JPH06315214A - 延線工法 - Google Patents
延線工法Info
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- JPH06315214A JPH06315214A JP12311893A JP12311893A JPH06315214A JP H06315214 A JPH06315214 A JP H06315214A JP 12311893 A JP12311893 A JP 12311893A JP 12311893 A JP12311893 A JP 12311893A JP H06315214 A JPH06315214 A JP H06315214A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】延線中において必要となる電線や延線ロープ等
の接続作業を仮止め作業のような手間の掛かる作業を伴
うことなく行え、しかも延線作業区間の両端の各作業場
の条件が悪くとも必要な張力を掛けて延線を行える延線
工法の提供。 【構成】延線作業区間の各端の第1作業場A及び第2作
業場Bにおいて電線Cや延線ロープRの繰り出しや巻取
りを行いつつ新線の延線や旧線の撤去を行う延線工法に
おいて、挟持間隙が弾性的に可変となる挟持手段2、2
を備た高所延線機1を第1作業場に隣接の電柱Pに設置
し、この高所延線機にて線状体を制動又は強制送出すこ
とにより第1作業場における立上げ部Suや引下げ部S
dを無張力状態として作業を行うようにしている。この
結果、接続作業の際の仮止め作業う不要にでき、また巻
取りや繰出し用の機械装置を地上に設置する必要がない
ので、作業場条件に対する融通性を与えることができ
る。
の接続作業を仮止め作業のような手間の掛かる作業を伴
うことなく行え、しかも延線作業区間の両端の各作業場
の条件が悪くとも必要な張力を掛けて延線を行える延線
工法の提供。 【構成】延線作業区間の各端の第1作業場A及び第2作
業場Bにおいて電線Cや延線ロープRの繰り出しや巻取
りを行いつつ新線の延線や旧線の撤去を行う延線工法に
おいて、挟持間隙が弾性的に可変となる挟持手段2、2
を備た高所延線機1を第1作業場に隣接の電柱Pに設置
し、この高所延線機にて線状体を制動又は強制送出すこ
とにより第1作業場における立上げ部Suや引下げ部S
dを無張力状態として作業を行うようにしている。この
結果、接続作業の際の仮止め作業う不要にでき、また巻
取りや繰出し用の機械装置を地上に設置する必要がない
ので、作業場条件に対する融通性を与えることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新設の配電線や送電線あ
るいは架空地線等の延線や張替えのための延線工法に関
する。
るいは架空地線等の延線や張替えのための延線工法に関
する。
【0002】
【従来の技術】電線の延線や撤去については種々の工法
が知られているが、引き通し工法と一般に呼ばれる工法
は、配電分野と送電分野で多少の相違があるものの、何
れも基本的には以下のようにしてなされている。即ち、
図7に示すように、延線作業区間の一端側に第1作業場
Aが他端側に第2作業場Bがそれぞれ設けられ、新設電
線の延線の場合であれば、第1作業場Aから一定の制動
を掛けつつ電線Cを繰り出す一方で、第2作業場Bで電
線Cの先端に接続された延線ロープRを巻き取ることに
より延線がなされる。また、既設電線の撤去の場合であ
れば、第1作業場側から繰り出される延線ロープにより
一定の制動を掛けつつ既設電線を第2作業場で巻き取る
ことにより撤去がなされている。
が知られているが、引き通し工法と一般に呼ばれる工法
は、配電分野と送電分野で多少の相違があるものの、何
れも基本的には以下のようにしてなされている。即ち、
図7に示すように、延線作業区間の一端側に第1作業場
Aが他端側に第2作業場Bがそれぞれ設けられ、新設電
線の延線の場合であれば、第1作業場Aから一定の制動
を掛けつつ電線Cを繰り出す一方で、第2作業場Bで電
線Cの先端に接続された延線ロープRを巻き取ることに
より延線がなされる。また、既設電線の撤去の場合であ
れば、第1作業場側から繰り出される延線ロープにより
一定の制動を掛けつつ既設電線を第2作業場で巻き取る
ことにより撤去がなされている。
【0003】このような工法についは多くの工夫が既に
なされ、それなりに安全且つ効率的に作業を進めること
ができるようになっているものの、未だ解決が求められ
ている課題も少なくない。例えば、延線途中において必
要となる電線や延線ロープ、あるいは必要な付属器具等
の接続作業もその一つである。この接続作業は図7にお
ける第1作業場A乃至第2作業場Bの立上げ部Suや引
下げ部Sdにおいて行われるが、これらの立上げ部Su
や引下げ部Sdにも一定の張力が掛かっており、この張
力を保った状態で接続作業を行う必要がある。このため
張力の掛かった側を何らかの手段で仮止めする作業が不
可欠となっているが、この仮止め作業を伴う接続作業は
大変な手間を要するもので、その改善が求められてい
る。
なされ、それなりに安全且つ効率的に作業を進めること
ができるようになっているものの、未だ解決が求められ
ている課題も少なくない。例えば、延線途中において必
要となる電線や延線ロープ、あるいは必要な付属器具等
の接続作業もその一つである。この接続作業は図7にお
ける第1作業場A乃至第2作業場Bの立上げ部Suや引
下げ部Sdにおいて行われるが、これらの立上げ部Su
や引下げ部Sdにも一定の張力が掛かっており、この張
力を保った状態で接続作業を行う必要がある。このため
張力の掛かった側を何らかの手段で仮止めする作業が不
可欠となっているが、この仮止め作業を伴う接続作業は
大変な手間を要するもので、その改善が求められてい
る。
【0004】他の課題として、特に街中での工事が比較
的多い配電分野で問題になるが、延線作業区間の両端で
の各作業場の確保に伴う問題がある。即ち、作業場のス
ペースが十分取れなかったり、立地条件が悪かったりす
ると、延線作業車のような機械装置等を持ち込むことが
できない場合や、また持ち込めてもそれを十分に安定さ
せた状態で作動させることができない場合がある。そし
て、その場合には結局、張力を掛けずに電線を地上まで
