JPH0631802A - 絞り成形用複合シート - Google Patents
絞り成形用複合シートInfo
- Publication number
- JPH0631802A JPH0631802A JP19418892A JP19418892A JPH0631802A JP H0631802 A JPH0631802 A JP H0631802A JP 19418892 A JP19418892 A JP 19418892A JP 19418892 A JP19418892 A JP 19418892A JP H0631802 A JPH0631802 A JP H0631802A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- molding
- composite sheet
- thermoplastic
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 絞り成形用複合シートから成形される製品の
肉厚を均一化する。 【構成】 成形用複合シートSは熱可塑性樹脂シート1
と熱可塑性架橋発泡シート2とを熱硬化性樹脂接着剤3
を間に挟んで貼り合わせてなる3層構造を備え、中央に
位置する3層の成形部S1 の両側には、熱硬化性樹脂接
着剤3を持たない2層のクランプ部S2 が形成される。
熱可塑性樹脂シート1は軟質の上層11 と、それよりも
硬質の下層12 とから構成される。成形用複合シートS
のクランプ部S2 を把持して成形部S1 を成形型で挟圧
すると、熱硬化性樹脂接着剤3を含まぬ前記記クランプ
部S2 が容易に延伸することにより成形部S2 が成形型
に馴染み易くなり、その成形部S2 の局部的な延伸が防
止されて製品の肉厚が均一になる。また、軟質の上層1
1 が凹凸模様を有する成形型に当接することにより、そ
の凹凸模様が正確に転写される。
肉厚を均一化する。 【構成】 成形用複合シートSは熱可塑性樹脂シート1
と熱可塑性架橋発泡シート2とを熱硬化性樹脂接着剤3
を間に挟んで貼り合わせてなる3層構造を備え、中央に
位置する3層の成形部S1 の両側には、熱硬化性樹脂接
着剤3を持たない2層のクランプ部S2 が形成される。
熱可塑性樹脂シート1は軟質の上層11 と、それよりも
硬質の下層12 とから構成される。成形用複合シートS
のクランプ部S2 を把持して成形部S1 を成形型で挟圧
すると、熱硬化性樹脂接着剤3を含まぬ前記記クランプ
部S2 が容易に延伸することにより成形部S2 が成形型
に馴染み易くなり、その成形部S2 の局部的な延伸が防
止されて製品の肉厚が均一になる。また、軟質の上層1
1 が凹凸模様を有する成形型に当接することにより、そ
の凹凸模様が正確に転写される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のインス
トルメントパネルの表層部の絞り成形に用いられる絞り
成形用複合シートに関する。
トルメントパネルの表層部の絞り成形に用いられる絞り
成形用複合シートに関する。
【0002】
【従来の技術】かかる絞り成形用複合シートとして、図
6に示すものが従来より一般的に使用されている。この
成形用複合シートSは、熱可塑性樹脂シート1と熱可塑
性架橋発泡シート2とを、それらの間に熱硬化性樹脂接
着剤3を介在させた状態で3層に積層した構造を備えて
いる。
6に示すものが従来より一般的に使用されている。この
成形用複合シートSは、熱可塑性樹脂シート1と熱可塑
性架橋発泡シート2とを、それらの間に熱硬化性樹脂接
着剤3を介在させた状態で3層に積層した構造を備えて
いる。
【0003】ところで、成形用複合シートSを用いて絞
り成形を行う場合、その成形用複合シートSの周縁部を
クランプして下型に向けて押し下げながら上型を下降さ
せ、下型と上型との間に成形用複合シートSを挟圧して
成形している。このとき、周縁部をクランプされた成形
用複合シートSの中央の成形部は下型と上型に挟圧され
て引き延ばされるが、上記従来の成形用複合シートSは
熱硬化性樹脂接着剤3の存在によって抗張力が過大にな
るために成形型に均一に馴染みに難く、成形型の形状に
よっては局部的に大きな伸びが発生して肉厚が不均一に
なり、その薄肉部分から亀裂等の損傷が発生する場合が
あった。
り成形を行う場合、その成形用複合シートSの周縁部を
クランプして下型に向けて押し下げながら上型を下降さ
せ、下型と上型との間に成形用複合シートSを挟圧して
