JPH06321923A - 2−クロル−ベンゾチアゾール又は2−クロルベンゾキサゾールの製造法 - Google Patents

2−クロル−ベンゾチアゾール又は2−クロルベンゾキサゾールの製造法

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JPH06321923A
JPH06321923A JP6105000A JP10500094A JPH06321923A JP H06321923 A JPH06321923 A JP H06321923A JP 6105000 A JP6105000 A JP 6105000A JP 10500094 A JP10500094 A JP 10500094A JP H06321923 A JPH06321923 A JP H06321923A
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Volker Kaess
フオルカー・ケス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2‐クロル‐ベンゾチアゾール又は2‐クロ
ル‐ベンゾキサゾールの新規製造法。 【構成】 式YP(OR5)2[式中、R5は例えば水素、
Yは例えば水素を表わす]の亜リン酸化合物の存在下に
式 【化1】 [式中、R1、R4は互いに独立に例えば水素、Xは硫黄
又は酸素を表わす]の2‐メルカプトベンゾチアゾール
又は2‐メルカプトベンゾキサゾールを塩化チオニルで
溶媒中で塩素化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、対応する2−メルカプト化合物
及び塩化チオニルから亜リン酸化合物の存在下に標題の
2−クロル化合物を製造する方法並びに得られる液体反
応混合物から元素状硫黄を単離する方法に関する。本発
明の方法は30〜140℃の温度で行われる。
【0002】標題の化合物は、置換又は未置換形におい
て、例えば作物保護分野での活性化合物の製造に対する
或いは染料に対する重要な中間体である、即ち2−クロ
ルベンゾチアゾールは除草剤製造の中間体である(ヨー
ロッパ特許第B1−0005501号及び第A1−00
14409号)。
【0003】独国公開特許第1670453号は、ハロ
ゲン又はニトロで置換されていてよい2−クロルベンゾ
チアゾールを、対応する2−メルカプトベンゾチアゾー
ル又はそのジスルフィドから、不活性の有機溶媒の存在
下、70〜150℃又は更に有利には80〜90℃の適
度な昇温度における塩素との反応で製造する方法を開示
している。独国公開特許第1670453号の実施例に
よれば、2−クロルベンゾチアゾールは理論収量の7
9.5〜87%の収率で得られる。
【0004】独国公開特許第3234531号による2
−メルカプトベンゾチアゾールの塩素化による2−クロ
ルベンゾチアゾールの別の製造法は、三塩化リン及び塩
素化剤としての元素状塩素及び触媒としての3級アミン
を用いることが特徴である。この方法によれば収率は理
論収量の約92%まで向上するが、その実施と反応混合
物の処理が非常に複雑である。最後に、2−メルカプト
ベンゾチアゾールを過剰のオキシ塩化リン又は三塩化リ
ン中のスラリーとして、塩化チオニルと反応させ、2−
クロルベンゾチアゾールを得ることは、フーベン(Ho
uben)−ワイル(Weyl)著、「有機化学法」、
第V/3巻、871頁から公知である。今回、対応する
2−メルカプト化合物の、標題の化合物への塩素化は、
反応を少量の亜リン酸化合物の存在下に行うならば、通
常の及び取り扱い易い有機溶媒及び希釈剤中において塩
化チオニルを用いて行いうることが発見された。
【0005】即ち式
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1及びR2は互いに独立に水素、
直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルキル、直鎖又は分岐鎖C1
〜C4アルコキシ、ニトロ、弗素、塩素、臭素、SO2C
l、シアノ又はSO2−C1〜C4アルキルを表わし、そ
してXは硫黄又は酸素を表わす]の2−クロルベンゾチ
アゾール又は2−クロルベンゾキサゾールを、式
【0008】
【化5】
【0009】[式中、R3及びR4は互いに独立にR1及
びR2に対して示した意味のいずれかを有することがで
き且つ更に及び互いに独立にSO3Hを示すことができ
る]の2−メルカプトベンゾチアゾール又は2−メルカ
プトベンゾキサゾールを塩化チオニルで塩素化すること
によって製造する際に、2−メルカプト化合物1モル当
り0.8〜3モルのSOCl2を30〜140℃の温度範
囲で及び2−メルカプト化合物に基づいて50〜100
0重量%の溶媒又は希釈剤の反応媒体中で用い且つ更に
2−メルカプト化合物に基づいて0.001〜5モル%
の式 YP(OR5)2 [式中、R5は水素、ハロゲン及び/又はC1〜C4アル
コキシでモノ又はジ置換されていてもよい直鎖又は分岐
鎖C1〜C12アルキル、ハロゲン及び/又はC1〜C4ア
ルキル及び/又はC1〜C4アルコキシでモノ又はジ置換
されていてもよいフェニル、或いは芳香族部分がハロゲ
ン及び/又はC1〜C4アルキル及び/又はC1〜C4アル
コキシでモノ又はジ置換されていてもよいC7〜C10ア
ラルキルを表わし、但しジ置換の場合には存在する置換
基は同一でも異なってもよく、そしてYは水素又はOR
5を表わす]の亜リン酸化合物を用いて塩素化を行う、
該2−クロルベンゾチアゾール又は2−クロルベンゾキ
サゾールの製造法が発見された。
【0010】直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルキルは、例え
ばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
イソブチル、好ましくはメチル又はエチル、特に好まし
くはメチルである。直鎖又は分岐鎖C5〜C12アルキル
は異性体ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル又はド
デシルの1つである。
【0011】直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルコキシは、例
えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、好ましくはメトキシ又は
エトキシ、特に好ましくはメトキシである。
【0012】置換基SO2−C1〜C4アルキル中のC1〜
C4アルキルは上述した意味を有する。
【0013】C7〜C10アラルキル基は例えばベンジ
ル、α及びβ−フェニルエチル、フェニルプロピル又は
フェニルブチル、好ましくはベンジルである。
【0014】アルキル、フェニル又はアラルキルは、ハ
ロゲン例えば弗素、塩素又は臭素、好ましくは塩素で、
或いはC1〜C4アルキル又はC1〜C4アルコキシでモノ
又はジ置換されていてよい。ジ置換の場合、その2つの
置換基は異なっていてもよい。
【0015】好適な形において、塩素化される化合物は
式
【0016】
【化6】
【0017】[式中、R13及びR14が互いに独立に水
素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、弗素又は塩
素を表わし、そしてXは硫黄又は酸素を表わす]の2−
メルカプト化合物である。
【0018】本発明の方法の特に好適な具体例におい
て、2−メルカプト化合物は式
【0019】
【化7】
【0020】[式中、R23及びR24は互いに独立に水
素、メチル又は塩素を表わし、そしてXは硫黄又は酸素
を表わす]を有する。
【0021】本発明の方法の更に好適な具体例におい
て、反応させる化合物は、Xが硫黄を表わす2−メルカ
プト化合物である。
【0022】本発明の方法の更に好適な具体例におい
て、反応させる化合物はベンゼン環が唯1つの置換基を
有する2−メルカプト化合物である。
【0023】本発明の方法に好適な亜リン酸化合物はY
がOR5を表わすものである。
【0024】本発明の方法に対して特に好適な亜リン酸
化合物は式 P(OR15)3 [式中、R15は水素、直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルキ
ル、フェニル、クロルフェニル、トリル又はベンジルを
表わす]のものである。
【0025】本発明の方法は、未置換のメルカプトベン
ゾチアゾールの反応を例にとると、下式で示すことがで
きる。
【0026】
【化8】
【0027】本発明の方法は、2−メルカプト化合物1
モル当り0.8〜3モル、好ましくは0.9〜1.5モ
ル、特に好ましくは1〜1.2モルの量の塩化チオニル
を用いて行うことができる。塩化チオニルを0.8モル
の下限量以下の量で用いるならば、これは不完全な転化
という危険をはらむ。塩化チオニルを3モルの上限量以
上の量で用いることは本質的に可能であるが、未消費の
塩化チオニルを多量に循環する必要が生じ、また不必要
に多量の硫黄が残渣として生成する。
【0028】本発明によると、上述した亜リン酸化合物
は、2−メルカプタン化合物に基づいて0.001〜5
モル%、好ましくは0.001〜1モル%、特に好まし
くは0.01〜0.8モル%の量で使用される。
【0029】本発明の方法に対する溶媒又は希釈剤は、
例えば(環状)脂肪族及び芳香族(ハロゲノ)炭化水
素、例えばC5〜C12脂肪族類、これらの混合物例えば
リグロイン、石油エーテル、ベンジル、ケロセン;ベン
ゼン、トルエン、キシレン;塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、塩素化C2〜C8脂肪族、更に臭素化及
び弗素化同族体、並びにこれらの混合物、但しハロゲン
化炭化水素の中では塩素化炭化水素が好適であり;エス
テル、エーテル、ニトロ芳香族例えば酢酸エチル、酢酸
ブチル並びに同様のプロピオン酸及び酪酸のエステル、
ジエチルエーテル、メチルブチルエーテル、メチルte
rt−ブチルエーテル(MTBE)、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ニトロベンゼン、ニトロトルエン、並
びに同業者には公知の同族体;ケトン例えばアセトン、
メチルエチルケトンなどである。最後に反応物それ自体
も、それが反応温度において液体であるならば反応系の
溶媒又は希釈剤として使用しうる。
【0030】溶媒又は希釈剤或いはこれらの複数の混合
物は、2−メルカプト化合物に基づいて50〜100
0、好ましくは70〜700、特に好ましくは80〜5
00重量%の量で用いられる。
【0031】本発明の方法は30〜140℃の温度範囲
で行われる。好ましくは温度は最初に等モル量のSOC
l2を添加する頃まで30〜65℃、特に好ましくは5
0〜65℃の温度に維持され、次いで温度を60〜14
0℃、好ましくは70〜120℃の範囲に上昇せしめ
る。圧力は本質的に厳密でない。低沸点の溶媒又は希釈
剤の場合には、液相を維持するために昇圧を適用しても
よい。
【0032】反応混合物の処理は、最初に常圧、次いで
真空圧での精留によって行われる。出発化合物の2−メ
ルカプト化合物は多くの溶媒に対して非常に貧弱な溶解
性しか示さない。従来法は特別な媒体の選択によって反
応を開始した後すぐにこの状態を克服することを試みて
いる。これに対して本発明の方法では、殆んど塩素化が
完結するまで長時間にわたって反応混合物が不均一であ
る。しかし驚くべきことに十分な反応性が保証され、不
活性で取り扱い易い溶媒又は希釈剤が使用しうる。
【0033】本発明の方法は標題の化合物を高収率及び
高純度で製造しうる。即ち例えば未置換の2−クロルベ
ンゾトリアゾールは、蒸留での処理の場合、主留分中に
99%以上の純度で、またすべての再循環しうる留分を
考慮しても95%までの全収率で得られる。
【0034】反応混合物中に多量に生成する0価の元素
状硫黄は不均化反応によって生成する。しばしばそのよ
うな反応で生成する元素状硫黄は微粉形で、時にはコロ
イド状で得られ、従ってこれの処理は難しく、またこれ
が多くの場合に処理をひどく妨害する。更に元素状硫黄
を含むすべての処理残渣は有機不純物と会合し、従って
一般に燃焼によってはじめて処理しうる。このような場
合、硫黄はSO2として得られ、今日の生態学的理解に
よれば、煙道ガスの脱硫法で処理し、しばしば更なる用
途が問題となる量及び品質の石こうにしなければならな
い。
【0035】今回、反応混合物を蒸留で処理する場合、
この蒸留を、結晶化する硫黄を除いて冷却時でも液体状
