JPH0631757A - 能面等の製造方法 - Google Patents

能面等の製造方法

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JPH0631757A
JPH0631757A JP18711692A JP18711692A JPH0631757A JP H0631757 A JPH0631757 A JP H0631757A JP 18711692 A JP18711692 A JP 18711692A JP 18711692 A JP18711692 A JP 18711692A JP H0631757 A JPH0631757 A JP H0631757A
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JP
Japan
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resin
mold
female mold
noh
female
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JP18711692A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Konishi
義弘 小西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品位の樹脂製の能面を量産化する。 【構成】 雌型形成工程(2)において、シリコーン樹
脂を介し、モデルとなる雄型を写し取る。雌型の内面に
軟らかい表面樹脂を下塗りした上(3)、ベース樹脂を
貼り付けるから(4)、雄型の質感や風合を正確に再現
することができ、しかも、表面欠陥も発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低コストで量産する
ことができ、装飾用、鑑賞用等としても十分に用いるこ
とができる高品位の能面等の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】能楽に用いる能面は、室内装飾品として
も用いられることがあり、日本文化を代表する装飾品、
鑑賞品として、高く評価されている。
【0003】従来の能面は、高度の伝統的技法を体得し
た能面打師によって制作されるべきものとされ、また、
そうでなければ、その独得の雰囲気や格式等を表現し得
ないものである。すなわち、能面は、木材から削り出さ
れる素地の形態と、その表面に施される彩色等により、
特定の面相を表現すべきものであるから、単なる一般的
な樹脂製のレプリカ等では、その真価は、到底実現し得
るものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、高度の格式を充足する安価な能面を多量に提供
することができないという問題があった。すなわち、能
面は、熟練した能面打師によって一品生産する以外に、
装飾用や鑑賞用として使用し得る高品位のものを大量に
提供する手段が全くなかったからである。
【0005】そこで、この発明の目的は、型成形と手作
業とを組み合わせることによって、伝統の重みを伝える
格式を備え、しかも、低コストで量産可能な能面等の製
造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、雄型を形成し、シリコーン樹脂
を介して雄型から雌型を形成し、雌型の表面に表面樹脂
を下塗りし、表面樹脂を介して雌型にベース樹脂を貼り
付け、表面樹脂とベース樹脂とが硬化した後型抜きした
成形品を孔明け修正し、彩色乾燥するすることをその要
旨とする。
【0007】
【作用】かかる発明の構成によれば、雌型は、モデルと
なる雄型を木材から削り出して形成することによって、
容易に所定の素地の質感と手作りの風合とを転写するこ
とができる。また、この雌型に表面樹脂を下塗りするこ
とによって、型抜き後に得られる成形品の表面側に、有
害な凹凸状の欠陥が発生することを有効に防止すること
ができる。なお、表面樹脂としては、ベース樹脂と容易
に接着するペースト状の樹脂が好ましい。
【0008】次いで、雌型に対し、下塗りした表面樹脂
上からベース樹脂を貼り付け、雌型の凹凸に密着するよ
うに変形させる。すなわち、ベース樹脂の表面側は、雌
型を介して雄型と同一の面相に再現され、裏面側は、能
面として着用可能な凹んだ形状になる。ただし、ベース
樹脂は、粘土状の樹脂であって、雌型の内面にほぼ均一
な厚みに貼付可能なものを選定する。
【0009】表面樹脂とベース樹脂とが一体に硬化した
後、型抜きすることにより、ベース樹脂の厚み相当の成
形品を作ることができ、このときの成形品の表面には、
表面樹脂を介して雄型の質感が明瞭に表現されるので、
成形品は、能面打師が木材からなる素地を彫刻したと同
等の風合を備えることができる。そこで、これに眼孔や
鼻孔等を孔明けし、所定の色相に彩色することにより、
高品位の能面を作ることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0011】能面等の製造方法は、雄型形成工程(図1
の(1)、以下、単に(1)のように示す)から彩色乾
燥工程(8)に至る8工程からなる(図1)。
【0012】雄型成形工程(1)は、得ようとする能面
Mのモデルとなる雄型を作ることを目的とするものであ
り(図1、図2)、材料木材を手作業で削り出し、所定
の面相に整える。雄型は、これに対応する雌型20aを
作る用途にのみ使用するものであるから、材料木材は、
格別良質のものである必要はなく、入手容易であるこ
と、切削性がよいこと、微細な細工が可能なように材が
緻密であること等の条件を満足する任意の用材を用いる
ことができる。また、雄型は、能面として着用すること
はないので、中ぐりする必要はなく、材料木材によって
は、仕上げに適当な目止め処理をすることができる。
【0013】雌型形成工程(2)は、雄型をシリコーン
樹脂を介して写し取り、対応する雌型20aを形成する
工程であり、図示しない適当な枠体内に雄型を固定し、
枠体内にシリコーン樹脂を注入して硬化させる。この
後、不要なシリコーン樹脂を削除して雄型を取り出すこ
とによって、雄型の素地の質感、手作りの風合等を正確
に反映したシリコーン樹脂製の雌型20aを作ることが
できる。なお、シリコーン樹脂は、硬化剤を適度に加
え、型抜き工程(6)に支障ない範囲内において、でき
るだけ硬く仕上げるのがよい。