成形している。このとき、周縁部をクランプされた成形
用複合シートSの中央の成形部は下型と上型に挟圧され
て引き延ばされるが、上記従来の成形用複合シートSは
熱硬化性樹脂接着剤3の存在によって抗張力が過大にな
るために成形型に均一に馴染みに難く、成形型の形状に
よっては局部的に大きな伸びが発生して肉厚が不均一に
なり、その薄肉部分から亀裂等の損傷が発生する場合が
あった。
【0004】このため、熱可塑性樹脂シート1、熱可塑
性架橋発泡シート2及び熱硬化性樹脂接着剤3の3層か
らなる成形用複合シートSの周縁に熱可塑性樹脂シート
1の1層からなるクランプ部を形成し、抗張力の低い前
記クランプ部を成形時に延伸させて成形用複合シートS
の中央部を成形型に均一に馴染ませるものが提案されて
いる(実公昭62−13789号公報参照)。
性架橋発泡シート2及び熱硬化性樹脂接着剤3の3層か
らなる成形用複合シートSの周縁に熱可塑性樹脂シート
1の1層からなるクランプ部を形成し、抗張力の低い前
記クランプ部を成形時に延伸させて成形用複合シートS
の中央部を成形型に均一に馴染ませるものが提案されて
いる(実公昭62−13789号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された成形用複合シートSの熱可塑性樹脂シー
ト1は、特に高温成形時に抗張力が小さいためにクラン
プ部において破断し易く、深絞りの成形品に対する使用
が難しいという問題がある。また、従来の成形用複合シ
ートSの表面は成形型の細かい凹凸に馴染み難く、牛革
の肌模様等の凹凸模様を正確に転写することが難しいと
いう問題がある。
報に記載された成形用複合シートSの熱可塑性樹脂シー
ト1は、特に高温成形時に抗張力が小さいためにクラン
プ部において破断し易く、深絞りの成形品に対する使用
が難しいという問題がある。また、従来の成形用複合シ
ートSの表面は成形型の細かい凹凸に馴染み難く、牛革
の肌模様等の凹凸模様を正確に転写することが難しいと
いう問題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、成形用複合シートから成形される成形品の肉厚を均
一に保って薄肉部分の発生を防止するとともに、成形型
の細かい凹凸模様を正確に転写できるようにすることを
目的とする。
で、成形用複合シートから成形される成形品の肉厚を均
一に保って薄肉部分の発生を防止するとともに、成形型
の細かい凹凸模様を正確に転写できるようにすることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、熱可塑性樹脂シートと熱可塑性架橋発泡
シートとを熱硬化性樹脂接着剤を間に挟んで貼り合わせ
てなる複合シートにおいて、熱可塑性樹脂シート、熱可
塑性架橋発泡シート及び熱硬化性樹脂接着剤の3層から
なる成形部の周縁に、熱可塑性樹脂シート及び熱可塑性
架橋発泡シートの2層からなるクランプ部を形成すると
ともに、前記熱可塑性樹脂シートを上層及び下層の2層
から構成し、上層を下層よりも柔らかく形成したことを
第1の特徴とする。
に、本発明は、熱可塑性樹脂シートと熱可塑性架橋発泡
シートとを熱硬化性樹脂接着剤を間に挟んで貼り合わせ
てなる複合シートにおいて、熱可塑性樹脂シート、熱可
塑性架橋発泡シート及び熱硬化性樹脂接着剤の3層から
なる成形部の周縁に、熱可塑性樹脂シート及び熱可塑性
架橋発泡シートの2層からなるクランプ部を形成すると
ともに、前記熱可塑性樹脂シートを上層及び下層の2層
から構成し、上層を下層よりも柔らかく形成したことを
第1の特徴とする。
【0008】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
クランプ部が、熱可塑性樹脂シートの下層と熱可塑性架
橋発泡シートとから構成されたことを第2の特徴とす
る。
クランプ部が、熱可塑性樹脂シートの下層と熱可塑性架
橋発泡シートとから構成されたことを第2の特徴とす
る。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0010】図1に示すように、成形用複合シートSの
絞り成形型Dは自動車のインストルメントパネルの表層
部を成形するためのもので、固定された下型DL と、こ
の下型DL に対して昇降可能な上型DU とを備える。
絞り成形型Dは自動車のインストルメントパネルの表層
部を成形するためのもので、固定された下型DL と、こ
の下型DL に対して昇降可能な上型DU とを備える。
【0011】下型DL は、底板11と、この底板11の
上部に設けられた下型本体12と、この下型本体12の
外周を覆う箱体13とを備える。下型本体12の表面に
は多数の通気孔121 が形成されるとともに、その内部
空間122 は真空ポンプ14に接続される。そして、下
型本体12の上面に載置されABS樹脂等よりなる芯材
Cには、前記下型本体12の通気孔121 に連通する多
数の通気孔C1 が形成される。
上部に設けられた下型本体12と、この下型本体12の
外周を覆う箱体13とを備える。下型本体12の表面に
は多数の通気孔121 が形成されるとともに、その内部
空間122 は真空ポンプ14に接続される。そして、下
型本体12の上面に載置されABS樹脂等よりなる芯材
Cには、前記下型本体12の通気孔121 に連通する多
数の通気孔C1 が形成される。
【0012】上型DU は、天板15と、この底板15の
下部に設けられた上型本体16と、この上型本体16の
下面に設けられた模様殻17と、上型本体16の外周を
覆う箱体18とを備える。模様殻17の表面には、成形
用複合シートSの表面に牛革の肌模様を形成すべく凹凸
模様が形成される。上型本体16及び模様殻17は、空
気が通過可能な微細連続気孔を有するポーラス構造を備
える。そして、上型本体16の内部空間161 は、切換
弁19を介して真空ポンプ20又はブロア21に選択的
に接続される。
下部に設けられた上型本体16と、この上型本体16の
下面に設けられた模様殻17と、上型本体16の外周を
覆う箱体18とを備える。模様殻17の表面には、成形
用複合シートSの表面に牛革の肌模様を形成すべく凹凸
模様が形成される。上型本体16及び模様殻17は、空
気が通過可能な微細連続気孔を有するポーラス構造を備
える。そして、上型本体16の内部空間161 は、切換
弁19を介して真空ポンプ20又はブロア21に選択的
に接続される。
【0013】成形型Dの下型DL と上型DU との間に
は、成形用複合シートSの周縁に形成された後述のクラ
ンプ部を把持する複数のクランプ爪22が昇降自在に設
けられる。
は、成形用複合シートSの周縁に形成された後述のクラ
ンプ部を把持する複数のクランプ爪22が昇降自在に設
けられる。
【0014】図3に示すように、本実施例の成形用複合
シートSは、表皮層となるポリ塩化ビニール、ポリオレ
フィン系樹脂等の比較的薄肉の熱可塑性樹脂シート1
(厚さ0.9mm)と、クッション層となるポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリオレフィン系等の比較的厚肉
の熱可塑性架橋発泡シート2(厚さ3.0mm)と、こ
れら熱可塑性樹脂シート1及び熱可塑性架橋発泡シート
2間に介在する2液型ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂接着剤3とを積層した3層構造を備えている。熱可塑
性樹脂シート1は厚さ0.45mmの上層11 及び厚さ
0.45mmの下層12 の2層からなり、上層11 の硬
度はショアA50であって、下層12 の硬度ショアA5
8よりも軟質に形成されている。熱可塑性樹脂シート1
の材料であるポリ塩化ビニールの硬度低下は、その重合
度を減少させることにより、又は添加する可塑剤の量を
増加させることにより達成される。
シートSは、表皮層となるポリ塩化ビニール、ポリオレ
フィン系樹脂等の比較的薄肉の熱可塑性樹脂シート1
(厚さ0.9mm)と、クッション層となるポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリオレフィン系等の比較的厚肉
の熱可塑性架橋発泡シート2(厚さ3.0mm)と、こ
れら熱可塑性樹脂シート1及び熱可塑性架橋発泡シート
2間に介在する2液型ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹
脂接着剤3とを積層した3層構造を備えている。熱可塑
性樹脂シート1は厚さ0.45mmの上層11 及び厚さ
0.45mmの下層12 の2層からなり、上層11 の硬
度はショアA50であって、下層12 の硬度ショアA5
8よりも軟質に形成されている。熱可塑性樹脂シート1
の材料であるポリ塩化ビニールの硬度低下は、その重合
度を減少させることにより、又は添加する可塑剤の量を
増加させることにより達成される。
【0015】熱可塑性樹脂シート1及び熱可塑性架橋発
泡シート2は幅が1000mm、長さが2200mmの
同寸法であって、それらの間に挟まれる熱硬化性樹脂接
着剤3は幅が800mm、長さが2200mmである。
従って、成形用複合シートSの中央部には3層構造の成
形部S1 が形成され、その成形部S1 の長手方向両側縁
には熱硬化性樹脂接着剤3が介在しないクランプ部S1
が幅100mmの帯状に形成される。
泡シート2は幅が1000mm、長さが2200mmの
同寸法であって、それらの間に挟まれる熱硬化性樹脂接
着剤3は幅が800mm、長さが2200mmである。
従って、成形用複合シートSの中央部には3層構造の成
形部S1 が形成され、その成形部S1 の長手方向両側縁
には熱硬化性樹脂接着剤3が介在しないクランプ部S1
が幅100mmの帯状に形成される。
【0016】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0017】図1に示すように成形型Dの下型DL 及び
上型DU を型開きした状態で、下型DL の上面に芯材C
を載置し、その芯材Cの表面にホットメルト接着剤を塗
布して加熱軟化する。続いて約180℃に加熱して軟化
させた成形用複合シートSを、そのクランプ部S2 をク
ランプ爪22によって把持して下型DL と上型DU との
間に配置し、上型DU 及びクランプ爪22を下型DL に
向けて下降させる。これにより成形型Dは図2に示すよ
うに型締めされ、成形用複合シートSは下型D L 及び上
型DU 間に挟圧されて引き延ばされ、芯材Cの表面に接
着される。このとき、切換弁19を真空ポンプ20側に
切り換え、模様殻17と上型本体16に形成された微細
連続気孔及び上型本体16に形成された内部空間161
を通じて空気を吸引することにより、成形用複合シート
Sの上面が上型DU の模様殻17に強く密着して凹凸模
様が転写される。このとき、模様殻17に当接する熱可
塑性樹脂シート1の表層11 は下層12 よりも軟質に形
成されているため、その上層11 は模様殻17に容易に
馴染んで凹凸模様が正確に転写される。
上型DU を型開きした状態で、下型DL の上面に芯材C
を載置し、その芯材Cの表面にホットメルト接着剤を塗
布して加熱軟化する。続いて約180℃に加熱して軟化
させた成形用複合シートSを、そのクランプ部S2 をク
ランプ爪22によって把持して下型DL と上型DU との
間に配置し、上型DU 及びクランプ爪22を下型DL に
向けて下降させる。これにより成形型Dは図2に示すよ
うに型締めされ、成形用複合シートSは下型D L 及び上
型DU 間に挟圧されて引き延ばされ、芯材Cの表面に接
着される。このとき、切換弁19を真空ポンプ20側に
切り換え、模様殻17と上型本体16に形成された微細
連続気孔及び上型本体16に形成された内部空間161
を通じて空気を吸引することにより、成形用複合シート
Sの上面が上型DU の模様殻17に強く密着して凹凸模
様が転写される。このとき、模様殻17に当接する熱可
塑性樹脂シート1の表層11 は下層12 よりも軟質に形
成されているため、その上層11 は模様殻17に容易に
馴染んで凹凸模様が正確に転写される。
【0018】このようにして絞り成形が完了すると、真
空ポンプ14を作動させて芯材C及び該芯材Cからはみ
出した成形用複合シートSの下面を下型本体12に吸着
保持するとともに、切換弁19をブロア21側に切り換
えて上型DU の模様殻17から成形用複合シートSの上
面に空気を噴出させながら成形型Dを型開きすることに
より、芯材Cと成形用複合シートSとが一体化された成
形品が上型DU から分離されて下型DL に残留する。成
形型Dから分離された成形品は、その芯材Cからはみ出
した成形用複合シートSを切除して完成する。成形用複
合シートSの成形部S1 から切除されたクランプ部S2
は、大部分が熱可塑性樹脂シート1及び熱可塑性架橋発
泡シート2から構成されて熱硬化性樹脂接着剤3を殆ど
含まないため、熱可塑性樹脂シート1と熱可塑性架橋発
泡シート2とを容易に引き剥がして分離することができ
る。これにより、成形用複合シートSから切除されたク
ランプ部S2 を材質毎に分別し、合成樹脂材料として容
易に再利用することができる。
空ポンプ14を作動させて芯材C及び該芯材Cからはみ
出した成形用複合シートSの下面を下型本体12に吸着
保持するとともに、切換弁19をブロア21側に切り換
えて上型DU の模様殻17から成形用複合シートSの上
面に空気を噴出させながら成形型Dを型開きすることに
より、芯材Cと成形用複合シートSとが一体化された成
形品が上型DU から分離されて下型DL に残留する。成
形型Dから分離された成形品は、その芯材Cからはみ出
した成形用複合シートSを切除して完成する。成形用複
合シートSの成形部S1 から切除されたクランプ部S2
は、大部分が熱可塑性樹脂シート1及び熱可塑性架橋発
泡シート2から構成されて熱硬化性樹脂接着剤3を殆ど
含まないため、熱可塑性樹脂シート1と熱可塑性架橋発
泡シート2とを容易に引き剥がして分離することができ
る。これにより、成形用複合シートSから切除されたク
ランプ部S2 を材質毎に分別し、合成樹脂材料として容
易に再利用することができる。
【0019】さて、上述の絞り成形工程において、クラ
ンプ爪22に把持された成形用複合シートSが下型DL
と上型DU 間に挟圧されて引き伸ばされる時、熱硬化性
樹脂接着剤3を有する成形用複合シートSの成形部S1
は抗張力が高いために延伸し難いが、クランプ爪22に
よって把持される成形用複合シートSのクランプ部S 2
は熱可塑性樹脂シート1及び熱可塑性架橋発泡シート2
のみから構成されて熱硬化性樹脂接着剤3を持たないた
め、このクランプ部S2 が延伸することにより成形用複
合シートSの成形部S1 を成形型Dに充分に馴染ませる
ことができる。その結果、成形用複合シートSの成形部
S1 に局部的な伸びが発生して肉厚が不均一になる不都
合が回避され、均一で充分な肉厚を有する成形品を得る
ことができる。しかも、クランプ部S2 は比較的厚肉の
熱可塑性架橋発泡シート2を含むため、このクランプ部
S2 が過剰に延伸して破断する不都合も発生しない。
ンプ爪22に把持された成形用複合シートSが下型DL
と上型DU 間に挟圧されて引き伸ばされる時、熱硬化性
樹脂接着剤3を有する成形用複合シートSの成形部S1
は抗張力が高いために延伸し難いが、クランプ爪22に
よって把持される成形用複合シートSのクランプ部S 2
は熱可塑性樹脂シート1及び熱可塑性架橋発泡シート2
のみから構成されて熱硬化性樹脂接着剤3を持たないた
め、このクランプ部S2 が延伸することにより成形用複
合シートSの成形部S1 を成形型Dに充分に馴染ませる
ことができる。その結果、成形用複合シートSの成形部
S1 に局部的な伸びが発生して肉厚が不均一になる不都
合が回避され、均一で充分な肉厚を有する成形品を得る
ことができる。しかも、クランプ部S2 は比較的厚肉の
熱可塑性架橋発泡シート2を含むため、このクランプ部
S2 が過剰に延伸して破断する不都合も発生しない。
【0020】
【表1】 表1は、図6の従来の成形用複合シートS及び図3の本
実施例の成形用複合シートSを用いてそれぞれ絞り成形
した場合に、模様殻17から成形用複合シートSの熱可
塑性樹脂シート1の転写される凹凸模様(しぼ模様)の
深さを比較するためのものである。ここで、上型DU の
模様殻17側に形成されたしぼ深さは129μであり、
前記模様殻17から熱可塑性樹脂シート1側に転写され
たしぼ深さを万能表面粗さ計で測定した。
実施例の成形用複合シートSを用いてそれぞれ絞り成形
した場合に、模様殻17から成形用複合シートSの熱可
塑性樹脂シート1の転写される凹凸模様(しぼ模様)の
深さを比較するためのものである。ここで、上型DU の
模様殻17側に形成されたしぼ深さは129μであり、
前記模様殻17から熱可塑性樹脂シート1側に転写され
たしぼ深さを万能表面粗さ計で測定した。
【0021】この表から明らかなように、熱可塑性樹脂
シート1の表面硬度がショアA68である従来のもの
が、しぼ深さが113μ、転写率88%であるのに対
し、表面硬度がそれよりも低いショアA50である本実
施例のものは、しぼ深さが124μ、転写率96%であ
り、しぼ模様の転写性能が大幅に向上していることが理
解される。
シート1の表面硬度がショアA68である従来のもの
が、しぼ深さが113μ、転写率88%であるのに対
し、表面硬度がそれよりも低いショアA50である本実
施例のものは、しぼ深さが124μ、転写率96%であ
り、しぼ模様の転写性能が大幅に向上していることが理
解される。
【0022】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
この成形用複合シートSは熱可塑性樹脂シート1の上層
11 が熱硬化性樹脂接着剤3と同寸法を有している。し
たがって、クランプ部S1 は熱可塑性樹脂シート1の下
層12 と熱可塑性架橋発泡シート2の2層から構成され
