JPH06319983A - 硫黄および/または燐および/またはホウ素を含むコロイド物質、これらの製造方法および潤滑油用添加剤としてのこれらの使用 - Google Patents

硫黄および/または燐および/またはホウ素を含むコロイド物質、これらの製造方法および潤滑油用添加剤としてのこれらの使用

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JPH06319983A
JPH06319983A JP5288920A JP28892093A JPH06319983A JP H06319983 A JPH06319983 A JP H06319983A JP 5288920 A JP5288920 A JP 5288920A JP 28892093 A JP28892093 A JP 28892093A JP H06319983 A JPH06319983 A JP H06319983A
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Bertrand Daoudal
ダウダル ベルトラン
Jacques Lallement
ラルマン ジャック
Maurice Born
ボルン モーリス
Jean-Claude Hipeaux
クロード イポー ジャン
Pierre Marchand
マルシャン ピエール
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M159/00Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
    • C10M159/12Reaction products
    • C10M159/20Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products
    • C10M159/24Reaction mixtures having an excess of neutralising base, e.g. so-called overbasic or highly basic products containing sulfonic radicals

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 界面活性剤の存在下、有機酸または無機酸
と、マグネシウム、カルシウムおよび亜鉛から選ばれる
金属の、非ミセル化塩基性誘導体との反応によって、ミ
セル形態で得られるコロイド物質。前記酸は、一般式:
X−R1 −Sx −R3 −Sy −R2 −COOH(式中、
1 、R2 は、二価炭化水素基;R3 は単結合または二
価炭化水素基;Xは水素原子またはカルボキシル基;R
3 が二価炭化水素基であるとき、xおよびyは、1〜4
の平均値を有し、R3 が単結合を表わすとき、(x+
y)の合計は、1〜4の平均値を有する)の含硫黄カル
ボン酸、および、硫化燐と水および/または脂肪族モノ
アルコールとからその場で形成された、硫黄と燐とを含
む酸から選ばれる。 【効果】 顕著な耐摩耗性および極圧性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、潤滑油と相溶性のある
新規コロイド物質、これらの製造方法、および無機およ
び合成油、例えばエンジン潤滑油、ギア油、油圧流体、
金属加工油、グリース等において耐摩耗および極圧作用
を有する添加剤としてのこれらの使用に関する。
【0002】これらの新規物質は、硫黄と燐、および場
合によってはホウ素から選ばれる少なくとも1つの元
素、並びにカルシウム、マグネシウムおよび亜鉛から選
ばれる元素を含んでいる。これらの元素はすべて、コロ
イド状態である。
【0003】
【従来技術および解決すべき課題】過塩基性(surbasiqu
e)洗浄添加剤は昔から知られている。これらのうちのい
くつか、およびこれらの製造方法は、例えば特許US 2,8
65,956、3,150,088 、3,537,996 、3,830,739 、3,865,
737 、3,953,519 、3,966,621 、4,148,740 および4,50
5,830 およびフランス特許第2,101,813 号に記載されて
いる。過塩基化反応の変形例もある。これらは特に、酸
性化合物のアルカリまたはアルカリ土類塩との接触前
に、アルコキシドとCO2 とから予備成形された炭酸塩
を利用している。これらは特に、特許US 2,956,018、3,
932,289 および4,104,180 に記載されている。
【0004】同様に、例えば特許US 3,907,691、3,929,
650 、4,965,003 、および4,965,004 に記載されている
ように、ホウ素の誘導体の組み込みによって、過塩基性
洗浄添加剤を改良する(modifier)ことも知られている。
【0005】最後に、いくつかのカルボン酸、ホウ酸ま
たは燐酸による過塩基性洗浄添加剤の改良(modificatio
n)もまた、特許US 4,328,111、および公開フランス特許
出願第2,689,031 号(公開欧州出願0562912 号に対応)
に記載されている。
【0006】さらに、フランス特許出願FR-A-2,645,168
号には、少なくとも1つの硫化燐と、少なくとも1つの
いわゆる「過塩基性」洗浄添加剤との反応によるチオ燐
化合物の製造についても記載されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】硫黄および/または燐を
含む少なくとも1つの無機または有機酸、および場合に
よってはホウ素を含む少なくとも1つの無機酸と、アル
カリまたはアルカリ土類金属または亜鉛の少なくとも1
つの塩基性誘導体との、少なくとも1つの界面活性剤の
存在下における反応によって、硫黄および/または燐、
および場合によってはホウ素を含むコロイド物質を製造
できることが、いまや発見された。
【0008】一般に、本発明のコロイド物質の製造は、
下記のように実施できる。
【0009】少なくとも1つの界面活性剤の存在下に、
少なくとも1つの無機または有機酸(直接導入される
か、または「その場で」形成されるもの)と、アルカリ
またはアルカリ土類金属または亜鉛の非ミセル化塩基性
誘導体とを反応させる。反応温度は、例えば周囲温度
(20℃)〜140 ℃であり、時間は例えば30分〜7時間で
ある。
【0010】反応媒質は、一般に、溶媒、例えば脂肪族
またはシクロ脂肪族炭化水素(例えばヘキサン、シクロ
ヘキサン、ヘプタン、オクタンまたはノナン)、芳香族
炭化水素(例えばトルエンまたはキシレン)、テトラヒ
ドロフラン、または硫化炭素、および場合によっては希
釈油を含んでいる。この物質のミセル化促進剤として、
アミン(例えばトリエチルアミン)、第四級アンモニウ
ム化合物、例えば塩(例えば塩化メチルトリオクチルア
ンモニウム)、ヒドラジン、または脂肪族モノアルコー
ル、例えばメタノールを用いてもよい。
【0011】一般にこの反応のあとに、媒質中に存在す
る固体の濾過、および用いられる1つまたは複数の溶媒
の除去を行なう。
【0012】本発明のコロイド物質の製造に用いられる
界面活性剤は、一般にスルホン酸、例えばアルキルアリ
ールスルホン酸、またはこれらの塩である。
【0013】本発明の物質の製造に用いられる酸は、反
応媒質に直接導入されるか、適切な反応によってこの中
で(その場で)形成されてもよい。
【0014】反応媒質中で直接用いられる酸に関して
は、下記一般式で表わされる硫黄を含むカルボン酸を挙
げることができる: X−R1 −Sx −R3 −Sy −R2 −COOH (式中、R1 およびR2 は、各々,二価炭化水素基、例
えば炭素原子数1〜6のアルキレン基またはフェニリデ
ン基を表わし、R3 は単結合または二価炭化水素基、例
えば炭素原子数1〜4のアルキレン基を表わし、Xは水
素原子またはカルボキシル基を表わし、R3 が二価炭化
水素基であるとき、xおよびyは、各々、1〜4の平均
値を有し、R3 が単結合を表わすとき、(x+y)の合
計は、1〜4の平均値を有する)。
【0015】より詳しくは、R3 が単結合であり、かつ
XがCOOHを表わすとき、硫黄を含むカルボン酸は、
形態: HOOC−R1 −S(x+y) −R2 −COOH であり、例えばチオ−、ジチオ−、トリチオ−およびテ
トラチオ−ジグリコール酸、−ジプロピオン酸および−
ジ酪酸、並びに2,2'−ジチオジ安息香酸を挙げることが
できる。
【0016】R3 が二価炭化水素基であり、かつXがカ
ルボキシル基であるとき、酸は、形態: HOCO−R1 −Sx −R3 −Sy −R2 −COOH であり、例えばメチレン−およびエチレン−ビス(チオ
−、ジチオ−およびトリチオ酢酸)、およびメチレン−
およびエチレン−ビス(チオ−、ジチオ−、トリチオプ
ロピオン酸)を挙げることができる。
【0017】最後に、R3 が単結合であり、かつXが水
素原子であるとき、酸は、形態: HR1 −S(x+y) −R2 −COOH であり、例えばエチルチオ−、ジチオ−およびトリチオ
−酢酸、−プロピオン酸および−酪酸を挙げることがで
きる。
【0018】硫黄を含むこれらのカルボン酸の製造方法
は、前記のフランス特許出願第2,689,031 号に記載され
ている。
【0019】本発明のコロイド物質の製造のとき、「そ
の場で」形成される酸を用いる。これらの酸は、より詳
しくは、一方で硫化燐、特にP4 10およびこれらの誘
導体と、他方で水および/または脂肪族モノアルコー
ル、例えばメタノールとのあいだで形成されうる。
【0020】直接導入された硫黄を含む有機酸と、「そ
の場で」形成された硫黄および燐を含む無機酸は、直接
導入されるか、あるいは対応酸化物から「その場で」形
成された、燐またはホウ素を含む少なくとも1つの酸と
ともに用いることができる。したがってこの場合、オル
トホウ酸およびメタホウ酸、または燐酸H3 PO4 およ
びその誘導体を直接用いるか、あるいは一方で酸化燐、
例えばP2 5 および/または酸化ホウ素B2 3 と、
他方で水および/または少なくとも1つの脂肪族アルコ
ール、例えばメタノールとのあいだで「その場で」形成
された酸を用いることができる。
【0021】本発明のコロイド物質の製造において用い
られるアルカリまたはアルカリ土類誘導体は、より詳し
くは、酸化物、水酸化物、炭酸塩またはヒドロキシ炭酸
塩からなってもよい。例えば酸化カルシウム、酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウム、または水酸化マグネシウ
ム、ヒドロキシ炭酸カルシウムおよびヒドロキシ炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウムおよび炭酸マグネシウムを
挙げることができる。さらには、酸化亜鉛を用いること
もできる。
【0022】得られたコロイド物質は、安定しており、
無機および合成潤滑油中に可溶であり、これらは、硫黄
および/または燐含量、および場合によってはホウ素含
量によって、およびカルシウム、マグネシウムおよび/
または亜鉛含量によって特徴付けられる。すなわち、・
これらの硫黄含量は、約30重量%までであってもよく、
燐含量は約15重量%までであってもよく、場合によって
存在するホウ素含量は、約10重量%までであってもよ
い。
【0023】・これらのカルシウム含量は、例えば約25
重量%までであってもよく、マグネシウム含量は約20重
量%までであってもよく、これらの亜鉛含量は、約25重
量%までであってもよい。
【0024】本発明の物質のコロイド性は、ラテックス
膜を通す透析によって確かめられる。硫黄および/また
は燐および場合によってはホウ素の分析によって、これ
らの元素は、透析しなかったフラクション(濃縮物)中
に位置が特定される。これは、添加剤のコロイド部分を
なす。
【0025】本発明による、硫黄および/または燐およ
び場合によってはホウ素を含むコロイド化合物は、優れ
た耐摩耗および極圧添加剤となる。耐摩耗および極圧添
加剤は、大きな機械応力に付される装置、例えば熱機関
の配分器、ギア、ベアリング、またはスラストを潤滑す
るためのものである。金属加工のさい、切削または成形
加工についても、同様に大きな機械応力が生じる。
【0026】さらに、本発明による、硫黄および/また
は燐および場合によってはホウ素を含むコロイド化合物
には、大きな熱安定性が備わっている。このことによっ
て、稼動中に、160 ℃にも達しうる非常に高い温度に付
される潤滑油中で、これらを用いることができる。例え
ばいくつかの厳しいエンジンの歯車室(carter)、非常に
負荷がかかっているトランスミッション、または高速金
属切削の場合である。
【0027】本発明による物質の、潤滑油およびグリー
ス用添加剤としての使用において、これらの物質を例え
ば濃度0.1 〜25重量%、好ましくは1〜15重量%でこれ
らに組む込むことができる。
【0028】さらに潤滑油(またはグリース)は、一般
に1つまたは複数のその他の添加剤、例えば粘度を改善
する添加剤、流動点降下剤、酸化防止剤、防錆剤、銅の
腐食防止剤、洗浄剤、耐摩耗剤、消泡剤、分散剤、摩擦
減少剤(reducteur de frottement) を含んでいるが、こ
れらの物質は、本発明の物質と相溶性がある。
【0029】
【実施例】下記実施例は本発明を例証するが、その範囲
を限定するものではない。
【0030】[実施例1]攪拌機を備えた反応器に、3
2.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油100 、15.4gの石灰CaO、5gのメタ
ノール、1gの水、および75 ml のテトラヒドロフラン
を入れる。30分間の攪拌後、予め50 ml のテトラヒドロ
フラン中に溶解されたジチオジグリコール酸15.6gを5
時間で入れる。混合物を2時間、攪拌下、50℃にし、つ
いで周囲温度へ戻したあと、反応媒質の濾過を行なう。
減圧下の溶媒の蒸発後、透明な均質物質56gを回収す
る。これは、 Ca=4.62重量% S=7.40重量% を含んでいる。
【0031】[実施例2]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコ(ampoule de coulee)
を備えた反応器に、30.0gのモル当量700 のアルキルア
リールスルホン酸、30.0gの中性油130 、15.0gの石灰
CaO、13.21 gの五硫化燐、400 mlのキシレン、およ
び100 mlのテトラヒドロフランを入れる。混合後、50℃
を越えない温度で、150 mlのテトラヒドロフラン中の水
9.64g溶液を1滴ずつ入れる。ついで、媒質を2時間、
50℃〜70℃の温度にし、ついで蒸留によってテトラヒド
ロフランと水を除去したあと、キシレンの還流温度で、
2時間、媒質を加熱する。周囲温度に戻したあと、媒質
の濾過、ついで濾物の減圧下の蒸発を行なう。透明で液
体の均質物質70gを回収する。これは、 Ca=6.40重量% P=4.05重量% S=3.80重量% を含んでいる。
【0032】[実施例3]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、2
0.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油130、20.0gの石灰Ca(OH)2 、15.0
gの五硫化燐、および300 mlのキシレンを入れる。混
合後、2時間で、50℃〜70℃の温度で1滴ずつ入れる。
ついで蒸留によってテトラヒドロフランと水を除去した
あと、キシレンの還流温度で、2時間、媒質を加熱す
る。周囲温度に戻したあと、媒質の濾過、ついで濾物の
減圧下の蒸発を行なう。透明で液体の均質物質49.6gを
回収する。これは、 Ca=8.40重量% P=4.04重量% S=4.50重量% を含んでいる。
【0033】[実施例4]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、2
0.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油130、25.0gの石灰CaO、15.0 gの五
硫化燐、350 mlのキシレン、および100 mlのテトラヒド
ロフランを入れる。混合後、50℃を越えない温度で、80
ml のテトラヒドロフラン中の水12.20 g溶液を1滴ず
つ入れる。ついで媒質を5時間、50℃〜70℃の温度に
し、ついで蒸留によってテトラヒドロフランと水を除去
したあと、キシレンの還流温度で、2時間、媒質を加熱
する。周囲温度に戻したあと、媒質の濾過、ついで濾物
の減圧下の蒸発を行なう。透明で液体の均質物質55.7g
を回収する。これは、 Ca=13.60 重量% P=4.90重量% S=9.60重量% を含んでいる。
【0034】[実施例5]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、2
0.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油130、26.4gの石灰Ca(OH)2 、15.0
gの五硫化燐、300 mlのキシレン、40 ml のテトラヒ
