JPH0630754U - X線分析用の試料ホルダ - Google Patents
X線分析用の試料ホルダInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 X線分析において、試料の分析すべき箇所を
X線が照射される位置に正確に位置決めできるようにし
て、分析の精度を向上させる。 【構成】 試料ホルダ1は、キャップ本体7に固定した
位置決板2と、試料台4との間に試料6をばね力により
挟持する。位置決板2は、X線通過孔22が形成された
環状の中央板23と、この中央板23から径方向Rの外
方に向って延びる3枚の固定板24とで構成されてお
り、各固定板24の間には、試料6の表面61を露出さ
せる切欠部26が形成されている。
X線が照射される位置に正確に位置決めできるようにし
て、分析の精度を向上させる。 【構成】 試料ホルダ1は、キャップ本体7に固定した
位置決板2と、試料台4との間に試料6をばね力により
挟持する。位置決板2は、X線通過孔22が形成された
環状の中央板23と、この中央板23から径方向Rの外
方に向って延びる3枚の固定板24とで構成されてお
り、各固定板24の間には、試料6の表面61を露出さ
せる切欠部26が形成されている。
Description
【0001】
この考案は、蛍光X線分析装置のようなX線分析装置において板状の小さな試 料を保持するための試料ホルダに関するものである。
【0002】
蛍光X線分析装置は、試料に一次X線のような放射線を照射して、試料から発 生した蛍光X線を測定することにより、試料の元素分析を行う装置である。この 分析装置によって、鉄板やメッキ板のサンプルを分析する場合には、一次X線の 照射位置に試料を正しくセットするとともに、自動機による試料の搬入を可能に するために、試料ホルダを用いる。この種の試料ホルダとしては、試料を載置す るケースと、このケースに螺合するキャップとの間で試料を挟持するものがある 。この種の試料ホルダの一例を図6および図7に示す。
【0003】 図6において、試料ホルダ1は、リング状の位置決板2と、この位置決板2か ら離間した位置に設けられたベース3との間に、試料台4を有している。試料台 4は、下方から円錐ばね5により押されて、上記位置決板2との間で試料6を挟 んで保持する。位置決板2は、試料6の表面61に裏面21が当接しているとと もに、一次X線B1を通過させて試料に照射させるX線通過孔22を有しており 、試料6の表面61の中央部を露出させるものである。なお、位置決板2が固定 されているキャップ本体7は、ケース本体8にねじ9により螺合して固定されて いる。
【0004】 上記位置決板2のX線通過孔22は、図7のようにたとえばφ5〜φ10mm程 度の小さな孔になっている。これは、図8(a)の試料6の特定の微小な分析箇 所62を分析すべく、上記分析箇所62を、図7のX線通過孔22に対応させる ことで、分析箇所62を位置決めするためである。
【0005】 つぎに、試料6の装着方法について説明する。 試料6を図6の試料ホルダ1に装着するには、まず、位置決板2と一体のキャ ップ本体7を、ケース本体8から取り外す。ついで、試料6を試料台4の上に置 き、試料6の特定の分析箇所62(図8)がX線通過孔22に対応するように、 試料6の位置を決める。その後、キャップ本体7をケース本体8にねじ込んで固 定して、試料6を試料ホルダ1に装着する。
【0006】
しかし、上記従来技術では、分析箇所62(図8)がX線通過孔22の位置と 合致するであろう位置を予測して、試料6を試料ホルダ1に装着しているので、 図8(b)のように、分析箇所62がX線通過孔22に合致しにくい。しかも、 装着時に、キャップ本体7(図6)を回転させてねじ込むので、分析箇所62が X線通過孔22の位置からずれる。したがって、分析箇所62がX線通過孔22 と対応しないから、分析される試料6の部位が設定部位に対して位置ずれする。 ここで、試料6は、その部位により元素濃度や組成などが異なるので、上記分析 箇所62の位置ずれにより、分析値に誤差が生じる。その結果、分析精度が低下 する。
【0007】 また、分析箇所62をX線通過孔22に合致させるべく、慎重に試料6の装着 を行うので、装着時間も長くなる。
【0008】 この考案は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、試料の分 析すべき箇所をX線が照射される位置に正確に位置決めできるようにして、分析 の精度を向上させるとともに、試料の装着時間も短くなるX線分析用の試料ホル ダを提供することである。
【0009】
上記目的を達成するために、この考案の試料ホルダは、X線通過孔が形成され た中央板から径方向に延び、位置決板を試料ホルダ本体に固定する複数の固定板 を位置決板に設けている。上記固定板と固定板との間には、試料の表面の外周部 を露出させる切欠部が形成されている。
【0010】
この考案によれば、試料を試料ホルダに装着した後に、試料の表面を露出させ る切欠部に指を挿入して、試料を若干移動させて、分析すべき箇所をX線通過孔 に対応させることができる。したがって、試料の分析箇所を正確かつ容易に位置 決めすることができる。
【0011】
以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。 図1〜図3は、この考案の第1実施例を示す。 試料ホルダ1の説明に先だって、まず、蛍光X線分析装置の概略について説明 する。
