JPH0631200A - 電気集塵フィルタ - Google Patents

電気集塵フィルタ

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JPH0631200A
JPH0631200A JP19222192A JP19222192A JPH0631200A JP H0631200 A JPH0631200 A JP H0631200A JP 19222192 A JP19222192 A JP 19222192A JP 19222192 A JP19222192 A JP 19222192A JP H0631200 A JPH0631200 A JP H0631200A
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Kazuhiro Araki
一弘 荒木
Takeshi Tsuchiya
豪 土谷
Masahiro Kinouchi
理博 木ノ内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集塵性能に優れ、材料コストを低減でき、さ
らに稼動効率の良い電気集塵フィルタを得る。 【構成】 帯状陰電極19から複数の切起こし片50を
送風方向Aに沿って三角形状に切り起こす。切起こし片
50の曲面状の先端部分50aを帯状陽電極18に当接
させる。両電極18,19間の空気通路aを切起こし片
50によって一定間隔に保持し、粉塵の捕集性能を良好
にする。切起こし片50を三角形状に切り起こして潰れ
難いものにして、空気通路aの間隔を精度良く保つ。切
起こし片50をスペーサとして機能させることにより、
帯状陰電極19を従来の波形に屈曲させる必要はなく、
材料コストを低減できる。上記切起こし片50を薄板状
に形成することにより、空気通路a内での切起こし片5
0の占有スペースを小さくして、圧力損失を少なくする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気集塵フィルタに関
し、詳しくは室内の空気中に含まれる粉塵に電荷を与え
て集塵フィルタで集塵する室内用空気清浄器の技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種電気集塵フィルタは、図
21に示すように、送風方向Aに沿ってプレフィルタ
1、イオン化電極21′、集塵電極3、脱臭フィルタ4
及びファン5とがこの順序で配列されており、大気の汚
染空気は先ずプレフィルタ1に導かれて大きな粉塵がこ
のプレフィルタ1により除去され、小さな粉塵はイオン
化電極21′でプラスに荷電される。つまり、イオン化
電極21′は、放電線Eと、これに対向する対極板2a
とにより構成され、放電線Eに高電圧(例えば6KV)
が印加されると共に対極板2aは接地されており、これ
によってコロナ放電が生じ、プラスイオンが発生する。
従って、プレフィルタ1を通過した小さな粉塵は電極部
2a,2a間においてプラスに荷電されて、集塵電極3
で集塵される。その後、脱臭フィルタ4で空気の臭いが
脱臭され、清浄な空気がファン5を介して供給されるよ
うになっている。
【0003】しかしながら、上記集塵電極3は多数のア
ルミ製の極板から成るため、重量が重くなるという欠点
がある。そこで、集塵電極3の軽量化を図るために、最
近では図19に示すように、フイルム状電極20を渦巻
き状に巻回してハウジング83内に収納するものが提案
されている。上記フイルム状電極20は、図20に示す
ように、帯状電気絶縁層16とこれよりもやや幅狭のア
ルミ箔のような帯状電気導電層17とをサンドイッチし
てラミネートした帯状陽電極18と、凹凸のスペーサ1
9a,19bが波形に屈曲形成された撓み自在の帯状陰
電極19とから成るものであって、上記帯状陽電極18
と帯状陰電極19とを重ね合わせた状態で、帯状陰電極
19のスペーサ19a,19bによって図19に示す多
数の空気通路aが両電極18,19間に形成されるよう
になっている。そして、帯状陽電極18の接続端部18
aを一方の端子80を介して陽極側に接続すると共に、
帯状陰電極19接続端部19a′を他方の端子80を介
して陰極側に接続することにより、イオン化電極2(図
21)においてプラスに荷電された粉塵は上記多数の空
気通路aに導かれた際に帯状陰電極19に捕集されるよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図19
及び図20に示すように多数のスペーサ19a,19b
を波形に屈曲形成させた帯状陰電極19では、スペーサ
19a,19bの個々の内側領域で電界強度が夫々弱く
なり、各スペーサ19a,19bの電界強度の弱い領域
ではプラスに荷電された粉塵を捕集できなくなって集塵
性能が悪いものとなる。しかも、フイルム状電極20を
渦巻き状に巻回する際に、波形に屈曲した帯状陰電極1
9に引張力が加わると、帯状陰電極19が引き延ばされ
てスペーサ19a,19bが潰れ易くなる。このため、
帯状陰電極19と帯状陽電極18との間の空気通路aの
間隔が不安定なものとなり、捕集性能を一層悪くする。
また、帯状陰電極19を波形に屈曲させることによっ
て、帯状陰電極19の全長が屈曲させた分だけ長くな
り、材料コストが高くなり、空気通路a内でのスペーサ
19a,19bの占有スペースが大きくなるのに伴って
圧力損失が大きくなり、稼動効率が劣化するなどの様々
な問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、集塵性能に優れ、
材料コストを低減でき、さらに稼動効率の良い電気集塵
フィルタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、帯状の電気絶縁層16とこ
の電気絶縁層16より幅狭の帯状の電気導電層17とを
ラミネートして成る帯状陽電極18と、帯状の電気導電
層17から成る帯状陰電極19とを積層してフイルム状
電極20を構成し、上記フイルム状電極20を渦巻き状
に巻回して送風通路の途中に配置し、上記帯状陽電極1
8と帯状陰電極19との間には送風方向Aに沿って空気
通路aが形成され、上記帯状陰電極19には帯状陽電極
18に接する複数の薄板状の切起こし片50が切り起こ
されると共に、切起こし片50の帯状陽電極18に接す
る先端部分50aが曲面状に形成され、上記各切起こし
片50によって上記両電極18,19間の空気通路aが
一定間隔に保持されて成るものである。
【0007】上記切起こし片50は以下の態様を示すも
のであってもよい。つまり、切起こし片50の送風方向
Aに沿う両端部50b,50cが帯状陰電極19から切
り絞り状に夫々切り離されて成るもの、又は、切起こし
片50の送風方向Aに沿う両端部50b,50cが帯状
陰電極19から切り離されると共に切起こし片50の送
風方向Aと交差する方向bに沿う一端部が帯状陰電極1
9から切り離され且つこの切り離し部分には帯状陽電極
18に接する先端部分50aから帯状陰電極19側に向
かって折返し片部51が形成されたもの、又は、送風方
向Aに沿って断面三角形状に切り起されたもの、又は、
切起こし片50の帯状陽電極18に接する先端部分50
aに微小な突起55が突設されたもの、又は、切起こし
片50の帯状陰電極19から立ち上がる裾部50eに補
強体56が設けられたもの、又は、上記補強体56は切
起こし片50の裾部50eから帯状陽電極18に接する
先端部分50aまで延設されているもの、又は、切起こ
し片50の送風方向Aに沿う両端部50b,50cが帯
状陰電極19から切り離されると共に切起こし片50の
送風方向Aと交差する方向bに沿う一端部が帯状陰電極
19から切り離され且つ帯状陰電極19側に向かって折
り返された折返し片部51の先端が帯状陰電極19に設
けた係止部52に係止されて成るもの、又は、切起こし
片50の折返し片部51から切起こし片50の内側に向
かって第2の切起こし片50′を切り起こし該切起こし
片50′の先端を上記折返し片部51に対向する切起こ
し片50の基部50dに当接させたもの、又は、切起こ
し片50の基部50dから切起こし片50の外側に向か
って第3の切起こし片50″を切り起こし該切起こし片
50″の先端を帯状陰電極19の表面に当接させたも
の、又は、切起こし片50が帯状陰電極19の両面方向
に切り起こされたもの、又は、切起こし片50が隣合う
切起こし片50同士が帯状陰電極19の両面方向に交互
に切り起こされているもの、又は、帯状陰電極19は帯
状陽電極18よりも幅広に形成されると共に帯状陰電極
19の幅方向cの両端部19a,19bに切起こし片5
0を形成する際の送り用穴53が穿設されているもので
あってもよい。
【0008】また、請求項14記載の発明は、帯状の電
気絶縁層16とこの電気絶縁層16より幅狭の帯状の電
気導電層17とをラミネートして成る帯状陽電極18
と、帯状の電気導電層17から成る帯状陰電極19とを
積層してフイルム状電極20を構成し、上記フイルム状
電極20を渦巻き状に巻回して送風通路の途中に配置
し、上記帯状陽電極18と帯状陰電極19との間には送
風方向Aに沿って空気通路aが形成され、上記帯状陰電
極19には帯状陽電極18に接する複数の薄板片54が
送風方向Aに沿って立設されると共に、薄板片54の帯
状陽電極18に接する先端部分54aが曲面状に形成さ
れ、上記各薄板片54によって上記両電極18,19間
の空気通路aが一定間隔に保持されて成るものである。
【0009】上記薄板片54は、帯状陰電極19に一体
成形されているものであってもよく、また、金属材料か
ら成るものであってもよい。
【0010】
【作用】しかして、本発明によれば、複数の薄板状の切
起こし片50(又は薄板片54)を帯状陰電極19から
切り起こし、切起こし片50の帯状陽電極18に接する
先端部分50aを曲面状に形成すると共に、帯状陰電極
19と帯状陽電極18とを積層して成るフイルム状電極
20を渦巻き状に巻回した際に、両電極18,19間に
形成される空気通路aが上記各切起こし片50によって
一定間隔に保持されるようにしたから、従来のような帯
状陰電極を波形に屈曲させる場合と異なり、上記帯状陰
電極19に電界強度が弱まる領域を生じることがなく、
粉塵の捕集に対する性能を良好に保てるようになる。し
かも、フイルム状電極20を渦巻き状に巻回する際に帯
状陰電極19に引張力が加わっても、従来の波形のスペ
ーサと異なり、切起こし片50は潰れ難いものとなり、
両電極18,19間の空気通路aの間隔を精度良く安定
に保つことができる。また、上記切起こし片50をスペ
ーサとして機能させることによって、帯状陰電極19を
従来のように波形に屈曲させる必要がなくなり、帯状陰
電極19の全長を短くして材料コストを極力節約できる
ものとなる。さらに、上記切起こし片50を薄板状に形
成することにより、空気通路a内での切起こし片50の
占有スペースを小さくして、圧力損失を少なくすること
ができる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)本実施例に用いられる電気集塵フィルタ
は、図2(a)乃至(c)に示すように、空気清浄器の
動作を操作する操作パネルA1 、稼動状態を表示する表
示パネルB、及び図示省略した制御回路等を装備した薄
型箱状の清浄器本体10に収納され、この清浄器本体1
0の下面部に吸込口11が設けられると共に、清浄器本
体10の前面上部に吐出口12が設けられている。この
清浄器本体10の内部には、上記吸込口11から吐出口
12に至る送風方向Aに沿って、プレフィルタ1、イオ
ン化電極2、集塵電極13、脱臭フィルタ4及びクロス
フローファン15とがこの順序で配列されている。この
クロスフローファン15は上記吐出口12の内側に配置
されており、モータ14によってクロスフローファン1
5が回転駆動すると、上記吸込口11から汚れた空気が
吸い込まれ、プレフィルタ1において大きな粉塵が除去
され、小さな粉塵はイオン化電極2でプラスに荷電され
て集塵電極13にて集塵され、脱臭フィルタ4で空気の
臭いが脱臭され、清浄な空気がクロスフローファン15
を介して供給されるようになっている。
【0012】上記集塵電極13は、図3に示すように、
上下両端部83a.83bが夫々開口したハウジング8
3と、ハウジング83内に渦巻き状に巻回されて収納さ
れるフイルム状電極20とを備える。ハウジング83の
下側開口部83bに、図4に示す複数本の係合部材85
を個別に装着して、各係合部材85に設けた係合爪86
をハウジング83の外側面に設けた係合部87に係合さ
せることによって、上記フイルム状電極20を係合部材
85によってハウジング83内で収納保持できるように
なっている。一方、フイルム状電極20は、図1(a)
(b)に示すように、帯状電気絶縁層16とこれよりも
やや幅狭の帯状電気導電層17とをサンドイッチしてラ
ミネートしたラミネートフイルムから成る帯状陽電極1
8と、複数の薄板状の切起こし片50が切り起こし形成
された撓み自在の帯状陰電極19とから成る。上記ラミ
ネートされた帯状電気絶縁層16は例えばポリエステル
フイルムから成り、帯状電気導電層17は例えばアルミ
箔から成る。上記帯状陰電極19の表裏両面には、薄板
状の切起こし片50が多数切り起こし形成されており、
各切起こし片50によって送風方向Aに平行な多数の空
気通路aが両電極18,19間に多数形成されるように
なっている。また、フイルム状電極20の長手方向の両
端部には接続端子80がハトメ40(図4参照)によっ
て夫々接合されており、このフイルム状電極20を渦巻
き状に巻回してハウジング21内に収納保持した状態
で、上記各接続端子80はハウジング83に形成した端
子係合溝84(図4参照)に係合してハウジング83の
外部に露出する。そして、帯状陽電極18側の接続端子
80を陽極(例えばDC+2.5KV)側に接続すると
共に、帯状陰電極19側の接続端子80を陰極側に接続
することによって、イオン化電極2(図21参照)にお
いてプラスに荷電された粉塵を集塵電極13内の多数の
空気通路aに導いて帯状陰電極19に吸引して捕集でき
るようになっている。
【0013】次に、上記空気通路aの間隔を一定に保つ
ための切起こし片50の各種態様を説明する。まず、図
5に示す切起こし片50は、送風方向Aに沿う両端部5
0b,50cが帯状陰電極19から切り絞り状に断面三
角形状に切り離されたものである。このように切起こし
片50を三角形状に且つ薄板状に切り起こすことによっ
て、圧力損失を少なくできると共に、切起こし片50自
体の強度が高められるので、帯状陰電極19と帯状陽電
極18との間の空気通路aの間隔を精度良く一定に保つ
ことができ、捕集性能向上が図られるようになる。
【0014】また、図6に示す切起こし片50は、送風
方向Aに沿う両端部50b,50cが帯状陰電極19か
ら切り離されると共に、切起こし片50の送風方向Aと
交差する方向bに沿う一端部が帯状陰電極19から切り
離され、さらに切り離された部分に帯状陽電極18に接
する先端部分50aから帯状陰電極19側に向かって折
返し片部51を形成するものである。このような折返し
片部51を設けることによって、上記図5に示す三角形
状の切り絞り状のものでは材料の伸びが大きいという条
件、又は切り起こしの高さが低いという条件でないと成
形できないが、この実施例では材料の伸びを大きくしな
くとも、背の高い切起こし片50を簡単に切り起こすこ
とができるという利点がある。
【0015】また、図7(a)(b)に示す切起こし片
50は、帯状陽電極18に接する先端部分50aの中央
部に微小な突起55を突設したものである。この突起5
5を設ける理由としては、例えば薄いアルミ板から成る
帯状陰電極19の切断部にカエリ等の微小の端部突起物
が形成されている場合にあっては、ラミネートフイルム
から成る帯状陽電極18との接触部分で該フイルムに傷
が付いたり、或いはフイルムの破れが生じる可能性があ
り、本実施例のように微小の突起55を切起こし片50
の先端部分50aに突設させることによって、切起こし
片50の先端部分50aと帯状陽電極18とを非接触に
保って、帯状陽電極18の傷付き、破れ等の問題をなく
すことができるようになる。
【0016】また、図8(a)(b)に示す切起こし片
50は、帯状陰電極19から立ち上がる裾部50eの中
央部に補強用凸部(補強体)56を盛り上げ形成して、
押し潰れに対する強度向上を図るものであり、一方、図
9(a)(b)に示す切起こし片50は、上記補強用凸
部56を切起こし片50の裾部50eの中央部から帯状
陽電極18に接する先端部分50aの中央部まで達する
ように盛り上げ形成して、押し潰れに対する強度向上を
図ることができる。
【0017】また、図10に示す切起こし片50は、送
風方向Aに沿う両端部50b,50cが帯状陰電極19
から三角形状に切り離されると共に、切起こし片50の
送風方向Aと交差する方向bに沿う一端部が帯状陰電極
19から切り離され、且つ帯状陰電極19側に向かって
折り返された折返し片部51の先端を帯状陰電極19か
ら突設した係止部52に係止させたものであり、一方、
図11に示す切起こし片50は、上記折返し片部51の
先端を帯状陰電極19に穿設した係止孔52aに挿入さ
せたものであり、いずれの場合も切起こし片50は三角
形状に保持されて、押し潰れに対して強度を発揮し得る
ようになる。
【0018】また、図12(a)(b)に示す切起こし
片50は、上記係止部52による係止構造に加えて、切
起こし片50の折返し片部51から第2の切起こし片5
0′を切起こし片50の内部に向かって切り起こして、
この切起こし片50′の先端を上記折返し片部51に対
向する切起こし片50の基部50dに当接させたもので
あり、一方、図13(a)(b)に示す切起こし片50
は、上記図12(a)(b)の構造に加えて、切起こし
片50の基部50dに第3の切起こし片50″を切起こ
し片50の外方に向かって切り起こして、この切起こし
片50″の先端を帯状陰電極19の表面に当接させたも
のであり、いずれの場合も切起こし片50は三角形状に
保持されて、押し潰れに対する強度向上が図られると共
に、特に切起こし片50の送風方向Aと交差する方向b
に対しても強度を発揮できるようになる。
【0019】また、図14に示す切起こし片50は、そ
の裾部50eから帯状陽電極18に接する先端部分50
aまで達するように補強用凸部56を盛り上げ形成する
と共に、折返し片部51の先端を帯状陰電極19から突
設した係止部52に係止させたものであり、つまり、上
記図9(a)(b)及び図10に示す構造を組み合わせ
ることにより、一層の強度向上を図ることができる。
【0020】また、図15及び図16に示す切起こし片
50は、隣合う切起こし片50同士を帯状陰電極19の
両面方向に交互に突出して切り起したものであって、上
記帯状陰電極19は帯状陽電極18よりも幅広に形成さ
れると共に、帯状陰電極19の幅方向cの両端部19
a,19bに複数の送り用穴(パイロット用穴)53を
穿設したものである。このように帯状陰電極19の製造
上必要な送り用穴53を帯状陰電極19の幅方向cの両
端部19a,19b、つまり捕集する電界領域から外れ
た捕集しない非電界領域19a,19bに形成すること
により、帯状陰電極19の捕集性能を劣化させることな
く、送り用穴53を形成できるようになる。 (実施例2)上記図1乃至図16について述べた切起こ
し片50に代えて、本実施例では、図17(a)(b)
及び図18(a)(b)に示すように、帯状陰電極19
の両面に合成樹脂製の薄板片54を立設させたものであ
って、この薄板片54の曲面状の先端部分54aを帯状
陽電極18に当接させるものである。この薄板片54
は、帯状陰電極19との一体成形品、又は帯状陰電極1
9に対する熱カシメ(破線「イ」で示す。)等で形成す
ることが可能であり、また、薄板片54の先端部分54
aを曲面状に形成することによって帯状陽電極18に
傷、破れ等が生じないようになっている。しかも、薄板
片54は送風方向Aと平行に配置することにより、圧力
損失を少なくすることができる。さらに、薄板片54を
金属材料にて構成して、圧力損失の減少化と強度向上の
両方を図るようにしてもよい。
【0021】上記構成において、集塵電極13を組立て
るにあたっては、図1(a)(b)に示す帯状陰電極1
9の複数箇所に薄板状の切起こし片50を例えば三角形
状に切り起し、この帯状陰電極19をラミネートフイル
ムから成る帯状陽電極18と積層してフイルム状電極2
0を作製し、このフイルム状電極20を渦巻き状に巻回
してハウジング21の内部に収納して係合部材85にて
保持する。このとき、両電極18,19間に形成される
空気通路aが上記各切起こし片50によって一定間隔に
保持されるので、従来のような帯状陰電極を波形に屈曲
させる場合と異なり、帯状陰電極19において電界強度
が弱まる領域を生じることがなく、捕集性能を良好に保
つことができる。しかも、フイルム状電極20を渦巻き
状に巻回する際に帯状陰電極19に引張力が加わって
も、従来の波形のスペーサと異なり、切起こし片50は
潰れ難いものとなり、両電極18,19間の空気通路a
の間隔を精度良く安定に保てるようになる。また、上記
切起こし片50をスペーサとして機能させることによっ
て、帯状陰電極19を従来のように波形に屈曲させる必
要がなくなり、帯状陰電極19の全長をその分だけ短く
して材料コストの低減を図ることができる。さらに、上
記切起こし片50,54は薄板状の三角形又は直立形に
形成したから、空気通路a内での切起こし片50,54
の占有スペースを夫々小さくでき、これに伴って圧力損
失を少なくして稼動効率の向上を図ることができる。
【0022】また、本実施例では、係合部材85をハウ
ジング83の下部開口端83bから装着するだけで、フ
イルム状電極20を収納保持できるので、組立作業を容
易に行うことができるという利点がある。
【0023】
【考案の効果】上述のように、請求項1記載の発明によ
れば、帯状陰電極に帯状陽電極に接する薄板状の切起こ
し片が切り起こされ、切起こし片の帯状陽電極に接する
先端部分が曲面状に形成され、フイルム状電極を渦巻き
状に巻回した際に、上記両電極間に形成される空気通路
を上記各切起こし片によって一定間隔に保持する構成で
あるから、帯状陰電極に電界強度が弱まる領域を生じな
いようにして集塵しやすいものにでき、しかも、フイル
ム状電極を渦巻き状に巻回する際に、切起こし片は潰れ
難いものとなり、切起こし片の強度が向上して両電極間
の空気通路の間隔を精度良く安定に保つことができる。
また、薄板状の切起こし片をスペーサとして機能させる
ことによって電極材料を節約できると共に、空気通路内
での切起こし片の占有スペースを小さくして圧力損失を
少なくすることができる。その結果、集塵性能に優れ、
低コストで、且つ稼動効率の良い電気集塵フィルタを得
ることができる。
【0024】請求項2記載の発明によれば、上記切起こ
し片を、切起こし片の送風方向に沿う両端部を帯状陰電
極から切り絞り状に切り離すようにしたから、圧力損失
を少なくできるうえ、帯状陽電極との隙間を精度良く一
定に形成できるようになり、粉塵の捕集に対する性能が
一層向上する。請求項3記載の発明によれば、上記切起
こし片の送風方向に沿う両端部が帯状陰電極から切り離
されると共に、切起こし片の送風方向と交差する方向に
沿う一端部が帯状陰電極から切り離され且つこの切り離
し部分には帯状陽電極に接する先端部分から帯状陰電極
側に向かって折返し片部を形成するようにしたから、電
極材料の延びが小さいものであっても背の高い切起こし
片を形成することが可能となる。
【0025】請求項4記載の発明によれば、上記切起こ
し片を、送風方向に沿って断面三角形状に切り起したか
ら、押し潰れに対して強度向上を図ることができる。請
求項5記載の発明によれば、上記切起こし片の帯状陽電
極に接する先端部分に微小な突起を突設させたから、上
記突起によって切起こし片と帯状陽電極とを非接触に保
って、切起こし片による帯状陽電極の傷付きや破れ等の
防止対策に万全を期すことができる。
【0026】請求項6及び7記載の発明によれば、上記
切起こし片の帯状陰電極から立ち上がる裾部に補強体を
設け、或いは、この補強体を切起こし片の裾部から帯状
陽電極に接する先端部分まで延設させるようにしたか
ら、切起こし片の強度向上によって、フイルム状電極を
巻回する際に切起こし片が一層潰れ難いものとなる。請
求項8記載の発明によれば、上記切起こし片の送風方向
に沿う両端部を帯状陰電極から切り離すと共に、切起こ
し片の送風方向と交差する方向に沿う一端部を帯状陰電
極から切り離し、且つ帯状陰電極側に向かって折り返し
た折返し片部の先端を帯状陰電極に設けた係止部に係止
させるようにしたから、切起こし片の押し潰れに対する
強度が増加すると共に、特に切起こし片の送風方向と交
差する方向に対する強度向上を図ることができる。
【0027】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の折返し片部に第2の切起こし片を形成し、第2の切
起こし片の先端を上記折返し片部に対向する切起こし片
の基部に当接させるものであり、また、請求項10記載
の発明によれば、上記切起こし片の基部に第3の切起こ
し片を形成し、第3の切起こし片の先端を帯状陰電極の
表面に当接させるようにしたから、切起こし片の押し潰
れに対する強度がさらに増加すると共に、特に送風方向
に沿って設けた切起こし片の送風方向と交差する方向に
対する強度をより一層向上させることができる。
【0028】請求項11記載の発明によれば、切起こし
片が帯状陰電極の両面方向に切り起こされているもので
あり、また、請求項12記載の発明によれば、切起こし
片が隣合う切起こし片同士が帯状陰電極の両面方向に交
互に切り起こされているから、両電極間に形成される空
気通路の間隔精度を一層安定させて捕集性能の向上が図
られる。
【0029】請求項13記載の発明によれば、上記帯状
陰電極が帯状陽電極よりも幅広に形成されると共に、帯
状陰電極の幅方向の両端部に切起こし片を形成する際の
送り用穴を形成するものであるから、帯状陰電極の製造
上必要な送り用穴を帯状陰電極の幅方向の両端部、つま
り、捕集を行わない非電界領域に形成したので、帯状陰
電極の性能を劣化させることなく、送り用穴を形成でき
るようになる。
【0030】請求項14記載の発明によれば、上記切起
こし片に代えて、帯状陰電極から送風方向に沿って薄板
片を立設させ、この薄板片の曲面状の先端を帯状陽電極
に当接させて空気通路の間隔を一定に保つようにしたも
のであり、また、請求項15記載の発明によれば、上記
薄板片を帯状陰電極に一体成形したものであるから、圧
力損失を少なくできると共に、切起こし片を帯状陰電極
との一体成形品、又は帯状陰電極に対する熱カシメ等で
容易に形成できるようになり、さらに、請求項16記載
の発明によれば、薄板片を金属材料にて構成したから、
圧力損失を少なくする一方で、薄板片の強度向上が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に用いられるフイルム状電
極を示し、(a)はフイルム状電極をハウジングに収納
した状態を示す概略平面図、(b)はフイルム状電極の
分解斜視図である。
【図2】同上の集塵電極フィルタを示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図3】同上のフイルム状電極を収納するハウジングを
示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面
図である。
【図4】同上のフイルム状電極とハウジングの分解斜視
図である。
【図5】同上の切起こし片の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図6】同上の切起こし片の変形例を示す斜視図であ
る。
【図7】同上の切起こし片の他の変形例を示し、(a)
は斜視図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図8】同上の切起こし片のさらに他の変形例を示し、
(a)は斜視図、(b)は(a)のC−C線断面図であ
る。
【図9】同上の切起こし片のさらに他の変形例を示し、
(a)は斜視図、(b)は(a)のD−D線断面図であ
る。
【図10】同上の切起こし片のさらに他の変形例を示す
斜視図である。
【図11】同上の切起こし片のさらに他の変形例を示す
斜視図である。
【図12】同上の切起こし片のさらに他の変形例を示
し、(a)は斜視図、(b)は(a)のE−E線断面図
である。
【図13】同上の切起こし片のさらに他の変形例を示
し、(a)は斜視図、(b)は(a)のG−G線断面図
である。
【図14】同上の切起こし片のさらに他の変形例を示す
斜視図である。
【図15】同上の切起こし片のさらに他の変形例を備え
た帯状陰電極と帯状陽電極の分解斜視図である。
【図16】図15の切起こし片の拡大斜視図である。
【図17】本発明の第2実施例に用いられる薄板片を立
設した帯状陰電極を示し、(a)は斜視図、(b)は断
面図である。
【図18】同上の薄板片の他の変形例を示し、(a)は
斜視図、(b)は断面図である。
【図19】集塵電極の参考例を示す平面図である。
【図20】図19の集塵電極の分解斜視図である。
【図21】従来の集塵電極を示す概略構成図である。
【符号の説明】
16 電気絶縁層 17 電気導電層 18 帯状陽電極 19 帯状陰電極 20 フイルム状電極 50, 50′,50 ″切起こし片 50a 先端部分 50b,50c 両端部 50d 基部 50e 裾部 51 折返し片部 52 係止部 54 薄板片 55 突起 56 補強体 A 送風方向 a 空気通路 b 交差方向

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の電気絶縁層とこの電気絶縁層より
    幅狭の帯状の電気導電層とをラミネートして成る帯状陽
    電極と、帯状の電気導電層から成る帯状陰電極とを積層
    してフイルム状電極を構成し、上記フイルム状電極を渦
    巻き状に巻回して送風通路の途中に配置し、上記帯状陽
    電極と帯状陰電極との間には送風方向に沿って空気通路
    が形成され、上記帯状陰電極には帯状陽電極に接する複
    数の薄板状の切起こし片が切り起こされると共に、切起
    こし片の帯状陽電極に接する先端部分が曲面状に形成さ
    れ、上記各切起こし片によって上記両電極間の空気通路
    が一定間隔に保持されていることを特徴とする電気集塵
    フィルタ。
  2. 【請求項2】 上記切起こし片の送風方向に沿う両端部
    が帯状陰電極から切り絞り状に夫々切り離されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気集塵フィルタ。
  3. 【請求項3】 上記切起こし片の送風方向に沿う両端部
    が帯状陰電極から切り離されると共に、切起こし片の送
    風方向と交差する方向に沿う一端部が帯状陰電極から切
    り離され且つこの切り離し部分には帯状陽電極に接する
    先端部分から帯状陰電極側に向かって折返し片部が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の電気集塵フ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 上記切起こし片は、送風方向に沿って断
    面三角形状に切り起されていることを特徴とする請求項
    1記載の電気集塵フィルタ。
  5. 【請求項5】 上記切起こし片は、帯状陽電極に接する
    先端部分に微小な突起が突設されていることを特徴とす
    る請求項1記載の電気集塵フィルタ。
  6. 【請求項6】 上記切起こし片の帯状陰電極から立ち上
    がる裾部に補強体が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の電気集塵フィルタ。
  7. 【請求項7】 上記切起こし片の補強体は、切起こし片
    の裾部から帯状陽電極に接する先端部分まで延設されて
    いることを特徴とする請求項6記載の電気集塵フィル
    タ。
  8. 【請求項8】 上記切起こし片の送風方向に沿う両端部
    が帯状陰電極から切り離されると共に、切起こし片の送
    風方向と交差する方向に沿う一端部が帯状陰電極から切
    り離され、且つ帯状陰電極側に向かって折り返された折
    返し片部の先端が帯状陰電極に設けた係止部に係止され
    ていることを特徴とする請求項1記載の電気集塵フィル
    タ。
  9. 【請求項9】 上記切起こし片の折返し片部から切起こ
    し片の内側に向かって第2の切起こし片が切り起こさ
    れ、第2の切起こし片の先端を上記折返し片部に対向す
    る切起こし片の基部に当接させていることを特徴とする
    請求項1記載の電気集塵フィルタ。
  10. 【請求項10】 上記切起こし片の基部から切起こし片
    の外側に向かって第3の切起こし片が切り起こされ、第
    3の切起こし片の先端を帯状陰電極の表面に当接させて
    いることを特徴とする請求項1記載の電気集塵フィル
    タ。
  11. 【請求項11】 上記切起こし片は、帯状陰電極の両面
    方向に切り起こされていることを特徴とする請求項1記
    載の電気集塵フィルタ。
  12. 【請求項12】 上記切起こし片は、隣合う切起こし片
    同士が帯状陰電極の両面方向に交互に切り起こされてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電気集塵フィルタ。
  13. 【請求項13】 上記帯状陰電極は帯状陽電極よりも幅
    広に形成されると共に、帯状陰電極の幅方向の両端部に
    切起こし片を形成する際の送り用穴が穿設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電気集塵フィルタ。
  14. 【請求項14】 帯状の電気絶縁層とこの電気絶縁層よ
    り幅狭の帯状の電気導電層とをラミネートして成る帯状
    陽電極と、帯状の電気導電層から成る帯状陰電極とを積
    層してフイルム状電極を構成し、上記フイルム状電極を
    渦巻き状に巻回して送風通路の途中に配置し、上記帯状
    陽電極と帯状陰電極との間には送風方向に沿って空気通
    路が形成され、上記帯状陰電極には帯状陽電極に接する
    複数の薄板片が送風方向に沿って立設されると共に、薄
    板片の帯状陽電極に接する先端部分が曲面状に形成さ
    れ、上記各薄板片によって上記両電極間の空気通路が一
    定間隔に保持されていることを特徴とする電気集塵フィ
    ルタ。
  15. 【請求項15】 上記薄板片が帯状陰電極に一体成形さ
    れていることを特徴とする請求項14記載の電気集塵フ
    ィルタ。
  16. 【請求項16】 上記薄板片が金属材料から成ることを
    特徴とする請求項14記載の電気集塵フィルタ。
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WO2026056044A1 (zh) * 2024-09-13 2026-03-19 苏州贝昂智能科技股份有限公司 一种静电集尘装置及空气净化设备

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