JPH0632302B2 - エレクトロルミネセンス素子の製造方法 - Google Patents
エレクトロルミネセンス素子の製造方法Info
- Publication number
- JPH0632302B2 JPH0632302B2 JP60217097A JP21709785A JPH0632302B2 JP H0632302 B2 JPH0632302 B2 JP H0632302B2 JP 60217097 A JP60217097 A JP 60217097A JP 21709785 A JP21709785 A JP 21709785A JP H0632302 B2 JPH0632302 B2 JP H0632302B2
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- JP
- Japan
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- thin film
- substrate
- vacuum
- manufacturing
- slit
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- Electroluminescent Light Sources (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔概要〕 エレクトロルミネセンス(EL)薄膜を真空中で形成する
過程において、基板面にイオンビーム照射を行う。
過程において、基板面にイオンビーム照射を行う。
本発明はZnS 系EL素子の製造方法に関するもので、さら
に詳しく言えば、真空中で基板上にEL薄膜を成長する過
程に薄膜が成長しつつある基板表面にイオンビームの照
射し高い発光輝度のEL素子を製造する方法に関するもの
である。
に詳しく言えば、真空中で基板上にEL薄膜を成長する過
程に薄膜が成長しつつある基板表面にイオンビームの照
射し高い発光輝度のEL素子を製造する方法に関するもの
である。
第2図に断面図で示されるEL素子は知られたものであ
り、同図において、21はガラス基板、22は導電膜、23は
交流電源、24は窒化シリコンの絶縁膜、25はEL薄膜、26
は絶縁膜、27はアルミニウム(Al)の電極である。か
かるEL素子においては、EL薄膜に隣接する絶縁膜または
それとの界面からEL薄膜(発光層)に向かって電子が注
入され、電子が発光中心に衝突して発光する。
り、同図において、21はガラス基板、22は導電膜、23は
交流電源、24は窒化シリコンの絶縁膜、25はEL薄膜、26
は絶縁膜、27はアルミニウム(Al)の電極である。か
かるEL素子においては、EL薄膜に隣接する絶縁膜または
それとの界面からEL薄膜(発光層)に向かって電子が注
入され、電子が発光中心に衝突して発光する。
従来、EL薄膜を真空中で堆積する方法として真空蒸着法
とスパッタ法が用いられている。これらの方法で堆積し
た場合、発光中心材料がクラスター状(かたまった状
態)に飛んだり、基板上で凝集したりして母材中に個々
の原子に分れて均一に分散せず、多数の原子がかたまっ
た状態で入るという傾向がある。その理由は、基板に到
達した原子は急速にそのエネルギーを失うからであると
解される。基板をかなりの高温に加熱することも提案さ
れたが、基板を熱しただけではまた不十分であることが
判明した。この場合、熱電子から伝達された励起エネル
ギーが隣接した発光中心の原子間で伝達される間にキラ
ーセンターや非輻射センターに吸収されて発光に寄与し
ない場合が生ずる。また、余分に存在する発光中心に原
子が熱電子の散乱中心となって、平均自由工程を短かく
するので、熱電子が発光中心の原子を励起するに十分な
エネルギーを得難くなるという問題がある。
とスパッタ法が用いられている。これらの方法で堆積し
た場合、発光中心材料がクラスター状(かたまった状
態)に飛んだり、基板上で凝集したりして母材中に個々
の原子に分れて均一に分散せず、多数の原子がかたまっ
た状態で入るという傾向がある。その理由は、基板に到
達した原子は急速にそのエネルギーを失うからであると
解される。基板をかなりの高温に加熱することも提案さ
れたが、基板を熱しただけではまた不十分であることが
判明した。この場合、熱電子から伝達された励起エネル
ギーが隣接した発光中心の原子間で伝達される間にキラ
ーセンターや非輻射センターに吸収されて発光に寄与し
ない場合が生ずる。また、余分に存在する発光中心に原
子が熱電子の散乱中心となって、平均自由工程を短かく
するので、熱電子が発光中心の原子を励起するに十分な
エネルギーを得難くなるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたもので、EL薄
膜を形成する過程で薄膜が堆積する基板面にイオンビー
ムを照射することにより、発光中心となる原子のクラス
ターを分解し、凝集を防ぎ発光中心を母材中に均一に分
散させて、高い発光輝度のEL素子を製造する方法を提供
することを目的とする。
膜を形成する過程で薄膜が堆積する基板面にイオンビー
ムを照射することにより、発光中心となる原子のクラス
ターを分解し、凝集を防ぎ発光中心を母材中に均一に分
散させて、高い発光輝度のEL素子を製造する方法を提供
することを目的とする。
第1図は本発明実施例の断面図である。
第1図に示される如く、母材中に発光中心材料を添加し
たEL薄膜を真空中で堆積させて形成するEL素子の製造方
法において、該EL薄膜を形成する過程で薄膜が堆積する
基板17面にイオンビーム照射を行うもので、EL薄膜の形
成方法はスパッタ法であり、イオンソースを収納する真
空槽14と薄膜形成を行う真空槽12を隔離し、両者の間を
スリット13の細孔でつなぎ、そのスリット13よりイオン
ビームを基板17面に導くものである。
たEL薄膜を真空中で堆積させて形成するEL素子の製造方
法において、該EL薄膜を形成する過程で薄膜が堆積する
基板17面にイオンビーム照射を行うもので、EL薄膜の形
成方法はスパッタ法であり、イオンソースを収納する真
空槽14と薄膜形成を行う真空槽12を隔離し、両者の間を
スリット13の細孔でつなぎ、そのスリット13よりイオン
ビームを基板17面に導くものである。
本発明の要点は、基板上に到達した発光中心材料の原子
およびクラスターが照射されるイオンの運動エネルギー
を受けて、基板表面で十分なマイグレーションを起し、
またクラスターが個々の原子に分解されて薄膜中に均一
に分散するようにしたものである。
およびクラスターが照射されるイオンの運動エネルギー
を受けて、基板表面で十分なマイグレーションを起し、
またクラスターが個々の原子に分解されて薄膜中に均一
に分散するようにしたものである。
本発明の付随的効果として、結合力の弱い残留ガス( H
2O,Ar,N2,O2など)が薄膜中に取り込まれるのを防ぐ
ことができる。このような不純物が膜中に取り込まれる
と、熱電子の散乱中心となって、発光中心の励起効率を
低下させる。また母材となる原子およびクラスターのマ
イグレーションや分解も促進されるので、薄膜の結晶性
が改善されて発光輝度が更に向上する。
2O,Ar,N2,O2など)が薄膜中に取り込まれるのを防ぐ
ことができる。このような不純物が膜中に取り込まれる
と、熱電子の散乱中心となって、発光中心の励起効率を
低下させる。また母材となる原子およびクラスターのマ
イグレーションや分解も促進されるので、薄膜の結晶性
が改善されて発光輝度が更に向上する。
〔実施例〕 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
る。
第2図は本発明を適用して作製したEL素子の一例構造を
模式的に示す断面図で、ガラス基板21上に透明導電膜22
が2000Åの厚さにスパッタリングにより形成されてい
る。導電膜22にはEL素子を駆動させる交流電源23の一方
の端子が接続されている。導電膜22上には、絶縁膜24と
して窒化シリコン(Si3N4 )が2000Åの厚さにスパッタ
リングにより形成され、さらにこの絶縁膜24の上に本発
明を適用してEL薄膜25が6000Åの厚さに形成されてい
る。EL薄膜25の上には再びSi3N4 の絶縁膜26が2000Åの
厚さでスパッタリング法により形成され、絶縁膜26上に
はAl電極27が形成されている。
模式的に示す断面図で、ガラス基板21上に透明導電膜22
が2000Åの厚さにスパッタリングにより形成されてい
る。導電膜22にはEL素子を駆動させる交流電源23の一方
の端子が接続されている。導電膜22上には、絶縁膜24と
して窒化シリコン(Si3N4 )が2000Åの厚さにスパッタ
リングにより形成され、さらにこの絶縁膜24の上に本発
明を適用してEL薄膜25が6000Åの厚さに形成されてい
る。EL薄膜25の上には再びSi3N4 の絶縁膜26が2000Åの
厚さでスパッタリング法により形成され、絶縁膜26上に
はAl電極27が形成されている。
Al電極27には交流電源13の他端が接続されている。
上記EL薄膜25は例えば第1図に示すようなイオンソース
つきのスパッタリング装置により形成することができ
る。同図において、Mnを添加したZnS ターゲット18を被
着した陰極19はマッチング回路を通って、13.56MHzのRF
電源(図示せず)に接続されている。一方、プラズマ室
10と加速室11から成るイオンソースはスパッタ室12とス
リット13を介して接続された真空槽14内に収納されてい
る。この真空槽14は作動排気系15により、スパッタ室よ
り1〜3桁高い真空度に保たれている。スパッタ室12は
スパッタリング中は例えばArガス圧8×10−3Torrに保
たれる。これに対し、真空槽14は照射するイオン種の平
均自由工程がイオンソースとスリットの間隔より小さく
ならないという条件を満たす範囲の真空度に保つことが
望ましい。例えば間隔を10cmとすると14内の真空度に5
×10−4Torrより高く保つのが良い。
つきのスパッタリング装置により形成することができ
る。同図において、Mnを添加したZnS ターゲット18を被
着した陰極19はマッチング回路を通って、13.56MHzのRF
電源(図示せず)に接続されている。一方、プラズマ室
10と加速室11から成るイオンソースはスパッタ室12とス
リット13を介して接続された真空槽14内に収納されてい
る。この真空槽14は作動排気系15により、スパッタ室よ
り1〜3桁高い真空度に保たれている。スパッタ室12は
スパッタリング中は例えばArガス圧8×10−3Torrに保
たれる。これに対し、真空槽14は照射するイオン種の平
均自由工程がイオンソースとスリットの間隔より小さく
ならないという条件を満たす範囲の真空度に保つことが
望ましい。例えば間隔を10cmとすると14内の真空度に5
×10−4Torrより高く保つのが良い。
ここで、回転式の陽極16の底面にはターゲットと対向す
る位置に基板17が保持されている。この基板17は、第2
図を参照すると、ガラス基板21の上に透明導電膜22と絶
縁膜24が形成され終ったものである。EL薄膜25はクロー
放電を起した ZnS・Mnターゲット18とイオンソース(1
0,11)の上を基板17が陽極16の回転に伴って交互に通
過することにより形成される。基板17がイオンソース上
にくると、スリット13を通してイオンビームが基板面に
照射される。
る位置に基板17が保持されている。この基板17は、第2
図を参照すると、ガラス基板21の上に透明導電膜22と絶
縁膜24が形成され終ったものである。EL薄膜25はクロー
放電を起した ZnS・Mnターゲット18とイオンソース(1
0,11)の上を基板17が陽極16の回転に伴って交互に通
過することにより形成される。基板17がイオンソース上
にくると、スリット13を通してイオンビームが基板面に
照射される。
EL薄膜15の代表的な形成条件は、 ZnS・Mnターゲットの
直径を100mm とした時、供給電力300 W、基板回転速度
20rpm 、スリットは長さ100mm 、幅5mmの長方形状であ
る。この条件により、イオン種としてHeを用いて十分な
発光輝度のEL素子を得ることができた。
直径を100mm とした時、供給電力300 W、基板回転速度
20rpm 、スリットは長さ100mm 、幅5mmの長方形状であ
る。この条件により、イオン種としてHeを用いて十分な
発光輝度のEL素子を得ることができた。
EL薄膜25が形成されると、基板17は別のチャンバに移さ
れそこで絶縁膜26が形成され、次いで更に他の場所でA
l電極27が形成されてEL素子が完成する。
れそこで絶縁膜26が形成され、次いで更に他の場所でA
l電極27が形成されてEL素子が完成する。
以上述べてきたように、本発明によれば、EL薄膜成長中
の基板にイオンビームを照射することにより、原子のク
ラスターを分解し、凝集を防ぎ、発光中心を母材中に均
一に分散させることにより、高い発光輝度のEL素子を提
供することが可能である。例えば活性体として TbF3を
用いて緑色のEL素子を作る場合、発光輝度は従来のもの
の2倍以上に向上した。
の基板にイオンビームを照射することにより、原子のク
ラスターを分解し、凝集を防ぎ、発光中心を母材中に均
一に分散させることにより、高い発光輝度のEL素子を提
供することが可能である。例えば活性体として TbF3を
用いて緑色のEL素子を作る場合、発光輝度は従来のもの
の2倍以上に向上した。
第1図は本発明実施例の断面図、 第2図はEL素子の断面図である。 第1図と第2図において、 10はプラズマ室、 11は加速室、 12はスパッタ室、 13はスリット、 14は真空槽、 15は差動排気系、 16は陽極、 17は基板、 18はターゲット、 19は陰極、 21はガラス基板、 22は導電膜、 23は交流電源、 24は絶縁膜、 25はEL薄膜、 26は絶縁膜、 27はAl電極である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 精威 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−165994(JP,A) 特開 昭61−171087(JP,A) 特開 昭62−200678(JP,A) 特開 昭57−123684(JP,A) 特開 昭62−35497(JP,A) 特開 昭51−138188(JP,A) 特開 昭53−126288(JP,A) 実開 昭56−78196(JP,U) 特公 昭57−5360(JP,B2)
Claims (3)
- 【請求項1】母材中に発光中心材料を添加したエレクト
ロルミネセンス(EL)薄膜(25)を真空中で堆積させる
ことからなるEL素子の製造において、 該薄膜(25)を形成中に該薄膜(25)から堆積する基板
(17)の面にイオンビームを照射することを特徴とする
EL素子の製造方法。 - 【請求項2】該薄膜(25)をスパッタ法で形成すること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】イオンソースを収納する真空槽(14)と、
薄膜(25)の形成を行う真空槽(12)とを隔離し、これ
ら真空槽をスリット(13)の細孔でつなぎ、スリット
(13)を通してイオンビームを基板(17)に導くことを
特徴とする特許請求の範囲第2項記載のエレクトロルミ
ネセンス素子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60217097A JPH0632302B2 (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | エレクトロルミネセンス素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60217097A JPH0632302B2 (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | エレクトロルミネセンス素子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6276280A JPS6276280A (ja) | 1987-04-08 |
| JPH0632302B2 true JPH0632302B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=16698793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60217097A Expired - Lifetime JPH0632302B2 (ja) | 1985-09-30 | 1985-09-30 | エレクトロルミネセンス素子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632302B2 (ja) |
-
1985
- 1985-09-30 JP JP60217097A patent/JPH0632302B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6276280A (ja) | 1987-04-08 |
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