JPH06315832A - 共焦点走査方式レーザ顕微鏡用マスクホルダーの製造方法 - Google Patents

共焦点走査方式レーザ顕微鏡用マスクホルダーの製造方法

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JPH06315832A
JPH06315832A JP13128793A JP13128793A JPH06315832A JP H06315832 A JPH06315832 A JP H06315832A JP 13128793 A JP13128793 A JP 13128793A JP 13128793 A JP13128793 A JP 13128793A JP H06315832 A JPH06315832 A JP H06315832A
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JP
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mask
mask holder
scanner
suction
holder
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JP13128793A
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English (en)
Inventor
Kiyoyuki Odagiri
清幸 小田切
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IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスクまたはレチクルを載置してスキャナー
にセットするためのマスクホルダーを高精度に製造す
る。 【構成】 材料切断部分の内部応力の影響を受けない
ように、最終外形寸法に対して十分な取りしろと厚さを
持ったアルミ材を切り出す。外周輪郭、上下面貫通孔
210等をワイヤーカットで仕上げ、切断部分の残留応
力を小さくする。表面および裏面について、寸法を計
測しながら、削り工程を荒引き、中引き、精細、仕上げ
に分け表裏交互に切削加工し、各部を仕上げていく。
寸法精度が要求されず、スキャナー駆動によるモーメン
トに与える影響の少ない部分として、例えば外周薄肉部
160の裏面を少しずつ削って重量調整する。アルマ
イト処理して完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マスクまたはレチク
ル上に描かれたパターンの線幅測定等に用いられる共焦
点走査方式レーザ顕微鏡において、マスクまたはレチク
ルをスキャナー上にセットするためのマスクホルダーの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】共焦点走査方式レーザ顕微鏡は、マスク
もしくはレチクルまたはウェハー用寸法検査装置とし
て、マスクもしくはレチクルまたはウェハー上に描れた
パターンの線幅計測や重ね合せ精度の計測を行なうのに
利用される。共焦点走査方式レーザ顕微鏡の原理図を図
2に示す。レーザ発振器10から発射されたレーザ光1
2は、ミラー14で反射され、レンズ16で絞られてピ
ンホール18に通される。ピンホール18を通過したレ
ーザ光12はビームスプリッタ20を透過して対物レン
ズ22で収束されて、試料24(マスクもしくはレチク
ルまたはウェハー)に照射される。試料24の表面で反
射したレーザ光は、ビームスプリッタ20で反射され
て、ピンホール26を通過して光電子増倍管28で受光
および増幅される。
【0003】寸法検査を行なうときは、レーザ光の焦点
Fの位置を(a)のようにパターン30の下(またはパ
ターン30の上)に合わせて固定する。そして、スキャ
ンコントローラ32により試料24を高周波でX軸方向
にスキャンさせながら、X,YステージでY軸方向にゆ
っくりと移動させる。この時、(a)のようにビームス
ポットがパターン30の下を通過している時は、反射光
はすべてピンホール26を通過し、光電子増倍管28の
出力は高くなる。これに対し、(b)のようにビームス
ポットがパターン30上を通過している時は、反射光は
ピンホール26の位置でフォーカスせず、大部分が遮ら
れるので、光電子増倍管28の出力は小さくなる。した
がって、スキャンコントローラ32によるスキャンに同
期して光電子増倍管28の出力に応じた輝度でテレビモ
ニタ34上に順次描いていけばパターン30のイメージ
36がテレビモニタ34に写し出される。オペレータが
