JPH06307833A - 凹凸形状認識装置 - Google Patents

凹凸形状認識装置

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JPH06307833A
JPH06307833A JP5120849A JP12084993A JPH06307833A JP H06307833 A JPH06307833 A JP H06307833A JP 5120849 A JP5120849 A JP 5120849A JP 12084993 A JP12084993 A JP 12084993A JP H06307833 A JPH06307833 A JP H06307833A
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image
shadow
recognition
shape
recognition target
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JP5120849A
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English (en)
Inventor
Hideki Matsui
秀樹 松井
Makoto Hattori
真 服部
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱状の凹凸物体の形状および位置の認識を高
い信頼度で、かつ安定して行えるようにする。 【構成】 光源7a〜7cを点灯しない状態で認識対象
14,15をテレビカメラ6により撮像して得た画像を
画像メモリ10に記憶した後、光源7a〜7cを順次点
灯しながら上記認識対象14,15を撮像し、光源7a
〜7cを点灯して得た画像と画像メモリ10より読み出
した画像との比較演算を影領域抽出部11で行うことに
より、各光源7a〜7cの点灯により生じた影領域を抽
出するとともに、特徴領域抽出部12で上記抽出した各
影領域のデータの論理和およびその論理和の反転を演算
することにより、認識対象14,15の完全な輪郭を含
む図形を得、次いで、形状認識部13でその図形の幾何
学的特徴を求めるようにすることにより、認識対象1
4,15の形状認識の信頼性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像入力手段と照明装
置とを用いて物体の形状を認識するための凹凸形状認識
装置に関し、特に、平面あるいは滑らかな曲面上に存在
する柱状の凹凸形状を認識する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種産業における生産工程などにおい
て、物体を自動的に認識して機械を動かし、さまざまな
作業の自動化をはかることが望まれており、いわゆるロ
ボットの眼として、画像から物体を認識する技術が要求
されている。
【0003】ところで、視覚センサなどによって物体の
形状を認識する場合、画像を2値化して対象を切り出し
た後、その面積や周囲長といった幾何学的特徴による分
析や判断を行ったり、あるいは空間フィルタにより対象
物体のエッジを抽出し、それを部分的特徴として既知の
比較対象と照合するなどの処理が一般的であった。
【0004】こうした考え方だけにとらわれないものと
して、照明による物体の影を撮像することにより部品の
位置を認識する装置が特開平3−225210号公報に
提案されている。これは、異なる位置に配置された複数
個の光源からの照明により生ずる影の像を複数取得す
る。そして、それらのうちの2つの像から生成される最
大値画像と他の1つの画像との差画像により、部品表面
の凹凸による濃度むらを排した影の像を得て部品の辺部
を検出し、これを基準パターンと比較することによって
その部品の位置を認識しようというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら行われてきた画像の2値化やエッジ検出によって物体
を認識する方法では、認識対象表面の色や模様や汚れな
どの影響によって、求めるべき対象の領域や輪郭以外の
ものまで検出されてしまう問題があった。また、認識対
象がその周囲と同じような色や明るさをしている場合に
は、これらを分離して検出することができないなど、認
識に必要な形状特徴を正確に抽出することが困難である
という問題があった。
【0006】上記の特開平3−225210号公報に記
載の装置は、こうした問題に対処しようとするものであ
るが、以下のような新たな問題が生ずる。すなわち、ま
ず、対象物の認識という点において、位置の認識は基準
パターン(設計パターン)との比較を前提としているた
め、部品の位置ずれなどを検出するには十分であるが、
形状の認識や計測を行うことは困難である。したがっ
て、複数の物体の中から特定の物体を発見したり、物体
の種類を判別するといったことへの適用は難しい。
【0007】また、部品の辺部の照合は方向の異なる照
明に対応した影の像ごとに断片的に行うため、それぞれ
の影のどの辺部が部品のどの辺部に対応するものである
かを事前に知っておく必要がある。すなわち、対象物は
基準値により設定される一定範囲内に存在することが必
要であり、対象物の位置が基準値から大きくはずれた場
合には、影の辺部と対象物の辺部の対応づけが困難とな
って認識不能となったり、基準値に対応する候補が複数
生ずることによって誤認識をまねくおそれがある。換言
すれば、画像中において対象物の位置が不明である場
合、積極的にそれを探し出すことは不可能である。
【0008】一方、影の検出においては、2つの画像の
最大値画像と他の1つの画像との差画像により検出する
という手法を用いており、またその差画像から影のみを
取り出す場合にも、以上のようにして得られた差画像の
値の単純な大小あるいは正負の判断だけでは、検出の誤
りを生ずる可能性がある。すなわち、対象物の観察面の
立体形状によっては、鏡面反射による偽の影が誤って検
出されるおそれがある。
【0009】たとえば、図12の(f)に示す六角ボル
ト1を認識対象とする場合、異なる3方向の光源7から
の照明により生ずる各々の影の像は、たとえば、図12
の(a)、(b)、(c)に示す2a,2b,2cのよ
うになる。ところが、図12の(f)に示すような六角
ボルト1の頭部の形状と光源7およびテレビカメラ6の
位置関係とにより、図12の(a)、(b)、(c)に
示す3a,3b,3cのように、湾曲した楕円状の鏡面
反射部分が極端に明るい部分として、いずれかの画像あ
るいはすべての画像に観測されることがある。
【0010】このとき、図12の(b)と(c)に示す
像の最大値画像である図12の(d)の画像には、その
演算の性質からそれぞれの鏡面反射部分が極端に明るい
部分4b,4cとして残される。これにより、この像と
図12の(a)に示す像との差画像である図12の
(e)の画像においても、鏡面反射部分はかなり明るい
部分として大きな値を呈するため、単に差画像の値の大
小や正負を吟味するだけでは影の像5b,5cと誤認さ
れることになり得る。
【0011】また、総じて、物体の表面の模様や材質と
照明との関係などに起因する画像の明度差が相当大きい
とき、同様の理由から、影の検出に関する信頼性が低く
なるという問題があった。
【0012】そこで本発明は、柱状の凹凸物体の形状お
よび位置を高い信頼度で、かつ安定して認識することが
可能な凹凸形状認識装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の凹凸形状認識装
置は、画像入力手段と照明装置と画像処理手段とを有す
る凹凸形状認識装置において、上記画像入力手段のまわ
りに相互に位置をずらして配した複数個の光源からなる
照明装置と、上記照明装置の各光源を点灯することなく
認識対象を撮像して得た画像を記憶する画像記憶手段
と、上記照明装置の各光源を順次単独で点灯するととも
に、それらの点灯と同期して上記認識対象を撮像するよ
うに上記画像入力手段および照明装置を制御する入力制
御手段と、上記照明装置の各光源を順次単独で点灯した
状態で撮像して得た画像と、上記画像記憶手段に記憶さ
れている画像との比較演算により、上記照明装置の各光
源からの照明によって生ずる上記認識対象の影領域の画
像を各々抽出する影領域抽出手段と、上記影領域抽出手
段により抽出された各影領域の画像の論理和を演算する
とともに、さらにその論理和を反転させる演算を行うこ
