JPH0630724B2 - 塗膜の部分補修方法 - Google Patents

塗膜の部分補修方法

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JPH0630724B2
JPH0630724B2 JP24097486A JP24097486A JPH0630724B2 JP H0630724 B2 JPH0630724 B2 JP H0630724B2 JP 24097486 A JP24097486 A JP 24097486A JP 24097486 A JP24097486 A JP 24097486A JP H0630724 B2 JPH0630724 B2 JP H0630724B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は塗膜の部分補修方法に関する。さらに詳しく
は、チタナイズドマイカ顔料または真珠光沢顔料などを
含有する塗膜のごとき隠蔽力が小さい上塗塗膜を有する
塗膜の部分補修方法に関する。
[従来の技術] チタナイズドマイカ顔料または真珠光沢顔料を含有する
上塗塗膜を有する塗装は一般にパール塗装と称され、そ
の特異な意匠効果により自動車ボデーなどの塗装に採用
されている。
パール塗装においては塗装の基本色は前記上塗塗膜の下
地の着色塗膜の塗色であり、この着色塗膜の塗色を外観
に出すために上塗塗膜の隠蔽力は小さいものである。そ
のためパール塗装を部分補修するに際しては通常の補修
方法を採用しがたく、たとえばつぎのごとき補修方法が
提案されている(特公昭57-60910号公報参照)。
すなわち、パール塗装は第4図に示すごとく、予め電着
塗膜などが形成されている被塗物(20)上に、着色下地塗
膜(21)、チタナイズドマイカ顔料または真珠光沢顔料を
含有する低隠蔽力の上塗塗膜(22)およびクリヤー塗膜(2
3)を順次形成したものであるが、この塗装塗膜に着色下
地塗膜(21)に達する不具合部位があるばあいに部分補修
を行なうには、まず被塗物(20)の補修しようとする部位
に着色下地塗膜(21)に達するまでベース研ぎを行なう。
第4図において、(A) はベース研ぎ面を示す。つぎにベ
ース研ぎ面(A) に現われている着色下地塗膜(21)面およ
び上塗塗膜(22)面を完全に覆うように補修着色下地塗膜
(21a) を形成し、ついで該補修着色下地塗膜(21a) 上に
これを覆う程度に補修上塗塗膜(22a) を形成し、さらに
そのうえに補修クリヤー塗膜(23a) を形成することによ
って補修塗装を完了する。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前記の補修方法によるときはつぎのごと
き問題がある。
すなわち、補修部に補修用塗料を吹付ける際には補修部
の中央部から外方向に向けて1付けるのが通常の方法で
あるが、前述のごとく上塗塗膜(22)は隠蔽力がほとんど
ないから、ベース研ぎ面(A) における着色下地塗膜(21)
と上塗塗膜(22)との境界部(B) 、および上塗塗膜(22)と
クリヤー塗膜(23)との境界部(C) の見分けがつきにく
く、そのため前記のごとき吹付け方法で補修着色下地塗
膜(21a) および補修上塗塗膜(22a) の外周部を第4図に
示すごとく正確にオーバーラップさせるのは非常に困難
である。
そのため、補修着色下地塗膜(21a) および補修上塗塗膜
(22a) の外周部におけるオーバーラップが充分でなく外
周部に帯状のあとが残ったり、さらに前記上塗塗膜(22
a) がオーバーラップしすぎるとチタナイズドマイカ顔
料のうち干渉色の強いものを用いたばあいはオーバーラ
ップ部の干渉色が強くなりすぎ補修部分が目立つなどの
不具合が生じる。
前記補修方法を、不具合部位が上塗塗膜(22)で留まるば
あい(すなわちベース研ぎを上塗塗膜(22)で留めるばあ
い)の塗膜の部分補修に適用しようとするばあいにも、
上塗塗膜(22)の低隠蔽力に起因する前記のごとき不具合
が生じる。
本発明は前記の点に鑑みて、パール塗装などにおいて、
