JPH06315948A - 輸液バッグ用口栓の製造法 - Google Patents

輸液バッグ用口栓の製造法

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JPH06315948A
JPH06315948A JP4019248A JP1924892A JPH06315948A JP H06315948 A JPH06315948 A JP H06315948A JP 4019248 A JP4019248 A JP 4019248A JP 1924892 A JP1924892 A JP 1924892A JP H06315948 A JPH06315948 A JP H06315948A
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JP
Japan
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mold
resin
injection
rubber
needle
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Withdrawn
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JP4019248A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Imai
光男 今井
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラミネート層を有するゴム栓を天面に有し、
これを包むよう外郭支持体が設けられ、かつ上記ゴム栓
と外郭支持体とが融着されてなる口栓を、ゴム栓が変形
したりすることなく射出圧縮法で製造する方法。 【構成】 輸液バッグ用口栓の製造方法であって、金型
は上面にゴム栓を載置して天面部とするスプリングによ
って上方に賦勢された可動入子を有し、かつ射出された
樹脂の収縮分を圧縮し成形出来る摺動部を有する金型を
用い、ゴム栓が変形しない圧力で射出し、射出充填終了
後金型の容積を樹脂の収縮分減少させる口栓の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射針を刺通して薬液
を抜出すゴム栓が天面を形成して外郭支持体に取付けら
れた輸液バッグに適用される輸液バッグ用口栓の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】液剤等の医薬品容器としては、ガラス容
器が多く使用されていたが、輸送中の破損や重量が重い
などから、プラスチック製の瓶、さらには、熱可塑性樹
脂製の輸液バッグが広く使用されるようになり、輸液バ
ッグ等の容器本体、或いはこれに使用される口栓につい
ても活発な研究がなされている。
【0003】これらのうち口栓については、例えば日局
法に適合したゴムが配合されたコンパウンドシート状物
と、ポリエチレン(以下PEという)或いはポリプロピ
レン(以下PPという)のフィルム材を架橋金型に合わ
せて入れて、ゴムが架橋されると同時に表面にPE又は
PPがラミネートされたゴム栓が得られる。
【0004】このゴム栓を図5,図6に示すように、2
つ以上の部品、例えば1a,1bに分割され口栓の外郭
支持体1に対し、上記ゴム栓2が天面に位置し、かつこ
れら部品1a,1bに包み込まれるように組込まれ、外
部から加熱,高周波,超音波を用いて、ゴム栓2のラミ
ネート層2aと外郭支持体1とを溶着一体化して口栓3
がつくられる。
【0005】この製造法では、外郭支持体1に包み込ま
れるゴム栓に無理な力がかからず、ゴムの保有する弾撥
機能が損なわれることがない。そのため上記組立法が口
栓3の一般的生産手段として用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法は、種々な長所はあるが、コスト高となる欠点
がある。この組立法を簡素化してコストを下げるため、
上記組立てに用いる口栓の外郭支持体1の各部品1a,
1bを別個に射出成形せずに、ラミネートされたゴム栓
を金型にインサートとして、外郭支持体1を射出成形す
れば、製造工程が少なくすみ、コストダウンが可能と思
われた。
【0007】この方法を行なって見ると、射出成形に使
用されるPE,PP樹脂は、固化の際収縮する性質があ
る。そのためゴム栓2のラミネート層と射出樹脂との境
界の密着性がよくないことがあった。
【0008】この密着性を高めるため、一般的に行われ
る条件で、射出圧力,保圧力をかけると、ゴム栓が変形