垂れ下げた状態で延線せざるを得なくなり、地上の障害
物との関係で種々のトラブルを伴うことになる。
的多い配電分野で問題になるが、延線作業区間の両端で
の各作業場の確保に伴う問題がある。即ち、作業場のス
ペースが十分取れなかったり、立地条件が悪かったりす
ると、延線作業車のような機械装置等を持ち込むことが
できない場合や、また持ち込めてもそれを十分に安定さ
せた状態で作動させることができない場合がある。そし
て、その場合には結局、張力を掛けずに電線を地上まで
垂れ下げた状態で延線せざるを得なくなり、地上の障害
物との関係で種々のトラブルを伴うことになる。
【0005】また、配電分野においては既設架空地線の
張替え作業についても安全性や効率性についての課題が
ある。既設架空地線の張替え工法としては、例えば特公
平4−44482号や特開平1−91606号公報等に
開示されるものが知られている。
張替え作業についても安全性や効率性についての課題が
ある。既設架空地線の張替え工法としては、例えば特公
平4−44482号や特開平1−91606号公報等に
開示されるものが知られている。
【0006】これらに開示の技術は、何れも下方の高圧
配電線を活線状態のままにして作業を進めることを前提
とし、長年の間に錆びて脆くなっている既設架空地線を
破断によるトラブルが生じないようにして撤去するため
にそれぞれの工夫をなしているものであるが、何れも高
圧配電線に対する防護処置や作業者の保護具を不可欠と
している点や撤去中の既設架空地線が破断した場合に落
下する等のトラブルを避けられない等で安全性に不十分
なものがあり、また多くの専用工具や器具を必要とする
ことからその設置等の準備作業や撤収作業に多くの労力
と時間を要するので効率性に難がある。
配電線を活線状態のままにして作業を進めることを前提
とし、長年の間に錆びて脆くなっている既設架空地線を
破断によるトラブルが生じないようにして撤去するため
にそれぞれの工夫をなしているものであるが、何れも高
圧配電線に対する防護処置や作業者の保護具を不可欠と
している点や撤去中の既設架空地線が破断した場合に落
下する等のトラブルを避けられない等で安全性に不十分
なものがあり、また多くの専用工具や器具を必要とする
ことからその設置等の準備作業や撤収作業に多くの労力
と時間を要するので効率性に難がある。
【0007】さらに、配電分野においては既設配電線の
張替えについても、無停電化のために用いるバイパス線
の延線や撤収について以下のような課題が残されてい
る。バイパス線の延線工法としては、例えば特公平4−
27763号公報に開示されるものが知られている。こ
の工法は、張力を掛けることのできない構造のケーブル
がバイパス線として用いられる場合の工法で、バイパス
線に張力を掛けないようにするために、先ず必要な区間
に支持線を張り、それからこの支持線を利用して多数の
移動金車により一定間隔でバイパス線を抱持した状態で
延線するようにしているもので、支持線の設置作業や撤
収作業、移動金車の供給や回収等により作業量が非常に
多くなってしまい、また多数の移動金車は勿論としてそ
の外にも多くの機器を必要とするなど、多くの短所を持
っている。
張替えについても、無停電化のために用いるバイパス線
の延線や撤収について以下のような課題が残されてい
る。バイパス線の延線工法としては、例えば特公平4−
27763号公報に開示されるものが知られている。こ
の工法は、張力を掛けることのできない構造のケーブル
がバイパス線として用いられる場合の工法で、バイパス
線に張力を掛けないようにするために、先ず必要な区間
に支持線を張り、それからこの支持線を利用して多数の
移動金車により一定間隔でバイパス線を抱持した状態で
延線するようにしているもので、支持線の設置作業や撤
収作業、移動金車の供給や回収等により作業量が非常に
多くなってしまい、また多数の移動金車は勿論としてそ
の外にも多くの機器を必要とするなど、多くの短所を持
っている。
【0008】そこで、最近はある程度の張力を掛けて引
き通し工法で延線できるようなバイパス線を開発するこ
とで改良が進められているが、この耐張力形のバイパス
線の延線及び撤収についても課題が残されている。即
ち、バイパス線は予め整えられた種々の長さのものを作
業区間の長さに応じて接続して用いるようになってお
り、これを引き通し工法で延線するとなると、前述した
接続作業の問題が生じる。また、引き通し工法に伴う前
述した各作業場の確保に伴う問題もある。
き通し工法で延線できるようなバイパス線を開発するこ
とで改良が進められているが、この耐張力形のバイパス
線の延線及び撤収についても課題が残されている。即
ち、バイパス線は予め整えられた種々の長さのものを作
業区間の長さに応じて接続して用いるようになってお
り、これを引き通し工法で延線するとなると、前述した
接続作業の問題が生じる。また、引き通し工法に伴う前
述した各作業場の確保に伴う問題もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のような事情を背
景になされたのが本発明で、延線中において必要となる
電線や延線ロープ等の接続作業を仮止め作業のような手
間の掛かる作業を伴うことなく行え、しかも延線作業区
間の両端の各作業場の条件が悪くとも必要な張力を掛け
て延線を行える延線工法の提供を目的としている。
景になされたのが本発明で、延線中において必要となる
電線や延線ロープ等の接続作業を仮止め作業のような手
間の掛かる作業を伴うことなく行え、しかも延線作業区
間の両端の各作業場の条件が悪くとも必要な張力を掛け
て延線を行える延線工法の提供を目的としている。
【0010】また、本発明は、配電分野の架空地線の張
替えに際して既設架空地線の撤去ををより安全且つ効率
的に行うことのできる延線工法の提供を目的としてい
る。
替えに際して既設架空地線の撤去ををより安全且つ効率
的に行うことのできる延線工法の提供を目的としてい
る。
【0011】さらに、本発明は、必要なバイパス線の延
線や撤収を効率的に行える無停電張替えの延線工法の提
供を目的としている。
線や撤収を効率的に行える無停電張替えの延線工法の提
供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による延線工法
は、延線作業区間の一端側に第1作業場を他端側に第2
作業場をそれぞれ設け、これらの各作業場において線状
体の繰り出しや巻取りを行いつつ新線の延線や旧線の撤
去を行うもので、挟持間隙が弾性的に可変となる挟持手
段を線状体の制動や強制送出のために少なくも一対備え
てなる高所延線機を第1作業場に隣接の電柱又は鉄塔上
に設置し、この高所延線機にて線状体を制動したり強制
送出することにより第1作業場における立上げ部や引下
げ部を無張力状態として作業を行うようにしてなってい
る。
は、延線作業区間の一端側に第1作業場を他端側に第2
作業場をそれぞれ設け、これらの各作業場において線状
体の繰り出しや巻取りを行いつつ新線の延線や旧線の撤
去を行うもので、挟持間隙が弾性的に可変となる挟持手
段を線状体の制動や強制送出のために少なくも一対備え
てなる高所延線機を第1作業場に隣接の電柱又は鉄塔上
に設置し、この高所延線機にて線状体を制動したり強制
送出することにより第1作業場における立上げ部や引下
げ部を無張力状態として作業を行うようにしてなってい
る。
【0013】この延線工法によると、延線中において電
線や延線ロープ等の線状体について接続作業を必要とす
る第1作業場における立上げ部乃至引下げ部が無張力状
態となっているので、特別の処置を施さずともそのまま
接続作業を行うことができ、接続作業の簡易化を図れ
る。
線や延線ロープ等の線状体について接続作業を必要とす
る第1作業場における立上げ部乃至引下げ部が無張力状
態となっているので、特別の処置を施さずともそのまま
接続作業を行うことができ、接続作業の簡易化を図れ
る。
【0014】ここで、このようにして接続処理を施され
た線状体は径が異なる接続部分、つまり異径部分を持っ
たまま高所延線機を通過することになるが、このような
異径部分は高所延線機の挟持手段に与えられている弾性
構造、つまり挟持間隙が弾性的に可変となる構造により
その径の大小が吸収されるので何らの抵抗もなく通過す
ることができる。このような異径部分における凹凸を吸
収する弾性構造は気密性中空ゴムローラで挟持手段を形
成するようにすると、より柔軟で大きな吸収力が得ら
れ、しかも制動や強制送出のための力の伝達も効率的な
ものにできるので、特に好ましい。
た線状体は径が異なる接続部分、つまり異径部分を持っ
たまま高所延線機を通過することになるが、このような
異径部分は高所延線機の挟持手段に与えられている弾性
構造、つまり挟持間隙が弾性的に可変となる構造により
その径の大小が吸収されるので何らの抵抗もなく通過す
ることができる。このような異径部分における凹凸を吸
収する弾性構造は気密性中空ゴムローラで挟持手段を形
成するようにすると、より柔軟で大きな吸収力が得ら
れ、しかも制動や強制送出のための力の伝達も効率的な
ものにできるので、特に好ましい。
【0015】また、この延線工法によると、地上に延線
作業車のような機械装置等を設置する必要が必ずしもな
いので、作業区間の端部に十分な作業場を確保できない
場合でも、必要な延線張力を安定的に確保しながら作業
を進めることができ、地上の障害物との干渉を招かずに
済む。
作業車のような機械装置等を設置する必要が必ずしもな
いので、作業区間の端部に十分な作業場を確保できない
場合でも、必要な延線張力を安定的に確保しながら作業
を進めることができ、地上の障害物との干渉を招かずに
済む。
【0016】接続作業は新線の延線か旧線の撤去かによ
って第1及び第2の各作業場の何れかで主に行われるも
のであるが、場合によっては両方の作業場で必要になる
場合もある。また、作業場としての条件が第1作業場側
だけでなく第2作業場側についても悪い場合もある。そ
こで、このような場合については、第2作業場に隣接の
電柱又は鉄塔上にも第2の高所延線機を設置するように
し、この第2の高所延線機にて線状体を制動したり強制
送出することにより、第2作業場における引下げ部や立
上げ部も無張力状態とするようにすることで対処する。
って第1及び第2の各作業場の何れかで主に行われるも
のであるが、場合によっては両方の作業場で必要になる
場合もある。また、作業場としての条件が第1作業場側
だけでなく第2作業場側についても悪い場合もある。そ
こで、このような場合については、第2作業場に隣接の
電柱又は鉄塔上にも第2の高所延線機を設置するように
し、この第2の高所延線機にて線状体を制動したり強制
送出することにより、第2作業場における引下げ部や立
上げ部も無張力状態とするようにすることで対処する。
【0017】本発明による既設架空地線の撤去のための
延線工法は、上記延線工法の基本的構成を利用するもの
で、上記と同様の高所延線機を用いるものとしており、
この高所延線機を撤去作業区間の一端側の第1作業場に
隣接の電柱の地線キャップにその上端から所定高さだけ
突出するように取り付けると共に、撤去作業区間の既設
架空地線の各端に延線ロープを接続し、それから高所延
線機及び撤去作業区間の他端側の第2作業場に設置のウ
インチにて両端の延線ロープを介し撤去作業区間の既設
架空地線を所定の張力状態で張り上げた後、この張り上
げた状態を保ちつつ既設架空地線を高所延線機にて第1
作業場に向けて強制送出することにより、第1作業場に
おける引下げ部を無張力状態として既設架空地線の回収
を行うようにしてなっている。
延線工法は、上記延線工法の基本的構成を利用するもの
で、上記と同様の高所延線機を用いるものとしており、
この高所延線機を撤去作業区間の一端側の第1作業場に
隣接の電柱の地線キャップにその上端から所定高さだけ
突出するように取り付けると共に、撤去作業区間の既設
架空地線の各端に延線ロープを接続し、それから高所延
線機及び撤去作業区間の他端側の第2作業場に設置のウ
インチにて両端の延線ロープを介し撤去作業区間の既設
架空地線を所定の張力状態で張り上げた後、この張り上
げた状態を保ちつつ既設架空地線を高所延線機にて第1
作業場に向けて強制送出することにより、第1作業場に
おける引下げ部を無張力状態として既設架空地線の回収
を行うようにしてなっている。
【0018】この既設架空地線撤去工法によると、第1
作業場における引下げ部の無張力状態を利用することに
より、周囲が錆びて破断し易くなっている既設架空地線