非補修部の塗膜と補修塗膜との境界部の仕上りが良好な
補修が比較的容易に行なえる部分補修方法を提供するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、塗膜物上に形成された着色下地塗膜のうえに
低隠蔽力の上塗塗料を用いて上塗塗膜を形成し、さらに
そのうえに前記上塗塗料と塗料樹脂が同種のクリヤー塗
料を用いてクリヤー塗膜を形成してなる塗装塗膜を部分
的に前記上塗塗膜に達する深さまで補修するに際して、
補修部分の塗膜に前記上塗塗膜に達する深さまでベース
研ぎを施したのち、前記上塗塗料と同一塗色、同種樹脂
のものであって、かつ顔料濃度および粘度が低く調整さ
れた補修用上塗塗料を、ベース研ぎ面の外周部に前記ク
リヤー塗膜と一部重なり合うように帯状に塗布し、しか
るのちに前記上塗塗料と同種の塗料を用いて補修部全面
に補修上塗塗膜を形成し、さらにそのうえに前記クリヤ
ー塗料と同種の塗料を用いてウエットオンウエットで補
修クリヤー塗膜を形成し、そののち焼付乾燥することを
特徴とする塗膜の部分補修方法に関する。
[実施例] つぎに本発明の塗膜の部分補修方法を図面に基づいて説
明する。
第1〜3図は本発明の方法を工程順に示す概略説明図で
ある。
本発明の部分補修の対象となる塗膜は、第1図に示され
るごとく、予め電着塗膜などが形成されている被塗物
(1)上に、着色下地塗膜(2)、低隠蔽力の上塗塗膜(3)お
よびクリヤー塗膜(4)を順次形成した塗膜であり、とく
に低隠蔽力の上塗塗膜(3)がチタナイズドマイカ顔料ま
たは真珠光沢顔料を含有するパール塗装塗膜に好適に適
用されるものである。
通常、着色下地塗膜(2)を与える着色塗料(2)として熱硬
化性アミノアルキド樹脂塗料が用いられ、上塗塗膜(3)
を与える上塗塗料(3)およびクリヤー塗膜(4)を与えるク
リヤー塗料(4)として熱硬化性アクリル樹脂塗料が用い
られ、そのため着色下地塗膜(2)を一旦焼付乾燥したの
ち、上塗塗膜(3)を形成し、そのうえにウエットオンウ
エットでクリヤー塗膜(4)を形成し、最後に上塗塗膜(3)
およびクリヤー塗膜(4)を一緒に焼付乾燥して塗装を完
了している。しかし、本発明の補修対象となる塗膜を形
成するに用いる塗料の種類などはとくに限定されるもの
ではない。
前記のごときパール塗装塗膜を本発明の方法に従って部
分補修するに際しては、第1図に示すごとく、まず補修
部を耐水研磨紙などの適宜の手段によってやや大きめの
範囲にわたり上塗塗膜(3)に達するベース研ぎを行な
い、ベース研ぎ面(X) を脱脂洗浄し、乾燥する。
つぎに前記ベース研ぎ面(X) に本発明の方法にしたがっ
て補修塗装を施す。
本発明においては、従来方と異なり、第2図に示すごと
く、まずベース研ぎ面(X) の外周部の上塗塗膜(3)およ
びクリヤー塗膜(4)の研ぎ面に予備的な補修上塗塗膜(3
b)を帯状に形成する、この塗膜(3b)はベース研ぎ面(X)
の外周部に帯状に形成されるから、補修部の外周部にリ
ング状の補修塗膜が形成されることになる。
前記補修上塗塗膜(3b)の形成に用いる補修用上塗塗料(3
b)としては、前記上塗塗料(3)と同一塗色、同種樹脂の
ものであるが、顔料濃度および粘度が低く調整されたも
のが用いられる。
前記補修用上塗塗料(3b)として前記のごとく低粘度のも
のを用いるのは、この塗料の塗膜は比較的薄くする必要
があり、そのためレベリング性がよくなければならない
からである。たとえば上塗塗料(3)としての熱硬化性ア
クリル樹脂塗料のばあい粘度が13〜15秒程度(フォード
カップ#4(20℃)による測定値、以下同様)のものが
用いられているのに対して、補修用上塗塗料(3b)として
の熱硬化性アクリル樹脂塗料のばあい粘度が10〜12秒程
度のものが用いられる。
上塗塗料(3b)において顔料濃度(固形分に対する濃度を
いう、以下同様)を低減するのは、たとえば干渉色を呈
するパール塗装のばあいには、上塗塗膜(3a)がオーバー
ラップした際の干渉色が異常に強くなることをさけるた
めである。通常上塗塗料(3)における顔料濃度の3/4 〜1
/2 程度とされる。
補修用上塗塗料(3b)は上塗塗料(3)とクリヤー塗料(4)を
適宜の割合で混合することによって調製することができ
るので、専用の塗料を特別に調製する必要はとくにな
く、便利である。
前記補修用上塗塗料(3b)はベース研ぎ面(X) の外周部に
帯状に塗布される。従来における補修用塗料の吹付け
は、ベース研ぎ面(X) の外周部にも中央部と同時に吹付
けるため、スプレーガンを中央部から外周部の方向に動
かしながら行なっているが、この吹付け法をそのまま適
用すると上塗塗膜(3)とクリヤー塗膜(4)との境界部(Y)
の見分けがつきにくいため、重ね合せが不充分となった
り、過剰になったりするなどの不具合が生じる。しかる
に本発明においては前記のごとくスプレーガンをベース
研ぎ面(X) の外周部に塗膜の境界線に沿って移動させな
がら塗布しているから、境界部(Y) の見分けがつきにく
くとも、比較的正確に所望通りの領域に塗料を塗布でき
る。
補修上塗塗膜(3b)は通常第2図に示されるごとく、ベー
ス研ぎ面(X) の傾斜面が上塗塗膜(3)上にクリヤー塗膜
(4)と一部が若干重なり合うように設けられる。
通常補修上塗塗膜(3b)がウエットな状態でつぎの塗膜を
形成するため、上塗塗膜(3b)は補修部全体の塗装を完了
する時点で焼付乾燥される。
前記のようにベース研ぎ面(X) の外周部に予備的な補修
塗装を行なったのち、第3図に示すごとく補修部全体の
塗装を行なう。
すなわち第3図に示すごとく、補修部全体に補修上塗塗
膜(3a)および補修クリヤー塗膜(4a)を形成する。
補修上塗塗膜(3a)を形成するための補修用上塗塗料(3a)
としては前記上塗塗料(3)と同様なものが用いられる。
補修クリヤー塗膜(4a)を形成するための補修用クリヤー
塗料(4a)としては前記クリヤー塗料(4)と同様なものが
用いられる。
補修クリヤー塗膜(4a)は補修上塗塗膜(3a)のうえにウエ
ットオンウエットで形成される。
本発明において、ベース研ぎ面(X) の外周部には前記の
ごとく予備的な補修塗装がすでに行なわれているから、
補修用の上塗塗料(3a)およびクリヤー塗料(4a)の塗布は
従来の補修用塗料の吹付け法と同様にして中央部から外
周部に向けてスプレーガンを動かしながら塗布する方法
によって、特別の注意を払わなくとも、外周部の仕上り
の良好な補修塗膜をうることができる。その際上塗塗料
(3a)は研ぎ出されている上塗塗膜(3)のうえに外周部に
おいて予備的補修上塗塗膜(3b)をほぼ覆うように塗布す
ればよい。最後に補修部全体にクリヤー塗料(4a)を塗布
し、焼付乾燥することによって補修塗装が完了する。
つぎに実施例および比較例をあげて本発明の方法を説明
する。
以下の実施例および比較例においてはつぎのように作製
した塗装試験片を部分補修の対象とした。
大きさ 300mm× 450mm、厚さ 0.8mmの鋼板(材質:JIS
G 3141)を予め脱脂、化成処理したのち、乾燥膜厚20μ
mの電着塗膜を施した。
電気電着塗膜上に第1表に示す着色塗料を塗布し、 140
℃×20分(keep)の条件で焼付乾燥して厚さ25μmの着色
下地塗膜(2)を形成した。
つぎに前記着色下地塗膜(2)の表面を#500 の耐水研磨
紙を用いて水研ぎし、充分に水洗いしたのち乾燥した。
ついで水研ぎ面をエチルアルコールによって脱脂したの
ち、第2表に示す上塗塗料を乾燥膜厚が15μmとなるよ
うに塗布して上塗塗膜(3)を形成し、その塗膜がウエッ
トな状態でさらに第3表に示すクリヤー塗料を乾燥膜厚
が25μmとなるように塗布してクリヤー塗膜(4)を形成
し、そののち 140℃×20分(keep)の条件下に焼付乾燥し
た。
実施例 前記塗装試験片の塗膜の中央部に 100円硬貨の縁で上塗
塗膜(3)に達する長さ2cmの×印の傷をつけ、#500 の
耐水研磨紙で該傷を中心として直径約10cmの略円形の範
囲で傷が消失するまでベース研ぎを行ない、充分に水洗
いしたのちエチルアルコールで脱脂した。
つぎに第2〜3図に示すごとく補修塗装を行なった。
まず、第4表に示す補修用上塗塗料をベース研ぎ面(X)
の外周部の上塗塗膜(3)のうえに一部がクリヤー塗膜(4)
と若干重なり合うように、かつ乾燥平均膜厚が約10μm
となるように帯状に塗布して予備的補修上塗塗粽(3b)を
形成した。なお、第4表に示す補修用上塗塗料は第2表
に示す上塗塗料と第3表に示すクリヤー塗料を7:3
(固形分重量比)で混合して調製したものである。
前記上塗塗料(3b)の塗布はスプレーガンをベース研ぎ面
(X) の外周部に沿って移動させながら行なったが、容易
に所定の領域に該塗料を所定の厚さで塗布することがで
きた。
ついで、上塗塗膜(3b)がウエットな状態で第2表に示す
上塗塗料を研ぎ出されている上塗塗膜(3)のうえ全面に
これと同程度の高さになるまで塗布してウエットな補修
上塗塗膜(3a)を形成し、さらにそのうえに第3表に示す
クリヤー塗料をクリヤー塗膜(4)と同程度の厚さとなる
ように塗布して補修クリヤー塗膜(4a)を形成し、しかる
のちこれらウエットな塗膜を 140℃×20分(keep)の条件
で焼付乾燥して補修塗装を完了した。
補修塗装を行なった塗装試験片について、目視により塗
面状態を調べたが、未補修部と補修部、とくにその外周
部との間に色差、光沢、色味などに関し、何らの有意差
も認められなかった。
比較例 前記の塗装試験片について補修部を実施例と同様にベー
ス研ぎし、ついで従来の補修塗料吹付け法にしたがって
補修塗装を行なった。
第2表に示される上塗塗料を、ベース研ぎ面(X) に現わ
れている上塗塗膜(3)の全面にかつクリヤー塗膜(4)と一
部重なり合うようにスプレーガンを補修部の中央部から
外周部方向に動かしながら塗布してウエットな補修上塗
塗膜を形成し、さらにそのうえに第3表に示すクリヤー
塗料を塗布してウエットな補修クリヤー塗膜を形成し、
そののち 140℃×20分(keep)の条件で焼付乾燥した。
前記上塗塗料を塗布する際、上塗塗料を吹き付けるにつ
れて上塗塗膜(3)とクリヤー塗膜(4)との境界部(Y) の見
分けがつきにくくなるため、上塗塗料をどの程度塗り重
ねたかの判断が非常に困難であった。
[発明の効果] パール塗装など隠蔽力の小さい上塗塗膜を有する塗装塗
膜の部分補修に際して、まず非補修部と補修部との境界
部を重点的に補修塗装することによって、該境界部の仕
上りの良好な補修が比較的に容易に行なえるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明の部分補修方法を工程順に示す概略
説明図、第4図は従来法を示す概略説明図である。 (図面の主要符号) (2):着色下地塗膜 (3):上塗塗膜 (3a)、(3b):補修上塗塗膜 (4):クリヤー塗膜 (4a):補修クリヤー塗膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物上に形成された着色下地塗膜のうえ
    に低隠蔽力の上塗塗料を用いて上塗塗膜を形成し、さら
    にそのうえに前記上塗塗料と塗料樹脂が同種のクリヤー
    塗料を用いてクリヤー塗膜を形成してなる塗装塗膜を部
    分的に前記上塗塗膜に達する深さまで補修するに際し
    て、補修部分の塗膜に前記上塗塗膜に達する深さまでベ
    ース研ぎを施したのち、前記上塗塗料と同一塗色、同種
    樹脂のものであって、かつ顔料濃度および粘度が低く調
    整された補修用上塗塗料を、ベース研ぎ面の外周部に前
    記クリヤー塗膜と一部重なり合うように帯状に塗布し、
    しかるのちに前記上塗塗料と同種の塗料を用いて補修部
    全面に補修上塗塗膜を形成し、さらにそのうえに前記ク
    リヤー塗料と同種の塗料を用いてウエットオンウエット
    で補修クリヤー塗膜を形成し、そののち焼付乾燥するこ
    とを特徴とする塗膜の部分補修方法。
JP24097486A 1986-10-09 1986-10-09 塗膜の部分補修方法 Expired - Lifetime JPH0630724B2 (ja)

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