JPH0631948B2 - 調律器 - Google Patents

調律器

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JPH0631948B2
JPH0631948B2 JP1324312A JP32431289A JPH0631948B2 JP H0631948 B2 JPH0631948 B2 JP H0631948B2 JP 1324312 A JP1324312 A JP 1324312A JP 32431289 A JP32431289 A JP 32431289A JP H0631948 B2 JPH0631948 B2 JP H0631948B2
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竜也 氏原
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、調律器に係り、特に、純正律の調律を行う
場合に用いて好適な調律器に関する。
「従来の技術」 調律器は、楽器が発生した音の音高を測定する機器であ
り、種々のタイプのものが開発されている。この調律器
の中には、調律の状態を示すための1つの表示部を具備
するものや、1オクターブを構成する12音のすべてに
ついての調律状態を同時に表示し得るようにしたものが
ある。12音同時表示できるものは、縞模様が画かれた
円盤をそれぞれ12音の音高に対応した回転数で回転さ
せ、これらに対して楽器音の音高に応じた周期で発光を
行うようにしている。このような構成によれば、楽器音
が所定の音高に一致すれば、12個ある表示部のうちい
ずれかがストロボ効果により停止したように見えるの
で、目視により調律を行うことができる。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、音階には平均律と純正律等とがある。ここ
で、これらについて簡単に説明する。まず、平均律と
は、1オクターブを構成する12音の音程を平均し、実
用的に簡便なものとした音律であり、鍵盤楽器において
は、転調の容易さからこの平均律が採用されている。一
方、純正律とは、自然で調和のとれた理想的な音律をい
い、1オクターブ内の各音をすべて和声的に純粋な協和
度の高い音の組合せで構成した音律をいう。ここで、基
準音を0セントとした場合の、各音律の構造(純正率短
7度を含む)を示すと次表に示す通りとなる。なお、純
正律は、ハ長調とハ短調との例を示す。
この平均律と純正律とを比べると、音の響きとしては当
然に純正律が美しい。したがって、純正律によって演奏
を行った方が、響きの美しい演奏を行うことができる。
この場合、鍵盤楽器のように音高が固定されている楽器
においては、純正律による演奏を行うことができない
が、音高を自由に設定できる管楽器や弦楽器等において
は純正律による演奏が可能である。このため、演奏者を
育成する場合には、純正律による音感教育が極めて重要
となり、近年において特にその必要性が増加してきてい
る。
しかしながら、一般的に音律教育に用いられるピアノ等
は平均律による音階に固定されており、また、純正律に
よって平均率と対応させて容易に調律が行える調律器が
なかったことにより、初心者が純正律を習得することは
極めて困難であった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、初
心者でも容易に純正律を習得することができるように、
純正律による調律が可能で、かつ、調律を目視により確
認できる調律器を提供することを目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明に
あっては、第1図(イ)に示すように、外部から入力さ
れる音の音高と所定の音階との音高差を目視可能に表示
する表示部aを少なくとも1オクターブ分の鍵盤に対応
して複数配置した表示装置bと、前記所定音階を任意の
純正律音階に設定する設定手段cと、設定された純正律
音階を構成する音に対応する表示部のみを作動させる表
示制御手段dとを具備することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明にあっては、第1図(ロ)
に示すように、前記所定音階を平均律音階に設定する平
均律設定手段eと、前記設定手段によって任意の純正律
音階が設定された後に前記平均律設定手段によって平均
律音階が設定され、その後再び前記設定手段によって純
正律音階が設定される場合は前回設定された純正律音階
をそのまま再設定する再設定手段fとを具備することを
特徴とする。
「作用」 請求項1、2に記載の発明にあっては、設定手段cによ
って任意の純正律音階が設定されると、この音階の構成
音に対応する表示部aのみが表示制御手段dによって作
動される。
また、請求項2に記載の発明にあっては、任意の純正律
音階が設定された後に平均律音階が設定され、その後に
再び純正律音階が選択されると再設定手段fによって前
回の純正律音階がそのまま設定される。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明す
る。
A:実施例の構成 第2図、第3図、第4図は、各々この発明の一実施例の
外観を示す平面図、正面図、および右側側面図である。
これらの図において、キーボード1は1オクターブ分の
キーおよびその他のスイッチ類により構成されている。
ここで、第5図はキーボード1の詳細を示す平面図であ
り、図示のように各キーの近傍にはLED2,2……お
よびLED2a,2a……が設けられている。また、キ
ーボード1には、電源スイッチS1および各種モードを
選択するためのスイッチS2〜S6、S10〜S15が
設けられている。スイッチS2は、平均律による調律を
行う場合に押され、スイッチS3は純正律による調律を
行う場合に押されるスイッチである。スイッチS4,S
5は、純正律が選択された場合において、長調または短
調を指定する場合に押されるスイッチである。これは純
正律においては、長調と短調とでは音階が異なるためで
ある。スイッチS6は純正律の長調が選択された場合に
おいて、長調の音階に加えて純正短7度(以下短7度と
呼ぶ)の音の調律を行う場合に押されるスイッチであ
る。スイッチS10、S11、S12、S13は各々調
律を行う音域を指定するスイッチであり、各々が最高
域、高域、中域、低域を指定する。この実施例において
は、後述するように4オクターブ分の調律状態を同時に
表示できるようになっているが、この4オクターブの範
囲がスイッチS10〜S13によって設定される。例え
ば、ピアノの場合に、最も高音のキーから4オクターブ
分下の音について調律を行うときは、最高域を示すスイ
ッチS10が押され、また、最も低音のキーから4オク
ターブ上の音について調律を行うときは低域を指示する
スイッチS13が押される。次に、スイッチS14は調
律を行うモードを指定するスイッチであり、スイッチS
15は発音モードを指示するスイッチである。ここで、
発音モードとは押されたキーに応じて発音を行うモード
である。なお、この実施例においては、電子楽器のよう
に発音を行うことが可能になっている。また、上述した
各キーおよびスイッチは、各々背照式になっており、そ
のキーあるいはスイッチが押されると点灯する。
次に、表示部3は、基準音「A」の周波数を表示するよ
うになっている。上述のキーボード1は第2図および第
3図に示すように、本体の手前側中央部分に設けられて
いる。
また、本体3には開閉自在の蓋体6が設けられており、
いわゆるラップトップタイプになっている。この蓋体6
の内面側にはLEDディスプレイ7が設けられている。
LEDディスプレイ7は、第6図に示すように、C〜B
の各音名に対応する表示部7a,7a……によって構成
されており、各表示部7aは、図示のように4列のLE
D表示列7b〜7bを有している。LED表示部7
〜7bは各々16個のLEDによって構成されて
おり、最上位の列が最も高いオクターブに対応し、下位
の列になるに従って対応音高が順次1オクターブずつ下
がるようになっている。また、各表示部7a,7a……
は、対応する音名のキー配列に応じた位置に配されてい
る。
次に、第7図はこの実施例の電気的構成を示すブロック
図である。なお、この図において、前述した第2図〜第
6図の各部と対応する部分には同一の符号を付し、その
説明を省略する。
図において、20は装置各部を制御するCPUであり、
ROM21内のプログラムに応じて動作する。RAM2
2には、ワーキングエリアや各種フラグ,レジスタ等が
設定されており、CPU20によって適宜データの書込
みや消去が行われる。キーボード1の出力信号は、キー
ボードインターフェイス23を介してCPU20に供給
されるようになっている。また、キーボードインターフ
ェイス23は、デコーダ28から供給される制御信号に
より種々のモード等が設定されるようになっている。
発振器25は所定周波数の信号を分周回路26に出力す
るようになっており、分周回路26はCPU20から供
給された分周データに従って発振器25の発振出力を分
周する。この場合、CPU26は、各表示部7aの音高
に対応した分周データを各々出力するようになってい
る。すなわち、各表示部7aはそれぞれが4オクターブ
分の表示が可能になっているため、CPU26は、1つ
の表示部7aに対して4オクターブ分の分周データを出
力するようになっている。分周回路29の出力信号Sa
は、アンプ29またはコンパレータ39のいずれかに選
択的に供給されるようになっている。この場合、アンプ