このイメージ36上の任意の位置にカーソルを動かすこ
とにより、その位置のパターン幅が自動計測される。
【0004】以上の原理を用いたウェハー用共焦点走査
方式レーザ顕微鏡の具体例(SiScan社製SiSc
anIIA)を説明する。図3はその装置構成図である。
このウェハー用共焦点走査方式レーザ顕微鏡40は、光
学モジュール42とワークステーション44で構成さ
れ、相互に信号ケーブル45でつながれている。光学モ
ジュール42はエアサスペンションで支持された基台4
6上にX,Yステージ48が取付けられ、さらにその上
にスキャナー50が取付けられている。試料はスキャナ
ー50に真空吸着でチャックされて取付けられる。スキ
ャナー50の上方にはフォーカス装置52が配置され、
レーザー発振器10から発射されるレーザ光を対物レン
ズ22で収束してスキャナー50上の試料に照射する。
光学系ボックス9内には前記図2の光学系が収容されて
いる。また、レーザー発振器10に隣接してズームレン
ズ付テレビカメラ56が下方に向けて配設され、試料
(ウェハー)のレーザー照射位置付近の画像を撮るのに
用いられる。基台46の下には、電気回路シャーシ5
8、チャック用真空等のインジケータ60、レーザ用電
源62、試料をスキャナー50上にセットしまた検査を
終了した試料をスキャナー50から取り外すためのロボ
ットの制御装置8等が配設されている。
【0005】一方、ワークステーション44には、オペ
レータの操作盤64、テレビモニタ66、プリンター6
8、CPUを含む制御装置70等が具えられ、光学モジ
ュール42をすべてこのワークステーション44から操
作できるようになっている。テレビモニタ66にはレー
ザ顕微鏡による観測画像、テレビカメラ56による画像
などが表示される。
【0006】図3のウェハー用共焦点走査方式レーザ顕
微鏡40のシステム構成を図4に示す。試料(ウェハ
ー)24は、ウェハー・ハンドリング・ロボット72に
よりスキャナー50上に搬送されてチャックされてい
る。レーザ発振器10からのレーザ光12は前記図2に
示した光学系を介して対物レンズ22から出射され、試
料24に照射される。その反射光は光検出器28(光電
子増倍管等)で受光される。
【0007】ワークステーション44のコンピュータ7
6はバス77を介して各部を制御する。すなわち、ウェ
ハー・ハンドラー制御部82はロボット72を駆動し
て、試料24の搬出、搬入を行なう。また、X,Yステ
ージモータ制御部78は、X,Yステージ48を駆動し
て、試料24上の所望の被検査箇所をレーザ光12のス
キャン範囲に位置決めする。また、Z軸フォーカス制御
部80は対物レンズ22を上下方向に動かすことによ
り、試料24上のパターンの下または上に焦点を合わせ
る。焦点が合ったら対物レンズ22の高さをそこに固定
する。
【0008】スキャン制御および同期回路84はスキャ
ン制御としてスキャン用波形の読出しや同期制御を行な
うものである。ライン・スキャン波形メモリ86はサイ
ン波等のスキャン用波形を記憶しており、スキャン制御
および同期回路84からの指令により、記憶しているス
キャン波形を高速(例えば2kHz)で読み出す。読み
出されたスキャン波形は、D/A変換器88でアナログ
波形に変換され、アンプ90を介してスキャナー50の
アクチュエータ(ボイス・コイル・モータ、圧電素子
等)をX軸方向に駆動し、レーザー光照射位置をスキャ
ニングする。スキャニング速度は速度フィードバックに
より規定速度に保たれている。
【0009】前記光検出器28の出力はアンプ92を介
してA/D変換器94でディジタル信号に変換される。
ピクセルタイミングおよび同期回路96は、各走査で連
続して得られる光検出器28の検出情報とX軸上の位置
との対応関係を取るもので、A/D変換器94から順次
出力されるデータに対し、1走査ライン上のアドレスを
与えてライン・スキャン・ピクセル・メモリ98に取込
む。なお、ライン・スキャン歪みメモリ100は、スキ
ャン波形の空間的な歪を補正して、正確なパターンがメ
モリ98に取り込まれるようにするものである。
【0010】スキャンはX,Yステージ48のY軸を一
定速度でゆっくり動かしながら行なわれ、このときスキ
ャンごとにメモリ98の内容がビデオ・ディスプレイ・
メモリ102に順次取り込まれていき、これによりX,
Y平面上の所望の範囲のパターン画像がテレビモニタ上
のイメージモニタ104の表示領域に表示される。ま
た、テレビモニタ上のグラフィックモニタ106の表示
領域には、イメージモニタ104上においてカーソルで
指示したY軸位置のX軸方向の光検出器検出波形が表示
される。パターン幅は、イメージモニタ104上におい