ドロフラン、および50 ml の硫化炭素を入れる。混合
後、50℃を越えない温度で、40 ml のテトラヒドロフラ
ン中の水12.16 gの溶液を1滴ずつ入れる。ついで媒質
を2時間、50℃〜70℃の温度にし、ついで蒸留によって
硫化炭素、テトラヒドロフランおよび水を除去したあ
と、キシレンの還流温度で、2時間、媒質を加熱する。
周囲温度に戻したあと、媒質の濾過、ついで濾物の減圧
下の蒸発を行なう。透明で液体の均質物質54.9gを回収
する。これは、 Ca=10.85 重量% P=4.45重量% S=10.50 重量% を含んでいる。
【0035】[実施例6]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、2
0.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油130、15.4gの石灰CaO、15.0 gの五
硫化燐、700 mlのキシレンおよび50 ml の硫化炭素を入
れる。混合後、50℃を越えない温度で、50 ml のテトラ
ヒドロフラン中の水12.16 gの溶液を1滴ずつ入れる。
ついで媒質を2時間、50℃〜70℃の温度にし、ついで蒸
留によって硫化炭素、テトラヒドロフランおよび水を除
去したあと、キシレンの還流温度で、2時間、媒質を加
熱する。周囲温度に戻したあと、媒質の濾過、ついで濾
物の減圧下の蒸発を行なう。透明で液体の均質物質56.1
gを回収する。これは、 Ca=9.40重量% P=5.70重量% S=9.90重量% を含んでいる。
【0036】[実施例7]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、2
0.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油130、22.7gの石灰CaO、5mlのメタノ
ール、および450 mlのキシレンを入れる。媒質を30分
間、50℃にし、ついで蒸留によってメタノールおよび反
応水の除去を行なう。周囲温度に戻したあと、反応器
に、18.0 gの五硫化燐を入れ、これを媒質中に分散さ
せる。ついで、50℃を越えない温度で、50 ml のテトラ
ヒドロフラン中の水12.16 gの溶液を1滴ずつ入れる。
次に媒質を3時間、30℃〜50℃の温度にし、ついで蒸発
によってテトラヒドロフランおよび水を除去したあと、
キシレンの還流温度で、2時間、媒質を加熱する。周囲
温度に戻したあと、媒質の濾過、ついで濾物の減圧下の
蒸発を行なう。透明で液体の均質物質55.1gを回収す
る。これは、 Ca=12.20 重量% P=4.55重量% S=12.20 重量% を含んでいる。
【0037】[実施例8]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、2
0.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油130、20.0gの石灰CaO、14.8 gの五
硫化燐、および300 mlのキシレンを入れる。混合後、2.
2 gの燐酸と、2.0 gのヒドラジンを入れ、ついで50℃
を越えない温度で、50 ml のテトラヒドロフラン中の水
9.60gの溶液を1滴ずつ入れる。次に媒質を3時間、50
℃〜70℃の温度にし、ついで蒸留によってテトラヒドロ
フランおよび水を除去したあと、キシレンの還流温度
で、2時間、媒質を加熱する。周囲温度に戻したあと、
媒質の濾過、ついで濾物の減圧下の蒸発を行なう。透明
で液体の均質物質50.3gを回収する。これは、 Ca=4.05重量% P=4.60重量% S=8.25重量% を含んでいる。
【0038】[実施例9]攪拌機、ディーン・スターク
分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、2
0.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、2
0.0gの中性油130、40.5gの炭酸カルシウム、15.0 g
の五硫化燐、300 mlのキシレン、および100 mlのテトラ
ヒドロフランを入れる。混合後、50℃を越えない温度
で、50 ml のテトラヒドロフラン中の水12.16 gの溶液
を1滴ずつ入れる。次に媒質を2時間、50℃〜70℃の温