とにより、上記認識対象の各影領域の画像を結合した影
図形と上記認識対象自体の領域を示す図形とを抽出する
特徴領域抽出手段と、上記特徴領域抽出手段により得ら
れた認識対象の影図形、あるいは認識対象自体の図形の
幾何学的特徴、あるいは輪郭特徴の解析を行うことによ
り、上記認識対象の形状を認識する形状認識手段とを設
けたものである。
【0014】
【作用】本発明の作用を図面を参照して説明する。図1
において、たとえば、六角ボルト14やボルト穴15の
認識対象を平面的に観察する位置に配置した画像入力手
段としてのテレビカメラ6、およびそのまわりに配置し
た複数個の光源7a,7b,7cに関して、これらの光
源7a,7b,7cをいずれも点灯しない状態、すなわ
ち、自然光あるいは人工の天井光などの背景光のもと
で、あるいはまったくの無照明状態で、上記認識対象を
含む画像をテレビカメラ6により撮像して取得する。そ
して、これにより取得した画像を影領域抽出のための比
較画像として、画像記憶手段を構成する画像メモリ10
に記憶する。
【0015】次に、比較画像を取得したときと同じテレ
ビカメラ6の設定状態で、第1の光源7aを点灯してテ
レビカメラ6による撮像を行うことにより、上記認識対
象を含む画像を取得する。そして、影領域抽出部11に
おいて、この画像と画像メモリ10より読み出した比較
画像との比較演算を行うことにより、光源7aを点灯し
たときの画像と点灯しないときの画像との明るさの変化
の小さい部分、すなわち、光源7aの点灯により生じる
影領域だけを抽出した2値画像を生成し、特徴領域抽出
部12へ伝送する。
【0016】第2の光源7bおよび第3の光源7cにつ
いても、第1の光源7aを消灯した後、1つずつ順次点
灯して、第1の光源7aを点灯して影領域を抽出したの
と同様に、各々影領域を抽出する。そして、特徴領域抽
出部12において、第1の光源7a、第2の光源7bお
よび第3の光源7cの点灯により生じた各影領域のデー
タの論理和を求めるとともに、さらにその論理和を反転
させることにより、認識対象の完全な輪郭を含む図形を
求める。その後、形状認識部13において、その図形の
幾何学的な特徴を求めることにより、認識対象の凹凸形
状を認識することが可能となる。
【0017】また、認識対象の断面の輪郭が、たとえば
円や正多角形のように一定の規則性を有する形状である
場合や、あるいは一定の対象性を有する形状である場合
は、3つの光源7a,7b,7cのすべてを用いなくて
も、凹凸形状の認識が可能である。すなわち、影領域抽
出部11において得られる1つの光源の点灯により生ず
る影領域、あるいは特徴領域抽出部12において得られ
る2つの光源の点灯により生ずる各影領域のデータの論
理和から、認識対象の輪郭の一部を含む図形を求める。
そして、その図形の局所的特徴から全体の図形を演算に
よって求めることにより、認識対象の凹凸形状の認識を
行うことが可能となる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。最初に、本発明を適用し得る凹凸形状の認識対象
について説明する。本発明の凹凸形状認識装置は、平面
あるいは滑らかな曲面上に存在する一様な断面形状を有
する柱状の凹凸状物体であれば、いかなるものにも適用
できるが、本実施例では、凸状物体の代表例として六角
ボルト、凹状物体の代表例としてボルト穴を認識するこ
とを具体例として説明する。この場合、六角ボルトおよ
びボルト穴は、図1の平板上の正六角柱の突起14およ
び円形の穴15として示している。
【0019】認識対象の表面の状態については、色や模
様や材質などにはまったく関係なく適用することができ
る。たとえば、六角ボルトおよびボルト穴の例でいえ
ば、大型動力機械などに用いられるものは、適当な色に
塗装された表面がまだら状にはげたり錆びたりし、さら
に油汚れやほこりや金属光沢などが混在したりするが、
このようなものであってもよい。
【0020】次に、認識対象を撮像するための撮像ユニ
ットの構成について説明する。図1において、画像入力
手段としてのテレビカメラ6のまわりを取り巻くように
複数の光源7a,7b,7cを配置して撮像ユニット8
を構成する。この撮像ユニット8を、認識対象である六
角ボルト14およびボルト穴15をテレビカメラ6の視
野内にとらえ、かつその断面形状の特徴を平面的にとら
えることのできる位置へ置く。
【0021】また、テレビカメラ6からの画像入力およ
び複数の光源7a,7b,7cの点灯の動作に関して、
入力制御部9の制御により、それぞれの光源7a,7
b,7cを1個ずつ順次点灯したときに同期して画像の
入力が行われるような構成としておく。
【0022】撮像ユニット8の構成については、1個か
ら3個の光源7a,7b,7cをテレビカメラ6の周囲
の適切な位置に、適切な投射角度で取り付ける。たとえ
ば、図1において、六角ボルト14を約1mの距離から
観察する場合、テレビカメラ6を中心に約10〜30c
mの半径の同心円上に、それぞれ120°程度の中心角
で3個の光源7a,7b,7cを取り付ければよい。
【0023】すなわち、図4の(a)において、テレビ
カメラ6の焦点からの仮想的光線16aおよび光源7か
らの光線17aと、認識対象物である六角ボルト14の
頭部との接点が、柱状物体の頭部断面の外郭にあるよう
に配置すれば良い。頭部の立体形状は、こうした配置が
可能であればいかなるものでも構わず、図4の(b)に
示すナット18を始め、さまざまな形状に対応できる。
また、光源7については、平行光を発するものであって
も、点光源であってもよい。さらに、照度についても、
光源7を点灯した場合と点灯しない場合との差異が画像
から検出できれば良く、特に厳密な設定を必要とするも
のではない。
【0024】次に、認識対象の影領域の抽出および形
状、位置の認識について説明する。図1において、まず
撮像ユニット8の光源7a〜7cをいずれも点灯しない
状態で、認識対象たる六角ボルト14およびボルト穴1
5の画像を、テレビカメラ6により撮像して取得する。
そして、この取得した画像を、いずれかの光源7a,7
b,7cを点灯した状態で取得した画像と比較するため
の無照明画像として画像メモリ10に記憶しておく。こ
のとき、部屋の中を暗室状態にする必要はなく、自然光
あるいは人工の天井光などの背景照明は存在していても
構わない。
【0025】認識対象として六角ボルト14およびボル
ト穴15を撮像した場合、図5に示すような画像が得ら
れる。なお、図5では表現の都合上線画で示してある
が、実際には得られる画像は濃淡画像であり、図5に示
すような輪郭や稜線を直接的に明確に得ることは難し
い。
【0026】次に、撮像ユニット8の第1の光源7aを
点灯した状態で、テレビカメラ6により認識対象たる六
角ボルト14およびボルト穴15を撮像して第1の照明
画像を得る。そして、影領域抽出部11において、この
第1の照明画像と画像メモリ10に記憶されている無照
明画像とを比較して、明るさの変化がない部分あるいは
小さい部分を検出し、図6の(a)の斜線部で示す影の
部分21aと22aとを2値画像として抽出した第1の
影領域を生成する。
【0027】影領域抽出部11は、たとえば、図2に示
すように、定数加算回路24で無照明画像の各画素に一
定の定数を加えた値βから、照明画像の各画素の値αを
減算回路25において減じ、これを2値化回路26によ
り適切な値でしきい値処理して2値化する手段で構成す
る。なお、減算において負の値が生じる部分があった場
合、その値は特に必要な情報を含むものではないので0
にするなどとしてもよい。
【0028】この演算に関する定数およびしきい値は、
照明の有無による照度の差から適当な値を決定すればよ
い。図5および図6の(a)におけるA−A線に沿った
部分の画像の濃度を例にとると、図7の(a)に示すよ
うに、無照明画像における濃度値27に対して定数を加
算した値28から照明画像における濃度値29を減ず
る。これにより、認識対象の表面に固有の濃淡分布の影
響を受けずに、また鏡面反射部分23の急激な濃淡変化
や照明むらによるゆるやかな濃淡変化などをすべて排除
するかたちで、図7の(b)に示すような差画像30が
得られる。次に、これをしきい値31で2値化すること
によって、影領域32が得られる。
【0029】以下、第1の光源7aを消灯して、第2の
光源7b、第3の光源7cを1つずつ順に点灯し、第1
の光源7aを点灯しての撮像の場合と同様に、第2、第
3の照明画像を取得する。そして、これらを画像メモリ
10に記憶された無照明画像と各々比較演算することに
より、第2、第3の影領域を抽出する。
【0030】3個の光源7a,7b,7cは、先に述べ
たように位相を変えて設置してあるため、それぞれの光
源7a,7b,7cを点灯したときに生ずる各影領域
は、それぞれ図6の(a)、(b)、(c)の斜線部に
示すようなものになる。これらの影領域に対して、特徴
領域抽出部12および形状認識部13において、以下に
示すような処理を行って形状を認識する。
【0031】まず、第1の認識方法について説明する。
図3に示す特徴領域抽出部12において、画像メモリ3
7a,37b,37cにそれぞれ格納された上記第1、
第2、第3の3つの影領域のデータの論理和を論理和演
算回路38によりとると、図8に示すように、ボルト穴
15による凹部の形状を完全なかたちで抽出した図形3
3が得られる。
【0032】このようにして得られた図形33の図形デ
ータを反転演算回路39により反転すると、図9に示す
ように、六角ボルト14による凸部の形状を完全なかた
ちで抽出した図形35が得られる。このような反転演算
により認識対象の図形を求めると、図9に示すように、
認識対象たる六角ボルト14の図形35だけでなく、背
景の平板部分36も抽出されることになる。しかし、こ
れは背景領域として、たとえば画像の外枠にかかる図形
として背景部分除去回路40により容易に除去できる。
【0033】このように、3つの異なる影領域のデータ
を用いた演算により、求める形状を完全なかたちで抽出
した図形を得ることができる。このため、形状認識部1
3において、この図形に対して、たとえば、ラベリング
または面積や周囲長などの特徴量の計測を行うことによ
り、従来より行われてきた2値図形の解析手法を適用し
て、対象の形状を認識することができる。
【0034】形状認識部13において、たとえば、本実
施例の六角ボルト14とボルト穴15の形状を認識する
場合には、特徴領域抽出部12から出力された図形の面
積と周囲長の計測を行う。そして、計測した面積と周囲
長との比が正六角形および円のそれと合致するような一
定の範囲にあるかどうかを調べればよい。さらに、重心
の計算などにより、図形の位置も容易に認識できる。ま
た、特徴領域抽出部12における処理の結果、複数の図
形が抽出された場合にも、形状認識部13においてそれ
ぞれの形状を解析するため、それらの複数の図形から対
象を特定したり、判別したりすることができる。
【0035】図3に示した特徴領域抽出部12は、3つ
の光源7a,7b,7cをすべて用いた場合の最大構成
の例であり、以下に示すようなさまざまな実施形態によ
るときは、必要に応じてそれぞれの構成要素を省略ある
いは直結することによって対応できる。
【0036】次に、第2の認識方法について説明する。
認識対象の断面形状が、ここに示すように正六角形や円
など、その輪郭形状になんらかの規則性や対称性などを
有する場合には、輪郭線の一部から全体の形状を認識可
能であり、必ずしも3つの光源を用いた影領域の検出は
必要としない。すなわち、1つの影領域、あるいは2つ
の影領域のデータの論理和から得られる図形の輪郭線に
対し、従来から行われてきたエッジ情報に基づく画像の
解析方法を適用することによって、対象全体の形状を認
識できる。
【0037】たとえば、図1の六角ボルト14はその断
面形状が正六角形であるため、1辺の長さとその両端に
接する2辺の方向とから、六角ボルト14の位置と形状
とを一意に定めることができる。図6の(a)の六角形
の部分的な影図形21aに対して、図10に示すように
輪郭線の座標点列を求め、これを折れ線近似する。この
折れ線近似図形41について、連続する4つの頂点にお
いてその間の2つの外角が120°となる頂点42a〜
42dを探索し、その中央の2点42bと42cの間の
距離から辺の長さを求める。さらに、これらの2点42
b、42cに各々接する線分42b−42aと線分42
c−42dの方向を求めることにより、簡単な幾何学的
演算に基づいて中心位置と位相とを決定する。
【0038】なお、正六角形の場合は2方向の光源を切
り替えて点灯することにより得られる2つの影領域を抽
出すれば、完全な1辺の長さとその両端に接する2辺の
方向とを求めるのに十分である。その他、たとえば、正
八角形について全体の形状を認識するのには、1方向の
光源で十分である。
【0039】次に、第3の認識方法について説明する。
凹状の物体において、図11の(a)のように穴43a
が貫通していて、その厚みが小さく、テレビカメラ6の
焦点距離が長いなどの場合、あるいは、図11の(b)
のように光源7の投射角度と照度に対して、穴43bの
凹形状が狭くて深い場合は、1つの影領域の画像から凹
部分の外郭形状を認識できる。
【0040】たとえば、図11の(a)において、テレ
ビカメラ6で円形の穴43aを上方から観察すると、平
板部の表側と裏側の両方の円形が観測される。このと
き、光源7を同じく穴43aの中心軸に近い位置に配置
して投射すると、穴43aの側面はほとんど受光しない
状態で画像に映る。このため、無照明画像と1つの照明
画像とを用いて、図1の影領域抽出部11により影領域
を抽出するとともに、特徴領域抽出部12によりこの影
領域のデータを反転させることによって、穴43aの形
状を完全なかたちで抽出した図形45aを求めることが
できる。これにより、3方向からの照明を切り替えて投
射したときと同様の効果をあげることができる。
【0041】また、図1の撮像ユニット8のように、穴
に対して斜め方向から光が投射されるようにした場合で
も、テレビカメラ6のレンズに焦点距離の長いものを用
い、対象から離れた位置から観察するようにすることに
よって、穴側面を観測しないようにできる。したがっ
て、無照明画像と1つの照明画像だけで穴部分を影領域
として求めることができる。
【0042】なお、本実施例は、認識対象たる六角ボル
ト14およびボルト穴15を平面的に観察できる位置に
撮像ユニット8を配置することを前提としたが、これは
さほど厳密な操作を必要とするものではなく、通常は認
識対象がテレビカメラ6の画面内に収まる位置に置かれ
ているといった程度で良い。実際、こうした技術を利用
する産業現場においては、作業対象物がコンベア上を流
れてきたり、オートローダなどで配置されたりするとい
うケースが多く、この点については実用上支障のないも
のである。
【0043】また、撮像ユニット8を、作業空間内を移
動する機構と組み合わせることにより、広範囲に存在す
る複数の作業対象物を順次捜し出して、その形状を認識
することも可能である。さらに、本実施例で具体例とし
た六角ボルト14およびボルト穴15の形状および位置
の認識の結果に応じて、マニピュレータの手先位置の指
令値とボルトサイズに適したツールの選択情報とを出力
する。これにより、ボルトの着脱を自動で行う自動分解
組み立て装置を構成するなど、各種ロボットと組み合わ
せることにより、産業上さまざまなかたちで適用するこ
とが可能である。
【0044】なお、本実施例では、認識対象として六角
ボルト14およびボルト穴15を例にとって説明した
が、実際には平面あるいは滑らかな曲面上に存在するさ
まざまな凹凸形状に適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、認識対象
に光を照射しないで撮像して得た無照明画像と、上記認
識対象に所定の方向から光を照射しながら撮像して得た
照明画像との比較による影領域抽出部や、複数の影領域
の結合やその結合図形のデータの反転などによる特徴領
域抽出部を設けたので、認識対象の表面の色や模様や材
質、および鏡面反射や照明むらなどの影響を受けずに、
認識対象の完全な輪郭を抽出することができる。したが
って、平面あるいは曲面上に存在する柱状の凹凸物体の
形状や位置の認識を高い信頼度で安定して行うことがで
き、複数の物体が含まれる対象についても、物体の種類
を判別したり、特定の物体を見つけたりすることが可能
となる。また、画像入力部、照明装置および画像処理部
以外の構成を必要とせず、しかも、特定の種類の照明を
用いたり、照度を高精度に制御したりする面倒がなく、
特に、光学的に厳密な設定なども不要なので、本発明の
凹凸形状認識装置は容易に実現できる利点を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、凹凸形状認識装置全
体の概略構成を示すブロック図である。