【0014】表面樹脂下塗り工程(3)は、雌型20a
による成形品、すなわち能面Mの表面に良好な表面樹脂
層M1 を形成するための工程であり、ペースト状の樹脂
を雌型20aの表面に均一に刷毛塗りすることによって
実施する。表面樹脂として適切なものは、シリコーン樹
脂の雌型20aに対して型離れ性がよく、また、次工程
のベース樹脂との親和性を有するものであり、刷毛塗り
可能な低粘度の樹脂材料と硬化剤との混合物を用いるこ
とができる。なお、表面樹脂の下塗りは、吹付けによっ
て実施することもできるが、刷毛塗りによる方が、成形
品に対して手作りの風合を一層強く表現することができ
る。また、シリコーン樹脂による雌型20aは、適当な
枠体21に収納して用いるのがよい。
【0015】ベース樹脂貼付け工程(4)は、表面樹脂
層M1 に次いで、十分な厚みを有するベース樹脂層M2
を形成する工程である。ベース樹脂は、粘土状に練り上
げた上、約6mm程度の厚さの板状に形成し、表面樹脂が
硬化しない間に、これを雌型20a内に貼り付け、次い
で、全体を軽く押圧して、雌型20aに沿って変形さ
せ、最後に、口部、鼻部、眼部等の微細な凹凸部位に対
して集中的に押圧作業を行なうことによって、雌型20
aに隙間なく密着させる。この際、ベース樹脂の表面に
亀裂や皺・ボイド等が生じても、下塗りした表面樹脂が
侵入することによって平滑化され、成形品の表面は、極
めて美麗に仕上げることができる。
【0016】なお、ベース樹脂は、板状に形成すること
なく、直接雌型20a内に小分けし、均一な厚さになる
ように、押し延ばして行くようにしてもよい。
【0017】樹脂硬化工程(5)は、表面樹脂とベース
樹脂とが一体となって、雌型20aに倣った形状に硬化
する工程である。表面樹脂、ベース樹脂は、自然硬化の
他、適当な温度、湿度管理下に置いて、速やかに硬化さ
せることもできる。なお、表面樹脂とベース樹脂とは、
配合する硬化剤や、その他の添加剤を加減することによ
って、自然木材に近い硬度に硬化させるのがよい。
【0018】型抜き工程(6)は、雌型20aから成形
品としての能面Mを取り出す作業である。型抜きは、能
面Mに対し、繰返し多方向からの力を加えることによっ
て、雌型20aを損傷することなく、能面Mを抜き取る
ことができる。すなわち、シリコーン樹脂による雌型2
0aは、金型と違い、一定の弾性変形が可能であり、成
形品に対して多方向から力を加えることによって、能面
Mの周縁部から徐々に型離れを起こさせることができる
ので、雌型20aを割ることなく、しかも、無理なく型
抜きすることができる。
【0019】孔明け修正工程(7)は、型抜きした能面
Mに対し、眼孔H1 、鼻孔H2 、口孔H3 、紐孔H4 等
を穿孔するとともに、能面Mの周縁部のバリ取りを含む
細部の修正を行なう工程である。能面Mを適度な硬度に
仕上げることによって、各種の木工用工具を用い、容易
に孔明けし、切削することができ、細部の欠落ち等も防
ぐことができる。
【0020】彩色乾燥工程(8)は、能面Mに色付けを
して、能面Mとして完成させるための最終工程である。
彩色は、伝統的な色分けに従って、漆を含む任意の顔料
を刷毛塗りすることによって実施する。ただし、能率を
優先する場合には、吹付けによることもできる。
【0021】かかる実施例に用いる樹脂材料を例示すれ
ば、まず、雌型20a用のシリコーン樹脂としては、東
芝シリコーン社のTSE350と、その硬化剤YC68
14が好適である。この場合、1単位のTSE350に
対して約1/100単位のYC6814を用いることに
より、短時間で適度な硬さに仕上げることができる。ま
た、表面樹脂材料としては、アラルダイト(登録商標)
のSV410と、その硬化剤HY410がある。この場
合、硬化剤HY410は、雌型20aに対する下塗り完
了後に硬化開始する程度に調節して用いる。さらに、ベ
ース樹脂材料としては、アラルダイトのXNR6501
と、その硬化剤XNH6501を用いることができる。
硬化剤XNH6501は、樹脂材料が一昼夜を要して完
全に硬化する程度にして用いるのが経済的である。
【0022】以上の説明において、能面Mは、小面(こ
おもて)と称する婦人のものを示しているが、能面M
は、小面に限られるものでないことは、いうまでもな
い。また、この発明は、能面Mに限らず、薄形の他の任
意の立体成形物の製造に応用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、雄型をモデルとし、シリコーン樹脂を介してこれを
写し取って雌型を形成し、雌型に対して表面樹脂を下塗
りした上、ベース樹脂を貼り付けることによって、表面
樹脂は、雄型の素地の質感や風合までも完全に表現する
ことができる上、成形品の表面に欠陥が生じることを有
効に防止することができるので、低コストで量産可能で
ありながら、極めて高度の格式を表現する高品位のもの
を実現することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 製造工程図
【図2】 型抜き前の断面説明図
【符号の説明】
M…能面 M1 …表面樹脂層 M2 …ベース樹脂層 20a…雌型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄型を形成し、シリコーン樹脂を介して
    前記雄型から雌型を形成し、該雌型の表面に表面樹脂を
    下塗りし、該表面樹脂を介して前記雌型にベース樹脂を
    貼り付け、前記表面樹脂とベース樹脂とが硬化した後型
    抜きした成形品を孔明け修正し、彩色乾燥することを特
    徴とする能面等の製造方法。
JP18711692A 1992-07-14 1992-07-14 能面等の製造方法 Pending JPH0631757A (ja)

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JP18711692A JPH0631757A (ja) 1992-07-14 1992-07-14 能面等の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012147917A (ja) * 2011-01-19 2012-08-09 Yoshida Seibutsu Kenkyusho:Kk 塑形体及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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