306225A (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06306225A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017094621A1 (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | 住友化学株式会社 | 樹脂組成物及びその製造方法、熱可塑性樹脂組成物、並びに成形体及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-04-22 JP JP9571193A patent/JPH06306225A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2017094621A1 (ja) * | 2015-12-04 | 2017-06-08 | 住友化学株式会社 | 樹脂組成物及びその製造方法、熱可塑性樹脂組成物、並びに成形体及びその製造方法 |
| JPWO2017094621A1 (ja) * | 2015-12-04 | 2018-09-20 | 住友化学株式会社 | 樹脂組成物及びその製造方法、熱可塑性樹脂組成物、並びに成形体及びその製造方法 |
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