JPH06320588A - 射出成形における保圧制御方法および装置 - Google Patents
射出成形における保圧制御方法および装置Info
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- JPH06320588A JPH06320588A JP13902593A JP13902593A JPH06320588A JP H06320588 A JPH06320588 A JP H06320588A JP 13902593 A JP13902593 A JP 13902593A JP 13902593 A JP13902593 A JP 13902593A JP H06320588 A JPH06320588 A JP H06320588A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 型内に樹脂圧力センサおよび樹脂温度センサ
を取付ける必要がなく、温度変化に拘らず成形品品質を
高精度で制御できるようにする。 【構成】 充填段階の初期にスクリュが前進を開始する
直前の時点において、ノズル先端部温度(TR )、スプ
ール部温度(TS )、金型キャビティ壁面温度(TW )
および金型用冷却水温度(TE )をそれぞれ計測し(ス
テップ101〜105)、これらの計測値に基づいて、
保圧段階において成形品重量がほぼ確定するとみなせる
時刻(tnf)の型内の樹脂温度の推定値(TC(tnf))を推
定し(ステップ106)、成形品重量目標値(WC*)を
達成するための前記時刻(tnf)の型内の樹脂圧力(PC*
(tnf) )を前記(TC(tnf))から求め(ステップ10
8)、さらに、前記型内の樹脂圧力(PC*(tnf) )を達
成するのに必要な保圧設定値(PL*)を求め、これに基
づいて保圧力を制御する(ステップ111)。
を取付ける必要がなく、温度変化に拘らず成形品品質を
高精度で制御できるようにする。 【構成】 充填段階の初期にスクリュが前進を開始する
直前の時点において、ノズル先端部温度(TR )、スプ
ール部温度(TS )、金型キャビティ壁面温度(TW )
および金型用冷却水温度(TE )をそれぞれ計測し(ス
テップ101〜105)、これらの計測値に基づいて、
保圧段階において成形品重量がほぼ確定するとみなせる
時刻(tnf)の型内の樹脂温度の推定値(TC(tnf))を推
定し(ステップ106)、成形品重量目標値(WC*)を
達成するための前記時刻(tnf)の型内の樹脂圧力(PC*
(tnf) )を前記(TC(tnf))から求め(ステップ10
8)、さらに、前記型内の樹脂圧力(PC*(tnf) )を達
成するのに必要な保圧設定値(PL*)を求め、これに基
づいて保圧力を制御する(ステップ111)。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形における保圧
の制御方法および装置に関する。
の制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形は、季節変化、朝夕の気温変
化、成形立上りや中断などの種々の温度変化がある中で
行われる。また、溶融粘度や収縮率をはじめとするプラ
スチック材料諸物性には、温度への依存度が大きいとい
う特徴がある。このため、前記温度変化は、形状寸法や
重量精度を始めとする成形品の品質を変動させる主原因
となっている。
化、成形立上りや中断などの種々の温度変化がある中で
行われる。また、溶融粘度や収縮率をはじめとするプラ
スチック材料諸物性には、温度への依存度が大きいとい
う特徴がある。このため、前記温度変化は、形状寸法や
重量精度を始めとする成形品の品質を変動させる主原因
となっている。
【0003】一般的に、前記の温度変化は、金型温度、
冷却水温度、および加熱シリンダ温度などの変動として
現れる。そうすると、型内に充填され、冷却固化して取
出されるまでの樹脂の温度に変化が生じ、樹脂圧力や流
動速度の再現性がそこなわれて、成形サイクル毎の形状
寸法にばらつきが生じることになる。こうした問題を解
決するには、圧力や温度などの樹脂の状態を毎ショット
一定に維持するか、あるいは、たとえ温度変化が不可避
な要因であっても、所定の成形品品質が得られるよう
に、圧力などを制御する方法を講じる必要がある。
冷却水温度、および加熱シリンダ温度などの変動として
現れる。そうすると、型内に充填され、冷却固化して取
出されるまでの樹脂の温度に変化が生じ、樹脂圧力や流
動速度の再現性がそこなわれて、成形サイクル毎の形状
寸法にばらつきが生じることになる。こうした問題を解
決するには、圧力や温度などの樹脂の状態を毎ショット
一定に維持するか、あるいは、たとえ温度変化が不可避
な要因であっても、所定の成形品品質が得られるよう
に、圧力などを制御する方法を講じる必要がある。
【0004】温度変化によるこのような問題を解決する
ために、従来は、型内に樹脂圧力センサや樹脂温度セン
サを取付けて、成形材料(樹脂)の圧力(P)、温度
(T)、および比容積(V)の関係を示す基礎物性デー
タであるPVT特性データに基づいて、温度変化に拘ら
ず成形品の比容積が目標値と一致するように、前記型内
の樹脂圧力を制御する方法がとられている(特開昭63
−3926号公報、特開昭63−3927号公報参
照)。
ために、従来は、型内に樹脂圧力センサや樹脂温度セン
サを取付けて、成形材料(樹脂)の圧力(P)、温度
(T)、および比容積(V)の関係を示す基礎物性デー
タであるPVT特性データに基づいて、温度変化に拘ら
ず成形品の比容積が目標値と一致するように、前記型内
の樹脂圧力を制御する方法がとられている(特開昭63
−3926号公報、特開昭63−3927号公報参
照)。
【0005】前記の従来の方法においては、金型に樹脂
が充填された後の型内の樹脂圧力や型内の樹脂温度を時
々刻々計測し、これらの計測値と前記のPVT特性デー
タとから、目標とする成形品比容積となるように型内の
樹脂圧力をフィードバック制御する制御方法が採られて
いる。また、これらの中には、型内の樹脂圧力を検出す
るものの、これをフィードバック制御することはせず、
シャットオフノズルやゲートバルブを用いて、金型への
樹脂供給を機械的に遮断する時刻を制御する方法も報告
されている(DE4026731)。さらに、型内の樹
脂温度を得る方法については、直接これを計測によって
得るものや、あるいは、金型温度や加熱シリンダ温度の
計測値から型内の樹脂温度を間接的に推定する方法も報
告されている(US4983336)。
が充填された後の型内の樹脂圧力や型内の樹脂温度を時
々刻々計測し、これらの計測値と前記のPVT特性デー
タとから、目標とする成形品比容積となるように型内の
樹脂圧力をフィードバック制御する制御方法が採られて
いる。また、これらの中には、型内の樹脂圧力を検出す
るものの、これをフィードバック制御することはせず、
シャットオフノズルやゲートバルブを用いて、金型への
樹脂供給を機械的に遮断する時刻を制御する方法も報告
されている(DE4026731)。さらに、型内の樹
脂温度を得る方法については、直接これを計測によって
得るものや、あるいは、金型温度や加熱シリンダ温度の
計測値から型内の樹脂温度を間接的に推定する方法も報
告されている(US4983336)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術には次のような問題があった。
術には次のような問題があった。
【0007】まず、いずれにしても型内に樹脂圧力セン
サを取付ける必要があり、経済的でなく、しかも、この
圧力センサの調整や取付けに手間がかかる。
サを取付ける必要があり、経済的でなく、しかも、この
圧力センサの調整や取付けに手間がかかる。
【0008】次に、金型に充填された溶融樹脂は、急速
に冷却されるので、短時間のうちに粘度が上昇し、固化
される。粘度の上昇と固化は、樹脂の圧力をもはやスク
リュの押圧によって、充分に制御することを不可能とす
る。このため、金型に樹脂を充填した後に、急速な粘度
上昇および固化を示す型内の樹脂の圧力や温度を計測し
て制御しようとしても、制御は困難となる。特に、成形
品の形状寸法は型内の樹脂が流動性を消失してキャビテ
ィへの樹脂補給が途絶える時点で決定されるので、該流
動性消失時点での型内の樹脂圧力や樹脂温度を所定の状
態に維持する必要がある。しかし、前述した理由によ
り、この時点では樹脂挙動を制御できる自由度は無くな
っており、型内の樹脂圧力や樹脂温度を計測してしかる
後これらをフィードバック制御する方法では、所定の品
質を得ることができなくなり、こうした問題は、特に薄
肉やゲートの小さい金型では、冷却固化がより急速に進
行するので、顕著である。つまり、金型に樹脂を充填し
た後にその圧力や温度を検出して制御する方法には、お
のずとその制御性に限界がある。シャットオフノズルや
バルブゲートを用いる場合は、付加的な設備を要し、経
済性、段取性、さらには保守性において特殊な場合に限
定される。
に冷却されるので、短時間のうちに粘度が上昇し、固化
される。粘度の上昇と固化は、樹脂の圧力をもはやスク
リュの押圧によって、充分に制御することを不可能とす
る。このため、金型に樹脂を充填した後に、急速な粘度
上昇および固化を示す型内の樹脂の圧力や温度を計測し
て制御しようとしても、制御は困難となる。特に、成形
品の形状寸法は型内の樹脂が流動性を消失してキャビテ
ィへの樹脂補給が途絶える時点で決定されるので、該流
動性消失時点での型内の樹脂圧力や樹脂温度を所定の状
態に維持する必要がある。しかし、前述した理由によ
り、この時点では樹脂挙動を制御できる自由度は無くな
っており、型内の樹脂圧力や樹脂温度を計測してしかる
後これらをフィードバック制御する方法では、所定の品
質を得ることができなくなり、こうした問題は、特に薄
肉やゲートの小さい金型では、冷却固化がより急速に進
行するので、顕著である。つまり、金型に樹脂を充填し
た後にその圧力や温度を検出して制御する方法には、お
のずとその制御性に限界がある。シャットオフノズルや
バルブゲートを用いる場合は、付加的な設備を要し、経
済性、段取性、さらには保守性において特殊な場合に限
定される。
【0009】また、型内の樹脂温度を金型温度や加熱シ
リンダ温度から間接的に推定する場合、従来は、金型と
樹脂との間の熱伝達率を無限大とみなした熱伝導解析解
の級数第1項のみを考慮した近似式であるため、計算精
度が悪く、この結果、成形品品質を高精度で推定および
制御する上で支障をきたしていた。さらに、型内の樹脂
温度を計算する上で、成形品の肉厚、有効熱拡散率など
の付加的なデータを必要とするため、これらのデータを
収集する手間がかかるという問題点がある。
リンダ温度から間接的に推定する場合、従来は、金型と
樹脂との間の熱伝達率を無限大とみなした熱伝導解析解
の級数第1項のみを考慮した近似式であるため、計算精
度が悪く、この結果、成形品品質を高精度で推定および
制御する上で支障をきたしていた。さらに、型内の樹脂
温度を計算する上で、成形品の肉厚、有効熱拡散率など
の付加的なデータを必要とするため、これらのデータを
収集する手間がかかるという問題点がある。
【0010】以上の問題点は、主に制御の方式に関わる
ものである。これに加えて、実際的な制御の品質改善の
寄与という面では、次のような問題点があった。
ものである。これに加えて、実際的な制御の品質改善の
寄与という面では、次のような問題点があった。
【0011】まず、高温のノズルと低温の金型とが接触
すると、ノズルから金型に向う熱移動が生じ、ノズル先
端部分の樹脂温度は急激に低下する。そうすると、ノズ
ルから金型に流入する樹脂の量が不安定となる。このた
め、温度変化の1つとして、ノズルから金型に向う熱移
動を考慮することが、成形品重量や形状寸法を高精度で
制御する上で重要である。しかしながら、従来は、ノズ
ルから金型への熱移動を充分な精度で捉えられる計測方
法およびこれに基づく制御については報告されていなか
った。
すると、ノズルから金型に向う熱移動が生じ、ノズル先
端部分の樹脂温度は急激に低下する。そうすると、ノズ
ルから金型に流入する樹脂の量が不安定となる。このた
め、温度変化の1つとして、ノズルから金型に向う熱移
動を考慮することが、成形品重量や形状寸法を高精度で
制御する上で重要である。しかしながら、従来は、ノズ
ルから金型への熱移動を充分な精度で捉えられる計測方
法およびこれに基づく制御については報告されていなか
った。
【0012】次に、同じく金型温度が変化するとして
も、それが、大気温度の変化や金型に充填される樹脂温
度の変化のように、金型キャビティ表面から一時的にも
たらされる温度変化なのか、あるいは、冷却水温度の変
化のように、金型の内部から生じて金型冷却能力の変化
を意味するものかによっては、金型温度変化のもたらす
成形品品質への影響は異なったものとなる。従って、キ
ャビティ表面からもたらされる一時的な金型温度変化
と、冷却水温度の変化によってもたらされる金型冷却能
力の変化とを、区別することが、成形品品質の高精度で
の予測と制御において重要である。しかしながら、従来
の技術では、これらを区別して扱う計測および制御の方
法は報告されていなかった。このため、品質の安定性を
維持する上で、従来の制御はその精度が満足なものでは
なかった。
も、それが、大気温度の変化や金型に充填される樹脂温
度の変化のように、金型キャビティ表面から一時的にも
たらされる温度変化なのか、あるいは、冷却水温度の変
化のように、金型の内部から生じて金型冷却能力の変化
を意味するものかによっては、金型温度変化のもたらす
成形品品質への影響は異なったものとなる。従って、キ
ャビティ表面からもたらされる一時的な金型温度変化
と、冷却水温度の変化によってもたらされる金型冷却能
力の変化とを、区別することが、成形品品質の高精度で
の予測と制御において重要である。しかしながら、従来
の技術では、これらを区別して扱う計測および制御の方
法は報告されていなかった。このため、品質の安定性を
維持する上で、従来の制御はその精度が満足なものでは
なかった。
【0013】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、型内に樹脂圧力センサお
よび樹脂温度センサを取付ける必要がなく、また、成形
品の肉厚やゲート形状に左右されない充分な制御性を得
られるとともに、シャットオフノズルやゲートバルブな
どの特別な機器を必要としない、成形品品質を高精度で
制御できる射出成形における保圧制御方法および装置を
提供することを目的とする。
に鑑みてなされたものであり、型内に樹脂圧力センサお
よび樹脂温度センサを取付ける必要がなく、また、成形
品の肉厚やゲート形状に左右されない充分な制御性を得
られるとともに、シャットオフノズルやゲートバルブな
どの特別な機器を必要としない、成形品品質を高精度で
制御できる射出成形における保圧制御方法および装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の射出成形における保圧制御方法は、射出成
形機の加熱シリンダ内の溶融樹脂をスクリュの前進によ
りノズルおよび金型内の樹脂流路を介してキャビティに
充填する充填段階と、前記溶融樹脂を前記キャビティに
充填した後、該溶融樹脂が前記キャビティ内で冷却固化
されるにつれて収縮するのを補うため、前記スクリュを
押圧して前記溶融樹脂を補充する保圧段階とを有する射
出成形において、充填段階の初期にスクリュが前進を開
始する直前の時点において、ノズル先端部温度(TR
)、スプール部温度(TS )、金型キャビティ壁面温
度(TW )、および金型用冷却水温度(TE )を計測
し、これらの計測値(TR ,TS ,TW ,TE )に基づ
いて、後続する保圧段階において成形品重量がほぼ確定
するとみなせる時刻(tnf) の型内の樹脂温度の推定値
(TC(tnf))を推定し、次に、予め設定された成形品重
量目標値(WC*)を達成するのに必要な前記時刻(tnf)
の型内の樹脂圧力(PC*(tnf) )を前記型内の樹脂温度
の推定値(TC(tnf))から求め、さらに、前記型内の樹
脂圧力(PC*(tnf) )を達成するのに必要な保圧設定値
(PL*)を前記型内の樹脂圧力(PC*(tnf) )および前
記各計測値(TR ,TS ,TW ,TE )とから求め、次
に、前記保圧段階に入ると、予め充填段階に求めておい
た前記保圧設定値(PL*)に基づいて保圧力を制御する
ことを特徴とするものである。
め、本発明の射出成形における保圧制御方法は、射出成
形機の加熱シリンダ内の溶融樹脂をスクリュの前進によ
りノズルおよび金型内の樹脂流路を介してキャビティに
充填する充填段階と、前記溶融樹脂を前記キャビティに
充填した後、該溶融樹脂が前記キャビティ内で冷却固化
されるにつれて収縮するのを補うため、前記スクリュを
押圧して前記溶融樹脂を補充する保圧段階とを有する射
出成形において、充填段階の初期にスクリュが前進を開
始する直前の時点において、ノズル先端部温度(TR
)、スプール部温度(TS )、金型キャビティ壁面温
度(TW )、および金型用冷却水温度(TE )を計測
し、これらの計測値(TR ,TS ,TW ,TE )に基づ
いて、後続する保圧段階において成形品重量がほぼ確定
するとみなせる時刻(tnf) の型内の樹脂温度の推定値
(TC(tnf))を推定し、次に、予め設定された成形品重
量目標値(WC*)を達成するのに必要な前記時刻(tnf)
の型内の樹脂圧力(PC*(tnf) )を前記型内の樹脂温度
の推定値(TC(tnf))から求め、さらに、前記型内の樹
脂圧力(PC*(tnf) )を達成するのに必要な保圧設定値
(PL*)を前記型内の樹脂圧力(PC*(tnf) )および前
記各計測値(TR ,TS ,TW ,TE )とから求め、次
に、前記保圧段階に入ると、予め充填段階に求めておい
た前記保圧設定値(PL*)に基づいて保圧力を制御する
ことを特徴とするものである。
【0015】また、保圧段階における型内の樹脂温度
(TC(t))を次式 TC(t)=TCS(t) +(TRS−TCS(t) )/(TRS−TWS)・ΔTW +(TCS(t) −TWS)/(TRS−TWS)・ΔTR +e・ΔTE ただし、 TCS(t) :良品が成形された時のショットにおける時刻
tの型内の樹脂温度 TC(t):任意のショットの時刻tの型内の樹脂温度 TRS:良品が成形されたショットのノズル先端部温度 TR :任意のショットのノズル先端部温度 TWS:良品が成形されたショットの金型キャビティ壁面
温度 TW :任意のショットの金型キャビティ壁面温度 TES:良品が成形されたショットの冷却水温度 TE :任意のショットの冷却水温度 e:設定される冷却水温度係数 ΔTW =TW −TWS ΔTR =TR −TRS ΔTE =TE −TES で推定し、保圧段階における型内の樹脂圧力(PC(t))
を次式 PC(t)=a1 ・TW +a2 ・TS +b・TR +c・PL
+d ただし、 PC(t):任意のショットにおける時刻tの型内の樹脂圧
力 PL :任意のショットにおける保圧設定値 a1 ,a2 ,b,c,d:設定される定数 で推定する。
(TC(t))を次式 TC(t)=TCS(t) +(TRS−TCS(t) )/(TRS−TWS)・ΔTW +(TCS(t) −TWS)/(TRS−TWS)・ΔTR +e・ΔTE ただし、 TCS(t) :良品が成形された時のショットにおける時刻
tの型内の樹脂温度 TC(t):任意のショットの時刻tの型内の樹脂温度 TRS:良品が成形されたショットのノズル先端部温度 TR :任意のショットのノズル先端部温度 TWS:良品が成形されたショットの金型キャビティ壁面
温度 TW :任意のショットの金型キャビティ壁面温度 TES:良品が成形されたショットの冷却水温度 TE :任意のショットの冷却水温度 e:設定される冷却水温度係数 ΔTW =TW −TWS ΔTR =TR −TRS ΔTE =TE −TES で推定し、保圧段階における型内の樹脂圧力(PC(t))
を次式 PC(t)=a1 ・TW +a2 ・TS +b・TR +c・PL
+d ただし、 PC(t):任意のショットにおける時刻tの型内の樹脂圧
力 PL :任意のショットにおける保圧設定値 a1 ,a2 ,b,c,d:設定される定数 で推定する。
【0016】さらに、成形品重量(WC )を次式 VC /WC =ω+{R′・(TC(t)+273)}/(P
C(t)+πi) ただし、 VC :金型のキャビティ部体積 ω,R′πi:設定される材料定数 WC :型内の樹脂圧力(PC(t))、型内の樹脂温度(T
C(t))のショットにおける成形品重量。 で推定する。
C(t)+πi) ただし、 VC :金型のキャビティ部体積 ω,R′πi:設定される材料定数 WC :型内の樹脂圧力(PC(t))、型内の樹脂温度(T
C(t))のショットにおける成形品重量。 で推定する。
【0017】加えて、型内の樹脂圧力(PC(t))および
型内の樹脂温度(TC(t))を評価する保圧段階における
時刻(tnf) を次のようにして求める。
型内の樹脂温度(TC(t))を評価する保圧段階における
時刻(tnf) を次のようにして求める。
【0018】TCS(tnf) =Tnf ただし、 Tnf:材料によって定まる流動停止温度 すなわち、tnf とは、良品が成形された基準となる成形
ショットにおける型内の樹脂温度TCS(t) が、流動停止
温度Tnfに達する時刻である。
ショットにおける型内の樹脂温度TCS(t) が、流動停止
温度Tnfに達する時刻である。
【0019】本発明の射出成形における保圧制御装置
は、加熱シリンダと、その内部に配設されたスクリュ
と、該スクリュを軸方向へ往復移動および回転させるス
クリュ駆動手段とを備えた射出装置と、金型を型締めす
る型締装置とを備えた射出成形機において、ノズル先端
部の温度(TR )を計測するための温度センサと、スプ
ール部温度(TS )を計測するための温度センサと、金
型キャビティ壁面温度(TW )を計測するための温度セ
ンサと、金型用冷却水温度(TE )を計測するための温
度センサと、これらの各計測値を基にして、目標とする
成形品重量目標値(WC*)を得るのに必要な保圧設定値
(PL*)を算出する制御演算部と、該保圧設定値(P
L*)を圧力制御弁アンプに出力するための切換器と、該
保圧設定値(PL*)の算出に必要な設定値および計測値
のモニタを行うための設定モニタ部とを有することを特
徴とするものである。
は、加熱シリンダと、その内部に配設されたスクリュ
と、該スクリュを軸方向へ往復移動および回転させるス
クリュ駆動手段とを備えた射出装置と、金型を型締めす
る型締装置とを備えた射出成形機において、ノズル先端
部の温度(TR )を計測するための温度センサと、スプ
ール部温度(TS )を計測するための温度センサと、金
型キャビティ壁面温度(TW )を計測するための温度セ
ンサと、金型用冷却水温度(TE )を計測するための温
度センサと、これらの各計測値を基にして、目標とする
成形品重量目標値(WC*)を得るのに必要な保圧設定値
(PL*)を算出する制御演算部と、該保圧設定値(P
L*)を圧力制御弁アンプに出力するための切換器と、該
保圧設定値(PL*)の算出に必要な設定値および計測値
のモニタを行うための設定モニタ部とを有することを特
徴とするものである。
【0020】
【作用】ノズル先端部とスプール部とにそれぞれ取付け
た温度センサによって、ノズルから金型への熱移動を知
ることができる。この結果、金型に充填される樹脂の温
度を検出できる。
た温度センサによって、ノズルから金型への熱移動を知
ることができる。この結果、金型に充填される樹脂の温
度を検出できる。
【0021】金型キャビティの壁面近くに取付けた金型
温度センサと、金型冷却水の配管部分に取付けた冷却水
温度センサとによって、金型温度が示す2つの意味での
温度、すなわち、樹脂に対する流動抵抗と冷却能力とを
把握することができる。
温度センサと、金型冷却水の配管部分に取付けた冷却水
温度センサとによって、金型温度が示す2つの意味での
温度、すなわち、樹脂に対する流動抵抗と冷却能力とを
把握することができる。
【0022】次に、射出保圧段階においては、充填開始
の初期に、スクリュが前進を開始する直前の時点におい
て、前記のノズル先端部温度(TR )、スプール部温度
(TS )、金型キャビティ壁面温度(TW )および金型
用冷却水温度(TE )をそれぞれ計測し、各計測値(T
R ,TS ,TW ,TE )に基づいて、後続の保圧段階に
おける型内の樹脂温度(TC(t))を迅速かつ高精度の予
測式にて推定し、該推定した型内の樹脂温度から目標と
する成形品重量目標値(WC*)を達成するのに必要な保
圧段階の型内の樹脂圧力(PC*(t) )を算出し、該型内
の樹脂圧力(PC*(t) )を得るのに必要な保圧設定値
(PL*)を算出する。以上の計算は、スクリュが前進を
開始する前の数十msecで完了する。以上、算出され
た保圧設定値(PL*)は保圧段階がくると圧力制御弁ア
ンプに出力される。
の初期に、スクリュが前進を開始する直前の時点におい
て、前記のノズル先端部温度(TR )、スプール部温度
(TS )、金型キャビティ壁面温度(TW )および金型
用冷却水温度(TE )をそれぞれ計測し、各計測値(T
R ,TS ,TW ,TE )に基づいて、後続の保圧段階に
おける型内の樹脂温度(TC(t))を迅速かつ高精度の予
測式にて推定し、該推定した型内の樹脂温度から目標と
する成形品重量目標値(WC*)を達成するのに必要な保
圧段階の型内の樹脂圧力(PC*(t) )を算出し、該型内
の樹脂圧力(PC*(t) )を得るのに必要な保圧設定値
(PL*)を算出する。以上の計算は、スクリュが前進を
開始する前の数十msecで完了する。以上、算出され
た保圧設定値(PL*)は保圧段階がくると圧力制御弁ア
ンプに出力される。
【0023】従って、型内圧力センサ、型内樹脂温度セ
ンサ、シャットオフノズル、ゲートバルブなどを必要と
しない簡素な制御が可能である。また、保圧段階で設定
される保圧設定値(PL*)は充填前に迅速に決定される
ので、保圧段階において、時々刻々と計測を行う必要は
なく、フィードバック制御は不要であるので、どのよう
に急速に樹脂が型内で固化しようとも、制御ができ、薄
肉品、ゲート形状を問わず適用が可能である。さらに、
ノズルから金型への熱移動や金型の冷却能力を考慮した
制御が可能である。
ンサ、シャットオフノズル、ゲートバルブなどを必要と
しない簡素な制御が可能である。また、保圧段階で設定
される保圧設定値(PL*)は充填前に迅速に決定される
ので、保圧段階において、時々刻々と計測を行う必要は
なく、フィードバック制御は不要であるので、どのよう
に急速に樹脂が型内で固化しようとも、制御ができ、薄
肉品、ゲート形状を問わず適用が可能である。さらに、
ノズルから金型への熱移動や金型の冷却能力を考慮した
制御が可能である。
【0024】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0025】図1は、本発明の射出成形における保圧制
御装置の一実施例を示す説明図である。加熱シリンダ1
0内に配設されたスクリュ1は、油圧シリンダ11およ
びモータMの駆動力により加熱シリンダ10内を軸方向
へ往復移動すなわち図示左右方向に前進および後退さ
れ、かつ回転されるように構成されている。加熱シリン
ダ10の先端に設けられたノズル2には、加熱シリンダ
10および金型3と連通するノズル樹脂流路2aが形成
されており、金型3は、固定側金型3aおよび可動側金
型3bからなり、その内部には、前記ノズル2に近い側
から順に、スプール部3c、およびキャビティ3eが設
けられている。
御装置の一実施例を示す説明図である。加熱シリンダ1
0内に配設されたスクリュ1は、油圧シリンダ11およ
びモータMの駆動力により加熱シリンダ10内を軸方向
へ往復移動すなわち図示左右方向に前進および後退さ
れ、かつ回転されるように構成されている。加熱シリン
ダ10の先端に設けられたノズル2には、加熱シリンダ
10および金型3と連通するノズル樹脂流路2aが形成
されており、金型3は、固定側金型3aおよび可動側金
型3bからなり、その内部には、前記ノズル2に近い側
から順に、スプール部3c、およびキャビティ3eが設
けられている。
【0026】また、図2および図3に示すように、ノズ
ル2の先端部2bの外周面に形成した凹所には、温度セ
ンサ4aの感熱部が取付けられており、その後方部には
ノズル用ヒータ12およびノズル温度制御用熱電対13
が取付けられている。
ル2の先端部2bの外周面に形成した凹所には、温度セ
ンサ4aの感熱部が取付けられており、その後方部には
ノズル用ヒータ12およびノズル温度制御用熱電対13
が取付けられている。
【0027】上記スプール部3cには、図4および図5
に示すように、環状の温度センサ取付金具14により温
度センサ4bの感熱部が取付けられている。
に示すように、環状の温度センサ取付金具14により温
度センサ4bの感熱部が取付けられている。
【0028】さらに、図6に示すように、上記可動側金
型3bのキャビティ3eの表面から3mm〜10mmの
深さの位置には、温度センサ4cの感熱部が取付けられ
おり、上記可動側金型3bの冷却水配管3fには、温度
センサ4dの感熱部が取付けられている。なお、温度セ
ンサ4cおよび4dは、固定側金型3aに設けても良
く、また、可動側および固定側両方に設けてその平均値
を求めても良い。
型3bのキャビティ3eの表面から3mm〜10mmの
深さの位置には、温度センサ4cの感熱部が取付けられ
おり、上記可動側金型3bの冷却水配管3fには、温度
センサ4dの感熱部が取付けられている。なお、温度セ
ンサ4cおよび4dは、固定側金型3aに設けても良
く、また、可動側および固定側両方に設けてその平均値
を求めても良い。
【0029】これら各温度センサ4a,4b,4c,4
dの各信号出力端は、制御装置5内の各増幅器5a,5
b,5c,5dを介してそれぞれA/D変換器5e,5
f,5g,5hに接続されており、各A/D変換器5
e,5f,5g,5hの出力端は、それぞれ制御演算部
5iの入力端に接続されている。
dの各信号出力端は、制御装置5内の各増幅器5a,5
b,5c,5dを介してそれぞれA/D変換器5e,5
f,5g,5hに接続されており、各A/D変換器5
e,5f,5g,5hの出力端は、それぞれ制御演算部
5iの入力端に接続されている。
【0030】制御演算部5iは、これらA/D変換器5
e,5f,5g,5hの出力、設定モニタ部5jにて設
定される(1)式〜(5)式で示した各式および各定数
TRS,TWS,Tnf,e,R′,ω,πi,VC ,WC ,
a1 ,a2 ,b,c,dを始めとする各種設定値、およ
びシーケンス制御装置6より出力される各種のタイミン
グをはかるための射出開始信号(S1)、保圧開始信号
(S2)を入力して保圧設定値(PL*)を計算し、アナ
ログ信号で切換器5kに出力するマイクロコンピュータ
で構成されている。これとともに、制御演算部5iは、
算出した保圧設定値(PL*)を圧力制御弁アンプ8に出
力可能なことを示す制御開始信号(S3)を切換器5k
にデジタル信号として出力する。また、制御演算部5i
はノズル先端部温度(TR )、スプール部温度(TS
)、金型キャビティ壁面温度(TW)、金型用冷却水温
度(TE )を計測値として設定モニタ部5jに出力し、
さらに、保圧設定値(PL*)、型内の樹脂温度の推定値
(TC(tnf))、成形品重量(WC )を演算値として出力
する。設定モニタ部5jには、保圧段階において保圧設
定値(PL*)に制御する時間(tPL)を設定でき、(t
PL)は、制御演算部5iが保圧設定値(PL*)を切換器
5kに出力する時間として用いる。
e,5f,5g,5hの出力、設定モニタ部5jにて設
定される(1)式〜(5)式で示した各式および各定数
TRS,TWS,Tnf,e,R′,ω,πi,VC ,WC ,
a1 ,a2 ,b,c,dを始めとする各種設定値、およ
びシーケンス制御装置6より出力される各種のタイミン
グをはかるための射出開始信号(S1)、保圧開始信号
(S2)を入力して保圧設定値(PL*)を計算し、アナ
ログ信号で切換器5kに出力するマイクロコンピュータ
で構成されている。これとともに、制御演算部5iは、
算出した保圧設定値(PL*)を圧力制御弁アンプ8に出
力可能なことを示す制御開始信号(S3)を切換器5k
にデジタル信号として出力する。また、制御演算部5i
はノズル先端部温度(TR )、スプール部温度(TS
)、金型キャビティ壁面温度(TW)、金型用冷却水温
度(TE )を計測値として設定モニタ部5jに出力し、
さらに、保圧設定値(PL*)、型内の樹脂温度の推定値
(TC(tnf))、成形品重量(WC )を演算値として出力
する。設定モニタ部5jには、保圧段階において保圧設
定値(PL*)に制御する時間(tPL)を設定でき、(t
PL)は、制御演算部5iが保圧設定値(PL*)を切換器
5kに出力する時間として用いる。
【0031】切換器5kは、シーケンス制御装置6から
入力されるデジタル信号である射出開始信号(S1)、
保圧開始信号(S2)および制御開始信号(S3)が全
てON状態の時には、制御演算部5iから入力する保圧
設定値(PL*)を圧力制御弁アンプ8に出力するが、上
記信号(S1,S2,S3)のうち1つでもOFF状態
であれば、機械制御装置7が出力するアナログ出力(A
I)を圧力制御弁アンプ8に出力する回路構成となって
いる。すなわち、保圧段階の開始から制御時間(tpL)
の間のみ、保圧設定値(PL*)が圧力制御弁アンプ8に
出力されるように形成されている。
入力されるデジタル信号である射出開始信号(S1)、
保圧開始信号(S2)および制御開始信号(S3)が全
てON状態の時には、制御演算部5iから入力する保圧
設定値(PL*)を圧力制御弁アンプ8に出力するが、上
記信号(S1,S2,S3)のうち1つでもOFF状態
であれば、機械制御装置7が出力するアナログ出力(A
I)を圧力制御弁アンプ8に出力する回路構成となって
いる。すなわち、保圧段階の開始から制御時間(tpL)
の間のみ、保圧設定値(PL*)が圧力制御弁アンプ8に
出力されるように形成されている。
【0032】圧力制御弁アンプ8は、入力された保圧設
定値(PL*)を増幅して圧力制御弁9に出力する。そう
すると、油圧シリンダ11内の油圧力が保圧設定値(P
L*)に相当する圧力に制御される。
定値(PL*)を増幅して圧力制御弁9に出力する。そう
すると、油圧シリンダ11内の油圧力が保圧設定値(P
L*)に相当する圧力に制御される。
【0033】ここで、本発明の射出成形における保圧制
御方法について説明する。
御方法について説明する。
【0034】任意の成形ショットの射出保圧段階におい
て、スクリュ1の前進が開始される直前の充填初期の段
階において、ノズル先端部温度(TR )、スプール部温
度(TS )、金型キャビティ壁面温度(TW )および金
型用冷却水温度(TE )を検出する。
て、スクリュ1の前進が開始される直前の充填初期の段
階において、ノズル先端部温度(TR )、スプール部温
度(TS )、金型キャビティ壁面温度(TW )および金
型用冷却水温度(TE )を検出する。
【0035】ついで、予め設定された良品成形のショッ
トのノズル先端部温度(TRS)、金型キャビティ壁面温
度(TWS)および金型冷却水温度(TES)と、冷却水温
度係数(e)とを用いて、現在の成形ショットの型内の
樹脂温度の推定値(TC(tnf))を次式で推定する。
トのノズル先端部温度(TRS)、金型キャビティ壁面温
度(TWS)および金型冷却水温度(TES)と、冷却水温
度係数(e)とを用いて、現在の成形ショットの型内の
樹脂温度の推定値(TC(tnf))を次式で推定する。
【0036】 TC (tnf) =TCS(tnf) +(TRS−TCS(tnf) )/(TRS−TWS)・ΔTW +(TCS(tnf) −TWS)/(TRS−TWS)・ΔTR +e・ΔTE ・・・・・(1) ただし、ΔTW =TW −TWS ΔTR =TR −TRS ΔTE =TE −TES tnf は、ある基準となる良品成形のショットにおける型
内の樹脂温度(TCS(t) )が材料毎に定まる流動停止温
度(Tnf)を迎える保圧段階における時刻であり、次式
で定義される。
内の樹脂温度(TCS(t) )が材料毎に定まる流動停止温
度(Tnf)を迎える保圧段階における時刻であり、次式
で定義される。
【0037】 TCS(tnf) =Tnf ・・・・・(2) ここで、(tnf)は、定数としてその存在が仮定できる量
であり、これを数値として求める必要は無く、(Tnf)
を(1)式中の(TCS(tnf) )に代入するだけで(TC
(tnf))を求めることができる。
であり、これを数値として求める必要は無く、(Tnf)
を(1)式中の(TCS(tnf) )に代入するだけで(TC
(tnf))を求めることができる。
【0038】次に、予め設定された成形品重量目標値
(WC*)と、(1)式で得られる(TC(tnf))と、SP
ENCER&GILMOREの状態方程式[Spenc
er,R.S.,Gilmore,G.D,:Jour
nal of AppliedPhysics,Vo
l.20,p.502(1949)]とを用いて、成形
品重量目標値(WC*)を達成するための型内の樹脂圧力
(PC*(tnf) )を次式で求める。
(WC*)と、(1)式で得られる(TC(tnf))と、SP
ENCER&GILMOREの状態方程式[Spenc
er,R.S.,Gilmore,G.D,:Jour
nal of AppliedPhysics,Vo
l.20,p.502(1949)]とを用いて、成形
品重量目標値(WC*)を達成するための型内の樹脂圧力
(PC*(tnf) )を次式で求める。
【0039】 PC*(tnf) =R′・(TC(tnf)+273)/(VC /WC*−ω)−πi ・・・・・(3) ただし、VC :設定される金型キャビティ部体積 ω,R′,πi:設定される材料定数 型内の樹脂圧力(PC(t))と、保圧設定値(PL )、金
型キャビティ壁面温度(TW )、スプール部温度(TS
)、ノズル先端部温度(TR )との関係を次式で近似
する。
型キャビティ壁面温度(TW )、スプール部温度(TS
)、ノズル先端部温度(TR )との関係を次式で近似
する。
【0040】 PC(t)=a1 ・TW +a2 ・TS +b・TR +c・PL +d ・・・・・(4) (3)式で表わされるPC*(tnf) を達成するための保圧
設定値(PL*)は、(4)式より、次式で求められる。
設定値(PL*)は、(4)式より、次式で求められる。
【0041】 PL*={PC*(tnf) −a1 ・TW −a2 ・TS −b・TR −d}/c ・・・・・(5) ただし、a1 ,a2 ,b,c,d:設定される定数 以上によって、成形品重量目標値(WC*)を達成する上
で必要な現在の成形ショットの保圧設定値(PL*)が得
られる。(1)〜(4)式の計算は数十msecで完了
するため、充填段階において、スクリュ1が前進を開始
する前に迅速に保圧設定値(PL*)が得られる。
で必要な現在の成形ショットの保圧設定値(PL*)が得
られる。(1)〜(4)式の計算は数十msecで完了
するため、充填段階において、スクリュ1が前進を開始
する前に迅速に保圧設定値(PL*)が得られる。
【0042】次に図8と図9を用いて、以上の制御の意
味について説明する。
味について説明する。
【0043】図8に成形ショット間における型内の樹脂
温度変化を示す。
温度変化を示す。
【0044】図8に示すように、固定された時刻(tnf)
の型内の樹脂温度は、良品が成形されたショットにおい
てTCS(tnf) =Tnfであるが、金型キャビティ壁面温度
(TW )や、冷却水温度(TE )、およびノズル先端部
温度(TR )が変化すると、(TC ′(tnf)) 、(TC
″(tnf) )のように変化する。(TC ′(tnf) )、
(TC ″(tnf) )は、前述したように(1)式で計算で
きる。
の型内の樹脂温度は、良品が成形されたショットにおい
てTCS(tnf) =Tnfであるが、金型キャビティ壁面温度
(TW )や、冷却水温度(TE )、およびノズル先端部
温度(TR )が変化すると、(TC ′(tnf)) 、(TC
″(tnf) )のように変化する。(TC ′(tnf) )、
(TC ″(tnf) )は、前述したように(1)式で計算で
きる。
【0045】図9に、成形ショット間における型内の樹
脂圧力変化を示す。
脂圧力変化を示す。
【0046】図9に示すように、固定された時刻(tnf
)の型内の樹脂圧力は、良品が成形されたショットに
おいてPCS(tnf) =Pnfであるが、金型キャビティ温度
(TW)や、スプール部温度(TS )、ノズル先端部温
度(TR )、および保圧(PL)が変化すると、(PC
′(tnf) )、(PC ″(tnf) )のように変化する。
(PC ′(tnf) )、(PC ″(tnf) )は、前述したよう
に(5)式で計算できる。目標とする成形品重量(WC
)が得られるために、これら型内の樹脂温度(TC )
と型内の樹脂圧力(PC )とが満足する関係は、(3)
式で表わされる。そこで(3)式を用いて(PC )を求
め、(5)式に基づいて、保圧設定値(PL*) を算出す
れば、所定の成形品重量(WC )を得るための保圧制御
が可能となる。
)の型内の樹脂圧力は、良品が成形されたショットに
おいてPCS(tnf) =Pnfであるが、金型キャビティ温度
(TW)や、スプール部温度(TS )、ノズル先端部温
度(TR )、および保圧(PL)が変化すると、(PC
′(tnf) )、(PC ″(tnf) )のように変化する。
(PC ′(tnf) )、(PC ″(tnf) )は、前述したよう
に(5)式で計算できる。目標とする成形品重量(WC
)が得られるために、これら型内の樹脂温度(TC )
と型内の樹脂圧力(PC )とが満足する関係は、(3)
式で表わされる。そこで(3)式を用いて(PC )を求
め、(5)式に基づいて、保圧設定値(PL*) を算出す
れば、所定の成形品重量(WC )を得るための保圧制御
が可能となる。
【0047】以上の後、保圧段階がくると、求めておい
た保圧設定値(PL*)に制御される。上述の計算は、成
形品重量(WC )は型内の樹脂がその流動性をほぼ消失
するあたりの固定された時刻の型内の樹脂温度と型内の
樹脂圧力によって高い精度で予測できるという事実に基
づいている。
た保圧設定値(PL*)に制御される。上述の計算は、成
形品重量(WC )は型内の樹脂がその流動性をほぼ消失
するあたりの固定された時刻の型内の樹脂温度と型内の
樹脂圧力によって高い精度で予測できるという事実に基
づいている。
【0048】次に本実施例の全工程を図7を参照しつつ
説明する。
説明する。
【0049】シーケンス制御装置6から射出開始信号
(S1)が制御装置5に入力される(ステップ101)
と、制御演算部5iは、ノズル先端部温度(TR )(ス
テップ102)、スプール部温度(TS )(ステップ1
03)、金型キャビティ壁面温度(TW )(ステップ1
04)、および金型用冷却水温度(TE )(ステップ1
05)をそれぞれ計測する。次にこれらの計測値を用い
て、(1)式と(2)式より、型内の樹脂温度(TC(tn
f))(ステップ106)を算出する。そして、成形品重
量目標値(WC*)を達成する型内の樹脂圧力(PC*(tn
f) )を(3)式より算出(ステップ107)し、該型
内の樹脂圧力(PC*(tnf) )を達成するのに必要な保圧
設定値(PL*)を(5)式より算出(ステップ108)
する。
(S1)が制御装置5に入力される(ステップ101)
と、制御演算部5iは、ノズル先端部温度(TR )(ス
テップ102)、スプール部温度(TS )(ステップ1
03)、金型キャビティ壁面温度(TW )(ステップ1
04)、および金型用冷却水温度(TE )(ステップ1
05)をそれぞれ計測する。次にこれらの計測値を用い
て、(1)式と(2)式より、型内の樹脂温度(TC(tn
f))(ステップ106)を算出する。そして、成形品重
量目標値(WC*)を達成する型内の樹脂圧力(PC*(tn
f) )を(3)式より算出(ステップ107)し、該型
内の樹脂圧力(PC*(tnf) )を達成するのに必要な保圧
設定値(PL*)を(5)式より算出(ステップ108)
する。
【0050】以上の計算を完了すると、制御演算部5i
は、制御開始信号(S3)と保圧設定値(PL*)を切換
器5kに出力(ステップ109)し、保圧開始信号(S
2)がシーケンス制御装置6から入力されるのを待機
(ステップ110)する。
は、制御開始信号(S3)と保圧設定値(PL*)を切換
器5kに出力(ステップ109)し、保圧開始信号(S
2)がシーケンス制御装置6から入力されるのを待機
(ステップ110)する。
【0051】この後、シーケンス制御装置6が保圧開始
信号(S2)を制御演算部5iおよび切換器5kに出力
すると、切換器5kは制御演算部5iが出力した保圧設
定値(PL*)を圧力制御アンプ8に出力(ステップ11
1)する。これと同時に、制御演算部5iは、制御時間
の計算(ステップ112)を始め、制御時間が予め設定
されたtPLS 以上(ステップ113)になると、制御開
始信号(S3)をOFF状態とし、保圧設定値(PL*)
の出力を終了(ステップ114),(ステップ115)
する。そうすると、切換器5kは、機械制御装置のアナ
ログ出力(AI)を圧力制御弁アンプ8に出力するよう
に切換えて、制御演算部5iで求めた保圧設定値(P
L*)による制御を終了する。
信号(S2)を制御演算部5iおよび切換器5kに出力
すると、切換器5kは制御演算部5iが出力した保圧設
定値(PL*)を圧力制御アンプ8に出力(ステップ11
1)する。これと同時に、制御演算部5iは、制御時間
の計算(ステップ112)を始め、制御時間が予め設定
されたtPLS 以上(ステップ113)になると、制御開
始信号(S3)をOFF状態とし、保圧設定値(PL*)
の出力を終了(ステップ114),(ステップ115)
する。そうすると、切換器5kは、機械制御装置のアナ
ログ出力(AI)を圧力制御弁アンプ8に出力するよう
に切換えて、制御演算部5iで求めた保圧設定値(P
L*)による制御を終了する。
【0052】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、以下に記載するような効果を奏する。
ので、以下に記載するような効果を奏する。
【0053】温度変化に起因する成形品品質の変動を解
消し、高い寸法精度の成形品を安定して生産できる。
消し、高い寸法精度の成形品を安定して生産できる。
【0054】また、型内に樹脂圧力センサおよび樹脂温
度センサを取付ける必要が無い簡単な構成であり、しか
も、成形品の肉厚やゲート状に左右されない高い制御性
と適用性を有する。
度センサを取付ける必要が無い簡単な構成であり、しか
も、成形品の肉厚やゲート状に左右されない高い制御性
と適用性を有する。
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】ノズル部の温度センサ取付の断面図を示す。
【図3】ノズル部の温度センサ取付の正面図を示す。
【図4】スプール部の温度センサ取付の断面図を示す。
【図5】スプール部の温度センサ取付の正面図を示す。
【図6】金型キャビティ壁面部の温度センサ、および金
型冷却水の温度センサ取付の金型断面図を示す。
型冷却水の温度センサ取付の金型断面図を示す。
【図7】本実施例の工程を示すフローチャートである。
【図8】成形ショット間における型内の樹脂温度変化を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図9】成形ショット間における型内の樹脂圧力変化を
示すグラフである。
示すグラフである。
1 スクリュ 2 ノズル 2a ノズル樹脂流路 2b ノズル先端部 3 金型 3a 固定側金型 3b 可動側金型 3c スプール部 3d スプール流路 3e キャビティ 3f 冷却水配管(可動側) 3g 冷却水配管(固定側) 4a〜4d 温度センサ 5a〜5d 増幅器 5e〜5h A/D変換器 5i 制御演算部 5j 設定モニタ部 5k 切換器 6 シーケンス制御装置 7 機械制御装置 8 圧力制御弁アンプ 9 圧力制御弁 10 加熱シリンダ 11 油圧シリンダ 12 ノズル用ヒータ 13 ノズル温度制御用熱電対 14 温度センサ取付金具 15 ロケートリング
Claims (6)
- 【請求項1】 射出成形機の加熱シリンダ内の溶融樹脂
をスクリュの前進によりノズルおよび金型内の樹脂流路
を介してキャビティに充填する充填段階と、前記溶融樹
脂を前記キャビティに充填した後、該溶融樹脂が前記キ
ャビティ内で冷却固化されるにつれて収縮するのを補う
ため、前記スクリュを押圧して前記溶融樹脂を補充する
保圧段階とを有する射出成形において、 充填段階の初期にスクリュが前進を開始する直前の時点
において、ノズル先端部温度(TR )、スプール部温度
(TS )、金型キャビティ壁面温度(TW )、および金
型用冷却水温度(TE )を計測し、これらの計測値(T
R ,TS ,TW,TE )に基づいて、後続する保圧段階
において成形品重量がほぼ確定するとみなせる時刻(tn
f) の型内の樹脂温度の推定値(TC(tnf))を推定し、