度にし、ついで蒸留によってテトラヒドロフランおよび
水を除去したあと、キシレンの還流温度で、2時間、媒
質を加熱する。周囲温度に戻したあと、媒質の濾過、つ
いで濾物の減圧下の蒸発を行なう。透明で液体の均質物
質34gを回収する。これは、 Ca=4.86重量% P=0.69重量% S=5.60重量% を含んでいる。
【0039】[実施例10]攪拌機、ディーン・スター
ク分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、
20.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、
20.0gの中性油130、25gのマグネシアMg(O
H)2 、15.0 gの五硫化燐、200 mlのキシレン、およ
び100 mlのテトラヒドロフランを入れる。混合後、50℃
を越えない温度で、70 ml のテトラヒドロフラン中の水
12.2gの溶液を1滴ずつ入れる。次に媒質を2時間、50
℃〜70℃の温度にし、ついで蒸留によってテトラヒドロ
フランおよび水を除去したあと、キシレンの還流温度
で、2時間、媒質を加熱する。周囲温度に戻したあと、
媒質の濾過、ついで濾物の減圧下の蒸発を行なう。透明
で液体の均質物質45gを回収する。これは、 Mg=5.5 重量% P=7.1 重量% S=3.7 重量% を含んでいる。
【0040】[実施例11]攪拌機、ディーン・スター
ク分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、
20.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、
20.0gの中性油130、22.7gの石灰CaO、15.0 gの
五硫化燐、6.9 gの五酸化燐、450 mlのキシレンおよび
100 mlのテトラヒドロフランを入れる。混合後、50℃を
越えない温度で、50 ml のテトラヒドロフラン中の水1
2.16 gの溶液を1滴ずつ入れる。次に媒質を2時間、5
0℃〜70℃の温度にし、ついで蒸留によってテトラヒド
ロフランおよび水を除去したあと、キシレンの還流温度
で、2時間、媒質を加熱する。周囲温度に戻したあと、
媒質の濾過、ついで濾物の減圧下の蒸発を行なう。透明
で液体の均質物質48gを回収する。これは、 Ca=7.6 重量% P=5.8 重量% S=1.9 重量% を含んでいる。
【0041】[実施例12]攪拌機、ディーン・スター
ク分離器、および流し込みフラスコを備えた反応器に、
30.0gのモル当量700 のアルキルアリールスルホン酸、
30.0gの中性油130、30.0gの石灰CaO、17.5 gの
五硫化燐、400 mlのキシレンおよび100 mlのテトラヒド
ロフランを入れる。混合後、50℃を越えない温度で、15
0 mlのテトラヒドロフラン中の水14.19 gの溶液を1滴
ずつ入れる。次に媒質を2時間、50℃〜70℃の温度にす
る。蒸留によってテトラヒドロフランおよび水を除去し
たあと、5.0 gのオルトホウ酸H3 BO3 、2.5 mlのメ
タノール、5.0 gの石灰CaOを入れ、ついで温度を7
時間、45℃に維持する。周囲温度に戻したあと、媒質の
濾過、ついで濾物の減圧下の蒸発を行なう。透明で液体
の均質物質79gを回収する。これは、 Ca=9.7 重量% P=3.7 重量% S=7.5 重量% B=1.0 重量% を含んでいる。
【0042】実施例13 攪拌機、ディーン・スターク分離器、および流し込みフ
ラスコを備えた反応器に、20.0gのモル当量700 のアル
キルアリールスルホン酸、20.0gの中性油130、25.0g
の石灰CaO、15.0 gの五硫化燐、350 mlのキシレン
および100 mlのテトラヒドロフランを入れる。混合後、
50℃を越えない温度で、80 ml のテトラヒドロフラン中
の水8.54gとメタノール6.51gの溶液を1滴ずつ入れ
る。次に媒質を5時間、50℃〜70℃の温度にし、ついで
蒸留によってテトラヒドロフランおよび水を除去したあ
と、キシレンの還流温度で2時間、媒質を加熱する。周
囲温度に戻したあと、媒質の濾過、ついで濾物の減圧下
の蒸発を行なう。透明で液体の均質物質41.0gを回収す
る。これは、 Ca=4.8 重量% P=1.0 重量% S=5.4 重量% を含んでいる。
