JPH0631264B2 - 有機金属アミド組成物の製造 - Google Patents

有機金属アミド組成物の製造

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JPH0631264B2
JPH0631264B2 JP1046357A JP4635789A JPH0631264B2 JP H0631264 B2 JPH0631264 B2 JP H0631264B2 JP 1046357 A JP1046357 A JP 1046357A JP 4635789 A JP4635789 A JP 4635789A JP H0631264 B2 JPH0631264 B2 JP H0631264B2
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    • C07F7/10Compounds having one or more C—Si linkages containing nitrogen having a Si-N linkage

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な金属を1個又は2個含む有機アミド組成
物、及び液体炭化水素溶媒中又は少量のルイス塩基を含
有する炭化水素溶媒中の該組成物の安定な溶液に関す
る。並びにその製造の改良方法に関する。
アルカリ金属のバルクな有機アミドは強いブレンステッ
ド塩基でありながら求核性が低いために、有機合成にお
ける試薬として盛んに用いられている。リチウムジイソ
プロピルアミド(LDA)、リチウムピロリジド(LPA)及
びリチウムヘキサメチルジシラジド(LHS)等のリチウ
ム有機アミド化合物はルイス塩基を含まない炭化水素溶
媒には本質的に溶解しない。これらの化合物はエーテル
に可溶性であるが室温においてすら経時的にはまったく
不安定である。そのため、これらの化合物(特にLDA)
の使用者は、所要の化合物を使用直前に、n−ブチルリ
チウムの自燃性溶液をエーテル溶媒中でアミンと反応さ
せるか或いは金属リチウムをエーテル媒体中でジイソプ
ロピルアミンと反応させて製造する。
リチウムジイソプロピルアミド(LDA)は従来金属リチ
ウムとスチレンをエチルエーテル中でジイソプロピルア
ミンと反応させることによって合成されている[R.リ
ーツ(Reetz)及びF.マリエール(Marrier)、Liebig
s Am.Chem.(1980)1471]。しかしエーテル溶媒中のLDA
は安定ではない。モリソン(Morrison)他によって、少
量のTHFを含有する炭化水素溶媒中のLDAの「安定」溶液
の合成に関してより改善された方法が報告され特許とな
っている(米国特許第4,595,779号、1986年6月17
日)。エーテル溶液中或いは限定された量のTHF(即ちL
DA1モル当り1.0モル以下)を含有する炭化水素溶液中
のLDAは熱安定性に乏しいことがその主な欠点である。
限定された量のTHF(即ちLDA1モル当り1.0モル以下)
と錯体を形成したLDAの溶液は、0℃乃至10℃において
は活性を失なわないが30℃乃至40℃で30日間貯蔵すると
その活性を大幅(25乃至50%)に失なう。LDAとTHFの濃
度が2.0Mの時0℃以下で溶液からの晶析が起こる。し
たがってすぐれた熱安定性を有する炭化水素溶媒中の有
機金属アミド溶液に対する要求が依然として存在する。
本発明はテトラヒドロフラン等のルイス塩基を含有した
液体炭化水素溶媒中のアルカリ金属ジオルガノアミドの
安定で、非自燃性の溶液を提供する。かかる組成物は以
下の組成式(I)で表わされる。
▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB・m
X (I) 式中 M=アルカリ金属(周期律表のIA族のもの、例えば
Li、Na、K等) M=アルカリ土類金属(Mg、Ca、Ba、Sr等の周期表のII
A族のもの)、又はZn、A、及びCu等の他の金属 M=N、P、又はAs M=リチウム R=アルキル、シクロアルキル、アリール、アルキルア
リール、アラルキル、トリアルキルシリル、ヘテロアル
キル、ヘテロアリール、等 R′=アルキル、シクロアルキル、アリール、アルキル
アリール、アラルキル、トリアルキルシリル、ヘテロア
ルキル、ヘテロアリール、又は水素、その他 X=ハロゲン(C、Br、I)、トリフルオロメチルス
ルホニル、p−メチルベンゼンスルホニル(p−トシ
ル)又は過塩素酸塩(CO) m=0乃至2 n=0より大で4未満 x+y=1 z=x+(金属Mの原子価をy倍したもの) LB=テトラヒドロフラン(THF)、メチルTHF、ジメチル
エーテル、ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、テトラメチルエチレ
ンジアミン等の第三アミン等のルイス塩基 アミドに対するルイス塩基の比は式(I)で表わされる
組成物の溶解性と安定性に対して極めて重要である。一
般的に、1乃至2モルのルイス塩基例えばTHFは同モル
の金属を2個含むジオルガノアミドを溶媒和する。ハロ
ゲン化リチウムを金属を2個含むジオルガノアミド溶液
中に溶解させるとジオルガノアミドの溶液安定性を増や
すという発見も本発明の重要な一面である。しかし1モ
ルのハロゲン化リチウムを溶解するには2モルのルイス
塩基が必要である。多くの金属ジオルガノアミド、例え
ばマグネシウムビス−ジイソプロピルアミドは炭化水素
可溶性である。そこで、(I)式中のMのMに対す
る比は所定の金属を2個含むジオルガノアミドを溶解さ
せるのに必要なルイス塩基の量に影響を与える。
式(I)におけるルイス塩基のアミドに対する比は、M
のMに対する比の変化を反映しなければならないn
の値、及び溶液中にハロゲン化リチウムが含まれている
かどうかによって決定される。溶液中にハロゲン化リチ
ウムが含まれない場合、nの値は0より大で3未満であ
る。金属ジオルガノアミド溶液中の溶液内にハロゲン化
リチウムが存在しない場合、nの値はzの値と相関し、
nはzに1乃至2の値を掛けたもの、即ち、n=z(1.
5±0.5)に等しい。溶液中にハロゲン化リチウムが存在
する場合、nの値はmの値と関係付けるのが適切であっ
てmにXの値プラス2を掛けたもの、即ち、n=m(2+x)
に等しい。yの値が0であり、かつハロゲン化リチウム
を含有し、金属を1個含むジオルガノアミドが存在する
場合、nの値はmに2を掛けて1を足した値、即ちn=
2m+1に等しい。
本発明の方法は金属を2個含む金属アミド組成物の炭化
水素溶液を提供する。その概略は、電子担体及びルイス
塩基存在下、約0乃至約50℃で金属のビス−モノ又はジ
オルガノアミド組成物、ハロゲン化有機アミド金属組成
物又は活性化塩化マグネシウムをアルカリ金属及びモノ
又はジオルガノアミンと炭化水素溶媒中で反応させて、
所望の金属を2個含むモノ又はジオルガノアミド組成物
を製造するという方法である。その2個の金属の一つは
リチウム、ナトリウム又はカリウム等のアルカリ金属で
あり、もう一つの金属はマグネシウム、カルシウム、バ
リウム等のアルカリ土類金属、及び亜鉛、アルミニウム
及び銅等の他の金属から選ばれる。
本発明の一つの態様においてはマグネシウムビス−ジイ
ソプロピルアミド(MDA)等のアルカリ土類金属のビス
−ジオルガノアミドの製造が出発点になる。これはその
後本発明の安定な金属を2個含むジオルガノアミド組成
物、例えばリチウム・マグネシウムジイソプロピルアミ
ド組成物の製造に用いられる。
該マグネシウムビス−ジオルガノアミドの製造は多くの
方法によって行なわれる。
本発明の一つの新規の方法は炭化水素媒体中で化学量論
量のジイソプロピルアミンの存在下に金属マグネシウム
を塩化n−ブチルと反応させて、固体中間生成物として
塩化ジイソプロピルアミドマグネシウムを得る。これは
次の(1)式で示され、式中「iPr」はイソプロピルを表わ
す。
Mg+n−BuC+(iPr)NH→(iPr)
NMgC↓ブタン↑ (1) この生成物はその後さらに金属リチウム、スチレン又は
イソプレン(反応におけるリチウムに対する担体とし
て)、及びさらにジイソプロピルアミンと、使用するリ
チウム1モル当り0.5モル未満のテトラヒドロフラン(T
HF)の存在下に反応させ、炭化水素(H.C.)溶媒に溶解
した所望のマグネシウムビス−ジイソプロピルアミド及
び塩化リチウムの沈澱を製造する。この反応は(2)式で
示される。
金属リチウムとスチレンとジイソプロピルアミンとの反
応は中間体として可溶性のリチウムジイソプロピルアミ
ドを「その場で」生成するが塩化ジイソプロピルアミド
マグネシウムと反応して溶解性のマグネシウムビス−ジ
イソプロピルアミドと不溶性の塩化リチウムを形成す
る。用いられる金属リチウム1モル当り0.5モル未満のT
HFの使用はマグネシウムビス−ジイソプロピルアミドの
溶液中において該塩化リチウムが溶解するのを防ぐため
に必要である。これより大量のTHFを用いれば炭化水素
溶媒中でLiCがすべて溶解することは明白であっ
て、これもまた本発明の新規な一面である。
マグネシウムビス−ジイソプロピルアミドの製造におい
てTHF/Liのモル比を0.5未満にしなければならないとい
う制約を除くために、金属リチウムに代えて金属ナトリ
ウムを使用することが可能である。得られる塩化ナトリ
ウムの副生物は、THF/NaCのモル比が1より大で
あっても上記の生成物溶液には不溶性である。
(iPr)NMgC+Na+0.5PhCH=CH
+(iPr)NH+1.0THF →(iPr)NMgN(iPr)・THF+N
aC↓ (3) THFのようなルイス塩基を含有しない液体炭化水素溶媒
中のマグネシウムビス−ジイソプロピルアミドを製造す
るための一つの方法は、n−ブチルリチウムのようなTH
Fを必要としない予め形成されているアルキルリチウム
化合物を塩化ジイソプロピルアミドマグネシウムに対す
る反応物として用いることである。この反応物はTHFを
必要とする(2)式の、「その場で」直接形成されるリチ
ウムジイソプロピルアミドの代用となる。この方法はま
た後に本発明の金属を2個含むジオルガノアミドを製造
するのに使用できるマグネシウムビス−ジイソプロピル
アミド組成物を産出するが、ブチルリチウムを生成する
のに、生成するブチルリチウム1モル当り2当量の金属
リチウムを使用する必要があるのに対して、(2)式の方
法においては、1当量の金属リチウムを必要とするだけ
であるから、かかる方法は金属リチウムを浪費すること
となる。
別の方法で本発明のマグネシウムビス−ジオルガノアミ
ドを製造することも可能である。その一つは限定された
量のルイス塩基、例えばテトラヒドロフランの存在下
に、金属リチウムと金属マグネシウムを炭化水素溶媒中
のハロゲン化アルキルと直接反応させてジアルキルアグ
ネシウム化合物を生成させ、その後2当量のジイソプロ
ピルアミンを加える方法である。これは(4)式で示され
る。
しかしながらこの種の反応も高価な金属リチウムに関し
て不経済である。
本発明の新規な方法[前記の(1)、(2)及び(3)式]によっ
て製造されるマグネシウムビス−ジオルガノアミドの炭
化水素溶液は0乃至40℃において非常に安定でかつ溶解
性であって、その損失は40℃で4週間経過しても5モル
%未満である。本発明によって製造されるマグネシウム
ビス−ジイソプロピルアミド(MDA)は1リットル当り
1モル以上溶解する。これに対して、n−ブチルリチウ
ムからエーテルを含まない溶液中で製造された同じ製品
の最大溶解度は室温において0.7Mである。
本発明の安定で溶解度の高い金属を2個含むリチウム・
マグネシウムジオルガノアミド組成物は炭化水素溶媒中
でマグネシウムビス−ジアルキルアミドを出発物資とし
て製造される。例えば、リチウム・マグネシウムジイソ
プロピルアミド組成物の製造は次の式(5)で例示される
反応機構を用いて製造される。
約0.01から99まで変化するx/y比を持つリチウム・マグ
ネシウムビス−ジイソプロピルアミド組成物を製造する
ために、可能な限りのxとyの値において(5)式に示さ
れる反応を用いることができる。しかし、生成物中のx/
y比を0.5以上にしたい場合、この反応に必要なマグネシ
ウムビス−ジイソプロピルアミドは別の反応器において
製造しなければならない。これはその後のリチウムジイ
ソプロピルアミド製造段階で生じる溶解度の問題を除く
ために、反応に付随するLiC副生物を分離する必要
があるからである。このことは金属リチウムを用いるマ
グネシウムビス−ジイソプロピルアミドの製造[(2)
式]の所でも既に説明してある。
(5)式における金属リチウムのジイソプロピルアミンと
の反応はマグネシウムビス−ジイソプロピルアミド(MD
A)が少量でも存在すると0乃至40℃で激しいが、これ
に反してMDAが存在しない時の金属リチウムの反応は35
℃以上の温度においてのみ良好に進行する。
(5)式において、モル数xのリチウムジイソプロピルア
ミドを製造するためにはn(THFのモル数)はx(リチ
ウムのモル分率)に等しいかそれより大でなければなら
ない。
生成物における所望のx/yの比が0.5未満の場合、反応は
塩化ジイソプロピルアミドマグネシウムを用い一つの容
器内で直接行なわれる[(1)式]。これは用いられる金
属リチウム1.5モル当り1モル以上のLiCが形成さ
れるが、0.5モル(又は未満)のLDAの製造に要するTHF
は、(6)式に基づいてLiCの溶解に必要なTHFの半分
未満であるからである。
生成物中に溶解したLiCが全く存在しないようにす
るのは、生成物中のx/yの比が0.3未満であるのが好まし
い。しかし生成物中のx/yの比が0.5より大の場合、この
方法は希望しないのに溶解した塩化リチウムを含有する
溶解度の高い金属を2個含む有機アミド組成物を産出す
ることになりその含有量はx/yに依存する。そのため、
例えば生成物中のx/yが2.0であって、必要量のTHFが用
いられる時は、生成する塩化リチウムはすべて溶解す
る。リチウム塩となる他のハロゲン化物前駆体、例えば
臭化ジイソプロピルアミドマグネシウムを用いることが
できる。
上述の反応における塩化物のスカベンジャーとして、上
述の(3)式に示したように、リチウムの代りにナトリウ
ムを用いると、x/y比が0.5より大でハロゲン化物を含ま
ない、金属を2個含む有機アミド生成物の製造を可能に
する。それは(7)式に示すように、生成するNaC副
生物は1モル以上のTHFが存在しても不溶性であるから
である。
nの値が1に等しいかそれ以上であっても、塩化物の塩
を溶解するおそれはない。
(6)式においてリチウムをすべてナトリウムに代替し
て、x/y比が1以上でも安定で溶解性のハロゲン化物を
含有しないナトリウム・マグネシウムジオルガノアミド
組成物、NaxMgy(NR2)z・nTHFを製造することも可能であ
る。例えば、 (iPr)NMgC+2Na+2(iPr)NH
+1.0THF →NaMg[(iPr)N]・1.0THF+NaC
↓ (8) そこで、一つの容器内の反応によって金属マグネシウム
と金属ナトリウムから直接、すべてのx/y比でナトリウ
ム・マグネシウムジオルガノアミド組成物を製造するこ
とができる(2段階反応)。この方法は生成物のx/yが
0.5未満に制限されるリチウム法に比べると著しく有利
である。既に述べたように[(5)式を参照のこと]x/yが
0.5より大のリチウム・マグネシウムジオルガノアミド
組成物の場合、塩化物を含まないマグネシウムジオルガ
ノアミドを前もって(別の容器又は反応器で)製造する
必要がある。
ナトリウム法はアルカリ金属原子当りの1当量のスチレ
ンを使用しなければならないのに対して、リチウム法で
は必要とされるスチレンはアルカリ金属原子当り0.5当
量だけで良いということは注目に値する。
本発明の他の態様ではマグネシウム源として無水塩化マ
グネシウム(MgC)を使用する。塩化マグネシウ
ムを活性化しなければならないが、この活性化は反応を
始める前に行ってもよいし、インシトゥでMgC
加熱することによって行うこともできる。何れの場合も
活性化はTHF(ルイス塩基)中で行われる。加熱は一般
にルイス塩基の沸点又はそれ以下で行う。反応は一般に
以下の反応式に基いて炭化水素溶媒中で進行するものと
考えられる。
yMgC+xLi+z(iPr)NH+0.5xS
tyrene+nTHF →LiMg[N(iPr)・nTHF+2y
LiC+0.5xEtBz (9) この反応は0℃乃至40℃において行われる。約0.1乃至
約99.9のx/y比のリチウム・マグネシウムジイソプロピ
ルアミド組成物を製造するために可能な限りのxとyの
値においてこの方法を用いることができる。既に定義し
た通りnは0より大でかつ4未満であり、xと等しいか
それ以上である。また、x+y=1でありz=x+2yであ
る。スチレンをイソプレン又は他の不活性なリチウム担
体に置き換えることができる。既に述べたように、リチ
ウムジイソプロピルアミド1モル当りTHFが1.3モルより
多いと副生物の塩化リチウムを溶媒和するので、塩化物
の無い生成物を所望する時にはルイス塩基(本例ではTH
F)はリチウムジイソプロピルアミド1モル当り1.3モル
より大であってはならない。
本発明の一つの態様ではマグネシウム源としてMgC
を用いるが、以下の式の一連の反応によって例示され
る。まず最初に活性化MgCの反応によってリチウ
ムジイソプロピルアミドを溶液中で製造するが、この溶
液はリチウムジイソプロピルアミド1モル当り1.3モル
未満のTHFを含む。
x、y、z、及びnの値は(9)式において定義したもの
である。
市販の無水塩化マグネシウムを、リチウム1モル当り1.
3モル未満のTHFを含有するリチウムジイソプロピルアミ
ンの炭化水素溶液と、所望の比率で単純に混合すること
によって本発明の組成物を製造することができる。
例えば塩化マグネシウム又はハロゲン化(塩化)アルキ
ルを用いた一連の反応によって製造されるハロゲン化物
の無い生成組成物を得るのに必要なTHF量は計算でき
る。即ち、1.3モル以下のTHFにリチウムジイソプロピル
アミンのモル数を掛ければよい。ジオルガノアミド前駆
体として、ジイソプロピルアミンの代わりに広範な種類
のジオルガノアミンを用いることもできる。一般にはC
−Cの直鎖及び分岐ジアルキルアミンであって、例
えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジ−n−プロピ
ルアミン、エチル−n−プロピルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン、エチル−n−ブチルアミン、ジ−n−ヘキシ
ルアミン、n−ブチル−n−ヘキシルアミン、ジ−n−
オクチルアミン、n−ブチル−n−オクチルアミン、ジ
−2−エチルヘキシルアミン、エチル−2−エチルヘキ
シルアミン、ジイソアミルアミン、ジ−tert−ブチルア
ミン、ジ−sec−ブチルアミン等である。
上記ジオルガノアミンに加えて、それと混合してC
18の直鎖及び分岐モノアルキルアミンを使用するこ
ともできる。例えばメチルアミン、エチルアミン、n−
プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、イソブチルアミン、tert−ブチルアミン、n−ヘキ
シルアミン、2−エチルヘキシルアミン等である。従っ
て最初に述べた一般組成式(I)において、R及びR′
で表わされる有機基はC乃至C18の直鎖及び分岐基
を含む。
炭素環式アミン、又は炭素環式アミンと上述した非環式
アミンとの混合物を使用することも考えられる。例えば
シクロペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、シク
ロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、メチルシ
クロヘキシルアミン、イソプロピルシクロヘキシルアミ
ン、フェニルアミン(アニリン)、ジフェニルアミン、
メチルフェニルアミン、エチルフェニルアミン、ベンジ
ルアミン、o−トリルアミン、ジベンジルアミン、フェ
ネチルアミン、メチル−p−トリルアミン、p−tert−
ブチルフェニルアミン、等である。
さらにヘテロアルキルアミン、又はヘテロシクロアルキ
ルアミン、又はヘテロアリールアミンを用いることもで
きる。例えばヘキサメチルジシラザン、ピペリジン、ピ
ロリジン、2,2,6,6,−テトラ−メチルピペリン
ジン、8−アミノキノリン、ピロール、3−メチル−ア
ミノピリジン、2−メトキシエチル−メチルアミン、2
−ジメチルアミノエチル−メチルアミン、2−トリメチ
ルシリルエチル−エチルアミン、3−ジメチルアミノプ
ロピル−エチルアミン、3−ジメチルホスフィノブチル
−アミン等である。
本発明を実施する場合に用いられる液体炭化水素溶媒は
一般に、5乃至10の炭素原子を有する脂肪族炭化水素、
5乃至10の炭素原子を有する脂環式炭化水素、及び6乃
至10の炭素原子を含有する芳香族炭化水素から選ばれ
る。これらの液体炭化水素溶媒の例としてペンタン、n
−ヘキサン、n−ヘプタン、約130℃未満の沸点を持つ
混合されたパラフィン系炭化水素、シクロヘキサン、メ
チルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、エチルベン
ゼン、キシレン、クメン等が挙げられる。スチレン又は
イソプレンを用いる方法によって製造される本発明の組
成物は炭化水素系の一部として還元されたアルカリ金属
又は還元された電子担体を含む。スチレンが担体として
用いられる場合にはエチルベンゼン(EtB2)を、イソプ
レンが担体として用いられる場合には2−メチル−2−
ブテンを含む。適切な電子担体としてはこの他に例えば
ブタジエン、ジビニルベンゼン及びナフタレンが含まれ
る。
より広義には本発明において、金属有機アミド組成物の
有機アミド部分の窒素を他のVA族の元素で、例えばリン
又はヒ素等で置き変えることができる。従って、かかる
金属有機アミド組成物の有機アミン前駆体の代わりに金
属の有機リン化物組成物用に有機ホスフィン前駆体を用
いることができる。従って式 ▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB・m
X においてMRR′を満足するために、前述の対応する
アミンの代わりにジメチルホスフィン、ジエチルホスフ
ィン、tert−ブチルホスフィン、フェニルホスフィン、
シクロヘキシルホスフィン、ジイソプロピルホスフィ
ン、ジオクチルホスフィン等を用いてもよい。
上記の一般式 ▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB・m
X における金属Mは周期律表IA族のアルカリ金属であっ
て、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム及びル
ビジウム等であるが最も好ましいものはリチウムとナト
リウムである。これらの金属は各種の形状や大きさのも
のを用いることができる。例えば(炭化水素媒体中の)
分散体、砂粒状、ショット、細片状、又は線状のもので
ある。しかし最も効果的な結果を得るには、一般的に細
かく粉砕された金属(粒度100ミクロン未満)を、ヘプ
タン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン又は軽質
鉱油のような炭化水素媒体中に分散させて用い、取扱い
操作中に金属粒子の表面を保護された状態に保つ。
上記一般式 ▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB・m
X におけるM金属は周期律表IIA族のアルカリ土類金属
であって、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ス
トロンチウム、及びバリウム等であるがマグネシウムが
最も好ましい。亜鉛。アルミニウム、及び銅のような他
の金属も考えられるが重要性は少ない。金属マグネシウ
ムのようなアルカル土類金属は各種の形状及び大きさ
で、例えば粉末、細粒、細片状、又は削りくず状のもの
として用いられる。しかし最も効果的な結果を得るため
には粉末がよい。
式▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB・
mMX におけるx、y及びzの値は金属Mの原子価と次のよ
うな関係にある。
x+y=1.0及びz=x+(金属Mbの原子価のy倍) 従って、例えば金属Mがリチウムであり、金属M
マグネシウムである場合、分子内の有機アミド(又は有
機リン化物)の量を示すzの値はx、即ち金属リチウム
のモル分率(LiとMgの合計モル当りの)にマグネシウム
のモル分率の2.0倍を加えた値である。
特殊な例として、化合物Li0.01Mg0.99(NR2)1.99及びLi
0.99Mg0.01(NR2)1.01はLiとMgのモル分率の範囲の両極
端を表わす。従ってzの最大値は2.0でありzの最小値
は1.0であり、これらの値は純粋な化合物であるMg(NR2)
2とLiNR2がそれぞれ存在するときにのみ生ずる。
式▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB・
mMX におけるLB項はルイス塩基を表わし、極性かつ非プロト
ン性の(アミドに対して)不活性な有機化合物であっ
て、通常金属有機アミド1モル当りnモルに等しい量で
金属の有機アミドと結合して、その値は一般に4未満で
あると考えられる。本発明において考えられるルイス塩
基は非環式及び環式エーテルであって、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、メチ
ル−tert−ブチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−
メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、2−
メチルテトラヒドロピラン、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,4−ジオキサン、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテルなどである。非環式及び環式の第三アミンも
考えられ、トリエチルアミン、トリエチルアミン、トリ
−n−ブチルアミン、ジメチル−シクロヘキシルアミ
ン、N−メチルピロリジン、N−メチルピペリジン、N
−メチルモルホリン、N,N,N′,N′−テトラメチルエ
チレンジアミン、2−ジメチルアミノエチル−エチルエ
ーテルなどである。金属有機アミド組成物自体の製造に
用いられるものと同じアミン(前記参照)もまた考えら
れる。
本発明の組成物として上述した種類の炭化水素溶解性の
化合物でさらに塩化リチウム及び塩化リチウムなどと錯
体を形成したハロゲン化金属を含んだものでもよい。か
かる組成物は一般に ▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB・m
X で表わされ、式中Mはアルカリ金属、特にリチウムで
あり、Xはハロゲン、一般には塩素であり、nは1より
大であって4より小である数であって、mは1乃至2の
数である。
このような組成物の製造方法は(1)式に示されており、
既に説明した通り金属マグネシウムのハロゲン化モノ又
はジアルキルアミドマグネシウムへの変換から始まり、
次に金属リチウム(微細に粉砕)と混合し、そしてそれ
らをスチレンと充分なルイス塩基(LB)(好ましくはテ
トラヒドロフラン)の存在下にモノ又はジアルキルアミ
ンと反応させて反応に付随した副生物のハロゲン化リチ
ウム(一般に塩化物または臭化物)を溶解させる。既に
述べた通り、このハロゲン化リチウムを完全に溶解させ
るのに必要なルイス塩基(LB)(THF)の量は一般にハ
ロゲン化物1モルあたり約2モル当量である。一般に、
上記の式におけるmの値は2以下である。
明らかなように、nが十分に大である時一般式 ▲M ▼ ▲M ▼(MRR′)・nLB の組成物の塩化リチウム又は臭化リチウム(無水物)の
ようなリチウムのハロゲン化物の塩を加えてそれらをそ
の組成物内に溶解させて、本発明の新しい組成物を形成
させることができる。上記の一般式におけるxの値は0
であってもよいがその場合、本発明の生成物は溶解した
(錯体を形成した)ハロゲン化リチウムを含むマグネシ
ウムビス−モノアルキルアミド及びマグネシウムビス−
ジアルキルアミドの炭化水素溶液である。同様にして、
上記の一般式においてyの値が0であってもよく、その
場合、本発明の生成物は溶解した(錯体を形成した)ハ
ロゲン化リチウムを含むリチウムモノアルキルアミド及
びリチウムジアルキルアミドの炭化水素溶液である。臭
化リチウムは単独で純粋のTHFにTHF1モル当り3分の1
モルの程度まで溶解するが、限定された量のルイス塩基
を含む炭化水素溶媒中にはハロゲン化リチウム単独では
溶解しない。以下の式はこれらの組成物を製造する時に
関係する方法のいくつかを説明する。
A.LiMg(NR2)3・nTHF・mLiXの製造 又はTHFの量を2倍にすると、 段階1は上記と同じ。
段階2は B.Mg(NR2)2・nTHF・mLiXの製造 *注:上記の溶液生成物は40℃乃至0℃において、30日
より長期間非常に安定で溶解性であることが明らかにな
った。
C.LiNR2・nTHF・mLiXの製造 溶液濃度=LiN(iPr)2及びLiBrを各1.0M。
マグネシウムビス−ジイソプロピルアミド(MDA)のよ
うなIIA族(アルカル土類)金属の有機アミドは既に述
べた多くの方法によって製造される。
1つの重要な方法は、 a)金属マグネシウムを塩化n−ブチル及びジイソプロピ
ルアミンの混合物と炭化水素溶媒中において還流温度
(還流温度は添加中にn−ブタンが放出されるために常
に低下する)で4時間にわたって反応させ、塩化ジイソ
プロピルアミドマグネシウムを生成させる、 b)金属リチウム(砂粒状又は分散体)を加え、続いてジ
イソプロピルアミン(アミンの25%は出発時に容器内に
存在している)、テトラヒドロフラン及びスチレンの混
合物を最初は35-40℃(反応の開始)で、その後30±5
℃において2−3時間にわたって加え、 c)生成物の清澄な溶液を得るため濾過することである。
段階b)において金属リチウムの代わりにナトリウムの分
散体も使用できる。段階a)の初期反応温度は一般にその
中で反応が行なわれる炭化水素溶媒の沸とう点である。
ヘプタン、シクロヘキサン、又はエチルベンゼンのよう
な炭化水素溶媒が用いられる。ハロゲン化アルキル及び
アミンを金属マグネシウムに添加する間に反応が進行す
るのでブタンが発生して還流温度が下がる。そのため、
例えばヘプタンを炭化水素溶媒として用いた場合、反応
温度は初期の値約98℃から約60℃に下がる。反応物の添
加完了後さらに2−3時間混合物を攪拌し60℃に保持し
て反応を完結させる。生成する塩化ジイソプロピルアミ
ドマグネシウムは反応媒体に不溶性である。段階b)にお
いて、リチウムジイソプロピルアミドが中間体として生
成するが、これはその後塩化ジイソプロピルアミドマグ
ネシウムと反応して所望のマグネシウムビス−ジイソプ
ロピルアミド溶液と塩化リチウムの沈澱を与える。金属
リチウムとスチレン及びジイソプロピルアミンとの反応
をリチウム1モル当り0.5モル当量以下、好ましくは0.2
モル当量より大で0.4モル当量未満、最も好ましくは0.3
乃至0.4モル当量/モルLiのTHFの存在下に約40℃で開始
させ、副反応を最小限に抑えるために若干低い温度で残
りの反応物を添加し添加後の反応を行うのが効果的であ
る。全体の反応の範囲は0−50℃、好ましくは20-40
℃、最も好ましくは35-40℃である。既に述べたよう
に、THFの量を限定して使用するとハロゲン化物を含ま
ない所望の生成物溶液が得られる。ハロゲン化リチウム
を含むMDA溶液を所望する場合は、リチウム1モル当り
0.5モル当量以上、好ましくは少なくとも1乃至2モル
当量のTHFを用いなくてはならない。別の方法として、
金属リチウムの代わりにn−ブチルリチウムを最初にハ
ロゲン化ジイソプロピルアミドマグネシウムと反応さ
せ、得られるn−ブチルマグネシウムジイソプロピルア
ミドをさらにジイソプロピルアミンと、所望量のTHF存
在下に反応させ、その量に応じてハロゲン化物を含まな
い製品と含む製品のどちらかを得ることもできる。全体
的に見ると、これらの条件のもとにおける処理時間は一
般的に反応の各段階に対して12時間未満、最も好ましく
は4時間以内である。
エーテルもハロゲン化物も含まないマグネシウムビス−
ジイソプロピルアミド(MDA)の炭化水素溶液を所望す
る場合はn−ブチル−sec−ブチル−マグネシウムのよ
うなジアルキルマグネシウムを直接2モル当量のジイソ
プロピルアミンと反応させるか、或るいは上記の反応a)
の生成物をまずn−ブチルリチウムと反応させ、次にジ
イソプロピルアミンと反応させて塩化ジイソプロピルア
ミドマグネシウムをマグネシウムビス−ジイソプロピル
アミド及び濾別される副生物の塩化リチウムに変換させ
る。かかるエーテルを含有しないMDAの溶液は生成物(M
DA)に対する溶解度が低く、その最大溶解度は0−30℃
において約0.7-0.8モル/リットルである。MDA1モル当
りそれぞれ1及び2モルTHFを加えると、溶液1リット
ル当りそれぞれ1及び2モル以上のMDA濃度のMDAの炭化
水素溶液を製造できるようになる。いずれにしてもMDA
を製造するのにジアルキルマグネシウム化合物を使うこ
とは前述した2段階金属マグネシウム−金属リチウム法
よりも不経済である。
上記の反応a)において用いられるジアルキルアミンを変
化させると所望のマグネシウムビス−ジオルガノアミド
が直接生成する場合がある。そこで、例えばジイソプロ
ピルアミンの代わりに2モル当量より多いジ−n−ヘキ
シルアミンを金属マグネシウムと塩化n−ブチルとの直
接反応に用いるとマグネシウムビス−ジ−n−ヘキシル
アミドの粘性の高い炭化水素溶液と不溶性のMgC
が得られる。ジアルキルアミンの錯長が長いと(C
上)、幾分溶解性の高い中間体、塩化ジアルキルアミド
マグネシウムが得られ、それが反応をさらに所望のビス
−ジアルキルアミドまで進み得るようにするが、錯長が
短い(<C)ジアルキルアミンではそのようなことは
起こらないとされている。
マグネシウムビス−ジイソプロピルアミド等のIIA族金
属のビス−有機アミドはさらに本発明の炭化水素に溶解
性のIA/IIA族の金属を2個有する金属有機アミドを製造
するために利用できる。
有機アミド1モル当り1.5±0.5モルのテトラヒドロフラ
ンの存在下ではかかるLixMgy[N(iPr)2]z組成物の溶解性
アミド濃度2.0M以上に増加し得るが、これらの溶液は
安定であって時間が経過しても沈澱を生じなかった。式
LixMgy(NR2)zで表わされ、式中x+y=1でありz=x+2y
である物質の、このような炭化水素溶解性溶液を新しい
経路によって経済的に製造することが可能であることが
判明した。
LixMgy(NR2)z組成物において得られたx/y比が約0.3以下
に保たれるならば、かかる経済的な経路の一つが利用で
きる。例えば塩化ジイソプロピルアミドマグネシウムを
既に述べたように金属マグネシウム、塩化n−ブチル、
及びジイソプロピルアミンから炭化水素スラリーとして
まず製造する。次に約40℃に保たれたこのスラリーに金
属リチウム[1.3モルLi/モル(iPr)NMgC
]を微細に粉砕した粒子の分散体として加える。反応
温度を一般に20-40℃、最も好ましくは30-35℃に保ちな
がら、スチレン(〜0.5モル/モルLi)、ジイソプロピ
ルアミン(〜1モル/モルLi)、及びテトラヒドロフラ
ン(〜0.3モル/モルLi)の溶液をスラリーに滴下してL
DAを生成させる。得られる溶液を濾過して媒体には全く
溶解していない副生物のLiC塩を分離する。最終生
成組成物におけるTHFのLiCに対する比はこのよう
にして0.5未満に十分保たれるから、LDAの生成を促進す
るのに必要なTHF/LDA比(1.0±2.0)においてもTHFによ
るLiCの溶解は起こらない。
しかしLixMgy(NR2)zにおいてx/y比が約0.3より大きな生
成物が必要な場合、副生物LiCを含まない予め製造
されたMDAを塩化ジイソプロピルアミドマグネシウムの
代わりに用いなければならない。これはLDAがより高い
量比(MDAに対して)で生成するために必要なより大量
のTHFによって副生LiCが溶解しないようにするた
めである。この場合は予め製造されたMDAを使用する二
つの容器による反応であって、既に述べた一つの容器に
よる合成より高価である。既に述べた通り、炭化水素溶
液中で1.5Mより高いアミド濃度を得るために必要なTHF
はアミド1モル当り約1.0モルである。従って炭化水素
中の組成物LixMgy(NR2)zにおいてx/yが0.5未満である場
合、LiCの溶解を防ぐために塩化ジイソプロピルア
ミドマグネシウム経路において使用されるTHFの量が少
ないので、該組成物の溶解度は限定される。ハロゲン化
物を含有しないMDAを用いてLixMgy(NR2)zを製造する経
路にはそのような制約はなく、これらの組成物のハロゲ
ン化物を含まない有機アミドの濃度は2.0M又はそれ以
上まで容易に高められる。既に述べたように、x/y比に
関する制限は、前駆体の塩化ジイソプロピルアミドマグ
ネシウムの製造においてリチウムの代わりに金属ナトリ
ウムを使うことによって解消し得る。これはNaCの
副生物はTHF/LDAが1.0以上であっても溶解されないから
である。従って、Mg/Na/Liの3元金属経路は2.0M以上
のアミド濃度におけるLixMgy(NR2)z炭化水素溶液の安価
な一容器での合成を可能にする。勿論、関与する三つの
金属の比率を変えることによって3元金属の各種のアミ
ド錯体が得られる。
生成物LixMgy(NR2)zにおけるx/y比が十分に大(>10)
である時には、その製造に用いられるMDA源はもはや生
成物の全体的な価格に重要性を持たない。そこで、Li
0.95Mg0.05(N(iPr)2)1.05の組成物はまずn−ブチル−s
ec−ブチルマグネシウムをヘプタン(DBM,Lithco)中で
2モル当量のジイソプロピルアミンと反応させ、次に金
属リチウム(砂粒状又は分散体)を加え、続いてTHF、
スチレン及びジイソプロピルアミンの混合物を3時間に
わたって30-35℃で滴下し、添加後1時間反応させて濾
過すると所望する生成物の透明で薄い色の溶液が得られ
る。予め製造したハロゲン化物の無いMDA溶液或いはM
DA+NaCのスラリーはDBMより安価であって、そ
れらもまた使用できる。金属リチウムはリチウムジイソ
プロピルアミドの製造のための最も経済的な原料物資と
して用いられるが、n−ブチルリチウム、メチルリチウ
ム、2−エチルヘキシルリチウム、エチルリチウム、フ
ェニルリチウム等の有機リチウム化合物もジイソプロピ
ルアミンとの反応に使うことができる。ただしこれらの
使用は金属リチウムよりも高くつく。
x/y比が19以上であり、アミド1モルあたり1モルより
幾分多いTHFを含むようなLixMgy(NR2)z組成物の炭化水
素溶液を製造したところ、予想もしなかったことだが、
熱分解に対する抵抗性がアミド1モル当り1モル以下の
THFを含んだ同様のLiN(iPr)2溶液よりはるかに大である
ことが判明した。
驚くべきことには、アミド1モル当り約1.5モルのTHFを
含むLiN(iPr)2炭化水素溶液もまたアミド1モルあたり
1モル以下のTHFを含む同様のLiN(iPr)2溶液と比較する
と優れた安定性を有している。米国特許第4,595,779号
に既に報告されているところによれば、THFの濃度を高
くすると(アミド1モル当り2−6モルのTHF)分解速
度は増す(表I、試料C及びDの縦3及び4行、45乃至
48行の縦4行参照)。一方では、同じ特許文献(48行乃
至61行の縦4行)には、THF/アミド比が1以下のとこ
ろで分解速度が著しく低いことが示されている。THF/
アミド比が約0.5ではLiN(iPr)2生成物は0℃と20℃にお
いて溶液から沈澱した(62乃至66行の縦4行)。従っ
て、該特許においては0.5乃至1.1のTHF/アミドが有効
な範囲であるとして特許請求された(請求項22参照)。
1.1と9.0の比の間に大きな差はないことを示した(表
I、試料F乃至J)以外にアミド当り1.1乃至1.9モルの
THFの中間範囲に言及した情報は殆んどが全然提供され
ていない。1.1乃至1.9の範囲内、さらに好ましくは1.2
乃至1.6の範囲内のTHF/アミド比がさらに安定な(熱及
び沈澱の両方に関して)LiN(iPr)2生成物溶液をもたら
すことが今回判明した。例えば、最初のTHF/アミド比
が1.38であって、かつ7.7モル%の遊離ジイソプロピル
アミン(安定剤)を含むヘプタン中の2.5MのLiN(iPr)2
溶液は40℃において1日当り0.6%の割合で分解した。
これは同様の溶液における1日当り1.16%の損失と対比
できる(米国特許第4,595,779号の表Iに記載されてい
る試料番号Oを参照)。
THF/LDA比が1.0以下の時のLDAの分解は以下の通りであ
ることが判明した。
例えば、THF/LDA比が0.95の時、上の機構に従ったLiN(i
Pr)2の損失は観察された全損失の100%を占める。一
方、THF/LDA比が1.38の時は、上記の経路に従った損失
の百分率は35%に過ぎないことが明らかになった。した
がって恐らくTHFとエチルベンゼンのメタル比(metalla
tion)が関与する他の分解様式が生成物損失の主要経路
となる。これがLiN(iPr)2の損失の相異(速度の減少)
の原因となっていることは明らかである。なぜなら上記
の機構は生成物が1モル分解するごとに2モル当量のLi
N(iPr)2を消費しなければならないが、もう一方の分
解、即ちメタル比で必要とされるモル数は1モルのみで
あることが示唆されるからである。
炭化水素溶媒中のLDA並びに5モル%のMDAを含有するLD
A(LDA−1)溶液に関する熱安定性試験を行なって三つ
の異なる温度における真の分解速度を決定した。この試
験の詳細を表Iにまとめた。熱分解時に形成されたリチ
ウムイミンの検出と定量並びに水素化リチウムの存在が
検証された。
0℃及びそれ以下における熱安定性 0℃における熱安定性試験はLDA及びLDA−1(5モル%
のMDAを含むLDA)共に少なくとも70日間は安定であるこ
とを示した。これらの試料中にイミンは検出されず及び
/又は水素化物も検出されなかった。LDA及びLDA−1の
溶解度は−20℃±5において共に減少し、結晶性の固体
生成物が沈澱した。LDA−1の場合は室温において容易
に再溶解したが、LDAの場合室温で長時間振とうしない
と固体結晶を再溶解させるのが困難である。THFのLDAに
対するモル比が1.2以上の時、LDA−1の試料は−20℃に
おいて結晶化(沈澱)しなかった。
15℃±0.5における熱安定性: LDA−1試料(〜5モル%のMDAを含有する)はより温和
な温度(15℃±0.5℃)においてLDAよりも優れた熱安定
性を示した。LDA−1試料では、分解、沈澱、或いはイ
ミンの形成は15℃における70日間の試験後も検出されな
かった(例3.5及び6を参照)。LDA(MDAを含まない)
は同じ期間の間に1日当り0.11モル%の平均速度で劣化
した(例1参照)。損失はイミンの検出によって検証し
た。1週間後にLDA溶液はすべて濁りを生じた。幾分高
い温度(20℃±5℃)ではLDAがより濁ったのに対してL
DA−1溶液は清澄なままであった。
40℃±0.5℃における熱安定性 40℃における熱安定性試験の示すところによれば、14日
後にLDA(例4、1日当り1.36モル%の損失)はLDA−1
(例5、1日当り0.22モル%)より6倍速かに劣化して
いた。予想通りに40℃で28日経過した後LDAの劣化速度
(例1)は1日当り1.25モル%まで若干低下したがそれ
でもLDA−1(例3、1日当り0.45モル%)の劣化速度
の約3倍高かった。沈澱に起因するLDA−1試料からの
活性生成物の損失(例3及び6)は、これらの試料にお
いてTHF並びに遊離のジイソプロピルアミンの量が不十
分であったことによると考えられる。このような状態の
ため、例5から明らかなように、分解の平均速度は例3
及び6に比較して例5の方が低い。
分解に起因するイミンの形成を比較すると、LDA−1
(例6、0.10モルイミン/kg溶液)はLDA(例1及び
4、それぞれ0.33及び0.32モルイミン/kg)より3倍安
定であることが明らかとなった。
このように、上記の結果とデータは−20乃至40℃、特に
15乃至40℃の如何なる温度においても、LDA−1(約5
モル%のMDAを含む)の方がLDAよりもはるかに熱的に安
定であることを示している。
以下の実施例によって発明をさらに詳しく説明する。特
記しない限り、温度は摂氏(℃)で表わし、反応物の百
分率は重量パーセントで示される。すべてのガラス器具
を(150℃)で一夜灼熱し、組み立て、そして冷却す
るまでアルゴンを用いてパージした。反応、過、包装
の間ずっと不活性アルゴン雰囲気下に維持した。金属ア
ミドの濃度と組成は全塩基、炭素金属結合分析[ワトソ
ンイーサム(Watson Eastham)滴定及び/又はNMR]及
びマグネシウム滴定によって決定した。リチウムとマグ
ネシウムの比は原子吸光分析によって確認した。溶液の
塩化物含有率はモール滴定によって決定した。使用した
金属リチウムはすべて0.7%乃至1.25%のナトリウムを
含んでいた。
実験 実施例I.マグネシウムビス−ジイソプロピルアミド
(MDA)の製造 A.エーテルを含有しない炭化水素溶解性MDA 1.ジアルキルマグネシウムからエーテルを含有しない
炭化水素溶解性MDA 165gのn−ブチル−sec−ブチルマグネシウム(DBM)
(n−ヘプタン中20.8重量%溶液、1.04M、密度0.74g
/m)をアルゴン雰囲気下に反応フラスコに装入し
た。34m(0.2428モル)のジイソプロピルアミンを添
加漏斗から十分に攪拌しながらDBMに滴下した。反応温
度を25乃至59℃(還流)に維持した。生成溶液をサンプ
リングしてNMR及びG.C.分析を行い、反応が完結してい
ることを検証した。次に反応溶液に追加の34m(0.24
28モル)のジイソプロピルアミンを25乃至53℃(還流)
で加えてさらに反応させ、マグネシウム、ビス−ジイソ
プロピルアミドを形成させた。最終の溶液生成物をサン
プリングしてNMR及びG.C.分析にかけた。溶液は2.55重
量%のMgを含有しておりMDAとして0.80Mであることが
明らかになった。溶液はMDA1モル当り0.093モルの遊離
アミンを含有しており、收率は100%であった。溶液は
室温及びそれ以上において安定であって沈澱しなかった
が、0℃において若干の結晶化が起こり、0.7Mの溶液
となった。
2.金属Mg/n-BuLi経路からのエーテルを含有しない炭
化水素溶解性MDA 金属マグネシウム細片(12.0g、0.494モル)、0.20g
のヨウ素結晶、及び440mのn−ヘプタンをアルゴン
雰囲気下にガラス反応器に入れた。この金属スラリーを
60分間還流温度(98℃)に加熱して金属を活性化した。
塩化n−ブチル(52m、0.50モル)と70mのジイソ
プロピルアミンを添加漏斗内で混合し、還流温度におい
て金属スラリーに滴下した。2、3分後にブタンが還流
し始めて、還流温度が55乃至60℃に低下した。反応は55
乃至60℃において約3時間で完了し、金属細片のすべて
がn−ヘプタン溶媒中の微細な白色固体生成物に変換し
ていた。溶媒中には溶解性のマグネシウムは見出されな
かった。このスラリーに対して、n−ヘプタン中のn−
ブチルリチウムの480m(0.48モル)を25-30℃で約30
乃至40分の間に十分に攪拌しながら添加し、その後70m
(0.5モル)のジイソプロピルアミンを加えた。その
後さらに60分間攪拌を続けてから過して固体を除去し
た。約890mの清澄な液が得られた、最終の溶液
(液)を分析したところ、1.77重量%のMg(0.48Mの
MDA)とMDA1モル当り0.143モルの遊離アミドを含有す
ることが判明した。收率=90%であり、0.7Mまで濃縮
すると−20℃乃至40℃において非常に安定な溶液となっ
た(数ケ月間損失がなかった)。同様にして、シクロヘ
キサン中のn-BuLiを用いてシクロヘキサン中のMDAを製
造した。最終の液を0.7Mまで、溶媒の蒸留によって
濃縮したところ、0乃至30℃において60日間以上非常に
安定であることが分かった。
3.金属Mg/ジ−n−ヘキサンアミン反応によるエーテ
ルを含有しない炭化水素溶解性のマグネシウムビス−ジ
−n−ヘキシルアミド 金属マグネシウムの細片(12.5g、0.51モル)、250m
のシクロヘキサン、及び0.25gのヨウ素結晶をまず1
リットルの反応フラスコに入れ、60分間還流温度(80
℃)に加熱して金属を活性化した。次に塩化n−ブチル
(52m、0.495モル)を還流温度において反応フラス
コに徐々に加えたが、金属との反応はあまり生じなかっ
た。そこでジ−n−ヘキシルアミン(120m、0.514モ
ル)のこの反応スラリーに加えた。還流温度における金
属試薬との反応は激しかった。反応の間に、還流温度が
50℃まで降下した。この反応を還流温度において約3時
間続けた。マグネシウム金属細片の殆んど全部が消失
し、微細な固体を含有する反応スラリーは非常に粘稠な
過のできない状態に変った。そこで50mのシクロヘ
キサン及び58.6mのジ−n−ヘキシルアミンを徐々に
加えてこの反応スラリーを稀釈し、過した。最終のス
ラリーは容易に過でき、そして約400mの透明な黄
色溶液を生じた。その溶液は0.6MのMg、1.12Mの活性
アミド及び痕跡量のハロゲン化物を含んでいた。過剰の
(遊離)アミンはMDA1モル当り1モルであった。收率
=90%、溶液は0℃乃至室温において何ケ月もの間非常
に安定であった。
B.少量のエーテル(THF)と錯体を形成した炭化水素
溶解性MDA 1.金属Mg/金属Liの経路による炭化水素溶解性MDA・n
THF 金属マグネシウム細片(12.95g、0.532モル)、300m
のn−ヘプタン、及び0.25gの純粋なヨウ素結晶をア
ルゴン雰囲気下に、反応フラスコに入れ、約1時間還流
温度(98℃±1.0)に加熱して金属を活性化した。50m
(0.478モル)のn-BuClと67.5m(0.48モル)のジ
イソプロピルアミンを添加漏斗内で混合し、還流温度
(60-98℃9において金属スラリーに90分にわたり滴下
した。反応物の添加の間、還流温度はブタンが放出され
るために常に降下した。反応物の添加完了後さらに3時
間反応を継続させた。白色の微細な固体を含有する反応
スラリーをその後40℃以下まで冷却した。このスラリー
に対して3.20g(0.461モル)の砂粒状金属リチウムを3
5±5℃において添加し、その後70m(0.5モル)のジ
イソプロピルアミン、13m(0.16モル)のTHF、及び2
7m(0.237モル)のスチレンの混合物を添加漏斗か
ら、最初は38℃で約10分間、その後は25±5℃で2乃至
3時間かけて滴下した。その後反応スラリーをアルゴン
雰囲気下で温和に攪拌しながら、20℃±5℃で一夜放置
した。翌朝、未反応の砂粒状金属リチウムは殆んど見出
されかった(浮遊物は存在していなかった)。反応スラ
リーを過して固体を除去し、清澄な淡黄色溶液の液
を得た。生成物を分析した結果は、Mgの重量%=2.94、
THF/MDA=0.33、MDA=0.91M、過剰のアミン=0.1モル
/モルMDA、収率=90%、同様にして、シクロヘキサン
中のMDAを製造した。
2.ジアルキルマグネシウムからの炭化水素溶解性MDA・
nTHF 実施例I−A−1において既に述べた通り、DBMとジイ
ソプロピルアミンとの反応によってできたエーテルを含
有しない炭化水素溶媒中のMDA溶液を25℃以下で溶媒を
減圧蒸留して、MDAを0.70Mから1.09Mまでに濃縮し
た。濃縮された1.09MのMDA溶液を放置しておくと固体
の(沈澱)MDAを若干生じて0.7Mの溶液となった。より
高温(>25℃)においては沈澱固体はその母液に溶ける
ことが明らかにされた。この溶液に対してマグネシウム
1モル当り1モルのTHFを加えると、0℃未満で、1週
間以上冷却していても固体沈澱物は生じなかった。別の
試験において、1モルMDA当り2モルのTHFを加えると、
MDAがn−ヘプタン中で2.2M、過剰のアミン=0.05モル
/モルMDA、THF/MDA=2.0、収率=100%の高濃度の溶液
が得られ、0乃至40℃において非常に安定であった。40
℃においては、溶液は約4-5日で暗赤褐色に変ったが透
明であった。
3.金属Mg/金属Naの経路による炭化水素溶解性MDA・nT
HF 金属マグネシウム(12.50g、0.51モル)、0.3gのヨウ
素結晶及び200mのn−ヘプタンをアルゴン雰囲気下
に1リットルの反応フラスコに装入した。この金属スラ
リーを還流温度(98℃±1.0℃)に60分間加熱して金属
の表面を活性化した。
74m(0.52モル)のジイソプロピルアミンと53m
(0.51モル)の塩化n−ブチルの混合物を還流温度にお
いて金属スラリーに約2時間かけて滴下した。反応によ
ってブタンが放出されるため還流温度は60-63℃まで降
下した。反応スラリーを還流温度において3時間攪拌さ
せて反応を完了させた。アルゴン雰囲気下、標準状態で
ゆっくりと攪拌しながら、このスラリーを一夜放置し
た。翌朝、10.35g(0.45モル)の金属Naを室温(22
℃)において反応スラリーに加えた。スラリーを38℃に
加熱し、それから50.8m(0.435モル)のスチレン、1
1.0m(0.135モル)のTHF、及び70m(0.5モル)の
DIPAの混合物を滴下して反応させた。38℃で10分間反応
させた後、反応温度を冷却浴によって30℃±2℃まで下
げた。前記混合試薬は約2.5時間かけて容器に加えた。
アルゴン雰囲気下にゆっくりと攪拌しながら反応スラリ
ーを一夜放置した。翌日、スラリーを過して固体を除
去して清澄な黄色溶液(液)を得た。清澄溶液を分析
したところ、3.20重量%のMg(1.0M MDA)を含み、THF/
MDA=0.31、過剰アミン=0.03モル/モルMDA、収率=97
%であることが判明した。溶液は0乃至40℃において安
定であった。
実施例II.リチウムマグネシウムアルキルアミド錯化合
物の製造 A.アルキルリチウム及びアルキルマグネシウムからの
エーテルを含有しない炭化水素溶解性LixMgy(NR2)z錯化
合物 1.Li(NR2) シクロヘキサン中のn−ブチルリチウム(40m、0.04
モル)を10℃未満において12.5m(0.089モル)のジ
イソプロピルアミンと反応させた。その後反応混合物の
温度を30℃に上昇させた。低温の反応の間に生じた固体
のLDAは30-35℃において溶けなかった。
2.Li0.33Mg0.67(NR2)1.67 エーテルを含有しないシクロヘキサン溶解性マグネシウ
ムビス−ジイソプロピルアミド(75m、0.0375モル)
をまずアルゴン雰囲気下に反応フラスコに入れ、続いて
3.0m(0.02143モル)のジイソプロピルアミンを加え
た。冷却浴を用いた低温(10℃)において、溶液に、9.
0mのシクロヘキサン中のn−ブチルリチウム(0.018
モル)を滴下して反応させた。ブチルリチウムの添加中
に遊離ブタンの放出が見られた。固体を生じることなく
清澄な溶液生成物が得られた。この反応生成物は溶液と
して2日間清澄であった。溶液を分析したところ、Li=
0.21M、Mg=0.43M、アミド=1.07M、過剰(遊離)の
アミン=0.03モル/モルアミドであった。
3.Li0.50Mg0.50(NR2)1.5 上記の実験(2)をそのまま繰り返した後、3.0m(0.02
143モル)の追加のジイソプロピルアミンを先ず加え、
次に、1.0℃未満において、9.0m(0.018モル)のn
−ブチルリチウムを加えた。反応混合物を最初は低温
で、その後は室温で十分に攪拌した。固体は生成しなか
った。清澄な溶液生成物は0℃乃至室温で1日以上安定
であった。生成物の分析によれば、Li=0.36M、Mg=0.
38M、アミド=1.12M、過剰(遊離)アミン=0.06モル
/モルアミドであった。
4.Li0.67Mg0.33(NR2)1.33 上記の実験(3)をそのまま繰り返した。続いて、6m
(0.04285モル)のジイソプロピルアミンをこれに加
え、次に18m(0.036モル)のn−ブチルリチウムを1
0℃未満で良く攪拌しながら加えた。反応混合物を室温
においてある時間攪拌し続けた。室温において固体を生
じることなく、清澄な溶液が得られた。溶液生成物は冷
却して10℃未満となっても、ある時間固体(沈澱)を生
成しなかった。この生成物の分析によればLi=0.58M、
Mg=0.30M、アミド=1.20M、過剰(遊離)アミン=0.
09モル/モルアミドであった。
5.限定されたTHFを用いた炭化水素溶媒中の安定で溶
解性のLi0.67Mg0.33(NR2)1.33 上記(4)の予め製造された溶液90gを真空フラスコに装
入し、溶媒を減圧蒸留して、54.0gとなるまで濃縮し
た。濃縮した溶液は室温で曇りを生じて2、3分後に濁
った。
微細な固体を含有する濃縮された溶液は10℃まで冷却す
ると濃厚なスラリーとなった。このスラリーに対し12m
(0.146モル)のTHFを攪拌しながら徐々に加えて清澄
な透明な溶液を得た。透明な溶液生成物は約1週間0℃
乃至室温において固体を生じなかった。最終の溶液の活
性アミドの濃度は1.86Mであった。分析によればLi=0.
91M、Mg=0.47M、アミド=1.86M、過剰(遊離)アミ
ン=0.09モル/モルアミドであった。
B.金属リチウムの経路を用いた炭化水素溶媒に溶解性
のLixMgy(NR2)z・nTHF錯体の製造 1.n−ヘプタン中のLi0.23Mg0.77(NR2)1.77・0.35THF 金属マグネシウム粉末(12.0g、0.493モル)、0.25g
のヨウ素結晶、及び約560mのn−ヘプタンをアルゴ
ン雰囲気下にガラスの反応器に入れた。金属スラリーを
還流温度(98℃±1.0)に60分加熱して金属を活性化し
た。添加漏斗内で塩化n−ブチル(51m、0.49モル)
及びジイソプロピルアミン(70m、0.5モル)を混合
して、還流温度(98-60℃)で金属スラリーに90分にわ
たって滴下した。還流温度で攪拌をさらに2時間行って
反応を完了させた。反応スラリーはn−ヘプタン中に微
細な白灰色固体を含有する生成物に変化した。次に、外
側に冷却浴を用いてこのスラリーを約40℃まで冷却され
た。このスラリーに対し、4.7g(0.677モル)の金属リ
チウムを加えた。続いて38m(0.332モル)のスチレ
ン、100m(0.714モル)のジイソプロピルアミん及び
17m(0.20モル)のTHFを添加漏斗内で混合し、40℃
において反応フラスコに10-12分をかけて滴下して金属
リチウムと試薬との反応を開始させた。試薬を反応フラ
スコへ添加した残りの2.5時間は反応温度を冷却浴を用
いて30℃±5.0℃に維持した。反応スラリーを標準温度
(25℃±5℃)においてゆっくりと攪拌し一夜放置し
た。翌日、スラリーを過して固体を除き清澄な黄色の
液を回収した。回収液容積は約825mであった。
溶液生成物の分析によればLi=0.156M、Mg=0.522M、
アミド=1.20M、THF/アミド=0.20、収率=86%であ
った。
2.n−ヘプタン中のLi0.34Mg0.65(NR2)1.64・1.62THF n−ヘプタン中のマグネシウムビス−ジイソプロピルア
ミド(500m、0.75M)をまず1リットルの反応フラ
スコ内に入れて、次に2.1g(0.3モル)の砂粒状金属リ
チウムを入れた。このスラリーに対し75m(0.9モ
ル)のTHF、15.75m(0.13モル)のスチレン、及び39
m(0.28モル)のジイソプロピルアミンの混合物を添
加漏斗から5-10分間は35℃に、次2時間にわたって30℃
で滴下した。さらに2時間室温において反応スラリーの
攪拌を続けた。つぎに、固体を含有する反応スラリーを
過して固体を除去し、そして約575mの液を回収
した。溶液生成物は清澄であり淡黄色であった。この生
成物の分析によればLi=0.34M、Mg=0.65M、アミド=
1.64M、THF/アミド=0.99、収率=86%であった。
3.n−ヘプタン溶媒中のLi0.67Mg0.33(NR2)1.33・1.21
THF n−ヘプタン中マグネシウムビス−ジイソプロピルアミ
ド(333m、0.70M)をまず1リットルのフラスコに
入れて、次にn−ヘプタン中4.2g(0.605モル)の金属
リチウム分散体を入れた。次に、このスラリーに76m
(0.90モル)のTHF、28m(0.245モル)のスチレン、
及び78.6m(0.561モル)のジイソプロピルアミンの
混合物を添加漏斗から、先ず最初の10分間は35℃におい
て、その後30℃で2時間にわたって滴下した。さらに2
時間室温にて反応スラリーの攪拌を行った。それから反
応スラリーを過して固体を除去し、そして明るい淡黄
色の液、約600mを回収した。生成物の分析によれ
ば、Li=0.84M、Mg=0.38M、アミド=1.59M、THF/
アミド=0.91、収率=90%であった。
4.n−ヘプタン中のLi0.833Mg0.167(NR2)1.167・1.06T
HF n−ヘプタン中のマグネシウムビス−ジイソプロピルア
ミド(166m、0.75M)を先ず1リットルの反応フラ
スコに入れた後、6.3g(0.908モル)の金属リチウム及
び70mのn−ヘプタンを加えた。次に、このスラリー
に76.0m(0.90モル)のTHF、47m(0.41モル)の
スチレン、及び118m(0.84モル)のジイソプロピル
アミンの混合物を添加漏斗から35℃において10分間滴下
して反応を開始させ、その後30℃で2時間反応を継続さ
せた。さらに2時間室温において反応スラリーを攪拌
し、過して固体を除去した。得られた溶液生成物(
液)は黄金色を呈し清澄であった。生成物の分析によれ
ば、Li=1.38M、Mg=0.27M、アミド=1.89M、THF/
アミド=0.91、収率=92%であった。
実施例III.少量のMDA(ジアルキルMg/金属Mgにより製
造した)の存在下での炭化水素溶媒中の溶解性リチウム
ジイソプロピルアミド・THF錯体の製造 A.10モル%のMDAの存在下でのシクロヘキサン中の炭
化水素溶解性LDA・THF錯体の製造 1.アルキルリチウムによる10%MDA含有LDA・THF錯体 シクロヘキサン中のn−ブチルリチウム(2.0M、50m
)を先ず反応フラスコに入れ、次に10℃未満で14.5m
(0.1036モル)のジイソプロピルアミンと反応させ
た。ジイソプロピルアミンを添加すると、反応混合物
は、LDAの白色固体沈澱物を生じた。この濃厚スラリー
に対して20mの0.5M(0.01モル)のマグネシウムビ
ス−ジイソプロピルアミドを加えて、スラリーを15分攪
拌した。反応スラリーは清浄な溶液に変った。この清澄
な溶液は1.19MのLi、0.119MのMg及び1.43Nの活性ア
ミドを含んでおり、20℃未満において2日以内に濁っ
た。この溶液に対し、約10m(0.12モル)のTHFを加
えて攪拌すると清浄な溶液に戻ったが、この溶液は2週
間より長い期間0℃乃至室温において安定であった。生
成物の分析によればLi==1.06M、Mg=0.106M、アミ
ド=1.28M、THF/アミド=0.99、収率=定量的であっ
た。
2.Li金属経路による10モル%MDA含有シクロヘキサン
中のLDA・THD錯体 シクロヘキサン(100m)中のn−ブチル−sec−ブチ
ルマグネシウム(DBM、1.0M)にシクロヘキサン150m
を追加してアルゴン雰囲気下に反応フラスコを入れ、
30m(0.214モル)のジイソプロピルアミンと30乃至6
0℃において反応させてMDAを生成させた。次に、この反
応フラスコに5.8g(0.835モル)の金属リチウム(砂粒
状)を35℃において加え、次に110m(0.786モル)の
ジイソプロピルアミン、78m、(0.95モル)のTHF、
及び44m(0.384モル)のスチレンの混合物を、最初
の10分間は38℃において、その後は30℃において2.5時
間にわたって滴下して反応させた。その後反応スラリー
を室温でゆっくりと攪拌しながら一夜放置した。翌朝、
スラリーを過して固体を除去した。得られた黄色の清
浄な液(500m)を分析した。生成物は室温乃至0
℃において2ケ月間沈澱を生ずることなく清澄であっ
た。この生成物の分析によればLi=1.48M、Mg=0.20
M、THF/アミド=1.02、アミド=1.86M、収率=94.1
%であった。
B.5モル%のMDAを含有する炭化水素溶媒中のLDA・THF
錯体 1.金属リチウム経路による5モル%のMDA(DBMから製
造した)を含有するn−ヘプタン中のLDA・THF錯体の製
造 先ずn−ヘプタン中のn−ブチル−sec−ブチルマグネ
シウム(DBM)(57.5m、1.05M)を90mの純粋な
n−ヘプタンと共に炉で乾燥済みの滴下漏斗、機械式攪
拌機、温度計及び凝縮器を備えた1リットル反応フラス
コに入れた。次に、40m(0.2857モル)のジイソプロ
ピルアミンをコントロールされた速度のもとに反応フラ
スコに加えて室温乃至還流温度において溶解性のMDAを
生成させた。その後MDA溶液を含有する反応フラスコに1
0.0g(1.44モル)の金属リチウム(砂粒状)を加え
た。炭化水素溶媒を加えることによって最終生成物の目
標とする濃度が十分に制御される。次にMDA中の金属リ
チウムスラリーをまず40±2.0℃において110m(1.36
モル)のTHF、70m(0.61モル)のスチレン、及び150
m(1.07モル)のジイソプロピルアミンの混合溶液を
滴下して反応させた。ドライアイス/ヘキサン冷却浴を
用いて反応温度を35乃至40℃に維持した。金属リチウム
の反応が開始された後、冷却浴を用いて反応温度を25
℃、10℃及び0℃に下げてみることを試みたが、発熱反
応が進行していることが温度の上昇により確認された。
最終的には反応の殆んどを室温(25℃±2.0℃)におい
て行なった。反応物の添加速度を維持し、3時間で完了
した。さらに1時間室温において反応スラリーを攪拌し
て反応を完了させた。赤味がかった固体粒子と未反応の
過剰の金属リチウムを含有する反応スラリーを過して
固体を除去し、LDAの黄色溶液(約510m)を得た。生
成物を分析したところ、最終生成物(溶液)は2.39Nの
活性アミドとリチウム1モル当り0.05モルのMgを含有し
ていた。0℃、室温、及び40℃において30日より長期
間生成物の熱安定性試験を行なった。生成物の分析によ
ればLi=2.18M、Mg=0.11M、アミド=2.39M、THF/
アミド=1.18、収率=90%であった。
同じ方法を用いてさらに二つの実験を行なった。即ちN
o.1(実験♯6288)試験では必要なDIPAの1/4、及びス
チレンとTHFとを全量、添加漏斗から加えた。No.2(実
験♯6292)ではDIPA全量、THFの10%を容器に加え、THF
の90%及びスチレン全量を添加漏斗から加えた。これら
の生成物の分析は次のとうりであった。
C.金属Mg、金属Na、及び金属Liを用いる一容器の反応
によって製造した、5モル%のMDA生成物を含有する炭
化水素溶媒中の溶解性(1)MDA及び(2)LDA・THF錯体 金属マグネシウム粉末(12.5g、0.515モル)、ヨウ素
結晶(0.30グラム)、及びn−ヘプタン(300m)を
反応フラスコに装入し、還流温度にて60分間加熱して金
属を活性化した。次に還流温度において金属スラリーに
70m(0.5モル)のジイソプロピルアミン、及び50m
(0.48モル)の塩化n−ブチルの混合物を滴下して反
応させた。約90分間で添加が完了した。さらに約2時間
攪拌しながら還流温度で反応を完了させた。灰白色のス
ラリーをその後40℃に冷却してから11.0g(0.48モル)
の金属Naを加えた。このスラリーに55m(0.480モ
ル)のスチレン、33m(0.40モル)のTHF、及び66m
(0.47モル)のジイソプロピルアミンの混合物を最初
の10分間は38℃で滴下し、残りの混合物は30℃で、2.5
時間の間に滴下した。30℃においてさらに2時間反応ス
ラリーを攪拌し、それから過して(容器中に75mの
スラリーを残して)清澄なMDAの液を得た。MDA溶液
(洗滌溶媒を含め709m)の分析結果は0.57MのMg、
1.13Nの活性アミド、及び痕跡量のNaClであった。
MDAとして約0.043モルのMg、及び固体NaCl、未反応金
属、および他の残留固体生成物を含んだ上記の反応スラ
リー75mを含む反応容器に7.5g(0.08モル)の金属L
i及び150mのn−ヘプタンを加えた。スラリーを38℃
に加熱して、それに57m(0.50モル)のスチレン、14
0m(1.0モル)のジイソプロピルアミン、及び82.0m
(1.0モル)のTHFの混合物を約2.5乃至3.0時間の間
に、最初は38℃で(10分間)そしてそれ以後28℃±2℃
で滴下した。室温でゆっくりと攪拌しながらスラリーを
一夜放置し、翌朝過した。液は黄色がかったオレン
ジ色であった。この生成物の分析したところ、Li=1.62
M、Mg=0.086M、アミド=1.81M、THF/アミド=1.0
5、収率=90%であった。
D.3.75モル%のMDAの存在下でのエチルベンゼン・ヘ
プタン中の炭化水素溶解性LDA・THF錯体の製造 先ずMg1モル当り0.32モルのTHFを含有するn−ヘプタ
ン中のMDA(60m、1.10M)を1リットルの反応フラ
スコにアルゴン雰囲気下に入れた。次に10.8g(1.56モ
ル)の金属リチウム(砂粒状)を約260mのエチルベ
ンゼンと共に加えた。金属スラリーを40℃に加熱してか
ら50m(0.62モル)のTHF及び100m(0.7143モル)
のジイソプロピルアミンを反応フラスコに加えた。残り
の50m(0.62モル)のTHF、96m(0.69モル)のDIP
A、及び76m(0.67モル)のスチレンを添加漏斗内で
混合して、反応フラスコに最初の10分間は40℃±2℃に
おいて、その後2.5時間にわたって30℃において滴下し
た。ドライアイス/ヘキサン冷却浴を用いて反応の温度
を維持した。さらに3時間攪拌した後過した。得られ
た液(約680m)は清澄な、琥珀色の、赤味がかっ
たワイン色のLDA溶液であった。この生成物の分析によ
ればLi=2.02M、Mg=0.075M、アミド=2.14M、THF/
アミド=0.95、収率=94%であった。
実施例IV.n−ヘプタン中のマグネシウムビス−ジ−n
−ブチルアミドを5モル%含有する炭化水素溶解性リチ
ウム ジ−n−ブチルアミド・THF錯体の製造 先ずn−ヘプタン中のジ−n−sec−ブチルマグネシウ
ム(28.5m、1.05M)を、500mの反応フラスコに
アルゴン雰囲気下で入れた。次に、ジ−n−ブチルアミ
ン(10m、0.07モル)を良く攪拌しながら室温乃至還
流温度(25乃至60℃)において滴下して溶解性のマグネ
シウム ビス−ジ−n−ブチルアミドを生成させた。こ
の反応フラスコに100mのn−ヘプタン及び4.52g
(0.65モル)の金属リチウムを35-40℃で装入した。マ
グネシウム ビス−ジ−n−ブチルアミド中の金属スラ
リーを40℃において1時間攪拌した。計算された量の炭
化水素溶媒を加えることによって最終生成物の目標とす
る濃度は十分に制御できる。それから金属リチウムスラ
リーを最初は35℃±2℃においてジ−n−ブチルアミン
(105m、0.623モル)、スチレン(33m、0.29モ
ル)、及びTHF(45m、0.55モル)の混合溶液を滴下
して反応させた。反応温度は0乃至35℃に変化させた
が、それでも反応の速度は良好に保たれた(より低温に
おいてさえも)。最終的には反応温度を冷却浴を用いて
30℃±5℃に維持した。反応物の添加は2.5時間で完了
したが、さらに1時間反応させて反応を完了させた。白
色の絹毛状固体を含有する反応スラリーが反応期間の終
りに見られた。絹のような固体の白色沈澱物は溶解性の
生成物を得るのに十分なTHFが存在しなかったために生
じたと考えられる。それから良好な攪拌のもとに13m
(0.16モル)のTHFを追加して加えてスラリー中に存在
した、きらきらした絹毛状の固体の大部分を溶解させ
た。30℃で2時間攪拌した後、スラリーを過して懸濁
固体及び未反応の過剰金属リチウムを除去し、マグネシ
ウム ビス−ジ−n−ブチルアミドを含んだリチウム
ジ−n−ブチルアミドの黄色溶液を得た。液の最終容
積は305mに近かった。一晩0℃に冷却しておくと清
澄な液は沈澱を生成した。そこで、これに13mのTH
F(0.16モル)を加えて0℃±3℃において2、3週間
熱的に安定な溶液を得た。この溶液の分析によればLi=
1.62M、Mg=0.094M、アミド=1.81M、THF/アミド=
1.51、収率=94%であった。
実施例V.Li金属経路によるマグネシウム ジピロリジ
ドを5モル%含有する炭化水素溶解性リチウム ピロリ
ジド・THF錯体の製造 先ずシクロヘキサン中のジ−n−sec−ブチルマグネシ
ウム(60m、1.23M)を炉で乾燥した1リットルの反
応フラスコにアルゴン雰囲気下で入れた。次に、150m
のシクロヘキサンと15m(0.180モル)のピロリジ
ンを25乃至60℃において良く攪拌しながら低下した。反
応スラリーを55℃±5℃にて45分間攪拌し、不溶解性の
白色固体であるマグネシウム ジ−ピロリジドを形成さ
せた。冷却浴を用いてスラリー温度を40℃に戻してか
ら、12g(1.73モル)の金属リチウムをシクロヘキサン
中の分散体として反応フラスコに加えた。最終生成物溶
液の目標とする濃度の2.0Mは必要容積のシクロヘキサ
ンを加えることによって十分に制御できた。金属リチウ
ム及びマグネシウム ジ ピロリジドを含有する反応ス
ラリーにTHF(125m、1.525モル)、ピロリジド(125
m、1.5モル)、及びスチレン(85m、0.74モル)
の混合溶液を滴下して、38℃において(10分間)、そし
て30℃において(2.5時間)反応させた。反応スラリー
の色は依然として灰色がかっていて、リチウム化合物の
生成と共に固体マグネシウム ジ−ピロリジドが溶解す
る故にスラリーは稀薄になった。反応スラリーを20℃±
5℃でゆっくりと攪拌しながら一晩放置した。翌朝、
過して固体を除去すると清澄な黄色の溶液生成物が得ら
れた。液の全容積は745mであり活性アミドの濃度
は2.03Nであった。この溶液の分析によれば、Li=1.79
M、Mg=0.105M、アミド=1.99M、THF/アミド=1.0
2、収率=91%であった。
実施例VI.5モル%のマグネシウム ジ−ヘキサメチル
ジシラジドの存在下での炭化水素溶解性のリチウムヘキ
サメチルジシラザード・THF錯体の製造 n−ヘプタン中のジ−n−sec−ブチルマグネシウム(5
0m、1.05M)を先ず125mの新しいn−ヘプタンと
共にアルゴン雰囲気下に1リットルの反応フラスコに加
えた後、30乃至86℃(還流)において約45分間、25m
(0.118モル)のヘキサメチルジシラザンと反応させ
た。次に8.6g(1.24モル)の金属リチウム(分散体)
を30℃にて加えた。次いで金属リチウムスラリーを最初
は40℃±2℃において15分間、その後30℃において3時
間、スチレン(65m、0.567モル)、THF(180m、
2.19モル)、HMDS(255m、1.21モル)の混合物の滴
下物と反応させた。さらに3時間室温(25℃±3℃)で
攪拌して反応スラリーの反応を完結させてから過し
た。得られた液は明るい淡黄色の清澄なLHS溶液であ
った。この生成物の分析によれば全アミド=1.13M、Mg
=0.0575M、THF/アミド=2.64、収率=80%であっ
た。LHS・THF錯体を純粋なTHF媒体中において上述の方法
と同じ方法によってマグネシウムを使用、又は使用せず
に製造した。これらの二つの実験の分析結果を以下に示
す。
実施例VII.金属Na及び金属Mg経路によるシクロヘキサ
ン中の炭化水素溶解性ナトリウム・マグネシウム トリ
−ジイソプロピルアミドの製造 A.Na0.285Mg0.714[N(iPr)2]1.713・0.31THF 金属マグネシウム細片(10.02g、0.412モル)、ヨウ素
結晶(0.2g)、及びシクロヘキサン(500m)を1リ
ットルの反応フラスコに入れて、約1時間アルゴン雰囲
気下で還流温度(80℃)に加熱して金属を活性化した。
次いで、塩化n−ブチル(42m、0.401モル)及びジ
イソプロピルアミン(60m0.428モル)を混合溶液と
して良く攪拌しながら制御された速度で加えた。この混
合溶液の添加は90分間で完了した。反応スラリーを還流
温度でさらに2時間攪拌させて反応を完了させた。白色
固体(R2NMgCl)を含有する反応スラリーを30℃に冷却
した。金属Na塊から得た約20.0gの金属ナトリウム分散
体を加えた。次に反応スラリーをスチレン(60m、0.
52モル)、THF(15m、0.1786モル)、及びジイソプ
ロピルアミン(95m、0.68モル)の混合溶液の添加漏
斗からの滴下添加物と35℃で反応させた。約10mの混
合溶液を添加すると反応温度が上昇し始めた。3時間の
添加の間、冷却浴を使用して反応温度を35℃に維持し
た。さらに2時間、35℃でスラリーの攪拌を行い反応を
完了させ、過して固体を除去した。液は清澄な黄色
溶液として810m得られた。この生成物の分析によれ
ばNa=0.20M、Mg=0.50M、アミド=1.21M、THF/ア
ミド=0.18であった。
B.Na0.5Mg0.5(NiPr2)1.5・1.245THF 以下の原料物質をその順に添加して(A)に記述したもの
と同じ方法によって製造した。
金属マグネシウム細片(10.0g、0.411モル)、塩化n
−ブチル(40m、0.383モル)、ジイソプロピルアミ
ン(60m、0.428モル)ヨウ素結晶(0.2g)、シクロ
ヘキサン(500m)、金属ナトリウム(20g)、スチ
レン(95m、0.83モル)、THF(80.0m、0.976モ
ル)、ジイソプロピルアミン(115m、0.8215モ
ル)。この生成物の分析によれば、Na=0.47M、Mg=0.
43M、アミド=1.38M、THF/アミド=0.83であった。
実施例VIII.ヘプタン中のLixMgy(NR2)z・nTHF・mLiClの
製造 金属マグネシウム(12.95g、0.533モル)、800mの
n−ヘプタン0.25gのヨウ素結晶をアルゴン雰囲気下に
反応フラスコに入れた。約60分間還流温度(98℃±1.0
℃)に加熱して金属を活性化した。50m(0.478モ
ル)のn-BuCl、及び70m(0.5モル)のジイソプロピ
ルアミンを添加漏斗内で混合して、還流温度(60-98
℃)で金属スラリーに滴下した。反応物の添加の間還流
温度は絶えず降下した。3時間攪拌した後、白色の微細
固体を含有する反応スラリーを38℃に冷却した。このス
ラリーに6.98g(01.0057モル)の砂粒状金属リチウム
をくわえ、続いて40mのTHF(0.4915モル)、57m
のスチレン(0.5モル)、及び140m(1.0モル)のジ
イソプロピルアミンの混合物を添加漏斗から、最初は38
℃で15分間、次に32℃で2.5時間滴下して反応させた。
反応スラリーは室温で攪拌しながら一晩放置した。翌
朝、未反応の金属リチウムは殆んど見出せなかった(浮
遊しているものはなかった)。固体を含有する反応スラ
リーをその後過して黄色の溶液を得た。この生成物の
分析によれば0.45Mのマグネシウム、0.6705Mのリチウ
ム、1.6Mの活性アミド、及び0.228Mの塩化物を含有し
ていた。
例B 上記の最終スラリーの一部を1当量の追加THFを用いて
処理し、すべての固体LiClを溶解させて生成物の溶液と
した(若干の懸濁固体を除去するため過して得られ
た)。
実施例IX.シクロヘキサン中のMg[N(iPr)2]2・LiBr・2THF
の製造 金属マグネシウム微粒粉末(12.165g、0.5モル)、450
mのシクロヘキサン、及び0.3gのヨウ素結晶を反応
フラスコにアルゴン雰囲気下に入れた。還流温度(80℃
±1.0)に約1時間加熱して金属を活性化した。54m
(0.5モル)の臭化n−ブチル(n-BuBr)を還流温度に
おいて反応フラスコに添加漏斗から加えたが、金属とn-
BuBrとの間の反応はそれほど起こらなかったので、70m
(0.5モル)のジイソプロピルアミンを約45分還流温
度において反応フラスコに滴下した。ただちにブタンを
放出しながら激しい反応が始まり、還流温度が添加の間
絶えず降下するのが見られた。還流温度において3時
間、そして室温において3時間反応を継続させた。白色
微細固体を含んだ反応スラリーを室温においてゆっくり
と攪拌しながら一晩放置した。翌朝、290m(0.5モル
のNBL)のシクロヘキサン中のn−ブチルリチウムを反
応スラリーに30℃±2℃において滴下し、続いて70m
(0.5モル)のジイソプロピルアミンと75m(0.92モ
ル)のTHFを加えた。マグネシウム ビス−ジイソプロ
ピルアミドと臭化リチウムが生成し、反応スラリーの温
度上昇が認められた。反応スラリーを約60分間室温で攪
拌した。微細な懸濁粒子の微少量を含有する反応スラリ
ーを過して、清澄な黄色(金色)の溶液生成物を得
た。得られた液の最終容積は990mであった。
生成物を分析したところ、0.462Mの全マグネシウム、
0.5Mのリチウム、0.5Mの臭化物、0.95Nの活性アミ
ド、及び0.925MのTHFであった。分析から導き出された
生成物の式はMg[N(iPr)2]2・LiBr・2THFである。
実施例X.シクロヘキサン中の溶解性LiN(iPr)2・LiBr・
2.5THF錯体の製造 2.0Mシクロヘキサン中の清澄なLDA・THFの50mを8.70
3gの無水LiBrと磁気攪拌棒の入った容器内に加えた。
この混合物(スラリー)を30分室温で攪拌したが、固体
は殆んど溶解しなかった。
4.1m(0.05モル)のTHFをよく攪拌しながら30分間滴
下した。いくらかの固体(約25%)が溶解した。さらに
4.1mのTHFを加えて30分間攪拌すると、さらに多くの
LiBr固体が溶解した。しかしさらに30分攪拌してもまだ
約25%の固体が溶解されずに残っていた。さらに4.3m
のTHFを加えて混合物をさらに30分攪拌したところ、
固体の90%より多くが溶解し、曇った(濁った)溶液と
なった。
THF中のLiBr溶解度(0.32モルLiBr/モルTHF)は同じ種
類の濁りを示したので、濁りと曇りは無水LiBr中の不純
物に起因するものと思われる。
実施例XI.無水MgCl2/金属Liの経路による炭化水素溶
解性の限定量のエーテルとのMDA錯体 市販の無水塩化マグネシウム(50.0g、0.525モル)、
8.52g(0.118モル)のTHF、及び100mのn−ヘプタ
ンをアルゴン雰囲気下に反応フラスコに入れて45℃で約
2時間加熱した後、ゆっくりと攪拌しながら室温で一晩
放置した。翌日、ジイソプロピルアミン(86.1g、0.85
モル)、125mのn−ヘプタン及び5.90g(0.85モ
ル)の金属LiをMgCl2スラリーを含んだ反応フラスコに
加えた。スラリーをその後38℃に加熱した。それからス
チレン(40.23g、0.386モル)を添加漏斗に入れ、反応
スラリーに36℃±2℃の温度で3時間滴下した。スチレ
ンの添加完了後(反応後)、反応スラリーを25乃至36℃
で3時間置いて反応を完了させ、室温で一晩放置した。
翌朝、白色味のある多量の固体を含有する反応スラリー
を過し固体を除去して清澄な黄色溶液の液を得た。
溶液生成物の分析によれば、0.85Mのマグネシウム、1.
67Nの活性ジイソプロピルアミド、THF/MDAモル比=0.3
0であり、MgCl2からのMgの収率は66.9%、スチレン基準
の収率は90.9%であった。
実施例XII.無水MgCl2及び金属リチウムの経路を用いた
5モル%のMDAを含むn−ヘプタン中のLDA・THF錯体の製
造 市販の無水塩化マグネシウム(10.05g、0.105モル)を
炉で乾燥済みの滴下漏斗、機械式攪拌機、温度計、及び
凝縮器を備えた1リットルの反応フラスコにアルゴン雰
囲気下に、150m(132.0g、1.54モル)のTHFと共に
入れた。このスラリーを40℃で1時間攪拌して、20m
の2.0M LDAを開始剤、また水分がもし存在した場合に
それを消すために加えた。それからスラリーを標準温度
(20℃)でゆっくりと攪拌しながら一晩放置した。翌
朝、MgCl2を含んだ反応フラスコにジイソプロピルアミ
ン(220.0g、2.17モル)、200mのヘプタン、及び金
属リチウム(17.69g、2.55モル)を加えた。
次に、MgCl2を含んだ金属リチウムスラリーに21.8℃
(室温)において34m(30.07g、0.417モル)のTHF
及び115.7m(105.16g、1.01モル)のスチレンの混
合溶液を滴下して反応させた。反応は直ちに始まり、温
度の上昇を伴った。反応の開始後はスラリーの温度をド
ライアイス/ヘキサン浴を用いて30℃±2℃に維持し
た。反応物の添加を一定に保ち、3時間で完了させた。
さらに2時間反応スラリーを室温において攪拌し、反応
を完結させた。その後、固体粒子及び過剰の金属リチウ
ムを含有する反応スラリーを過して黄色の溶液生成物
を得た。溶液生成物を分析した。最終生成物(溶液)は
2.205Nの活性アミド、0.098MのMg(MDA)、2.0MのLDA
を含み、THFの活性アミドに対するモル比は1.23で溶解
した塩化物は500ppm未満であった。生成物溶液の收率は
88.4%であり、MgCl2からMDAへの収率は77.5%であっ
た。
実施例XIII.無水MgCl2と金属リチウムの経路を用いた1
0モル%のMDAを含有するn−ヘプタン中のLDA・THF錯体
の製造 同じ方法(実施例XIIに記載したもの)により、市販の
無水MgCl2(15.0g、0.1575モル)、THF(128g、1.76
モル)、金属リチウム(18.06g、2.6モル)、ジイソプ
ロピルアミン(220g、2.18モル)、スチレン(100g、
0.96モル)、200mのn−ヘプタン及び開始剤として2
0mの2MLDAを用いて操作を行なった。
この実験において得られる最終溶液生成物は2.1Nの活
性アミド、0.17MのMDA、1.76MのLDAを含み、密度は0.
816g/m、THF/LDAのモル比は1.2であった。実際の
収率は89.3%であり、無水MgCl2からMDAとしてのMgの回
収(変換)は90%であった。
実施例XIV.無水(市販)のMgCl2及び金属リチウムの経
路を用いた60モル%のMDA、40モル%のLDAを含有するn
−ヘプタン中のLDA・MDA・THF錯体の製造 市販の無水塩化マグネシウム(76.0g、0.80モル)、TH
F(20m、0.24モル)、及び200mのn−ヘプタンを
アルゴン雰囲気下に炉で乾燥済みの1リットル反応フラ
スコに装入して、1時間45℃に加熱した。次に、10m
の0.5MのMDA(ジアルキル−Mg反応によって既に製造さ
れている)を開始剤として加え、次いで、ジイソプロピ
ルアミン(135g、1.335モル)、金属リチウム(11.7
g、1.68モル9、及び300mのn−ヘプタンを加え
た。
次にスチレン(69.43g、0.66モル)を滴下してスラリ
ーを30℃で反応させた。反応は直ちに始まり、温度が上
昇した。ヘキサン−ドライアイス冷却浴を用いて、反応
スラリーの温度を30℃±2℃に維持した。反応物の添加
を続け、3時間で完了した。さらに3時間反応スラリー
を攪拌し反応を完結させた。それから反応スラリーを
過して清澄な黄色の溶液生成物を得た。溶液生成物(62
8.3g、820m)を分析した。最終生成物(溶液)は1.
2Nの活性アミド、0.45MのMDA、0.3MのLDA、THF/LDA
モル比=0.97、及び<200ppmのClを含有していた。
以上の実施例は以下の一般的で表わされる各種の生成物
のいくつかを例示している。
▲M ▼▲M ▼(MRR′)・nLB・mM
X 式中M、M、M、M、X、R、R′、x、y、
z、n及びmは本明細書において本式を始めて説明した
通りの意味を有する。実施例はx、y、z、nおよびm
の選ばれた値によって定義された、好ましいモル濃度範
囲内の好ましい組成物を示している。一つの好ましい群
の組成物はハロゲン化リチウムを含まない、即ちmが0
であって、これらの組成物において、xの値は0.01乃至
0.99であり、yの値は0.99乃至0.01であって、zはx+2y
に等しく、nは0より大で3未満の数である。ハロゲン
化リチウムを含有しない組成物の別の群において、xは
0.8乃至0.99の数であり、yは0.2乃至0.01であって、z
はx+2yに等しく、nはzの1乃至2倍に等しい。ハロゲ
ン化リチウムを有する組成物は組成物中のハロゲン化リ
チウム1モルに対しTHFのようなルイス塩基を2モル追
加することが必要である。xが0で、mが0乃至2のと
き、nは0乃至4である。xとyが両方とも0より大で
あり、mが0より大で2以下の時、nはmにx+2を掛け
たものに等しい、即ちn=m(x+2)である。yが0、xが
1であって、mが0より大で2以下の時、nはmの2倍
に1を足したもの、に等しい、即ちn=2m+1である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コンラッド・ウイリアム・カミアンスキ アメリカ合衆国ノース・カロライナ州ガス トニア、イーストウッド・ドライブ 516 (72)発明者 ロバート・チャールズ・モリスン アメリカ合衆国ノース・カロライナ州ガス トニア、エルウッド・ドライブ 1946 (72)発明者 ランディー・ウィンフレッド・ホール アメリカ合衆国ノース・カロライナ州キン グス・マウンテン、ルート 4、ボックス 697

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: Ma xMb y(McRR′)z・nLB・mMdX で表されることを特徴とするアルカリ金属ジオルガノア
    ミド組成物。 (ただし、Maはリチウム、ナトリウム、カリウム及びこ
    れらの混合物から選択したものであり、Mbはマグネシウ
    ム、カルシウム、バリウム又はストロンチウムから選択
    したものであり、Mcは窒素であり、Mdはリチウムであ
    り、R及びR′は、水素、炭素原子数1〜10のアルキル
    基、炭素原子数4〜10のシクロアルキル基及びアルキル
    基の炭素原子数が1〜5のトリアルキルシリル基からな
    る群から独立に選択したもの又はMcRR′全体としてピロ
    リジン基又はピペリジン基を表すものであり、Xは塩
    素、臭素又はヨウ素であり、LBはアルキルエーテル、シ
    クロアルキルエーテル、モノアルキルアミン、ジアルキ
    ルアミン、トリアルキルアミン、モノシクロアルキルア
    ミン、ジシクロアルキルアミン、ヘテロ環式アミン及び
    これらの混合物から選択されるルイス塩基であり、かつ
    x、y、z、n及びmは組成物全体との関係において個々の成
    分のモル比率を規定する数であって、x+y=1、z=x+2
    y、nは0より大で4未満の数、mは0〜2の数であ
    る。)
  2. 【請求項2】請求項1記載の組成物において、Maがリチ
    ウム、ナトリウム及びこれらの混合物から選択したもの
    であり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が水素及
    び炭素原子数1〜10のアルキル基から独立に選択したも
    のであり、LBがシクロアルキルエーテル、モノアルキル
    アミン、ジアルキルアミン及びこれらの混合物から選択
    されるルイス塩基であり、かつmが0であることを特徴
    とする組成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の組成物において、Maがリチ
    ウム、ナトリウム及びこれらの混合物から選択したもの
    であり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が共にイ
    ソプロピル基であり、LBがテトラヒドロフラン、ジイソ
    プロピルアミン及びこれらの混合物から選択されるもの
    であり、xの値が0.01〜0.99であり、yの値が0.99〜0.
    01であり、nが0より大で3未満となる数であり、かつ
    mが0であることを特徴とする組成物。
  4. 【請求項4】請求項3記載の組成物において、xの値が
    0.80〜0.99であり、yの値が0.01〜0.20であって、nが
    zに1.5±0.5を掛けたものに等しい値であることを特徴
    とする組成物。
  5. 【請求項5】請求項1記載の組成物において、Mbがマグ
    ネシウムであり、R及びR′が共にイソプロピル基であ
    り、LBがテトラヒドロフランであり、x及びmの値が共
    に0であり、かつnの値が0.1〜3であることを特徴と
    する組成物。
  6. 【請求項6】請求項1記載の組成物において、Mbがマグ
    ネシウムであり、R及びR′が共にイソプロピル基であ
    り、Xが臭素であり、LBがテトラヒドロフランであり、
    xが0であり、nの値が0より大で4未満であり、かつ
    mが0より大で2未満であることを特徴とする組成物。
  7. 【請求項7】請求項1記載の組成物において、Maがリチ
    ウムであり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が共
    にイソプロピル基であり、Xが塩素及び臭素から選択さ
    れるものであり、LBがテトラヒドロフラン又はテトラヒ
    ドロフランとジイソプロピルアミンの混合物であり、x
    の値が0.01〜0.99であり、yの値が0.99〜0.01であり、
    n=m(2+x)であり、かつmが0より大で2未満であるこ
    とを特徴とする組成物。
  8. 【請求項8】請求項1記載の組成物において、Maがリチ
    ウムであり、Xが塩素及び臭素から選択されるものであ
    り、yの値が0であり、n=2m+1であり、かつmが0よ
    り大で2未満であることを特徴とする組成物。
  9. 【請求項9】式: Ma xMb y(McRR′)z・nLB・mMdX で表されるアルカリ金属ジオルガノアミド組成物の製造
    方法にして、ルイス塩基LBを含有する炭化水素溶媒中に
    おいて、Mb(McRR′)2で表されるアルカリ土類金属ビス
    有機アミド化合物及び式RR′McMbXで表されるハロゲン
    化有機アミドアルカリ土類金属化合物及び式MbX2で表さ
    れるアルカリ土類金属ハロゲン化物からなる群から選択
    されるアルカリ土類金属化合物の存在下で、Maで表され
    るアルカリ金属又は式R′Maで表される有機アルカリ金
    属化合物を式RR′McHで表される有機アミン化合物と0
    〜50℃で反応させることを特徴とする方法。 (ただし、Maはリチウム、ナトリウム、カリウム及びこ
    れらの混合物から選択したものであり、Mbはマグネシウ
    ム、カルシウム、バリウム又はストロンチウムから選択
    したものであり、Mcは窒素であり、Mdはリチウムであ
    り、R及びR′は、水素、炭素原子数1〜10のアルキル
    基、炭素原子数4〜10のシクロアルキル基及びアルキル
    基の炭素原子数が1〜5のトリアルキルシリル基からな
    る群から独立に選択したもの又はMcRR′全体としてピロ
    リジン基又はピペリジン基を表すものであり、Xは塩
    素、臭素又はヨウ素であり、LBはアルキルエーテル、シ
    クロアルキルエーテル、モノアルキルアミン、ジアルキ
    ルアミン、トリアルキルアミン、モノシクロアルキルア
    ミン、ジシクロアルキルアミン、ヘテロ環式アミン及び
    これらの混合物から選択されるルイス塩基であり、かつ
    x、y、z、n及びmは組成物全体との関係において個々の成
    分のモル比率を規定する数であって、x+y=1、z=x+2
    y、nは0より大で4未満となる数、mは0〜2の数で
    ある。)
  10. 【請求項10】請求項9記載の方法において、Maがリチ
    ウムであり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が共
    にイソプロピル基であり、Xが塩素又は臭素であり、LB
    がテトラヒドロフランであり、m/n比が0.5未満で、かつ
    x/y比が0.5より大であって、ヘプタン又はシクロヘキサ
    ン中、塩化ジイソプロピルアミドマグネシウムの存在下
    で、金属リチウムをジイソプロピルアミン及びスチレン
    と20〜40℃で反応させ、得られる清澄な生成物溶液を回
    収することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】請求項9記載の方法において、Maがリチ
    ウムであり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が共
    にイソプロピル基であり、LBがテトラヒドロフランであ
    り、m/n比が0.5より大で、かつx/y比が0.5未満であっ
    て、ヘプタン又はシクロヘキサン中、塩化ジイソプロピ
    ルアミドマグネシウムの存在下で、金属リチウムをジイ
    ソプロピルアミン及びスチレンと反応させ、MdXを分離
    し、アミド1モル当り3モル以下のテトラヒドロフラン
    をさらに加えて、得られる溶液を回収することを特徴と
    する方法。
  12. 【請求項12】請求項10記載の方法において、Maがリチ
    ウムであり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が共
    にイソプロピル基であり、Xが塩素又は臭素であり、LB
    がテトラヒドロフランであり、xの値が0.01〜0.99であ
    り、yの値が0.99〜0.01であり、nが0より大で3未満
    となる数であり、かつmが0であって、限定された量の
    テトラヒドロフランを含む炭化水素中において、マグネ
    シウムジイソプロピルアミドの存在下で、金属リチウム
    をジイソプロピルアミン及びスチレンと反応させ、得ら
    れる溶液を回収することを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】請求項9記載の方法において、Maがナト
    リウムであり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が
    共にイソプロピル基であり、LBがテトラヒドロフランで
    あり、xの値が0.01〜0.99であり、yの値が0.99〜0.01
    であり、nが0より大で3未満となる数であり、かつm
    が0であって、前記アルカリ土類金属化合物がマグネシ
    ウムビスジイソプロピルアミド又は塩化ジイソプロピル
    アミドマグネシウムであることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】式: Mg(NRR′)2・nLB・mMdX で表される炭化水素溶解性のマグネシウムビスジアルキ
    ルアミド又はマグネシウムビスモノアルキルアミドの製
    造方法にして、金属マグネシウムをハロゲン化アルキル
    及びモノアルキルアミン又はジアルキルアミンと反応さ
    せてハロゲン化モノアルキルアミドマグネシウム又はハ
    ロゲン化ジアルキルアミドマグネシウムを生成させ、こ
    れをさらに、LB及びスチレン又は有機リチウム又はリチ
    ウムモノアルキルアミド又はリチウムジアルキルアミド
    存在下で、金属リチウム及びモノアルキルアミン又はジ
    アルキルアミンと反応させて、ハロゲン化リチウムと錯
    形成したマグネシウムビスモノアルキルアミド又はマグ
    ネシウムビスジアルキルアミドの溶液を生成させること
    を特徴とする方法。 (ただし、Mdはリチウムであり、R及びR′はアルキル
    基、シクロアルキル基、ヘテロアルキル基又は水素であ
    り、Xはハロゲンであり、LBはルイス塩基であり、かつ
    nは0より大で4未満の数である。)
  15. 【請求項15】請求項14記載の方法において、R及び
    R′が共にイソプロピル基であり、LBがテトラヒドロフ
    ランであり、かつn=2でm=1であることを特徴とす
    る方法。
  16. 【請求項16】請求項14記載の方法において、nが0よ
    り大で0.5未満であり、かつmが0であることを特徴と
    する方法。
  17. 【請求項17】式: Mg(NRR′)2・nLB で表される炭化水素溶解性のマグネシウムビスジアルキ
    ルアミド又はマグネシウムビスモノアルキルアミドの製
    造方法にして、炭化水素溶媒中で金属マグネシウムをハ
    ロゲン化アルキル及びモノアルキルアミン又はジアルキ
    ルアミンと反応させてハロゲン化モノアルキルアミドマ
    グネシウム又はハロゲン化ジアルキルアミドマグネシウ
    ムを生成させ、これをさらにLB及びスチレンの存在下
    で、金属ナトリウム及びモノアルキルアミン又はジアル
    キルアミンと反応させて、マグネシウムビスモノアルキ
    ルアミド又はマグネシウムビスジアルキルアミドの溶液
    を生成させることを特徴とする方法。 (ただし、R及びR′はアルキル基、シクロアルキル
    基、ヘテロアルキル基又は水素であり、LBはルイス塩基
    であり、かつnは0より大で3未満の数である。)
  18. 【請求項18】式: Mg(NRR′)2・nLB で表される炭化水素溶解性のマグネシウムビスジアルキ
    ルアミド又はマグネシウムビスモノアルキルアミドの製
    造方法にして、LBを含有する炭化水素溶媒中で、ジアル
    キルマグネシウムを2モル当量のモノアルキルアミン又
    はジアルキルアミンと反応させることを特徴とする方
    法。 (ただし、R及びR′はアルキル基、シクロアルキル
    基、ヘテロアルキル基又は水素であり、LBはルイス塩基
    であり、かつnは0より大で3未満の数である。)
  19. 【請求項19】請求項1記載の組成物において、Maがリ
    チウムであり、R及びR′が共にイソプロピル基であ
    り、LBがテトラヒドロフランであり、y及びmが0であ
    り、かつnが2に1.1〜1.9の値を掛けたものであること
    を特徴とする組成物。
  20. 【請求項20】請求項19記載の組成物において、nが2
    に1.2〜1.6の値を掛けたものであることを特徴とする組
    成物。
  21. 【請求項21】請求項9記載の方法において、Maがリチ
    ウムであり、Mbがマグネシウムであり、R及びR′が共
    にイソプロピル基であり、Xが塩素又は臭素であり、LB
    がテトラヒドロフランであり、mが0であって、炭化水
    素中、塩化ジイソプロピルアミドマグネシウムの存在下
    で、金属ナトリウムをジイソプロピルアミン及びスチレ
    ンと反応させて塩化ナトリウム沈殿及びマグネシウムビ
    スジイソプロピルアミドを生成させ、さらに金属リチウ
    ムを加えた後、20〜40℃でジイソプロピルアミン、スチ
    レン及びテトラヒドロフランを加え、得られる混合物を
    濾過してハロゲン化物の塩を含まないリチウム・マグネ
    シウムジイソプロピルアミドの溶液を分離することを特
    徴とする方法。
  22. 【請求項22】請求項1記載の組成物において、Maがリ
    チウムであり、R及びR′が共にイソプロピル基であ
    り、LBがテトラヒドロフランであり、y及びmが0であ
    り、かつnがzに1.1〜1.9の値を掛けたものであること
    を特徴とする組成物。
  23. 【請求項23】請求項19記載の組成物において、nがz
    に1.2〜1.6の値を掛けたものであることを特徴とする組
    成物。
  24. 【請求項24】請求項1記載の組成物において、Maがリ
    チウムであり、R及びR′が共にイソプロピル基であ
    り、yが0であり、mが0より大で2未満であり、かつ
    nが1より大で4未満であることを特徴とする組成物。
  25. 【請求項25】請求項9記載の方法において、前記アル
    カリ土類金属化合物が塩化マグネシウムであって、当該
    塩化マグネシウムがルイス塩基中その場で活性化される
    ことを特徴とする方法。
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