29によって増幅された信号Saはスピーカ30に供給
され、これにより、分周後の周波数による音が発せられ
るようになっている。
次に、マイク35は、調律の対象となる楽器の音を取り
込み、その出力信号をフィルタ36を介してアンプ37
に供給する。アンプ37の出力信号は、波形整形回路3
8によって波形整形された後に信号Sbとしてコンパレ
ータ39の一方の入力端に供給されるようになってい
る。コンパレータ39の他方の入力端には前述のように
分周回路26の出力信号Saが供給されており、コンパ
レータ39はこれらの信号の周波数差に対応した信号を
LEDドライバ40に出力する。この場合、コンパレー
タ39の他方の入力端に供給される信号Sbは、表示部
7a、7a……の各々に対応した12音分×4オクター
ブ分の信号がパラレルに供給されるようになっている。
LEDドライバ40は、前述したLEDディスプレイ7
を駆動する回路であり、コンパレータ39の出力信号に
対応した表示制御、すなわち、信号SaとSbの周波数
差に対応した表示制御を各表示部7a毎に行う。また、
LEDドライバ40は、設定されたモードに応じて表示
部7a,7a……の差動、非作動を制御する。
なお、信号Sa,Sbについては、CPU20の指令に
したがって、信号Sbを各々のオクターブに相当するよ
うに分周し、信号Saは各々の音名毎に定められた周波
数となるように構成してもよい。
B:実施例の動作 次に、上述した構成によるこの実施例の動作について説
明する。
まず、キーボード1に設けられている電源スイッチS1
が押されると、装置に電源が供給され、調律スイッチS
14が点灯するとともに、第8図に示すプログラムが起
動される。これは、初期状態においては、調律モード、
基準ピッチA=442[Hz]、微調整±0[セン
ト]、平均律、高音域(S11スイッチに対応)、移調
しない状態が自動設定されるようになっているためであ
る。この際、スイッチD,UあるいはスイッチS10〜
S13を押すことにより、図示せぬサブルーチンが起動
され、基準ピッチや表示音域を変更することができる。
そして、第8図に示すステップSP1において平均律か
純正律かの選択待ちとなるが、初期設定で平均律となっ
ているので、平均律モードによる制御が行われる。平均
律モードにあっては、第9図に示すように、全ての表示
部7a,7a……を点灯させて表示を行う。この場合の
点灯制御は以下の通りである。
今、第3オクターブのラの音、すなわちA音を調律す
る場合を例にとる。まず、CPU26は平均律に応じた
分周データを分周回路26に出力する。この結果、分周
回路26の出力信号Saの周波数は、平均律を構成する
各音の周波数となる。一方、調律を行う練習者は、自己
の楽器からA音を発し、第7図に示すマイク35に入
力する。これにより、楽器音がマイク35、フィルタ3
6、アンプ37および波形整形回路38を介して信号S
bとなり、コンパレータ39の一方の入力端に供給され
る。この結果、コンパレータ39の出力信号は、各LE
D表示列毎に、その対応音高とのずれ量に応じた状態と
なる。そして、楽器音がA音よりやや高い場合、すな
わち、A音とA#音(あるいはB♭音)の間にあ
る場合は、LEDドライバ40はLED表示例7bのう
ち第3オクターブの「A#/B♭」音に対応するもの
(7b)については第10図に示すように左側に流れ
るような移動表示をし、楽器音の音高がこのLED表示
例が示す音よりも低いことを練習者に示す。また、LE
D表示例7bのうち第3オクターブのA音より下の音で
ある「G#/A♭」音に対応するものについては、同図
に示すように右に流れるような移動表示を行う。なお、
その他のLED表示列は同図に矢印で示すように双方向
に移動する。この場合、LEDドライバ40は、コンパ
レータ39の出力信号から楽器音と基準周波数との差を
認識し、この周波数差に基づいて各LED表示例の移動
速度を制御する。すなわち、楽器音がA音に近いほど
移動速度が遅くなり、A音から遠いほど移動速度が速
くなる。
そして、練習者が楽器音をA音に近付けていくとA
音との高音差が小さくなり、これにより、A音のLED
表示例7bの移動速度が遅くなる。さらに、楽器音が
音に近付いてこれらが一致すると、LED表示例7
は、この時点で静止表示となる。この静止表示は、
LED表示列を構成する16個のLEDが4個おきに点
滅する表示である。以上が平均律モードにおける表示制
御である。なお、1オクターブ低いA音の表示は16
個のLEDが2個おきに、2オクターブ低いA音の表
示は1個おきに、各々表示される。
一方、第8図に示すステップSP1の選択待ち状態にお
いて、純正律を選択するためのスイッチS3が押される
と、「純正律の選択」と判断されてステップSP4に至
る。ステップSP4においては、長調か短調かの指示入
力待ちとなる。ここで、短調を指示するスイッチS5が
押されると、「短調の選択」と判断されてステップSP
5に至り短調モードが設定され、ステップSP8に至
る。また、ステップSP4において、長調を指示するス
イッチS4が押されると、ステップSP6に至り長調モ
ードが設定される。このステップSP6の処理の後は、
ステップSP7に至り、短7度の調律を可能にするスイ
ッチS6の入力待ちとなる。ここで、スイッチS6が押
されれば、短7度についても調律可能なモードに設定さ
れ、スイッチS6が押されなければ短7度の調律は不能
となる。このステップSP7の処理の後はステップSP
8に進む。ステップSP8においては、調の設定の入力
待ちとなり、LED2a,2a……は全数同時点滅の状
態となる。これは、純正律においては、同一音名であっ
ても調によって音高が異なるためである。以上の処理に
より純正律のいずれかの調が選択されて、調律作動と発
音作動とが可能になる。また、このとき、選択された調
に対応するLED2aのみが点灯した状態となる。
次に、ステップSP9に至ると、平均律が選択されたか
否かが判定される。これは純正律を選択した後に、スイ
ッチS2が押されて平均律が選択される場合があるの
で、これを判断するためである。純正律を継続する場合
には、このステップSP9の判定は「NO」になり、ス
テップSP10に進む。ステップSP10においては、
純正律の再設定処理が行われる。純正律が継続している
場合には、このステップSP10では何も行わずステッ
プSP3に戻る。以後は、上述したステップを繰り返し
行い、純正律モードが継続する。
ここで、純正律モードにおける表示制御について説明す
る。純正律モードにおいては有効とする音名が第11図
に示すように各調毎に予め決められている。例えば、純
正律ハ長調においては、CDEFGABの音のみが有効
になる。すなわち、これらの音についてのみ調律状態を
表示する。このとき、LED2a,2a……は、鍵盤C
に相当する位置のみが点灯し、設定した調の主音がCで
あることを示す。そして、有効となる音は純正律ハ長調
の音階を構成する音である。このように音階構成音のみ
について調律状態を表示するのは、不要音の表示がない
方が練習者にとっては純正律の習得がし易くなるからで
ある。ただし、長調において短7度が選択された場合
は、第11に記載の音に加えて短7度の音(ハ長調の場
合はB♭)の調律状態が表示される。このときのB♭の
音程は、第1表に示す通りである。
次に、調律状態の一例を第12図に示す。この図は、純
正律ハ長調が選択され、かつ、第3オクーブのD音の調
律が行われた場合のC音からE音までの表示部7a,7
a……の状態を示している。この図に示すように、調律
状態の表示が無効となる音「C#/D♭」音および「D
#/E♭」音のLED表示例7b〜7bは、2個の
LEDが静止点灯し、これらの音が無効であることを示
している。そして、D音のLED表示例7bが静止表
示をし、その他のLED表示例が移動表示を行う。但
し、LED表示例7bは全体が点灯し、7bは4個
おきに、7bは2個おきに、7b1は1個おきに、各
々点滅し、その動きを認識できる。これは、前述した平
律率モードの場合と同様である。また、第13図は純正
律ハ長調におけるLEDディスプレイ7の全体の表示状
態を示す図であり、無効となる音のLED表示例が2点
静止表示を行っている。また、第14図、第15図、第
16図および第17図に、各々純正律ト長調、純正律ハ
長調短7度選択、純正律ハ短調および純正律イ短調の場
合のLEDディスプレイ7の表示状態を示す。
次に、純正律長調と純正律短調の場合における楽器音周
波数と基準周波数の比較処理について説明する。この比
較処理は、原理的には平均律の場合と同様に、信号Sa
と信号Sb(第7図参照)とを比較処理することによっ
て行われる。ただし、純正律の場合は、信号Saの周波
数を決定する分周データが平均率の場合とは異なる。す
なわち、CPU20は、第18図および第19図に示す
マップに基づいて分周データを作成し、この分周データ
を分周回路26に供給する。第18図および第19図に
示すマップは、各々純正律長調および純正律短調の場合
のマップであり、ROM21内に記憶されている。これ
らのマップは、各調における音名が平均律の同一音名か
らどのくらい離れているかをセントで示すようになって
いる。例えば、純正律長調のハ長調にあっては、主音で
あるC音(ド)は平均律のC音と変わらないが、D音
(レ)については平均律のD音に比べて4セント高くな
り、E音については平均律のそれに比べて14セント低
くなるように設定されている。他の調についても同様で
ある。なお、平均律のマップもROM21に記憶されて
いるが、前述した第1表に各音のセント数を示したの
で、これについてのマップは図示省略した。以上が純正
律における比較処理である。
次に、いったん純正律に設定した後に平均律を設定した
場合について説明する。純正律が設定されると第8図に
示すステップSP3〜SP10が繰り返し実行される
が、この実行中において第5図に示すスイッチS2が押
されると、ステップSP9の判定が「YES」になり、
ステップSP11において平均律モードが設定される。
次に、ステップSP12に至り、純正律が再度選択され
たか否かが判断され、スイッチS3が押されていなけれ
ば、この判断は「NO」となり、ステップSP9に戻
る。以後、スイッチS3が押されなければ、ステップS
P9、SP11、SP12から成るループを循環し、平
均律モードが継続される。これにより、前述した平均津
モードにおける表示がなされる(第9図、第10図参
照)。次に、再び純正律にすべくスイッチS2が押され
ると、ステップSP12の判定が「YES」となり、ス
テップSP10に進む。この場合のステップSP10の
処理は、前回の純正律における設定と同じモードにする
処理を行う。すなわち、平均律モードに切り換わる前が
純正律のハ長調であれば、ステップSP10においては
再び純正律のハ長調が設定される。同様に、前回が純正
律ハ長調の短7度選択モードであれば、このモードが再
設定される。この場合、前回の純正律モードにおいて調
が設定された際、あるいは平均律モードに切り換わる際
において、長調と短調の別、短7度選択の有無、および
調(主音)がRAM22内の所定エリアに記憶されてお
り、ステップSP10では、RAM22内の上記データ
に従ってモードの再設定を行うようになっている。
このような再設定を行うのは、練習者が平均律における
各音の音高と純正律における各音の音高を較べ易くする
ためである。
また、発音モードと調律モードとを切り換えることによ
り、自己の発声もしくは楽器の発音と調律器の発音とを
耳で比較することができ、しかも、表示部の表示により
視覚によって確認することができる。したがって、正し
い音階を身につけることができ、聴覚の訓練や音楽教育
に用いて極めて好適である。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、純正律による
調律が可能になるから、初心者でも容易に純正律を習得
することができる。さらに、純正律と平均律における同
一音名の音高差を容易に認識することができるため、純
正律の習得を早めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示す機能ブロック図、第2
図、第3図および第4図は各々この発明の一実施例の外
観を示す平面図、正面図および側面図、第5図は同実施
例におけるキーボード1の詳細を示す平面図、第6図は
同実施例におけるLEDディスプレイ7の詳細を示す正
面図、第7図は同実施例の電気的構成を示すブロック
図、第8図は同実施例の動作を示すフローチャート、第
9図および第10図は各々平均律モードにおけるLED
表示部7の表示状態を示す正面図、第11図は純正律モ
ードの各調において表示を行う音名を示す表、第12図
および第13図は各々純正律のハ長調におけるLEDデ
ィスプレイ7の表示状態を示す正面図、第14図、第1
5図、第16図および第17図は各々純正律ト長調、純
正律ハ長調短7度選択、純正律ハ短調および純正律イ短
調の場合のLEDディスプレイ7の表示状態を示す正面
図、第18図および第19図は各々純正律長調および純
正律短調における各音と平均律各音との音高差を示すマ
ップである。 7……LEDディスプレイ(表示装置)、7a……表示
部、20……CUP(表示制御手段:再設定手段)、S
2……スイッチ(平均律設定手段)、S3……スイッチ
(設定手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から入力される音の音高と所定の音階
    との音高差を目視可能に表示する表示部を少なくとも1
    オクターブ分の鍵盤に対応して複数配置した表示装置
    と、 前記所定音階を任意の純正律音階に設定する設定手段
    と、 設定された純正律音階を構成する音に対応する表示部の
    みを作動させる表示制御手段と を具備することを特徴とする調律器。
  2. 【請求項2】前記所定音階を平均律音階に設定する平均
    律設定手段と、 前記設定手段によって任意の純正律音階が設定された後
    に前記平均律設定手段によって平均律音階が設定され、
    その後再び前記設定手段によって純正律音階が設定され
    る場合は前回設定された純正律音階をそのまま再設定す
    る再設定手段と を具備することを特徴とする請求項1記載の調律器。
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