る。この実施例によっても、絞り成形時にクランプ部S
2 の抗張力を適切に減少させて成形部S2 の局部的な延
伸を防止し、その肉厚の均一化を図ることができる。
この成形用複合シートSは熱可塑性樹脂シート1の上層
11 が熱硬化性樹脂接着剤3と同寸法を有している。し
たがって、クランプ部S1 は熱可塑性樹脂シート1の下
層12 と熱可塑性架橋発泡シート2の2層から構成され
る。この実施例によっても、絞り成形時にクランプ部S
2 の抗張力を適切に減少させて成形部S2 の局部的な延
伸を防止し、その肉厚の均一化を図ることができる。
【0023】図5は成形用複合シートSの「伸び」と
「抗張力」との関係を示すグラフである。同図から明ら
かなように、(A)で示す熱可塑性樹脂シート1、熱可
塑性架橋発泡シート2及び熱硬化性樹脂接着剤3の3層
構造のもの(従来の成形用複合シートSのクランプ部S
2 に対応)は抗張力が最も大きく、(B)で示す熱可塑
性樹脂シート1(上層11 及び下層12 )及び熱可塑性
架橋発泡シート2の2層構造のもの(第1実施例の成形
用複合シートSのクランプ部S2 に対応)は抗張力が減
少しており、(C)で示す熱可塑性樹脂シート1(下層
12 のみ)及び熱可塑性架橋発泡シート2の2層構造の
もの(第2実施例の成形用複合シートSのクランプ部S
2 に対応)は抗張力が更に減少している。尚、(D)は
熱可塑性樹脂シート1の1層構造のもの(前記公報記載
のもの)であって、その抗張力が極めて低いために絞り
成形実施例に破断し易いことが理解される。
「抗張力」との関係を示すグラフである。同図から明ら
かなように、(A)で示す熱可塑性樹脂シート1、熱可
塑性架橋発泡シート2及び熱硬化性樹脂接着剤3の3層
構造のもの(従来の成形用複合シートSのクランプ部S
2 に対応)は抗張力が最も大きく、(B)で示す熱可塑
性樹脂シート1(上層11 及び下層12 )及び熱可塑性
架橋発泡シート2の2層構造のもの(第1実施例の成形
用複合シートSのクランプ部S2 に対応)は抗張力が減
少しており、(C)で示す熱可塑性樹脂シート1(下層
12 のみ)及び熱可塑性架橋発泡シート2の2層構造の
もの(第2実施例の成形用複合シートSのクランプ部S
2 に対応)は抗張力が更に減少している。尚、(D)は
熱可塑性樹脂シート1の1層構造のもの(前記公報記載
のもの)であって、その抗張力が極めて低いために絞り
成形実施例に破断し易いことが理解される。
【0024】而して、成形用複合シートSのクランプ部
S2 の抗張力を成形部S1 のそれに比べて適切に減少さ
せることにより、絞り成形時にクランプ部S2 を積極的
に延伸させて成形部S1 の局部的な延伸を防止し、これ
により前記成形部S1 の肉厚の均一化を図ることがで
き、しかも熱可塑性樹脂シート1の上層11 を下層12
よりも軟質にしたことより凹凸模様の転写性能を向上さ
せることができる。
S2 の抗張力を成形部S1 のそれに比べて適切に減少さ
せることにより、絞り成形時にクランプ部S2 を積極的
に延伸させて成形部S1 の局部的な延伸を防止し、これ
により前記成形部S1 の肉厚の均一化を図ることがで
き、しかも熱可塑性樹脂シート1の上層11 を下層12
よりも軟質にしたことより凹凸模様の転写性能を向上さ
せることができる。
【0025】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0026】例えば、本発明はインストルメントパネル
に限らずドアトリム等の任意の部材の成形に適用するこ
とが可能である。
に限らずドアトリム等の任意の部材の成形に適用するこ
とが可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、熱可塑性樹脂シート、熱可塑性架橋発泡シート及び
熱硬化性樹脂接着剤の3層からなる成形部の周縁に、熱
可塑性樹脂シート及び熱可塑性架橋発泡シートの2層か
らなるクランプ部を形成したので、成形時にクランプ部
を積極的に延伸させることにより、成形部を局部的に延
伸させることなく成形型に馴染ませることができる。こ
れにより、成形用複合シートの成形後の肉厚が均一化さ
れ、その強度及び耐久性が向上する。しかも、熱可塑性
樹脂シートの上層を下層よりも軟質に形成したので、そ
の上層に凹凸模様を正確に転写することができる。更
に、成形完了後に成形用複合シートから切除されるクラ
ンプ部は殆ど熱硬化性樹脂接着剤を含まないため、熱可
塑性樹脂シートと熱可塑性架橋発泡シートとを容易に分