てカーソルで指示した範囲について、ビデオ・ディスプ
レイ・メモリ102に記憶されているパターンのピクセ
ル数をカウントし、カーソル内のY軸方向各位置のカウ
ント値を平均した値を自動演算し、その結果を数値とし
てテレビ画面上に表示する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ウェハーの場合は寸法
が決まっている(8,6,5インチ等)ため、そのまま
スキャナー50にセットして検査を行なうことができ
る。ところが、マスクやレチクルは外形寸法(縦、横の
寸法、厚さ等)、重量や付属部品(ペリクル等)の有無
等が様々であり、外形寸法が異なるとそのままスキャナ
ー50にセットできない。また、重量が異なるとスキャ
ナー50にセットした時の挙動が異なり、場合によって
は検査に支障をきたすので、重量を合わせる必要があ
る。また、ペリクルの有無にも対応させる必要がある。
【0012】そこで、このような問題を解決するため
に、マスクまたはレチクルをマスクホルダーと称する治
具に載置した状態でスキャナーにセットすることが本出
願人により提案されている。マスクホルダーの外形寸法
を統一して、マスクやレチクルの載置面の形状や重量を
マスクやレチクルの外形寸法や重量に応じて様々に変更
したものを用意しておくことにより、マスクやレチクル
の外形寸法や重量にかかわらずマスクホルダー全体とし
ては外形寸法や重量が統一されることになり、スキャナ
ーで共通に取扱うことができる。
【0013】このマスクホルダーの製作精度はスキャナ
ーにかけて検査するときの検査精度等に影響するので、
きわめて高い精度が要求される。すなわち、上下方向に
ゆがみがあると高さ方向の精度が悪くなって、マスクと
対物レンズとの距離を所定距離に保てなくなり、重量精
度が悪いと、スキャニング速度を所定値に保てなくな
る。
【0014】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、マスクホルダーを高精度に製作することができる共
焦点走査方式レーザ顕微鏡用マスクホルダーの製造方法
を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、最終外形寸
法に対して十分な取りしろと厚さを持ったマスクホルダ
ー材料を切り出し、外周輪郭および必要に応じて上下面
貫通孔をワイヤーカットで仕上げ、表面および裏面につ
いて、寸法を計測しながら、削り工程を荒引き、中引
き、精細、仕上げに分け表裏交互に切削加工して各部を
仕上げ、寸法精度が要求されず、スキャナー駆動による
モーメントに与える影響の少ない部分を削って重量調整
することを特徴とするものである。
【0016】
【作用】この発明によれば、最終外形寸法に対して十分
な取りしろと厚さを持ったマスクホルダー材料を切り出
して用いるので材料切断部分の内部応力の影響を受けに
くくなり、また、外周輪郭および必要に応じて上下面貫
通孔をワイヤーカットで仕上げるので残留応力を小さく
できる。そして、表面および裏面について、寸法を計測
しながら、削り工程を荒引き、中引き、精細、仕上げに
分け表裏交互に切削加工して各部を仕上げるので高さ方
向の精度が確保され、寸法精度が要求されず、スキャナ
ー駆動によるモーメントに与える影響の少ない部分を削
って重量調整するので重量精度も確保される。これによ
り、高精度のマスクホルダーが得られ、高精度の検査が
可能になる。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下説明する。はじめ
に、マスクホルダーを使用してレーザ顕微鏡にてマスク
の検査を行なう状況を図5に示す。検査対象のマスク
(またはレチクル)122はマスクホルダー124に搭
載された状態で検査される。マスクホルダー124はマ
スク122の外形寸法および厚さ寸法ごとに用意され、
マスク122を所定位置に保持する。マスクホルダー1
24の外形寸法は統一され、マスク種類にかかわらず共
通のハンドリングが行なえるようになっている。
【0018】マスクホルダー124を人手またはロボッ
ト等でプリアライメント装置126に搬入し載置する
と、プリアライメント装置126がマスタホルダ124
を自動的に所定のプリアライメント位置に位置決めす
る。位置決めを完了すると、マスクハンドラー128は
一定の工程でプリアライメント装置126からマスクホ
ルダー124をすくい上げて、スキャナー50に載置
し、検査が行なわれる。検査が終了すると、逆の工程で
マスクハンドラー128がスキャナー50からマスクホ
ルダ124をすくい上げて、プリアライメント装置12