する力が加わり、またゴム栓が固くなって点滴に使用す
る際に注射針がゴム栓に刺通しにくくなる不都合が生じ
た。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてされたもの
で、ゴム栓が変形したり固くなったりせず、天面部に位
置して、射出成形した外郭支持体に包まれかつ外郭支持
体がゴム栓のラミネート層に融着している輸液バッグ用
口栓の製造法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の輸液バッグ用口
栓の製造法においては、熱可塑性樹脂によって少なくと
も下面がラミネートされたゴム栓を、外郭支持体を射出
成形する金型内に天面を形成せめて嵌入し、金型内のゴ
ム栓以外の部分に熱可塑性樹脂を射出して外郭支持体を
形成するとともに、上記ゴム栓のラミネート層と外郭支
持体とを融着する輸液バッグ用口栓の製造法であって、
上記金型は上面にゴム栓を載置して天面部とする、スプ
リングによって上方に賦勢された可動入子を有し、かつ
射出された樹脂の収縮分を圧縮成形できる摺動部分を有
する金型を用い、主として射出速度を調整して樹脂の射
出を金型内の圧力がゴム栓に変形を起さない300〜5
00Kgf/cm2で行なうとともに、樹脂を射出する
前に、その樹脂の収縮量分だけ金型を開いておき、射出
充填終了後、樹脂に圧力をかけ金型内の容積を収縮分だ
け減少させることを問題解決の手段とした。
【0011】
【作用】本発明に係る輸液バッグ用口栓の製造法は上記
の構成となっているので、外郭支持体用樹脂(PE,P
P等)の収縮分だけ金型を圧縮することにより、ゴム栓
のラミネート層とPE,PP等の射出樹脂との密着性が
得られる。この金型を圧縮する場合には、ゴム栓を余分
な力でつぶさないように、ゴム栓に接触する金型部分
を、スプリングで樹脂圧力に負けない圧力で賦勢されて
いる可動可能な入子としている。
【0012】また、外郭支持体の射出圧力を通常の射出
圧力より低く設定して、射出速度を調整して充填し、圧
力不足によるひけや外観不良は成形品に圧縮力をかける
射出圧縮成形法により良好な口栓が得られる。
【0013】
【実施例】図1ないし図3は、本発明に係る輸液バッグ
用口栓の製造法の一実施例を示すもので、図中符号11
は、射出成形金型である。金型11は下金型12,上金
型13よりなりパーティング面14が合わさる位置から
開き側に所定寸法(例えば2mm)可動可能となってお
り、かつ摺動面から樹脂が洩れないようになっている。
【0014】また、ゴム栓2は、中央部15を露出させ
るため上下金型13,12のそれぞれ一部分がゴム栓と
接触して、射出した樹脂がゴム栓の面中央15に入らな
いようにしなければならない。また射出した樹脂を圧縮
する際に、インサートされているゴム栓2に直接圧力が
かからないようにすることが必要である。
【0015】そのため、ゴム栓2の中央15と接触する
下金型12の部分を、可動入子16とし、接触力は上方
に賦勢するスプリング17によって、発生させ、射出し
た樹脂が入り込まない、最低の接触力で押圧し、射出後
の圧縮工程の時においても、一定の力でゴム栓2と樹脂
とが接触するように構成されている。
【0016】上記金型11を用いて口栓3を製造するに
は、先ず図1に示すようにラミネート層2aを有するゴ
ム栓2を金型11にインサートする。次に図2に示すよ
うに上下の金型13,12を一担閉じてから、射出する
前に、樹脂の持っている収縮量に見合った量で金型を開
いた状態で射出する。この場合射出圧力はゴム栓3にあ
まりかからないで充填されるため、主として射出速度の
みを調整の対象として、ランナースプールゲート18を
介して樹脂が射出される。この場合の射出圧力は、通常
の射出成形の金型内圧力600〜1200kgf/cm
2よりもさらに低く、300〜500kgf/cm2とな
る。
【0017】しかし、上記射出圧力では、射出成形した
成形品に、大きなヒケが発生する。そのため低い圧力に
よる射出完了後、保圧に切換った信号が出たら、金型を
閉じ収縮分の圧縮を行なう。圧縮は冷却時間中に行な
い、冷却完了した後、図3に示すように金型を開いて成
形された口栓3が得られる。
【0018】上記の製法はインサートされたゴム栓に、
射出工程、圧縮工程において、高い圧力がかからないの
で、ゴム栓の変形がなく、また外郭支持体とゴム栓のラ
ミネート層とが融着された口栓が得られる。
【0019】次に実施例,比較例を示して本発明を具体
的に説明する。 実施例1 表1に示したゴムが配合されたコンパウンドシート状物
の下面に、PE(密度:0.947、ハイロードMFR:10.
0)の80μmのフィルムを重ね、温度160℃のゴム
架橋時にラミネートして、ラミネート層を有するゴム栓
を得た。
【0020】
【表1】
【0021】このゴム栓2を図2に示すように金型11
内にインサートし一担金型を閉じた後、収縮率2%、口
栓の高さ:15mmとして、15mm×0.02=0.
3mmの計算のように収縮量分だけ上下金型を開いてお
き、PE(密度:0.95、MFR:50)樹脂を射出
し、保圧に切換った時点で圧縮工程に入った。冷却時間
に秒経過後、金型を開き、口栓3を取出した。射出成形
条件は、樹脂温度:220℃、射出圧力:350kgf
/cm2、射出速度:34mm/secとした。
【0022】使用した射出圧縮成形用金型は、2mm摺
動可能で、ゴム栓可動入子スプリング力付加、射出圧縮
成形機は、東芝IS80EPN、圧縮成形機能を付与し
たものを用いた。
【0023】比較例1および2 評価用サンプルとして、(1)上記実施例1の口栓、
(2)比較例としてゴム栓を金型にインサートして通常
の射出圧力で射出成形した口栓、(3)比較例2とし
て、実施例1と同様に射出圧力を低くし、圧縮を行なわ
ないで成形した口栓を用いた。これら口栓を図4に示す
ように蒸留水を500ml入れた輸液バッグ19に融着
し、各試験項目に5袋づつ用意し、115℃.30分の
熱水スプレーヌは熱水に浸漬して滅菌した後各種テスト
に供した。
【0024】行なった評価試験項目を下記に示す。 (1)滅菌試験 115℃の耐熱性がないと判断される変化が生じてはな
らない。 (2)フラグメント(コアリング)試験、 輸液ゴム栓標準試験計(15Gカット針)を用いて、オ
ートグラフ(200mm/minの速度)でゴム栓2の
表面に2ヶ所刺す。針は1回毎に水を含んだガーゼでぬ
ぐう。2回目の針刺しが終ったとき、針をゴム栓から抜
くことなく、針もどから約2mlの蒸留水をバッグ内に
注入する。次いでバッグを振とうして、フラグメントを
洗い落とした後針を抜とる。同じ操作を5サンプルに行
ない、全サンプルの内容液を軽く、振とうしながらメン
グレンフィルターを通し、フィルター上のフラグメント
をチェックする。 (3)針刺し、針抜け試験 針としては次の3種類を用いてた。 (i)JMS型輸液セット、200型プラスチック瓶
針。 (ii)JMS型輸液セット、200型金属瓶針。 (iii)輸液ゴム栓試験標準針(15Gカット針)。 検体をオートグラフ(200mm/min)を用いて各
針で垂直に刺針したときの抵抗値を測定する。また、刺
針された各サンプルを同オートグラフ(200mm/m
in)で針を抜くときの抵抗値を測定する。針は各検体
につき新しい針を用い、各針につき n=5を使用し
た。 (4)液漏れ試験 この試験については、次の2つの方法を用いた。 (i)エアー漏れ試験 輸液ゴム栓標準試験針(15Gカット針)及びJMS2
00型プラスチック瓶針を用いて、マニュアル操作にて
検体に垂直に刺した後、水の入った水槽に検体を入れ、
検体の表面を水面下2〜5mmに保ち、標準針を通じて
0.4kg/cm2のゲージ圧で空気を送り込み1分間
観察し、検体と針との間からの気泡の漏れを、また針を
抜いた時の漏れも併せて観察する(各針につきn=5を
使用する)。 (ii)液漏れ試験 マニュアル操作によりJMS200型プラスチック瓶針
を用いて、検体に垂直に刺針後倒立状態でそのまま2時
間放置し、液漏れ量を測定する。その後抜針してから2
時間放置して液漏れ量を測定する。(各針につきn=5
を使用する) (5)輸液用ゴム栓品質試験 日局記載の輸液用ゴム栓試験をクリアーすることとす
る。
【0025】上記評価の結果を
【0026】
【表2】
【0027】但し、表2中の各記号は、表3の評価を示
す。
【0028】
【表3】
【0029】※ 針刺し、試験は、Brltish Standard 3
263(1960)に1,000g以下の規定あり。 表2の実施例1に、射出圧縮成形法によって従来広く行
なわれている組立法と同等の優れた品質のものが短い工
程で容易に得られるが、その他の外郭支持体を単に射出
成形しただけものは品質の悪いことが示されている。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る輸液
バッグ用口栓の製造方法は、ラミネートされたゴム栓を
射出圧縮成形金型にインサートして形成され、ゴム栓に
ゴム自体の機能を損なう余分な力がかかっていないた
め、ゴムの変形がなく注射針の刺通が容易で、またゴム
栓のラミネート層と外郭支持体とが融着しシール性の優
れた口栓が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輸液バック用口栓のラミネート層
を有するゴム栓のインサート工程を示す説明図である。
【図2】本発明の射出圧縮工程を示す説明図である。
【図3】成形された口栓を取出す工程を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の方法で製造した口栓を取付けた輸液バ
ッグの正面図である。
【図5】従来の組立法の説明図である。
【図6】従来の組立法の熱溶着組立図である。
【符号の説明】
1 外郭支持体 1a 部品 1b 部品 2 ラミネート層を有するゴム栓(ゴム栓) 2a ラミネート層 3 口栓 11 射出圧縮成形金型(金型) 12 下金型 13 上金型 14 パーティング面 15 ゴム栓の中央部 16 可動入子 17 スプリング 18 ランナー・スプールゲート 19 輸液バッグ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射針を刺通して薬液
を抜出すゴム栓が天面を形成して外郭支持体に取付けら
れた輸液バッグに適用される輸液バッグ用口栓の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】液剤等の医薬品容器としては、ガラス容
器が多く使用されていたが、輸送中の破損や重量が重い
などから、プラスチック製の瓶、さらには、熱可塑性樹
脂製の輸液バッグが広く使用されるようになり、輸液バ
ッグ等の容器本体、或いはこれに使用される口栓につい
ても活発な研究がなされている。
【0003】これらのうち口栓については、例えば日局
法に適合したゴムが配合されたコンパウンドシート状物
と、ポリエチレン(以下PEという)或いはポリプロピ
レン(以下PPという)のフィルム材を架橋金型に合わ
せて入れて、ゴムが架橋されると同時に表面にPE又は
PPがラミネートされたゴム栓が得られる。
【0004】このゴム栓を図5,図6に示すように、2
つ以上の部品、例えば1a,1bに分割され口栓の外郭
支持体1に対し、上記ゴム栓2が天面に位置し、かつこ
れら部品1a,1bに包み込まれるように組込まれ、外
部から加熱,高周波,超音波を用いて、ゴム栓2のラミ
ネート層2aと外郭支持体1とを溶着一体化して口栓3
がつくられる。
【0005】この製造法では、外郭支持体1に包み込ま
れるゴム栓に無理な力がかからず、ゴムの保有する弾撥
機能が損なわれることがない。そのため上記組立法が口
栓3の一般的生産手段として用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法は、種々な長所はあるが、コスト高となる欠点
がある。この組立法を簡素化してコストを下げるため、
上記組立てに用いる口栓の外郭支持体1の各部品1a,
1bを別個に射出成形せずに、ラミネートされたゴム栓
を金型にインサートとして、外郭支持体1を射出成形す
れば、製造工程が少なくすみ、コストダウンが可能と思
われた。
【0007】この方法を行なって見ると、射出成形に使
用されるPE,PP樹脂は、固化の際収縮する性質があ
る。そのためゴム栓2のラミネート層と射出樹脂との境
界の密着性がよくないことがあった。
【0008】この密着性を高めるため、一般的に行われ
る条件で、射出圧力,保圧力をかけると、ゴム栓が変形
する力が加わり、またゴム栓が固くなって点滴に使用す
る際に注射針がゴム栓に刺通しにくくなる不都合が生じ
た。
【0009】本発明は上記の事情に鑑みてされたもの
で、ゴム栓が変形したり固くなったりせず、天面部に位
置して、射出成形した外郭支持体に包まれかつ外郭支持
体がゴム栓のラミネート層に融着している輸液バッグ用
口栓の製造法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の輸液バッグ用口
栓の製造法においては、熱可塑性樹脂によって少なくと
も下面がラミネートされたゴム栓を、外郭支持体を射出
成形する金型内に天面を形成せめて嵌入し、金型内のゴ
ム栓以外の部分に熱可塑性樹脂を射出して外郭支持体を
形成するとともに、上記ゴム栓のラミネート層と外郭支
持体とを融着する輸液バッグ用口栓の製造法であって、
上記金型は上面にゴム栓を載置して天面部とする、スプ
リングによって上方に賦勢された可動入子を有し、かつ
射出された樹脂の収縮分を圧縮成形できる摺動部分を有
する金型を用い、主として射出速度を調整して樹脂の射
出を金型内の圧力がゴム栓に変形を起さない300〜5
00Kgf/cm2で行なうとともに、樹脂を射出する
前に、その樹脂の収縮量分だけ金型を開いておき、射出
充填終了後、樹脂に圧力をかけ金型内の容積を収縮分だ
け減少させることを問題解決の手段とした。
【0011】
【作用】本発明に係る輸液バッグ用口栓の製造法は上記
の構成となっているので、外郭支持体用樹脂(PE,P
P等)の収縮分だけ金型を圧縮することにより、ゴム栓
のラミネート層とPE,PP等の射出樹脂との密着性が
得られる。この金型を圧縮する場合には、ゴム栓を余分
な力でつぶさないように、ゴム栓に接触する金型部分
を、スプリングで樹脂圧力に負けない圧力で賦勢されて
いる可動可能な入子としている。
【0012】また、外郭支持体の射出圧力を通常の射出
圧力より低く設定して、射出速度を調整して充填し、圧
力不足によるひけや外観不良は成形品に圧縮力をかける
射出圧縮成形法により良好な口栓が得られる。
【0013】
【実施例】図1ないし図3は、本発明に係る輸液バッグ
用口栓の製造法の一実施例を示すもので、図中符号11
は、射出成形金型である。金型11は下金型12,上金
型13よりなりパーティング面14が合わさる位置から
開き側に所定寸法(例えば2mm)可動可能となってお
り、かつ摺動面から樹脂が洩れないようになっている。
【0014】また、ゴム栓2は、中央部15を露出させ
るため上下金型13,12のそれぞれ一部分がゴム栓と
接触して、射出した樹脂がゴム栓の面中央15に入らな
いようにしなければならない。また射出した樹脂を圧縮
する際に、インサートされているゴム栓2に直接圧力が
かからないようにすることが必要である。
【0015】そのため、ゴム栓2の中央15と接触する
下金型12の部分を、可動入子16とし、接触力は上方
に賦勢するスプリング17によって、発生させ、射出し
た樹脂が入り込まない、最低の接触力で押圧し、射出後
の圧縮工程の時においても、一定の力でゴム栓2と樹脂
とが接触するように構成されている。
【0016】上記金型11を用いて口栓3を製造するに
は、先ず図1に示すようにラミネート層2aを有するゴ
ム栓2を金型11にインサートする。次に図2に示すよ
うに上下の金型13,12を一担閉じてから、射出する
前に、樹脂の持っている収縮量に見合った量で金型を開
いた状態で射出する。この場合射出圧力はゴム栓3にあ
まりかからないで充填されるため、主として射出速度の
みを調整の対象として、ランナースプールゲート18を
介して樹脂が射出される。この場合の射出圧力は、通常
の射出成形の金型内圧力600〜1200kgf/cm
2よりもさらに低く、300〜500kgf/cm2とな
る。
【0017】しかし、上記射出圧力では、射出成形した
成形品に、大きなヒケが発生する。そのため低い圧力に
よる射出完了後、保圧に切換った信号が出たら、金型を
閉じ収縮分の圧縮を行なう。圧縮は冷却時間中に行な
い、冷却完了した後、図3に示すように金型を開いて成
形された口栓3が得られる。
【0018】上記の製法はインサートされたゴム栓に、
射出工程、圧縮工程において、高い圧力がかからないの
で、ゴム栓の変形がなく、また外郭支持体とゴム栓のラ
ミネート層とが融着された口栓が得られる。
【0019】次に実施例,比較例を示して本発明を具体
的に説明する。 実施例1 表1に示したゴムが配合されたコンパウンドシート状物
の下面に、PE(密度:0.947、ハイロードMFR:10.
0)の80μmのフィルムを重ね、温度160℃のゴム
架橋時にラミネートして、ラミネート層を有するゴム栓
を得た。
【0020】
【表1】
【0021】このゴム栓2を図2に示すように金型11
内にインサートし一担金型を閉じた後、収縮率2%、口
栓の高さ:15mmとして、15mm×0.02=0.
3mmの計算のように収縮量分だけ上下金型を開いてお
き、PE(密度:0.95、MFR:50)樹脂を射出
し、保圧に切換った時点で圧縮工程に入った。冷却時間
に秒経過後、金型を開き口栓3を取出した。射出成形条
件は、樹脂温度:220℃、射出圧力:350kgf/
cm2、射出速度:34mm/secとした。
【0022】使用した射出圧縮成形用金型は、2mm摺
動可能で、ゴム栓可動入子スプリング力付加、射出圧縮
成形機は、東芝IS80EPN、圧縮成形機能を付与し
たものを用いた。
【0023】比較例1および2 評価用サンプルとして、(1)上記実施例1の口栓、
(2)比較例としてゴム栓を金型にインサートして通常
の射出圧力で射出成形した口栓、(3)比較例2とし
て、実施例1と同様に射出圧力を低くし、圧縮を行なわ
ないで成形した口栓を用いた。これら口栓を図4に示す
ように蒸留水を500ml入れた輸液バッグ19に融着
し、各試験項目に5袋づつ用意し、115℃.30分の
熱水スプレーヌは熱水に浸漬して滅菌した後各種テスト
に供した。
【0024】行なった評価試験項目を下記に示す。 (1)滅菌試験 115℃の耐熱性がないと判断される変化が生じてはな
らない。 (2)フラグメント(コアリング)試験、 輸液ゴム栓標準試験計(15Gカット針)を用いて、オ
ートグラフ(200mm/minの速度)でゴム栓2の
表面に2ヶ所刺す。針は1回毎に水を含んだガーゼでぬ
ぐう。2回目の針刺しが終ったとき、針をゴム栓から抜
くことなく、針もどから約2mlの蒸留水をバッグ内に
注入する。次いでバッグを振とうして、フラグメントを
洗い落とした後針を抜とる。同じ操作を5サンプルに行
ない、全サンプルの内容液を軽く、振とうしながらメン
グレンフィルターを通し、フィルター上のフラグメント
をチェックする。 (3)針刺し、針抜け試験 針としては次の3種類を用いた。 (i)JMS型輸液セット、200型プラスチック瓶
針。 (ii)JMS型輸液セット、200型金属瓶針。 (iii)輸液ゴム栓試験標準針(15Gカット針)。 検体をオートグラフ(200mm/min)を用いて各
針で垂直に刺針したときの抵抗値を測定する。また、刺
針された各サンプルを同オートグラフ(200mm/m
in)で針を抜くときの抵抗値を測定する。針は各検体
につき新しい針を用い、各針につき n=5を使用し
た。 (4)液漏れ試験 この試験については、次の2つの方法を用いた。 (i)エアー漏れ試験 輸液ゴム栓標準試験針(15Gカット針)およびJMS
200型プラスチック瓶針を用いて、マニュアル操作に
て検体に垂直に刺した後、水の入った水槽に検体を入れ
て、検体の表面を水面下2〜5mmに保ち、標準針を通
じて0.4kg/cm2のゲージ圧で空気を送り込み1
分間観察し、検体と針との間からの気泡の漏れを、また
針を抜いた時の漏れも併せて観察する(各針につきn=
