JPH0632806U - 無段変速機のトルクカム機構 - Google Patents

無段変速機のトルクカム機構

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JPH0632806U
JPH0632806U JP7365792U JP7365792U JPH0632806U JP H0632806 U JPH0632806 U JP H0632806U JP 7365792 U JP7365792 U JP 7365792U JP 7365792 U JP7365792 U JP 7365792U JP H0632806 U JPH0632806 U JP H0632806U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルクカム機構を構成するローラーハブに設
けられたローラーの回転の円滑化を図ることを目的とす
る。 【構成】 無断変速機のトルクカム機構を構成するロー
ラーハブ39の外周に突出されたボス41には、ボルト
43を介し抜け止めされた状態でローラー42が転動可
能に取り付けられ、このローラー42の内周面には摩擦
係数の低い材料で形成したブッシュ44が嵌め込まれて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、無段変速機のトルクカム機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
無段変速機は、入力シーブ軸においては接離可能な一対の入力シーブを有し、 この入力シーブと、出力シーブ軸において接離可能に取り付けられた一対の出力 シーブとの間にベルトを巻き掛け、これによって入力シーブ軸の回転を無段階に 変速して出力シーブ軸に伝達するようになっている。 又、変速によっても常にベルトを緊張状態に保持するために、出力シーブ軸側 にはトルクカム機構が設けられており、このトルクカム機構はカム面にローラー が接触する構造となっているが、ローラーがカム面に沿って転動する際に、ロー ラーは該ローラーを支持するローラーハブに軸着されているため、ローラーとロ ーラーハブは鉄製であり、ローラーハブの軸とローラー間の摩擦が大となり、軸 とローラー内周面間の接触により酸化摩耗粉等が発生し、さらに摩擦が増大され てしまいトルクカム機構の推力の発生効率が悪くなるという問題点あった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、ローラーの回転を円 滑化させることを目的とし、その要旨は、入力シーブ軸に取り付けられた接離可 能な一対の入力プーリーシーブと、出力シーブ軸に取り付けられた接離可能な一 対の出力プーリーシーブとの間に巻き掛けられたベルトによって入力シーブ軸の 回転を無段階に変速して出力シーブ軸に伝達し、かつ前記ベルトに張力を与える ために、前記出力側プーリーシーブにおいて固定側プーリーシーブへ接近する方 向へ付勢された可動側プーリーシーブの外側面には、出力シーブ軸と同心でかつ 全周に亘ってカム面が形成されたトルクカムが固設され、該トルクカムに対向す るようにして出力シーブ軸に固定されたローラーハブに前記カム面上を転動する ローラーが回転可能に軸着されてなる無段変速機において、前記ローラーハブの ボスと前記ローラー間の摩擦抵抗を減少させるために該ローラーの内周面に摩擦 係数の低い材料で形成したブッシュを介装させたことである。
【0004】
【作用】
ローラーの内周面には摩擦係数の低い材料で形成したブッシュが嵌め込まれて いるため、このブッシュがローラーハブのボスの外周に接触し、ローラーの転動 時に接触面での摩擦が減少されて、ローラーは円滑に回転することができる。
【0005】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1には無段変速機の概略構成図を、また図2ではトルクカム機構のローラー 周辺を断面図で示し、また図3ではトルクカム機構の分解斜視図を示し、さらに 図4ではトルクカム機構の組付状態の斜視図を、図5ではローラーの分解状態の 断面図を示す。
【0006】 図1の無段変速機において、エンジン等の原動機Eの出力軸1はクラッチ2を 介して同軸のメインドライブシャフト3に連結されている。メインドライブシャ フト3の前方には軸受4を介して入力シーブ軸5が同軸で配置されている。 メインドライブシャフト3及び入力シーブ軸5の側部には前進後退切替用のシ ンクロカップリング6のシャフト7が平行に設置されており、シャフト7に固定 されたカウンタードリブンギヤ8はメインドライブシャフト3に固定されたメイ ンドライブギヤ9と噛み合っている。シンクロカップリング6のシャフト7には 前進側への切替時及び後退側への切替時において、シャフト7の回転が伝達され る前進用カウンターギヤ10と後退用カウンターギヤ11が遊嵌されており、前 進用カウンターギヤ10は入力シーブ軸5の後部に固定された第1シーブ軸ギヤ 12と噛み合う一方、後退用カウンターギヤ11は入力シーブ軸5の中間部に固 定された第2シーブ軸ギヤ13と噛合するアイドラギヤ14と噛み合っている。 入力シーブ軸5の前部には、該入力シーブ軸5に固定された入力固定シーブ15 と、入力シーブ軸5に対し軸方向に摺動可能に取り付けられた入力可動シーブ1 6の軸方向位置を調節するためのシーブ位置調節装置17が設けられている。
【0007】 一方、入力シーブ軸5の側部には該入力シーブ軸5と平行に出力シーブ軸18 が配設されており、出力シーブ軸18には該出力シーブ軸18に固定された出力 固定シーブ19と、出力シーブ軸18に対し軸方向に摺動可能に遊嵌された出力 可動シーブ20とが設けられている。 前記入力固定シーブ15と入力可動シーブ16は対面する側が円錐面状をなし て、相互間にV字溝21を形成し、両者で入力シーブ22を構成している。同様 に、出力固定シーブ19と出力可動シーブ20は対面する側が円錐面状をなして 、相互間にV字溝23を形成し、両者で出力シーブ24を構成している。入力シ ーブ22と出力シーブ24との間にはVベルト25が巻き掛けられており、前記 シーブ位置調節装置17により入力可動シーブ16の位置を調節してV字溝21 の幅を変化させることで、入力シーブ軸5の回転に対する出力シーブ軸18の回 転の速度比を無段階に変更させることができる。
【0008】 入力シーブ軸5と出力シーブ軸18との間には中間軸26が配設されており、 この中間軸26には2方向差動クラッチ27が取り付けられている。 この2方向差動クラッチ27の詳細な説明は省略するが、簡単には、出力シー ブ軸18への動力伝達を運転状態に応じて、この2方向差動クラッチ27を経由 する径路と、前記両シーブ22,24を経由する径路の双方の径路によって行う ようにして、駆動力,加速力の増大とともにVベルト25に加わる負荷を軽減さ せる役目を果たすものである。
【0009】 前記出力シーブ軸18にはデフピニオン28が固定されており、デフピニオン 28はデフアイドラギヤ29に噛み合い、デフアイドラギヤ29はデファレンシ ャル装置30のデフギヤ31と噛み合っている。 32はマイクロプロセッサからなるコンピューターであり、入力シーブ22の 回転速度を検出する入力シーブ回転速度センサー33、出力シーブ24の回転速 度を検出する出力シーブ回転速度センサー34と、入力シーブ22の可動シーブ 16の位置を検出するシーブ位置検出センサー35と、セレクタ36のシフト位 置センサー(図示しない)からの信号が入力されており、コンピューター32は これらの信号に基づいてシーブ位置調節装置17を制御し、入力シーブ22を運 転状態に見合った溝幅に調節する。
【0010】 ところで、出力シーブ24には変速によっても常にVベルト25を緊張状態に 保持するためにトルクカム機構が設けられている。即ち、出力シーブ24におけ る出力可動シーブ20の外側面にはリング状に形成されたトルクカム37がボル ト等により出力可動シーブ20と同心で取り付けられている。トルクカム37の 外側面には図3及び図4に示すようなカム面38が形成されており、このカム面 38はトルクカム37の外側面を3つに等分して形成され、それぞれ同形状の起 伏を有したカム面となっている。そして、各カム面38は内周側から外周側にか けて昇り勾配となるテーパー面となっている。
【0011】 一方、トルクカム37に対向するようにして出力シーブ軸18にはローラーハ ブ39が固定されている。ローラーハブ39は出力可動シーブ20に対向する側 が開口する円筒形状に形成されるとともに、この円筒部分の内側には出力可動シ ーブ20を出力固定シーブ19側へ押し付ける方向に作用するばね40の片側が 収納されている。 又、ローラーハブ39の円筒部分における外側面には等角度毎に図示3個所の ボス41が径方向へ一体に突出形成されている。各ボス41にはローラー42が それぞれ遊転自在に嵌め込まれており、ローラー42の外周面は前記トルクカム 37のカム面38と適合可能なテーパー状に形成されており、本例では図5に示 すように、ローラー42の内周面にはブッシュ44が嵌め込まれたものとなって いる。このブッシュ44は、例えば四フッ化エチレンを含んだポリエーテルエー テルケトン等の材料で筒状に形成したものであり、極めて摩擦係数が低く潤滑性 に優れたものとなっている。また、ローラー42は前記ボス41にボルト43を 介し抜け止めされた状態で取り付けられるが、ボルト43の内側にはワッシャー 46と、さらに内側にローラー42と当接状に樹脂シート45が介装される。こ の樹脂シート45も摩擦係数の低い潤滑性に優れた樹脂材料で形成されたもので ある。
【0012】 次に、このように構成された無段変速機の作用を説明する。 原動機Eの駆動によってクラッチ2及びシンクロカップリング6を介して入力 シーブ軸5が回転する。そして、入力シーブ22では運転状況に応じてシーブ位 置調節装置17が入力可動シーブ16の位置を制御し、V字溝21の溝幅が調節 されるため、Vベルト25の巻き掛け径が自動的に変動する。 一方、出力シーブ24では前述したVベルト25の巻き掛け径の変動に伴って 出力可動シーブ20が軸変位するが、可動シーブ20はばね40にて固定シーブ 19側へ押されており、又、各ローラー42とカム面38との圧接を通じてVベ ルト25は常に緊張状態で出力シーブ24に対する駆動力の伝達を行い、これに より出力シーブ軸18の回転が無段階に変速される。この間、ローラーハブ39 の回転によって各ローラー42は自転し、カム面38に沿ってローラー42が円 滑に移動してカム推力が確保される。なお、本例においてはローラー42の内周 面にはブッシュ44が嵌め込まれており、さらにローラー42とボルト43の当 接部には樹脂シート45が介装されているため、ブッシュ44と樹脂シート45 は極めて摩擦係数の低い潤滑性に優れたものであり、ローラー42がボス41の 外周で回転する際の摩擦抵抗が減少され、ローラー42は円滑に回転するため、 カム推力発生効率が向上し安定したものとなる。
【0013】
【考案の効果】
本考案は、入力シーブ軸に取り付けられた接離可能な一対の入力プーリーシー ブと、出力シーブ軸に取り付けられた接離可能な一対の出力プーリーシーブとの 間に巻き掛けられたベルトによって入力シーブ軸の回転を無段階に変速して出力 シーブ軸に伝達し、かつ前記ベルトに張力を与えるために、前記出力側プーリー シーブにおいて固定側プーリーシーブへ接近する方向へ付勢された可動側プーリ ーシーブの外側面には、出力シーブ軸と同心でかつ全周に亘ってカム面が形成さ れたトルクカムが固設され、該トルクカムに対向するようにして出力シーブ軸に 固定されたローラーハブに前記カム面上を転動するローラーが回転可能に軸着さ れてなる無段変速機において、前記ローラーハブのボスと前記ローラー間の摩擦 抵抗を減少させるために該ローラーの内周面に摩擦係数の低い材料で形成したブ ッシュを介装させたことにより、ローラーがカム面に沿って転動移動する際に、 ブッシュにより摩擦抵抗が減少された状態で円滑にローラーは回転することがで き、カム推力の発生効率を向上,安定させることができる効果を有する。
【提出日】平成4年11月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術及びその課題】
無段変速機は、入力シーブ軸においては接離可能な一対の入力シーブを有し、 この入力シーブと、出力シーブ軸において接離可能に取り付けられた一対の出力 シーブとの間にベルトを巻き掛け、これによって入力シーブ軸の回転を無段階に 変速して出力シーブ軸に伝達するようになっている。 又、変速によっても常にベルトを緊張状態に保持するために、出力シーブ軸側 にはトルクカム機構が設けられており、このトルクカム機構はカム面にローラー が接触する構造となっているが、ローラーがカム面に沿って転動する際に、ロー ラーは該ローラーを支持するローラーハブに軸着されているため、ローラーとロ ーラーハブは鉄製であり、ローラーハブの軸とローラー間の摩擦が大となり、軸 とローラー内周面間の接触により酸化摩耗粉等が発生し、さらに摩擦が増大され てしまいトルクカム機構の推力の発生効率が悪くなるという問題点あった。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機の全体構成図である。
【図2】トルクカム機構のローラー周辺を示す断面図で
ある。
【図3】トルクカム,ローラーハブ等の分解斜視図であ
る。
【図4】トルクカムとローラーハブの組付状態の斜視図
である。
【図5】ローラー周辺の分解斜視図である。
【符号の説明】
5 入力シーブ軸 18 出力シーブ軸 22 入力シーブ 24 出力シーブ 25 Vベルト 37 トルクカム 38 カム面 39 ローラーハブ 41 ボス 42 ローラー 43 ボルト 44 ブッシュ 45 樹脂シート 46 ワッシャー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力シーブ軸に取り付けられた接離可能
    な一対の入力プーリーシーブと、出力シーブ軸に取り付
    けられた接離可能な一対の出力プーリーシーブとの間に
    巻き掛けられたベルトによって入力シーブ軸の回転を無
    段階に変速して出力シーブ軸に伝達し、かつ前記ベルト
    に張力を与えるために、前記出力側プーリーシーブにお
    いて固定側プーリーシーブへ接近する方向へ付勢された
    可動側プーリーシーブの外側面には、出力シーブ軸と同
    心でかつ全周に亘ってカム面が形成されたトルクカムが
    固設され、該トルクカムに対向するようにして出力シー
    ブ軸に固定されたローラーハブに前記カム面上を転動す
    るローラーが回転可能に軸着されてなる無段変速機にお
    いて、前記ローラーハブのボスと前記ローラー間の摩擦
    抵抗を減少させるために該ローラーの内周面に摩擦係数
    の低い材料で形成したブッシュを介装させたことを特徴
    とする無段変速機のトルクカム機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164042A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Zahnradfab Friedrichshafen Ag 巻掛け伝動式無段変速機

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0238554U (ja) * 1988-09-06 1990-03-14
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