を、破断が生じ難い状態で、しかもたとえ破断が生じて
も事故の原因となる落下等を生じることのない状態で撤
去することができる。
作業場における引下げ部の無張力状態を利用することに
より、周囲が錆びて破断し易くなっている既設架空地線
を、破断が生じ難い状態で、しかもたとえ破断が生じて
も事故の原因となる落下等を生じることのない状態で撤
去することができる。
【0019】以上の点を具体的に説明すると以下の通り
である。即ち、当発明者等が試験を繰り返して得たデー
タによると、錆の進んだ既設架空地線は破断し易いもの
の、それは曲げ的に荷重が掛かる場合であって、その軸
線方向に荷重が掛かる場合については、少なくとも1ト
ン程度の荷重には十分に耐えうるだけの強度を残してい
る。従って、この条件を満足させる状態で張力を掛ける
ようにすれば破断を生じることはまずない。そして、本
発明によると、既設架空地線の撤去に際して曲げ的に荷
重が生じ得る部位である引下げ部では自重以外に荷重が
掛かることがなく、水平部分で軸線方向にのみ荷重が掛
かるようになっているので、上記条件を満足させること
ができる。つまり、事故の原因となるような落下をもた
らす水平部分については破断を生じることのない状態で
既設架空地線を撤去することができる。また、たとえ自
重による曲げ的荷重で引下げ部に破断が生じても、この
場合はそこから下の部分が落下するだけで済むので、事
故に結び付くようなことはない。
である。即ち、当発明者等が試験を繰り返して得たデー
タによると、錆の進んだ既設架空地線は破断し易いもの
の、それは曲げ的に荷重が掛かる場合であって、その軸
線方向に荷重が掛かる場合については、少なくとも1ト
ン程度の荷重には十分に耐えうるだけの強度を残してい
る。従って、この条件を満足させる状態で張力を掛ける
ようにすれば破断を生じることはまずない。そして、本
発明によると、既設架空地線の撤去に際して曲げ的に荷
重が生じ得る部位である引下げ部では自重以外に荷重が
掛かることがなく、水平部分で軸線方向にのみ荷重が掛
かるようになっているので、上記条件を満足させること
ができる。つまり、事故の原因となるような落下をもた
らす水平部分については破断を生じることのない状態で
既設架空地線を撤去することができる。また、たとえ自
重による曲げ的荷重で引下げ部に破断が生じても、この
場合はそこから下の部分が落下するだけで済むので、事
故に結び付くようなことはない。
【0020】また、この既設架空地線撤去工法による
と、専用の機器や工具が主には高所延線機だけで済むの
で、その準備作業や撤収作業の手間を従来に較べ非常に
少なくすることができるし、さらに必要な作業が何れも
高所作業車を利用して行うことのできる範囲のものであ
るので、作業者の保護具を不要にすることができると共
に、地線キャップより高い位置に設置した高所延線機に
より撤去対象の既設架空地線を高く張り上げて活線状態
の高圧配電線から十分に離した状態で撤去作業を進める
ことができるので、高圧配電線に対する防護処置も簡易
化できる。
と、専用の機器や工具が主には高所延線機だけで済むの
で、その準備作業や撤収作業の手間を従来に較べ非常に
少なくすることができるし、さらに必要な作業が何れも
高所作業車を利用して行うことのできる範囲のものであ
るので、作業者の保護具を不要にすることができると共
に、地線キャップより高い位置に設置した高所延線機に
より撤去対象の既設架空地線を高く張り上げて活線状態
の高圧配電線から十分に離した状態で撤去作業を進める
ことができるので、高圧配電線に対する防護処置も簡易
化できる。
【0021】さらに、この既設架空地線撤去工法でも、
その引下げ部や立上げ部の無張力状態は、上記延線工法
と同様に、接続作業の簡易化や作業場条件に対する融通
性について機能し、また高所延線機の挟持手段における
弾性構造が異径部分の通過容易性に機能する。従って、
第2作業場に隣接の電柱にも第2の高所延線機を設置す
るようにし、この第2の高所延線機と第1作業場側の第
1の高所延線機とにより既設架空地線の張上げ及び回収
の際の張上げ状態維持を行うことにより第2作業場にお
ける立上げ部も無張力状態とすれば、これらのメリット
をさらに有効に活かすことができる。
その引下げ部や立上げ部の無張力状態は、上記延線工法
と同様に、接続作業の簡易化や作業場条件に対する融通
性について機能し、また高所延線機の挟持手段における
弾性構造が異径部分の通過容易性に機能する。従って、
第2作業場に隣接の電柱にも第2の高所延線機を設置す
るようにし、この第2の高所延線機と第1作業場側の第
1の高所延線機とにより既設架空地線の張上げ及び回収
の際の張上げ状態維持を行うことにより第2作業場にお
ける立上げ部も無張力状態とすれば、これらのメリット
をさらに有効に活かすことができる。
【0022】このような既設架空地線撤去工法について
は、既設架空地線の軸線方向強度が十分にある場合に
は、その第2作業場側端に延線ロープに代えて新設架空
地線を接続し、既設架空地線の撤去と同時に新設架空地
線の延線も行うようにすることも可能で、このようにす
ることにより、架空地線の張り替えをより効率的に行え
る。
は、既設架空地線の軸線方向強度が十分にある場合に
は、その第2作業場側端に延線ロープに代えて新設架空
地線を接続し、既設架空地線の撤去と同時に新設架空地
線の延線も行うようにすることも可能で、このようにす
ることにより、架空地線の張り替えをより効率的に行え
る。
【0023】本発明による無停電張替えの延線工法は、
同じく上記延線工法の基本的構成を利用するもので、上
記と同様の高所延線機を用いてバイパス線の延線及び回
収を行なうようにしており、張替え作業区間の一端の第
1作業場に隣接の電柱の中間高さ位置に高所延線機を取
り付け、バイパス線の延線の際には、バイパス線及びこ
れに接続された延線ロープからなる線状体に高所延線機
にて制動を掛けることにより第1作業場における立上げ
部を無張力状態として延線を行い、バイパス線の回収の
際には、線状体を高所延線機にて第1作業場に向けて強
制送出することにより第1作業場における引下げ部を無
張力状態としてバイパス線の回収を行うようにしてなっ
ている。
同じく上記延線工法の基本的構成を利用するもので、上
記と同様の高所延線機を用いてバイパス線の延線及び回
収を行なうようにしており、張替え作業区間の一端の第
1作業場に隣接の電柱の中間高さ位置に高所延線機を取
り付け、バイパス線の延線の際には、バイパス線及びこ
れに接続された延線ロープからなる線状体に高所延線機
にて制動を掛けることにより第1作業場における立上げ
部を無張力状態として延線を行い、バイパス線の回収の
際には、線状体を高所延線機にて第1作業場に向けて強
制送出することにより第1作業場における引下げ部を無
張力状態としてバイパス線の回収を行うようにしてなっ
ている。
【0024】この無停電張替工法では、バイパス線の延
線に際しては第1作業場における立上げ部の無張力状態
を接続作業の簡易化に利用し、またバイパス線の回収に
際しては第1作業場における引下げ部の無張力状態を接
続部の分離作業の簡易化に利用し、さらにバイパス線の
巻取り作業の簡易化についても利用し、この結果、全体
として効率的に作業を進めることができるようになって
いる。接続作業の簡易化は上で既に説明した通りであ
り、また接続部の分離作業の簡易化も同様であるので、
ここでは巻取り作業の簡易化について説明する。即ち、
第1作業場における引下げ部が無張力状態であるので、
撤収するバイパス線のケーブルドラムへの巻取りを人手
で行うことができ、通常は第2作業場にあるウインチ用
の作業車をわざわざ第1作業場に移動して来る手間を省
くことができるということである。また、このことは作
業車を導入できない立地条件でも効率的に作業を進める
ことができるという作業場条件に対する融通性にも通じ
ることになる。
線に際しては第1作業場における立上げ部の無張力状態
を接続作業の簡易化に利用し、またバイパス線の回収に
際しては第1作業場における引下げ部の無張力状態を接
続部の分離作業の簡易化に利用し、さらにバイパス線の
巻取り作業の簡易化についても利用し、この結果、全体
として効率的に作業を進めることができるようになって
いる。接続作業の簡易化は上で既に説明した通りであ
り、また接続部の分離作業の簡易化も同様であるので、
ここでは巻取り作業の簡易化について説明する。即ち、
第1作業場における引下げ部が無張力状態であるので、
撤収するバイパス線のケーブルドラムへの巻取りを人手
で行うことができ、通常は第2作業場にあるウインチ用
の作業車をわざわざ第1作業場に移動して来る手間を省
くことができるということである。また、このことは作
業車を導入できない立地条件でも効率的に作業を進める
ことができるという作業場条件に対する融通性にも通じ
ることになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。第1実施例 この実施例は配電線の延線についての例である。図1に
示すように、延線作業区間の各端には第1作業場Aと第
2作業場Bを設け、繰り出し側となる第1作業場Aには
ケーブルドラムDを、また巻取り側となる第2作業場B
には車軸ウインチ用の作業車Jをそれぞれ設置する。
示すように、延線作業区間の各端には第1作業場Aと第
2作業場Bを設け、繰り出し側となる第1作業場Aには
ケーブルドラムDを、また巻取り側となる第2作業場B
には車軸ウインチ用の作業車Jをそれぞれ設置する。
【0026】また、第1作業場A及び第2作業場Bそれ
ぞれに隣接する電柱Pa、Pbにその腕金Mのレベルに
合わせて高所延線機1(1a、1b)を取り付けると共
に、中間の電柱Pxの腕金Mにガイド用のローラユニッ
トLを取り付ける。
ぞれに隣接する電柱Pa、Pbにその腕金Mのレベルに
合わせて高所延線機1(1a、1b)を取り付けると共
に、中間の電柱Pxの腕金Mにガイド用のローラユニッ
トLを取り付ける。
【0027】ここで、高所延線機1は、図2〜図4に示
すように、上下一対の挟持手段2、2と駆動手段3、及
び前後一対のガイドローラユニット4、4を備えてなる
もので、その挟持手段2は、球状に形成され内部に一定
圧で気体が充填さた中空ゴムローラにより形成され、ま
た駆動手段3は減速部5とモータ部6よりなっている。
そして、両挟持手段2、2の間に挟持する電線や延線ロ
ープ等の線状体を駆動手段3から伝えられるブレーキ力
や回転駆動力に応じて一定の力で制動したり、強制的に
送り出したりできるようにされており、また中空ゴムロ
ーラで形成された両挟持手段2、2が弾性変形すること
により、線状体の接続部のような異径部分でも他の部分
と同様に制動したり、送り出したりできるようにされて
いる。尚、この例では比較的延線張力の小さい配電線の
延線の例であるので、挟持手段2を一対としているが、
要求される延線張力が大きい場合にはそれに応じて複数
対を多連にして設けることになる。
すように、上下一対の挟持手段2、2と駆動手段3、及
び前後一対のガイドローラユニット4、4を備えてなる
もので、その挟持手段2は、球状に形成され内部に一定
圧で気体が充填さた中空ゴムローラにより形成され、ま
た駆動手段3は減速部5とモータ部6よりなっている。
そして、両挟持手段2、2の間に挟持する電線や延線ロ
ープ等の線状体を駆動手段3から伝えられるブレーキ力
や回転駆動力に応じて一定の力で制動したり、強制的に
送り出したりできるようにされており、また中空ゴムロ
ーラで形成された両挟持手段2、2が弾性変形すること
により、線状体の接続部のような異径部分でも他の部分
と同様に制動したり、送り出したりできるようにされて
いる。尚、この例では比較的延線張力の小さい配電線の
延線の例であるので、挟持手段2を一対としているが、
要求される延線張力が大きい場合にはそれに応じて複数
対を多連にして設けることになる。
【0028】以上のようにして準備が整ったら以下のよ
うにして延線を進める。第1作業場Aのケーブルドラム
Dから繰り出される電線Cに電柱Pa上の高所延線機1
aで制動を掛けながら送り出す一方で、電線Cを牽引す
る延線ロープRを電柱Pb上の高所延線機1bで第2作
業場B側に強制的に送り出すと共に、この高所延線機1
bで強制的に送り出されてくる延線ロープRを第2作業
場Bの作業車Jの車軸ウインチWで巻き取って延線を進
める。
うにして延線を進める。第1作業場Aのケーブルドラム
Dから繰り出される電線Cに電柱Pa上の高所延線機1
aで制動を掛けながら送り出す一方で、電線Cを牽引す
る延線ロープRを電柱Pb上の高所延線機1bで第2作