態が維持される液体蒸留残渣が得られ且つ保持されるよ
うに行うならば、元素状硫黄が結晶形で得られることが
発見された。
【0036】従って本発明は、メルカプト化合物を有機
溶媒中においてハロゲン化チオニルと反応させることに
より生成する液体反応混合物から元素状硫黄を単離する
際に、蒸留しうる成分の少くとも一部分を留去して同様
の液体蒸留残渣を残留させた後、この蒸留残留を、その
液体状態を保ちつつ20〜120℃、好ましくは30〜
100℃だけ冷却して硫黄を晶出させ、そして晶出した
硫黄を機械的に分離する、該元素状硫黄の単離法も提供
する。
【0037】本発明のこの方法は、ハロゲン化チオニル
例えば塩化チオニル又は臭化チオニル、好ましくは塩化
チオニルとの反応によって対応しうるハロゲン化合物が
製造しうるすべてのメルカプト化合物に対して本質的に
適用しうる。この反応は、特に出発物質の合成で、最後
にハロゲン基に転化されるメルカプト基を導入するすべ
ての場合において重要である。これは特に複素環化合
物、ここでは特にベンゾトリアゾール及びベンゾキサゾ
ール化合物に関する場合である。
【0038】それ故に元素状化合物を得るために使用さ
れるメルカプト化合物は、好ましくは式
【0039】
【化9】
【0040】[式中、R3及びR4は互いに独立に水素、
直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルキル、直鎖又は分岐鎖C1
〜C4アルコキシ、ニトロ、弗素、塩素、臭素、SO2C
l、SO3H、シアノ又はSO2−C1〜C4アルキルを表
わし、そしてXは硫黄又は酸素を表わす]の2−クロル
ベンゾチアゾール又は2−クロルベンゾキサゾールであ
る。
【0041】元素状硫黄を得るための更に好適な具体例
は、用いるメルカプト化合物に関して、好適な標題の化
合物を製造するために使用されるものに相当する。
【0042】本発明に従って処理すべき反応混合物に適
当な溶媒又は希釈剤は、すでに前述したもの以外に、硫
黄を単離することの目的に対して次のものを含む:アセ
トニトリル;低級ジアルキルカーボネート例えば炭酸ジ
メチル;パーアルキル化酸アミド例えばジメチルホルム
アミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、
N−メチルピロリドン(NMP)、N−メチルカプロラ
クトン(NMC);N−置換モルフォリン;ハロゲン化
リン例えばオキシ塩化リン、三塩化リン;更に参考文献
から同業に知られる溶媒。但しこれは塩素化の反応温度
下に及び続く本発明の方法の処理において液体及び不活
性でなければならない。
【0043】好適な形において、用いる溶媒又は希釈剤
は、上述した脂肪族及び芳香族(ハロゲノ)炭化水素、
エステル、エーテル、ニトロ芳香族、特に好ましくは脂
肪族及び芳香族(ハロゲノ)炭化水素である。
【0044】元素状硫黄を得るために本発明に従って処
理すべき反応混合物は、反応促進剤例えば3級アミン、
ホスファイトなどを含有していてもよい。この種の好適
な促進剤は、式(III)の上述した亜リン酸化合物及
びその更に好適な具体例である。
【0045】硫黄を得る目的で得られた反応混合物の場
合、そのようなホスファイトはメルカプト化合物に基づ
いて一般に0.01〜5モル%、好ましくは0.02〜1
モル%、特に好ましくは0.04〜0.8モル%の量で使
用される。メルカプト化合物の、そのようなホスファイ
トの存在下における塩化チオニルでのハロゲン化は例え
ば30〜140℃の温度範囲で行われる。
【0046】元素状硫黄を得るために本発明の方法で処
理すべき反応混合物は蒸留に供される。この過程では、
最初にハロゲン化チオニル及び溶媒が初留で除去され、
次いで改善された真空下にメルカプト化合物に由来する
ハロゲン化生成物の蒸留単離が行われる。従来法によれ
ば、この結果冷却時に部分的に固化する粘稠な物質とな
る蒸留残渣生成物が得られる。この蒸留残渣生成物を取
り扱い易くするために、例えば煙道ガス脱硫装置つき燃
焼プラントへ供給するために、この蒸留残渣生成物を好
ましくは及び費用をかけて昇温度に維持し、斯くしてこ
れをポンプで燃焼プラントへ供給する。
【0047】本発明によれば、処理すべき反応混合物か
ら蒸留しうる成分の少くとも一部分を留去し、続いて2
0〜120℃、好ましくは30〜100℃だけ冷却す
る。この結果硫黄が結晶形で沈殿する。但しこの方法で
は、蒸留残渣が晶出する硫黄を除いて液体のままでなけ
ればならない。これは例えば2つの変法により達成する
ことができる: a)最初に反応混合物から、未反応のハロゲン化チオニ
ル及び溶媒又はこれらの複数の混合物を初留として分離
し、次いでメルカプト化合物に由来するハロゲン化生成
物を主留分として分離する。次いで依然熱い蒸留残渣生
成物を上述した種類の溶媒、例えば初留で希釈する。こ
の目的のために、好適な具体例では初留をその全量の5
0〜100%、好ましくは80〜100%の量で使用す
る。勿論熱い蒸留残渣には、初留の他に更なる溶媒を添
加することも可能である。一般にこれは溶媒の損失を補
充するためにだけ行われる。上述した温度範囲まで冷却
した後、晶出した硫黄は機械的に、例えば結晶化、傾
斜、遠心分離又は同様の操作によって分離することがで
きる。次いで機械的に分離した結晶硫黄を溶媒又は水で
洗浄する。これは乾燥後に工業的用途例えば硫酸の製造
に使用しうる。このようにして純度99%以上の硫酸が
蒸留残渣生成物中に存在する全硫酸の80%以上の量で
単離しうる。結晶硫黄の機械的分離から得られる母液は
用いた溶媒、例えば用いた蒸留の初留から本質的にな
り、更に添加した反応促進剤例えば上述したホスファイ
ト及び残存反応生成物及び未反応のメルカプト化合物を
含み、この形で更なるメルカプト化合物のハロゲン化に
対する次のバッチに溶媒又は希釈剤として添加しうる。
溶解性条件に依存して、それは晶出しなかった残存硫黄
を更に含有していてもよい。
【0048】b)メルカプト化合物のハロゲン化からの
反応バッチから、未反応のハロゲン化チオニル及び溶
媒、並びに随時中間留分を含んでなる初留だけを留去す
る。依然メルカプト化合物に由来するハロゲン化反応生
成物を含有する上述のように処理した反応混合物の残り
を上述した範囲の温度まで冷却し、この変法においても
硫黄を結晶形で沈殿させる。硫黄を上述した形で機械的
に分離した後、母液として得られた反応混合物の残りを
更に蒸留によって処理する。これはハロゲン化された反
応生成物(一般に真空蒸留による)と硫黄が殆んど除去
された少量にすぎない蒸留残渣生成物とを与える。この
少量の蒸留残渣生成物は、今やそのかさが少くなり且つ
硫黄含量が非常に減ぜられ、更に煙道ガス脱硫の必要性
も減少したから、かなり低費用で処理しうる。
【0049】本発明の方法は、取るに足らない蒸留が、
かなり高いエネルギーの出費や残渣の廃棄の別の形態を
達成すべき努力を軽減しているという点で、化学的残渣
による環境汚染のかなりの低減に寄与している。
【0050】蒸留で濃縮した反応混合物の冷却は、例え
ば40〜70℃、好ましくは45〜55℃の温度範囲ま
で低下させて行うことができる。この温度範囲は、ハロ
ゲン化芳香族を溶媒として用いる場合に有利であること
が判った。すべての場合、好ましい範囲は溶媒の沸点に
及び硫黄の結晶化の開始に依存し、日常的な予備実験で
決定される。
【0051】
【実施例】実施例1 撹拌機、温度計、凝縮器及び長い浸漬管を有する滴下濾
斗を4 lの4ツ口フラスコに取りつけた。最初に仕込
んだ2−メルカプトベンゾチアゾール1017.9g
(6モル)及びトリフェニルホスファイト3.5gの、
クロルベンゼン1200ml=1320g中懸濁液に、
SOCl2 489ml=802.8g(6.7モル)を浸
漬管を通して60〜65℃で約6時間にわたって導入し
た。ここにこの添加速度は強い気体の発生を伴った。最
初非常に粘稠であった懸濁液は、SOCl2の添加過程
で希薄となり且つ容易に撹拌しやすくなり、最後には溶
液となった。SOCl2の添加後、混合物を90℃で更
に3時間撹拌した。続いて最初常圧で、次いで減圧で分
留を行い、クロルベンゼン及び約140℃/35ミリバ
ールで沸とうする2−クロルベンゾチアゾール(2−C
BT)を単離した。次の条件を設定し、下記の結果を得
た。
【0052】 反応からの排ガスは希水酸化ナトリウム溶液中に通過さ
せた。残渣は、元素C、H、N、Cl、O及びPの他に
約76重量%の硫黄を含有した。この残渣を約100℃
の温度でフラスコから取り出し、フラスコをo−ジクロ
ルベンゼン100mlで洗い、このようにして次のバッ
チのために清浄した。o−ジクロルベンゼンを溶媒/希
釈剤として反応を繰返した場合、対比しうる結果が得ら
れた。
【0053】実施例2 実施例1からのo−ジクロルベンゼンで希釈した残渣
を、煙道ガス脱硫装置つきの残渣廃棄プラントで燃焼し
た。
【0054】実施例3 蒸留残渣を蒸留フラスコに残す以外実施例1を繰返し
た。この蒸留残渣生成物を約120〜130℃まで冷却
した後、予じめ除去した初留のすべてを添加し、斯くし
て一緒にした混合物を45〜50℃に冷却した。この結
果硫黄が晶出し、これを濾別し、次いでクロルベンゼン
50mlで3回洗浄した。乾燥後に純度98.7%の硫
黄260gを得た。得られた母液を、同時に反応促進剤
ホスファイトを含有する溶媒として次の反応バッチに添
加した。この場合にも比較しうる結果が得られた。
【0055】実施例4 初留として溶媒だけを反応混合物から除去する以外実施
例1を繰返した。そしてこのために蒸留を120℃まで
の底部温度及び200ミリバールまでの真空下に行っ
た。次いで初留を除去した反応混合物を実施例3に示し
たように45〜50℃まで冷却し、晶出した硫黄を実施
例3に示した方法で除去した。得られた母液を濾別した
硫黄の洗浄に用いたクロルベンゼンと一緒にし、再び蒸
留に供した。中留を取った後、実施例1に示す主留を得
た。この時蒸留底部残渣生成物は、実施例1で得た蒸留
底部生成物の約1/4にすぎない96.5gであった。
【0056】なお本発明の特徴及び態様は以下の通りで
ある。
【0057】1.式
【0058】
【化10】
【0059】[式中、R1及びR2は互いに独立に水素、
直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルキル、直鎖又は分岐鎖C1
〜C4アルコキシ、ニトロ、弗素、塩素、臭素、SO2C
l、シアノ又はSO2−C1〜C4アルキルを表わし、そ
してXは硫黄又は酸素を表わす]の2−クロルベンゾチ
アゾール又は2−クロルベンゾキサゾールを、式
【0060】
【化11】
【0061】[式中、R3及びR4は互いに独立にR1及
びR2に対して示した意味のいずれかを有することがで
き且つ更に及び互いに独立にSO3Hを示すことができ
る]の2−メルカプトベンゾチアゾール又は2−メルカ
プトベンゾキサゾールを塩化チオニルで塩素化すること
によって製造する際に、2−メルカプト化合物1モル当
り0.8〜3モルのSOCl2を30〜140℃の温度範
囲で及び2−メルカプト化合物に基づいて50〜100
0重量%の溶媒又は希釈剤の反応媒体中で用い且つ更に
2−メルカプト化合物に基づいて0.001〜5モル%
の式 YP(OR5)2 [式中、R5は水素、ハロゲン及び/又はC1〜C4アル
コキシでモノ又はジ置換されていてもよい直鎖又は分岐
鎖C1〜C12アルキル、ハロゲン及び/又はC1〜C4ア
ルキル及び/又はC1〜C4アルコキシでモノ又はジ置換
されていてもよいフェニル、或いは芳香族部分がハロゲ
ン及び/又はC1〜C4アルキル及び/又はC1〜C4アル
コキシでモノ又はジ置換されていてもよいC7〜C10ア
ラルキルを表わし、但しジ置換の場合には存在する置換
基は同一でも異なってもよく、そしてYは水素又はOR
5を表わす]の亜リン酸化合物を用いて塩素化を行う、
該2−クロルベンゾチアゾール又は2−クロルベンゾキ
サゾールの製造法。
【0062】2.塩素化される2−メルカプトベンゾチ
アゾール又は2−メルカプトベンゾキサゾールが式
【0063】
【化12】
【0064】[式中、R13及びR14が互いに独立に水
素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、弗素又は塩
素を表わし、そしてXは硫黄又は酸素を表わす]好まし
くは式
【0065】
【化13】
【0066】[式中、R23及びR24は互いに独立に水
素、メチル又はは塩素を表わし、そしてXは硫黄又は酸
素を表わす]を有する上記1の方法。
【0067】3.2−メルカプト化合物が唯1つの置換
基を有する上記1の方法 4.Xが硫黄を表わす上記1の方法。
【0068】5.2−メルカプト化合物1モル当り0.
5〜1.5モル、好ましくは1〜1.2モルのSOCl2
を用いる上記1の方法。
【0069】6.用いる亜リン酸化合物が式 P(OR15)3 [式中、R15は水素、直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルキ
ル、フェニル、クロルフェニル、トリル又はベンジルを
表わす]を有する上記1の方法。
【0070】7.2−メルカプト化合物に基づいて70
〜700重量%、好ましくは80〜500重量%の溶媒
又は希釈剤を用いる上記1の方法。
【0071】8.溶媒又は希釈剤が、反応温度の範囲内
において液体である脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水
素、ハロゲン化脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水素、エ
ステル、エーテル或いはニトロ芳香族の群からの1種又
はそれ以上である上記1の方法。
【0072】9.反応を50〜120℃の温度範囲で行
う上記1の方法。
【0073】10.メルカプト化合物、特に式
【0074】
【化14】
【0075】[式中、R3及びR4は互いに独立に水素、
直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルキル、直鎖又は分岐鎖C1
〜C4アルコキシ、ニトロ、弗素、塩素、臭素、SO2C
l、SO3H、シアノ又はSO2−C1〜C4アルキルを表
わし、そしてXは硫黄又は酸素を表わす]の2−メルカ
プトベンゾチアゾール又は2−メルカプトベンゾキサゾ
ールを有機溶媒中においてハロゲン化チオニル、特に塩
化チオニルと反応させることにより生成する液体反応混
合物から元素状硫黄を単離する際に、蒸留しうる成分の
少くとも一部分を留去して同様の液体蒸留残渣を残留さ
せた後、この蒸留残渣を、その液体状態を保ちつつ20
〜120℃、好ましくは30〜100℃に冷却して硫黄
を晶出させ、そして晶出した硫黄を機械的に分離する、
該元素状硫黄の単離法。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 [式中、R1及びR2は互いに独立に水素、直鎖又は分岐
    鎖C1〜C4アルキル、直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルコキ
    シ、ニトロ、弗素、塩素、臭素、SO2Cl、シアノ又
    はSO2−C1〜C4アルキルを表わし、そしてXは硫黄
    又は酸素を表わす]の2−クロルベンゾチアゾール又は
    2−クロルベンゾキサゾールを、式 【化2】 [式中、R3及びR4は互いに独立にR1及びR2に対して
    示した意味のいずれかを有することができ且つ更に及び
    互いに独立にSO3Hを示すことができる]の2−メル
    カプトベンゾチアゾール又は2−メルカプトベンゾキサ
    ゾールを塩化チオニルで塩素化することによって製造す
    る際に、2−メルカプト化合物1モル当り0.8〜3モ
    ルのSOCl2を30〜140℃の温度範囲で及び2−
    メルカプト化合物に基づいて50〜1000重量%の溶
    媒又は希釈剤の反応媒体中で用い且つ更に2−メルカプ
    ト化合物に基づいて0.001〜5モル%の式 YP(OR5)2 [式中、R5は水素、ハロゲン及び/又はC1〜C4アル
    コキシでモノ又はジ置換されていてもよい直鎖又は分岐
    鎖C1〜C12アルキル、ハロゲン及び/又はC1〜C4ア
    ルキル及び/又はC1〜C4アルコキシでモノ又はジ置換
    されていてもよいフェニル、或いは芳香族部分がハロゲ
    ン及び/又はC1〜C4アルキル及び/又はC1〜C4アル
    コキシでモノ又はジ置換されていてもよいC7〜C10ア
    ラルキルを表わし、但しジ置換の場合には存在する置換
    基は同一でも異なってもよく、そしてYは水素又はOR
    5を表わす]の亜リン酸化合物を用いて塩素化を行う、
    該2−クロルベンゾチアゾール又は2−クロルベンゾキ
    サゾールの製造法。
  2. 【請求項2】 メルカプト化合物、特に式 【化3】 [式中、R3及びR4は互いに独立に水素、直鎖又は分岐
    鎖C1〜C4アルキル、直鎖又は分岐鎖C1〜C4アルコキ
    シ、ニトロ、弗素、塩素、臭素、SO2Cl、SO3H、
    シアノ又はSO2−C1〜C4アルキルを表わし、そして
    Xは硫黄又は酸素を表わす]の2−メルカプトベンゾチ
    アゾール又は2−メルカプトベンゾキサゾールを有機溶
    媒中においてハロゲン化チオニル、特に塩化チオニルと
    反応させることにより生成する液体反応混合物から元素
    状硫黄を単離する際に、蒸留しうる成分の少くとも一部
    分を留去して同様の液体蒸留残渣を残留させた後、この
    蒸留残渣を、その液体状態を保ちつつ20〜120℃、
    好ましくは30〜100℃に冷却して硫黄を晶出させ、
    そして晶出した硫黄を機械的に分離する、該元素状硫黄
    の単離法。
JP6105000A 1993-04-27 1994-04-21 2−クロル−ベンゾチアゾール又は2−クロルベンゾキサゾールの製造法 Pending JPH06321923A (ja)

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DE19934313750 DE4313750A1 (de) 1993-04-27 1993-04-27 Verfahren zur Gewinnung von elementarem Schwefel

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US5502201A (en) 1996-03-26
DE59409692D1 (de) 2001-04-26
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