JPH06313441A - 自動復帰機能付トルクリミッタ - Google Patents
自動復帰機能付トルクリミッタInfo
- Publication number
- JPH06313441A JPH06313441A JP5102639A JP10263993A JPH06313441A JP H06313441 A JPH06313441 A JP H06313441A JP 5102639 A JP5102639 A JP 5102639A JP 10263993 A JP10263993 A JP 10263993A JP H06313441 A JPH06313441 A JP H06313441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cage
- elastic body
- torque limiter
- retainer
- eccentric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長い時間間隔をおいて自動復帰するトルクリ
ミッタにおいて、再復帰させる機構の構造を簡単にし、
組立や調整を容易にする。 【構成】 内輪1に取付けたガイドローラ軸受19に、
ローラ3の保持器4を摺接させ、ガイドローラ軸受19
の公転により保持器4を偏心運動させる。保持器4の外
周に多数の弾性材22を配置し、各弾性材22を内輪回
転方向に傾かせる。内輪1の回転に伴なって保持器4が
偏心すると、保持器4の外径方向と内径方向の偏心部分
との間で弾性体22から保持器4に作用する送り力に差
が生じ、その差により保持器4が低速で内輪方と同じ向
に回転する。
ミッタにおいて、再復帰させる機構の構造を簡単にし、
組立や調整を容易にする。 【構成】 内輪1に取付けたガイドローラ軸受19に、
ローラ3の保持器4を摺接させ、ガイドローラ軸受19
の公転により保持器4を偏心運動させる。保持器4の外
周に多数の弾性材22を配置し、各弾性材22を内輪回
転方向に傾かせる。内輪1の回転に伴なって保持器4が
偏心すると、保持器4の外径方向と内径方向の偏心部分
との間で弾性体22から保持器4に作用する送り力に差
が生じ、その差により保持器4が低速で内輪方と同じ向
に回転する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長い時間間隔をおい
て自動復帰を繰り返すトルクリミッタに関するものであ
る。
て自動復帰を繰り返すトルクリミッタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般産業機械においては、機械の致命的
事故の防止のために、従動側の過負荷に対して原動機側
の動力伝達を切離し、従動側が正常状態に回復した時
は、自動的に元の状態に復帰して動力伝達を繰り返すト
ルクリミッタを組込む場合がある。このトルクリミッタ
では、原動機側が高速度で回転している状態で極めて短
い時間間隔で自動復帰が繰り返されると、従動側に無理
を強いることになるため、所定の長い時間間隔をおいて
自動復帰する機能が求められる。
事故の防止のために、従動側の過負荷に対して原動機側
の動力伝達を切離し、従動側が正常状態に回復した時
は、自動的に元の状態に復帰して動力伝達を繰り返すト
ルクリミッタを組込む場合がある。このトルクリミッタ
では、原動機側が高速度で回転している状態で極めて短
い時間間隔で自動復帰が繰り返されると、従動側に無理
を強いることになるため、所定の長い時間間隔をおいて
自動復帰する機能が求められる。
【0003】上記のような長い時間間隔で自動復帰する
トルクリミッタとして、従来、図12及び図13に示す
ものが提案されている。
トルクリミッタとして、従来、図12及び図13に示す
ものが提案されている。
【0004】この提案のトルクリミッタは、内輪31と
外輪32の対向する面に、円筒面33と、多角形の板ば
ね35の各辺に形成される係合面34を設け、内外輪3
1、32の間に設けた保持器36のポケットに、円筒面
33と係合面34の最小すきま部に係合するローラ37
を組込んでいる。
外輪32の対向する面に、円筒面33と、多角形の板ば
ね35の各辺に形成される係合面34を設け、内外輪3
1、32の間に設けた保持器36のポケットに、円筒面
33と係合面34の最小すきま部に係合するローラ37
を組込んでいる。
【0005】また、保持器36と外輪32にそれぞれ共
回りするように設けた円環部38、39を微少なすき間
をもって嵌合させ、内輪31と保持器36間に圧入した
転動体40により保持器36側の円環部38を径方向に
変形させ、両円環部38、39を複数位置で接触させて
いる。
回りするように設けた円環部38、39を微少なすき間
をもって嵌合させ、内輪31と保持器36間に圧入した
転動体40により保持器36側の円環部38を径方向に
変形させ、両円環部38、39を複数位置で接触させて
いる。
【0006】上記の構造では、従動側の過負荷により係
合面34を形成する板ばね35が変形し、ローラ37が
係合位置を通過すると、保持器36が、内輪31からの
回転荷重により外輪32側の円環部39を中心に内接転
がりしてクリープを起こし、ローラ37を低速度で次の
係合位置まで移動させる。これにより、長い時間間隔を
おいてトルク伝達状態が自動復帰し、それが繰り返され
る。
合面34を形成する板ばね35が変形し、ローラ37が
係合位置を通過すると、保持器36が、内輪31からの
回転荷重により外輪32側の円環部39を中心に内接転
がりしてクリープを起こし、ローラ37を低速度で次の
係合位置まで移動させる。これにより、長い時間間隔を
おいてトルク伝達状態が自動復帰し、それが繰り返され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記提案のトルクリミ
ッタにおいて、トルクリミッタを再復帰させる機構は、
微少なすき間で嵌合させた円環部38、39の間に、複
数の転動体40とその保持器を組込む構造であり、その
組立てに際しては、円環部38、39の径寸法を適正な
圧入代が得られるように高精度に成形し、その円環部3
8、39の間に転動体40を圧入する作業が必要になる
ため、構造の上で複雑になり、組立てや調整に手間がか
かりやすい問題がある。
ッタにおいて、トルクリミッタを再復帰させる機構は、
微少なすき間で嵌合させた円環部38、39の間に、複
数の転動体40とその保持器を組込む構造であり、その
組立てに際しては、円環部38、39の径寸法を適正な
圧入代が得られるように高精度に成形し、その円環部3
8、39の間に転動体40を圧入する作業が必要になる
ため、構造の上で複雑になり、組立てや調整に手間がか
かりやすい問題がある。
【0008】そこで、この発明は、上記の問題を解決
し、再復帰の機構の構造を簡略化し、組立てや調整作業
を簡単に行なうことができる自動復帰機能付トルクリミ
ッタを提供することを目的としている。
し、再復帰の機構の構造を簡略化し、組立てや調整作業
を簡単に行なうことができる自動復帰機能付トルクリミ
ッタを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明は、一方が駆動側、他方が従動側となる2
つの軌道輪を内外に嵌合させ、その両軌道輪の対向する
面の一方に円筒面を、他方に係合面を形成し、上記両軌
道輪の間に設けた保持器のポケットに、上記円筒面と係
合面に係合する係合子を組込み、上記係合面の表面又は
その係合面を備える軌道輪を弾性変形可能に形成し、上
記保持器と駆動側の軌道輪の間に、その軌道輪の回転を
保持器の偏心運動に変換する手段を設け、上記保持器の
内側又は外側に対向して円周方向に均等な密度で配列さ
れる多数の弾性体を設け、この各弾性体の先端を結ぶ円
弧を、駆動側の駆動輪と同心で、かつ保持器が偏心した
ときその保持器の周面と少なくとも1個の弾性体が接触
するような径寸法で形成し、上記各弾性体の先端を、保
持器に対して円周方向に微小な角度で傾斜させた構造と
したものである。
め、この発明は、一方が駆動側、他方が従動側となる2
つの軌道輪を内外に嵌合させ、その両軌道輪の対向する
面の一方に円筒面を、他方に係合面を形成し、上記両軌
道輪の間に設けた保持器のポケットに、上記円筒面と係
合面に係合する係合子を組込み、上記係合面の表面又は
その係合面を備える軌道輪を弾性変形可能に形成し、上
記保持器と駆動側の軌道輪の間に、その軌道輪の回転を
保持器の偏心運動に変換する手段を設け、上記保持器の
内側又は外側に対向して円周方向に均等な密度で配列さ
れる多数の弾性体を設け、この各弾性体の先端を結ぶ円
弧を、駆動側の駆動輪と同心で、かつ保持器が偏心した
ときその保持器の周面と少なくとも1個の弾性体が接触
するような径寸法で形成し、上記各弾性体の先端を、保
持器に対して円周方向に微小な角度で傾斜させた構造と
したものである。
【0010】
【作用】上記の構造においては、係合子が円筒面と係合
面に係合した状態で、従動側に過負荷が作用し、係合子
が係合位置を通過して駆動側の軌道輪が空回りすると、
その軌道輪の回転が保持器の偏心運動に変換される。
面に係合した状態で、従動側に過負荷が作用し、係合子
が係合位置を通過して駆動側の軌道輪が空回りすると、
その軌道輪の回転が保持器の偏心運動に変換される。
【0011】この保持器の偏心運動により、偏心した側
の保持器の周面と弾性体が強く接触するが、弾性体の先
端が保持器に対して円周方向に傾いているため、くさび
効果により保持器は滑らずに弾性材の傾き方向に送り出
される。一方、偏心とは反対側の保持器周面と弾性体と
は離れるか弱い接触となるため、その接触位置で滑りが
生じ、保持器にはほとんど送り力が作用しない。
の保持器の周面と弾性体が強く接触するが、弾性体の先
端が保持器に対して円周方向に傾いているため、くさび
効果により保持器は滑らずに弾性材の傾き方向に送り出
される。一方、偏心とは反対側の保持器周面と弾性体と
は離れるか弱い接触となるため、その接触位置で滑りが
生じ、保持器にはほとんど送り力が作用しない。
【0012】この保持器の周面に作用する送り力の差に
より、保持器は弾性材の傾き方向にわずかな量ずつ回転
し、係合子を長い時間をかけて次の係合位置まで移動さ
せる。
より、保持器は弾性材の傾き方向にわずかな量ずつ回転
し、係合子を長い時間をかけて次の係合位置まで移動さ
せる。
【0013】
【実施例】図1乃至図5は、実施例の自動復帰機能付ト
ルクリミッタを示している。図1及び図2に示すよう
に、内輪1は、外径面が円筒面7で形成され、中央部
に、入力軸を挿入するキー溝付きの孔8が設けられてい
る。
ルクリミッタを示している。図1及び図2に示すよう
に、内輪1は、外径面が円筒面7で形成され、中央部
に、入力軸を挿入するキー溝付きの孔8が設けられてい
る。
【0014】内輪1の外側に嵌合する外輪2は、周面の
1ケ所に内径面から外径面にわたる割れ目9が形成さ
れ、この周面の分離により外輪全体に径方向に変形可能
な弾性が与えられている。また、外輪2の内径面には、
等間隔で8個の凹所10が形成され、その7個の凹所1
0の底面に、円周方向に傾斜する係合面11が形成され
ている。この各係合面11は、上記内輪1の円筒面7と
の間でくさび形空所12を形成する。
1ケ所に内径面から外径面にわたる割れ目9が形成さ
れ、この周面の分離により外輪全体に径方向に変形可能
な弾性が与えられている。また、外輪2の内径面には、
等間隔で8個の凹所10が形成され、その7個の凹所1
0の底面に、円周方向に傾斜する係合面11が形成され
ている。この各係合面11は、上記内輪1の円筒面7と
の間でくさび形空所12を形成する。
【0015】上記係合面11と円筒面7の間には、環状
の保持器4が径方向に所定のすき間をもって組込まれて
いる。この保持器4は、くし歯形に形成され、その一方
の端部に、外輪2の各凹所10に対応させて8個のポケ
ット13が形成されており、この各ポケット13にそれ
ぞれ係合子としてのローラ3が組込まれている。
の保持器4が径方向に所定のすき間をもって組込まれて
いる。この保持器4は、くし歯形に形成され、その一方
の端部に、外輪2の各凹所10に対応させて8個のポケ
ット13が形成されており、この各ポケット13にそれ
ぞれ係合子としてのローラ3が組込まれている。
【0016】このローラ3の直径寸法dは、図5に示す
ように、円筒面7と係合面11で形成するくさび形空所
12の幅広部12aよりも小さく、幅狭部12bよりも
大きく形成され、幅狭部12bの近傍でのみローラ3が
円筒面7と係合面11に係合するように設定されてい
る。
ように、円筒面7と係合面11で形成するくさび形空所
12の幅広部12aよりも小さく、幅狭部12bよりも
大きく形成され、幅狭部12bの近傍でのみローラ3が
円筒面7と係合面11に係合するように設定されてい
る。
【0017】また、上記幅狭部12bの近傍以外の内輪
1と外輪2間のすき間の寸法は、ローラ3の直径寸法d
より大きく形成され、ローラ3が抵抗なく移動できるよ
うな大きさに形成されている。
1と外輪2間のすき間の寸法は、ローラ3の直径寸法d
より大きく形成され、ローラ3が抵抗なく移動できるよ
うな大きさに形成されている。
【0018】上記外輪2の外側にはケーシング5が嵌合
され、そのケーシング5の端面にボルト14を用いて蓋
部材6が一体に連結されている。このケーシング5と蓋
部材6は、内輪1の両端部に配置した軸受15、15に
より回転自在に支持される。また、ケーシング5の内側
側面にはトルク伝達用凹所16が形成され、その凹所1
6に組合されるトルク伝達用突起17が外輪2の側面に
形成されており、蓋部材6の外側側面には、出力軸を取
付けるためのボルト孔18が形成されている。
され、そのケーシング5の端面にボルト14を用いて蓋
部材6が一体に連結されている。このケーシング5と蓋
部材6は、内輪1の両端部に配置した軸受15、15に
より回転自在に支持される。また、ケーシング5の内側
側面にはトルク伝達用凹所16が形成され、その凹所1
6に組合されるトルク伝達用突起17が外輪2の側面に
形成されており、蓋部材6の外側側面には、出力軸を取
付けるためのボルト孔18が形成されている。
【0019】一方、内輪1の端面には、ガイドローラ軸
受19が取付けられ、このガイドローラ軸受19の外周
面に保持器3の内周面が摺接している。このガイドロー
ラ軸受19の中心位置は、保持器4が内輪1の回転中心
に対して偏心して回転するように設定されている。この
構造では、内輪1の回転に伴ってガイドローラ軸受19
が公転すると、ガイドローラ軸受19が自転しつつ保持
器4を偏心させ、保持器4は回転力がほとんど伝わらず
に偏心運動のみをおこす。
受19が取付けられ、このガイドローラ軸受19の外周
面に保持器3の内周面が摺接している。このガイドロー
ラ軸受19の中心位置は、保持器4が内輪1の回転中心
に対して偏心して回転するように設定されている。この
構造では、内輪1の回転に伴ってガイドローラ軸受19
が公転すると、ガイドローラ軸受19が自転しつつ保持
器4を偏心させ、保持器4は回転力がほとんど伝わらず
に偏心運動のみをおこす。
【0020】また、上記保持器4の外周面に対向するケ
ーシング5の内径面には、制動ばね20が取付けられて
いる。この制動ばね20は、図6及び図7に示すよう
に、円筒形のばね板材21の周面に、プレス等により一
定の間隔でコ字形の舌片を内径側に打ち抜いて形成され
ており、この内側に突出した舌片部分の1つ1つが保持
器4の外周に均等に配列する弾性体22を形成してい
る。
ーシング5の内径面には、制動ばね20が取付けられて
いる。この制動ばね20は、図6及び図7に示すよう
に、円筒形のばね板材21の周面に、プレス等により一
定の間隔でコ字形の舌片を内径側に打ち抜いて形成され
ており、この内側に突出した舌片部分の1つ1つが保持
器4の外周に均等に配列する弾性体22を形成してい
る。
【0021】この各弾性体22は、それぞれ上記外輪2
の係合面11の傾斜方向と同じ方向に傾いて形成されて
おり、その各弾性体22の先端を結ぶ円弧23は、内輪
1の回転中心と同心で、かつ保持器4が偏心したとき少
なくとも1個の弾性体22が保持器4の周面と接触する
ような大きさに設定されている。また、各弾性体22の
傾き角度βは、保持器4が偏心して接触した時に、傾く
弾性体22と保持器4の周面との間で生じるくさび効果
により接触部分に滑りが生じないような角度に設定され
ている。
の係合面11の傾斜方向と同じ方向に傾いて形成されて
おり、その各弾性体22の先端を結ぶ円弧23は、内輪
1の回転中心と同心で、かつ保持器4が偏心したとき少
なくとも1個の弾性体22が保持器4の周面と接触する
ような大きさに設定されている。また、各弾性体22の
傾き角度βは、保持器4が偏心して接触した時に、傾く
弾性体22と保持器4の周面との間で生じるくさび効果
により接触部分に滑りが生じないような角度に設定され
ている。
【0022】上記の弾性体22を形成する制動ばね20
は、外径面が接着等によってケーシング5の内径面に一
体化され、回転しないように固定される。
は、外径面が接着等によってケーシング5の内径面に一
体化され、回転しないように固定される。
【0023】この実施例のトルクリミッタは上記のよう
な構造であり、内輪1の孔8に入力軸を挿入し、蓋部材
6のボルト孔18に取付けたボルトを介して出力軸を取
付け、入力軸により内輪1を回転させる。
な構造であり、内輪1の孔8に入力軸を挿入し、蓋部材
6のボルト孔18に取付けたボルトを介して出力軸を取
付け、入力軸により内輪1を回転させる。
【0024】いま、内輪1が図5において矢印方向に回
転すると、ローラ3がくさび形空所12の幅狭部12b
に喰い込んでロック状態となり、内輪1と共に外輪2が
一体に回転し、その外輪2のトルクがケーシング5と蓋
部材6を介して出力軸に伝達される。
転すると、ローラ3がくさび形空所12の幅狭部12b
に喰い込んでロック状態となり、内輪1と共に外輪2が
一体に回転し、その外輪2のトルクがケーシング5と蓋
部材6を介して出力軸に伝達される。
【0025】この状態から、出力側(外輪2側)に作用
する負荷が増大すると、外輪2の周面が割れ目9により
分離されているため、外輪2が拡径し、ローラ3の喰い
込み量が増大する。
する負荷が増大すると、外輪2の周面が割れ目9により
分離されているため、外輪2が拡径し、ローラ3の喰い
込み量が増大する。
【0026】さらに、出力軸に加わる負荷が増大し、く
さび形空所12の幅狭部12bをローラ3が通過する
と、ローラ3がトルクを伝達することができなくなって
内輪1が空転し、入力軸から出力軸にトルクが伝達され
ない。
さび形空所12の幅狭部12bをローラ3が通過する
と、ローラ3がトルクを伝達することができなくなって
内輪1が空転し、入力軸から出力軸にトルクが伝達され
ない。
【0027】このように伝達トルクが伝達遮断トルクを
越えて内輪1が空転すると、ガイドローラ軸受19が公
転し、それに伴なって保持器4が偏心運動をする。
越えて内輪1が空転すると、ガイドローラ軸受19が公
転し、それに伴なって保持器4が偏心運動をする。
【0028】このとき、保持器4が外径方向に偏心した
部分では、図8に示すように、保持器4の周面と接触す
る弾性体22の撓み量が増加し、接触力も増加する。こ
の場合、各弾性体22が内輪1の回転方向に傾いている
ため、くさび効果によって保持器4は接触位置で滑らず
に、弾性体22の変形方向である内輪1の回転方向に送
り出される。
部分では、図8に示すように、保持器4の周面と接触す
る弾性体22の撓み量が増加し、接触力も増加する。こ
の場合、各弾性体22が内輪1の回転方向に傾いている
ため、くさび効果によって保持器4は接触位置で滑らず
に、弾性体22の変形方向である内輪1の回転方向に送
り出される。
【0029】一方、保持器4が内径方向に偏心した部分
では、上記と同様の現象により保持器4は上記とは逆方
向に送り出されようとすると、この部分では図9に示す
ように保持器4が弾性体22から離れ、弾性体22の撓
み量が減少して接触力も小さくなるため、接触位置でわ
ずかな滑りが発生する。
では、上記と同様の現象により保持器4は上記とは逆方
向に送り出されようとすると、この部分では図9に示す
ように保持器4が弾性体22から離れ、弾性体22の撓
み量が減少して接触力も小さくなるため、接触位置でわ
ずかな滑りが発生する。
【0030】このため、保持器4が外径方向に偏心した
部分と内径方向に偏心した部分との間で弾性体22の送
り出し力に差が生じ、この力の差から保持器4は内輪1
の回転方向に移動する。
部分と内径方向に偏心した部分との間で弾性体22の送
り出し力に差が生じ、この力の差から保持器4は内輪1
の回転方向に移動する。
【0031】上記の作用は全ての弾性体22で同様に起
こり、保持器4は偏心運動と共に少しずつ内輪1の回転
方向に回転運動する。この保持器4の回転に伴なって、
ローラ3が内輪回転方向に移動し、一定の時間をかけて
次のくさび形空所12に到達する。
こり、保持器4は偏心運動と共に少しずつ内輪1の回転
方向に回転運動する。この保持器4の回転に伴なって、
ローラ3が内輪回転方向に移動し、一定の時間をかけて
次のくさび形空所12に到達する。
【0032】そして、再びローラ3がくさび形空所12
に喰い込むとロック状態となり、トルクが伝達できるよ
うになり、その伝達トルクが伝達遮断トルクを越える
と、上記と同様の作用を繰り返す。
に喰い込むとロック状態となり、トルクが伝達できるよ
うになり、その伝達トルクが伝達遮断トルクを越える
と、上記と同様の作用を繰り返す。
【0033】上記の再復帰までの時間は、保持器4の周
面と各弾性体22との干渉量を調節することにより、任
意に調整することができる。
面と各弾性体22との干渉量を調節することにより、任
意に調整することができる。
【0034】一方、図10及び図11は他の実施例を示
している。この例では、トルクリミッタの再復帰する機
構を前述した実施例と同じ構造とし、トルクリミッタ機
構自体に従来技術の項で述べた板ばねを用いる構造を採
用している。
している。この例では、トルクリミッタの再復帰する機
構を前述した実施例と同じ構造とし、トルクリミッタ機
構自体に従来技術の項で述べた板ばねを用いる構造を採
用している。
【0035】すなわち、外輪2の内径側に多角形の板ば
ね35を組込み、その板ばね35の各辺の内面に、ロー
ラ3が係合する係合面34を形成している。また、外輪
2の内径面に凹部41を設け、伝達トルクが伝達遮断ト
ルクを越えた時ローラ3が板ばね35を凹部41側に弾
性変形させて、係合面34と円筒面33の間を通過する
ようにしている。
ね35を組込み、その板ばね35の各辺の内面に、ロー
ラ3が係合する係合面34を形成している。また、外輪
2の内径面に凹部41を設け、伝達トルクが伝達遮断ト
ルクを越えた時ローラ3が板ばね35を凹部41側に弾
性変形させて、係合面34と円筒面33の間を通過する
ようにしている。
【0036】他の構造や作用については、前述した実施
例と同じであるため、同一部品には同一の符号を付して
説明を省略する。
例と同じであるため、同一部品には同一の符号を付して
説明を省略する。
【0037】なお、上記の実施例では、内輪1を駆動側
とし、外輪2を従動側とした例を示したが、逆に内輪側
に負荷トルクをかけ、外輪側から回転させるようにして
も同様の作用を得ることができる。
とし、外輪2を従動側とした例を示したが、逆に内輪側
に負荷トルクをかけ、外輪側から回転させるようにして
も同様の作用を得ることができる。
【0038】
【効果】以上のように、この発明のトルクリミッタは、
偏心運動する保持器の周面に弾性材を配置するだけでよ
く、再復帰時間の調整も保持器と弾性体の干渉量を調整
することにより行なえるので、従来のクリープを利用す
る構造に比べて再復帰機構の構造が簡単になると共に、
組立や調整作業が容易になり、低コストで精度の良い再
復帰動作を形成できる効果がある。
偏心運動する保持器の周面に弾性材を配置するだけでよ
く、再復帰時間の調整も保持器と弾性体の干渉量を調整
することにより行なえるので、従来のクリープを利用す
る構造に比べて再復帰機構の構造が簡単になると共に、
組立や調整作業が容易になり、低コストで精度の良い再
復帰動作を形成できる効果がある。
【図1】実施例のトルクリミッタを示す縦断正面図
【図2】図1のII−II線の断面図
【図3】図1のIII −III 線の断面図
【図4】図1の要部を拡大して示す断面図
【図5】同上のクラッチ部分を拡大して示す断面図
【図6】制動ばねの正面図
【図7】同上の側面図
【図8】実施例の作用状態を示す図
【図9】同上の作用状態を示す図
【図10】他の実施例を示す縦断正面図
【図11】図10のXI−XI線の断面図
【図12】従来例を示す縦断正面図
【図13】図12のXIII−XIII線の断面図
1 内輪 2 外輪 3 ローラ 4 保持器 5 ケーシング 6 蓋部材 7、33 円筒面 11、34 係合面 12 くさび形空所 13 ポケット 19 ガイドローラ軸受 20 制動ばね 22 弾性体 35 板ばね 41 凹部
Claims (2)
- 【請求項1】 一方が駆動側、他方が従動側となる2つ
の軌道輪を内外に嵌合させ、その両軌道輪の対向する面
の一方に円筒面を、他方に係合面を形成し、上記両軌道
輪の間に設けた保持器のポケットに、上記円筒面と係合
面に係合する係合子を組込み、上記係合面の表面又はそ
の係合面を備える軌道輪を弾性変形可能に形成し、上記
保持器と駆動側の軌道輪の間に、その軌道輪の回転を保
持器の偏心運動に変換する手段を設け、上記保持器の内
側又は外側に対向して円周方向に均等な密度で配列され
る多数の弾性体を設け、この各弾性体の先端を結ぶ円弧
を、駆動側の駆動輪と同心で、かつ保持器が偏心したと
きその保持器の周面と少なくとも1個の弾性体が接触す
るような径寸法で形成し、上記各弾性体の先端を、保持
器に対して円周方向に微小な角度で傾斜させた自動復帰
機能付トルクリミッタ。 - 【請求項2】 上記弾性体を、円筒形の板ばねの周面を
部分的に径方向へ打ち抜いて形成した請求項1に記載の
自動復帰機能付トルクリミッタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5102639A JPH06313441A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 自動復帰機能付トルクリミッタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5102639A JPH06313441A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 自動復帰機能付トルクリミッタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06313441A true JPH06313441A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14332816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5102639A Pending JPH06313441A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 自動復帰機能付トルクリミッタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06313441A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002005202A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Nsk Warner Kk | ラチェット型ワンウェイクラッチ |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5102639A patent/JPH06313441A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002005202A (ja) * | 2000-06-22 | 2002-01-09 | Nsk Warner Kk | ラチェット型ワンウェイクラッチ |
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