【0043】[実施例14]:ラテックス膜を通す、ヘ
プタン中の透析による物質の検査 先行実施例1〜7、および実施例11の物質を、ラテッ
クス膜を通す、ノルマルヘプタン中溶液の透析に付す。
各試験について、透析した大きな(massique)フラクショ
ン(透析物)と、透析しなかった大きな(massique)フラ
クション(濃縮物)とを測定する。この濃縮物は、コロ
イド部分をなす。各フラクションについて、燐および/
または硫黄の濃度をも測定する。結果を下記表1に示
す。
【0044】
【表1】
【0045】結果を調べると、本発明の物質中に含まれ
ている硫黄および燐は、透析後、濃縮物(すなわちコロ
イドフラクション)中に全部存在し、透析物にはないこ
とがわかる。
【0046】[実施例15]:耐摩耗性および極圧性の
評価 実施例2〜4、実施例8および実施例12の物質を、中
性無機油130 において、耐摩耗性および極圧性について
評価した。
【0047】耐摩耗性および極圧性成績を、ASTM D 278
3 手順による4ボール機械(4 billes)で評価する。結果
を下記表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】本発明による添加剤は、顕著な耐摩耗性お
よび極圧性を示す。得られた成績は、従来の過塩基性コ
ロイド添加剤を含む調合物について見られた成績より優
れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 125:26 9159−4H 135:26) 9159−4H C10N 40:04 8217−4H 40:08 8217−4H 40:20 A 8217−4H 40:25 8217−4H (72)発明者 ジャック ラルマン フランス国 オーベルヴィリエ ブールヴ ァール フェリックス フォール 84/86 (72)発明者 モーリス ボルン フランス国 ナンテール リュ デュ ヴ ュー ポン 74 (72)発明者 ジャン クロード イポー フランス国 コローンブ リュ ドゥ ラ フラテルニテ 22 (72)発明者 ピエール マルシャン フランス国 オルジュヴァル デュ ドク トゥール モレ 25−2

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄と燐、および場合によってはホウ素
    から選ばれる少なくとも1つの元素、並びにマグネシウ
    ム、カルシウムおよび亜鉛から選ばれる少なくとも1つ
    の元素を含むコロイド物質であって、これらの元素はす
    べて、少なくとも1つの界面活性剤中でミセル化された
    (micellise) 化合物中に存在するものである物質におい
    て、 少なくとも1つの界面活性剤の存在下、少なくとも1つ
    の有機酸または無機酸と、マグネシウム、カルシウムお
    よび亜鉛から選ばれる少なくとも1つの金属の、少なく
    とも1つの非ミセル化塩基性誘導体との反応によって、
    ミセル形態で得られ、 前記酸は、一般式: X−R1 −Sx −R3 −Sy −R2 −COOH (式中、R1 およびR2 は、各々、二価炭化水素基を表
    わし、R3 は単結合または二価炭化水素基を表わし、X
    は水素原子またはカルボキシル基を表わし、R3が二価
    炭化水素基であるとき、xおよびyは、各々、1〜4の
    平均値を有し、R3 が単結合を表わすとき、(x+y)
    の合計は、1〜4の平均値を有する)で表わされる硫黄
    を含むカルボン酸、および、一方で硫化燐と、他方で水
    および/または脂肪族モノアルコールとからその場で(i
    n situ) 形成された、硫黄と燐とを含む酸から選ばれる
    ことを特徴とする、コロイド物質。
  2. 【請求項2】 硫黄を含む前記カルボン酸が、チオ−、
    ジチオ−、トリチオ−およびテトラチオ−ジグリコール
    酸、−ジプロピオン酸および−ジ酪酸と、2,2'−ジチオ
    ジ安息香酸と、メチレン−およびエチレン−ビス(チオ
    −、ジチオ−、およびトリチオ酢酸)と、メチレン−お
    よびエチレン−ビス(チオ−、ジチオ−、トリチオプロ
    ピオン酸)と、エチル−チオ、ジチオ−およびトリチオ
    −酢酸、−プロピオン酸および−酪酸とから選ばれるこ
