JPH06319531A - 飼料用酵母およびその製造方法 - Google Patents
飼料用酵母およびその製造方法Info
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- JPH06319531A JPH06319531A JP5138903A JP13890393A JPH06319531A JP H06319531 A JPH06319531 A JP H06319531A JP 5138903 A JP5138903 A JP 5138903A JP 13890393 A JP13890393 A JP 13890393A JP H06319531 A JPH06319531 A JP H06319531A
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- astaxanthin
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- phaffia
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アスタキサンチンの利用率を高めた飼料用酵
母およびその製造方法を提供する。 【構成】 ファフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozym
a)に属する酵母の乾燥菌体に、ロールミル等の加圧装置
を用い、50kg/cm2以上の圧力を加えることにより、含有
するアスタキサンチンの利用率を高めた飼料用酵母が容
易に製造できる。
母およびその製造方法を提供する。 【構成】 ファフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozym
a)に属する酵母の乾燥菌体に、ロールミル等の加圧装置
を用い、50kg/cm2以上の圧力を加えることにより、含有
するアスタキサンチンの利用率を高めた飼料用酵母が容
易に製造できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サケ、マス類、マダイ
などの養殖魚の肉または表皮の色揚げおよびニワトリな
どの卵黄の色調を改善するために使用される飼料用酵母
及びその製造方法に関するものであり、さらに詳しく
は、ファフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma、以
下、ファフィア酵母という)菌体中のアスタキサンチン
の利用率を改善した飼料酵母およびその製造方法に関す
るものである。
などの養殖魚の肉または表皮の色揚げおよびニワトリな
どの卵黄の色調を改善するために使用される飼料用酵母
及びその製造方法に関するものであり、さらに詳しく
は、ファフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma、以
下、ファフィア酵母という)菌体中のアスタキサンチン
の利用率を改善した飼料酵母およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】アスタキサンチンはカロテノイド系の色
素であり、ヘマトコッカスなどの緑藻類、ファフィア酵
母、エビ、オキアミなどの甲殻類、魚類、鳥類などに広
く分布している。しかし魚類、鳥類のあるものは、アス
タキサンチンの生合成能がなく、このような動物を養殖
する場合、飼料中に本色素を添加するいわゆる色揚げ操
作により商品価値を高めている。またニワトリなどにお
いては卵黄の色は飼料中の色素に依存するため、種々の
カロチノイドを添加した飼料が与えられている。さらに
近年、アスタキサンチンは、これらの色揚げ効果ばかり
でなく、強力な抗酸化作用や生体に有害な活性酸素を捕
捉するスカベンジャーとしての作用を有していることが
認識され、その生体内での働きが注目されてきている。
素であり、ヘマトコッカスなどの緑藻類、ファフィア酵
母、エビ、オキアミなどの甲殻類、魚類、鳥類などに広
く分布している。しかし魚類、鳥類のあるものは、アス
タキサンチンの生合成能がなく、このような動物を養殖
する場合、飼料中に本色素を添加するいわゆる色揚げ操
作により商品価値を高めている。またニワトリなどにお
いては卵黄の色は飼料中の色素に依存するため、種々の
カロチノイドを添加した飼料が与えられている。さらに
近年、アスタキサンチンは、これらの色揚げ効果ばかり
でなく、強力な抗酸化作用や生体に有害な活性酸素を捕
捉するスカベンジャーとしての作用を有していることが
認識され、その生体内での働きが注目されてきている。
【0003】現在、アスタキサンチンの供給源として知
られている飼料成分は、エビ殻、カニ殻を粉砕したも
の、オキアミ、アミエビ、それらを油、溶媒で抽出した
オイル状製品、さらにはファフィア酵母、ヘマトコッカ
スなどがある。また天然物以外には化学合成品もある
が、多くの国では飼料に添加することが許可されていな
い。これらの中で主にオキアミ、アミエビが使用されて
きたが、供給が安定しないことや保存、加工中の安定性
などに問題があった。それらを解決するためファフィア
酵母の研究が進められ、現在はその菌体の工業的生産が
確立し、飼料として利用することが可能となっている。
られている飼料成分は、エビ殻、カニ殻を粉砕したも
の、オキアミ、アミエビ、それらを油、溶媒で抽出した
オイル状製品、さらにはファフィア酵母、ヘマトコッカ
スなどがある。また天然物以外には化学合成品もある
が、多くの国では飼料に添加することが許可されていな
い。これらの中で主にオキアミ、アミエビが使用されて
きたが、供給が安定しないことや保存、加工中の安定性
などに問題があった。それらを解決するためファフィア
酵母の研究が進められ、現在はその菌体の工業的生産が
確立し、飼料として利用することが可能となっている。
【0004】しかし飼料としてファフィア酵母を用いる
場合、菌体中に含まれるアスタキサンチンを養魚などに
効率よく利用、蓄積させるためには酵母の細胞膜を部分
的に破壊する必要があることがこれまでの多くのフィー
ルド試験により明らかにされている(フィードスタッフ:
Feedstuffs,65,53(dec.30),13〜16,1991)。このため、
種々の方法で菌体を分解あるいは破砕する方法が研究さ
れている。例えば酸加水分解法や菌体を自己消化する方
法(バイオテクノロジー・レターズ:Biotechnology Lett
ers Vol.6,No4,247〜250,1984)、微生物由来の溶菌酵素
処理の方法(アプライド・アンド・エンビロメンタル・
マイクロバイオロジー:Applied and Environmental Mic
robiology,Vol.35,No6,1155〜1159,1978)、超音波処
理、フレンチプレス、ホモジナイザーなどでの湿菌体の
機械的破砕処理(特開昭57-206342号、特開平2-504101
号、特開平3-83577号)、アルカリ溶液処理(特開平4-173
058号)などが知られている。乾燥菌体の処理方法として
は、可食性油脂に分散し、ボール攪拌ミルで破砕する方
法が知られている(特開平2-504101号)。
場合、菌体中に含まれるアスタキサンチンを養魚などに
効率よく利用、蓄積させるためには酵母の細胞膜を部分
的に破壊する必要があることがこれまでの多くのフィー
ルド試験により明らかにされている(フィードスタッフ:
Feedstuffs,65,53(dec.30),13〜16,1991)。このため、
種々の方法で菌体を分解あるいは破砕する方法が研究さ
れている。例えば酸加水分解法や菌体を自己消化する方
法(バイオテクノロジー・レターズ:Biotechnology Lett
ers Vol.6,No4,247〜250,1984)、微生物由来の溶菌酵素
処理の方法(アプライド・アンド・エンビロメンタル・
マイクロバイオロジー:Applied and Environmental Mic
robiology,Vol.35,No6,1155〜1159,1978)、超音波処
理、フレンチプレス、ホモジナイザーなどでの湿菌体の
機械的破砕処理(特開昭57-206342号、特開平2-504101
号、特開平3-83577号)、アルカリ溶液処理(特開平4-173
058号)などが知られている。乾燥菌体の処理方法として
は、可食性油脂に分散し、ボール攪拌ミルで破砕する方
法が知られている(特開平2-504101号)。
【0005】これらの処理方法のうち、湿菌体を処理す
る方法は、破砕してアスタキサンチンが不安定になった
状態での菌体乾燥工程が必須であり、乾燥工程での加熱
によるアスタキサンチンの分解が避けられない。その
上、酸加水分解法は処理条件の苛酷さによるアスタキサ
ンチンの分解のおそれがあり、また自己消化法、溶解酵
素法はその処理のための設備が大型化するという問題が
ある。また高価な酵素を使用することによる経済性にも
問題がある。乾燥菌体をボール攪拌ミルで破砕する方法
は、大量に処理する場合に効率が十分でないという問題
が残っている。
る方法は、破砕してアスタキサンチンが不安定になった
状態での菌体乾燥工程が必須であり、乾燥工程での加熱
によるアスタキサンチンの分解が避けられない。その
上、酸加水分解法は処理条件の苛酷さによるアスタキサ
ンチンの分解のおそれがあり、また自己消化法、溶解酵
素法はその処理のための設備が大型化するという問題が
ある。また高価な酵素を使用することによる経済性にも
問題がある。乾燥菌体をボール攪拌ミルで破砕する方法
は、大量に処理する場合に効率が十分でないという問題
が残っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ファフィア
酵母菌体中のアスタキサンチンの利用率を改善した飼料
酵母およびその製造方法を提供するものである。
酵母菌体中のアスタキサンチンの利用率を改善した飼料
酵母およびその製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らはファフィア
酵母内のアスタキサンチンの利用率を向上させるため、
ファフィア酵母の細胞膜の簡便な破壊方法について鋭意
研究を行ったところ、ファフィア酵母の乾燥菌体をロー
ルミルを用いて加圧処理することにより、菌体内のアス
タキサンチンが分解することなく、その利用率が著しく
向上することを見出し、本発明を完成した。
酵母内のアスタキサンチンの利用率を向上させるため、
ファフィア酵母の細胞膜の簡便な破壊方法について鋭意
研究を行ったところ、ファフィア酵母の乾燥菌体をロー
ルミルを用いて加圧処理することにより、菌体内のアス
タキサンチンが分解することなく、その利用率が著しく
向上することを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明は、ファフィア酵母の乾燥
菌体に加圧処理を加え、菌体内のアスタキサンチンの利
用率が著しく向上した飼料用酵母およびその製造方法に
関するものである。ファフィア酵母の乾燥菌体を加圧処
理、特にロールミルによる処理によりファフィア酵母中
のアスタキサンチン利用率が著しく向上するという知見
は初めてであり、このような処理を経て製造される飼料
用酵母は、従来より全く知られていないものである。
菌体に加圧処理を加え、菌体内のアスタキサンチンの利
用率が著しく向上した飼料用酵母およびその製造方法に
関するものである。ファフィア酵母の乾燥菌体を加圧処
理、特にロールミルによる処理によりファフィア酵母中
のアスタキサンチン利用率が著しく向上するという知見
は初めてであり、このような処理を経て製造される飼料
用酵母は、従来より全く知られていないものである。
【0009】本発明に使用できるファフィア酵母は、フ
ァフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma)に属し、ア
スタキサンチンを生産する能力を有するものであれば、
いかなる菌株でも使用可能である。例えば、ファフィア
・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma)ATCC24202株など、公
知の菌株が利用できるが、好適には、本発明者らが広葉
樹の分泌粘着物より分離し、平成5年5月14日付で生命工
学工業技術研究所へ寄託したファフィア・ロドチーマ(P
haffia rhodozyma)Y-17-10株(FERM P-13638)を挙げるこ
とができる。
ァフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma)に属し、ア
スタキサンチンを生産する能力を有するものであれば、
いかなる菌株でも使用可能である。例えば、ファフィア
・ロドチーマ(Phaffia rhodozyma)ATCC24202株など、公
知の菌株が利用できるが、好適には、本発明者らが広葉
樹の分泌粘着物より分離し、平成5年5月14日付で生命工
学工業技術研究所へ寄託したファフィア・ロドチーマ(P
haffia rhodozyma)Y-17-10株(FERM P-13638)を挙げるこ
とができる。
【0010】本発明に使用するこれらのファフィア酵母
は、従来より知られている公知の培養法を用いて培養す
ればよい。例えば、ブドウ糖、麦芽糖、ショ糖、糖蜜な
どの炭素源、酵母エキス、ペプトン、麦芽エキス、硫安
などの有機、無機窒素源、その他微量栄養素を含有する
培地を用いて、15〜25℃(好ましくは20〜22℃)の好気的
条件下で培養したものが好適に使用される。
は、従来より知られている公知の培養法を用いて培養す
ればよい。例えば、ブドウ糖、麦芽糖、ショ糖、糖蜜な
どの炭素源、酵母エキス、ペプトン、麦芽エキス、硫安
などの有機、無機窒素源、その他微量栄養素を含有する
培地を用いて、15〜25℃(好ましくは20〜22℃)の好気的
条件下で培養したものが好適に使用される。
【0011】培養したファフィア酵母を集菌し乾燥した
後、加圧処理を行い、酵母細胞を破砕することにより、
アスタキサンチンの利用率を向上させた飼料用酵母を得
ることができる。
後、加圧処理を行い、酵母細胞を破砕することにより、
アスタキサンチンの利用率を向上させた飼料用酵母を得
ることができる。
【0012】ファフィア酵母の乾燥は、水分含量を7〜8
%以下、好ましくは3〜5%以下にすればよく、スプレー
ドライ、凍結乾燥、流動床乾燥、ドラム乾燥など、公知
の乾燥方法を用いることができる。例えば、培養液中の
ファフィア酵母をシャープレス遠心機などを用いて集菌
し、得られたクリーム状の菌体に水を加え、適度な濃度
に分散させた後、スプレードライすることによりファフ
ィア酵母の乾燥菌体を容易に得ることができる。
%以下、好ましくは3〜5%以下にすればよく、スプレー
ドライ、凍結乾燥、流動床乾燥、ドラム乾燥など、公知
の乾燥方法を用いることができる。例えば、培養液中の
ファフィア酵母をシャープレス遠心機などを用いて集菌
し、得られたクリーム状の菌体に水を加え、適度な濃度
に分散させた後、スプレードライすることによりファフ
ィア酵母の乾燥菌体を容易に得ることができる。
【0013】このようにして得られたファフィア酵母の
乾燥菌体をそのまま機械的に加圧処理することにより酵
母細胞を破砕することができる。加圧処理は、乾燥した
ファフィア酵母に50kg/cm2以上の圧力を加えればよい。
圧力を上昇させると細胞の破砕の程度は漸次進むので、
その上限は特にないが、50〜100kg/cm2が常用の範囲で
ある。加圧処理は、1回でもよいが複数回行うこともで
きる。
乾燥菌体をそのまま機械的に加圧処理することにより酵
母細胞を破砕することができる。加圧処理は、乾燥した
ファフィア酵母に50kg/cm2以上の圧力を加えればよい。
圧力を上昇させると細胞の破砕の程度は漸次進むので、
その上限は特にないが、50〜100kg/cm2が常用の範囲で
ある。加圧処理は、1回でもよいが複数回行うこともで
きる。
【0014】加圧装置は、50kg/cm2以上の圧力をかけら
れる装置であれば、どのような装置でも利用できるが、
好適にはロールミルを用いるとよい。次に示すアセトン
への抽出率によりアスタキサンチンの利用率を比較する
と、ロールミル以外の装置、例えば、ハンマーミルを使
用した場合、30%程度しか抽出できないが、ロールミル
を使用した場合、70%以上抽出することができる。
れる装置であれば、どのような装置でも利用できるが、
好適にはロールミルを用いるとよい。次に示すアセトン
への抽出率によりアスタキサンチンの利用率を比較する
と、ロールミル以外の装置、例えば、ハンマーミルを使
用した場合、30%程度しか抽出できないが、ロールミル
を使用した場合、70%以上抽出することができる。
【0015】ファフィア酵母内のアスタキサンチンの利
用率、すなわちファフィア酵母の破砕の程度は、アセト
ンへのアスタキサンチンの抽出率を測定することにより
推測できる。なお、本発明における抽出率は、抽出液中
のアスタキサンチン量を高速液体クロマトグラフィーに
より定量し、細胞膜溶解酵素(例えば、メイセラーゼ(明
治製菓(株)製))で完全に溶解させたものでの数値を100
%として表示した相対的なものである。
用率、すなわちファフィア酵母の破砕の程度は、アセト
ンへのアスタキサンチンの抽出率を測定することにより
推測できる。なお、本発明における抽出率は、抽出液中
のアスタキサンチン量を高速液体クロマトグラフィーに
より定量し、細胞膜溶解酵素(例えば、メイセラーゼ(明
治製菓(株)製))で完全に溶解させたものでの数値を100
%として表示した相対的なものである。
【0016】以上のようにして加圧処理されたファフィ
ア酵母は、そのまま養魚あるいはニワトリなどの飼料と
して用いることができるが、一般に用いられる配合飼料
の配合原料、例えば魚粉、肉骨粉、大豆油粕、コーング
ルテンミール、トルラ酵母、小麦粉、米ぬか、油粕、ビ
タミン類などと混合してペレットまたはマッシュ状に成
形して配合飼料とすることもできる。この場合、加圧処
理酵母は、約3〜30%の範囲で配合すればよく、アスタ
キサンチンの含量と色揚げの目的に合わせて適宜調製で
きる。
ア酵母は、そのまま養魚あるいはニワトリなどの飼料と
して用いることができるが、一般に用いられる配合飼料
の配合原料、例えば魚粉、肉骨粉、大豆油粕、コーング
ルテンミール、トルラ酵母、小麦粉、米ぬか、油粕、ビ
タミン類などと混合してペレットまたはマッシュ状に成
形して配合飼料とすることもできる。この場合、加圧処
理酵母は、約3〜30%の範囲で配合すればよく、アスタ
キサンチンの含量と色揚げの目的に合わせて適宜調製で
きる。
【0017】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。
に説明する。
【0018】
実施例1 ファフィア酵母の製造 YM培地のスラントに生育させたファフィア・ロドチーマ
Y-17-10(FERM P-13638)の1白金耳を種母培地(麦芽エキ
ス0.3%、酵母エキス0.3%、ペプトン0.5%、グルコー
ス1.0%、pH5に調整、120℃、15分加熱殺菌)50mlを含む
500ml三角フラスコに接種した。これを23℃、3日間培養
し、さらに同じ培地組成の種母培地5リットルを含む10
リットルジャーファーメンターに2%となるよう接種し
た。
Y-17-10(FERM P-13638)の1白金耳を種母培地(麦芽エキ
ス0.3%、酵母エキス0.3%、ペプトン0.5%、グルコー
ス1.0%、pH5に調整、120℃、15分加熱殺菌)50mlを含む
500ml三角フラスコに接種した。これを23℃、3日間培養
し、さらに同じ培地組成の種母培地5リットルを含む10
リットルジャーファーメンターに2%となるよう接種し
た。
【0019】これを2日間培養した後、その2リットルを
殺菌した生産培地(グルコース2%、(NH4)2SO40.5%、Ca
Cl2・2H200.01%、KH2PO40.1%、酵母エキス0.05%、MgSO4
・7H2O0.05%、pH4.5)100リットルを含む200リットルタ
ンクに接種し、培養温度23℃、撹拌数100rpm、通気量1v
vmで培養した。グルコースを最終的に6%までフィード
し、培養液のpHを3付近に維持した。88時間培養した
後、菌体をシャープレス遠心機で集菌した。得られたク
リーム状の菌体に適当量の水を加え、スプレードライに
より乾燥し、水分含量4%の乾燥菌体750gを得た。
殺菌した生産培地(グルコース2%、(NH4)2SO40.5%、Ca
Cl2・2H200.01%、KH2PO40.1%、酵母エキス0.05%、MgSO4
・7H2O0.05%、pH4.5)100リットルを含む200リットルタ
ンクに接種し、培養温度23℃、撹拌数100rpm、通気量1v
vmで培養した。グルコースを最終的に6%までフィード
し、培養液のpHを3付近に維持した。88時間培養した
後、菌体をシャープレス遠心機で集菌した。得られたク
リーム状の菌体に適当量の水を加え、スプレードライに
より乾燥し、水分含量4%の乾燥菌体750gを得た。
【0020】実施例2 実施例1に記載した方法で調製したファフィア酵母の乾
燥菌体500gをローラーミル(ローラーコンパクター:Turb
o kogyo Co.LTD.:Model WP 90×30)を用い、加圧処理を
行った。処理条件は、圧力20、50、100kg/cm2、そして
菌体の供給速度100g/分、処理温度20℃で行った。処理
後、各サンプルを10mgずつ分取し、5mlのアセトンもし
くは70%エタノールで抽出し、A478を測定した。吸光係
数2100を用いてそれぞれの総カロチノイドを算出した。
アスタキサンチン量は高速液体クロマト法(Lipids,Vol.
24,No.7,659,1989)で定量した。結果を表1に示す。
燥菌体500gをローラーミル(ローラーコンパクター:Turb
o kogyo Co.LTD.:Model WP 90×30)を用い、加圧処理を
行った。処理条件は、圧力20、50、100kg/cm2、そして
菌体の供給速度100g/分、処理温度20℃で行った。処理
後、各サンプルを10mgずつ分取し、5mlのアセトンもし
くは70%エタノールで抽出し、A478を測定した。吸光係
数2100を用いてそれぞれの総カロチノイドを算出した。
アスタキサンチン量は高速液体クロマト法(Lipids,Vol.