5を使用する)。 (ii)液漏れ試験 マニュアル操作によりJMS200型プラスチック瓶針
を用いて、検体に垂直に刺針後倒立状態でそのまま2時
間放置し、液漏れ量を測定する。その後抜針してから2
時間放置して液漏れ量を測定する。(各針につきn=5
を使用する) (5)輸液用ゴム栓品質試験 日局記載の輸液用ゴム栓試験をクリアーすることとす
る。
【0025】上記評価の結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】但し、表2中の各記号は、表3の評価を示
す。
【0028】
【表3】
【0029】※ 針刺し、試験は、Brltish Standard 3
263(1960)に1,000g以下の規定あり。 表2の実施例1に、射出圧縮成形法によって従来広く行
なわれている組立法と同等の優れた品質のものが短い工
程で容易に得られるが、その他の外郭支持体を単に射出
成形しただけものは品質の悪いことが示されている。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る輸液
バッグ用口栓の製造方法は、ラミネートされたゴム栓を
射出圧縮成形金型にインサートして形成され、ゴム栓に
ゴム自体の機能を損なう余分な力がかかっていないた
め、ゴムの変形がなく注射針の刺通が容易で、またゴム
栓のラミネート層と外郭支持体とが融着しシール性の優
れた口栓が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 45/56 9156−4F B31B 1/84 321 8513−3E // B29K 105:20 B29L 31:56 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂によって少なくとも側面お
    よび下面がラミネートされたゴム栓を、外郭支持体を射
    出成形する金型内に天面を成形せしめて嵌入し、金型内
    のゴム栓以外の部分に熱可塑性樹脂を射出して外郭支持
    体を形成するとともに、上記ゴム栓のラミネート層と外
    郭支持体とを融着する輸液バッグ用口栓の製造法であっ
    て、上記金型は上面にゴム栓を載置して天面部とする、
    スプリングによって上方に賦勢された可動入子を有し、
    かつ射出された樹脂の収縮分を圧縮成形できる摺動部分
    を有する金型を用い、主として射出速度を調整して樹脂
    の射出を金型内の圧力がゴム栓に変形を起さない300
    〜500kgf/cm2で行なうとともに、樹脂を射出
    する前に、その樹脂の収縮量分だけ金型を開いておき、
    射出充填終了後、樹脂に圧力をかけ金型内の容積を収縮
    分だけ減少させることを特徴とする輸液バッグ用口栓の
    製造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001212204A (ja) * 2000-02-04 2001-08-07 Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The 輸液用栓体およびその製造方法
JP2001314486A (ja) * 2000-05-12 2001-11-13 Showa Denko Plastic Products Co Ltd 輸液容器用口栓体
JP2004065459A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Otsuka Pharmaceut Factory Inc キャップおよびそれを用いた医療用容器
CN101954715A (zh) * 2010-09-13 2011-01-26 凡嘉科技(无锡)有限公司 包胶模模具结构

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