JPH06323231A - ガソリン機関の失火検出装置 - Google Patents
ガソリン機関の失火検出装置Info
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- JPH06323231A JPH06323231A JP11074693A JP11074693A JPH06323231A JP H06323231 A JPH06323231 A JP H06323231A JP 11074693 A JP11074693 A JP 11074693A JP 11074693 A JP11074693 A JP 11074693A JP H06323231 A JPH06323231 A JP H06323231A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 機関の失火時の瞬時ブレークダウンにおいて
も、センサの感度の影響を受けず確実に失火を検出でき
る失火検出装置の提供。 【構成】 火花放電電圧発生直後の一定期間、センサ出
力をサンプルホールド回路31でホールドし、その定数
倍を第2基準値とし、センサ出力が第2基準値を越えた
とき、センサ出力を充放電回路34に充電し、電圧を比
較回路36で所定の電圧と比較する。着火時に充電され
るセンサ出力電圧は低く、比較回路36のハイレベルの
継続時間が短いが、失火時のセンサ出力電圧は高く、比
較回路36のハイレベルの継続時間が長くなる。これと
火花放電終了後のピーク電圧の1/3にセンサ出力が下
がるまでハイレベルになる比較回路27の出力信号との
論理和より失火判定部24で失火を検出する。サンプル
ホールド31にホールドされる電圧は、点火系の仕様に
よって決まるため、センサの感度の影響がない。
も、センサの感度の影響を受けず確実に失火を検出でき
る失火検出装置の提供。 【構成】 火花放電電圧発生直後の一定期間、センサ出
力をサンプルホールド回路31でホールドし、その定数
倍を第2基準値とし、センサ出力が第2基準値を越えた
とき、センサ出力を充放電回路34に充電し、電圧を比
較回路36で所定の電圧と比較する。着火時に充電され
るセンサ出力電圧は低く、比較回路36のハイレベルの
継続時間が短いが、失火時のセンサ出力電圧は高く、比
較回路36のハイレベルの継続時間が長くなる。これと
火花放電終了後のピーク電圧の1/3にセンサ出力が下
がるまでハイレベルになる比較回路27の出力信号との
論理和より失火判定部24で失火を検出する。サンプル
ホールド31にホールドされる電圧は、点火系の仕様に
よって決まるため、センサの感度の影響がない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリン機関の失火の
有無を、火花放電終了後に点火プラグの浮遊静電容量に
充電される電荷の電圧の変化に基づいて検出するガソリ
ン機関の失火検出装置に関する。
有無を、火花放電終了後に点火プラグの浮遊静電容量に
充電される電荷の電圧の変化に基づいて検出するガソリ
ン機関の失火検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリン機関では、点火コイルの二次回
路には、火花放電終了後にも起電力が生じ、点火プラグ
の浮遊静電容量には、その起電力に応じた電圧が充電さ
れる。ここで、点火プラグの電極間のイオン密度は、ガ
ソリン機関における着火あるいは失火に応じて異なる。
この結果、火花放電終了後に点火プラグに生じる電圧の
減衰特性は、点火プラグの電極間のイオン密度に依存
し、着火の有無応じて異なる変化を示す。このため、火
花放電終了後の点火プラグの電圧の変化を検出して、そ
の電圧の減衰特性に基づいて失火の有無を検出するもの
がある。この点火プラグの電圧の減衰特性に基づく従来
の失火検出装置では、電圧の減衰特性を検出する方法と
して、配電器と各点火プラグとを接続する各プラグコー
ドの絶縁被覆を誘電体として、各プラグコードの中心の
導体に対応して設けられた導体との間の静電容量により
点火プラグの電極間の電圧をセンサの電圧信号として得
て、火花放電終了後のセンサのピーク電圧情報を記憶保
持(ホールド)し、その後の電圧が、記憶保持されたピ
ーク電圧に基づいて所定の割合(例えば1/3)で決め
られた基準値に低下するまでの時間に基づいて失火検出
の判別が行われる。
路には、火花放電終了後にも起電力が生じ、点火プラグ
の浮遊静電容量には、その起電力に応じた電圧が充電さ
れる。ここで、点火プラグの電極間のイオン密度は、ガ
ソリン機関における着火あるいは失火に応じて異なる。
この結果、火花放電終了後に点火プラグに生じる電圧の
減衰特性は、点火プラグの電極間のイオン密度に依存
し、着火の有無応じて異なる変化を示す。このため、火
花放電終了後の点火プラグの電圧の変化を検出して、そ
の電圧の減衰特性に基づいて失火の有無を検出するもの
がある。この点火プラグの電圧の減衰特性に基づく従来
の失火検出装置では、電圧の減衰特性を検出する方法と
して、配電器と各点火プラグとを接続する各プラグコー
ドの絶縁被覆を誘電体として、各プラグコードの中心の
導体に対応して設けられた導体との間の静電容量により
点火プラグの電極間の電圧をセンサの電圧信号として得
て、火花放電終了後のセンサのピーク電圧情報を記憶保
持(ホールド)し、その後の電圧が、記憶保持されたピ
ーク電圧に基づいて所定の割合(例えば1/3)で決め
られた基準値に低下するまでの時間に基づいて失火検出
の判別が行われる。
【0003】一方、機関の高速、高負荷運転では、火花
放電終了後の電圧が著しく高くなり、点火プラグの浮遊
静電容量に充電された電荷が点火プラグの火花放電間隙
で火花放電して、着火、失火に関係なく電圧が急激に下
がる(瞬時ブレークダウン)場合がある。こうしたと
き、失火状態において火花放電終了後のセンサの電圧が
緩やかに下がらず、電圧の下降時間が著しく短くなるた
め、従来の失火検出装置では、失火を検出することがで
きない。このため、瞬時ブレークダウンが生じて上記の
電圧の減衰特性による判別において失火が検出できない
場合にも、失火検出ができるようにするために、上記の
火花放電終了後のピーク電圧が所定の電圧値を越える場
合を失火状態と判定するピーク電圧の判定回路を電圧の
減衰特性による判別するものに付加して、2種類の判別
を併用して失火検出を行うようにしたものがある。
放電終了後の電圧が著しく高くなり、点火プラグの浮遊
静電容量に充電された電荷が点火プラグの火花放電間隙
で火花放電して、着火、失火に関係なく電圧が急激に下
がる(瞬時ブレークダウン)場合がある。こうしたと
き、失火状態において火花放電終了後のセンサの電圧が
緩やかに下がらず、電圧の下降時間が著しく短くなるた
め、従来の失火検出装置では、失火を検出することがで
きない。このため、瞬時ブレークダウンが生じて上記の
電圧の減衰特性による判別において失火が検出できない
場合にも、失火検出ができるようにするために、上記の
火花放電終了後のピーク電圧が所定の電圧値を越える場
合を失火状態と判定するピーク電圧の判定回路を電圧の
減衰特性による判別するものに付加して、2種類の判別
を併用して失火検出を行うようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、火花放電終了
後にセンサに現れるピーク電圧は、センサの静電容量値
に応じて変化し、センサのばらつきによって異なる値と
なる。従って、上記のとおり、瞬時ブレークダウンの対
策として、センサのピーク電圧を所定の電圧値と比較す
るものでは、センサのばらつきの影響を避けるために
は、判別のための基準値を十分に大きく設定しておく必
要がある。このため、センサのばらつきが大きい場合に
は、電圧の減衰特性から失火の判定を行うものとピーク
電圧を所定の電圧と比較して失火の判定をするものの2
種類の判別を併用しても、失火の検知率を大幅に向上さ
せることが困難であるという問題がある。
後にセンサに現れるピーク電圧は、センサの静電容量値
に応じて変化し、センサのばらつきによって異なる値と
なる。従って、上記のとおり、瞬時ブレークダウンの対
策として、センサのピーク電圧を所定の電圧値と比較す
るものでは、センサのばらつきの影響を避けるために
は、判別のための基準値を十分に大きく設定しておく必
要がある。このため、センサのばらつきが大きい場合に
は、電圧の減衰特性から失火の判定を行うものとピーク
電圧を所定の電圧と比較して失火の判定をするものの2
種類の判別を併用しても、失火の検知率を大幅に向上さ
せることが困難であるという問題がある。
【0005】本発明は、ガソリン機関の失火検出装置に
おいて、点火プラグの放電電極間の電圧を検知するセン
サのばらつきがあってもその影響を受け難く、失火時に
瞬時ブレークダウンが生じた場合にも、確実に失火を検
出することができるガソリン機関の失火検出装置を提供
することを目的とする。
おいて、点火プラグの放電電極間の電圧を検知するセン
サのばらつきがあってもその影響を受け難く、失火時に
瞬時ブレークダウンが生じた場合にも、確実に失火を検
出することができるガソリン機関の失火検出装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一次電流の断
続によって火花放電用の高電圧を生じる点火コイルの二
次回路に点火プラグを接続し、前記点火プラグと前記点
火コイルの前記二次回路との間に前記点火プラグから前
記二次回路への逆流を防止する逆流防止手段を備えた点
火装置に、前記点火プラグの放電電極間の電圧を検出す
る電圧検出手段を設け、この検出電圧に基づいてガソリ
ン機関の失火状態を検出するガソリン機関の失火検出装
置において、前記点火プラグにおける火花放電終了後の
前記検出電圧のピーク電圧を記憶保持するピーク電圧記
憶手段、このピーク電圧記憶手段に記憶された前記ピー
ク電圧に基づいて前記ピーク電圧より小さい第1の基準
値を設定する第1の基準値設定手段、前記第1の基準値
と前記検出電圧とを比較する第1の電圧比較手段からな
る第1の電圧変化検出手段と、前記点火プラグにおける
火花放電開始後の所定期間に前記電圧検出手段に検出さ
れる火花放電電圧を記憶保持する火花放電電圧記憶手
段、この火花放電電圧記憶手段に記憶された前記火花放
電電圧に基づいて前記火花放電電圧より大きい第2の基
準値を設定する第2の基準値設定手段、前記第2の基準
値と前記検出電圧とを比較し前記検出電圧が前記第2の
基準値より大きいとき前記検出電圧を充電し所定の時定
数で放電する充放電回路、該充放電回路の電圧を固定電
圧と比較する第2の電圧比較手段からなる第2の電圧変
化検出手段と、前記第1の電圧変化検出手段および前記
第2の電圧変化検出手段の各比較結果に基づいてガソリ
ン機関の失火検出を判別する失火判定手段とからなる技
術的手段とする。
続によって火花放電用の高電圧を生じる点火コイルの二
次回路に点火プラグを接続し、前記点火プラグと前記点
火コイルの前記二次回路との間に前記点火プラグから前
記二次回路への逆流を防止する逆流防止手段を備えた点
火装置に、前記点火プラグの放電電極間の電圧を検出す
る電圧検出手段を設け、この検出電圧に基づいてガソリ
ン機関の失火状態を検出するガソリン機関の失火検出装
置において、前記点火プラグにおける火花放電終了後の
前記検出電圧のピーク電圧を記憶保持するピーク電圧記
憶手段、このピーク電圧記憶手段に記憶された前記ピー
ク電圧に基づいて前記ピーク電圧より小さい第1の基準
値を設定する第1の基準値設定手段、前記第1の基準値
と前記検出電圧とを比較する第1の電圧比較手段からな
る第1の電圧変化検出手段と、前記点火プラグにおける
火花放電開始後の所定期間に前記電圧検出手段に検出さ
れる火花放電電圧を記憶保持する火花放電電圧記憶手
段、この火花放電電圧記憶手段に記憶された前記火花放
電電圧に基づいて前記火花放電電圧より大きい第2の基
準値を設定する第2の基準値設定手段、前記第2の基準
値と前記検出電圧とを比較し前記検出電圧が前記第2の
基準値より大きいとき前記検出電圧を充電し所定の時定
数で放電する充放電回路、該充放電回路の電圧を固定電
圧と比較する第2の電圧比較手段からなる第2の電圧変
化検出手段と、前記第1の電圧変化検出手段および前記
第2の電圧変化検出手段の各比較結果に基づいてガソリ
ン機関の失火検出を判別する失火判定手段とからなる技
術的手段とする。
【0007】
【作用】本発明では、第1の電圧変化検出手段において
は、火花放電が終了すると、火花放電終了後に電圧検出
手段による検出電圧のピーク電圧がピーク電圧記憶手段
に記憶され、このピーク電圧より小さい第1の基準値が
設定され、電圧検出手段の検出電圧は、この第1の基準
値と比較される。検出電圧は、機関での着火が正常であ
れば、減衰時間が短いが、失火の場合には、減衰時間が
長いため、検出電圧を第1の基準値と比較して、検出電
圧が第1の基準値以下に減衰するまでの時間に基づいて
失火を検出できる。このように第1の電圧変化検出手段
では、検出電圧が急激に下がる瞬時ブレークダウンが生
じない場合について、失火を検出することができる。
は、火花放電が終了すると、火花放電終了後に電圧検出
手段による検出電圧のピーク電圧がピーク電圧記憶手段
に記憶され、このピーク電圧より小さい第1の基準値が
設定され、電圧検出手段の検出電圧は、この第1の基準
値と比較される。検出電圧は、機関での着火が正常であ
れば、減衰時間が短いが、失火の場合には、減衰時間が
長いため、検出電圧を第1の基準値と比較して、検出電
圧が第1の基準値以下に減衰するまでの時間に基づいて
失火を検出できる。このように第1の電圧変化検出手段
では、検出電圧が急激に下がる瞬時ブレークダウンが生
じない場合について、失火を検出することができる。
【0008】一方、第2の電圧変化検出手段において
は、点火装置により火花放電が開始されると、検出電圧
は、火花放電電圧として火花放電電圧記憶手段に記憶さ
れ、この火花放電電圧より大きい第2の基準値が設定さ
れ、電圧検出手段の検出電圧は、この第2の基準値と比
較される。ここで、火花放電中に検出される電圧は、点
火装置の二次回路、点火プラグ等の点火系の仕様によっ
て決まる点火プラグの火花放電電極間の火花放電におけ
る火花放電電流による電圧降下により生じる電圧であ
り、第2の基準値は、この電圧に基づいて決められるた
め、点火プラグの電圧を検出する電圧検出手段としての
センサのばらつきには関係なく決まる値となる。
は、点火装置により火花放電が開始されると、検出電圧
は、火花放電電圧として火花放電電圧記憶手段に記憶さ
れ、この火花放電電圧より大きい第2の基準値が設定さ
れ、電圧検出手段の検出電圧は、この第2の基準値と比
較される。ここで、火花放電中に検出される電圧は、点
火装置の二次回路、点火プラグ等の点火系の仕様によっ
て決まる点火プラグの火花放電電極間の火花放電におけ
る火花放電電流による電圧降下により生じる電圧であ
り、第2の基準値は、この電圧に基づいて決められるた
め、点火プラグの電圧を検出する電圧検出手段としての
センサのばらつきには関係なく決まる値となる。
【0009】ガソリン機関の高速、高負荷運転において
は、火花放電終了後の検出電圧が著しく高くなるが、正
常着火した場合には、点火プラグの火花放電間隙間にイ
オンが存在し、電荷はイオンにより放電されるため、3
〜5キロボルト程度までしか上昇しないのに対して、失
火の場合には、10キロボルトを越える電圧まで上昇
し、これは、その後に生じる虞のある瞬時ブレークダウ
ンに関係ない。従って、検出電圧が点火系の仕様に基づ
いて決められた第2の基準値より大きいときにその検出
電圧を充放電回路に充電して、予め決められた時定数で
放電させれば、正常着火の場合に充電が行われたとして
も、第2の基準値に対してあまり高くない電圧が充電さ
れるため、充放電回路の電圧は、速く固定電圧より低く
なるのに対し、失火の場合に充電された電圧は、第2の
基準値に対して十分高い電圧であるため、充放電回路の
電圧が固定電圧より低くなるまでの時間が長くなるた
め、充放電回路の電圧が固定電圧を越えた状態の継続時
間を計測することによって、電圧検出手段としてのセン
サのばらつきの影響を受けることがなく、失火状態を検
出することができる。
は、火花放電終了後の検出電圧が著しく高くなるが、正
常着火した場合には、点火プラグの火花放電間隙間にイ
オンが存在し、電荷はイオンにより放電されるため、3
〜5キロボルト程度までしか上昇しないのに対して、失
火の場合には、10キロボルトを越える電圧まで上昇
し、これは、その後に生じる虞のある瞬時ブレークダウ
ンに関係ない。従って、検出電圧が点火系の仕様に基づ
いて決められた第2の基準値より大きいときにその検出
電圧を充放電回路に充電して、予め決められた時定数で
放電させれば、正常着火の場合に充電が行われたとして
も、第2の基準値に対してあまり高くない電圧が充電さ
れるため、充放電回路の電圧は、速く固定電圧より低く
なるのに対し、失火の場合に充電された電圧は、第2の
基準値に対して十分高い電圧であるため、充放電回路の
電圧が固定電圧より低くなるまでの時間が長くなるた
め、充放電回路の電圧が固定電圧を越えた状態の継続時
間を計測することによって、電圧検出手段としてのセン
サのばらつきの影響を受けることがなく、失火状態を検
出することができる。
【0010】このように、第1の電圧変化検出手段で
は、気筒において、検出電圧がブレークダウンした場合
には、検出電圧が急激に第1の基準値以下になり、その
減衰時間が短くなるため、失火を検出することができな
い場合があるが、そのような場合であっても、第2の電
圧変化検出手段において上記のとおり失火を確実に検出
するとができる。
は、気筒において、検出電圧がブレークダウンした場合
には、検出電圧が急激に第1の基準値以下になり、その
減衰時間が短くなるため、失火を検出することができな
い場合があるが、そのような場合であっても、第2の電
圧変化検出手段において上記のとおり失火を確実に検出
するとができる。
【0011】
【発明の効果】本発明では、火花放電終了後の点火プラ
グの放電電極間の電圧を、火花放電終了後のピーク電圧
に基づいて設定された第1の基準値と比較して電圧変化
を検出する第1の電圧変化検出手段と、火花放電終了後
の点火プラグの放電電極間の電圧を、放電電圧に基づい
て設定された第2の基準値と比較して、検出電圧が第2
の基準値より高いときにその電圧を充電して、その低下
の程度を判定する第2の電圧変化検出手段とから失火検
出を行うため、瞬時ブレークダウンが生じない場合に
は、第1の電圧変化検出手段によって失火を検出するこ
とができ、瞬時ブレークダウンが生じて第1の電圧変化
検出手段によって失火を検出できない場合であっても、
第2の電圧変化検出手段によって失火を確実に検出する
ことができる。この第2の電圧変化検出手段による失火
検出の基準となる第2の基準値は、点火系の仕様によっ
て決まる点火プラグの火花放電電極間の火花放電におけ
る火花放電電流による電圧降下により生じる電圧に基づ
いて設定されるため、点火プラグの火花放電電極間の電
圧を検出する電圧検出手段としてのセンサのばらつきの
影響を受けることがない。
グの放電電極間の電圧を、火花放電終了後のピーク電圧
に基づいて設定された第1の基準値と比較して電圧変化
を検出する第1の電圧変化検出手段と、火花放電終了後
の点火プラグの放電電極間の電圧を、放電電圧に基づい
て設定された第2の基準値と比較して、検出電圧が第2
の基準値より高いときにその電圧を充電して、その低下
の程度を判定する第2の電圧変化検出手段とから失火検
出を行うため、瞬時ブレークダウンが生じない場合に
は、第1の電圧変化検出手段によって失火を検出するこ
とができ、瞬時ブレークダウンが生じて第1の電圧変化
検出手段によって失火を検出できない場合であっても、
第2の電圧変化検出手段によって失火を確実に検出する
ことができる。この第2の電圧変化検出手段による失火
検出の基準となる第2の基準値は、点火系の仕様によっ
て決まる点火プラグの火花放電電極間の火花放電におけ
る火花放電電流による電圧降下により生じる電圧に基づ
いて設定されるため、点火プラグの火花放電電極間の電
圧を検出する電圧検出手段としてのセンサのばらつきの
影響を受けることがない。
【0012】
【実施例】次に本発明を図に示す実施例に基づいて説明
する。図1は、本発明のガソリン機関の失火出装置の一
実施例を示すもので、点火装置10、失火検出回路20
およびセンサ50からなる。点火装置10において、1
は点火コイル、2は配電器、3は気筒数の点火プラグ、
41はスイッチング素子のトランジスタ、42はシグナ
ルジェネレータ、Vは車載電源、43は逆流防止用のダ
イオードであり、各点火プラグ3には、点火コイル1の
二次回路からの高電圧が印加される。
する。図1は、本発明のガソリン機関の失火出装置の一
実施例を示すもので、点火装置10、失火検出回路20
およびセンサ50からなる。点火装置10において、1
は点火コイル、2は配電器、3は気筒数の点火プラグ、
41はスイッチング素子のトランジスタ、42はシグナ
ルジェネレータ、Vは車載電源、43は逆流防止用のダ
イオードであり、各点火プラグ3には、点火コイル1の
二次回路からの高電圧が印加される。
【0013】各点火プラグ3の電極間の電圧を検出する
ためのセンサ50は、配電器2と各点火プラグ3とを接
続する各プラグコードの絶縁被覆を誘電体として、各プ
ラグコードの中心の導体に対応して設けられた導体との
間の静電容量によりそれぞれ形成されたセンサ用コンデ
ンサ51と、各センサ用コンデンサ51と直列接続され
て点火プラグ3の電極間の電圧を分圧するための分圧回
路を形成するためのコンデンサ52と、コンデンサ52
の放電用にコンデンサ52に並列に接続されて設けられ
た抵抗器53とからなる。
ためのセンサ50は、配電器2と各点火プラグ3とを接
続する各プラグコードの絶縁被覆を誘電体として、各プ
ラグコードの中心の導体に対応して設けられた導体との
間の静電容量によりそれぞれ形成されたセンサ用コンデ
ンサ51と、各センサ用コンデンサ51と直列接続され
て点火プラグ3の電極間の電圧を分圧するための分圧回
路を形成するためのコンデンサ52と、コンデンサ52
の放電用にコンデンサ52に並列に接続されて設けられ
た抵抗器53とからなる。
【0014】ここで、各コンデンサ51は、その静電容
量が例えば1pFのものであり、コンデンサ52は、そ
の静電容量が3000pFとなっており、これらのコン
デンサ51、52からなる分圧回路により、点火プラグ
3の電極間電圧が1/3000に分圧され、最高3万ボ
ルトの高電圧が、10ボルトオーダーに変換される。ま
た、抵抗器53は、3Mオームの抵抗値を有し、これに
よってコンデンサ52の放電回路の時定数が9ms(ミ
リ秒)に設定されている。
量が例えば1pFのものであり、コンデンサ52は、そ
の静電容量が3000pFとなっており、これらのコン
デンサ51、52からなる分圧回路により、点火プラグ
3の電極間電圧が1/3000に分圧され、最高3万ボ
ルトの高電圧が、10ボルトオーダーに変換される。ま
た、抵抗器53は、3Mオームの抵抗値を有し、これに
よってコンデンサ52の放電回路の時定数が9ms(ミ
リ秒)に設定されている。
【0015】失火検出回路20は、図2に示すとおり、
第1電圧変化検出部21と、第2電圧変化検出部22
と、オア回路23と、失火判定部24とからなり、セン
サ50の出力の電位をシグナルジェネレータ42の信号
に応じて零電位に設定する零電位設定回路20aを備え
ている。
第1電圧変化検出部21と、第2電圧変化検出部22
と、オア回路23と、失火判定部24とからなり、セン
サ50の出力の電位をシグナルジェネレータ42の信号
に応じて零電位に設定する零電位設定回路20aを備え
ている。
【0016】第1電圧変化検出部21は、本実施例の失
火検出装置の中心をなすもので、点火タイミング信号に
応じて決められた火花放電終了後の所定の時期に、零電
位設定回路20aを介して伝送されるセンサ50の出力
をピークホールドし、センサ50の出力とピークホール
ドされた値に基づいて設定される第1基準値とを比較
し、センサ50の出力と第1基準値との比較結果に応じ
た信号を発する。具体的には、図2に示すとおり、シグ
ナルジェネレータ42からの点火タイミング信号に応じ
て、機関の回転速度、負荷、点火系の仕様に応じて、実
験または計算により求めた各運転条件における平均的火
花放電持続時間より0.5ミリ秒あとにリセットおよび
ピークホールド時期に設定されるピークホールド回路2
5と、ピークホールド回路25によりピークホールドさ
れたピーク電圧値をその1/3に分圧して基準値とする
分圧回路26と、センサ50の出力を分圧回路26の第
1基準値と比較する比較回路27とからなる。
火検出装置の中心をなすもので、点火タイミング信号に
応じて決められた火花放電終了後の所定の時期に、零電
位設定回路20aを介して伝送されるセンサ50の出力
をピークホールドし、センサ50の出力とピークホール
ドされた値に基づいて設定される第1基準値とを比較
し、センサ50の出力と第1基準値との比較結果に応じ
た信号を発する。具体的には、図2に示すとおり、シグ
ナルジェネレータ42からの点火タイミング信号に応じ
て、機関の回転速度、負荷、点火系の仕様に応じて、実
験または計算により求めた各運転条件における平均的火
花放電持続時間より0.5ミリ秒あとにリセットおよび
ピークホールド時期に設定されるピークホールド回路2
5と、ピークホールド回路25によりピークホールドさ
れたピーク電圧値をその1/3に分圧して基準値とする
分圧回路26と、センサ50の出力を分圧回路26の第
1基準値と比較する比較回路27とからなる。
【0017】これらの構成からなる第1電圧変化検出部
21により、センサ50の出力が、第1基準値より高い
間には比較回路27よりハイレベルの信号が送出され、
センサ50の出力が第1基準値より低くなると、ローレ
ベルの信号が送出される。従って、機関において、正常
に着火した場合には、火花放電終了後のセンサ50の出
力の低下速度は速いため、比較回路27の出力のハイレ
ベルの継続時間が短くなり、失火の場合には、センサ5
0の出力の低下速度が遅いため、比較回路27の出力の
ハイレベルの継続時間は長くなる。
21により、センサ50の出力が、第1基準値より高い
間には比較回路27よりハイレベルの信号が送出され、
センサ50の出力が第1基準値より低くなると、ローレ
ベルの信号が送出される。従って、機関において、正常
に着火した場合には、火花放電終了後のセンサ50の出
力の低下速度は速いため、比較回路27の出力のハイレ
ベルの継続時間が短くなり、失火の場合には、センサ5
0の出力の低下速度が遅いため、比較回路27の出力の
ハイレベルの継続時間は長くなる。
【0018】第2電圧変化検出部22は、機関におい
て、失火したときに、瞬時ブレークダウンが生じた場合
であっても、失火を検出することができるように、上記
の第1の電圧変化検出部21による失火検知を補うため
に設けられたもので、シグナルジェネレータ42の点火
タイミング信号に応じて決められた火花放電の開始直後
の所定の時期に、センサ50の出力をサンプルホールド
し、サンプルホールドされた値に対して大きく設定され
る第2基準値よりセンサ50の出力が大きくなったと
き、センサ50の出力電圧を充電し、所定の時定数で放
電させながら、その充電電圧を所定の電圧と比較して、
比較結果に応じた信号を発する。
て、失火したときに、瞬時ブレークダウンが生じた場合
であっても、失火を検出することができるように、上記
の第1の電圧変化検出部21による失火検知を補うため
に設けられたもので、シグナルジェネレータ42の点火
タイミング信号に応じて決められた火花放電の開始直後
の所定の時期に、センサ50の出力をサンプルホールド
し、サンプルホールドされた値に対して大きく設定され
る第2基準値よりセンサ50の出力が大きくなったと
き、センサ50の出力電圧を充電し、所定の時定数で放
電させながら、その充電電圧を所定の電圧と比較して、
比較結果に応じた信号を発する。
【0019】具体的には、図2に示すとおり、シグナル
ジェネレータ42からの点火タイミング信号に応じて火
花放電の開始直後の一定期間(例えば200マイクロ
秒)センサ50の出力をサンプルホールドするサンプル
ホールド回路31と、サンプルホールド回路31にサン
プルホールドされた電圧の平均値の定数倍を第2基準値
として設定する基準値設定回路32と、センサ50の出
力を第2基準値と比較する比較回路33と、センサ50
の出力電圧を充電し充電された電荷を所定の時定数で放
電する充放電回路34と、比較回路33の比較の結果、
センサ50の出力電圧が第2基準値より高くなったとき
センサ50の出力電圧を充電するために零電位設定回路
20aを介してセンサ50を充放電回路34に接続する
スイッチ回路35と、充放電回路34の充電電圧を固定
の基準電圧と比較し、その比較結果に応じた信号を出力
する比較回路36とからなる。なお、充放電回路34に
おいて、34aは充電用コンデンサ、34bは放電の時
定数を設定する抵抗であり、また、比較回路36におい
て、36a、36bは分圧用抵抗である。
ジェネレータ42からの点火タイミング信号に応じて火
花放電の開始直後の一定期間(例えば200マイクロ
秒)センサ50の出力をサンプルホールドするサンプル
ホールド回路31と、サンプルホールド回路31にサン
プルホールドされた電圧の平均値の定数倍を第2基準値
として設定する基準値設定回路32と、センサ50の出
力を第2基準値と比較する比較回路33と、センサ50
の出力電圧を充電し充電された電荷を所定の時定数で放
電する充放電回路34と、比較回路33の比較の結果、
センサ50の出力電圧が第2基準値より高くなったとき
センサ50の出力電圧を充電するために零電位設定回路
20aを介してセンサ50を充放電回路34に接続する
スイッチ回路35と、充放電回路34の充電電圧を固定
の基準電圧と比較し、その比較結果に応じた信号を出力
する比較回路36とからなる。なお、充放電回路34に
おいて、34aは充電用コンデンサ、34bは放電の時
定数を設定する抵抗であり、また、比較回路36におい
て、36a、36bは分圧用抵抗である。
【0020】これらの構成により、第2電圧変化検出部
22は、センサ50の出力電圧が、火花放電直後の所定
時期にサンプルホールドされた電圧の定数倍より大きく
なっったときを、センサ50の出力のピーク電圧として
充放電回路34に充電する。この充放電回路34の充電
されるピーク電圧は、正常着火した場合には、それほど
高くならないため、比較回路36による比較では、ハイ
レベルの出力は短時間で終りローレベルの出力に変わ
る。これに対し、失火した場合には、充電されるセンサ
50のピーク電圧は、その後、瞬時ブレークダウンが生
じることがあるとしても、充電される時点では、正常着
火の場合と比較して高い電圧となり、充放電回路34の
充電電荷が所定の電圧値まで低下するまでに掛かる時間
が長くなるため、比較回路36による比較では、ハイレ
ベルの出力は正常着火の場合に比べて長時間になる。
22は、センサ50の出力電圧が、火花放電直後の所定
時期にサンプルホールドされた電圧の定数倍より大きく
なっったときを、センサ50の出力のピーク電圧として
充放電回路34に充電する。この充放電回路34の充電
されるピーク電圧は、正常着火した場合には、それほど
高くならないため、比較回路36による比較では、ハイ
レベルの出力は短時間で終りローレベルの出力に変わ
る。これに対し、失火した場合には、充電されるセンサ
50のピーク電圧は、その後、瞬時ブレークダウンが生
じることがあるとしても、充電される時点では、正常着
火の場合と比較して高い電圧となり、充放電回路34の
充電電荷が所定の電圧値まで低下するまでに掛かる時間
が長くなるため、比較回路36による比較では、ハイレ
ベルの出力は正常着火の場合に比べて長時間になる。
【0021】オア回路23は、上記の第1電圧変化検出
部21および第2電圧変化検出部22の各比較回路2
7、36の出力の論理和信号を得て、後述する失火判定
部24における失火検出のための信号とする。失火判定
部24は、オア回路23を介して得られる第1電圧変化
検出部21または第2電圧変化検出部22の各ハイレベ
ル信号の継続時間をマイクロコンピュータにより計測
し、その継続時間が所定時間より長い場合を失火として
判定し、所定時間より短い場合を正常着火と判定し、そ
の結果を、例えば、空燃比制御、燃料噴射制御等のガソ
リン機関の制御において利用する。
部21および第2電圧変化検出部22の各比較回路2
7、36の出力の論理和信号を得て、後述する失火判定
部24における失火検出のための信号とする。失火判定
部24は、オア回路23を介して得られる第1電圧変化
検出部21または第2電圧変化検出部22の各ハイレベ
ル信号の継続時間をマイクロコンピュータにより計測
し、その継続時間が所定時間より長い場合を失火として
判定し、所定時間より短い場合を正常着火と判定し、そ
の結果を、例えば、空燃比制御、燃料噴射制御等のガソ
リン機関の制御において利用する。
【0022】次に、以上の構成からなる本実施例の失火
検出装置の作用を、ガソリン機関の作動と合わせて、図
3を参考に説明する。シグナルジェネレータ42の点火
タイミング信号によりトランジスタ41がオン、オフす
ると、点火コイル1の一次回路には、パルス電流が流れ
る。このパルス電流の断続により、点火コイル1の二次
コイルには、二次電圧が生じ、点火プラグ3では、パル
ス電流の終了時点で発生した高電圧により火花放電が開
始し、続いて誘導放電が起こり、この火花放電は、ガソ
リン機関の回転速度に応じた時間だけ持続し、点火コイ
ル1の電気エネルギーの低減とともに終了する。
検出装置の作用を、ガソリン機関の作動と合わせて、図
3を参考に説明する。シグナルジェネレータ42の点火
タイミング信号によりトランジスタ41がオン、オフす
ると、点火コイル1の一次回路には、パルス電流が流れ
る。このパルス電流の断続により、点火コイル1の二次
コイルには、二次電圧が生じ、点火プラグ3では、パル
ス電流の終了時点で発生した高電圧により火花放電が開
始し、続いて誘導放電が起こり、この火花放電は、ガソ
リン機関の回転速度に応じた時間だけ持続し、点火コイ
ル1の電気エネルギーの低減とともに終了する。
【0023】火花放電終了後、点火コイル1に残存する
電気エネルギーにより、二次電圧は昇圧し始め、ガソリ
ン機関の回転速度に応じた高電圧(低速運転では2〜3
キロボルト、高速運転では5〜8キロボルト)の極大値
まで昇圧したのちに降圧する。この火花放電終了後の二
次電圧は、点火プラグ3の放電電極間の静電容量(通常
10〜20pF)に充電された電荷を示し、極大値を含
む尖形波形が通過した後の二次電圧波形は、正常に着火
した場合には、実線Aに示すとおり速やかに低下し、失
火の場合には、破線Bに示すとおり、着火の場合に比べ
て緩やかに低下する。
電気エネルギーにより、二次電圧は昇圧し始め、ガソリ
ン機関の回転速度に応じた高電圧(低速運転では2〜3
キロボルト、高速運転では5〜8キロボルト)の極大値
まで昇圧したのちに降圧する。この火花放電終了後の二
次電圧は、点火プラグ3の放電電極間の静電容量(通常
10〜20pF)に充電された電荷を示し、極大値を含
む尖形波形が通過した後の二次電圧波形は、正常に着火
した場合には、実線Aに示すとおり速やかに低下し、失
火の場合には、破線Bに示すとおり、着火の場合に比べ
て緩やかに低下する。
【0024】一方、以上のとおり変化する二次電圧に基
づいて失火を検出する失火検出装置20では、シグナル
ジェネレータ42からの点火タイミング信号に応じて、
火花放電電圧発生直前の時間t0に零電位設定回路20
aによりセンサ50の出力電圧が零電位に設定され、そ
の後、火花放電の開始直後の所定期間(時間t1〜t
2)にセンサ50の出力がサンプルホールド回路31に
サンプルホールドされる。この結果、サンプルホールド
回路31には、センサ50の感度のばらつきとは関係な
く点火系の仕様によって決まる出力電圧がホールドさ
れ、その定数倍の値が第2基準値として設定される。セ
ンサ50の出力が第2の基準値より大きくなると、その
ときのセンサ50の出力電圧が充放電回路34に充電さ
れ、その電荷は所定の時定数で放電され、充放電回路3
4の電圧は、その後の点火プラグ3における瞬時ブレー
クダウンの有無に関係なく、充電された電荷に応じた時
間で低下する。
づいて失火を検出する失火検出装置20では、シグナル
ジェネレータ42からの点火タイミング信号に応じて、
火花放電電圧発生直前の時間t0に零電位設定回路20
aによりセンサ50の出力電圧が零電位に設定され、そ
の後、火花放電の開始直後の所定期間(時間t1〜t
2)にセンサ50の出力がサンプルホールド回路31に
サンプルホールドされる。この結果、サンプルホールド
回路31には、センサ50の感度のばらつきとは関係な
く点火系の仕様によって決まる出力電圧がホールドさ
れ、その定数倍の値が第2基準値として設定される。セ
ンサ50の出力が第2の基準値より大きくなると、その
ときのセンサ50の出力電圧が充放電回路34に充電さ
れ、その電荷は所定の時定数で放電され、充放電回路3
4の電圧は、その後の点火プラグ3における瞬時ブレー
クダウンの有無に関係なく、充電された電荷に応じた時
間で低下する。
【0025】一方、火花放電終了後には、センサ50の
出力電圧のピーク電圧がピークホールド回路25にピー
クホールドされ、ピークホールドされた出力電圧の1/
3の値が分圧回路26によって第1基準値として設定さ
れ、比較回路27の出力信号は、センサ50の出力電圧
が第1基準値より小さくなるまでの間ハイレベルとな
り、センサ50の出力電圧が第1の基準値より小さくな
ると、ローレベルの信号となる。失火判定部24では、
オア回路23を介して伝送される比較回路27および比
較回路36の各出力信号がハイレベルである継続時間を
計測し、その継続時間が短い場合には正常着火と判定
し、ハイレベルが所定時間以上続く場合を機関の失火状
態として判定する。機関において正常着火した場合に
は、機関の低速運転、高速運転に拘らず、火花放電終了
後のセンサ50の出力電圧は速やかに減衰するため、第
1電圧変化検出部21において、ハイレベルの継続時間
は短くなり、失火時には、センサ50の出力電圧の減衰
には時間が掛かるため、ハイレベルは長くなる。
出力電圧のピーク電圧がピークホールド回路25にピー
クホールドされ、ピークホールドされた出力電圧の1/
3の値が分圧回路26によって第1基準値として設定さ
れ、比較回路27の出力信号は、センサ50の出力電圧
が第1基準値より小さくなるまでの間ハイレベルとな
り、センサ50の出力電圧が第1の基準値より小さくな
ると、ローレベルの信号となる。失火判定部24では、
オア回路23を介して伝送される比較回路27および比
較回路36の各出力信号がハイレベルである継続時間を
計測し、その継続時間が短い場合には正常着火と判定
し、ハイレベルが所定時間以上続く場合を機関の失火状
態として判定する。機関において正常着火した場合に
は、機関の低速運転、高速運転に拘らず、火花放電終了
後のセンサ50の出力電圧は速やかに減衰するため、第
1電圧変化検出部21において、ハイレベルの継続時間
は短くなり、失火時には、センサ50の出力電圧の減衰
には時間が掛かるため、ハイレベルは長くなる。
【0026】一方、機関の高速運転において、失火した
場合には、点火用の火花放電電圧の終了後にセンサ50
の出力電圧が高くなり、その後、瞬時ブレークダウンが
生じる場合がある。こうした場合、第1電圧変化検出部
21の出力信号はハイレベルの継続時間が短くなるた
め、その信号に基づいて失火を検出することができな
い。しかし、本実施例では、第2電圧変化検出部22に
おいて、センサ50の出力電圧が、火花放電の開始直後
の一定期間にサンプルホールドされた出力電圧に基づい
て設定された第2の基準値を越えた時に、その出力電圧
を充放電回路34に充電し、その放電における電圧が所
定電圧より高い時間を計測して失火を失火を検出するた
め、失火時にセンサ50の出力電圧が瞬時ブレークダウ
ンしても、それに関係なく失火を検出することができ
る。
場合には、点火用の火花放電電圧の終了後にセンサ50
の出力電圧が高くなり、その後、瞬時ブレークダウンが
生じる場合がある。こうした場合、第1電圧変化検出部
21の出力信号はハイレベルの継続時間が短くなるた
め、その信号に基づいて失火を検出することができな
い。しかし、本実施例では、第2電圧変化検出部22に
おいて、センサ50の出力電圧が、火花放電の開始直後
の一定期間にサンプルホールドされた出力電圧に基づい
て設定された第2の基準値を越えた時に、その出力電圧
を充放電回路34に充電し、その放電における電圧が所
定電圧より高い時間を計測して失火を失火を検出するた
め、失火時にセンサ50の出力電圧が瞬時ブレークダウ
ンしても、それに関係なく失火を検出することができ
る。
【0027】従って、機関において、瞬時ブレークダウ
ンが生じない場合の失火を第1電圧変化検出部21によ
り、瞬時ブレークダウンが生じた場合の失火を第2電圧
変化検出部22によりそれぞれ検出できるため、機関の
失火を確実に検出することができる。また、第2電圧変
化検出部22では、センサ50の出力電圧が高いか否か
を判定するための第2基準値を、点火系の仕様により決
まる電圧として火花放電の開始直後の所定期間にサンプ
ルホールドされるセンサ50の出力電圧に基づいて設定
するため、センサ50としての点火プラグ3における静
電容量のばらつきに関係なく設定できる。この結果、セ
ンサ50の感度のばらつきによる失火検出洩れをなくす
ことができ、精度の高い失火検出を行うことができる。
以上のとおり、本実施例では、火花放電終了後に点火プ
ラグ3の静電容量による電極間の電圧に基づいて失火検
出を行うものにおいて、機関の高速運転において生じ易
い瞬時ブレークダウンを伴う失火を、センサ50のばら
つきの影響を受けることなく確実に検出することができ
る。
ンが生じない場合の失火を第1電圧変化検出部21によ
り、瞬時ブレークダウンが生じた場合の失火を第2電圧
変化検出部22によりそれぞれ検出できるため、機関の
失火を確実に検出することができる。また、第2電圧変
化検出部22では、センサ50の出力電圧が高いか否か
を判定するための第2基準値を、点火系の仕様により決
まる電圧として火花放電の開始直後の所定期間にサンプ
ルホールドされるセンサ50の出力電圧に基づいて設定
するため、センサ50としての点火プラグ3における静
電容量のばらつきに関係なく設定できる。この結果、セ
ンサ50の感度のばらつきによる失火検出洩れをなくす
ことができ、精度の高い失火検出を行うことができる。
以上のとおり、本実施例では、火花放電終了後に点火プ
ラグ3の静電容量による電極間の電圧に基づいて失火検
出を行うものにおいて、機関の高速運転において生じ易
い瞬時ブレークダウンを伴う失火を、センサ50のばら
つきの影響を受けることなく確実に検出することができ
る。
【図1】本発明の失火検出装置が適用された点火装置を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】本発明の失火検出装置の構成を示すブロック図
である。
である。
【図3】本発明の失火検出装置の作用を説明するための
センサの出力波形を示すタイムチャートである。
センサの出力波形を示すタイムチャートである。
1 点火コイル 3 点火プラグ 10 点火装置 20 失火検出回路(ガソリン機関の失火検出装置) 21 第1電圧変化検出部(第1の電圧比較手段) 22 第2電圧変化検出部(第2の電圧変化検出手段) 24 失火判定部(失火判定手段) 25 ピークホールド回路(ピーク電圧記憶手段) 26 分圧回路(第1の基準値設定手段) 27 比較回路(第1の電圧比較手段) 31 サンプルホールド回路(火花放電電圧記憶手段) 32 基準値設定回路(第2の基準値設定手段) 34 充放電回路 35 ピークホールド回路(電圧値記憶保持手段) 36 比較回路(第2の電圧比較手段) 37 分圧回路(基準値設定手段) 43 ダイオード(逆流防止手段) 50 センサ(電圧検出手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 一次電流の断続によって火花放電用の高
電圧を生じる点火コイルの二次回路に点火プラグを接続
し、前記点火プラグと前記点火コイルの前記二次回路と
の間に前記点火プラグから前記二次回路への逆流を防止
する逆流防止手段を備えた点火装置に、前記点火プラグ
の放電電極間の電圧を検出する電圧検出手段を設け、こ
の検出電圧に基づいてガソリン機関の失火状態を検出す
るガソリン機関の失火検出装置において、 前記点火プラグにおける火花放電終了後の前記検出電圧
のピーク電圧を記憶保持するピーク電圧記憶手段、この
ピーク電圧記憶手段に記憶された前記ピーク電圧に基づ
いて前記ピーク電圧より小さい第1の基準値を設定する
第1の基準値設定手段、前記第1の基準値と前記検出電
圧とを比較する第1の電圧比較手段からなる第1の電圧
変化検出手段と、 前記点火プラグにおける火花放電開始後の所定期間に前
記電圧検出手段に検出される火花放電電圧を記憶保持す
る火花放電電圧記憶手段、この火花放電電圧記憶手段に
記憶された前記火花放電電圧に基づいて前記火花放電電
圧より大きい第2の基準値を設定する第2の基準値設定
手段、前記第2の基準値と前記検出電圧とを比較し前記
検出電圧が前記第2の基準値より大きいとき前記検出電
圧を充電し所定の時定数で放電する充放電回路、該充放
電回路の電圧を固定電圧と比較する第2の電圧比較手段
からなる第2の電圧変化検出手段と、 前記第1の電圧変化検出手段および前記第2の電圧変化
検出手段の各比較結果に基づいてガソリン機関の失火検
出を判別する失火判定手段とからなるガソリン機関の失
火検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11074693A JPH06323231A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | ガソリン機関の失火検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11074693A JPH06323231A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | ガソリン機関の失火検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06323231A true JPH06323231A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14543498
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11074693A Pending JPH06323231A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | ガソリン機関の失火検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06323231A (ja) |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP11074693A patent/JPH06323231A/ja active Pending
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