JPH0631540A - 金属管内壁研磨装置 - Google Patents

金属管内壁研磨装置

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JPH0631540A
JPH0631540A JP20713792A JP20713792A JPH0631540A JP H0631540 A JPH0631540 A JP H0631540A JP 20713792 A JP20713792 A JP 20713792A JP 20713792 A JP20713792 A JP 20713792A JP H0631540 A JPH0631540 A JP H0631540A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 研磨治具を複数の線条から成る屈曲自在な部
材等で構成することにより、曲部を有する金属管や内径
が小さい金属管の内壁を均一な鏡面状態に研磨可能とす
る。 【構成】 金属管内壁研磨装置を、複数本のワイヤを編
込んだ屈曲自在な導電性ワイヤ1,該導電性ワイヤ1を
被覆する発泡ポリウレタン2を有する研磨治具3、送り
機構9、電解液10を貯溜する貯溜槽11、金属管15
へ電解液を供給する電解液供給機構14、研磨治具3及
び金属管15に通電する通電機構18等から構成する。
研磨時には、研磨治具3を回転及び往復運動させなが
ら、電解液供給機構14により電解液を金属管15の中
空部20内へ供給し、通電機構18により金属管15及
び研磨治具3に通電して研磨を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属管内壁研磨装置に
係り、特に清浄化された液体や気体を通す曲部を有する
金属管の内壁を鏡面状態に加工する場合に好適な金属管
内壁研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の金属管内壁研磨装置は、例えば図
3に示す如く、研磨対象の金属管50の内壁に部分的に
接触する研磨布51を先端部に貼付けた研磨治具52
と、該研磨治具52の柄53の基端部を回転軸54に連
結したモータ55と、該モータ55を取付けた可動部5
6をスライド軸57に沿って矢印方向へ往復動させるス
ライドテーブル58と、電解液59を貯溜する貯溜槽6
0と、該貯溜槽60の電解液59を配管61を介して汲
み上げ研磨治具52の内部の管路62へ圧送するポンプ
63と、金属管50が陽極,研磨治具52が陰極となる
ように電気配線64を介して電圧を印加する電源65と
を備える構造となっている。
【0003】金属管内壁研磨装置による研磨に際して
は、金属管50の中空部66に研磨治具52をセットし
た後、モータ55を駆動すると共にスライドテーブル5
7を作動させ、ポンプ63により貯溜槽60から汲み上
げた電解液59を研磨治具52の管路62へ供給し、電
源65から研磨治具52と金属管50とに所定電圧を印
加して通電を行うことにより、研磨を開始する。これに
伴い、研磨治具52は、金属管50における中空部66
の一端部67で一旦固定された後、回転を開始し、一端
部67から他端部68までの間を往復運動する。この
時、研磨治具52の管路62へ供給された電解液は研磨
布51から金属管50の内壁50aへ滲み出すため、金
属管52内における研磨治具52の回転及び往復運動に
伴い、金属管50の内壁50aの電解複合研磨が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の金属管内壁研磨装置を用いた研磨方法は、金属
管内壁を精密に表面仕上げすることができると共に、機
械的研磨や通常の電解研磨に比べて金属管内壁表面に生
ずるキズをかなり減少することができる利点を有する反
面、次のような問題があった。 金属管内壁研磨装置の研磨治具52は、導電性の金属
棒として構成されると共に、該金属棒内部に配設した管
路62を介して電解液59を金属管50の内壁面に供給
する構造であり、更に、研磨治具52を金属管50の一
端部67で一旦固定した後、高速で回転させながら一端
部67から他端部68までの距離を送り動作させる必要
がある為、曲部を有する形状の金属管(L字管等)を研
磨する場合には、当該金属管の内壁を均一な鏡面状態に
研磨することができなかった。 また、研磨治具52を高速で回転させなければならな
いため、研磨治具52の柄53に強度を持たせることが
必要となり、このため、研磨治具52の直径を小さく抑
えることができない制約が生じ、その結果、内径がφ5
mm以下の細い金属管の場合には、当該金属管の内壁を
研磨することができなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、前記課題を解決するもので、
研磨治具を複数の線条から成る屈曲自在な部材等で構成
することにより、曲部を有する金属管や内径が小さい金
属管の内壁を均一な鏡面状態に研磨可能とした金属管内
壁研磨装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、研磨対象の金属管の中空部に電解液を供給
しながら該金属管の内壁を研磨するように構成してなる
金属管内壁研磨装置において、金属管の中空部に挿通さ
れる研磨治具と、該研磨治具を金属管の中空部内で回転
及び往復動作させる送り機構と、該研磨治具が挿通され
た金属管の内壁へ電解液を供給する電解液供給機構と、
金属管を陽極とし前記研磨治具を陰極として両極間に通
電する通電機構とを備え、前記研磨治具が、複数本の線
条から成る可撓性を有する導電性部材と、該導電性部材
の外周囲に配設され金属管の内壁に接触する研磨部材と
を具備する構成としてなるものである。
【0007】
【作用】本発明の金属管内壁研磨装置によれば、金属管
の研磨に際しては、複数本の線条から成る屈曲自在な導
電部材と研磨部材とから構成した研磨治具を、金属管の
中空部に挿通し、送り機構により研磨治具を回転させる
と共に往復運動させながら、電解液供給機構により電解
液を金属管の中空部内へ供給し、通電機構により金属管
及び研磨治具に通電して研磨を行う。これにより、研磨
治具の導電性部材を被覆する研磨部材が金属管の中空部
内で、該金属管の内壁と接触しながら回転及び往復運動
するため、金属管の内壁の研磨が成される。即ち、研磨
治具には従来のように電解液の供給経路を設けずに、且
つ、研磨治具の導電性部材を屈曲自在な可撓性を有する
部材として構成しているため、研磨対象の金属管が曲部
を有する場合においても、当該金属管の内壁を均一な状
態で研磨することができる。また、研磨治具の導電性部
材を複数本の線条から構成しているため、導電性部材の
線条の本数を研磨対象の金属管の内径に応じて加減すれ
ば、導電性部材の径を小さくすることが可能であり、こ
れにより、研磨対象の金属管の内径が細い場合において
も、当該金属管の内壁を均一な鏡面状態に研磨すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の金属管内壁研磨装置を適用し
てなる第1実施例及び第2実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】第1実施例。 図1は第1実施例の金属管内壁研磨装置の構成であり、
該金属管内壁研磨装置は、複数本のワイヤを編込んだ屈
曲自在な導電性部材たる導電性ワイヤ1,該導電性ワイ
ヤ1を被覆する研磨部材たる発泡ポリウレタン2を有す
る研磨治具3と、回転軸4を有するモータ5,該モータ
5を固定する可動部6,該可動部6を矢印方向へスライ
ドさせるスライド軸7,スライドテーブル8を有する送
り機構9と、電解液10を貯溜する貯溜槽11と、配管
12,ポンプ13を有する電解液供給機構14と、研磨
治具3及び金属管15に電気配線16を介して電圧を印
加する電源17を有する通電機構18と、電解液供給機
構14から電解液が送り込まれる電解液取込部19を備
える構成とされている。
【0010】金属管内壁研磨装置の構成を更に詳述する
と、研磨治具3を構成する導電性ワイヤ1は、基端部を
除外した先端部までの部分の周囲が発泡ポリウレタン2
によって被覆されており、該発泡ポリウレタン2は、研
磨対象の金属管15の内壁全面と接触可能とされてい
る。導電性ワイヤ1の基端部はモータ5の回転軸4に連
結され、該導電性ワイヤ1はモータ5の回転に伴い回転
軸4と同軸で回転可能とされている。送り機構11は、
研磨治具3を回転駆動するモータ5を可動部6を介し、
スライドテーブル8のスライド軸7に沿って矢印方向へ
往復動作させることにより、研磨治具3の導電性ワイヤ
1を金属管15の中空部20の内部で回転させながら往
復運動させるようになっている。
【0011】また、電解液供給機構14のポンプ13
は、貯溜槽11に貯溜されている電解液10を配管12
により汲み上げ、金属管15の中空部20内へ圧送する
ようになっている。更に、通電機構18の電源17は、
金属管15が陽極、研磨治具3の芯が陰極となるように
電気配線16により金属管15及び研磨治具3に対し電
圧を印加し通電するようになっている。
【0012】次に、上記の如く構成した本第1実施例の
金属管内壁研磨装置による金属管の研磨について説明す
る。
【0013】金属管内壁研磨装置の研磨治具3の導電性
ワイヤ1を、例えばφ0.1mmのステンレス線100
本を編込むことにより構成し、該導電性ワイヤ1の基端
部を除外した先端部までの部分の外周部に、例えば外径
φ7mmの発泡ポリウレタン2を導電性接着剤で固定す
る。次に、導電性ワイヤ1及び発泡ポリウレタン2から
構成してなる研磨治具3を、例えば内径φ5mmのSU
S製のL字管として構成した金属管15の中空部20に
挿通し、該研磨治具3の導電性ワイヤ1の基端部を、送
り機構9のスライドテーブル8上の可動部6に装着され
ているモータ5の回転軸4に固定する。
【0014】次に、モータ5を駆動することにより研磨
治具3を例えば1000rpmで回転させると共に、研
磨治具3を送り幅50mm、送り速度60mm/min
で往復運動させながら、電解液供給機構14のポンプ1
3により貯溜槽11から汲み上げた電解液(例えばWA
#10000の遊離砥粒を含む濃度1%の硝酸ナトリウ
ム水溶液)を、0.1リットル/minの供給速度で金
属管15の中空部20内へ供給し、通電機構18の電源
17により金属管15及び研磨治具3に例えば5Aの電
流を流して研磨を5分間行った。この場合、研磨治具3
の導電性ワイヤ1を被覆する発泡ポリウレタン2が金属
管15の中空部20内で回転及び往復運動することによ
り、金属管15の内壁15aの研磨が行われる。
【0015】金属管内壁研磨装置による上記研磨の結
果、SUS製のL字管として構成した金属管15の内壁
15aを、表面粗度Rmax0.005μmの均一な鏡
面として研磨することが達成された。
【0016】即ち、本第1実施例の金属管内壁研磨装置
によれば、研磨治具3を、複数本のステンレス線を編込
んだ屈曲自在な導電性ワイヤ1と、該導電性ワイヤ1を
被覆し金属管15の内壁全面に接触させる発泡ポリウレ
タン2とから構成し、該研磨治具3を研磨対象の金属管
15の中空部20内で回転させると共に往復運動させる
ため、曲部を有する金属管15の場合においても、該金
属管15の内壁15aを均一な鏡面状態に研磨すること
ができる。
【0017】第2実施例。 図2は第2実施例の金属管内壁研磨装置の構成であり、
第2実施例の金属管内壁研磨装置において、第1実施例
の金属管内壁研磨装置との共通構成には同一符号を付し
説明を省略する。第2実施例の金属管内壁研磨装置が第
1実施例と相異する点は、研磨治具21の導電性ワイヤ
22を被覆する発泡ポリウレタン23の外周部に、金属
管15の内壁15aに電解液を供給するための所定の幅
及び深さを有する螺旋状の溝24を所定ピッチで形成し
てなる点である。
【0018】次に、上記の如く構成した本第2実施例の
金属管内壁研磨装置による金属管の研磨について説明す
る。
【0019】金属管内壁研磨装置の研磨治具21の導電
性ワイヤ22を、例えばφ0.1mmのステンレス線3
0本を編込むことにより構成し、該導電性ワイヤ22の
基端部を除外した先端部までの部分の外周部に、例えば
幅1mm、深さ1mm、ピッチ15mmとした螺旋状の
所定本数(本実施例では4本)の溝24を形成した外径
φ3mmの発泡ポリウレタン23を導電性接着剤で固定
する。次に、導電性ワイヤ22及び溝24を有する発泡
ポリウレタン23から構成してなる研磨治具21を、例
えば内径φ3mmのSUS製のL字管として構成された
金属管15の中空部20に挿通し、該研磨治具3の導電
性ワイヤ1の基端部を、送り機構9のスライドテーブル
8上の可動部6に装着されているモータ5の回転軸4に
固定する。
【0020】次に、モータ5を駆動することにより研磨
治具21を例えば1000rpmで回転させると共に、
研磨治具21を送り幅50mm、送り速度60mm/m
inで往復運動させながら、電解液供給機構14のポン
プ13により汲み上げた貯溜槽11の電解液(例えばW
A#10000の遊離砥粒を含む濃度1%の硝酸ナトリ
ウム水溶液)を、1リットル/minの供給速度で金属
管15の中空部20へ供給し、通電機構18の電源17
により金属管15及び研磨治具21に例えば5Aの電流
を流して研磨を5分間行った。この場合、研磨治具21
の導電性ワイヤ22を被覆する発泡ポリウレタン23が
金属管15の中空部20内で回転及び往復運動すること
により、金属管15の内壁15aの研磨が行われる。
【0021】金属管内壁研磨装置による上記研磨の結
果、SUS製のL字管として構成した金属管15の内壁
15aを、表面粗度Rmax0.005μmの均一な鏡
面として研磨することが達成された。
【0022】即ち、本第2実施例によれば、研磨治具2
1を、少数本のステンレス線を編込んだ屈曲自在な導電
性ワイヤ22と、該導電性ワイヤ22を被覆すると共に
外周部に溝24を形成した発泡ポリウレタン23とから
構成し、該研磨治具21を研磨対象の金属管15の中空
部20内で回転させると共に往復運動させるため、内径
が細く且つ曲部を有する金属管15においても、該金属
管15の内壁15aを均一な鏡面状態に研磨することが
できる。更にまた、研磨治具21の発泡ポリウレタン2
3の外周部に形成した溝24により、電解液を金属管1
5の中空部20内へ円滑に供給することができる。これ
により、従来の如く研磨治具に電解液供給用の経路(管
路)を配設することが不要となる。
【0023】尚、本第2実施例では、研磨治具21の発
泡ポリウレタン23の外周部に螺旋状の溝24を4本配
設する構成としたが、これに限定されず、溝24は必要
に応じた本数を配設することも可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の金属管内
壁研磨装置によれば、下記各項の効果を奏することがで
きる。 研磨治具には、従来のように電解液供給用の管路を配
設せずに、且つ、研磨治具の導電性部材を屈曲自在な可
撓性を有する部材とした構成であるため、研磨対象の金
属管が曲部を有する場合においても、当該金属管の内壁
を均一な鏡面状態に研磨することができる。 また、研磨治具の導電性部材を複数本の線条から構成
しているため、導電性部材の線条の本数を研磨対象の金
属管の内径に応じて加減すれば、導電性部材の外径を小
さくすることが可能であり、これにより、研磨対象の金
属管が内径の小さい細管である場合においても、当該金
属管の内壁を研磨することが可能となり、且つ均一な鏡
面状態とすることができる。 また、研磨治具の研磨部材の外周部に溝を配設した場
合には、電解液供給機構から供給された電解液を溝を介
して金属管の中空部へ送り込むことができるため、従来
の如く研磨治具に電解液供給用の管路を配設しなくと
も、金属管の中空部内へ電解液を円滑に供給することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の金属管内壁研磨装置にお
ける要部を断面とした全体構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第2実施例の金属管内壁研磨装置にお
ける要部を断面とした全体構成を示す側面図である。
【図3】従来例による金属管内壁研磨装置の要部を断面
とした全体構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 導電性ワイヤ 2 発泡ポリウレタン 3 研磨治具 4 回転軸 5 モータ 8 スライドテーブル 9 送り機構 10 電解液 13 ポンプ 14 電解液供給機構 15 金属管 15a 内壁 17 電源 18 通電機構 20 中空部 21 研磨治具 22 導電性ワイヤ 23 発泡ポリウレタン 24 溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨対象の金属管の中空部に電解液を供
    給しながら該金属管の内壁を研磨するように構成してな
    る金属管内壁研磨装置において、金属管の中空部に挿通
    される研磨治具と、該研磨治具を金属管の中空部内で回
    転及び往復動作させる送り機構と、該研磨治具が挿通さ
    れた金属管の内壁へ電解液を供給する電解液供給機構
    と、金属管を陽極とし前記研磨治具を陰極として両極間
    に通電する通電機構とを備え、前記研磨治具が、複数本
    の線条から成る可撓性を有する導電性部材と、該導電性
    部材の外周囲に配設され金属管の内壁に接触する研磨部
    材とを具備してなることを特徴とする金属管内壁研磨装
    置。
  2. 【請求項2】 前記研磨治具を構成する前記研磨部材の
    外周部に、前記電解液供給機構から供給される電解液を
    金属管の中空部へ送り込むための溝を配設してなること
    を特徴とする請求項1記載の金属管内壁研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記研磨治具を構成する前記研磨部材の
    外周部に、前記電解液供給機構から供給される電解液を
    金属管の中空部へ送り込むための螺旋状の溝を配設して
    なることを特徴とする請求項1記載の金属管内壁研磨装
    置。
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