【図2】影領域抽出部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】特徴領域抽出部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】認識対象と光源の位置関係を示す説明図であ
る。
【図5】撮像ユニットの光源を点灯しない状態で、図1
に例示した認識対象を撮像したときに得られる画像(比
較画像)を示す図である。
【図6】撮像ユニットの光源を点灯した状態で、図1に
例示した認識対象を撮像したときに得られる影領域を示
す図で、(a)、(b)、(c)は、それぞれ第1、第
2、第3の光源を点灯したときに得られる影領域を示す
図である。
【図7】影領域抽出部における処理の様子を示す説明図
で、(a)は比較画像と照明画像の濃度断面を示し、
(b)はそれらの差分に基づいて抽出される影領域を示
す図である。
【図8】3つの影領域のデータの論理和の図形を示す図
である。
【図9】3つの影領域のデータの論理和の反転図形を示
す図である。
【図10】六角ボルトの部分的な影図形の特徴に基づく
正六角形の認識を示す説明図である。
【図11】1つの照明で認識可能な凹部の例を示す図で
ある。
【図12】従来の方法における一問題点を示す図で、
(a)〜(c)は、それぞれ異なる方向から照射したと
きの画像を示し、(d)は(b)と(c)の最大値画
像、(e)は(d)と(a)の差画像、(f)は撮像の
状態を示す図である。
【符号の説明】
6 テレビカメラ 7 光源 7a 第1の光源 7b 第2の光源 7c 第3の光源 8 撮像ユニット 9 入力制御部 10 画像メモリ 11 影領域抽出部 12 特徴領域抽出部 13 形状認識部 14 六角ボルト 15 ボルト穴 16a、16b カメラの仮想的光線 17a、17b 照明の光線 18 ナット 19 六角ボルトの像 20 ボルト穴の像 21a、21b、21c 六角ボルトの影領域 22a、22b、22c ボルト穴の影領域 23 鏡面反射部分 24 定数加算回路 25 減算回路 26 2値化回路 27 無照明画像 28 定数加算画像 29 照明画像 30 差分画像 31 しきい値 32 影領域 33 ボルト穴図形 34 六角ボルトの影図形 35 六角ボルト図形 36 背景の図形 37a、37b、37c 画像メモリ 38 論理和演算回路 39 反転演算回路 40 背景部分除去回路 41 影図形の折れ線近似図形 42a、42b、42c、42d 折れ線近似図形にお
ける正六角形の特徴点 43a、43b 認識対象の穴 44a、44b テレビカメラの視野 45a、45b 穴の画像

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力手段と照明装置と画像処理手段
    とを有する凹凸形状認識装置において、 上記画像入力手段のまわりに相互に位置をずらして配し
    た複数個の光源からなる照明装置と、 上記照明装置の各光源を点灯することなく認識対象を撮
    像して得た画像を記憶する画像記憶手段と、 上記照明装置の各光源を順次単独で点灯するとともに、
    それらの点灯と同期して上記認識対象を撮像するように
    上記画像入力手段および照明装置を制御する入力制御手
    段と、 上記照明装置の各光源を順次単独で点灯した状態で撮像
    して得た画像と、上記画像記憶手段に記憶されている画
    像との比較演算により、上記照明装置の各光源からの照
    明によって生ずる上記認識対象の影領域の画像を各々抽
    出する影領域抽出手段と、 上記影領域抽出手段により抽出された各影領域の画像の
    論理和を演算するとともに、さらにその論理和を反転さ
    せる演算を行うことにより、上記認識対象の各影領域の
    画像を結合した影図形と上記認識対象自体の領域を示す
    図形とを抽出する特徴領域抽出手段と、 上記特徴領域抽出手段により得られた認識対象の影図
    形、あるいは認識対象自体の図形の幾何学的特徴、ある
    いは輪郭特徴の解析を行うことにより、上記認識対象の
    形状を認識する形状認識手段とを設けたことを特徴とす
    る凹凸形状認識装置。
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