JPH06308501A - 液晶素子 - Google Patents

液晶素子

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JPH06308501A
JPH06308501A JP10103393A JP10103393A JPH06308501A JP H06308501 A JPH06308501 A JP H06308501A JP 10103393 A JP10103393 A JP 10103393A JP 10103393 A JP10103393 A JP 10103393A JP H06308501 A JPH06308501 A JP H06308501A
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JP
Japan
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stripe
liquid crystal
convex portion
switching
asymmetry
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Withdrawn
Application number
JP10103393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokatsu Miyata
浩克 宮田
Masaaki Shibata
雅章 柴田
Katsuhiko Shinjo
克彦 新庄
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチング特性を対称とし、階調表示に適
した素子にする。 【構成】 一対の電極(1203、1204)間に強誘
電性液晶(FLC)を有する液晶素子において、前記一
対の電極のうち一方の電極上にはストライプ状の凸部
(1205)が形成されており、該凸部によるスイッチ
ング特性の非対称性(図4)を補償すべく配向処理(1
206、1207)が施されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン等に利用
される液晶素子に関し、特に強誘導性液晶を用いた液晶
素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアクティブマトリクス駆動方式を
用いた液晶テレビジョンパネルでは、薄膜トランジスタ
(以下、「TFT」と記す)を画素毎にマトリクス配置
し、TFTゲートオンパルスを印加してソースとドレイ
ン間を導通状態とし、この時画像信号がソースから印加
され、キャパシタに蓄積され、この蓄積された画像信号
に対応して液晶(例えばTN液晶)が駆動し、同時に画
像信号の電圧を変調することによって階調表示が行われ
ている。
【0003】しかしこのようなTN液晶を用いたアクテ
ィブマトリクス駆動方式のテレビジョンパネルでは、使
用するTFTが複雑な構造を有しているため、作製工程
数が多く、高い製造コストがネックとなっている上に、
TFTを構成している薄膜半導体(例えばポリシリコ
ン、アモルファスシリコン)を広い面積に渡って被膜形
成することが困難である。
【0004】一方、低コストで製造できるものとしてT
N液晶を用いたパッシブマトリクス駆動方式の表示パネ
ルが知られているが、この表示パネルでは、走査線数
(N)が増大するに従って、1画素(1フレーム)を走
査する間に一つの選択点に有効な電界が印加されている
時間(デューティー比)が1/Nの割合で減少し、この
ためにクロストークが発生し、しかも画像のコントラス
トが低いという問題を有している上、デューティー比が
小さくなると各画素の階調を電圧変調により制御するこ
とが困難となるなど、高密度配線数の表示パネル、特に
液晶テレビジョンパネルには適していない。
【0005】この様な従来のTN液晶が持つ根本的な問
題点を解決するものとして、クラークとラガヴァルらの
米国特許第4367924号などで双安定状態を持つ強
誘電性液晶素子が提案されている。この強誘電性液晶素
子は、理想的には2つの双安定状態のいずれかに安定し
ようとして、中間的な分子位置をとらないため、階調表
現には不向きであると考えられてきた。従って、強誘電
性液晶素子を用いて階調表示を行うには画素分割法に代
表されるようなディジタル的な手法による階調表示に頼
らざるを得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
述したディジタル的な手法による階調表示法では、1フ
レームを複数の画素によって構成されたサブクレームに
分割し、1フレーム描画時において、サブクレーム内の
各画素に対してデューティー比の異なった電界を印加し
て駆動する。この場合、高階調度特性を得るためには、
1つのサブクレームを構成する画素数が増大するため、
表示画面が大きくなるに従い、1画素あたりのデューテ
ィー比がかなり小さくなる。よって、高コントラストを
得るためには液晶材料の高速応答性が要求される。また
1画素の階調表示のために多数の駆動電極を必要とす
る。さらには、複雑な演算処理回路を必要とする等、近
年注目されている高品位テレビジョン(HDTV)など
の高階調表示素子に採用するには解決すべき技術課題が
多すぎる。
【0007】これに対して、本発明者らは、先ず、単一
のフレームに対し階調表示に対応して異なった波高値を
有するパルス電圧を液晶に印加して階調表示を行う方法
を見出した。しかしながら、この方法では、強誘電性液
晶の閾値特性が急峻であるため、非常に高い精度で印加
電圧を制御しなくてはならない。しかも、印加電圧に対
する表示画素内で局在的に発現する分極反転領域(ドメ
イン)の位置と、その成長方向がランダムになり易く、
その結果、線形の印加電圧−透過率特性を容易に得るこ
とが困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、簡単な構成で大きな階調数を
有する液晶素子を提供することが目的である。
【0009】本発明の別の目的は、一対の基板ないしは
電極の形状が非対称なセルであってもスイッチング特性
がほぼ対称な液晶素子を提供することにある。
【0010】上記課題を解決し上記目的を達成する本発
明は、一対の電極間に強誘電性液晶を有する液晶素子に
おいて、前記一対の電極のうち一方の電極上にはストラ
イプ状の凸部が形成されており、該凸部によるスイッチ
ング特性の非対称性を補償すべく配向処理が施されてい
ることを特徴とする液晶素子である。
【0011】又は、一対の電極間に強誘電性液晶を有す
る液晶素子において、前記一対の電極のうち一方の電極
上にはストライプ状の凸部が形成されており、該凸部の
長手方向と素子中での前記液晶のスメクチック層の層法
線方向とが異なっていて、且つ、該凸部の長手方向と素
子中における前記液晶の双安定状態での2つの分子配向
方向とのなす鋭角のうち最も絶対値の小さな角の大きさ
が、前記カイラルスメクチック層でのコーン角以下であ
るとともに、スイッチング特性がほぼ対称とすべく配向
処理を施したことを特徴とする液晶素子である。
【0012】
【作用】本発明によれば、ストライプ状凸部によるスイ
ッチング特性に非対称性成分を打ち消すようなスイッチ
ング特性の非対称性成分を生じる配向処理を施すことに
より、素子としての最終的なスイッチング特性をほぼ対
称にすることができる。よって、明(白)から暗(黒)
へのスイッチングとその逆のスイッチングとが対称なも
のとなるので駆動方式の選択の自由度が広がる。
【0013】
【実施例】
(好適な実施態様の説明)まず、スイッチング特性に非
対称性を及ぼす点につき説明する。
【0014】配向規制層が上下非対称な場合には、配向
膜と液晶分子との相互作用が上下の界面で異なっている
ため、液晶分子の2つの双安定状態間のスイッチングは
非対称になる。例えば図1に示すように、状態U1から
U2へスイッチングさせる場合と状態U2からU1へス
イッチングさせる場合で、印加電圧−透過率特性に非対
称性が生じる。この様な素子を駆動させる場合には、両
方向きの書き込みに対して印加電圧−透過率特性が異な
るため、スイッチングが対称な場合に比較して駆動が単
純でない。
【0015】図1の場合の双安定ポテンシャル図を図2
に示す。この場合、状態U1と状態U2のどちらが安定
であるか、また、その2状態間の安定性の差は、使用す
る液晶材料と、上下の配向膜の組み合わせ、によって決
定されるため、材料等を適当に選ぶことによって、ある
程度おおまかに変化させることが可能である。
【0016】一方、ストライプ状凸部を形成し、縞状の
ドメインを発現させようとする場合、ストライプ状凸部
による形状配向の効果が生じる。そして、図3の様に、
カイラルスメクチック相での層法線方向Lがストライプ
状凸部の長手方向と平行でない場合には分子が双安定状
態のうちの状態U1にある場合と状態U2にある場合と
でストライプ状凸部から受ける影響の大きさが異なるた
め、双安定状態が非対称になる。この時の双安定のポテ
ンシャル図を図4に示す。図4中Aで示した安定状態
が、分子長軸方向とストライプ凸部の方向とのなす角度
が小さい方、即ち図3に示したU1の状態に対応し、B
で示した安定状態が、分子長軸方向とストライプ凸部の
方向とのなす角度が大きい方、即ち図3に示したU2の
状態に対応している。
【0017】このため、2つの双安定状態間のスイッチ
ング特性は非対称となり、図5に示すように印加電圧−
透過率特性に非対称性が生じる。この非対称性におい
て、2つの状態のうちどちらが安定かは、ストライプの
長手方向に対して層法線方向がどちら側に傾いているか
によって決定される。
【0018】非対称性の大きさ、即ち2つの安定状態の
差は、ストライプ状凸部の間隔によって変化し、一般
に、ある範囲内では、ストライプ状凸部の間隔が小さく
なるほど非対称性の程度は大きくなる。これは、ストラ
イプ状凸部の間隔が小さいほど非対称性の原因である形
状配向の効果が大きくなるためであると考えられる。図
4中、破線で示した曲線がストライプ間隔の小さい素子
のポテンシャル曲線であり、実線で示した曲線がストラ
イプ間隔の大きい素子のポテンシャル曲線である。この
他にも、ストライプ状凸部の幅、高さによっても非対称
性の大きさを変化させることができる。また、この非対
称性は、層法線方向とストライプ状凸部とのなす角度に
よって変化するため、ラビング方向を変えることによっ
ても非対称性の程度を変化させることが可能である。し
かしながら、ストライプ状凸部の長手方向と素子中にお
ける前記液晶の双安定状態での2つの分子配向方向との
なす鋭角のうち最も絶対値の小さな角の大きさが、強誘
電性液晶のカイラルスメクチック層でのコーン角より大
きい場合には、非対称の効果は顕著には現れない。
【0019】以上述べたように、ストライプ状突起を形
成した場合に形成される非対称なスイッチングの非対称
性の方向性と大きさは、ストライプ方向に対する層法線
方向の角度、ストライプ間隔、ストライプ凸部幅、凸部
高さを変化させることで自由にコントロールすることが
できる。
【0020】また、このスイッチングの非対称性は、駆
動するパルス幅等によって現れれ方が異なり、特にスト
ライプ間隔依存性に差異が認められる。印加パルスの幅
が大きい場合にはストライプ間隔依存性は大きく観測さ
れるが、印加パルスの幅が小さい場合にはストライプ間
隔による非対称性の違いは小さい。
【0021】そこで、本発明による液晶素子は、以上述
べた、上下の配向規制層が異なることによるスイッチン
グの非対称性と、ストライプ状凸部の形状配向の効果に
よる非対称とを相殺することによって、素子として、双
方向のスイッチング特性を対称にしたものである。本発
明の素子では、印加電圧−透過率特性が双方向のスイッ
チングともほぼ1本の曲線で表わすことができるため、
駆動を単純化することが可能である。
【0022】具体的には、使用する強誘電性液晶材料の
自発分極の正負と、上下の配向膜の組み合わせによっ
て、非対称性が打ち消されるような方向にストライプ方
向に対する層法線方向の角度の正負を決定する。ストラ
イプ状凸部を形成していない方の電極上に配向膜を形成
して一軸配向処理を行うことが好ましい。そして、使用
する駆動条件に対して、ストライプ状凸部の高さ、幅、
間隔を調整してスイッチングが対称になるようにする。
【0023】本発明に用いられる液晶セル、即ち画素を
形成する一対の電極としては、少なくとも一方が透明導
電体で形成されることが望ましいく、そのような材料と
しては酸化錫、酸化インジウム、酸化インジウム錫(I
TO)等が好適に用いられる。
【0024】用いられる配向膜は、ポリイミド、ポリビ
ニルアルコール、等の有機物が好ましく、垂直配向処理
としては、ポリシロキサン塗布、シランカップリング処
理等が好ましいがこれらに限定されるものではない。
【0025】本発明において、ストライプ状凸部は一画
素内で均一な形状で形成されても不均一な形状で形成さ
れてもよい。また、一画素内を複数の副画素に分け、そ
れぞれの副画素内では均一とし、異なる副画素間では不
均一とするものであってもよい。この様なストライプ状
凸部は電極、或いはその上の配向膜の一部を用いて形成
してもよく、またストライプ状凸部のための特殊な部材
を設けてもよい。いずれにせよ、ストライプ状凸部は成
膜とパターニングにより容易に形成することができる。
【0026】ストライプ凸部のピッチは、使用する液晶
材料、セル厚によって最適な値を選ぶ必要があるが、一
般的には3μm〜50μmが好ましい。また、凹部と凸
部の幅の小さい方がセル厚程度以上、一般的には1μm
以上であることが好ましい。さらに、ストライプの長さ
はカイラルピッチ程度以上が望ましく、一般的には凹部
と凸部の幅の小さい方に対して3倍以上必要で、好まし
くは10倍以上である。凹凸の段差は均一な配向状態を
維持する程度ならば良く、セル厚の2分の1程度以下、
一般的には100nm〜500nmの範囲が好ましい。
【0027】そして、本発明の液晶素子は、以下のよう
なスイッチングを行う素子として好ましく用いられる。
【0028】図6は、本発明の素子において観察される
反転ドメインを模式的に示した図で、液晶分子が双安定
状態のうちの一方の状態である初期状態にある領域(黒
領域)12の中に双安定状態のうちの他方の状態に分極
反転したドメイン(白領域)13が画素11中に複数縞
状に発現している様子が示されている。
【0029】この縞状の反転ドメインの発現は、少なく
とも一方の電極状にストライプ状の凸部を施すことによ
って、反転ドメインがストライプを横断する方向に連結
して形成されるもので、ストライプ状凸部のない場合に
は図7に示すように、反転ドメインは無秩序に形成され
る。
【0030】反転ドメインが無秩序に形成される場合に
は、同じ波形の信号を印加した場合でも、その度毎に現
われるドメインの形状や大きさが異なることが多く、透
過率の再現性に劣り、透過率が信号の波高値及び/また
はパルス幅に完全に対応しなくなる。そのため、画素間
での透過率のばらつきも大きくなる。
【0031】一方、ドメインが縞状に発現する場合に
は、同じ波形の信号を印加した場合には同じドメインが
現われる確率が非常に大きくなり、しかも、信号の波高
値及び/またはパルス幅に応じて縞状ドメインの長さや
密度がリニアに変化するので透過率の制御性が良好にな
り、階調表示に適したものとなる。さらに、信号印加
後、ドメインウォールが形成されたさらに後にドメイン
が拡大、或いは縮小する不安定性が極めて小さく、画素
間での透過率のばらつきもほとんどなくなる。
【0032】基本的には電極表面状に凹凸ストライプを
形成すれば、それによって液晶分子の反転ドメインの形
状を縞状になるように制御でき、ドメインの安定性、階
調制御性を向上させることができる。
【0033】本発明に用いられる中間調信号としては、
波高値のみが変調された信号や、パルス幅のみが変調さ
れた信号、或いは波高値とパルス幅の両方が変調された
信号のいずれでも良い。この様な中間調信号を発生する
中間調信号発生手段は、半導体集積回路等により作製さ
れる。より好ましくは、一対の電極の各々に独立した信
号を印加してそれらの組み合せにより中間調信号とする
ことが望ましい。
【0034】本発明の素子において、1つの画素内でス
トライプ凸部の間隔を変化させた場合、より優れた階調
制御性を得ることができる。
【0035】非対称性のストライプ間隔依存性が小さい
様な駆動条件の下では、どのストライプ間隔の領域でも
スイッチングの非対称性は打ち消されるので、両方向の
スイッチングについて、等しい電圧を印加後の反転ドメ
インの面積はストライプ間隔の小さい領域ほど、ドメイ
ンが連結し易くなるために大きくなり、従って、画素内
に反転閾値の分布を形成することが可能である。この時
のドメイン反転の様子を模式的に図8に示す。図8の各
画素では、左側ほどストライプ間隔が小さくなってお
り、閾値勾配が一方向に形成されている。
【0036】また、非対称性のストライプ間隔依存性が
大きい様な駆動条件の下で観察される反転ドメインの様
子を図9に模式的に示す。この場合、2つの方向のスイ
ッチングとも、白書き込みになるように印加電圧の極性
を変えてある。図1に示したU2からU1へのスイッチ
ングに対しては、前述の2つの非対称効果がちょうど打
ち消されるストライプ間隔の領域よりも小さなストライ
プ間隔の領域ではより反転閾値が低くなる一方で、非対
称性が打ち消されるストライプ間隔の領域よりも大きな
ストライプ間隔の領域ではより反転閾値が高くなってい
る。また、U1からU2へのスイッチングに対しては、
これとは反対に、非対称性の打ち消される領域よりも小
さなストライプ間隔の領域でより反転閾値が高くなる一
方で、非対称性の打ち消される領域よりも大きなストラ
イプ間隔の領域ではより反転閾値が低くなるため、やは
り閾値の勾配を形成することが可能である。この場合
も、図8と同様に、ストライプの間隔は画素の左側ほど
小さくなっている。
【0037】ただし、この非対称性のストライプ間隔依
存性を利用して閾値の勾配を作成する場合には、図10
に示すように、印加電圧−透過率曲線の同じ部分が双方
のスイッチングで画素中の異なる領域に対応しているた
め、素子として、両方向のスイッチング特性を対称にす
るためにはストライプ間隔の異なる部分の面積をそれぞ
れ設計しておく必要がある。
【0038】この場合にも、前述したストライプ凸部の
形成による前述の縞状ドメインの形成は何ら影響を受け
ることはないので、本発明によって、良好な配向が達成
され、透過率の制御性が良く、階調表示に優れ、画素間
でのばらつきが小さいという長所を生かしたままでスイ
ッチングの非対称性をなくすることができる。
【0039】以下、具体的な実施例についてさらに詳細
に説明する。以下に述べる実施例では一対の基板ないし
電極の一方のラビング方向をストライプに対して反時計
回りにずらし、他方を垂直配向処理する例を挙げてい
る。
【0040】(実施例1)図11に本実施例の液晶表示
素子の画素パターンを示す。1101の正方形部が各画
素を示しており、1102は基板上の透明薄膜電極上に
設けられたストライプ凸部である。画素1101のサイ
ズは一辺が200μm、ストライプ凸部の幅は5μm、
スペースは5μmである。図12に図11中のa−a´
線によるセルの断面を示す。上下のガラス基板120
1、1202上にITO1203、1204が厚み15
0nm程で成膜されており、さらにフォトリソグラフィ
ーの工程により、上側ガラス基板には、画素パターン、
及びストライプパターン1205が形成され、下側ガラ
ス基板には画素パターンのみが形成されている。ストラ
イプパターンの段差は約70nmである。凸部を形成し
た上側基板の電極上にはさらにポリシロキサン1207
をスピン塗布し、一方、ストライプ状凸部を形成してい
ない下側基板の電極上にはポリイミド1206を約20
nmの厚さで成膜し、ラビング処理を施す。ラビング方
向は上基板側から見てストライプの長手方向に対して半
時計回りに7度の方向である。その後、2枚の基板はセ
ルギャップ1.2μmで貼り合わせられている。そのギ
ャップ中に強誘電性液晶を注入してある。強誘電性液晶
としては、
【0041】
【外1】 という相系列を有し、負のPsを持ち、30℃における
液晶分子のチルト角が28.8°と大きなものを用い
た。
【0042】以上のようにして液晶セルを作成した。こ
のセルは良好な配向を示し、且つ2つの消光位位置のな
す角度は30℃で45.0°と液晶分子のチルト角の2
倍に近い値であり、高コントラストが達成できた。スメ
クチックC相での層法線方向はストライプパターンの長
手方向から半時計回りに5度の方向であった。
【0043】このセルの上下電極間に図13に示すよう
なパルス電圧を印加し、光学応答特性を測定した。本実
施例ではΔt=20μsec、Vap=15〜30Vとし
た。光学応答特性の評価は、2つのスイッチングの方向
に対して行い、常に白書き込みになるように印加電圧の
極性を決定した。
【0044】4×4のマトリクスで、初期黒状態で異な
るパルス電圧Vapを印加して反転ドメイン形状を観察し
たところ、図6に模式的に示したような縞状のドメイン
が観測され印加電圧の増大に伴って縞の幅が広がってい
く様子が認められた。
【0045】この素子の印加電圧−透過率特性は非常に
安定していて再現性に優れており、画素ごとの透過率の
ばらつきも非常に小さかった。
【0046】また、階調制御性を示す指標であるγ=
(飽和反転電圧)/(反転閾値電圧)の値は、ストライ
プ状凸部を形成しない素子ではγ=1.03であったも
のがγ=1.10と大きくなり、階調制御性を向上させ
ることができた。
【0047】さらに、2つの消光位位置にクロスニコル
をあわせて測定された、2つの方向のスイッチングに対
する光学応答特性は、ストライプ状修飾のない同じ構成
のセルにおいて、50%の透過率の印加電圧の差が1.
5Vであったものが、図14に示すようにほぼ等しい曲
線で表わされるようになり、スイッチングをほぼ対称に
することができた。このスイッチングの対称性は、パル
ス幅、ストライプ凸部の幅、ストライプ凸部の間隔、ラ
ビング方向、配向膜材料、液晶材料等を変化させること
によってさらに向上させることが可能である。
【0048】(実施例2)図15に本実施例の液晶表示
素子の画素パターンを示す。1501の正方形部が各画
素を示しており、1502は基板上の透明薄膜電極上に
設けられたストライプ凸部である。画素1501のサイ
ズは一辺が200μm、ストライプ凸部の幅は5μmで
ある。最もストライプ状凸部の密な箇所は5μmスペー
ス、最も疎な箇所は15μmスペースであり、段差は7
0nmである。ラビング方向は実施例1と同じ、上基板
側から見てストライプの長手方向に対して半時計回りに
7度の方向である。作製方法、液晶材料、配向膜材料、
垂直配向処理、セルギャップ等も実施例1と同じであ
る。
【0049】以上のようにして液晶セルを作成した。こ
のセルは良好な配向を示し、且つ2つの消光位位置のな
す角度は30℃で45.2°と液晶分子のチルト角の2
倍に近い値であり、高コントラストが達成できた。スメ
クチックC相での層法線方向はストライプパターンの長
手方向から半時計回りに約5度の方向であった。
【0050】このセルの上下電極間に図13に示すよう
なパルス電圧を印加し、光学応答特性を測定した。実施
例1と同じΔt=20μsec、Vap=15〜30Vの
条件で測定を行った。光学応答特性の評価は、2つのス
イッチングの方向に対して行い、常に白書き込みになる
ように印加電圧の極性を決定した。
【0051】4×4のマトリクスで、初期黒状態で異な
るパルス電圧Vapを印加して反転ドメイン形状を観察し
たところ、両方向のスイッチングに対して、図8に模式
的に示したように、印加電圧の低い場合にはストライプ
間隔の小さい側にのみ縞状の反転ドメインが出現し、印
加電圧の増大に伴ってストライプ間隔の広い側に伸びて
いく様子が認められた。これは、本実施例のようなパル
ス幅の小さいような駆動条件の下ではストライプ状凸部
による形状配向効果のストライプ間隔依存性が小さく、
本実施例におけるストライプ間隔の範囲では、すべての
ストライプ間隔の領域で上下の配向膜の非対称性による
スイッチングの非対称性をキャンセルすることができた
ためであると考えられる。
【0052】この素子の印加電圧−透過率特性は非常に
安定していて再現性に優れており、また、画素ごとの透
過率のばらつきも非常に小さかった。
【0053】この素子の印加電圧−透過率特性を図16
に示す。この様に、両方向のスイッチングを示す2つの
印加電圧−透過率曲線はほぼ一致しており、対称なスイ
ッチングが達成されていることを示している。このスイ
ッチングの対称性は、パルス幅、ストライプ凸部の幅、
ストライプ状凸部の画素内での分布、ラビング方向、配
向膜材料、液晶材料等を変化させることによってさらに
向上させることが可能である。
【0054】また、階調制御性を示す指標であるγ=
(飽和反転電圧)/(反転閾値電圧)の値は、ストライ
プ状凸部を形成しない素子ではγ=1.03であったも
のがγ=1.30と大きくなり、ストライプの間隔を画
素内で変化させることにより、この様に非常に効果的に
階調制御性を向上させることができた。
【0055】(実施例3)図17に本実施例の液晶表示
素子の画素パターンを示す。1701の正方形部が各画
素を示しており、1702は基板上の透明薄膜電極上に
設けられたストライプ凸部である。画素1701のサイ
ズは一辺が200μm、ストライプ凸部の幅は3μmで
ある。最もストライプ状凸部の密な箇所は1μmスペー
ス、最も疎な箇所は15μmスペースであり、図17に
示すような配置となっている。凸部の段差は70nmで
ある。ラビング方向は上基板側から見てストライプの長
手方向に対して半時計回りに9度の方向である。作製方
法、液晶材料、配向膜、垂直配向処理、セルギャップ等
は、実施例1と同じである。
【0056】以上のようにして液晶セルを作成した。こ
のセルは良好な配向を示し、且つ2つの消光位位置のな
す角度は30℃で45.2°と液晶分子のチルト角の2
倍に近い値であり、高コントラストが達成できた。スメ
クチックC相での層法線方向はストライプパターンの長
手方向から半時計回りに約7度の方向であった。
【0057】このセルの上下電極間に図13に示すよう
なパルス電圧を印加し、光学応答特性を測定した。Δt
=100μsec、Vap=5〜9Vの条件で測定を行っ
た。光学応答特性の評価は、2つのスイッチングの方向
に対して行い、常に白書き込みになるように印加電圧の
極性を決定した。
【0058】4×4のマトリクスで、初期黒状態で異な
るパルス電圧Vapを印加して反転ドメイン形状を観察し
たところ、図9に模式的に示したような結果が得られ
た。つまり、2つの消光位のうちストライプ凸部の長手
方向とのなす角の大きい側に消光位を合わせた場合のス
イッチングに対しては、ストライプ間隔の小さな領域で
反転閾値が低くなる一方で、ストライプ間隔の大きな領
域では反転閾値が高くなっていた。また、逆にストライ
プ凸部の長手方向とのなす角の小さい側に消光位を合わ
せた場合のスイッチングに対しては、ストライプ間隔の
大きな領域で反転閾値が低くなる一方で、ストライプ間
隔の小さな領域ではより反転閾値が高くなっている。そ
して、本実施例で用いたストライプ間隔において中間的
な間隔の部分では、どちらのスイッチングに対しても、
ほぼ同じ反転電圧値を示した。これは、この様にパルス
幅が長いような駆動条件の下では、形状効果によるスイ
ッチングの非対称性のストライプ間隔依存性が大きく、
中間的なストライプ範囲の領域にだけが2つの非対称性
をキャンセルでき、ほぼ対称のスイッチング挙動をしめ
したためであると考えられる。
【0059】以上示した様に、スイッチングの方向によ
って反転する領域に違いはあるものの、1つの画素内に
反転閾値の異なる領域を作成することができた。
【0060】この非対称性のストライプ間隔依存性を利
用して閾値の勾配を作成する場合には、図10に示す様
に、印加電圧−透過率曲線の同じ部分が双方のスイッチ
ングで画素中の異なる領域に対応しているため、素子と
して、両方向のスイッチング特性を対称にするためには
ストライプ間隔の異なる部分の面積をそれぞれ設計して
おく。
【0061】この素子の印加電圧−透過率特性は非常に
安定していて再現性に優れており、また、画素ごとの透
過率のばらつきも非常に小さかった。
【0062】この素子の印加電圧−透過率特性を図18
に示す。実線がストライプ凸部の長手方向とのなす角の
大きい側に消光位を合わせた場合のスイッチングを示し
ており、破線がストライプ凸部の長手方向とのなす角の
小さい側に消光位を合わせた場合のスイッチングを示し
ている。この様に、両方向のスイッチングを示す2つの
印加電圧−透過率曲線はほぼ一致しており、ほぼ対称な
スイッチングが達成されていることを示している。この
スイッチングの対称性は、パルス幅、ストライプ凸部の
幅、ストライプ状凸部の画素内での分布、ラビング方
向、配向膜材料、液晶材料等を変化させることによって
さらに向上させることが可能である。
【0063】また、階調制御性を示す指標であるγ=
(飽和反転電圧)/(反転閾値電圧)の値は、ストライ
プ状凸部を形成しない素子ではγ=1.03であったも
のがγ=1.38と大きくなり、ストライプの間隔を画
素内で変化させることにより、この様に非常に効果的に
階調制御性を向上させることができた。
【0064】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、高
コントラストで、中間調表示の再現性に優れており、階
調制御性を向上させることができ、かつ双方向のスイッ
チング挙動がほぼ対称でより単純な駆動が行える強誘電
性液晶素子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上下の配向規制層が異なるセルの双方向の印加
電圧−透過率特性を示す図。
【図2】上下の配向規制層が異なる場合の非対称な双安
定性ポテンシャルを説明する図。
【図3】ストライプ状凸部を付与した場合の双安定性を
説明する図。
【図4】ストライプ状凸部を付与した場合の非対称な双
安定性ポテンシャルを説明する図。
【図5】ストライプ状凸部を付与したセルの双方向の印
加電圧−透過率特性を示す図。
【図6】ストライプ状ドメインを説明する平面図。
【図7】ランダムなドメインを説明する平面図。
【図8】非対称性のストライプ間隔依存性が小さい駆動
条件でのドメイン反転の模式図。
【図9】非対称性のストライプ間隔依存性が大きい駆動
条件でのドメイン反転の模式図。
【図10】非対称性のストライプ間隔依存性が大きい駆
動条件下での、透過率−印加電圧曲線と反転ドメイン位
置との対応を説明する図。
【図11】本発明の実施例1のストライプパターンを示
す図。
【図12】本発明の実施例1の素子のa−a´断面図。
【図13】セル駆動印加電圧を示す図。
【図14】実施例1の素子の印加電圧−透過率特性を示
す図。
【図15】本発明の実施例2のストライプパターンを示
す図。
【図16】実施例2の素子の印加電圧−透過率特性を示
す図。
【図17】本発明の実施例3のストライプパターンを示
す図。
【図18】実施例3の素子の印加電圧−透過率特性を示
す図。
【符号の説明】
11 画素エリア 12 初期ドメイン 13 反転ドメイン 21 画素エリア 22 反転ドメイン 81 画素エリア 82 反転ドメイン 91 画素エリア 92 反転ドメイン 1101 画素エリア 1102 ストライプ状凸部 1201、1202 ガラス基板 1203、1204 ITO 1205 ストライプ状凸部 1206 ポリイミド 1207 ポリシロキサン 1501 画素エリア 1502 ストライプ状凸部 1701 画素エリア 1702 ストライプ状凸部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極間に強誘電性液晶を有する液
    晶素子において、 前記一対の電極のうち一方の電極上にはストライプ状の
    凸部が形成されており、該凸部によるスイッチング特性
    の非対称性を補償すべく配向処理が施されていることを
    特徴とする液晶素子。
  2. 【請求項2】 一対の電極間に強誘電性液晶を有する液
    晶素子において、 前記一対の電極のうち一方の電極上にはストライプ状の
    凸部が形成されており、該凸部の長手方向と素子中での
    前記液晶のスメクチック層の層法線方向とが異なってい
    て、且つ、該凸部の長手方向と素子中における前記液晶
    の双安定状態での2つの分子配向方向とのなす鋭角のう
    ち最も絶対値の小さな角の大きさが、前記カイラルスメ
    クチック層でのコーン角以下であるとともに、スイッチ
    ング特性がほぼ対称とすべく配向処理を施したことを特
    徴とする液晶素子。
  3. 【請求項3】 前記配向処理は、前記凸部側を垂直配向
    処理し、他方側を一軸配向処理するものである請求項1
    及び2に記載の液晶素子。
JP10103393A 1993-04-27 1993-04-27 液晶素子 Withdrawn JPH06308501A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000081625A (ja) * 1998-07-01 2000-03-21 Toppan Printing Co Ltd 液晶パネル体用基板及びそれを用いた液晶パネル体

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JP2000081625A (ja) * 1998-07-01 2000-03-21 Toppan Printing Co Ltd 液晶パネル体用基板及びそれを用いた液晶パネル体

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