6に戻す。このようにして、1枚のマスク122の検査
が終了する。
【0019】図5のレーザ顕微鏡120の具体例(光学
モジュール部分)を図6に示す。前記図3と共通する部
分には同一の符号を付す。レーザ顕微鏡120は全体が
筐体139で覆われている。プリアライメント装置12
6は筐体139の正面に面した位置に配設されており、
蓋146を開いてマスクホルダー124の搬入、搬出を
行なう。プリアライメント装置126の背後にはマスク
ハンドラー128が配置されている。また、マスクハン
ドラー128の回転軸146を中心として、プリアライ
メント装置126の位置から水平方向に90°左回転さ
せた位置にスキャナー50の基準位置が配設されてい
る。
【0020】プリアライメント装置126は、マスクホ
ルダー124を載置する板状部130を有している。マ
スクホルダー124は人手またはロボットにより外部か
ら搬入されて、板状部130上に大まかに置かれる。板
状部130の表面にはマスクホルダー124を真空吸着
する吸引溝131が形成されている。吸引溝131によ
る吸引力を利用して、マスク122自体もマスクホルダ
ー124に強固に真空吸着される。
【0021】板状部130は傾動軸132を軸として手
前(マスクホルダー搬入方向)側に傾動可能とされてい
る。板状部130は通常は水平状態とされているが、プ
リアライメントを行なう時は傾動して、マスクホルダー
124を滑らせて切立った2辺のエッジ133,134
で係止する。これで、マスクホルダー124の中心位置
がプリアライメント装置126のプリアライメント中心
位置135に一致し、プリアライメントされた状態とな
る。
【0022】マスクハンドラー128は、上下の移動、
水平方向の回転、水平方向の伸縮の3つの駆動軸を具
え、先端のマスクハンド136をプリアライメント装置
126の板状部130の切欠140に差し込んでマスク
ホルダー124を真空吸着してすくい上げる。そして、
マスクホルダ124を真空吸着した状態でスキャナー5
0上に移送し、スキャナー50の切欠51(図12参
照)にマスクハンド136を差し込んで、マスクホルダ
ー124をスキャナー50に引き渡す。スキャナー50
は引き渡されたマスクホルダー124を真空吸着により
チャックして、検査を行なう。
【0023】なお、プリアライメント装置126を臨む
位置に光電式やテレビカメラ式等のマスク高さ検出器が
配置され、板状部130に載置されたマスクの高さを検
出する。この高さ検出により、マスクホルダとマスクと
の組合せの間違いを自動検出して、検査時における対物
レンズ22とマスク122との衝突を防止する。
【0024】図6のレーザ顕微鏡による一連の検査工程
を図7により説明する。検査を行なう時は、マスク12
2が装着されたマスクホルダ124を人手またはロボッ
トによりプリアライメント装置126の板状部130に
大まかに置く。検査開始ボタンが投入されると(P
1)、プリアライメント装置126の板状部130が真
空吸引をして圧力検知し、板状部130上にマスクホル
ダー124が載置されているか否かを検知する(P2,
P3)。すなわち、圧力が所定値より低下しない場合
は、マスクホルダー124がセットされていないと判断
して真空吸引を停止し(P4)、検査開始指令を解除す
る(P5)。
【0025】圧力が所定値より低下した場合はマスクホ
ルダー124がセットされていると判断して吸引を停止
する(P6)。そして、プリアライメント装置126の
板状部130を所定量傾動させてプリアライメントを行
なう(P7)。傾動終了後再び吸引を開始し(P8)、
板状部130を水平に戻す(P9)。
【0026】次に、マスクハンドラー128のマスクハ
ンド136を板状部130の切欠140に非接触に差し
込んで、マスクハンド136を少し上昇させて、マスク
ハンド136の表面を板状部130の表面と同じ高さに
位置決めし(P10)、マスクハンド136の吸引を開
始した後(P11)、板状部130の吸引を停止する
(P12)。そして、マスクハンド136を上昇させ
て、マスクホルダー124を板状部130から引き上げ
る(P13)。
【0027】引き上げたら、マスクハンド136を90
°水平方向に左回転し、アーム142,144を伸ばし
て、マスクハンド136をスキャナー50の切欠51
(図12)に非接触に差し込む(P14)。なお、この
ときX,Yステージ48は原点等の基準位置に位置決め
されている。そして、マスクハンド136を下降させ
て、マスクハンド136の表面を、スキャナー50のチ
ャック表面と同じ高さに位置決めする(P15)。位置
決めしたら、スキャナー50の吸引を開始した後(P1
6)、マスクハンド136の吸引を停止する(P1
7)。これで、マスクホルダー124がスキャナー50
にチャックされた状態となる。
【0028】その後マスクハンド136をやや下降させ
て、アーム142,144を縮めて、マスクハンド13
6をスキャナー50の切欠51から非接触に抜き出す
(P18)。これで、検査が開始される(P19)。検
査は従来装置と同様に、X,Yステージ48を動かして
マスク122上の所望の被検査箇所を対物レンズ22の
直下に位置決めし、スキャナー50でマスクホルダ12
4をX軸方向に高速でスキャンさせながらY軸ステージ
を除々に動かすことにより行なう。
【0029】検査を終了したら(P20)、搬入時と逆
の工程でマスクホルダー124をプリアライメント装置
126の板状部130まで戻す(P21)。板状部13
0に戻されたマスクホルダー124は、人手またはロボ
ットにより取出される。
【0030】以上の一連の検査工程によれば、人または
ロボットは、マスクホルダー128を光学モジュールの
筐体139の正面に面しているプリアライメント装置1
26に載置すればよいので筐体139内の奥に腕(アー
ム)を入れる必要がなく、しかもスキャナー139は筐
体139内の中央部に配置されているので、検査箇所に
ほこりが入り込むのを防止することができる。
【0031】以上の一連の検査工程における各装置の真
空吸引期間を図8に示す。これによれば、マスクホルダ
ー124がプリアライメントされた後は、必ず真空吸引
期間をオーバーラップさせて順次受け渡してスキャナー
50にチャックさせるので、マスクホルダー124をス
キャナー50上に正しい位置に正しくチャックすること
ができる。
【0032】なお、以上の検査工程は、ワークステーシ
ョン44(図3)の制御装置70からの指令により、光
学モジュール120の制御装置150を介して与えられ
る指令により実行される。
【0033】次に、マスクホルダー124の一実施例を
図9,図10に示す。マスクホルダー124は、アルミ
材を加工して作られる。マスクホルダー124は略四辺
形に形成された外周薄肉部160を有している。外周薄
肉部160の下面には補強用にリブ162が形成されて
いる。また、外周薄肉部160には重量調整用に貫通孔
210が形成されている。外周薄肉部160の上面に
は、ステンレス製のマスクストッパー164やペリクル
の有無により重量を調整するためのアルミ製の調整ウェ
イト166がねじ止めされている。
【0034】マスクホルダー124の上面の外周薄肉部
160の内側の段上には吸着面168が形成され、この
面でマスクまたはレチクルの周縁部を吸着する。吸着面
168には吸引溝170,171,172が形成されて
いる。吸着面168の内側には凹部174が形成され、
マスクの中央部がマスクホルダー124に接触しないよ
うにされている。凹部174は十分深く形成され、ペリ
クル付のマスクでもペリクルがマスクホルダー124に
接触しないようにされている。
【0035】マスクホルダー124の下面の中央部17
6はスキャナー50によるチャック面を構成する。した
がって、この面176はきわめて高い平坦度に形成され
ている。チャック面176の四隅付近には、表面の吸引
溝170,171の吸引孔180,182に連通する吸
引路184,186の下側吸引孔188が形成されてい
る。この吸引孔188は、プリアライメント装置126
およびスキャナー50による吸引に利用される。また、
チャック面176の中央部には、表面の吸引溝172の
吸引孔190に連通する吸引路192の下側吸引孔19
4が形成されている。この吸引孔194はマスクハンド
ラー128による吸引に利用される。吸引孔188また
は194から吸引することにより、マスク122がマス
クホルダー124に吸着され、かつマスクホルダー12
4自身もプリアライメント装置126、マスクハンドラ
ー128、スキャナー50等に吸着される。
【0036】図9,図10のマスクホルダー124にペ
リクル付マスク122を装着した状態を図11に示す。
マスク122は、下面周縁部付近が吸着面168に載置
支持されている。また、側面がマスクストッパー164
の凸部200に点接触で支持されて、動かないように保
持されている。点接触であるため、パーティクルの発生
や汚染が防止される。ペリクル204は上下面に設けら
れているが、凹部174が深いため、ペリクル204が
マスクホルダー124に接触することなくマスクホルダ
ー124を保持できる。なお、ペリクル204がある分
マスク122の重量が増しているので、調整ウェイト1
66(図9)を外すことにより所定の重量に保ってい
る。ペリクル無しのマスクの場合は調整ウエイト166
を取り付けて所定の重量に調整する。
【0037】なお、マスクによって厚さが異なるので、
チャック面176からマスク122の表面までの高さが
常に一定となるように、使用するマスク122の厚さに
応じて吸着面168の高さを個々に設計する。また、マ
スクホルダー124+マスク122の重量や重心位置が
異なるとスキャナー50で駆動したときの挙動が変化
し、検査に支障をきたす場合があるので、マスクホルダ
ー124とマスク122を合わせた重量および重心が常
に一定になるように、使用するマスク122の重量に応
じてマスクホルダー124の重量および重心位置を個々
に設計する。ただし、マスクホルダー124の外形寸法
(縦、横の寸法)は共通に取扱えるように統一されてい
る。
【0038】ところで、マスクホルダー124の製作精
度はスキャナーにかけて検査するときの検査精度に影響
するのできわめて高い精度が要求される。とりわけ、重
量、スキャナー駆動軸に対するモーメント(すなわち重
心位置)、スキャナーに接するチャック面176の平坦
度、厚さ精度、外形寸法精度は厳しいものとなる。これ
らの要求は具体的には例えば以下に集約される。
【0039】(イ) 通常寸法においてJISの削り加
工寸法の普通許容差12級を必要とし、所々重要寸法に
おいてその1/4以下の許容差を要求する。 (ロ) 平坦度10μm程度を要求する。 (ハ) 重量において全体の2%以下の許容値を要求す
る。 (ニ) モーメント誤差において全体の2%以下を要求
する。
【0040】これらの要求を満たすため、マスクホルダ
ー124の製作には、複雑な形状の削り加工が要求され
る。そのための製作工程の一例であるこの発明の一実施
例を図1を参照して説明する。
【0041】 材料切断部分の内部応力の影響を受け
ないように、最終外形寸法に対して十分な取りしろと厚
さを持ったアルミ材を切り出す。 外周輪郭、上下面貫通孔210等をワイヤーカット
で仕上げ、切断部分の残留応力を小さくする。 表面および裏面について、寸法を計測しながら、削
り工程を荒引き、中引き、精細、仕上げに分け表裏交互
に切削加工し、各部(外周薄肉部160、吸着面16
8、凹部174、チャック面176、リブ162等)を
仕上げていく。また、真空引き用の各吸引路184,1
86,192をドリルで底面および側面から加工する。
このときできた底面および側面の不要な開口部は後に盲
栓で塞ぐ。
【0042】 寸法精度が要求されず、スキャナー駆
動によるモーメントに与える影響の少ない部分として、
例えば外周薄肉部160の裏面を少しずつ削って重量調
整する。 アルマイト処理して完成する。
【0043】次に、スキャナー50の一実施例を図12
に示す。スキャナー50はベースプレート260がX,
Yステージ48(図6)上に取り付けられる。ベースプ
レート260上には板ばね262,264の一端部が水
平に固定され、板ばね262,264の先端部にチャッ
ク部材266がX軸方向に振動可能にベースプレート2
60から浮いた状態に支持されている。
【0044】チャック部材266の上面はチャック面2
70を構成し、高い平坦度に形成されている。チャック
面270には吸引溝272が形成され吸引孔274から
吸引が行なわれる。マスクホルダー124を載置する
と、チャック面270がマスクホルダー124の下面の
チャック面176に密着し、吸引溝272がマスクホル
ダー124の下面の吸引孔188に連通する。これによ
り、吸引孔274から吸引するとマスク122がマスク
ホルダー124に吸着され、マスクホルダー124がチ
ャック部材266に吸着される。したがって、スキャニ
ング動作してもチャック部材266に対してマスクホル
ダー124がずれたり、マスク122がずれたりするこ
とがない。
【0045】チャック部材266の左側にはボイスコイ
ルモータ268が取り付けられ、これに駆動信号を供給
することにより、チャック部材266はX軸方向に振動
してスキャニングが行なわれる。このとき、チャック部
材266とマスクホルダー124およびマスク122を
合わせた全体の重量は常に一定であり、またこれら全体
の重心位置はスキャナー駆動軸270に一致するように
チャック部材266が設計されているので、モーメント
が小さく、チャック部材266の振動はX軸方向のみの
モードになり、上下方向の振動がなくなり(上下方向の
振動があるとフォーカスが合わなくなる)好条件で観測
を行なうことができる。チャック部材266の右側には
コイル式の速度センサが取り付けられており、スキャニ
ング速度のフィードバック制御に用いられる。
【0046】ベースプレート260の下面にはカウンタ
ーバランススキャナー280が取り付けられている。カ
ウンターバランススキャナー280はスキャナー50の
駆動と逆方向の振動をさせることにより、系全体の振動
を小さくするものである。
【0047】カウンターバランススキャナー280は、
カウンターバランス282を左右の板ばね284,28
6で振動可能に支持し、左側のボイスコイルモータ28
8でスキャナー270と逆方向に駆動する。この時右側
の速度センサー290で速度を検出し、速度フィードバ
ックに用いる。カウンターバランス282の重量は、チ
ャック部材266とマスクホルダー124およびマスク
122を合わせた重量と等しく設定する。
【0048】スキャナー50の駆動装置の一実施例を図
13に示す。波形メモリ86から読み出されるサイン波
形等の情報はD/A変換器88でアナログ信号に変換さ
れて、アンプ90を介してスキャナー50を駆動する。
このとき、速度フィードバックによりスキャン速度は規
定速度に保たれている。また、駆動信号はアンプ90′
を介してカウンターバランススキャナー280を逆方向
に振動させる。このときの速度も速度フィードバックに
より規定速度に保たれている。このようにして系全体の
振動を近く抑えてスキャングが行なわれる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、最終外形寸法に対して十分な取りしろと厚さを持っ
たマスクホルダー材料を切り出して用いるので材料切断
部分の内部応力の影響を受けにくくなり、また、外周輪
郭および必要に応じて上下面貫通孔をワイヤーカットで
仕上げるので残留応力を小さくできる。そして、表面お
よび裏面について、寸法を計測しながら、削り工程を荒
引き、中引き、精細、仕上げに分け表裏交互に切削加工
して各部を仕上げるので高さ方向の精度が確保され、寸
法精度が要求されず、スキャナー駆動によるモーメント
に与える影響の少ない部分を削って重量調整するので重
量精度も確保される。これにより、高精度のマスクホル
ダーが得られ、高精度の検査が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す工程図である。
【図2】共焦点走査方式レーザ顕微鏡の原理図である。
【図3】共焦点走査方式レーザ顕微鏡の装置構成図であ
る。
【図4】図3の共焦点走査方式レーザ顕微鏡40のシス
テム構成を示すブロック図である。
【図5】マスクホルダーを用いた検査の概要を示すブロ
ック図である。
【図6】図5のレーザ顕微鏡の具体構成を示す図であ
る。
【図7】図6の装置による一連の検査工程を示すフロー
チャートである。
【図8】図7の検査工程における各装置の真空吸引期間
を示すタイムチャートである。
【図9】マスクホルダーの一実施例を示す図である。
【図10】図9のマスクホルダーの矢視図、断面図であ
る。
【図11】図9のマスクホルダーにマスクを装着した状
態を示す図である。
【図12】スキャナーの一実施例を示す図である。
【図13】図12のスキャナーの駆動装置のブロック図
である。
【符号の説明】
50 スキャナー 120 マスクまたはレチクル用共焦点方式レーザ顕微
鏡 122 マスクまたはレチクル 124 マスクホルダー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最終外形寸法に対して十分な取りしろと厚
    さを持ったマスクホルダー材料を切り出し、外周輪郭お
    よび必要に応じて上下面貫通孔をワイヤーカットで仕上
    げ、表面および裏面について、寸法を計測しながら、削
    り工程を荒引き、中引き、精細、仕上げに分け表裏交互
    に切削加工して各部を仕上げ、寸法精度が要求されず、
    スキャナー駆動によるモーメントに与える影響の少ない
    部分を削って重量調整することを特徴とする共焦点走査
    方式レーザ顕微鏡用マスクホルダーの製造方法。
JP13128793A 1993-05-07 1993-05-07 共焦点走査方式レーザ顕微鏡用マスクホルダーの製造方法 Pending JPH06315832A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU711826B2 (en) * 1996-02-06 1999-10-21 Callaway Golf Company Method of improving scuff and cut resistance of ionomer covered game balls

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