【0012】 図3において、X線管(放射線源)10は、一次X線(放射線)B1を出射し て、試料6に一次X線B1を照射する。上記試料6に照射された一次X線B1は 、試料6の原子を励起して、その元素固有の蛍光X線B2を発生させる。試料6 からの蛍光X線B2は、視野制限スリット11および第1のソーラスリット12 を通過し、分光結晶13に入射角θで入射し、ブラッグの式を満足する所定の波 長の蛍光X線B2のみが、入射角θと同一の回折角θで回折される。回折された 蛍光X線B2は、第2のソーラスリット14を通過した後、X線検出器15に入 射して検出される。この検出値に基づいて試料6の元素分析がなされる。
【0013】 つぎに、試料ホルダ1について説明する。 図1において、位置決板2は、X線通過孔22が形成された環状の中央板23 と、この中央板23から径方向Rの外方に向って延びる複数の固定板24とで構 成されている。上記固定板24は、この実施例では3枚設けられており、ビス2 5を介して、位置決板2をキャップ本体7の上面の周囲で固定している。固定板 24と固定板24の間には、試料6の表面61の外周部を露出させる切欠部26 が形成されている。上記固定板24の先端部24aは、図2の断面図のように、 キャップ本体7の外周よりも若干内方へ退避しており、二点鎖線で示す分析装置 の環状の位置決部16に嵌合する。なお、キャップ本体7およびケース本体8に より、試料ホルダ本体17が構成されている。
【0014】 上記ケース本体8の下部には、Cリング31が固定されている。Cリング31 の上方には、周方向に回転するベアリング32を介して、ベース板33が固定さ れている。なお、その他の構成は、上記従来技術と同様であり、同一部分または 相当部分に同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0015】 つぎに、試料6の装着方法について説明する。 試料6を試料ホルダ1に装着するには、まず、予め、試料6の分析箇所62( 図8(a))にマーキングを施した後、キャップ本体7をケース本体8から取り 外す。ついで、試料6を試料台4の上の適当な位置に置く。つづいて、キャップ 本体7をケース本体8にねじ込んで固定し、ばね力により試料6を位置決板2と 試料台4との間で挟む。その後、図1の切欠部26から指Fを挿入して、指Fで 試料6を若干移動させ、分析すべき箇所をX線通過孔22に対応させる。このよ うに、この試料ホルダ1は、試料6の分析箇所62(図8)を正確かつ容易に位 置決めすることができる。したがって、分析箇所の位置精度が向上するので、微 小部分析における分析の精度が向上するとともに、試料6の装着時間も短くなる 。
【0016】 なお、位置決板2に凹凸があるが、図3のように、視野制限スリット11を設 けることで、位置決板2に照射された一次X線B1が、X線検出器15に入射す るのを防止し得る。
【0017】 ところで、上記第1実施例では、図2のキャップ本体7をケース本体8に螺合 させて、試料ホルダ本体17を構成したが、試料ホルダ本体17は他の構造であ ってもよい。この一例を図4および図5の第2実施例に示す。
【0018】 図4において、ベース板33Aには、4本の支柱18を介して、環状の上板7 Aがベース板33Aから離間した位置に固定されている。試料台4は、上記支柱 18に案内される溝4aを有しており、上下に摺動自在になっている。この実施 例では、上記上板7A、支柱18およびベース板33Aにより、試料ホルダ本体 17が構成されている。位置決板2の形状および構造などのその他の構成は、図 5に示すように、第1実施例と同様であり、同一部分または相当部分に同一符号 を付して、その説明を省略する。
【0019】 ところで、上記実施例では、位置決板2に固定板24を3枚設けたが、この考 案では、固定板24を複数枚設ければよく、たとえば、2枚または4枚以上であ ってもよい。また、上記実施例では蛍光X線分析装置に用いる試料ホルダについ て説明したが、この考案は、回折X線に基づいて試料の結晶構造を分析する回折 X線分析装置などの他のX線分析装置についても適用できる。
【0020】
以上説明したように、この考案によれば、X線通過孔が形成された中央板から 複数の固定板を径方向の外方に突出させて、固定板と固定板との間に試料の表面 を露出させる切欠部を設けたので、試料を試料ホルダに装着した後に、切欠部に 指を挿入して試料を移動させることができる。そのため、試料の分析箇所をX線 通過孔に正確に位置決めすることができるから、微小部分析における分析精度が 向上するとともに、位置決めが容易になるので、装着時間も短くなる。
【図1】この考案の第1実施例を示す試料ホルダの斜視
図である。
図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】この考案にかかる蛍光X線分析装置の概略構成
図である。
図である。
【図4】第2実施例を示す試料ホルダの側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】従来の試料ホルダを示す縦断面図である。
【図7】同斜視図である。
【図8】(a)は試料の平面図、(b)は試料を従来の
試料ホルダに装着した状態を示す平面図である。
試料ホルダに装着した状態を示す平面図である。