24,No.7,659,1989)で定量した。結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】実施例3 実施例1に記載した方法で調製したファフィア酵母の乾
燥菌体750gをローラーミル(ローラーコンパクター:Turb
o kogyo Co.LTD.:Model WP 90×30)を用いて加圧処理を
行った。室温にて、最初は圧力20kg/cm2で処理し、次に
50kg/cm2で処理した。乾燥菌体の供給速度は、100g/分
で行った。処理したファフィア酵母を3リットルのアセ
トンで2回抽出し、得られた抽出液を合わせ、200mlまで
濃縮した。この液の総カロチノイド濃度は、0.79g/ml、
アスタキサンチン濃度は、0.55g/ml(収率49%)であっ
た。
燥菌体750gをローラーミル(ローラーコンパクター:Turb
o kogyo Co.LTD.:Model WP 90×30)を用いて加圧処理を
行った。室温にて、最初は圧力20kg/cm2で処理し、次に
50kg/cm2で処理した。乾燥菌体の供給速度は、100g/分
で行った。処理したファフィア酵母を3リットルのアセ
トンで2回抽出し、得られた抽出液を合わせ、200mlまで
濃縮した。この液の総カロチノイド濃度は、0.79g/ml、
アスタキサンチン濃度は、0.55g/ml(収率49%)であっ
た。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、従来法に比べ温和で簡
単な方法でアスタキサンチンの利用性の高い飼料用ファ
フィア酵母を製造することができる。本発明は、室温で
処理するためアスタキサンチンの熱変性がなく、またア
スタキサンチンの分解が起こり易い濃縮などの後処理を
必要とせず、化学的試薬を用いないため分解が避けられ
る。さらに乾燥状態での処理のため処理量当りの装置の
規模が小さくて済む。
単な方法でアスタキサンチンの利用性の高い飼料用ファ
フィア酵母を製造することができる。本発明は、室温で
処理するためアスタキサンチンの熱変性がなく、またア
スタキサンチンの分解が起こり易い濃縮などの後処理を
必要とせず、化学的試薬を用いないため分解が避けられ
る。さらに乾燥状態での処理のため処理量当りの装置の
規模が小さくて済む。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】加圧装置は、50kg/cm2以上の圧力
をかけられる装置であれば、どのような装置でも利用で
きるが、好適にはロールミルを用いるとよい。次に示す
アセトンへの抽出率によりアスタキサンチンの利用率を
比較すると、ロールミル以外の装置、例えば、ジェット
ミルを使用した場合、30%程度しか抽出できないが、
ロールミルを使用した場合、70%以上抽出することが
できる。
をかけられる装置であれば、どのような装置でも利用で
きるが、好適にはロールミルを用いるとよい。次に示す
アセトンへの抽出率によりアスタキサンチンの利用率を
比較すると、ロールミル以外の装置、例えば、ジェット
ミルを使用した場合、30%程度しか抽出できないが、
ロールミルを使用した場合、70%以上抽出することが
できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】実施例1に記載した方法で調製したファフ
ィア酵母の乾燥菌体500gをローラーミル(ローラー
コンパクター:Turbo kogyo Co.LT
D.:Model WP 90×30)を用い、加圧処
理を行った。処理条件は、圧力20、50、100kg
/cm2、そして菌体の供給速度100g/分、処理温
度20℃で行った。処理後、各サンプルを10mgずつ
分取し、5mlのアセトンで抽出し、A278を測定し
た。吸光係数2100を用いてそれぞれの総カロチノイ
ドを算出した。アスタキサンチン量は高速液体クロマト
法(Lipids,Vol.24,No.7,659,
1989)で定量した。結果を表1に示す。
ィア酵母の乾燥菌体500gをローラーミル(ローラー
コンパクター:Turbo kogyo Co.LT
D.:Model WP 90×30)を用い、加圧処
理を行った。処理条件は、圧力20、50、100kg
/cm2、そして菌体の供給速度100g/分、処理温
度20℃で行った。処理後、各サンプルを10mgずつ
分取し、5mlのアセトンで抽出し、A278を測定し
た。吸光係数2100を用いてそれぞれの総カロチノイ
ドを算出した。アスタキサンチン量は高速液体クロマト
法(Lipids,Vol.24,No.7,659,
1989)で定量した。結果を表1に示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 ファフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodo
zyma)に属する酵母の乾燥菌体に加圧処理を加えた飼料
用酵母 - 【請求項2】 ファフィア・ロドチーマ(Phaffia rhodo
zyma)に属する酵母の乾燥菌体に加圧処理を加えること
を特徴とする飼料用酵母の製造方法 - 【請求項3】 加圧処理がロールミルによる処理である
ことを特徴とする請求項2記載の飼料用酵母の製造方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5138903A JPH06319531A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 飼料用酵母およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5138903A JPH06319531A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 飼料用酵母およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06319531A true JPH06319531A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=15232828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5138903A Pending JPH06319531A (ja) | 1993-05-18 | 1993-05-18 | 飼料用酵母およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06319531A (ja) |
-
1993
- 1993-05-18 JP JP5138903A patent/JPH06319531A/ja active Pending
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