業場B側に強制的に送り出すと共に、この高所延線機1
bで強制的に送り出されてくる延線ロープRを第2作業
場Bの作業車Jの車軸ウインチWで巻き取って延線を進
める。
【0029】この結果、第1及び第2の各作業場A、B
における立上げ部Su及び引下げ部Sdを自重で垂れ下
がる状態の無張力状態とすることができる。従って、延
線途中で電線Cと延線ロープR、あるいは電線同士を接
続するについては、その間、電線Cや延線ロープRの移
動を一時的に止めるだけで接続作業を行うことができ、
その作業性を大幅に向上させることができる。
における立上げ部Su及び引下げ部Sdを自重で垂れ下
がる状態の無張力状態とすることができる。従って、延
線途中で電線Cと延線ロープR、あるいは電線同士を接
続するについては、その間、電線Cや延線ロープRの移
動を一時的に止めるだけで接続作業を行うことができ、
その作業性を大幅に向上させることができる。
【0030】このように各作業場A、Bに隣接して設け
る高所延線機1は立上げ部Suや引下げ部Sdの無張力
化をもたらすものであるが、必要に応じてこの高所延線
機1を中間の電柱Pxにも設けることにより、より小さ
い延線張力で必要な弛度状態を保てるようにして延線を
進めることも可能である。
る高所延線機1は立上げ部Suや引下げ部Sdの無張力
化をもたらすものであるが、必要に応じてこの高所延線
機1を中間の電柱Pxにも設けることにより、より小さ
い延線張力で必要な弛度状態を保てるようにして延線を
進めることも可能である。
【0031】尚、この例では第2作業場Bに作業車Jを
配置し、この作業車Jを用いた車軸ウインチWで延線ロ
ープRの取込みを行うようにしているが、上記のように
第2作業場Bにおける引下げ部Sdが無張力状態となっ
ているので、延線ロープRの取込みは人手だけでも容易
に行うことができ、従って基本的には車軸ウインチWを
用いることは必ずしも必要でない。
配置し、この作業車Jを用いた車軸ウインチWで延線ロ
ープRの取込みを行うようにしているが、上記のように
第2作業場Bにおける引下げ部Sdが無張力状態となっ
ているので、延線ロープRの取込みは人手だけでも容易
に行うことができ、従って基本的には車軸ウインチWを
用いることは必ずしも必要でない。
【0032】第2実施例 この実施例は配電分野についての架空地線の張替えの例
である。この場合には、図5に示すように、第1、第2
の両作業場A、B何れにもケーブルドラムDを設置し、
また高所延線機1a、1bは、電柱Pa、Pbそれぞれ
の地線キャップGcに取り付ける。そして、その取り付
け状態は地線キャップGcの上端より地線キャップGc
高さ分程度その挟持手段2、2による挟持位置が高くな
るようにする。
である。この場合には、図5に示すように、第1、第2
の両作業場A、B何れにもケーブルドラムDを設置し、
また高所延線機1a、1bは、電柱Pa、Pbそれぞれ
の地線キャップGcに取り付ける。そして、その取り付
け状態は地線キャップGcの上端より地線キャップGc
高さ分程度その挟持手段2、2による挟持位置が高くな
るようにする。
【0033】また、中間の電柱Pxについては既設の架
空地線Gfを地線キャップGcから外した後、地線キャ
ップGcの上端にガイド用のローラユニットLを取り付
け、このローラユニットLに架空地線Gfを載せる。
空地線Gfを地線キャップGcから外した後、地線キャ
ップGcの上端にガイド用のローラユニットLを取り付
け、このローラユニットLに架空地線Gfを載せる。
【0034】それから、電柱Pa、Pbに架空地線Gf
の両端を図示せぬ張線器で仮止めした後、電柱Pb側端
部に延線ロープRを接続し、またその電柱Pa側端部に
新設用の架空地線Gnを接続する。
の両端を図示せぬ張線器で仮止めした後、電柱Pb側端
部に延線ロープRを接続し、またその電柱Pa側端部に
新設用の架空地線Gnを接続する。
【0035】以上のようにして準備が整ったら以下のよ
うにして既設架空地線Gfの撤去と新設架空地線Gnの
延線を進める。先ず、両高所延線機1a、1bにより両
端の延線ロープR及び架空地線Gnに適度な張力を掛け
て架空地線Gfを吊るような状態にした後、一旦この状
態に止めて架空地線Gfの両端の張線器による仮止めを
外す。
うにして既設架空地線Gfの撤去と新設架空地線Gnの
延線を進める。先ず、両高所延線機1a、1bにより両
端の延線ロープR及び架空地線Gnに適度な張力を掛け
て架空地線Gfを吊るような状態にした後、一旦この状
態に止めて架空地線Gfの両端の張線器による仮止めを
外す。
【0036】それから、架空地線Gfを所定の張力条件
で図5中に想像線で示すような状態にまで張り上げた
後、この張り上げ状態を高所延線機1aによる制動で維
持しつつ高所延線機1bにより第2作業場Bに向けて架
空地線Gfを強制的に送り出す。
で図5中に想像線で示すような状態にまで張り上げた
後、この張り上げ状態を高所延線機1aによる制動で維
持しつつ高所延線機1bにより第2作業場Bに向けて架
空地線Gfを強制的に送り出す。
【0037】そして、高所延線機1bで送り出されてく
る架空地線Gfは自重により湾曲状態で垂れ下がって引
下げ部Sdを形成し、その先で第1作業場Aのケーブル
ドラムDに作業員の手作業で巻き取られる。一方、架空
地線Gfの撤去が済むと同時に、その端に接続されてい
る架空地線Gnの延線も済むので、これを従来と同様に
して各電柱の地線キャップに固定する。
る架空地線Gfは自重により湾曲状態で垂れ下がって引
下げ部Sdを形成し、その先で第1作業場Aのケーブル
ドラムDに作業員の手作業で巻き取られる。一方、架空
地線Gfの撤去が済むと同時に、その端に接続されてい
る架空地線Gnの延線も済むので、これを従来と同様に
して各電柱の地線キャップに固定する。
【0038】第3実施例 この実施例はバイパス線を用いることにより無停電で行
う配電線の張替えの工法の例であるが、配電線自体の張
替え作業は従来と同様にしてなされるので、以下では主
にバイパス線の延線及び撤収について説明する。
う配電線の張替えの工法の例であるが、配電線自体の張
替え作業は従来と同様にしてなされるので、以下では主
にバイパス線の延線及び撤収について説明する。
【0039】図6に示すように、第1作業場A及び第2
作業場Bに隣接の電柱Pa、Pbに中間高さ位置で高所
延線機1a、1bを取り付けると共に、中間の電柱Px
にガイド用のローラユニットLを取り付ける。
作業場Bに隣接の電柱Pa、Pbに中間高さ位置で高所
延線機1a、1bを取り付けると共に、中間の電柱Px
にガイド用のローラユニットLを取り付ける。
【0040】以上のようにして準備が整ったら以下のよ
うにしてバイパス線の延線及び撤収を進める。先ず延線
であるが、第1作業場Aに設置されたケーブルドラムD
から繰り出されるバイパス線Cに電柱Pa上の高所延線
機1aで制動を掛けながら送り出す一方で、バイパス線
Cを牽引する延線ロープRを電柱Pb上の高所延線機1
bで強制的に第2作業場B側に送り出すと共に、この高
所延線機1bで強制的に送り出されてくる延線ロープR
を第2作業場Bの作業車Jの車軸ウインチWで巻き取っ
て進める。尚、図中にTで示すのはバイパス線C同士を
接続する接続体で、バイパス線Cの径の2.5 倍程度の径
を持っている。
うにしてバイパス線の延線及び撤収を進める。先ず延線
であるが、第1作業場Aに設置されたケーブルドラムD
から繰り出されるバイパス線Cに電柱Pa上の高所延線
機1aで制動を掛けながら送り出す一方で、バイパス線
Cを牽引する延線ロープRを電柱Pb上の高所延線機1
bで強制的に第2作業場B側に送り出すと共に、この高
所延線機1bで強制的に送り出されてくる延線ロープR
を第2作業場Bの作業車Jの車軸ウインチWで巻き取っ
て進める。尚、図中にTで示すのはバイパス線C同士を
接続する接続体で、バイパス線Cの径の2.5 倍程度の径
を持っている。
【0041】次に撤収であるが、延線の場合とは逆に、
バイパス線Cに接続した延線ロープRに高所延線機1b
により制動を掛けつつ高所延線機1aで第1作業場A側
にバイパス線Cを強制的に送り出すと共に、このバイパ
ス線Cを第1作業場AのケーブルドラムDに作業員の手
作業で巻き取る。ここで、バイパス線Cは通常3本必要
であるが、この3本をまとめて前記の手順で延線するよ
うにしてもよいし、また1本ずつ延線するようにしても
よい。
バイパス線Cに接続した延線ロープRに高所延線機1b
により制動を掛けつつ高所延線機1aで第1作業場A側
にバイパス線Cを強制的に送り出すと共に、このバイパ
ス線Cを第1作業場AのケーブルドラムDに作業員の手
作業で巻き取る。ここで、バイパス線Cは通常3本必要
であるが、この3本をまとめて前記の手順で延線するよ
うにしてもよいし、また1本ずつ延線するようにしても
よい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明による延線工
法は、電柱や鉄塔上に設置した高所延線機により線状体
に制動を掛けたり強制的な送り出しを与えることによ
り、各作業場における立上げ部や引下げ部を無張力状態
として作業を進めるようにしていので、延線途中におい
て必要となる種々の接続作業を簡易化でき、また各作業
場の立地条件等に対する融通性を与えることができると
いう効果がある。また、本発明による既設架空地線撤去
工法は、上記延線工法における効果に加えて、破断し易
くなっている既設架空地線の撤去をより安全且つ効率的
に行うことができるという効果がある。また、本発明に
よる無停電張替工法は、上記延線工法における効果に加
えて、バイパス線の延線や撤収を効率的に行えるという
効果がある。
法は、電柱や鉄塔上に設置した高所延線機により線状体
に制動を掛けたり強制的な送り出しを与えることによ
り、各作業場における立上げ部や引下げ部を無張力状態
として作業を進めるようにしていので、延線途中におい
て必要となる種々の接続作業を簡易化でき、また各作業
場の立地条件等に対する融通性を与えることができると
いう効果がある。また、本発明による既設架空地線撤去
工法は、上記延線工法における効果に加えて、破断し易
くなっている既設架空地線の撤去をより安全且つ効率的
に行うことができるという効果がある。また、本発明に
よる無停電張替工法は、上記延線工法における効果に加
えて、バイパス線の延線や撤収を効率的に行えるという
効果がある。
【図1】本発明の第1実施例の延線工法による延線作業
状態の説明図。
状態の説明図。
【図2】本発明の延線工法に用いる高所延線機の側面
図。
図。
【図3】図2中の矢示A3 方向から見た平面図。
【図4】図2中の矢示A4 方向から見た正面図。
【図5】本発明の第2実施例の延線工法による延線作業
状態の説明図。
状態の説明図。
【図6】本発明の第3実施例の延線工法による延線作業
状態の説明図。
状態の説明図。
【図7】従来の延線工法による延線作業状態の説明図。
1 高所延線機 2 挟持手段 A 第1作業場 B 第2作業場 C バイパス線 Gc 地線キャップ Gf 既設架空地線 Gn 新設架空地線 P 電柱 R 延線ロープ Sd 引下げ部 Su 立上げ部 W ウインチ
Claims (10)
- 【請求項1】 延線作業区間の一端側に第1作業場を他
端側に第2作業場をそれぞれ設け、これらの各作業場に
おいて線状体の繰り出しや巻取りを行いつつ新線の延線
や旧線の撤去を行う延線工法において、挟持間隙が弾性
的に可変となる挟持手段を線状体の制動や強制送出のた
めに少なくも一対備えてなる高所延線機を第1作業場に
隣接の電柱又は鉄塔上に設置し、この高所延線機にて線
状体を制動したり強制送出することにより第1作業場に
おける立上げ部や引下げ部を無張力状態として作業を行
うようにしたことを特徴とする延線工法。 - 【請求項2】 第2作業場に隣接の電柱又は鉄塔上にも
第2の高所延線機を設置するようにし、この第2の高所
延線機にて線状体を制動したり強制送出することにより
第2作業場における引下げ部や立上げ部も無張力状態と
するようにした請求項1に記載の延線工法。 - 【請求項3】 挟持手段が気密性中空ゴムローラで形成
されている高所延線機を用いる請求項1又は請求項2の
何れかに記載の延線工法。 - 【請求項4】 挟持間隙が弾性的に可変となる挟持手段
を線状体の制動や強制送出のために少なくも一対備えて
なる高所延線機を用いる既設架空地線の撤去のための延
線工法であって、撤去作業区間の一端側の第1作業場に
隣接の電柱の地線キャップに上記高所延線機を地線キャ
ップの上端から所定高さだけ突出するように取り付ける
と共に、撤去作業区間の既設架空地線の各端に延線ロー
プを接続し、そして高所延線機及び撤去作業区間の他端
側の第2作業場に設置のウインチにて両端の延線ロープ
を介し撤去作業区間の既設架空地線を所定の張力条件で
張り上げ、それからこの張り上げた状態を保ちつつ既設
架空地線を高所延線機にて第1作業場に向けて強制送出
することにより第1作業場における引下げ部を無張力状
態として既設架空地線の回収を行うようにしたことを特
徴とする延線工法。 - 【請求項5】 既設架空地線の第2作業場側端に延線ロ
ープに代えて新設架空地線を接続し、既設架空地線の撤
去と同時に新設架空地線の延線も行うようにした請求項
4に記載の延線工法。 - 【請求項6】 第2作業場に隣接の電柱にも第2の高所
延線機を設置するようにし、この第2の高所延線機と第
1作業場側の第1の高所延線機とにより既設架空地線の
張上げ及び回収の際の張上げ状態維持を行うことにより
第2作業場における立上げ部も無張力状態とするように
した請求項4又は請求項5の何れかに記載の延線工法。 - 【請求項7】 挟持手段が気密性中空ゴムローラで形成
されている高所延線機を用いる請求項4〜請求項6の何
れかに記載の延線工法。 - 【請求項8】 既設線の張替えを無停電で行うためにバ
イパス線を用いるようにし且つ、挟持間隙が弾性的に可
変となる挟持手段を線状体の制動や強制送出のために少
なくも一対備えてなる高所延線機を用いてバイパス線の
延線及び回収を行なうようにしてなる無停電張替えの延
線工法であって、張替え作業区間の一端の第1作業場に
隣接の電柱の中間高さ位置に上記高所延線機を取り付
け、バイパス線の延線の際には、バイパス線及びこれに
接続された延線ロープからなる線状体に高所延線機にて
制動を掛けることにより第1作業場における立上げ部を
無張力状態として延線を行い、バイパス線の回収の際に
は、前記線状体を高所延線機にて第1作業場に向けて強
制送出することにより第1作業場における引下げ部を無
張力状態としてバイパス線の回収を行うようにしたこと
を特徴とする延線工法。 - 【請求項9】 張替え作業区間の他端の第2作業場に隣
接の電柱にも第2の高所延線機を設置するようにし、バ
イパス線の延線の際には、線状体を第2の高所延線機に
て第2作業場に向けて強制送出することにより第2作業
場における引下げ部も無張力状態として延線を行い、バ
イパス線の回収の際には、線状体に第2の高所延線機に
て制動を掛けることにより第2作業場における立上げ部
も無張力状態としてバイパス線の回収を行うようにした
請求項8に記載の延線工法。 - 【請求項10】 挟持手段が気密性中空ゴムローラで形
成されている高所延線機を用いる請求項9又は請求項1
0の何れかに記載の延線工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12311893A JPH06315214A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 延線工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12311893A JPH06315214A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 延線工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06315214A true JPH06315214A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14852632
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12311893A Withdrawn JPH06315214A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 延線工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06315214A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08169638A (ja) * | 1994-12-16 | 1996-07-02 | Toa Hatsudouki Kk | 送電線架設用ワインダの張力一定化方法 |
| KR100404139B1 (ko) * | 2001-12-14 | 2003-11-05 | 한국전력공사 | 가공배전선로용 무정전가공지선의 가설 장치 |
| JP2012249437A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 電線延線工法 |
| CN116207664A (zh) * | 2023-04-03 | 2023-06-02 | 国网四川省电力公司内江供电公司 | 用于架空线路的自动牵引放线装置 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP12311893A patent/JPH06315214A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08169638A (ja) * | 1994-12-16 | 1996-07-02 | Toa Hatsudouki Kk | 送電線架設用ワインダの張力一定化方法 |
| KR100404139B1 (ko) * | 2001-12-14 | 2003-11-05 | 한국전력공사 | 가공배전선로용 무정전가공지선의 가설 장치 |
| JP2012249437A (ja) * | 2011-05-27 | 2012-12-13 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 電線延線工法 |
| CN116207664A (zh) * | 2023-04-03 | 2023-06-02 | 国网四川省电力公司内江供电公司 | 用于架空线路的自动牵引放线装置 |
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