    とを特徴とする、請求項1によるコロイド物質。
  3. 【請求項3】 硫黄を含む前記カルボン酸が、ジチオジ
    グリコール酸であることを特徴とする、請求項2による
    コロイド物質。
  4. 【請求項4】 前記酸は、一方で硫化燐P4 10、他方
    で水またはメタノールとのあいだで、その場で形成され
    ることを特徴とする、請求項1によるコロイド物質。
  5. 【請求項5】 前記酸が、直接導入されるか、あるいは
    対応する酸化物からその場で形成される、燐またはホウ
    素を含む、少なくとも1つの追加の酸とともに用いられ
    ることを特徴とする、請求項1〜4のうちの1つによる
    コロイド物質。
  6. 【請求項6】 直接導入される前記の追加の酸は、オル
    トホウ酸およびメタホウ酸、燐酸H3 PO4 および誘導
    された酸から選ばれ、 その場で形成される前記の追加の酸は、一方で酸化燐お
    よび/または酸化ホウ素と、他方で水および/または脂
    肪族モノアルコールとのあいだで形成された酸から選ば
    れることを特徴とする、請求項5によるコロイド物質。
  7. 【請求項7】 直接導入される前記の追加の酸が、燐酸
    3 PO4 またはホウ酸H3 BO3 であり、 その場で形成される前記の追加の酸が、五酸化燐P2
    5 と水とのあいだで形成されることを特徴とする、請求
    項6によるコロイド物質。
  8. 【請求項8】 前記塩基性誘導体が、マグネシウムまた
    はカルシウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩またはヒドロ
    キシ炭酸塩、または酸化亜鉛であることを特徴とする、
    請求項1〜7のうちの1つによるコロイド物質。
  9. 【請求項9】 前記界面活性剤が、アルキルアリールス
    ルホン酸などのスルホン酸、および/またはこれから誘
    導される塩であることを特徴とする、請求項1〜8のう
    ちの1つによるコロイド物質。
  10. 【請求項10】 反応が、脂肪族またはシクロ脂肪族炭
    化水素、芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、硫化炭
    素および希釈油から選ばれる少なくとも1つの溶媒の存
    在下に実施されることを特徴とする、請求項1〜9のう
    ちの1つによるコロイド物質。
  11. 【請求項11】 アミン、第四級アンモニウム化合物、
    ヒドラジン、および脂肪族モノアルコールから選ばれる
    ミセル化促進剤(promoteur) の存在下に操作が行なわれ
    ることを特徴とする、請求項1〜10のうちの1つによ
    るコロイド物質。
  12. 【請求項12】 反応が、温度20〜140℃で、30
    分〜7時間のあいだ行なわれることを特徴とする、請求
    項1〜11のうちの1つによるコロイド物質。
  13. 【請求項13】 30重量%の硫黄、および/または約
    15重量%までの燐、および場合によっては約10重量
    %までのホウ素、並びに約25重量%までのカルシウ
    ム、および/または約20重量%までのマグネシウム、
    および/または約25重量%までの亜鉛を含むことを特
    徴とする、請求項1〜12のうちの1つによるコロイド
    物質。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの無機または合成潤滑
    油の大きな割合と、請求項1〜13のうちの1つによる
    少なくとも1つのコロイド物質の小さい割合とからなる
    ことを特徴とする潤滑組成物。
  15. 【請求項15】 コロイド物質が、濃度0.1〜25重
    量%で、そこに組み込まれることを特徴とする、請求項
    14による潤滑組成物。
JP5288920A 1992-11-18 1993-11-18 硫黄および/または燐および/またはホウ素を含むコロイド物質、これらの製造方法および潤滑油用添加剤としてのこれらの使用 Pending JPH06319983A (ja)

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