離して合成樹脂材料として再利用することができる。
ば、熱可塑性樹脂シート、熱可塑性架橋発泡シート及び
熱硬化性樹脂接着剤の3層からなる成形部の周縁に、熱
可塑性樹脂シート及び熱可塑性架橋発泡シートの2層か
らなるクランプ部を形成したので、成形時にクランプ部
を積極的に延伸させることにより、成形部を局部的に延
伸させることなく成形型に馴染ませることができる。こ
れにより、成形用複合シートの成形後の肉厚が均一化さ
れ、その強度及び耐久性が向上する。しかも、熱可塑性
樹脂シートの上層を下層よりも軟質に形成したので、そ
の上層に凹凸模様を正確に転写することができる。更
に、成形完了後に成形用複合シートから切除されるクラ
ンプ部は殆ど熱硬化性樹脂接着剤を含まないため、熱可
塑性樹脂シートと熱可塑性架橋発泡シートとを容易に分
離して合成樹脂材料として再利用することができる。
【0028】また本発明の第2の特徴によれば、クラン
プ部から熱可塑性樹脂シートの上層を除外したことによ
り、このクランプ部の抗張力を更に弱めて成形部を一層
容易に成形型に馴染ませることができる。
プ部から熱可塑性樹脂シートの上層を除外したことによ
り、このクランプ部の抗張力を更に弱めて成形部を一層
容易に成形型に馴染ませることができる。
【図1】成形型を型開きした状態を示す断面図
【図2】成形型を型締めした状態を示す断面図
【図3】第1実施例による成形用複合シートの断面図
【図4】第2実施例による成形用複合シートの断面図
【図5】成形用複合シートの伸びと抗張力の関係を示す
グラフ
グラフ
【図6】従来の成形用複合シートの断面図
1 熱可塑性樹脂シート 11 上層 12 下層 2 熱可塑性架橋発泡シート 3 熱硬化性樹脂接着剤 D 成形型 S1 成形部 S2 クランプ部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 5/18 101 // B29K 105:04 B29L 31:58 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性樹脂シート(1)と熱可塑性架
橋発泡シート(2)とを熱硬化性樹脂接着剤(3)を間
に挟んで貼り合わせてなる絞り成形用複合シートにおい
て、 熱可塑性樹脂シート(1)、熱可塑性架橋発泡シート
(2)及び熱硬化性樹脂接着剤(3)の3層からなる成
形部(S1 )の周縁に、熱可塑性樹脂シート(1)及び
熱可塑性架橋発泡シート(2)の2層からなるクランプ
部(S2 )を形成するとともに、前記熱可塑性樹脂シー
ト(1)を上層(11 )及び下層(12 )の2層から構
成し、上層(11 )を下層(12 )よりも柔らかく形成
したことを特徴とする、絞り成形用複合シート。 - 【請求項2】 クランプ部(S2 )が、熱可塑性樹脂シ
ート(1)の下層(12 )と熱可塑性架橋発泡シート
(2)とから構成されたことを特徴とする、請求項1記
載の絞り成形用複合シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19418892A JP2869879B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 絞り成形用複合シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19418892A JP2869879B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 絞り成形用複合シート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631802A true JPH0631802A (ja) | 1994-02-08 |
| JP2869879B2 JP2869879B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=16320411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19418892A Expired - Fee Related JP2869879B2 (ja) | 1992-07-21 | 1992-07-21 | 絞り成形用複合シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2869879B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013233773A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-21 | Panasonic Corp | 合成樹脂シートの厚み制御方法 |
| CN110736487A (zh) * | 2018-07-18 | 2020-01-31 | 矢崎总业株式会社 | 车辆显示装置用指针 |
-
1992
- 1992-07-21 JP JP19418892A patent/JP2869879B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013233773A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-21 | Panasonic Corp | 合成樹脂シートの厚み制御方法 |
| CN110736487A (zh) * | 2018-07-18 | 2020-01-31 | 矢崎总业株式会社 | 车辆显示装置用指针 |
| CN110736487B (zh) * | 2018-07-18 | 2021-11-26 | 矢崎总业株式会社 | 车辆显示装置用指针 |
| US11285811B2 (en) | 2018-07-18 | 2022-03-29 | Yazaki Corporation | Vehicle display device pointer |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2869879B2 (ja) | 1999-03-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS6366651B2 (ja) | ||
| GB2143463A (en) | Shaping sheet material | |
| US2234839A (en) | Method of making floor coverings and the like | |
| JPH0631802A (ja) | 絞り成形用複合シート | |
| JPH05301243A (ja) | 表皮付き樹脂成形品の製造方法 | |
| JP2869878B2 (ja) | 絞り成形用複合シート及び絞り成形用複合シートを用いた成形方法 | |
| JPH05229367A (ja) | インストルメントパネルとその製造方法 | |
| JP3765373B2 (ja) | 積層成形体の成形方法 | |
| JP2690258B2 (ja) | 射出成形同時絵付け用シート及びそれを用いた絵付け方法 | |
| JPS62257826A (ja) | 表皮成形法 | |
| JP6587457B2 (ja) | 真空成形用繊維基材シート及び繊維基材成形体の製造方法 | |
| JPH01275020A (ja) | 積層内装材の製造方法 | |
| JP3010250B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シートの成形方法 | |
| JP4302072B2 (ja) | 内装品の真空成形機及び真空成形方法 | |
| JP2933299B2 (ja) | 積層成形体の成形方法および成形装置 | |
| JP2004050423A (ja) | 積層成形体の成形方法 | |
| JPH0341340B2 (ja) | ||
| JPS6149828A (ja) | 自動車用内装部品における表皮材の端末処理方法 | |
| JPS61169223A (ja) | 内装材の製造方法 | |
| JPH08230024A (ja) | クロスシートを貼着させた合成樹脂製品の製造方法 | |
| JPH11240034A (ja) | モールディングの端末加工方法 | |
| JPS61175025A (ja) | 積層成形体の製造方法 | |
| JPH0691743A (ja) | 真空成形用樹脂シート | |
| JPH077156Y2 (ja) | 自動車用内装部品 | |
| JPH06198728A (ja) | 積層材の真空絞り成形方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080108 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |