JPH06322779A - プレキャストコンクリート基礎 - Google Patents

プレキャストコンクリート基礎

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JPH06322779A
JPH06322779A JP11053493A JP11053493A JPH06322779A JP H06322779 A JPH06322779 A JP H06322779A JP 11053493 A JP11053493 A JP 11053493A JP 11053493 A JP11053493 A JP 11053493A JP H06322779 A JPH06322779 A JP H06322779A
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Hiroshi Shimoyama
洋 下山
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努 藤原
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アンカー筋4を基礎本体1の中に幅方向に埋
め込み、このアンカー筋4が基礎本体1の側面に露出す
る先端に接続部42を形成させ、基礎本体1の中に埋め
込まれている部分に定着板43を設けたプレキャストコ
ンクリート基礎A。この際、この定着板43の接続部4
2に対する面がアンカー筋4に接続している場所からア
ンカー筋4に直交する面に対して接続部42から遠くな
る方向に30°以下の角度で傾斜している。 【効果】 アンカー筋4の定着耐力は定着板がない場合
に比較して大きい。しかも、この定着板43の接続部4
2に対する面が30°以下に傾斜しているから更に定着
耐力が大きい。従って、アンカー筋の埋込深さを小さく
することができ。又、プレキャストコンクリート基礎の
側面に別のプレキャストコンクリート基礎を接合でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレキャストコンクリー
ト基礎に関する。詳細には、長尺体からなる基礎本体と
この基礎本体の中に埋め込まれている鉄棒状のアンカー
筋とからなるプレキャストコンクリート基礎に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の基礎は、施工現場で配筋
し、この配筋の外側に型枠を組み、この型枠の中にコン
クリートを流し込んで製造していた。そして、この基礎
の上に建物を建てていた。しかし、かかる基礎の施工方
法では、現場での施工作業が多く煩瑣であるし、型枠の
中に流し込んだコンクリートが固まるまで建物が建てら
れないという問題がある。そこで、最近では、実開平1
−61239号公報、実開平1−61241号公報、実
開平1−141843号公報に記載あるように、工場等
で基礎ブロックを予め製造し、これを施工現場で据え付
ける基礎、所謂、プレキャストコンクリート基礎が使用
され出した。
【0003】このプレキャストコンクリート基礎は長尺
体からなる基礎本体と、この基礎本体の中に埋め込まれ
ている鉄棒状のアンカー筋とからなるものであって、こ
のプレキャストコンクリート基礎を施工現場に運搬し、
複数個据え付けた後、表面に露出している部分に形成さ
れている接続部と隣のプレキャストコンクリート基礎の
接続部とを接合して基礎とするものであり、現場施工期
間が極めて短いので好ましい方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、アンカー筋で
基礎本体を強固に接合するためには、プレキャストコン
クリート基礎を接合させるアンカー筋の定着耐力が大き
いことが必要である。このアンカー筋の接合に必要な定
着耐力を得るためには、通常、基礎本体の中に使用する
アンカー筋の太さの40倍の深さにアンカー筋を埋め込
んでいる。例えば、プレキャストコンクリート基礎で
は、通常直径13mm以上のアンカー筋が使用されてい
るが、直径13mmのアンカー筋の場合には、基礎本体
の中にアンカー筋を13mmの40倍である520mm
の深さに埋め込む。
【0005】プレキャストコンクリート基礎は長尺体か
らなる基礎本体をアンカー筋で接合して基礎としている
が、基礎は直線の部分だけでなく、T字型、+字型、L
字型等各種形状に交差している部分がある。このプレキ
ャストコンクリート基礎を直線状に接合させるときに
は、長尺体からなる基礎本体の中に長尺方向にアンカー
筋を端面から所望の深さ、例えば、520mm以上の深
さに埋め込み、このアンカー筋同士を接合すれば強固に
接合できる。しかし、T字型、+字型、L字型に交差し
ている場所では、長尺体からなる基礎本体の端面を、隣
の基礎本体の側面に接合する必要があるが、プレキャス
トコンクリート基礎の幅は小さく、アンカー筋を側面か
ら所望の深さ例えば520mmの深さに埋めこむことが
できないから、かかる場所ではアンカー筋の定着耐力が
充分得られないので困っていた。
【0006】そこで、本発明者は研究を重ねた結果、ア
ンカー筋に定着板を設けると極めて大きな定着力が得ら
れることを発明し、本願出願人は特願平4−33274
3号として出願した。更に研究を重ねた結果、この定着
板を改良することにより更に大きな定着耐力が得られる
ことを発明し本発明をなすに到った。即ち、本発明の目
的は基礎本体の側面に隣の基礎本体を大きな定着耐力を
有するアンカー筋で接合させることができるプレキャス
トコンクリート基礎を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
し、上記目的を達成するためになされたものであって、
コンクリート長尺体の基礎本体と鉄棒状のアンカー筋と
からなるプレキャストコンクリート基礎において、前記
アンカー筋は基礎本体の中に幅方向に埋め込まれ、この
アンカー筋が基礎本体の側面に露出する先端に接続部が
形成され、基礎本体の中に埋め込まれている部分に定着
板が設けられ、この定着板の接続部に対する面がアンカ
ー筋に接続している場所からアンカー筋に直交する面に
対して接続部から遠くなる方向に30°以下の角度に傾
斜しているものである。即ち、本出願人が先に出願した
特願平4−332743号と比較すると、本発明では定
着板の接続部に対する面がアンカー筋に接続している場
所からアンカー筋に直交する面に対して接続部から遠く
なる方向に30°以下、好ましくは20〜25°傾斜し
ているものである。
【0008】このプレキャストコンクリート基礎をL字
型やT字型に交差している場所に据え付けるときには、
基礎本体の片方の側面に隣の基礎本体の端面を接合させ
ればよいから、かかる場所に据え付けるプレキャストコ
ンクリート基礎は、片方の側面に接合させるプレキャス
トコンクリート基礎に対してのみアンカー筋の定着耐力
を大きくすればよい。換言すると、基礎本体の幅方向に
埋め込まれるアンカー筋の定着耐力を一方に対してのみ
大きくすればよい。そして、定着板を取り付けたアンカ
ー筋の定着耐力は、後述の如く、側面から定着板までの
アンカー筋の長さが長い程大きい。従って、かかる場所
に据え付けるプレキャストコンクリート基礎は、アンカ
ー筋が側面に露出している先端に形成された接続部から
出来るだけ離れた場所に定着板を設ければよい。即ち、
請求項4の発明のように、接続部から基礎本体の中央を
越えた場所に定着板を設ければよい。
【0009】又、プレキャストコンクリート基礎がT字
型や+字型に交差している場所に据え付けるときには、
基礎本体の両側に隣の基礎本体の端面を接合させる必要
があるから、かかる場所に据え付けるプレキャストコン
クリート基礎は、基礎本体の中に埋め込まれているアン
カー筋の定着耐力を両側に対して同じように強くする必
要がある。従って、かかる場所に据え付けるプレキャス
トコンクリート基礎は、プレキャストコンクリート基礎
の両側に隣のプレキャストコンクリート基礎が接続でき
るように、アンカー筋を基礎本体の中に幅方向に埋め込
み、このアンカー筋の両側面に露出する先端に接続部を
形成させ、両側に接続するプレキャストコンクリート基
礎に対するアンカー筋の定着耐力をほぼ等しくするため
に、請求項2の発明のように定着板をアンカー筋の中央
部に設けたり、あるいは、請求項3の発明のようにほぼ
中央を挟んで2個の定着板を設けるとよい。又、このよ
うに埋込部に定着板を設けてもアンカー筋の定着耐力が
不十分なときには、請求項5の発明のように、アンカー
筋が埋め込まれている場所近傍の基礎本体の幅を他の部
分より広くすればよい。
【0010】
【作用】本願出願人が前に出願した特願平4−3327
43号出願のプレキャストコンクリート基礎では、アン
カー筋に設けられている定着板を、板面が棒状アンカー
筋にほぼ直角になるようにして、設けているが、本発明
ではこの定着板の接続部に対する面をアンカー筋に接続
している場所からアンカー筋に直交する面に対して30
°、好ましくは20〜25°傾斜させている。
【0011】即ち、板面がアンカー筋にほぼ直角になる
ように定着板を設けたアンカー筋の定着耐力Pは次の式
で表される。(日本建築学会編「各種合成構造設計指針
・同解説第4編各種アンカーボルト設計指針」参照) P=0.6×Fc 1/2 ×Ac 但し、Ac はコンクリートのコーン状破壊面の有効垂直
投影面積 Fc はコンクリートの設計基準強度 例えば、コンクリート基礎の側面から深さ90mm、直
径180mm、厚み30mmの円板状の定着板を設けた
場合には、定着耐力Pは8000kgとなる。
【0012】その後、本発明者が研究した結果、この定
着板の接続部に対する面を傾斜させると、定着耐力が更
に大きくなることが判明した。更に、研究を重ねた結
果、この傾斜角度が30°までは定着板の面がアンカー
筋に対してほぼ直角であるときに比較して定着耐力が大
きくなり、その後、減少すること、そして、アンカー筋
に直交する面に対して20〜25°傾斜させた点が最も
大きいことが判明した。換言すると、同じ定着耐力を得
るためには直径の小さい定着板でよいのである。例え
ば、コンクリート基礎の幅方向にアンカー筋を設け、こ
のアンカー筋が側面に露出する部分に接続部を設け、こ
の接続部から90mmの深さのアンカー筋に定着板を設
け、この定着板の接続部に対する面をアンカー筋に直交
する面から15°傾斜させたときのアンカー筋の定着耐
力Pを前記と同じ8000kgにするには、直径が42
mmあれば十分であり、傾斜させないときの180mm
よりずっと小さくてよいことが判る。
【0013】本発明において、L字型やT字型に交差す
る場所に据え付けるプレキャストコンクリート基礎の場
合には、片側に取り付けられる隣のプレキャストコンク
リート基礎に対する定着耐力が大きければよいから、ア
ンカー筋を基礎本体の幅方向に埋め込み、接続部から基
礎本体の中央を越えた場所に定着板を設け、接続治具に
対する面を傾斜させると、中央部に定着板を設けたプレ
キャストコンクリート基礎より定着耐力が大きい。換言
すると、同じアンカー筋の定着耐力の基礎を製造する場
合には、定着板を中央を越えた位置に設けたプレキャス
トコンクリート基礎は、この位置より接続部寄りに定着
板を設けたプレキャストコンクリート基礎より幅を小さ
くすることができ、プレキャストコンクリート基礎を安
価に製造することができる。
【0014】又、T字型や+字型に交差する場所に据え
付けるプレキャストコンクリート基礎の場合には、両側
に取り付ける隣のプレキャストコンクリート基礎に対す
るアンカー筋の定着耐力を大きくする必要がある。従っ
て、両隣のプレキャストコンクリート基礎に接続できる
ように、アンカー筋の両端部を基礎本体の両側面に露出
させ、その先端に接続部を形成し、アンカー筋の中央部
に定着板を設け、この定着板の両面を傾斜させるとよ
い。
【0015】更に、上記の場合、アンカー筋のほぼ中央
を挟んで2個の定着板を設け、接続治具から遠い方の定
着板の接続部に対する面を傾斜させると、アンカー筋の
定着耐力は遠い方の定着板で決まるから、このアンカー
筋の定着耐力は中央部に定着板を取り付けたプレキャス
トコンクリート基礎より更に大きなアンカー筋の定着耐
力が得られる。換言すると、同じ定着耐力の基礎であれ
ば、ほぼ中央を挟んで定着板を2個設けたプレキャスト
コンクリート基礎は中央部に定着板を1個設けたものよ
り幅を小さくすることができ、プレキャストコンクリー
ト基礎を安価に製造することができる。
【0016】又、アンカー筋が幅方向に埋め込まれてい
る場所近傍の基礎本体の幅を、他の基礎本体の幅より広
くすると、その他の部分のプレキャストコンクリート基
礎の幅を小さくできるから、プレキャストコンクリート
基礎を安価に製造できる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1〜2
は本発明プレキャストコンクリート基礎の一実施例を示
すもので、図1はL字型に交差している部分に据え付け
られた基礎の斜視図、図2は図1に示す基礎のアンカー
筋の接合状態を示す説明図である。図3〜4は本発明プ
レキャストコンクリート基礎の他の実施例を示すもの
で、図3はT字型に交差している部分に据え付けられた
基礎の斜視図、図4は図3に示す基礎のアンカー筋の接
合状態を示す説明図である。
【0018】図5〜6は本発明プレキャストコンクリー
ト基礎の別の実施例を示すもので、図5はT字型に交差
している部分に据え付けられた基礎の斜視図、図6は図
5に示す基礎のアンカー筋の接合状態を示す説明図であ
る。図7は本発明プレキャストコンクリート基礎の更に
別の実施例を示すもので、(イ)はL字型に交差してい
る部分に据え付けられた基礎の平面図、(ロ)は側面図
である。図8は本発明プレキャストコンクリート基礎の
更に別の実施例を示すもので、(イ)はT字型に交差し
ている部分に据え付けられた基礎の平面図、(ロ)は側
面図である。
【0019】先ず、図1〜2に示す実施例について説明
する。図1〜2において、Aは妻基礎用プレキャストコ
ンクリート基礎であり、Bは桁基礎用プレキャストコン
クリート基礎である。そして、この妻基礎用プレキャス
トコンクリート基礎Aと桁基礎用プレキャストコンクリ
ート基礎Bとは図1に示すようにL字型に交差して据え
付けられる。妻基礎用プレキャストコンクリート基礎A
は基礎本体1とアンカー筋4とからなり、基礎本体1は
立上部2と基部3とからなる。この立上部2の幅は23
0mmである。又、立上部2と基部3の中には長手方向
に主筋が、又、この主筋に直交する方向に肋筋がそれぞ
れ設けられているが記載を省略している。
【0020】又、桁基礎用プレキャストコンクリート基
礎Bは妻基礎用プレキャストコンクリート基礎Aを据え
付けた後、この基礎Aの間に差し渡されて据え付けられ
るもので、基礎本体5とアンカー筋6とからなり、この
基礎本体5の中にも主筋と肋筋が設けられているが記載
を省略している。妻基礎用プレキャストコンクリート基
礎Aのアンカー筋4は直径16mmの鉄製の棒状体であ
り、幅方向に埋め込まれている。そして、このアンカー
筋4が基礎本体1の側面に露出している部分には接続部
42が形成されている。又、アンカー筋4が基礎本体1
の中に埋め込まれている部分に定着板43が設けられて
いる。
【0021】この定着板43の接続部42に対する面は
アンカー筋4に接続している場所からアンカー筋4に直
交する面に対して接続部42から遠くなる方向に15°
傾斜している。又、定着板43から基礎本体1の側面ま
での距離は90mmである。接続部42はアンカー筋4
の周壁にネジ山が穿設されたものである。そして、この
接続部42近傍のプレキャストコンクリート基礎が切欠
45されて、接続部42が露出している。そして、妻基
礎用プレキャストコンクリート基礎Aと桁基礎用プレキ
ャストコンクリート基礎Bとを接合した後、この切欠部
45にセメントモルタルを注入して埋めるようになって
いる。
【0022】定着板43は直径は42mm、厚みが30
mmの円盤状の鋼板である。このアンカー筋の定着耐力
を測定すると8000kgであった。桁基礎用プレキャ
ストコンクリート基礎Bのアンカー筋6は直径13mm
の鉄製の棒状体であり、長手方向に2本平行に520m
mの長さに埋め込まれ、端面に露出している端部には接
続治具からなる接続部62が形成されている。この接続
部62はコ字型の金属片63と、このコ字型の金属片6
3のウエッブ中央部に回転自在に設けられているナット
64とからなり、このコ字型の両側のフランジにアンカ
ー筋6が2本がそれぞれ溶接されている。又、ナット6
4は妻基礎用プレキャストコンクリート基礎Aの接続部
42のネジ山が螺入できる大きさである。尚、このナッ
ト64は桁基礎用プレキャストコンクリート基礎Bの端
面から突出して設けられ、コ字型の金属片63は基礎の
中に埋め込まれている。
【0023】次に、プレキャストコンクリート基礎の据
付方法について説明する。先ず、妻基礎用プレキャスト
コンクリート基礎Aを据え付けた後、桁基礎用プレキャ
ストコンクリート基礎Bを妻基礎用プレキャストコンク
リート基礎Aの間に差し渡し接続して据え付ける。
【0024】この妻基礎用プレキャストコンクリート基
礎Aと桁基礎用プレキャストコンクリート基礎Bとの接
続方法を更に詳細に説明すると、妻基礎用プレキャスト
コンクリート基礎Aの側面に桁基礎用プレキャストコン
クリート基礎Bの端面を当接させ、妻基礎用プレキャス
トコンクリート基礎Aの接続部42のネジ山を桁基礎用
プレキャストコンクリート基礎Bのナット64に挿入
し、ナット64を回転させて接続部42をナット64の
中に螺入させて、妻基礎用プレキャストコンクリート基
礎Aと桁基礎用プレキャストコンクリート基礎Bとを接
続する。その後、妻基礎用プレキャストコンクリート基
礎Aの切欠部45にセメントモルタルを注入して埋め
る。このようにすることにより、L字型に交差している
部分の基礎が完成する。
【0025】次に、図3〜4に示す実施例について説明
する。図3〜4に示す実施例では、T字型に交差してい
る部分に据え付けられた基礎であって、妻基礎用プレキ
ャストコンクリート基礎Aaの両側に桁基礎用プレキャ
ストコンクリート基礎Baが取り付けられる。そして、
妻基礎用プレキャストコンクリート基礎Aaの立上部2
aの幅は410mmである。又、この立上部2aの幅方
向に棒状のアンカー筋4aが埋め込まれ、このアンカー
筋4aの両端がプレキャストコンクリート基礎Aaの両
側面に露出している先端に接続部42aが形成されてい
る。
【0026】埋め込まれているアンカー筋4aの中央に
直径50mm、厚み30mmの円板状の定着板43aが
設けられている。そして、この定着板43aの両面はア
ンカー筋4aの接続している場所からアンカー筋4aに
直交する面に対して接続部から遠くなる方向に22.5
°傾斜している。桁基礎用プレキャストコンクリート基
礎Baは図1〜2に示す実施例と同じ構造をしている。
この基礎の施工方法は妻基礎用プレキャストコンクリー
ト基礎Aaの両側面に桁基礎用プレキャストコンクリー
ト基礎Baを取り付けることが異なるだけで、その他は
図1〜2に示す実施例と同じである。
【0027】次に、図5〜6に示す実施例について説明
する。図5〜6に示す実施例では、図3〜4に示すプレ
キャストコンクリート基礎と同様にT字型に交差してい
る部分に据え付けられた基礎であって、妻基礎用プレキ
ャストコンクリート基礎Abの両側に桁基礎用プレキャ
ストコンクリート基礎Bbが取り付けられる。そして、
妻基礎用プレキャストコンクリート基礎Abの立上部2
bの幅は260mmである。又、この立上部2bの幅方
向に棒状のアンカー筋4bが埋め込まれ、このアンカー
筋4bの両端がプレキャストコンクリート基礎Abの両
側面に露出している先端に接続部42bが形成されてい
る。
【0028】この埋め込まれているアンカー筋4bのほ
ぼ中央を挟んで120mm隔てて直径50mm、厚み3
0mmの円板状の定着板43bが2個設けられている。
そして、この定着板43bの両面は図3〜4に示す実施
例と同じく22.5°傾斜している。従って、立上部2
bの側面から遠い方の定着板43bまでの距離は190
mmであり、図3〜4に示す実施例と同じである。その
他の構造は図1〜2に示す実施例と同じ構造をしてい
る。
【0029】この妻基礎用プレキャストコンクリート基
礎Abは、図3〜4に示す実施例と比較すると定着板4
3bが同じであり、埋め込み深さが同じであるから、ア
ンカー筋4bの定着力は同じである。そして、この実施
例における立上部2bの幅260mmであって、図3〜
4に示す実施例の410mmより小さいことが判る。換
言すると、幅が小さいだけ、この実施例の妻基礎用プレ
キャストコンクリート基礎Abは図4〜5に示すものよ
り安価に製造できる。
【0030】次に、図7に示す実施例について説明す
る。図7に示す実施例を図1〜2に示す実施例と比較す
ると、図7に示す実施例では、妻基礎用プレキャストコ
ンクリート基礎Acの一般部の幅が160mmであり、
桁基礎用プレキャストコンクリート基礎Bcと接合する
部分の幅、即ち、アンカー筋4cが埋め込まれている場
所近傍の幅が図1〜2に示す妻基礎用プレキャストコン
クリート基礎の幅と同じ230mmになっている。又、
定着板43c、アンカー筋4cの構造、定着板43cの
取付位置は図1〜2に示す実施例と同じである
【0031】従って、このアンカー筋4cの定着耐力は
図1〜2に示す実施例と同じである。しかも、この実施
例では妻基礎用プレキャストコンクリート基礎Acの一
般部の幅160mmは図1〜2に示す実施例の幅230
mmより小さくなっているから、それだけ安価に製造で
きる。
【0032】次に、図8に示す実施例について説明す
る。図8に示す実施例を図3〜4に示す実施例と比較す
ると、図8に示す実施例では、妻基礎用プレキャストコ
ンクリート基礎Adの一般部の幅が270mmであり、
桁基礎用プレキャストコンクリート基礎Bdと接合する
部分の幅、即ち、アンカー筋4dが埋め込まれている場
所近傍の幅が図3〜4に示す妻基礎用プレキャストコン
クリート基礎の幅と同じ410mmとなっている。又、
定着板43d、アンカー筋4dの構造、定着板43dの
取付位置は図3〜4に示す実施例と同じである。
【0033】従って、このアンカー筋4dの定着耐力は
図3〜4に示す実施例と同じである。しかも、この実施
例では妻基礎用プレキャストコンクリート基礎Adの一
般部の幅270mmは図3〜4に示す実施例の幅410
mmより小さくなっているから、それだけ安価に製造で
きる。
【0034】以上、この発明の実施例を図面により詳述
したが、具体的な構成はこの実施例に限られるものでな
く、この発明の要旨を逸脱しない範囲に設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。例えば、妻基礎用プレキ
ャストコンクリート基礎の接続部の構造と桁基礎用プレ
キャスト基礎の接続部の構造とを逆にしてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明プレキャストコンクリート基礎で
は、埋め込まれているアンカー筋に定着板が設けられて
いるから、アンカー筋の定着耐力は従来の定着板がない
場合より大きくなる。従って、同じ定着耐力であれば埋
込深さを小さくすることができる。しかも、本発明では
この定着板の接続部に対する面がアンカー筋に接続して
いる場所からアンカー筋に直交する面に対して接続部か
ら遠くなる方向に30°以下の角度に傾斜しているか
ら、この面がアンカー筋に直交する定着板より定着耐力
が大きい。
【0036】従って、T字型、+字型、L字型に交差し
ている場所の基礎に、プレキャストコンクリート基礎を
据え付ける場合、従来では、アンカー筋の埋込深さがプ
レキャストコンクリート基礎の幅方向に充分取れなく
て、プレキャストコンクリート基礎の側面に別のプレキ
ャストコンクリート基礎の端面を接合し、これを強固に
取り付けることが困難であったが、本発明では、定着板
を設けることにより可能となった。
【0037】又、接続部からアンカー筋を基礎本体の幅
方向に埋め込み、基礎本体の中央を越えた場所に定着板
を設けると、アンカー筋の定着耐力が定着板を中央部に
設けたプレキャストコンクリート基礎より大きくなる。
従って、同じアンカー筋の定着耐力を有するプレキャス
トコンクリート基礎であれば、基礎本体の中央を越えた
場所に定着板を設けると、定着板を接続部寄りに設けた
プレキャストコンクリート基礎より幅を小さくすること
ができ安価に製造できる。
【0038】又、アンカー筋を基礎本体の中に幅方向に
埋め込み、両端部を基礎本体の両側面に露出する先端に
接続部を契約形成させ、アンカー筋の中央部に定着板を
設けると、このプレキャストコンクリートの両側にプレ
キャストコンクリート基礎を接続できる。この際、定着
板をほぼ中央を挟んで2個設けると、定着板を中央部に
1個設けたプレキャストコンクリート基礎より定着耐力
が大きくなる。従って、同じアンカー筋の定着耐力を有
するプレキャストコンクリート基礎であれば、定着板を
ほぼ中央を挟んで2個設けると、定着板を中央部に設け
たプレキャストコンクリート基礎より幅を小さくするこ
とができ安価に製造できる。
【0039】又、アンカー筋の定着耐力は基礎本体の側
面から定着板までのアンカー筋の長さが長い程大きいか
ら、アンカー筋が幅方向に埋め込まれている場所近傍の
基礎本体の幅を、他の基礎本体の幅より大きくすると、
定着耐力が大きくなる。従って、同じアンカー筋の定着
耐力を有するプレキャストコンクリート基礎であれば、
アンカー筋が幅方向に埋め込まれている場所近傍の基礎
本体の幅を、他の基礎本体の幅より大きくすることによ
り、他の部分の基礎本体の幅を小さくすることができ安
価に製造できる。このように、本発明は種々な効果があ
るから極めて価値のあるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明プレキャストコンクリート基礎の
一実施例を示すものであって、L字型に交差している部
分に据え付けられた基礎の斜視図である。
【図2】図2は図1に示す基礎のアンカー筋の接合状態
を示す説明図である。
【図3】図3は本発明プレキャストコンクリート基礎の
他の実施例を示すものであって、T字型に交差している
部分に据え付けられた基礎の斜視図である。
【図4】図4は図3に示す基礎のアンカー筋の接合状態
を示す説明図である。
【図5】図5は本発明プレキャストコンクリート基礎の
別の実施例を示すものであって、T字型に交差している
場所に据え付けられた基礎の斜視図である。
【図6】図6は図5に示す基礎のアンカー筋の接合状態
を示す説明図である。
【図7】図7は本発明プレキャストコンクリート基礎の
更に別の実施例を示すものであって、(イ)はL字型に
交差している部分に据え付けられた基礎の平面図、
(ロ)は側面図である。
【図8】図8は本発明プレキャストコンクリート基礎の
更に別の実施例を示すものであって、(イ)はT字型に
交差している部分に据え付けられた基礎の平面図、
(ロ)は側面図である。
【符号の説明】
A、Aa、Ab、Ac、Ad 妻基礎用プレキャストコ
ンクリート基礎 1 基礎本体 2、2a、2b 立上部 3 基部 4、4a、4b、4c、4d アンカー筋 42、42a、42b 接続部 43、43c、43d 定着板 45 切欠部 B、Ba、Bb、Bc、Bd 桁基礎用プレキャストコ
ンクリート基礎 5 基礎本体 6 アンカー筋 61 埋込部 62 接続部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート長尺体の基礎本体と鉄棒状
    のアンカー筋とからなるプレキャストコンクリート基礎
    において、前記アンカー筋は基礎本体の中に幅方向に埋
    め込まれ、このアンカー筋が基礎本体の側面に露出する
    先端に接続部が形成され、基礎本体の中に埋め込まれて
    いる部分に定着板が設けられ、この定着板の接続部に対
    する面がアンカー筋に接続している場所からアンカー筋
    に直交する面に対して接続部から遠くなる方向に30°
    以下の角度に傾斜していることを特徴とするプレキャス
    トコンクリート基礎。
  2. 【請求項2】 コンクリート長尺体の基礎本体と鉄棒状
    のアンカー筋とからなるプレキャストコンクリート基礎
    において、前記アンカー筋は基礎本体の中に幅方向に埋
    め込まれ、このアンカー筋が基礎本体の両側面に露出す
    る先端にそれぞれ接続部が形成され、基礎本体の中に埋
    め込まれているアンカー筋の中央部に定着板が設けら
    れ、この定着板の両面がそれぞれアンカー筋に接続して
    いる場所からアンカー筋に直交する面に対して対向する
    接続部から遠くなる方向に30°以下の角度に傾斜して
    いることを特徴とするプレキャストコンクリート基礎。
  3. 【請求項3】 コンクリート長尺体の基礎本体と鉄棒状
    のアンカー筋とからなるプレキャストコンクリート基礎
    において、前記アンカー筋は基礎本体の中に幅方向に埋
    め込まれ、このアンカー筋が基礎本体の両側面に露出す
    る先端にそれぞれ接続部が形成され、基礎本体の中に埋
    め込まれているアンカー筋のほぼ中央を挟んで2個の定
    着板が設けられ、側面に露出している接続部から遠い方
    の定着板の面がアンカー筋に接続している場所からアン
    カー筋に直交する面に対してこの接続部から遠くなる方
    向に30°以下の角度に傾斜していることを特徴とする
    プレキャストコンクリート基礎。
  4. 【請求項4】 アンカー筋が基礎本体の幅方向に埋め込
    まれ、接続部から基礎本体の中央を越えた場所に定着板
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載のプレ
    キャストコンクリート基礎。
  5. 【請求項5】 アンカー筋が幅方向に埋め込まれている
    場所近傍の基礎本体の幅が、他の基礎本体の幅より広く
    なされていることを特徴とする請求項1〜3記載のプレ
    キャストコンクリート基礎。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3記載のアンカー筋に直交す
    る面に対する傾斜角度が20〜25°であることを特徴
    とする請求項1〜3記載のプレキャストコンクリート基
    礎。
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