次に、予め設定された成形品重量目標値(WC*)を達成
するのに必要な前記時刻(tnf) の型内の樹脂圧力(PC*
(tnf) )を前記型内の樹脂温度の推定値(TC(tnf))か
ら求め、さらに、前記型内の樹脂圧力(PC*(tnf) )を
達成するのに必要な保圧設定値(PL*)を前記型内の樹
脂圧力(PC*(tnf) )および前記各計測値(TR ,TS
,TW ,TE )とから求め、次に、前記保圧段階に入
ると、予め充填段階に求めておいた前記保圧設定値(P
L*)に基づいて保圧力を制御することを特徴とする射出
成形における保圧制御方法。 - 【請求項2】 保圧段階における型内の樹脂温度(TC
(t))を、次式で推定する請求項1記載の射出成形にお
ける保圧制御方法。 TC(t)=TCS(t) +(TRS−TCS(t) )/(TRS−TWS)・ΔTW +(TCS(t) −TWS)/(TRS−TWS)・ΔTR +e・ΔTE ただし、 TCS(t) :良品が成形された時のショットにおける時刻
tの型内の樹脂温度 TC(t):任意のショットの時刻tの型内の樹脂温度 TRS:良品が成形されたショットのノズル先端部温度 TR :任意のショットのノズル先端部温度 TWS:良品が成形されたショットの金型キャビティ壁面
温度 TW :任意のショットの金型キャビティ壁面温度 TES:良品が成形されたショットの冷却水温度 TE :任意のショットの冷却水温度 e:設定される冷却水温度係数 ΔTW =TW −TWS ΔTR =TR −TRS ΔTE =TE −TES - 【請求項3】 保圧段階における型内の樹脂圧力(PC
(t))を次式で推定する請求項1記載の射出成形におけ
る保圧制御方法。 PC(t)=a1 ・TW +a2 ・TS +b・TR +c・PL
+d ただし、 PC(t):任意のショットにおける時刻tの型内の樹脂圧
力 PL :任意のショットにおける保圧設定値 a1 ,a2 ,b,c,d:設定される定数 - 【請求項4】 成形品重量(WC )を次式の状態方程式
で推定する請求項1記載の射出成形における保圧制御方
法。 VC /WC =ω+{R′・(TC(t)+273)}/(P
C(t)+πi) ただし、 VC :金型のキャビティ部体積 ω,R′πi:設定される材料定数 WC :型内の樹脂圧力(PC(t))、型内の樹脂温度(T
C(t))のショットにおける成形品重量。 - 【請求項5】 型内の樹脂圧力(PC(t))および型内の
樹脂温度(TC(t))を評価する保圧段階における時刻(t
nf) を次のようにして求める請求項1記載の射出成形に
おける保圧制御方法。 TCS(tnf) =Tnf ただし、 Tnf:材料によって定まる流動停止温度 すなわち、tnf とは、良品が成形された基準となる成形
ショットにおける型内の樹脂温度TCS(t) が、流動停止
温度Tnfに達する時刻である。 - 【請求項6】 加熱シリンダと、その内部に配設された
スクリュと、該スクリュを軸方向へ往復移動および回転
させるスクリュ駆動手段とを備えた射出装置と、金型を
型締めする型締装置とを備えた射出成形機において、ノ
ズル先端部温度(TR )を計測するための温度センサ
と、スプール部温度(TS )を計測するための温度セン
サと、金型キャビティ壁面温度(TW )を計測するため
の温度センサと、金型用冷却水温度(TE )を計測する
ための温度センサと、これらの各計測値を基にして、目
標とする成形品重量目標値(WC*)を得るのに必要な保
圧設定値(PL*)を算出する制御演算部と、該保圧設定
値(PL*)を圧力制御弁アンプに出力するための切換器
と、該保圧設定値(PL*)の算出に必要な設定値および
計測値のモニタを行うための設定モニタ部とを有するこ
とを特徴とする射出成形における保圧制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13902593A JP2631069B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 射出成形における保圧制御方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13902593A JP2631069B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 射出成形における保圧制御方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06320588A true JPH06320588A (ja) | 1994-11-22 |
| JP2631069B2 JP2631069B2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=15235717
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13902593A Expired - Lifetime JP2631069B2 (ja) | 1993-05-17 | 1993-05-17 | 射出成形における保圧制御方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2631069B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003236898A (ja) * | 2002-02-21 | 2003-08-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 成形品の離型力検出方法およびその装置 |
| CN116171216A (zh) * | 2020-10-19 | 2023-05-26 | 株式会社日立制作所 | 注射成形辅助系统以及方法 |
-
1993
- 1993-05-17 JP JP13902593A patent/JP2631069B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003236898A (ja) * | 2002-02-21 | 2003-08-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 成形品の離型力検出方法およびその装置 |
| CN116171216A (zh) * | 2020-10-19 | 2023-05-26 | 株式会社日立制作所 | 注射成形辅助系统以及方法 |
| US20230373145A1 (en) * | 2020-10-19 | 2023-11-23 | Hitachi, Ltd. | Injection molding support system and method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2631069B2 (ja) | 1997-07-16 |
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