JPH06307872A - 地磁気方位センサー - Google Patents

地磁気方位センサー

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JPH06307872A
JPH06307872A JP5123077A JP12307793A JPH06307872A JP H06307872 A JPH06307872 A JP H06307872A JP 5123077 A JP5123077 A JP 5123077A JP 12307793 A JP12307793 A JP 12307793A JP H06307872 A JPH06307872 A JP H06307872A
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JP
Japan
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magnetic field
level
direction sensor
waveform
signal
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JP5123077A
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Inventor
Naoko Kawamura
尚古 川村
Kietsu Iwabuchi
喜悦 岩渕
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MR素子の出力特性に、バルクハウゼンノイ
ズやヒステリシス特性の影響を与えることなく、地磁気
方位検出の信頼性の向上及び検出精度の向上を図る。 【構成】 2つのMR素子1a及び1bをそれぞれ容易
軸方向を違えて配置し、各MR素子1a及び1bに対応
して、容易軸方向にセンス電流を流すセンス電流源3
と、あるレベルを基準として、磁界レベルが一定周期で
交番するバイアス磁界HB を印加するバイアス磁界印加
手段4と、バイアス磁界HB の磁界レベルの交番に応じ
て周期的に変化する抵抗値Rのセンス電流に基づく端子
間の電圧レベルVsのうち、外部磁界HE によって周期
的に現れる特異の電圧レベルVsを取り出して平均化す
る信号処理手段13とを設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果素子を用
いた地磁気方位センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の地磁気方位センサーとしては、図
36に示すような磁石式の地磁気方位センサーが知られ
ている。
【0003】図36に示す地磁気方位センサーは、方位
盤101の中心に、上端に方位を指示する指針102を
有する磁針(図示せず)を回転自在に支持した構成を有
する。方位盤101の周囲には、北,東,南,西を表す
記号が時計回りにN,E,S,Wの英文字で印刷されて
いる。
【0004】この図36で示す磁石式の地磁気方位セン
サーは、回転、振動等の加速度が磁針に慣性モーメント
の影響を与えるため、方位の決定に時間がかかるという
問題があり、可動部があるため、耐久性・耐振性にも問
題があった。また、方位決定の精度も不十分であるとい
う問題もある。
【0005】そこで、従来では、直交配列された2つの
磁気抵抗効果素子(以下、単にMR素子と記す)による
地磁気方位センサーが提案されている(例えば特開昭6
1−262613号公報参照)。
【0006】この地磁気方位センサーは、測定すべき磁
界を、直交配列された2つのMR素子で計測し、その計
測値をベクトル合成して地磁気の方位を求めるようにし
ている。この地磁気方位センサーによれば、上記磁石式
の地磁気方位センサーのような可動部がないため、耐久
性・耐振性に優れ、方位決定も短時間で済むという利点
がある。
【0007】この地磁気方位センサーは、MR素子のR
−H特性、即ちMR素子の抵抗値が、MR素子の困難軸
方向に印加される磁界の強さによって変化する特性を利
用したものであり、このR−H特性は、図37に示すよ
うに、困難軸方向の磁界成分の絶対値が大きくなるに従
って、抵抗値Rが徐々に減少する特性を有する。
【0008】上記地磁気方位センサーにて、実際に地磁
気方位を検出する場合には、マグネットを配置して、M
R素子の困難軸方向に予め固定のバイアス磁界HB(DC)
を印加することにより、その動作点AをR−H特性曲線
の直線部分の中央にもってくるようにしている。これ
は、検出感度を高めるためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
地磁気方位センサーにおいては、各MR素子に固定のバ
イアス磁界HB(DC) を印加するようにしているため、そ
の出力特性、即ちR−H特性に、バルクハウゼンノイズ
と、ヒステリシス特性の影響を受け易く、地磁気方位セ
ンサーとしての信頼性に欠けるという問題がある。
【0010】一般に、MR素子のような形状磁気異方性
を有する小さな素子は、不均一な磁壁移動(バルクハウ
ゼン効果)によるノイズ(以下、BHNと記す)が現れ
易い。例えば、図38に示すように、MR素子103の
長軸に対して誘導磁気異方性の傾きを0°とし、このM
R素子103に外部磁界HE をMR素子103の短軸方
向とΔφの角度で印加した場合、そのときのR−H特性
をみると、図39Bに示すように、Δφ=0°のとき
は、BHNの無い特性となるが、外部磁界HE の方向が
上記短軸方向からどちらに傾いてもBHNが現れる。図
39A及びCは、それぞれΔφ=−2°及びΔφ=+2
°の場合のR−H特性を示す。これらの図で示す特性曲
線のうち、不連続な部分がBHNである。
【0011】地磁気方位センサーは、その用途上、全方
位にわたって地磁気を受けるため、従来の地磁気方位セ
ンサーのように、固定のバイアス磁界HB(DC) を印加し
た場合、例えば図40に示すように、BHNによる不連
続部が、特性曲線上、固定のバイアス磁界HB(DC) に対
応した部分よりも小さい磁界レベルに対応した部分にあ
る場合、短軸成分の方向が、固定のバイアス磁界H
B(DC) の方向と反対の方向である外部磁界HE が存在す
るときに、2値の抵抗値R1 及びR2 を示すことにな
り、検出誤差の増大を招く。
【0012】また、MR素子103を一軸異方性多磁区
粒子としてみた場合、図41に示すように、方位θによ
ってヒステリシスを有する。従って、例えば図42に示
すように、外部磁界HE の方位角θが45°から90°
に変化した場合、その方位角90°に移る過程が履歴と
なって残り、最終状態である方位角90°の状態が一義
的に決まらず、検出した方位θの正確性に欠けるという
問題がある。
【0013】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、MR素子の出力特性
に、バルクハウゼンノイズやヒステリシス特性の影響を
受けることがなく、信頼性の向上及び検出精度の向上を
図ることができる地磁気方位センサーを提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の地磁気方位セン
サーは、少なくとも2つの磁気抵抗効果素子1a及び1
bをそれぞれ容易軸方向を違えて配置し、各磁気抵抗効
果素子1a及び1bに対応して、容易軸方向にセンス電
流を流す手段3と、あるレベルを基準として、磁界レベ
ルが一定周期で交番するバイアス磁界HB を印加する手
段4と、上記バイアス磁界HB の磁界レベルの交番に応
じて周期的に変化する抵抗値Rの上記センス電流に基づ
く端子間の電圧レベルVsのうち、外部磁界HE によっ
て周期的に現れる特異の電圧レベルVsを取り出して平
均化する信号処理手段13とを設けて構成する。
【0015】この場合、上記バイアス磁界HB の一部
に、上記磁気抵抗効果素子1a及び1bが飽和状態に達
する磁界レベルHsをもたせる。例えば磁界レベルが平
均化された方形状の波形Psに、飽和磁界レベルHsを
有するインパルス的な波形Ppが重畳されたレベル波形
となるように設定する。なお、各磁気抵抗効果素子1a
及び1bと信号処理手段13の初段とを容量結合やトラ
ンス結合して構成してもよい。
【0016】
【作用】本発明に係る地磁気方位センサーにおいては、
容易軸方向にセンス電流が供給された磁気抵抗効果素子
(以下、単にMR素子と記す)1a及び1bに対して、
あるレベルを基準として、磁界レベルが一定周期で交番
するバイアス磁界HB が印加される。この場合、MR素
子1a及び1bの抵抗値R、即ちセンス電流に基づく端
子間の電圧レベルVs(以下、端子間電圧レベルと記
す)は、バイアス磁界HB の磁界レベルの交番に応じて
周期的に変化する。この状態で、ある方位θを有する外
部磁界(地磁気)HE が存在しているとき、バイアス磁
界HB の基準レベルが外部磁界HE の短軸方向成分で示
すレベルほどシフトする。
【0017】このとき、MR素子1a及び1bの端子間
電圧レベルVsは、同じように、バイアス磁界HB の磁
界レベルの交番に応じて周期的に変化することになる
が、バイアス磁界HB の基準レベルが、外部磁界HE
短軸方向成分で示すレベルほどシフトしているため、あ
る周期で特異の電圧レベルVsが現れる。即ち、この特
異の電圧レベルVsは、外部磁界HE の方位θを間接的
に示していることになる。
【0018】本発明においては、信号処理手段13に
て、ある周期で現れる上記特異の電圧レベルVsを取り
出して平均化する。この平均化処理は、配置されたMR
素子1a及び1b全てに対して行われる。従って、各M
R素子1a及び1bに対応した平均化された信号Sv1
及びSv2 を例えば演算回路23でベクトル合成するこ
とにより、外部磁界HE の方位θが電気的に検出され
る。
【0019】このように、本発明に係る地磁気方位セン
サーにおいては、MR素子1a及び1b自体が有するバ
ルクハウゼンノイズやヒステリシス特性に起因する出力
(端子間電圧)の不安定さを、交流バイアス磁界によっ
て平均化するため、安定した出力を得ることができ、精
度の高い地磁気の方位角を測ることができる。
【0020】特に、バイアス磁界HB の一部に、上記M
R素子1a及び1bが飽和状態に達する磁界レベルHs
を有するように設定すれば、MR素子1a及び1bに残
る方位θの前歴を、上記飽和状態に達する磁界レベルH
sにて消去することができるため、ヒステリシス特性に
よる検出誤差の発生を防止することができる。
【0021】これは、MR素子1a及び1bの製造中、
あるいは使用中において、帯磁等の不具合が生じても、
上記飽和状態に達する磁界レベルHsの印加による消磁
効果により、上記帯磁が消去され、MR素子1a及び1
bの出力特性に影響を及ぼすことがなくなる。
【0022】
【実施例】本発明に係る磁気抵抗効果素子(以下、単に
MR素子と記す)を用いた地磁気方位センサーは、超高
精細度陰極線管において、地磁気によって発生するミス
ランディングを自動的に補正するシステムにおける地磁
気検出用センサーとして使用される。
【0023】通常、カラー陰極線管では、電子銃から出
射された電子ビームが、地磁気により、その軌道が曲げ
られ、蛍光面上でのビーム到達位置(ランディング)が
変化する。特に、高精細度陰極線管においては、ランデ
ィング余裕度が小さいため、このランディングの位置ず
れが色純度の劣化等の問題を引き起こす。
【0024】これを補正するために、ランディング補正
コイルが陰極線管に取り付けられ、このランディング補
正コイルに地磁気の方位・強度に応じて自動的にランデ
ィング補正に必要な最適電流を流すことにより、電子ビ
ームを制御して、ミスランディングを防止するようにし
ている。
【0025】本発明に係る地磁気方位センサーは、この
ようなミスランディング補正における地磁気方位検出用
として使用されるものである。
【0026】また、本発明に係る地磁気方位センサー
は、携帯型の方位計として、従来から用いられてきた磁
石式の地磁気方位センサー(磁気コンパス)の代替とし
ても使用されるものであり、また、自動車等の進路指標
として使用されるナビゲータ装置の方位検出用としても
使用されるものである。
【0027】以下、本発明に係る地磁気方位センサーの
いくつかの実施例を図1〜図35を参照しながら説明す
る。
【0028】まず、第1実施例に係る地磁気方位センサ
ーは、図1に示すように、2つのMR素子(第1のMR
素子1a及び第2のMR素子1b)を有する。
【0029】各MR素子1a及び1bは、図2に示すよ
うに、下地ガラス板上に、FeNi系の強磁性体膜(抵
抗変化率3%)を蒸着法等にて形成した後、フォトリソ
グラフィ等のドライプロセスによりパターニングを行っ
て短冊状に形成されて構成され、各MR素子1a及び1
bの両端にはCuによる電極導体2a及び2bがそれぞ
れ形成される。なお、各MR素子1a及び1bは、その
長軸方向に誘導磁気異方性を有するように磁界中にて蒸
着される。本実施例において、各MR素子1a及び1b
の感知部の長さnは10mm、幅wは10μm、厚さは
25〜100nmである。
【0030】そして、この実施例においては、図1に示
すように、各MR素子1a及び1bが、それぞれの長軸
方向が互いに垂直の関係となるように配置される。各M
R素子1a及び1bの両端電極2a及び2b間には、そ
れぞれMR素子1a及び1bの長軸方向にセンス電流を
流すための定電流源3が接続され、各MR素子1a及び
1bに、それぞれMR素子1a及び1bに対してバイア
ス磁界HB を印加するためのバイアス磁界印加手段4が
設けられている。各MR素子1a及び1bの一方の電極
2bは、GNDに接続されてそれぞれ接地電位に固定さ
れている。
【0031】1つのバイアス磁界印加手段4は、図に示
すように、交流電源( e0sinωt:周波数f=10
kHz)11と、この交流電源11からの交流電流iB
(=iB0sinωt)の供給によって、それぞれMR素
子1a(及び1b)の短軸方向に交流バイアス磁界HB
(=HB0sinωt)を発生させる励磁コイル12とか
ら構成されている。
【0032】また、各MR素子1a及び1bの両端電極
2a及び2bには、それぞれ信号処理回路13が接続さ
れている。各信号処理回路13は、初段に両端電極2a
及び2bの電圧(端子間電圧)Vsを増幅するアンプ2
1と、このアンプ21からの電圧信号Vsを第1のゲー
トパルス信号PG1 の出力タイミングでサンプリングす
る第1のアナログゲートG1 と、上記アンプ21からの
電圧信号Vsを第2のゲートパルス信号PG2 の出力タ
イミングでサンプリングする第2のアナログゲートG2
と、上記第1のアナログゲートG1 からの電圧信号V1
を、極性はそのままでゲイン1で増幅させる第1の極性
変換アンプA1 と、上記第2のアナログゲートG2 から
の電圧信号V2 を、その極性を反転し、更にゲイン1で
増幅させる第2の極性変換アンプA2 と、ノードaにて
合成された第1及び第2の極性変換アンプA1 及びA2
からの電圧信号V1 及びV2 の合成電圧信号(第1のM
R素子に関してはVa、第2のMR素子に関してはV
b)を平均化して直流化信号(第1のMR素子に関して
はSv1 、第2のMR素子に関してはSv2 )として取
り出す積分回路22とから構成されている。
【0033】ここで、外部磁界による1つのMR素子
(例えば第1のMR素子1a)の抵抗値の変化を図3〜
図13に基づいて説明すると、まず、図3に示すよう
に、第1のMR素子1aに対して、第1のMR素子1a
の短軸方向に外部磁界Hexが印加されると、第1のM
R素子1aの両端の抵抗値Rは、以下の(1)式で表さ
れる。
【0034】
【数1】
【0035】上記数1から、外部磁界Hex(又はφ)
の変化に対する第1のMR素子1aの抵抗値Rの変化の
関係、即ちR−H(ρ−H)特性は、図4の特性図で示
すことができる。
【0036】そして、実際に、図5に示すように、例え
ば第1のMR素子1aに対してある角度から外部磁界H
E が印加された場合は、第1のMR素子1aの長軸方向
と外部磁界HE のなす角(方位)をθとしたとき、第1
のMR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、バイアス
磁界HB (=HB0sinωt)と外部磁界HE の短軸方
向成分 HEsinθとの合成成分(HB0sinωt+
Esinθ)である。R−H特性からみると、図6に
示すように、第1のMR素子1aの抵抗変化に寄与する
磁界は、外部磁界HE の短軸方向成分 HEsinθを基
準レベルとし、この基準レベル HEsinθに交流バイ
アス磁界HB0sinωtが重畳された磁界となる。
【0037】具体的に、図7〜図11に基づいて説明す
ると、外部磁界(地磁気)HE の方向と第1のMR素子
1aの長軸とのなす角(方位)θが0°又は180°の
とき、第1のMR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界
は、HB0sinωt+ HEsin0°(又はHB0sin
ωt+ HEsin180°)=HB0sinωtとなり、
この磁界によって変化する抵抗値Rの変化波形、即ち端
子間電圧Vsの波形は、図7に示すように、上記抵抗変
化に寄与する磁界が0レベル(=基準レベル)のとき抵
抗値Rが最大となり、上記抵抗変化に寄与する磁界が最
大レベル(+HB0)又は最小レベル(−HB0)のとき抵
抗値Rが最小で、かつ波形上の変曲点mとなる波形にな
る。
【0038】次に、上記方位θが30°のとき、第1の
MR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB0sin
ωt+ HEsin30°=HB0sinωt+ HE/2と
なり、この磁界によって変化する抵抗値Rの変化波形
は、図8に示すように、上記抵抗変化に寄与する磁界が
0レベルのとき抵抗値Rが最大となり、上記抵抗変化に
寄与する磁界が最大レベル(HE/2+HB0 )のとき抵
抗値Rが最小で、かつ波形上の変曲点mとなり、上記抵
抗変化に寄与する磁界が最小レベル(HE/2−HB0
のとき抵抗値Rが波形上の変曲点nとなる波形になる。
【0039】次に、上記方位θが90°のとき、第1の
MR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB0sin
ωt+ HEsin90°=HB0sinωt+ HEとな
り、この磁界によって変化する抵抗値Rの変化波形は、
図9に示すように、上記抵抗変化に寄与する磁界が0レ
ベルのとき抵抗値Rが最大となり、上記抵抗変化に寄与
する磁界が最大レベル( HE+HB0)のとき抵抗値Rが
最小で、かつ波形上の変曲点mとなり、上記抵抗変化に
寄与する磁界が最小レベル (HE−HB0)のとき抵抗値
Rが波形上の変曲点nとなる波形になる。
【0040】次に、上記方位θが210°のとき、第1
のMR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB0si
nωt+ HEsin210°=HB0sinωt− HE
2となり、この磁界によって変化する抵抗値Rの変化波
形は、図10に示すように、上記抵抗変化に寄与する磁
界が0レベルのとき抵抗値Rが最大となり、上記抵抗変
化に寄与する磁界が最大レベル(−HE/2+HB0 )の
とき抵抗値Rが最小で、かつ波形上の変曲点mとなり、
上記抵抗変化に寄与する磁界が最小レベル(−HE/2
−HB0 )のとき抵抗値Rが波形上の変曲点nとなる波
形になる。
【0041】次に、上記方位θが270°のとき、第1
のMR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB0si
nωt+ HEsin270°=HB0sinωt− HE
なり、この磁界によって変化する抵抗値Rの変化波形
は、図11に示すように、上記抵抗変化に寄与する磁界
が0レベルのとき抵抗値Rが最大となり、上記抵抗変化
に寄与する磁界が最大レベル(−HE+HB0 )のとき抵
抗値Rが最小で、かつ波形上の変曲点mとなり、上記抵
抗変化に寄与する磁界HB が最小レベル(−HE
B0)のとき抵抗値Rが波形上の変曲点nとなる波形に
なる。
【0042】上記図7〜図11で示す抵抗値Rの変化波
形(端子間電圧Vsの波形)のうち、それぞれ変曲点m
及びnで示す抵抗値R(又は端子間電圧Vs)が方位θ
に対応した抵抗値R(又は端子間電圧Vs)を示すこと
になる。従って、第1のMR素子1aの最小レベルにお
ける変曲点mあるいはそれ以外の変曲点nにおける端子
間電圧Vsをサンプリングすることにより、外部磁界H
E の方位θを検出することができる。
【0043】図7〜図11の例では、交流バイアス磁界
B0sinωtの最大レベル及び最小レベルを、R−H
特性曲線上、その直線部分にかかる部分に対応した値と
して示しているが、実際には、第1のMR素子1aの異
方性磁界レベルHw又は飽和磁界レベルHsに設定され
る。
【0044】具体的に、上記第1実施例では、図12に
示すように、バイアス磁界HB の磁界レベルが最大レベ
ルになるタイミングで立ち上がるパルス信号を第1のゲ
ートパルス信号PG1 として第1のアナログゲートG1
に供給し、バイアス磁界HBの磁界レベルが最小レベル
になるタイミングで立ち上がるパルス信号を第2のゲー
トパルス信号PG2 として第2のアナログゲートG2 に
供給する。
【0045】これにより、外部磁界HE の方位θが18
0°よりも小さい場合、第1のアナログゲートG1 から
は、0レベルの出力信号V1 が出力され、第2のアナロ
グゲートG2 からは、第2のゲートパルス信号PG2 の
出力タイミングに同期し、振幅が各変曲点nでの端子間
電圧値Vsに相当する出力信号V2 が出力される。一
方、外部磁界HE の方位θが180°よりも大きい場
合、第1のアナログゲートG1 からは、第1のゲートパ
ルス信号PG1 の出力タイミングに同期し、振幅が各変
曲点nでの端子間電圧値Vsに相当する出力信号V1 が
出力され、第2のアナログゲートG2 からは、0レベル
の出力信号V2 が出力される。なお、外部磁界HE の方
位θが0°及び180°のとき、第1及び第2のアナロ
グゲートG1及びG2 からは0レベルの出力信号V1 及
びV2 が出力される。
【0046】そして、後段の第1の極性変換アンプA1
からは、第1のアナログゲートG1からの出力信号V1
がそのまま出力され、第2の極性変換アンプA2 から
は、第2のアナログゲートG2 からの出力信号V2 の極
性が反転された信号が出力される。
【0047】これら第1及び第2の極性変換アンプA1
及びA2 からの出力信号は、後段のノードaにおいて合
成される。即ち、外部磁界HE の方位θが180°より
も小さい場合、第1のアナログゲートG1 から出力され
る出力信号V1 が0レベルであるため、ノードaで合成
された信号Vaは、等価的に第2のアナログゲートG2
からの出力信号V2 の反転信号となる。
【0048】一方、外部磁界HE の方位θが180°よ
りも大きい場合、第2のアナログゲートG2 から出力さ
れる出力信号V2 が0レベルであるため、ノードaで合
成された信号Vは、等価的に第1のアナログゲートG1
からの出力信号V1 となる。このノードaで合成された
信号Vaは、後段の積分回路22にて平均化されて直流
化信号Sv1 に変換される。この積分回路22は、図示
の例では、負帰還コンデンサを用いたオペアンプにて構
成していることから、その直流化信号Sv1 は、入力信
号の極性とは逆極性の信号となる。
【0049】即ち、外部磁界HE の方位θが180°よ
りも小さい場合、積分回路22からは、振幅が第2のア
ナログゲートG2 からの出力信号レベルV2 に対応した
レベルで、かつ正極性を有する直流化信号Sv1 が出力
される。一方、外部磁界HEの方位θが180°よりも
大きい場合、積分回路22からは、振幅が第1のアナロ
グゲートG1 からの出力信号レベルV1 に対応したレベ
ルで、かつ負極性を有する直流化信号Sv1 が出力され
る。
【0050】そして、横軸に方位θをとり、縦軸に直流
化信号Sv1 の出力レベルをとると、その特性曲線は、
図13において実線で示すように、 KHEsinθで示
すサインカーブを描くことになる。ここで、Kは比例定
数である。
【0051】上記積分回路22からの直流化信号Sv1
の出力レベルは、ある方位θの外部磁界HE によって変
化したMR素子1aの抵抗値Rをバイアス周波数回だけ
平均化したものとなる。この実施例では、交流電源11
の周波数が10kHzであるから、積分回路22からの
直流化信号Sv1 は、上記抵抗値Rを1秒間に104
平均化したものとなる。従って、バルクハウゼンノイズ
(BHN)やヒステリシス特性から生じる出力レベルの
ばらつきが、上記平均化によって吸収され、一定の変動
の少ない出力値になる。
【0052】これは、上記図13の特性図でもわかるよ
うに、実施例の出力特性曲線(実線で示す)は、上述し
たように、 KHEsinθのサインカーブを描き、BH
Nやヒステリシス特性による影響を受けず、変動の少な
い出力特性となっているが、従来のDCバイアス磁界を
印加したものは、破線で示すように、サインカーブから
逸脱した曲線を描き、BHNやヒステリシス特性による
影響を受けていることがわかる。なお、図13で示す特
性曲線の各測定ポイントは、同一点で5回測った平均で
ある。
【0053】上記の動作説明は、第1のMR素子1aを
主体にしてその動作を説明したが、第2のMR素子1b
は、第1のMR素子1aに対してその長軸が90°違え
た方向に配置されていることから、この第2のMR素子
1bに対応する積分回路22からの直流化信号Sv2 の
外部磁界HE の方位θに対する出力特性は、ここでは図
示しないが、 KHEcosθのコサインカーブを描くこ
とになる。
【0054】従って、外部磁界HE の方位θは、以下の
(2)式から求めることができる。 θ = tan-1(Sv1/Sv2) …………(2)
【0055】この実施例においては、上記演算を行うた
めに、各積分回路22の後段に演算回路23を接続し、
この演算回路23にて上記演算を行わせて、外部磁界H
E の方位θを求める。具体的には、例えば、各積分回路
22からの直流化信号Sv1及びSv2 をそれぞれディ
ジタル信号に変換し、この変換されたディジタル信号に
基づいて上記演算を行う。
【0056】演算結果(数字データ)は、例えば7セグ
メント構成の液晶ディスプレイを介してキャラクタ表示
すれば、操作者が容易にその方位を確認することができ
る。
【0057】このように、上記第1実施例に係る地磁気
方位センサーにおいては、MR素子1a及び1b自体が
有するバルクハウゼンノイズやヒステリシス特性に起因
する出力(端子間電圧)の不安定さを、交流バイアス磁
界によって平均化するため、安定した出力を得ることが
でき、精度の高い地磁気の方位角を測ることができる。
【0058】ここで、バイアス磁界HB の大きさは、特
に制約はないが、望ましくは、次の2つの条件のいずれ
かが満たされるとよい。
【0059】一つは、バイアス磁界HB の大きさが、外
部磁界HE より十分大きいことである。なぜなら、この
場合、MR素子1a及び1bの動作がバイアス磁界HB
の作用によってほぼ決定されることになり、外部磁界に
よるMR素子1a及び1bのヒステリシスの影響が軽減
される。
【0060】二つは、バイアス磁界HB に、上記MR素
子1a及び1bが飽和状態以上に達する磁界レベルHs
を有するように設定すれば、MR素子1a及び1bに残
る方位θの前歴を、上記飽和状態に達する磁界レベルH
sにて消去することができ、ヒステリシス特性による検
出誤差の発生を防止することができる。
【0061】これは、MR素子1a及び1bの製造中、
あるいは使用中において、帯磁等の不具合が生じても、
上記飽和状態に達する磁界レベルHsの印加による消磁
効果により、上記帯磁が消去され、MR素子1a及び1
bの出力特性に影響を及ぼすことがなくなる。
【0062】上記第1実施例においては、バイアス磁界
印加手段4の電源として1つの交流電源11を用いた
が、その他、直流電源(図示せず)と交流電源11を直
列に接続した電源を用いてもよい。この場合、図7〜図
11において、交流バイアス磁界HB0sinωtの基準
レベルに、直流電源による直流バイアス磁界が付加され
たかたちとなる。また、上記第1実施例においては、各
MR素子1a及び1bの両端電極2a及び2b間に、そ
れぞれMR素子1a及び1bの長軸方向にセンス電流を
流すための定電流源3を接続するようにしたが、この定
電流源3の代わりに定電圧源を接続するようにしてもよ
い。
【0063】また、図1で示す上記第1実施例に係る地
磁気方位センサーにおいては、各MR素子1a及び1b
が、それぞれの長軸方向が互いに垂直の関係となるよう
に配置した構成としたが、その他、変形例として以下の
ような構成を採用してもよい。即ち、図14に示すよう
に、4つのMR素子(1a1 ,1a2 ,1b1 及び1b
2 )を用意し、これら4つのMR素子(1a1 ,1a
2 ,1b1 及び1b2 )をそれぞれ2組(1a1 ,1a
2 )及び(1b1 及び1b2 )に分け、そのうちの一方
の組における2つのMR素子(1a1 ,1a2 )をそれ
ぞれ一方の電極2b1 及び2b2 を互いに対向させて、
かつそれぞれの長軸方向を同一方向に揃えて配置し、他
方の組における2つのMR素子(1b1 及び1b2 )を
それぞれ一方の電極2b1 及び2b2 を互いに対向させ
て、かつそれぞれの長軸方向を、上記一方の組における
MR素子(1a1 ,1a2 )の長軸方向と90°違え
て、同一方向に揃えて配置する。
【0064】そして、各組のそれぞれのMR素子(1a
1 ,1a2 )及び(1b1 及び1b2 )の互いに対向す
る側の電極2b1 及び2b2 を共通接続して共通電極と
し、互いに対向しない側の電極2a1 及び2a2 間にそ
れぞれMR素子(1a1 ,1a2 )及び(1b1 及び1
2 )の長軸方向にセンス電流を流すための定電圧源5
1を接続する。そして更に、各組においてそれぞれ2つ
のMR素子(1a1 ,1a2 )及び(1b1 及び1b
2 )に対してバイアス磁界HB を印加するためのバイア
ス磁界印加手段52を設けて地磁気センサーを構成す
る。
【0065】このバイアス磁界印加手段52は、交流電
源11と、この交流電源11からの交流電流の供給によ
って、各組の一方のMR素子1a1 (及び1b1 )の短
軸方向に交流バイアス磁界HB (=HB0sinωt)を
発生させる第1の励磁コイル12a及び他方のMR素子
の短軸方向に交流バイアス磁界HB (=HB0cosω
t)を発生させる第2の励磁コイル12bとで構成する
ことができる。
【0066】そして、共通電極(2b1 及び2b2 )と
信号処理回路13のアンプ21とを結合コンデンサCを
介して接続する。
【0067】この変形例に係る地磁気方位センサーによ
れば、上記第1実施例に係る地磁気方位センサーの出力
と比して2倍の出力を得ることができ、方位検出に関す
る感度の向上及び出力信号のS/Nの向上が期待でき
る。
【0068】次に、第2実施例に係る地磁気方位センサ
ーを図15〜図35に基づいて説明する。なお、図1と
対応するものについては同符号を記す。
【0069】この第2実施例に係る地磁気方位センサー
は、図15に示すように、上記第1実施例に係る地磁気
方位センサーとほぼ同じ構成を有するが、バイアス磁界
印加手段4の電源が、交流電源11の代わりに波形発生
回路31であること、及びアンプ21の前段に、MR素
子1a及び1bからのDC的ドリフト成分を除去する目
的で結合コンデンサCが接続されていることで異なる。
【0070】この波形発生回路31は、図16で示すよ
うに、方形波Psが周期的に正極と負極に順次交番する
波形を有し、その立ち上がり時と立ち下がり時に、イン
パルス的なピークパルスPpを示す擬似方形波を発生す
る。従って、MR素子1a及び1bの短軸方向に印加さ
れるバイアス磁界HB の波形は、上記擬似方形波に準じ
た波形となる。
【0071】そして、この実施例においては、上記バイ
アス磁界HB とMR素子1a及び1bのR−H特性曲線
との対応関係を以下のようにする。即ち、バイアス磁界
BのピークレベルHpを、望ましくは異方性磁界レベ
ル以上(Hp≧Hw)、更に望ましくは、飽和磁界レベ
ル以上(Hp≧Hs)に設定する。平坦部レベルHhを
磁界レベル=0付近の不感帯BZよりも大きく、かつ上
記異方性磁界レベルHwより小さくする。望ましくは、
直線部のほぼ中心磁界レベルHM (最高感度の磁界レベ
ル)に設定する。なお、ピークパルスPpと平坦部Ps
のデューティは、主として回路の消費電力設計で決める
べきものであるため、ここでは言及しない。
【0072】上記波形発生回路31の具体的な回路構成
としては、例えば図17に示すように、方形波パルス発
生源32に、コンデンサCa及び励磁コイル12による
並列ピーキングと、抵抗Ra及び励磁コイル12による
微分特性を併せ持つ回路33を接続し、この回路33を
方形波パルス発生源32にて駆動することにより、上記
擬似方形波を有するバイアス磁界HB を得ることができ
る。
【0073】この実施例においては、コンデンサCaの
容量値を2×103 pF、励磁コイル12のインダクタ
ンスを177μH、抵抗Raの値を1.1kΩに設定
し、周波数3kHzの方形波パルス発生源32を用いる
ことにより、ピーク電流値が60mA、平坦部電流値が
30mAの駆動電流に対応したバイアス磁界HB を得る
ことができた。
【0074】その他の回路構成としては、図18に示す
ように、方形波Psが周期的に正極と負極に順次交番す
る方形波信号S1 を発生する方形波信号発生回路34
と、パルス幅が非常に短いパルス波Ppが上記方形波信
号発生回路34からの方形波信号S1 の出力タイミング
と同期して周期的に正極と負極に順次交番するパルス信
号S2 を発生するパルス信号発生回路35と、上記方形
波信号発生回路34からの方形波信号S1 と上記パルス
信号発生回路35からのパルス信号S2 をミキシングす
る加算回路36とで構成することができる。この加算回
路36からは、方形波信号発生回路34からの方形波信
号S1 に、パルス信号発生回路35からのパルス信号S
1 が重畳された信号、即ち図16で示す擬似方形波信号
が出力される。
【0075】上記擬似方形波の平坦部は、その極性がか
わる部分の近傍において若干のレベル低下(サグ)があ
ってもよいが、その臨界は、図19に示すように、サグ
の肩の部分のレベルLsがR−H特性の中心近傍の不感
帯BZに達しない程度である。
【0076】そして、この第2実施例に係る地磁気方位
センサーにおいても、上記第1実施例に係る地磁気方位
センサーと同様に、実際に、例えば第1のMR素子1a
に対してある角度から外部磁界HE が印加された場合、
第1のMR素子1aの長軸方向と外部磁界のなす角(方
位)をθとしたとき、第1のMR素子1aの抵抗変化に
寄与する磁界は、擬似方形波によるバイアス磁界HB
外部磁界HE の短軸方向成分 HEsinθとの合成成分
(HB + HEsinθ)である。R−H特性からみる
と、図20に示すように、第1のMR素子1aの抵抗変
化に寄与する磁界は、外部磁界HE の短軸方向成分 HE
sinθを基準レベルとし、この基準レベル HEsin
θに擬似方形波による磁界が重畳された磁界となる。
【0077】具体的に、図21〜図25に基づいて説明
すると、外部磁界(地磁気)HE の方位θが0°又は1
80°のとき、第1のMR素子1aの抵抗変化に寄与す
る磁界は、HB + HEsin0°(又はHB + HEsi
n180°)=HB となり、この磁界によって変化する
抵抗値Rの変化波形、即ち端子間電圧Vsの波形は、図
21に示すように、上記抵抗変化に寄与する磁界が0レ
ベル(=基準レベル)のとき抵抗値Rが最大で、上記抵
抗変化に寄与する磁界がピークレベルHpのとき抵抗値
Rが最小となり、上記抵抗変化に寄与する磁界が平坦部
レベルHhである期間中、抵抗値Rが一定レベル(平坦
部レベル:この場合、直線部の中心レベルHM )を保持
する擬似方形波に準じた波形となる。
【0078】次に、上記方位θが30°のとき、第1の
MR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB + HE
sin30°=HB + HE/2となり、この磁界によっ
て変化する抵抗値Rの変化波形は、図22に示すよう
に、上記抵抗変化に寄与する磁界が0レベルのとき抵抗
値Rが最大で、上記抵抗変化に寄与する磁界が正のピー
クレベル(Hp+0.5HE )のとき抵抗値Rが最小と
なり、上記抵抗変化に寄与する磁界が正の平坦部レベル
(Hh+0.5HE )である期間中、抵抗値Rが一定の
低レベルを保持し、上記抵抗変化に寄与する磁界が負の
平坦部レベル(Hh−0.5HE )である期間中、抵抗
値Rが一定の高レベルを保持する擬似方形波に準じた波
形となる。
【0079】次に、上記方位θが90°のとき、第1の
MR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB + HE
sin90°=HB + HEとなり、この磁界によって変
化する抵抗値Rの変化波形は、図23に示すように、上
記抵抗変化に寄与する磁界が0レベルのとき抵抗値Rが
最大で、上記抵抗変化に寄与する磁界が正のピークレベ
ル(Hp+HE )のとき抵抗値Rが最小となり、上記抵
抗変化に寄与する磁界が正の平坦部レベル(Hh+H
E )である期間中、抵抗値Rが一定の低レベルを保持
し、上記抵抗変化に寄与する磁界が負の平坦部レベル
(Hh−HE )である期間中、抵抗値Rが一定の高レベ
ルを保持する擬似方形波に準じた波形となる。
【0080】次に、上記方位θが210°のとき、第1
のMR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB
Esin210°=HB − HE/2となり、この磁界
によって変化する抵抗値Rの変化波形は、図24に示す
ように、上記抵抗変化に寄与する磁界が0レベルのとき
抵抗値Rが最大で、上記抵抗変化に寄与する磁界が負の
ピークレベル(Hp+0.5HE )のとき抵抗値Rが最
小となり、上記抵抗変化に寄与する磁界が正の平坦部レ
ベル(Hh−0.5HE )である期間中、抵抗値Rが一
定の高レベルを保持し、上記抵抗変化に寄与する磁界が
負の平坦部レベル(Hh+0.5HE )である期間中、
抵抗値Rが一定の低レベルを保持する擬似方形波に準じ
た波形となる。
【0081】次に、上記方位θが270°のとき、第1
のMR素子1aの抵抗変化に寄与する磁界は、HB
Esin270°=HB − HEとなり、この磁界によ
って変化する抵抗値Rの変化波形は、図25に示すよう
に、上記抵抗変化に寄与する磁界が0レベルのとき抵抗
値Rが最大で、上記抵抗変化に寄与する磁界が負のピー
クレベル(Hp+HE )のとき抵抗値Rが最小となり、
上記抵抗変化に寄与する磁界が正の平坦部レベル(Hh
−HE )である期間中、抵抗値Rが一定の高レベルを保
持し、上記抵抗変化に寄与する磁界が負の平坦部レベル
(Hh+HE )である期間中、抵抗値Rが一定の低レベ
ルを保持する擬似方形波に準じた波形となる。
【0082】上記図21〜図25で示す抵抗値Rの変化
波形(端子間電圧Vsの波形)のうち、それぞれ一定の
高レベル又は一定の低レベルが方位に対応した抵抗値R
(又は端子間電圧Vs)を示すことになる。また、この
実施例においては、アンプ21の前段に結合コンデンサ
Cを接続していることから、第1のMR素子1aからの
端子間電圧Vsの波形のうち、R−H特性の直線部の中
心レベルHM に対応するレベルが0レベルとなった信号
Vscとなり、図26に示すように、上記一定の高レベ
ルは一定の正レベル、上記一定の低レベルは一定の負レ
ベルとなる。従って、第1のMR素子1aの上記一定の
正レベル及び一定の負レベルをサンプリングすることに
より、外部磁界HE の方位を検出することができる。ま
た、上記結合コンデンサCの存在により、MR素子1a
(及び1b)で発生するDC的なドリフトを除去するこ
とができる。
【0083】具体的に、上記第2実施例では、バイアス
磁界HB の磁界レベルが正極になるタイミングで立ち上
がるパルス信号を第1のゲートパルス信号PG1 として
第1のアナログゲートG1 に供給し、バイアス磁界HB
の磁界レベルが負極になるタイミングで立ち上がるパル
ス信号を第2のゲートパルス信号PG2 として第2のア
ナログゲートG2 に供給する。
【0084】これにより、外部磁界HE の方位θが18
0°よりも小さい場合、第1のアナログゲートG1 から
は、第1のゲートパルス信号PG1 の出力タイミングに
同期し、振幅が上記一定の負レベルに相当する出力信号
V1 が出力され、第2のアナログゲートG2 からは、第
2のゲートパルス信号PG2 の出力タイミングに同期
し、振幅が上記一定の正レベルに相当する出力信号V2
が出力される。この場合、各出力信号V1 及びV2 の絶
対値レベルは同じである。
【0085】一方、外部磁界HE の方位θが180°よ
りも大きい場合、第1のアナログゲートG1 からは、第
1のゲートパルス信号PG1 の出力タイミングに同期
し、振幅が上記一定の正レベルに相当する出力信号V1
が出力され、第2のアナログゲートG2 からは、第2の
ゲートパルス信号PG2 の出力タイミングに同期し、振
幅が上記一定の負レベルに相当する出力信号V2 が出力
される。この場合も各出力信号V1 及びV2 の絶対値レ
ベルは同じである。なお、外部磁界HE の方位θが0°
及び180°のとき、第1及び第2のアナログゲートG
1 及びG2 からは0レベルの出力信号V1 及びV2 が出
力される。
【0086】そして、後段の第1の極性変換アンプA1
からは、第1のアナログゲートG1からの出力信号V1
がそのまま出力され、第2の極性変換アンプA2 から
は、第2のアナログゲートG2 からの出力信号V2 の極
性が反転されて信号が出力される。
【0087】これら第1及び第2の極性変換アンプA1
及びA2 からの出力信号は、後段のノードaにおいて合
成される。即ち、外部磁界HE の方位θが180°より
も小さい場合、第1のアナログゲートG1 から出力され
る出力信号V1 が一定の負レベルから0レベルに周期的
に変化し、第2のアナログゲートG2 から出力される出
力信号V2 が0レベルから一定の正レベルに周期的に変
化するため、ノードaで合成された信号Vaは、等価的
に一定の負レベルが連続して出力された信号波形とな
る。
【0088】一方、外部磁界HE の方位θが180°よ
りも大きい場合、第1のアナログゲートG1 から出力さ
れる出力信号V1 が一定の正レベルから0レベルに周期
的に変化する波形を有し、第2のアナログゲートG2 か
ら出力される出力信号V2 が0レベルから一定の負レベ
ルに周期的に変化する波形を有するため、ノードaで合
成された信号Vaは、等価的に一定の正レベルが連続し
て出力された信号波形となる。このノードaで合成され
た信号Vaは、後段の積分回路22にて平均化されて、
それぞれ反転したレベルの直流化信号Sv1 に変換され
る。
【0089】そして、横軸に方位θをとり、縦軸に直流
化信号Sv1 の出力レベルをとると、その特性曲線は、
第1実施例において説明したように、即ち図13に示す
ように、 KHEsinθで示すサインカーブを描くこと
になる。ここで、Kは比例定数である。
【0090】この第2実施例においても、積分回路22
からの直流化信号Sv1 の出力レベルは、ある方位θの
外部磁界HE によって変化したMR素子1aの抵抗値R
を波形発生回路31における周波数回だけ平均化したも
のとなる。この実施例では、波形発生回路31の周波数
が3kHzであるから、積分回路22からの直流化信号
Sv1 は、上記抵抗値Rを1秒間に3000回平均化し
たものとなる。従って、BHNやヒステリシス特性から
生じる出力レベルのばらつきが、上記平均化によって吸
収され、一定の変動の少ない出力値になる。
【0091】上記の動作説明は、第1のMR素子1aを
主体にしてその動作を説明したが、第2のMR素子1b
は、第1のMR素子1aに対してその長軸が90°違え
た方向に配置されていることから、この第2のMR素子
1bに対応する積分回路22からの直流化信号Sv2 の
外部磁界HE の方位θに対する出力特性は、 KHEco
sθのコサインカーブを描くことになる。従って、外部
磁界HE の方位θは、第1実施例と同様に、上記(2)
式から求めることができ、この演算は、同様に後段の演
算回路23にて行われる。
【0092】このように、上記第2実施例に係る地磁気
方位センサーにおいても、MR素子1a及び1b自体が
有するバルクハウゼンノイズやヒステリシス特性に起因
する出力(端子間電圧)の不安定さを、交流バイアス磁
界によって平均化するため、安定した出力を得ることが
でき、精度の高い地磁気の方位角を測ることができる。
【0093】特に、この第2実施例においては、バイア
ス磁界HBのピーク値HpがMR素子1a及び1bの異
方性磁界レベルHw以上となっているため、バイアス磁
界HB 1サイクル毎に、MR素子1a及び1bの帯磁や
前歴(前の磁化状態)を消去することができ、ヒステリ
シス特性による検出誤差の発生を防止することができ
る。
【0094】この場合、上記帯磁や前歴を消去するバイ
アス磁界HB は、ピークパルス波形であるため、そのピ
ークレベルHpとしてはその値が大きくても、実効パワ
ー的には小さく、地磁気方位センサーとしての消費電力
は少なくて済む。
【0095】また、バイアス磁界HB の平坦部レベルH
hをMR素子1a及び1bのR−H特性上の直線部中心
レベルHM (最高感度を有するレベル)に合わせてある
ため、出力信号としてダイナミックレンジの大きい信号
を得ることができ、地磁気方位センサーの測定感度を高
めることができる。特に、この第2実施例においては、
ピークレベルHp(前歴消去用のバイアスレベル)と上
記平坦部レベルHh(動作用のバイアスレベル)を独立
に設定できるため、第1実施例とは異なり、オーバーバ
イアス状態を克服することができる。つまり、最適バイ
アス状態で動作させることができる。
【0096】また、擬似方形波によるバイアス磁界HB
と第1及び第2のアナログゲートG1 及びG2 によるサ
ンプリング動作により、歪み出力による変動やゆらぎを
なくすことができ、安定した動作を行わせることができ
る。
【0097】なお、上記第2実施例においては、方形波
Psに、インパルス的なピークパルスPpを重畳した擬
似方形波をバイアス磁界HB として用いたが、その他、
以下の表1に示すように、上記方形波Psの代わりに、
半円波や放物線波などにインパルス的なピークパルスP
pを重畳した擬似半円波や擬似放物線波なども有効であ
る。また、以下の表1では示さないがパルス矩形波も有
効である。
【0098】また、当然ながら、上記で示す波形にイン
パルス的なピークパルスPpが存在しなくても、これら
の波形で示されるバイアス磁界は、MR素子1a及び1
bのR−H動作に好適なバイアス波形(波形効率の良い
波形)として効果を発揮し、安定動作に寄与する。
【0099】
【表1】
【0100】また、図27に示すように、第1及び第2
のアナログゲートG1 及びG2 にそれぞれ供給される第
1及び第2のゲートパルス信号PG1 及びPG2 のパル
ス幅を狭くしてもよい。この場合、MR素子1a及び1
bのR−H特性に起因する波形歪や変動性は完全に除去
される。しかも、外乱ノイズがあっても、ゲートパルス
信号PG1 及びPG2 の非出力期間中は、後段の信号処
理に影響しないため、ノイズの影響は軽減され得る。従
って、安定で、かつ高品質な出力信号波形を得ることが
できる。
【0101】また、上記第2実施例においては、MR素
子1a及び1bからのDC的ドリフト成分を除去する目
的で、アンプ21の前段に結合コンデンサCを接続する
ようにしたが、その他、図28に示すように、アンプ2
1の直後に結合コンデンサCを接続するようにしてもよ
い。
【0102】また、図29A及びBに示すように、アン
プ21の直後あるいはその前段にトランス41を接続す
るようにしてもよい。図29Aに示すように、アンプ2
1の直後にトランス41を接続した場合は、MR素子1
a(及び1b)で発生するDC的なドリフトを除去でき
るほか、アンプ21のドリフトも除去することができ
る。また、トランス41にて、アンプ21からの出力信
号を昇圧することから、次段以降のノイズに対し、有利
な伝達系となる。一方、図29Bに示すように、アンプ
21の前段にトランス41を接続した場合は、MR素子
1a(及び1b)で発生するDC的なドリフトを除去で
きるほか、アンプ21の前段で出力信号を昇圧すること
から、アンプ21以降のノイズに対し、有利な伝達系と
なる。
【0103】また、上記第2実施例においては、バイア
ス磁界HB として、周期的に正極と負極に順次交番する
擬似方形波を連続出力することにより、外部磁界HE
方位θを検出するようにしたが、その他、図30に示す
ように、ある期間T(例えば30ms)を1周期とし、
この周期の最初のある期間tにおいて、正極と負極に順
次交番する擬似方形波を例えば2連続で出力(5ms)
し、あとの期間ts(25ms)を休止期間とした、い
わゆるバースト構成のバイアス磁界HB を印加して、外
部磁界HE の方位θを検出するようにしてもよい。
【0104】また、図31に示すように、上記図30で
示す1周期Tを1ブロックとし、各ブロック毎に方位を
求め、5ブロック単位に平均化し、この平均化して得た
方位をキャラクタ表示するようにしてもよい。これら図
30及び図31で示すバイアス磁界HB の印加方法によ
れば、消費電力を大幅に低減させることができる。特
に、図31で示す方法によれば、方位θが平均化される
ため、安定に方位θを検出することができる。
【0105】しかも、休止期間tsに各種情報信号を設
けることにより、方位θ以外の情報を得ることが可能と
なる。例えば、図32に温度ドリフト用の情報信号Sa
を設けることにより、この地磁気方位センサーの温度ド
リフトを検出することが可能となり、また、図33に示
すように、休止期間tsに故障診断用の情報信号Sbを
設けることにより、この地磁気方位センサーの故障情報
を検出することが可能となる。
【0106】上記第2実施例においては、各MR素子1
a及び1bの両端電極2a及び2b間に、それぞれMR
素子1a及び1bの長軸方向にセンス電流を流すための
定電流源3を接続するようにしたが、この定電流源3の
代わりに定電圧源を接続するようにしてもよい。
【0107】また、図15で示す上記第2実施例に係る
地磁気方位センサーにおいては、各MR素子1a及び1
bが、それぞれの長軸方向が互いに垂直の関係となるよ
うに配置した構成としたが、その他、変形例として、図
34に示すような構成を採用してもよい。この変形例に
係る構成は、図14で示す第1実施例の変形例におい
て、交流電源11の代わりに波形発生回路31である点
で異なるほかは、第1実施例の変形例と同じ構成である
ため、その詳細な説明は省略する。
【0108】上記図34で示す変形例に係る地磁気方位
センサーによれば、上記第2実施例に係る地磁気方位セ
ンサーの出力と比して2倍の出力を得ることができ、方
位検出に関する感度の向上及び出力信号のS/Nの向上
が期待できる。
【0109】なお、上記各実施例においては、MR素子
1a及び1bを、FeNi系の強磁性体膜にて形成する
ようにしたが、その他、CoNi系の強磁性体膜にて形
成してもよい。また、InSb,InAs,InAs
P,GaAs,Si,Ge等の磁電半導体素子にてMR
素子を構成するようにしてもよい。
【0110】この場合、図35に示すように、例えば感
知部の長さnが〜7mm、幅wが80μm、厚さtが〜
200nmの短冊状の磁電半導体素子42の両端にAu
からなる電極43a及び43bを形成することによりM
R素子1a及び1bが構成される。そして、バイアス磁
界HB 及び抵抗変化に寄与する外部磁界成分HS の印加
方向は、この磁電半導体素子42の板面を垂直方向に貫
く方向である。
【0111】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る地磁気方位
センサーによれば、少なくとも2つの磁気抵抗効果素子
がそれぞれ容易軸方向を違えて配置し、各磁気抵抗効果
素子に対応して、容易軸方向にセンス電流を流す手段
と、あるレベルを基準として、磁界レベルが一定周期で
交番するバイアス磁界を印加する手段と、上記バイアス
磁界の磁界レベルの交番に応じて周期的に変化する抵抗
値の上記センス電流に基づく端子間の電圧レベルのう
ち、外部磁界によって周期的に現れる特異の電圧レベル
を取り出して平均化する信号処理手段とを設けるように
したので、磁気抵抗効果素子の出力特性に、バルクハウ
ゼンノイズやヒステリシス特性の影響を受けることがな
く、信頼性の向上及び検出精度の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地磁気方位センサーの第1実施例
をその回路構成と共に示す構成図である。
【図2】第1実施例に係る地磁気方位センサーに使用さ
れるMR素子の構成を示す平面図である。
【図3】MR素子に対して、MR素子の短軸方向に外部
磁界が印加されたときの抵抗変化をベクトル解析して示
す説明図である。
【図4】外部磁界(又はθ)の変化に対するMR素子の
抵抗値の変化(R−H(ρ−H)特性)を示す特性図で
ある。
【図5】MR素子に対してある角度θから外部磁界HE
が印加された場合の状態を示す図である。
【図6】第1実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、そのMR素子に対してある角度θから外部磁界HE
が印加された場合のMR素子の抵抗変化に寄与する磁界
を、MR素子のR−H特性との対応で示す波形図であ
る。
【図7】第1実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが0°又は180°である場合の
MR素子の抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子の
R−H特性との対応で示す波形図である。
【図8】第1実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが30°である場合のMR素子の
抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特性
との対応で示す波形図である。
【図9】第1実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが90°である場合のMR素子の
抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特性
との対応で示す波形図である。
【図10】第1実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが210°である場合のMR素子
の抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特
性との対応で示す波形図である。
【図11】第1実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが270°である場合のMR素子
の抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特
性との対応で示す波形図である。
【図12】第1実施例に係る地磁気方位センサーの信号
処理回路での信号処理を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】第1実施例に係る地磁気方位センサーの出力
特性、即ち外部磁界の方位に対する直流化信号の出力レ
ベルの変化を示す特性図である。
【図14】第1実施例の変形例に係る地磁気方位センサ
ーを一部省略して示す構成図である。
【図15】本発明に係る地磁気方位センサーの第2実施
例をその回路構成と共に示す構成図である。
【図16】第2実施例に係る地磁気方位センサーのバイ
アス磁界印加手段によるバイアス磁界をMR素子のR−
H特性との対応で示す波形図である。
【図17】波形発生回路の回路構成の一例を示す回路図
である。
【図18】波形発生回路の回路構成の他の例を示すブロ
ック図である。
【図19】擬似方形波(バイアス磁界)における平坦部
のサグの臨界条件を示す説明図である。
【図20】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、そのMR素子に対してある角度θから外部磁界HE
が印加された場合のMR素子の抵抗変化に寄与する磁界
を、MR素子のR−H特性との対応で示す波形図であ
る。
【図21】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが0°又は180°である場合の
MR素子の抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子の
R−H特性との対応で示す波形図である。
【図22】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが30°である場合のMR素子の
抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特性
との対応で示す波形図である。
【図23】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが90°である場合のMR素子の
抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特性
との対応で示す波形図である。
【図24】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが210°である場合のMR素子
の抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特
性との対応で示す波形図である。
【図25】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、外部磁界の方位θが270°である場合のMR素子
の抵抗変化(端子間電圧の変化)をMR素子のR−H特
性との対応で示す波形図である。
【図26】第2実施例に係る地磁気方位センサーの信号
処理回路での信号処理を示すタイミングチャートであ
る。
【図27】第2実施例に係る地磁気方位センサーの信号
処理回路での他の信号処理を示すタイミングチャートで
ある。
【図28】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て接続される結合コンデンサの他の接続位置を示す回路
構成図である。
【図29】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
てのAC結合を示す回路構成図であり、同図Aは初段ア
ンプの直後にトランスを接続した回路構成を示し、同図
Bは初段アンプの前段にトランスを接続した回路構成を
示す。
【図30】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、バイアス磁界の印加タイミングの他の例を示すタイ
ミングチャートである。
【図31】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、バイアス磁界の印加タイミングの更に他の例を示す
タイミングチャートである。
【図32】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、バイアス磁界印加の休止期間に温度ドリフト用の情
報信号を設けた例を示すタイミングチャートである。
【図33】第2実施例に係る地磁気方位センサーにおい
て、バイアス磁界印加の休止期間に故障診断用の情報信
号を設けた例を示すタイミングチャートである。
【図34】第2実施例の変形例に係る地磁気方位センサ
ーを一部省略して示す構成図である。
【図35】磁電半導体素子にてMR素子を構成した場合
を示す斜視図である。
【図36】従来例に係る磁石式の地磁気方位センサーを
示す平面図である。
【図37】現用の通常的なMR素子の外部磁界に対する
抵抗変化特性(Δρ−H特性)を示す特性図である。
【図38】長軸に対して誘導磁気異方性の傾きを0°と
したMR素子に対して、外部磁界をMR素子の短軸方向
とΔφの角度で印加した場合の状態を示す図である。
【図39】MR素子に対して、外部磁界をMR素子の短
軸方向とΔφの角度で印加した場合のMR素子のR−H
特性を示す特性図であり、同図AはΔφ=−2°のと
き、同図BはΔφ=0°のとき、同図CはΔφ=+2°
のときをそれぞれ示す。
【図40】バルクハウゼンノイズによる不都合を示す説
明図である。
【図41】MR素子の外部磁界の方位によるヒステリシ
ス特性を示す特性図である。
【図42】外部磁界の方位θが45°から90°に変化
した場合、その方位変化のヒステリシスによる前歴を示
す説明図である。
【符号の説明】
1a及び1b MR素子 2a及び2b 電極 3 センス電流源 4 バイアス磁界印加手段 11 交流電源 12 励磁コイル 21 アンプ G1 第1のアナログゲート G2 第2のアナログゲート A1 第1の極性変換アンプ A2 第2の極性変換アンプ 22 積分回路 23 演算回路 31 波形発生回路 C 結合コンデンサ 32 方形波パルス発生源 33 並列ピーキングと微分特性を併せ持つ回路 34 方形波信号発生回路 35 パルス信号発生回路 36 加算回路 41 トランス 42 磁電半導体素子 51 定電圧源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの磁気抵抗効果素子がそ
    れぞれ容易軸方向を違えて配置され、 各磁気抵抗効果素子に対応して、 それぞれ容易軸方向にセンス電流を流す手段と、 あるレベルを基準として、磁界レベルが一定周期で交番
    するバイアス磁界を印加する手段と、 上記バイアス磁界の磁界レベルの交番に応じて周期的に
    変化する抵抗値の上記センス電流に基づく端子間の電圧
    レベルのうち、外部磁界によって周期的に現れる特異の
    電圧レベルを取り出して平均化する信号処理手段とを有
    することを特徴する地磁気方位センサー。
  2. 【請求項2】 上記バイアス磁界は、その一部におい
    て、上記磁気抵抗効果素子が望ましくは飽和状態以上に
    達する磁界レベルを有することを特徴する請求項1記載
    の地磁気方位センサー。
  3. 【請求項3】 上記バイアス磁界は、磁界レベルが平均
    化された方形波か又は方形波に望ましくは飽和磁界レベ
    ル以上のレベルを有するインパルス的な波形が重畳され
    たレベル波形を有することを特徴する請求項2記載の地
    磁気方位センサー。
  4. 【請求項4】 上記信号処理手段の初段が、それぞれ磁
    気抵抗効果素子と容量結合又はトランス結合されている
    ことを特徴する請求項1、2又は3記載の地磁気方位セ
    ンサー。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012247344A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Minebea Co Ltd レゾルバの駆動装置
JP2013101116A (ja) * 2011-11-04 2013-05-23 Honeywell Internatl Inc 単一の磁気抵抗センサを使用して磁場の平面方向の磁場コンポーネントを決定するのための装置および方法
JP2013137301A (ja) * 2011-11-04 2013-07-11 Honeywell Internatl Inc 弱い磁場を検出するための2次調和検出モードの磁気抵抗センサを使用する方法
JP2019207167A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 株式会社東芝 磁気センサ及び診断装置
JP2022047887A (ja) * 2020-09-14 2022-03-25 株式会社東芝 磁気センサ及び検査装置

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