JPH06307913A - オイルレベルセンサ - Google Patents

オイルレベルセンサ

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Publication number
JPH06307913A
JPH06307913A JP10262593A JP10262593A JPH06307913A JP H06307913 A JPH06307913 A JP H06307913A JP 10262593 A JP10262593 A JP 10262593A JP 10262593 A JP10262593 A JP 10262593A JP H06307913 A JPH06307913 A JP H06307913A
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JP
Japan
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engine oil
oil
level
cover
engine
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Pending
Application number
JP10262593A
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English (en)
Inventor
Masaki Hayashi
政樹 林
Hisahiro Ando
久弘 安藤
Tamotsu Horiba
保 堀場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単且つ安価な構成としながらオイルパン内
のエンジンオイルのレベルを確実に検出することができ
るようにする。 【構成】 オイルレベルセンサ21はオイルパン内に配
設され、検出部27はエンジンオイルが所定レベル以上
あるときにエンジンオイルと接触する。正特性サーミス
タ28は検出部27に設けられ、カバー29に覆われる
ように設けられる。カバー29には底面部に孔部29c
が形成され、側壁部に空気抜き用の孔部29dが形成さ
れる。カバー29は、エンジンの回転により飛散される
エンジンオイルの飛沫が正特性サーミスタ28に接触す
るのを防止して確実にレベルの検出を可能にすると共
に、エンジンオイルの液面の急激な変動に対してカバー
内部29のエンジンオイルを遅延時間をもって変動させ
るので、遅延回路を設ける必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルパン内のエンジ
ンオイルのレベルを検出するようにしたオイルレベルセ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のオイルレベルセンサとしては、
例えば、マグネットを取着したフロートをオイルパン内
のエンジンオイルに浮かべてエンジンオイルの液面と共
に移動するように配設し、このフロートが所定レベルよ
りも低下すると、フロートに取り付けられたマグネット
によりリードスイッチを動作させることにより、エンジ
ンオイルのレベル低下を検出するように構成したものが
あった。
【0003】ところが、例えば、エンジンの始動直後や
寒冷地などのエンジンオイルの温度が低い状態のときに
は、エンジンオイルの粘性が高くなっていることから、
フロートがエンジンオイルの液面に追随して移動しない
場合がある。この場合、エンジンオイルのレベルが所定
レベルよりも低いにもかかわらずフロートが高い位置で
停止したままになると、エンジンオイルのレベルが所定
以上にある正常状態であると誤判断を起こしてしまう不
具合があった。
【0004】そこで、従来では、上述の不具合を回避す
るために、図11および図12に示すような構成として
いる。すなわち、図11において、円環状をなすフロー
ト1は、オイルパン(図示せず)内のエンジンオイル2
の液面に追随して移動するように、アーム3の支持体4
により所定範囲内で上下動可能に配設されている。この
フロート1には内周側上部にマグネット5が取着されて
いる。
【0005】支持体4内部に配設されたリードスイッチ
6は、フロート1の移動に伴ってマグネット5から受け
る磁力によりオンオフ動作するように設けられている。
そして、リードスイッチ6は、エンジンオイル2のレベ
ルが所定レベル以下に低下したときにオフするようにな
っている。サーモスイッチ7は、その検知部がエンジン
オイル2に浸されるようにアーム3の支持体8内部に配
設されている。このサーモスイッチ7は、感温フェライ
トからなるもので、検知部が所定温度以上になるとオフ
する。したがって、例えば、エンジン始動後にエンジン
オイル2の温度が所定温度以上となってその粘度が低下
した状態を検出することができるものである。
【0006】電気的構成を示す図12において、バッテ
リ9の正極端子は、イグニッションスイッチ10を介し
て遅延回路11に接続されると共に、ウォーニングラン
プ12およびトランジスタ13の直列回路を介してアー
スされている。遅延回路11の信号入力端子はリードス
イッチ6およびサーモスイッチ7の並列回路を介してア
ースされ、出力端子はトランジスタ13のベースに接続
されている。そして、遅延回路11は、リードスイッチ
6およびサーモスイッチ7が共にオフ状態となったと
き、つまり、エンジンオイル2の温度が所定温度以上
(例えば55℃以上)で且つ所定レベル以下となったと
きにタイマ動作を開始し、所定の遅延時間(例えば20
秒)が経過した時点でスイッチ6および7のオフ状態が
継続している場合に、にトランジスタ13をオンさせて
ウォーニングランプ12を通電点灯するようになってい
る。
【0007】上記構成によれば、エンジンオイル2の温
度が低い状態にあるときには、サーモスイッチ7により
検出動作を出力しないようにしているので、エンジンオ
イル2の粘度が高い状態で、前述したようなフロート1
の移動が停止するなどによる誤検出を防止できるように
なる。なお、遅延回路11は、エンジンオイル2の液面
が一時的に変動して所定レベル以下に下がった場合など
で、すぐに所定レベル以上に戻るような状態では、その
間のエンジンオイル2の不足を検出しないようにしてウ
ォーニングランプ12の点灯ちらつきをなくすために設
けられたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、次のような不具合がある。
すなわち、まず、フロート1を用いて検出する構成であ
るため全体の小形化が難しく、且つ、前述の理由によ
り、サーモスイッチ7を設けてエンジンオイル2が低温
度の状態では検出動作をしないようにして誤検出を防止
する構成としているので、原理的に低温度では検出動作
が行えないものとなっている。また、リードスイッチ6
に加えて誤検出を防止するためのサーモスイッチ7を設
けるため構造が複雑になり、さらに、遅延回路11を設
けて所謂チャタリングを防止する構成とする必要がある
ため、総じてコストも高くなる不具合がある。
【0009】そこで、上述の不具合を解決するために、
従来では、例えば、温度に応じて抵抗値が変化するサー
ミスタをレベル検知素子として用いてエンジンオイルの
レベルを検出することが考えられている。これは、例え
ば正特性のサーミスタを検出しようとする所定レベルの
位置に配設しておき、このサーミスタに通電してジュー
ル発熱させた状態で、サーミスタの端子電圧を検出する
ことにより、エンジンオイル中にあるかあるいは空気中
にあるかを判断する構成のものである。これは、エンジ
ンオイル中か空気中かにより、発熱しているサーミスタ
に対する吸熱量が異なることを利用し、そのときのサー
ミスタの抵抗値に対応する分担電圧を所定の基準電圧と
比較してエンジンオイルの有無により所定レベル以上存
在するか否かを検出しようとするものである。
【0010】しかしながら、このような構成のものにお
いては、サーミスタをエンジンオイルに浸して接触した
状態で熱の授受を行うことにより検出する構成としてい
ることから、エンジンが高速回転されたときにはオイル
パンの上方のエンジン側からエンジンオイルが飛沫とな
って落下してくると、サーミスタにもその飛沫が付着し
てしまう場合がある。すると、例えば、エンジンオイル
の液面のレベルが所定レベル以下となっている場合で
も、サーミスタに付着したエンジンオイルの飛沫により
吸熱されることになり、エンジンオイルが所定レベル以
上あるとして誤検出してしまう虞がある。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、正特性サーミスタを利用した簡単且つ
安価な構成としながら、正特性サーミスタにエンジンオ
イルの飛沫が付着することによる誤検出を防止して、常
にオイルパン内のエンジンオイルのレベルを確実に検出
することができるようにしたオイルレベルセンサを提供
するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、オイルパン内
のエンジンオイルのレベルを検出するオイルレベルセン
サを対象とするものであり、前記オイルパン内のエンジ
ンオイルが所定レベル以上あるときに浸されるように配
設された検出部と、この検出部に設けられ、所定電圧が
抵抗を介して与えられその通電電流に応じたジュール熱
を発生する正特性サーミスタと、前記検出部に前記正特
性サーミスタの上方部を覆うように設けられたカバー
と、前記正特性サーミスタの分担電圧に基いて前記エン
ジンオイルが所定レベル以上存在することを検出する検
出手段とを設けて構成したところに特徴を有する。
【0013】
【作用】本発明のオイルレベルセンサによれば、正特性
サーミスタに通電すると、正特性サーミスタはその通電
電流に応じたジュール熱を発生させるようになり、比較
手段は、そのときの正特性サーミスタの分担電圧と基準
電圧とを比較することにより、所定の関係が得られたと
きにオイルパン内の前記エンジンオイルが所定レベル以
上存在することを検出するようになる。このとき、正特
性サーミスタは、上方部をカバーにより覆われた状態で
配設されているので、検出動作を行うときに、例えばエ
ンジンの回転により発生するエンジンオイルの飛沫が上
方から飛散してくる場合でも、正特性サーミスタに直接
付着することがなくなり、特に、オイルパン内のエンジ
ンオイルの液面のレベルが所定レベル以下となっている
状態においても誤検出を確実に防止することができるよ
うになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図1
ないし図8を参照しながら説明する。図2に示すよう
に、オイルレベルセンサ21は、エンジン下部に配設さ
れたオイルパン22の側壁部に固定されている。オイル
パン22にはバッフル板23により仕切られた下部のオ
イル溜り部22aにエンジンオイル24が貯留されてお
り、このオイル溜り部22aに設けられたストレーナ
(図示せず)を介してオイルポンプにより汲み上げられ
てエンジン内部に供給されるようになっている。
【0015】オイルレベルセンサ21は、図1にも示す
ように、取付固定部25からクランク状をなすアーム2
6が延出されており、このアーム26はバッフル板23
の開口部23aを介してオイル溜り部22a内に挿通さ
れており、その先端部に検出部27が設けられた構成と
なっている。そして、検出部27は、図示の取付状態に
おいて、エンジンオイル24が正常なレベルにあるとき
にエンジンオイル24中に浸されるように配置されてい
る。
【0016】この検出部27には、図4にも示すよう
に、内部に正特性サーミスタ28が配設されており、こ
の正特性サーミスタ28を覆うようにカバー29(図3
も参照)が取り付けられている。カバー29は下面が開
放されるように一体に形成されたケース29aとその開
放された底面部を閉塞するようにケース29aに取り付
けられた平板状の蓋29bとから構成されるもので、ケ
ース29aはアーム26にリベット27aにより2箇所
で固定されている。
【0017】そして、蓋29bの中央部には図4(b)
に示すように、エンジンオイル24がカバー29内部に
流通可能な孔部29cが形成され、側壁部には空気抜き
用の孔部29dが下方に向けて形成されている。正特性
サーミスタ28の一方の端子はリベット27aを介して
アーム26に接続され、他方の端子はリード線30の端
子部30aに接続されており、正特性サーミスタ28の
信号出力はリード線30を介して取付固定部25の端子
25aに出力されるようになっている。
【0018】なお、検出部27においては、オイルパン
22内のエンジンオイル24がカバー29の下面部の孔
部29cを介して内部に流入され(図中矢印A参照)、
正特性サーミスタ28が浸されるようになっており、こ
のときカバー29内部の空気は側壁部の空気抜き用の孔
部29dを介して外部に抜けるようになっている(図中
矢印B参照)。これにより、検出部27のカバー29内
外のエンジンオイル24の液面が同一になるようになっ
ている。
【0019】また、カバー29は、オイルパン22内の
エンジンオイル24の液面が振動などで波立っている状
態である場合でも、カバー29内部のエンジンオイル2
4の液面の波立ちを低減させて液面の変動を少なくする
消波機能を有している。さらに、カバー29は、正特性
サーミスタ28の上方側を覆うように配設されているの
で、図示しないエンジンの回転によりオイルパン22内
部にエンジンオイル24が飛散する場合でも、カバー2
9内部にエンジンオイル24の飛沫が侵入するのを防止
しているので、正特性サーミスタ28に直接かかって接
触することがなくなるようになっている。
【0020】図5は電気的構成を示すもので、正特性サ
ーミスタ28の出力端子は、前述のリード線30から外
部に導出され、通電用抵抗31を介して車載バッテリ3
2の正極端子に接続され、通電回路33が形成されてい
る。正特性サーミスタ28と通電用抵抗31との共通接
続点は、比較手段としての比較器34の反転入力端子に
接続されている。基準電圧を設定する電圧発生回路35
は基準電圧発生用の抵抗36および37の直列回路を車
載バッテリ32の正極端子とアースとの間に接続してな
るもので、その共通接続点は比較器34の非反転入力端
子に接続されている。比較器34の出力端子は出力端子
Pに接続されている。そして、以上により、検出回路3
8が構成されており、出力端子Pは図示しない制御回路
に接続され、検出出力を与えるようになっている。
【0021】次に、正特性サーミスタ28の特性につい
て図6を参照して詳述する。本実施例における正特性サ
ーミスタ28は、例えばチタン酸バリウム系の材料を用
いて形成されているもので、チタン酸バリウム系の材料
の組成や添加物の含有量などを調整して改善を図ること
により、図中実線で示すように、低温度領域における負
の温度係数を従来のものよりも大きくするように設定
し、且つ高温度領域における正の温度係数を従来のもの
よりも小さくするように設定している。また、正特性サ
ーミスタ28は、上述の特性を有しながら且つ比抵抗を
できるだけ小さい値(例えば20〜30Ωcm)となる
ように形成されている。
【0022】なお、図中破線で示すのは、比較のために
示した従来の正特性サーミスタの一般的な特性である。
従来の正特性サーミスタにおいては、低温度領域では弱
い負特性を有し、高温領域においては強い正特性を有し
ている。また、従来の正特性サーミスタにおける最低と
なる抵抗値は数百Ωの値となるのが一般的である。な
お、図6における特性曲線は、本実施例における正特性
サーミスタ28の特性曲線に従来の正特性サーミスタの
特性曲線の最低抵抗値を一致させた状態で示している
が、実際には本実施例の正特性サーミスタ28の方が抵
抗値の絶対値において低いので特性曲線も下方に位置す
るものである。
【0023】そして、従来における正特性サーミスタの
使用方法は、電流検出用に用いられたものでは、図6
中、高温領域に対応する部分つまり抵抗値が大きく変化
する部分で使用されるのが一般的であり、その使用方法
においては、抵抗値が大きく変化することを積極的に利
用しているものであり、低温領域の負特性を有する部分
は実際には利用されていない。
【0024】本実施例における正特性サーミスタ28に
おいては、従来のものと異なり、低温領域の負特性を有
する部分も積極的に使用すると共に、高温領域の正特性
を有する部分も使用したものである。また、高温領域の
正特性は抵抗値ができるだけ小さく変化するように設定
されている。そして、これら負特性と正特性との特性が
変化する点の温度Txがレベル検出に使用する温度範囲
(例えば0℃以下から100℃以上の範囲)の略中央の
温度となるように設定されている。
【0025】また、上述のように正特性サーミスタ28
の特性を設定することにより、スイッチング温度Tsと
呼ばれる特性を従来のものに比べて非常に高い温度に設
定することができた。ここで、スイッチング温度Tsと
は、常温25℃における抵抗値の2倍の抵抗値になると
きの温度を表すもので、本実施例における正特性サーミ
スタ28においてはスイッチング温度Tsは200℃〜
300℃の範囲の値(例えば250℃)内に設定するこ
とができている。これは、従来のものが、高々50℃〜
100℃の範囲内であることに比べてかなり大きい値に
設定されたことになる。
【0026】つまり、従来の正特性サーミスタにおいて
は、図6中、抵抗値がR1〜R4程度の低抵抗領域から
R4〜R5の高抵抗領域に移行する特性を用い、その抵
抗値の比が100から1000程度に変化することを利
用しているのに対して、本実施例における正特性サーミ
スタ28においては、使用温度領域として設定している
Ta(0℃以下)からTb(100℃以上)の範囲でそ
のときの抵抗値の変化幅は図中R1を最低抵抗としてR
4程度までの領域の特性を使用しているものであり、そ
の抵抗値の変化範囲が少ないのはスイッチング温度Ts
を高く設定していることによるものである。
【0027】次に、本実施例の作用について、図7およ
び図8も参照して説明する。車載バッテリ32から通電
回路33の抵抗31を介して正特性サーミスタ28に通
電されると、正特性サーミスタ28は、そのときの温度
に対応する抵抗値と抵抗31の抵抗値とにより決まる通
電電流が流れるようになり、その通電電流の二乗と正特
性サーミスタ28の抵抗値とに比例したジュール熱を発
生するようになる。
【0028】このとき、エンジンオイル24の液面のレ
ベルが所定レベル以上あるときには検出部27の正特性
サーミスタ28がエンジンオイル24に浸された状態と
なっているので、その熱が正特性サーミスタ28に接触
しているエンジンオイル24により多く吸収されるよう
になり、正特性サーミスタ28の温度上昇は少なくな
る。したがって、正特性サーミスタ28の温度に応じた
抵抗値は小さく、その分担電圧は低い値となる。比較器
34においては、反転入力端子に与えられる分担電圧が
電圧発生回路35から与えられる基準電圧よりも小さい
ことから、「H」レベルの信号をエンジンオイル24が
所定レベル以上あることを示す検出信号として出力する
ようになる。
【0029】一方、エンジンオイル24の液面のレベル
が所定レベルよりも低下しているときには、正特性サー
ミスタ28が空気中にさらされることになり、正特性サ
ーミスタ28が発生している熱が正特性サーミスタ28
と接触している空気には吸収されにくい状態となり、正
特性サーミスタ28の温度上昇が多くなる。したがっ
て、正特性サーミスタ28の温度に応じた抵抗値は大き
くなり、その分担電圧も高い値となる。比較器34にお
いては、反転入力端子に与えられる分担電圧が電圧発生
回路35から与えられる基準電圧よりも大きいことか
ら、「L」レベルの信号をエンジンオイル24が所定レ
ベルに満たないことを示す検出信号として出力するよう
になる。
【0030】そして、上述のような検出動作は、例えば
0℃以下から120℃以上程度の広い温度範囲で行うこ
とができる。つまり、使用温度範囲を広い範囲に設定す
ることができるようになる。これは、前述のように、正
特性サーミスタ28のスイッチング温度Tsが高い温度
に設定されていることにより実現できるもので、エンジ
ンオイル24の温度が高い温度であるときでも正特性サ
ーミスタ28の抵抗値の上昇を低く抑えることができる
からである。
【0031】上述の検出動作を、正特性サーミスタ28
の温度に応じた分担電圧の関係として表すと、図7のよ
うになる。なお、図中では正特性サーミスタ28の分担
電圧に代えて車載バッテリ32の電源電圧から分担電圧
を差し引いた検出電圧Vdとして表し、電圧発生回路3
5の基準電圧をこれに対応してしきい値電圧Vthとし
て示している。この結果からわかるように、高温度領域
における検出電圧Vdの低下が少ないので、エンジンオ
イル24の有無に応じた検出電圧Vdの差ΔVを高温度
領域まで大きい値として得られるようになり、使用可能
な温度範囲(Ta〜Tb)を前述のように、0℃以下か
ら120℃以上の広い温度範囲に設定することができる
ようになる。
【0032】また、検出部27に設けたカバー29によ
り、エンジンが高回転状態にあるときにエンジン側から
飛散してくるエンジンオイル24の飛沫が検出部27に
降り懸かっても直接正特性サーミスタ28に接触しない
ようにすることができるので、例えば、エンジンオイル
24の液面のレベルが所定レベル以下となっている場合
でも、その飛沫が接触することにより所定レベル以上あ
るとして誤検出することが防止されるようになる。
【0033】そして、上述の検出動作をおこなっている
状態において、オイルパン22内のエンジンオイル24
の液面が急激に低下する場合でも、検出部27にはカバ
ー29が設けられているので、カバー29内に残ってい
るエンジンオイル24がすぐになくならず、孔部29a
を介して時間遅れを伴って低下するようになる。したが
って、振動や傾きなどによりエンジンオイル24の液面
が所定レベル以下に一時的に低下しても、短時間で所定
レベル以上に復帰する場合には、カバー29内のエンジ
ンオイル24は正特性サーミスタ28の位置よりも低下
することがなくなり、検出信号の出力がいわゆるチャタ
リングを起こすことがなくなる。つまり、カバー29の
孔部29aを介して内部にエンジンオイル24が流通す
る構成としているので、従来構成における遅延回路に相
当する機能を有していることになるのである。
【0034】なお、図8には、エンジンオイル24の量
を徐々に減らして液面のレベルを低下させていったとき
のエンジンの回転数に対応して得られる検出信号の状態
を示したもので、この結果から、エンジンの回転数が高
くなってエンジンオイル24の飛沫が検出部27に飛散
しやすい状態となっている場合でも、オイルパン22内
のエンジンオイル24の液面が所定レベル(オイルレベ
ルゲージの「L」レベル位置)の上下に対応して確実に
そのレベルを検出できることがわかった。
【0035】このような本実施例によれば、検出部27
にカバー29を設けて正特性サーミスタ28にエンジン
側からエンジンの回転によるエンジンオイル24の飛沫
が直接かからないようにしたので、エンジンオイル24
が所定レベル以下で不足している場合に、上方からエン
ジンの回転によりエンジンオイル24の飛沫が飛散して
いる状態であっても、オイルパン22内のエンジンオイ
ル24のレベルを確実に検出することができて誤検出を
防止することができるようになる。
【0036】また、検出部27にカバー29を設けてエ
ンジンオイル24をそのカバー29の底面部に設けた孔
部29aを介して内部に流入させると共に内部の空気を
側壁部に設けた孔29bを介して流出させる構成として
いるので、正特性サーミスタ28に接触しているエンジ
ンオイル24を時間遅れをもって変動させることがで
き、エンジンオイル24の液面が一時的に変動する場合
でも、これに応じてその都度出力が変化することがなく
なり、従来における遅延回路に相当する機能を持たせる
ことができるので、別途に遅延回路を設ける必要がなく
なる。
【0037】そして、本実施例によれば、正特性サーミ
スタ28の特性を、温度の上昇に伴って抵抗値が負の温
度係数を有する負特性領域から正の温度係数を有する正
特性領域に移行すると共にそれらの領域変化点の温度T
xが使用温度範囲(Ta〜Tb)の中心温度付近になる
ように設定したので、正特性サーミスタ28とその検出
回路38を設ける簡単で小形且つ安価な構成としなが
ら、広い使用温度範囲内でエンジンオイル24のレベル
を検出することができる。
【0038】なお、本実施例におけるように、広い使用
温度範囲が実現できているのは、正特性サーミスタ28
の負特性領域も利用する点も大きく寄与しており、正特
性領域のみの使用では従来における検出可能な温度範囲
よりも広くなるものの、使用温度範囲をカバーできるも
のではないことが発明者らの実験により確かめられてい
る。
【0039】図9は本発明の第2の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なる部分は、検出部27のカバー
29に代えてカバー39を設けたところである。すなわ
ち、カバー39は、円筒状をなすケース39aとこのケ
ース39aの底面部を閉塞するように取り付けられた蓋
39bとから構成されるもので、ケース39aは、アー
ム26の正特性サーミスタ28が取り付けられた部分の
凸部26aに嵌合するようにしてはめ込み固定されてい
る。正特性サーミスタ28の一端子は蓋39bの中央部
に支持され、電気的にも接続された状態とされている。
そして、蓋39bの周辺部には所定サイズの孔部39
c,39cが開口されており、エンジンオイル24がカ
バー39の内部に流通可能となっている。また、カバー
39aの側壁部には空気抜き用の孔部39dが下方に向
けて形成されている。したがって、このような第2の実
施例によっても第1の実施例と同様の作用、効果を得る
ことができるようになる。
【0040】図10は本発明の第3の実施例を示すもの
で、第1の実施例と異なる部分は、検出部27のカバー
29に代えてオイル避けのプレート40とケース41と
を設けたところである。すなわち、オイル避けのプレー
ト40は、同図(b)に示すように、下方に向けて拡開
された傘状に形成されたもので、中央部に形成された孔
部40aをアーム26の凸部26aにはめ込んだ状態で
取り付けられている。また、ケース41は、同図(c)
に示すように、上面部が開放された状態に形成されたも
ので、その上面部を閉塞するようにしてアーム26の正
特性サーミスタ28を覆うように取り付けられている。
【0041】そして、ケース41は、底面部中央に形成
された孔部41aによりエンジンオイル24が内部に流
通可能になっていると共に、両側壁部に形成された空気
抜き用の孔部41b,41bにより空気が外部に挿通可
能となっている。したがって、このような本実施例にお
いても、第1の実施例と同様の作用、効果を得ることが
できるものである。
【0042】なお、上記各実施例においては、エンジン
オイル24が流通する孔部29c,39cあるいは41
aの大きさと、空気抜き用の孔部29d,39dあるい
は41bの大きさとの関係については特に詳述していな
いが、これらの大きさは、使用するエンジンオイルやそ
の温度あるいはカバー29,39,41の容積等に対応
して適宜に設定することにより、所望の遅延時間を発生
させることができるものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のオイルレ
ベルセンサによれば、検出部に正特性サーミスタの上方
部を覆うようにカバーを設けたので、正特性サーミスタ
は、検出動作を行うときに、例えばエンジンの回転によ
り発生するエンジンオイルの飛沫が上方から飛散してく
る場合でも直接付着することがなくなり、特に、オイル
パン内のエンジンオイルの液面のレベルが所定レベル以
下となっている状態においても誤検出を確実に防止する
ことができるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体構成の側面図
【図2】オイルパンへの配設状態で示す縦断側面図
【図3】検出部の外観斜視図
【図4】(a)は検出部の縦断側面図、(b)は検出部
の底面図
【図5】検出回路の電気的構成図
【図6】正特性サーミスタの温度に対する抵抗値の特性
【図7】使用温度範囲における検出電圧の特性図
【図8】エンジン回転数とエンジンオイル量とに対応し
た検出データ
【図9】本発明の第2の実施例を示す図4相当図
【図10】(a)は本発明の第3の実施例を示す検出部
の縦断側面図、(b)は同飛沫防止カバーの外観斜視
図、(c)は同カバーの外観斜視図
【図11】従来例を示す図1相当図
【図12】同図5相当図
【符号の説明】
21はオイルレベルセンサ、22はオイルパン、24は
エンジンオイル、25は取付固定部、26はアーム、2
7は検出部、28は正特性サーミスタ、29はカバー、
29aは孔部、29bは空気抜き用の孔、31は通電用
抵抗、32は車載バッテリ、33は通電回路、34は比
較器(比較手段)、35は電圧発生回路、36,37は
抵抗、38は検出回路、39はカバー、40はオイル避
けのプレート、41はケースである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルパン内のエンジンオイルのレベル
    を検出するオイルレベルセンサにおいて、 前記オイルパン内のエンジンオイルが所定レベル以上あ
    るときに浸されるように配設された検出部と、 この検出部に設けられ、電流が与えられるとその通電電
    流に応じたジュール熱を発生する正特性サーミスタと、 前記検出部に前記正特性サーミスタの上方部を覆うよう
    に設けられたカバーと、 前記正特性サーミスタの分担
    電圧に基いて前記エンジンオイルが所定レベル以上存在
    することを検出する検出手段とを具備したことを特徴と
    するオイルレベルセンサ。
JP10262593A 1993-04-28 1993-04-28 オイルレベルセンサ Pending JPH06307913A (ja)

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