1…試料ホルダ、2…位置決板、4…試料台、5…ば
ね、6…試料、7…キャップ本体(試料ホルダ本体)、
7A…上板(試料ホルダ本体)、21…裏面、22…X
線通過孔、23…中央板、24…固定板、26…切欠
部、33,33A…ベース、61…表面、R…径方向。
ね、6…試料、7…キャップ本体(試料ホルダ本体)、
7A…上板(試料ホルダ本体)、21…裏面、22…X
線通過孔、23…中央板、24…固定板、26…切欠
部、33,33A…ベース、61…表面、R…径方向。
Claims (1)
- 【請求項1】 試料の表面に裏面が当接するとともに、
X線を通過させて試料に照射させるX線通過孔を有する
位置決板と、この位置決板から離間した位置に設けられ
たベースと、上記位置決板とベースとの間に設けられ、
ばねに押されて上記位置決板との間で試料を挟んで保持
する試料台とを備えたX線分析用の試料ホルダであっ
て、 上記位置決板は、上記X線通過孔が形成された中央板
と、この中央板から径方向の外方に向って延び位置決板
を試料ホルダ本体に固定する複数の固定板とを有し、こ
れらの固定板と固定板との間に試料の表面の外周部を露
出させる切欠部が形成されているX線分析用の試料ホル
ダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992072982U JP2549048Y2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | X線分析用の試料ホルダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992072982U JP2549048Y2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | X線分析用の試料ホルダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0630754U true JPH0630754U (ja) | 1994-04-22 |
| JP2549048Y2 JP2549048Y2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=13505111
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992072982U Expired - Lifetime JP2549048Y2 (ja) | 1992-09-24 | 1992-09-24 | X線分析用の試料ホルダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2549048Y2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016085066A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 浜松ホトニクス株式会社 | X線像撮像用ユニット及びx線顕微鏡 |
| KR20190045682A (ko) * | 2017-10-24 | 2019-05-03 | 한국원자력연구원 | 방사성 시료 측정용 차폐 홀더 |
| KR20200053837A (ko) * | 2018-11-09 | 2020-05-19 | 한국원자력연구원 | 시료 장착 용기, 이를 포함하는 시료 장착 모듈 및 측정오차 보정방법 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5779757U (ja) * | 1980-10-31 | 1982-05-17 | ||
| JPH01107962U (ja) * | 1988-01-12 | 1989-07-20 |
-
1992
- 1992-09-24 JP JP1992072982U patent/JP2549048Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5779757U (ja) * | 1980-10-31 | 1982-05-17 | ||
| JPH01107962U (ja) * | 1988-01-12 | 1989-07-20 |
Cited By (3)
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| JP2016085066A (ja) * | 2014-10-23 | 2016-05-19 | 浜松ホトニクス株式会社 | X線像撮像用ユニット及びx線顕微鏡 |
| KR20190045682A (ko) * | 2017-10-24 | 2019-05-03 | 한국원자력연구원 | 방사성 시료 측정용 차폐 홀더 |
| KR20200053837A (ko) * | 2018-11-09 | 2020-05-19 | 한국원자력연구원 | 시료 장착 용기, 이를 포함하는 시료 장착 모듈 및 측정오차 보정방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2549048Y2 (ja) | 1997-09-24 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |