JPH06329697A - 骨疾患治療剤 - Google Patents
骨疾患治療剤Info
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- JPH06329697A JPH06329697A JP5624394A JP5624394A JPH06329697A JP H06329697 A JPH06329697 A JP H06329697A JP 5624394 A JP5624394 A JP 5624394A JP 5624394 A JP5624394 A JP 5624394A JP H06329697 A JPH06329697 A JP H06329697A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 血液中で分解されることなく、骨に選択的に
吸着して、骨に対する薬理作用を十分に発揮でき、かつ
副作用、特に子宮の肥大が少なく、安全性が高い骨疾患
治療剤、更には水に対する溶解性に優れた骨疾患治療剤
を提供する。 【構成】 下記式 〔式中、A−O−は、ヒト骨吸収抑制活性または骨形成
促進活性を有するステロイド系ホルモン、合成エストロ
ゼン、及び植物エストロゼンから選ばれる1種の残基
を、R1は、低級アルキレン基又は低級ヒドロキシアル
キレン基を、R2は、水素原子又は水酸基をそれぞれ表
す。〕で表される化合物及び/又はその薬学上許容され
る塩を有効成分とする骨疾患治療剤。
吸着して、骨に対する薬理作用を十分に発揮でき、かつ
副作用、特に子宮の肥大が少なく、安全性が高い骨疾患
治療剤、更には水に対する溶解性に優れた骨疾患治療剤
を提供する。 【構成】 下記式 〔式中、A−O−は、ヒト骨吸収抑制活性または骨形成
促進活性を有するステロイド系ホルモン、合成エストロ
ゼン、及び植物エストロゼンから選ばれる1種の残基
を、R1は、低級アルキレン基又は低級ヒドロキシアル
キレン基を、R2は、水素原子又は水酸基をそれぞれ表
す。〕で表される化合物及び/又はその薬学上許容され
る塩を有効成分とする骨疾患治療剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、骨疾患治療剤に関し、
詳しくはステロイド系ホルモン等とビスフォスフォン化
された化合物の残基を結合させた化合物及び/又はその
薬学上許容される塩を含有する骨疾患治療剤に関する。
詳しくはステロイド系ホルモン等とビスフォスフォン化
された化合物の残基を結合させた化合物及び/又はその
薬学上許容される塩を含有する骨疾患治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、骨疾患の治療には、カルシウム
剤、活性ビタミンDの投与、カルシトニン製剤筋注等の
他に、17β−エストラジオール、ノルエタンドロロン
などのステロイド系ホルモンあるいは合成エストロゼ
ン、植物エストロゼン等が用いられている。しかし、こ
の場合、副作用として子宮に対する女性ホルモン作用の
発現や肝障害などが報告されている。
剤、活性ビタミンDの投与、カルシトニン製剤筋注等の
他に、17β−エストラジオール、ノルエタンドロロン
などのステロイド系ホルモンあるいは合成エストロゼ
ン、植物エストロゼン等が用いられている。しかし、こ
の場合、副作用として子宮に対する女性ホルモン作用の
発現や肝障害などが報告されている。
【0003】そこで、上記副作用を回避するために、骨
に親和性のある化合物としてよく知られる、テトラサイ
クリン、ポリマロネートあるいは、フォスフォネート類
と上記ステロイド系ホルモンとを結合させて、ステロイ
ド系ホルモンを子宮よりも骨に選択的に集積させるとい
う試みがなされている。
に親和性のある化合物としてよく知られる、テトラサイ
クリン、ポリマロネートあるいは、フォスフォネート類
と上記ステロイド系ホルモンとを結合させて、ステロイ
ド系ホルモンを子宮よりも骨に選択的に集積させるとい
う試みがなされている。
【0004】しかし、この場合にも、骨親和性化合物と
ステロイド系ホルモンの結合物は、結合方法によって
は、血液中の分解酵素の働きでその結合が切れ、遊離し
たステロイド系ホルモンは、骨に選択的に吸着できない
ことがある。そうならないためには、両者を特別な結合
方法で結合しなければならない。
ステロイド系ホルモンの結合物は、結合方法によって
は、血液中の分解酵素の働きでその結合が切れ、遊離し
たステロイド系ホルモンは、骨に選択的に吸着できない
ことがある。そうならないためには、両者を特別な結合
方法で結合しなければならない。
【0005】この様な試みの例としては、特開平4−3
52795号において、カルバメートまたはカルボネー
ト型結合により、アミノ又はヒドロキシルアルキル−
1,1−ビスフォスフォン酸とヒドロキシ含有ステロイ
ド系ホルモンを結合させた骨に局所的な治療効果を示す
新規な骨作用剤として報告されているが、これが、実際
に骨に選択的に吸着してその薬理作用を示すかどうかは
明らかではない。また、水に対する溶解性の点でも問題
が残されている。
52795号において、カルバメートまたはカルボネー
ト型結合により、アミノ又はヒドロキシルアルキル−
1,1−ビスフォスフォン酸とヒドロキシ含有ステロイ
ド系ホルモンを結合させた骨に局所的な治療効果を示す
新規な骨作用剤として報告されているが、これが、実際
に骨に選択的に吸着してその薬理作用を示すかどうかは
明らかではない。また、水に対する溶解性の点でも問題
が残されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、血液中で分解されることなく、
骨に選択的に吸着して、骨に対する薬理作用を十分に発
揮でき、かつ副作用の少ない安全な骨疾患治療剤、更に
は水に対する溶解性に優れた骨疾患治療剤を提供するこ
とを課題とする。
らなされたものであり、血液中で分解されることなく、
骨に選択的に吸着して、骨に対する薬理作用を十分に発
揮でき、かつ副作用の少ない安全な骨疾患治療剤、更に
は水に対する溶解性に優れた骨疾患治療剤を提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を行った結果、ビスフォスフォ
ン化された化合物とステロイド系ホルモン、合成エスト
ロゼン、植物エストロゼン等をアルキレン基またはヒド
ロキシアルキレン基を用いたエーテル結合で結合すれ
ば、この化合物は血液中で分解せずに選択的に骨に運ば
れて骨に吸着し、その一部は結合が切れてステロイド系
ホルモンが遊離して骨に作用し、その作用は骨吸収抑制
作用のみならず、骨形成促進作用をも有することを見出
し、また、前記ビスフォスフォン化された化合物がヒド
ロキシアルキル−1,1,−ジフォスフォン酸の場合に
は上記特徴に加えて、水溶性にも優れることを見出し、
本発明を完成するに至った。
解決するために鋭意研究を行った結果、ビスフォスフォ
ン化された化合物とステロイド系ホルモン、合成エスト
ロゼン、植物エストロゼン等をアルキレン基またはヒド
ロキシアルキレン基を用いたエーテル結合で結合すれ
ば、この化合物は血液中で分解せずに選択的に骨に運ば
れて骨に吸着し、その一部は結合が切れてステロイド系
ホルモンが遊離して骨に作用し、その作用は骨吸収抑制
作用のみならず、骨形成促進作用をも有することを見出
し、また、前記ビスフォスフォン化された化合物がヒド
ロキシアルキル−1,1,−ジフォスフォン酸の場合に
は上記特徴に加えて、水溶性にも優れることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、化2の構造式で表され
る化合物及び/又はその薬学上許容される塩を有効成分
として含有する骨疾患治療剤である。
る化合物及び/又はその薬学上許容される塩を有効成分
として含有する骨疾患治療剤である。
【0009】
【化2】
【0010】ただし、化2中、A−O−は、ヒト骨吸収
抑制活性または骨形成促進活性を有するステロイド系ホ
ルモン、合成エストロゼン、及び植物エストロゼンから
選ばれる1種の残基を、R1は、低級アルキレン基又は
低級ヒドロキシアルキレン基を、R2は、水素原子又は
水酸基をそれぞれ表す。
抑制活性または骨形成促進活性を有するステロイド系ホ
ルモン、合成エストロゼン、及び植物エストロゼンから
選ばれる1種の残基を、R1は、低級アルキレン基又は
低級ヒドロキシアルキレン基を、R2は、水素原子又は
水酸基をそれぞれ表す。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
骨疾患治療剤は、上記化2式で表される化合物及び/又
はその薬学上許容される塩の1種又は2種以上を有効成
分とする。
骨疾患治療剤は、上記化2式で表される化合物及び/又
はその薬学上許容される塩の1種又は2種以上を有効成
分とする。
【0012】ここで上記化2式中、R1は、低級アルキ
レン基又は低級ヒドロキシアルキレン基を示すが、これ
らの基の炭素数は何れも、好ましくは1〜10、より好
ましくは1〜6、更に好ましくは1〜4である。また、
低級ヒドロキシアルキレン基の有する水酸基の数は特に
制限されず、1あるいは2以上である。
レン基又は低級ヒドロキシアルキレン基を示すが、これ
らの基の炭素数は何れも、好ましくは1〜10、より好
ましくは1〜6、更に好ましくは1〜4である。また、
低級ヒドロキシアルキレン基の有する水酸基の数は特に
制限されず、1あるいは2以上である。
【0013】上記化2式で表される化合物のうちで、R
1が低級ヒドロキシアルキレン基である化合物、あるい
は、R2が水酸基である化合物は、特に、水に対する溶
解性がよく、これらの化合物の薬学上許容される塩と共
に、本発明においては好ましく用いられる。
1が低級ヒドロキシアルキレン基である化合物、あるい
は、R2が水酸基である化合物は、特に、水に対する溶
解性がよく、これらの化合物の薬学上許容される塩と共
に、本発明においては好ましく用いられる。
【0014】前記ステロイド系ホルモンとしては、蛋白
同化ステロイド、男性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホ
ルモン等が挙げられ、具体的には17β−エストラジオ
ール、テストステロン、ノルエタンドロロン、ナンドロ
ロン、チボロン等が挙げられる。
同化ステロイド、男性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホ
ルモン等が挙げられ、具体的には17β−エストラジオ
ール、テストステロン、ノルエタンドロロン、ナンドロ
ロン、チボロン等が挙げられる。
【0015】また、前記合成エストロゼンとしては、ス
チルベストロール(Stilbestrol)、モノメストロール
(Monomestrol)、ヘキセストロール(Hexestrol)、プ
ロメセストロール(Promethestrol)、ジエネストロー
ル(Dienestrol)、ベンゼストロール(Benzestrol)
が、前記植物エストロゼンとしては、ゲニステイン(Ge
nistein)、ビオカニン(Biochanin)、ホルモノネチン
(Formononetin)、ダイゾイン(Daidzoin)、カンメル
トロール(Canmestrol)、ミロエストロール(Miroestr
ol)がそれぞれ好ましい。
チルベストロール(Stilbestrol)、モノメストロール
(Monomestrol)、ヘキセストロール(Hexestrol)、プ
ロメセストロール(Promethestrol)、ジエネストロー
ル(Dienestrol)、ベンゼストロール(Benzestrol)
が、前記植物エストロゼンとしては、ゲニステイン(Ge
nistein)、ビオカニン(Biochanin)、ホルモノネチン
(Formononetin)、ダイゾイン(Daidzoin)、カンメル
トロール(Canmestrol)、ミロエストロール(Miroestr
ol)がそれぞれ好ましい。
【0016】以下に、前記化2で表される化合物の例と
して、A−O−で表される部分が17β−エストラジオ
ールの二つのヒドロキシル基のうちのどちらか一方のヒ
ドロキシル基が反応した残基である化合物の構造を示
す。
して、A−O−で表される部分が17β−エストラジオ
ールの二つのヒドロキシル基のうちのどちらか一方のヒ
ドロキシル基が反応した残基である化合物の構造を示
す。
【0017】
【化3】
【0018】
【化4】
【0019】ただし、化3及び化4中、R1は、低級ア
ルキレン基又は低級ヒドロキシアルキレン基(低級アル
キレン基の水素原子の1つ又は2つ以上が水酸基に置換
された基)を、R2は、水素原子又は水酸基をそれぞれ
表す。
ルキレン基又は低級ヒドロキシアルキレン基(低級アル
キレン基の水素原子の1つ又は2つ以上が水酸基に置換
された基)を、R2は、水素原子又は水酸基をそれぞれ
表す。
【0020】これらの化合物の製造方法について、まず
化3で表される化合物のR2が水素原子の場合を例にし
て、化5に示す反応式を用いて説明する。
化3で表される化合物のR2が水素原子の場合を例にし
て、化5に示す反応式を用いて説明する。
【0021】
【化5】
【0022】ただし、化5中、R1は低級アルキレン基
又は低級ヒドロキシアルキレン基を、Xはハロゲン原子
を、Bnはベンジル基をそれぞれ表す。尚、化合物3及
び化合物4においては、R1が低級ヒドロキシアルキレ
ン基である場合、そのヒドロキシル基は、t−BuMe
2Si(ターシャリーブチルジメチルシリル)基で保護
されている。
又は低級ヒドロキシアルキレン基を、Xはハロゲン原子
を、Bnはベンジル基をそれぞれ表す。尚、化合物3及
び化合物4においては、R1が低級ヒドロキシアルキレ
ン基である場合、そのヒドロキシル基は、t−BuMe
2Si(ターシャリーブチルジメチルシリル)基で保護
されている。
【0023】NaHのDMF(ジメチルホルムアミド)
溶液に、氷冷下で、17β−エストラジオール(化合物
1)のDMF溶液を滴下後、ハロゲン化アルキルを加え
室温で4時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチル等で
抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結晶化し化合物
2を得る。この化合物2と2,4−ルチジンのCH2C
l2溶液に、氷冷下で、t−BuMe2SiOTf(ター
シャリーブチルジメチルシリルトリフロロメタンスルフ
ォネート)を滴下後、室温で1時間撹拌し、得られた反
応物を酢酸エチル等で抽出した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー等で精製し、化合物3を得る。
溶液に、氷冷下で、17β−エストラジオール(化合物
1)のDMF溶液を滴下後、ハロゲン化アルキルを加え
室温で4時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチル等で
抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結晶化し化合物
2を得る。この化合物2と2,4−ルチジンのCH2C
l2溶液に、氷冷下で、t−BuMe2SiOTf(ター
シャリーブチルジメチルシリルトリフロロメタンスルフ
ォネート)を滴下後、室温で1時間撹拌し、得られた反
応物を酢酸エチル等で抽出した後、シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー等で精製し、化合物3を得る。
【0024】次に、KHのDMF溶液に、氷冷下で、リ
ン酸化合物のDMF溶液を滴下し、30分撹拌後、化合
物3のDMF溶液を滴下し、30℃で9時間撹拌し、得
られた反応物を酢酸エチル等で抽出した後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー等で精製し、化合物4を得
る。この化合物4を1N−塩酸とメタノールの混合溶液
に加え室温で4時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチ
ル等で抽出した後、分取用シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー等で精製し、化合物5を得る。最後に、この化合
物5をメタノールに溶かしPd(OH)2を加えて水素
気流下、室温で1時間撹拌し、得られた反応物を精製す
ると化合物6(化3においてR2が水素原子である化合
物)が得られる。
ン酸化合物のDMF溶液を滴下し、30分撹拌後、化合
物3のDMF溶液を滴下し、30℃で9時間撹拌し、得
られた反応物を酢酸エチル等で抽出した後、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー等で精製し、化合物4を得
る。この化合物4を1N−塩酸とメタノールの混合溶液
に加え室温で4時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチ
ル等で抽出した後、分取用シリカゲル薄層クロマトグラ
フィー等で精製し、化合物5を得る。最後に、この化合
物5をメタノールに溶かしPd(OH)2を加えて水素
気流下、室温で1時間撹拌し、得られた反応物を精製す
ると化合物6(化3においてR2が水素原子である化合
物)が得られる。
【0025】更に、化3で表される化合物でR2が水酸
基である場合について、化6に示す反応式を用いて説明
する。
基である場合について、化6に示す反応式を用いて説明
する。
【0026】
【化6】
【0027】ただし、化6中、R1は、低級アルキレン
基又は低級ヒドロキシアルキレン基を、R3はアルキル
基を、Xはハロゲン原子をそれぞれ表す。尚、化合物8
〜化合物12においては、R1が低級ヒドロキシアルキ
レン基である場合、そのヒドロキシル基はt−BuMe
2Si基で保護されている。
基又は低級ヒドロキシアルキレン基を、R3はアルキル
基を、Xはハロゲン原子をそれぞれ表す。尚、化合物8
〜化合物12においては、R1が低級ヒドロキシアルキ
レン基である場合、そのヒドロキシル基はt−BuMe
2Si基で保護されている。
【0028】NaHのDMF溶液に、氷冷下で、17β
−エストラジオール(化合物1)のDMF溶液を滴下
後、カルボン酸エステルを有するハロゲン化アルキルを
加え室温で4時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチル
等で抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結晶化し化
合物7を得る。この化合物7と2,4−ルチジンのCH
2Cl2溶液に、氷冷下で、t−BuMe2SiOTfを
滴下後、室温で1時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エ
チル等で抽出した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー等で精製し、化合物8を得る。
−エストラジオール(化合物1)のDMF溶液を滴下
後、カルボン酸エステルを有するハロゲン化アルキルを
加え室温で4時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチル
等で抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結晶化し化
合物7を得る。この化合物7と2,4−ルチジンのCH
2Cl2溶液に、氷冷下で、t−BuMe2SiOTfを
滴下後、室温で1時間撹拌し、得られた反応物を酢酸エ
チル等で抽出した後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー等で精製し、化合物8を得る。
【0029】この化合物8に水酸化ナトリウムを反応さ
せ化合物9とし、化合物9のベンゼン溶液に室温にてD
MF及びキサザリルクロリドを滴下し、30分間撹拌し
た後、溶媒を減圧下留去し化合物10(酸クロリド体)
とする。この化合物10をアルゴン気流下、無水エーテ
ルに溶かし、氷冷下、トリイソプロピルフォスファイト
を滴下する。氷冷下で1時間、室温にて18時間、更に
45℃にて30分間撹拌した後、溶媒を減圧下、留去し
化合物11のアシルフォスフォノエステル体を得る。
せ化合物9とし、化合物9のベンゼン溶液に室温にてD
MF及びキサザリルクロリドを滴下し、30分間撹拌し
た後、溶媒を減圧下留去し化合物10(酸クロリド体)
とする。この化合物10をアルゴン気流下、無水エーテ
ルに溶かし、氷冷下、トリイソプロピルフォスファイト
を滴下する。氷冷下で1時間、室温にて18時間、更に
45℃にて30分間撹拌した後、溶媒を減圧下、留去し
化合物11のアシルフォスフォノエステル体を得る。
【0030】アルゴン気流下、ジイソプロピルフォスフ
ァイトとジエチルアミンの無水エーテル溶液に氷冷下、
化合物11の無水エーテル溶液を滴下し2時間半撹拌す
る。溶媒を減圧下、留去し残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー等で精製し化合物12を得る。この化合物12
を1N−塩酸とメタノールの混合溶液に加え室温で4時
間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチル等で抽出した
後、分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー等で精製
し、化合物13を得る。
ァイトとジエチルアミンの無水エーテル溶液に氷冷下、
化合物11の無水エーテル溶液を滴下し2時間半撹拌す
る。溶媒を減圧下、留去し残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー等で精製し化合物12を得る。この化合物12
を1N−塩酸とメタノールの混合溶液に加え室温で4時
間撹拌し、得られた反応物を酢酸エチル等で抽出した
後、分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー等で精製
し、化合物13を得る。
【0031】化合物13の無水クロロホルム溶液にアル
ゴン気流下、氷冷下、トリメチルシリルブロミドを滴下
し、氷冷下1時間、室温にて20時間撹拌する。氷冷
下、水を加え室温にて1時間撹拌した後、反応液を減圧
下濃縮し、得られた粉末をベンゼン等で洗い、化合物1
4(化3においてR2が水酸基である化合物)を得る。
ゴン気流下、氷冷下、トリメチルシリルブロミドを滴下
し、氷冷下1時間、室温にて20時間撹拌する。氷冷
下、水を加え室温にて1時間撹拌した後、反応液を減圧
下濃縮し、得られた粉末をベンゼン等で洗い、化合物1
4(化3においてR2が水酸基である化合物)を得る。
【0032】尚、合成エストロゼン及び植物エストロゼ
ンのフェノール性ヒドロキシルを介しても、上記と同様
の方法により、ビスフォスフォン化された化合物の残基
を導入することができる。
ンのフェノール性ヒドロキシルを介しても、上記と同様
の方法により、ビスフォスフォン化された化合物の残基
を導入することができる。
【0033】次に、もう一つの例である化4で表される
化合物のうち、R2が水素原子であるものの製造方法に
ついて、化7に示す反応式を用いて説明する。
化合物のうち、R2が水素原子であるものの製造方法に
ついて、化7に示す反応式を用いて説明する。
【0034】
【化7】
【0035】ただし、化7中、R1は低級アルキレン基
又は、ベンジル基等でヒドロキシル基が保護された低級
ヒドロキシアルキレン基を、Bnはベンジル基をそれぞ
れ表す。尚、化合物22においては、R1は低級アルキ
レン基又は低級ヒドロキシアルキレン基を表す。
又は、ベンジル基等でヒドロキシル基が保護された低級
ヒドロキシアルキレン基を、Bnはベンジル基をそれぞ
れ表す。尚、化合物22においては、R1は低級アルキ
レン基又は低級ヒドロキシアルキレン基を表す。
【0036】NaHのDMF溶液に、氷冷下で、エスト
ロン(化合物15)を加え、10分間撹拌後、ベンジル
クロリドを滴下し、室温で1時間撹拌し、得られた反応
物を酢酸エチルで抽出した後、クロロホルム−ヘキサン
等で結晶化し化合物16を得る。化合物16、2価アル
コール、p−トルエンスルホン酸水和物及びベンゼンを
混合、加温、撹拌し、ディーンスターク管を用いて水を
分別しながら16時間反応させる。得られた反応物を酢
酸エチルで抽出した後、クロロホルム−ヘキサン等で結
晶化して化合物17を得る。
ロン(化合物15)を加え、10分間撹拌後、ベンジル
クロリドを滴下し、室温で1時間撹拌し、得られた反応
物を酢酸エチルで抽出した後、クロロホルム−ヘキサン
等で結晶化し化合物16を得る。化合物16、2価アル
コール、p−トルエンスルホン酸水和物及びベンゼンを
混合、加温、撹拌し、ディーンスターク管を用いて水を
分別しながら16時間反応させる。得られた反応物を酢
酸エチルで抽出した後、クロロホルム−ヘキサン等で結
晶化して化合物17を得る。
【0037】THF(テトラヒドロフラン)に、アルゴ
ン気流下0℃でAlCl3を加え、次いでLiAlH4を
少量づつ加え、さらに化合物17のTHF溶液を滴下
し、還流下で3時間撹拌する。この反応液をエーテルで
希釈しNa2SO4・10H2Oを加え12時間撹拌後、
析出したAl(OH)3を濾別し、濾液より化合物18
を得る。この化合物18のピリジン溶液に、氷冷下でメ
タンスルホニルクロリドを滴下し室温で2時間撹拌し、
酢酸エチルで抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結
晶化して化合物19を得る。この化合物19及びNaI
をジグライムに溶かし、還流下、1時間撹拌し、酢酸エ
チルで抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結晶化し
て化合物20を得る。
ン気流下0℃でAlCl3を加え、次いでLiAlH4を
少量づつ加え、さらに化合物17のTHF溶液を滴下
し、還流下で3時間撹拌する。この反応液をエーテルで
希釈しNa2SO4・10H2Oを加え12時間撹拌後、
析出したAl(OH)3を濾別し、濾液より化合物18
を得る。この化合物18のピリジン溶液に、氷冷下でメ
タンスルホニルクロリドを滴下し室温で2時間撹拌し、
酢酸エチルで抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結
晶化して化合物19を得る。この化合物19及びNaI
をジグライムに溶かし、還流下、1時間撹拌し、酢酸エ
チルで抽出した後、酢酸エチル−ヘキサン等で結晶化し
て化合物20を得る。
【0038】次に、KHのDMF溶液に、氷冷下で、リ
ン酸化合物のDMF溶液を滴下し、30分間撹拌後、化
合物20のDMF溶液を滴下し、30℃で48時間撹拌
し、酢酸エチル等で抽出した後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー等で精製して化合物21を得る。この化
合物21のメタノール溶液に、Pd(OH)2を加え、
水素気流下、室温で4時間撹拌し、得られた反応物を精
製すると化合物22(化4においてR2が水素原子の化
合物)が得られる。
ン酸化合物のDMF溶液を滴下し、30分間撹拌後、化
合物20のDMF溶液を滴下し、30℃で48時間撹拌
し、酢酸エチル等で抽出した後、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー等で精製して化合物21を得る。この化
合物21のメタノール溶液に、Pd(OH)2を加え、
水素気流下、室温で4時間撹拌し、得られた反応物を精
製すると化合物22(化4においてR2が水素原子の化
合物)が得られる。
【0039】更に、化4で表される化合物のうち、R2
が水酸基であるものの製造方法について、化8に示す反
応式を用いて説明する。
が水酸基であるものの製造方法について、化8に示す反
応式を用いて説明する。
【0040】
【化8】
【0041】ただし、化8中、R4は、低級アルキレン
基又は、ベンジル基等でヒドロキシル基が保護された低
級ヒドロキシアルキレン基を、Bnはベンジル基をそれ
ぞれ表す。尚、化合物28及び化合物29においては、
R4は、低級アルキレン基又は低級ヒドロキシアルキレ
ン基を表す。また、出発物質である化合物23は、上記
化7中の化合物18のうちR1がR4・CH2である化合
物であり、この化合物は上記の製造方法と同様の製造方
法により得られるものである。
基又は、ベンジル基等でヒドロキシル基が保護された低
級ヒドロキシアルキレン基を、Bnはベンジル基をそれ
ぞれ表す。尚、化合物28及び化合物29においては、
R4は、低級アルキレン基又は低級ヒドロキシアルキレ
ン基を表す。また、出発物質である化合物23は、上記
化7中の化合物18のうちR1がR4・CH2である化合
物であり、この化合物は上記の製造方法と同様の製造方
法により得られるものである。
【0042】化合物23のアセトン溶液に氷冷下、2.
8NJones試薬(酸化クロム(VI)−硫酸)を橙緑
色を帯びるまで加え、1時間半撹拌する。反応液にイソ
プロピルアルコールを加え、過剰の酸化剤を分解した
後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、水洗、脱水
(Na2SO4)後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー等で精製し化合物24を得
る。
8NJones試薬(酸化クロム(VI)−硫酸)を橙緑
色を帯びるまで加え、1時間半撹拌する。反応液にイソ
プロピルアルコールを加え、過剰の酸化剤を分解した
後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出、水洗、脱水
(Na2SO4)後、溶媒を留去する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー等で精製し化合物24を得
る。
【0043】化合物24のベンゼン溶液に室温にてDM
F及びキサザリルクロリドを滴下し、30分間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去し化合物25(酸クロリド体)と
する。この化合物25をアルゴン気流下、無水エーテル
及び無水塩化メチレンに溶かし、氷冷下、トリイソプロ
ピルフォスファイトを滴下して、氷冷下で1時間、室温
にて18時間、更に45℃にて30分間撹拌した後、溶
媒を減圧下、留去し化合物26(アシルフォスフォノエ
ステル体)とする。
F及びキサザリルクロリドを滴下し、30分間撹拌した
後、溶媒を減圧下留去し化合物25(酸クロリド体)と
する。この化合物25をアルゴン気流下、無水エーテル
及び無水塩化メチレンに溶かし、氷冷下、トリイソプロ
ピルフォスファイトを滴下して、氷冷下で1時間、室温
にて18時間、更に45℃にて30分間撹拌した後、溶
媒を減圧下、留去し化合物26(アシルフォスフォノエ
ステル体)とする。
【0044】アルゴン気流下、ジイソプロピルフォスフ
ァイトとジエチルアミンの無水エーテル溶液に氷冷下、
化合物26の無水エーテル溶液を滴下し2時間半撹拌し
た後、溶媒を減圧下、留去し残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー等で精製し化合物27を得る。
ァイトとジエチルアミンの無水エーテル溶液に氷冷下、
化合物26の無水エーテル溶液を滴下し2時間半撹拌し
た後、溶媒を減圧下、留去し残渣をシリカゲルクロマト
グラフィー等で精製し化合物27を得る。
【0045】化合物27のメタノール溶液にPd(O
H)2を加え、水素気流下室温にて20分間撹拌した
後、反応液を濾過し、濾液を減圧下、濃縮して化合物2
8を得る。化合物28の無水クロロホルム溶液にアルゴ
ン気流下、氷冷下、トリメチルシリルブロミドを滴下
し、氷冷下1時間、室温にて20時間撹拌する。これ
に、氷冷下、水を加え室温にて1時間撹拌した後、反応
液を減圧下濃縮し、得られた粉末をベンゼン等で洗い、
化合物29(化4においてR2が水酸基の化合物)を得
る。
H)2を加え、水素気流下室温にて20分間撹拌した
後、反応液を濾過し、濾液を減圧下、濃縮して化合物2
8を得る。化合物28の無水クロロホルム溶液にアルゴ
ン気流下、氷冷下、トリメチルシリルブロミドを滴下
し、氷冷下1時間、室温にて20時間撹拌する。これ
に、氷冷下、水を加え室温にて1時間撹拌した後、反応
液を減圧下濃縮し、得られた粉末をベンゼン等で洗い、
化合物29(化4においてR2が水酸基の化合物)を得
る。
【0046】また、上記の製造方法は、本発明に用いる
上記化2で示される化合物の製造過程を例示的に示した
ものであり、これによって、出発物質あるいは処理条件
等の製造方法が限定されるものではない。
上記化2で示される化合物の製造過程を例示的に示した
ものであり、これによって、出発物質あるいは処理条件
等の製造方法が限定されるものではない。
【0047】本発明の骨疾患治療剤は、上記化合物及び
/又はその薬学上許容される塩を1種あるいは2種以上
配合したものである。本発明の骨疾患治療剤の剤型は、
特に限定されないが、一般に製剤上許容される無害の一
種、或は数種のベヒクル、坦体、賦形剤、統合剤、防腐
剤、安定剤、香味剤等と共に混和して、錠剤、顆粒剤、
カプセル剤、水薬等の内服剤、軟膏剤、クリーム、水剤
等の外用剤、無菌溶液剤、懸濁液剤等の注射剤とするこ
とができる。これらは、従来公知の技術を用いて製造す
ることができる。
/又はその薬学上許容される塩を1種あるいは2種以上
配合したものである。本発明の骨疾患治療剤の剤型は、
特に限定されないが、一般に製剤上許容される無害の一
種、或は数種のベヒクル、坦体、賦形剤、統合剤、防腐
剤、安定剤、香味剤等と共に混和して、錠剤、顆粒剤、
カプセル剤、水薬等の内服剤、軟膏剤、クリーム、水剤
等の外用剤、無菌溶液剤、懸濁液剤等の注射剤とするこ
とができる。これらは、従来公知の技術を用いて製造す
ることができる。
【0048】例えば、上記化合物及び/又はその塩とコ
ーンスターチ、ゼラチン等の結合剤、微晶性セルロース
等の賦形剤、馬鈴薯デンプン、アルギン酸ナトリウム等
の膨化剤、乳糖、ショ糖等の甘味剤等を配剤して散剤、
錠剤、顆粒剤、カプセル剤とすることができる。また、
注射剤とする場合は、溶媒は注射用蒸留水、又はポリエ
チレングリコール等が使用され、或はこれに分散剤、緩
衝剤、防腐剤、抗酸化剤等を必要に応じて添加してもよ
い。外用剤とする場合には、基剤としてワセリン、パラ
フィン、油脂類、ラノリン等を使用することができる。
ーンスターチ、ゼラチン等の結合剤、微晶性セルロース
等の賦形剤、馬鈴薯デンプン、アルギン酸ナトリウム等
の膨化剤、乳糖、ショ糖等の甘味剤等を配剤して散剤、
錠剤、顆粒剤、カプセル剤とすることができる。また、
注射剤とする場合は、溶媒は注射用蒸留水、又はポリエ
チレングリコール等が使用され、或はこれに分散剤、緩
衝剤、防腐剤、抗酸化剤等を必要に応じて添加してもよ
い。外用剤とする場合には、基剤としてワセリン、パラ
フィン、油脂類、ラノリン等を使用することができる。
【0049】ここで上記化合物のうちR1がヒドロキシ
ルアルキレン基である化合物及び/又はその塩、あるい
はR2が水酸基である化合物及び/又はその塩を用いる
と、これらが水溶性に優れるため、製剤化に際しては有
利な場合が多い。
ルアルキレン基である化合物及び/又はその塩、あるい
はR2が水酸基である化合物及び/又はその塩を用いる
と、これらが水溶性に優れるため、製剤化に際しては有
利な場合が多い。
【0050】投与量に関しては、患者の年齢、疾患の種
類、症状等により異なるが、一般には、成人1人1日当
り経口投与では、上記化合物あるいはその塩の量とし
て、0.1mg〜10g、注射剤の場合、0.01mg
〜1g、外用剤として、0.1mg〜50gの範囲で用
いることにより、所期の効果が期待できる。
類、症状等により異なるが、一般には、成人1人1日当
り経口投与では、上記化合物あるいはその塩の量とし
て、0.1mg〜10g、注射剤の場合、0.01mg
〜1g、外用剤として、0.1mg〜50gの範囲で用
いることにより、所期の効果が期待できる。
【0051】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。はじめ
に、本発明に用いる化合物の製造例を説明する。
に、本発明に用いる化合物の製造例を説明する。
【0052】
【製造例1】2.4gの55%NaHを20mLのDM
Fに溶解した溶液に、氷冷下で、30mLのDMFに1
7β−エストラジオール(前記化5中1で示される化合
物)10gを溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、
1,3−ジブロモプロパン37.4mLを加え、室温で
4時間撹拌した。その後、反応液を氷水に注ぎ酢酸エチ
ルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、MgSO4を用
いて脱水した後、溶媒を留去した。さらに、減圧下で、
過剰の1,3−ジブロモプロパンを留去し、その残渣を
酢酸エチル−ヘキサンで結晶化し、3−(3−ブロモプ
ロピルオキシ)−17β−ヒドロキシ−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン(前記化5中2で示される化
合物のうちX=Br、R1=(CH2)3の化合物)1
1.4g(収率78.8%)を得た。
Fに溶解した溶液に、氷冷下で、30mLのDMFに1
7β−エストラジオール(前記化5中1で示される化合
物)10gを溶解した溶液を滴下した。滴下終了後、
1,3−ジブロモプロパン37.4mLを加え、室温で
4時間撹拌した。その後、反応液を氷水に注ぎ酢酸エチ
ルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、MgSO4を用
いて脱水した後、溶媒を留去した。さらに、減圧下で、
過剰の1,3−ジブロモプロパンを留去し、その残渣を
酢酸エチル−ヘキサンで結晶化し、3−(3−ブロモプ
ロピルオキシ)−17β−ヒドロキシ−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン(前記化5中2で示される化
合物のうちX=Br、R1=(CH2)3の化合物)1
1.4g(収率78.8%)を得た。
【0053】上記3−(3−ブロモプロピルオキシ)−
17β−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−
トリエン200mgと0.12mLの2,4−ルチジン
を1mLのCH2Cl2に溶かした溶液に、氷冷下で、
0.175mLのt−BuMe 2SiOTfを滴下後、
室温で1時間撹拌した。その後、反応液を氷水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、MgS
O4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−(3
−ブロモプロピルオキシ)−17β−ターシャリーブチ
ルジメチルシリルオキシ−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン(前記化5中3で示される化合物のうち
X=Br、R1=(CH2)3の化合物)190mg(収
率74.5%)を得た。
17β−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5(10)−
トリエン200mgと0.12mLの2,4−ルチジン
を1mLのCH2Cl2に溶かした溶液に、氷冷下で、
0.175mLのt−BuMe 2SiOTfを滴下後、
室温で1時間撹拌した。その後、反応液を氷水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、MgS
O4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−(3
−ブロモプロピルオキシ)−17β−ターシャリーブチ
ルジメチルシリルオキシ−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン(前記化5中3で示される化合物のうち
X=Br、R1=(CH2)3の化合物)190mg(収
率74.5%)を得た。
【0054】340mgの35%KHを5mLのDMF
に溶解した溶液に、氷冷下で、5mLDMFにテトラベ
ンジルジフォスフォネート1.25gを溶解した溶液を
滴下し、30分撹拌後、さらに、上記3−(3−ブロモ
プロピルオキシ)−17β−ターシャリーブチルジメチ
ルシリルオキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン1.0gをDMF5mLに溶解した溶液を滴下し、
30℃で9時間撹拌した。その後、反応液を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、MgS
O4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−
(4,4−ジフォスフォノブチルオキシ)−17β−タ
ーシャリーブチルジメチルシリルオキシ−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン テトラベンジルエステ
ル(前記化5中4で示される化合物のうちR1=(C
H2)3の化合物)980mg(収率51.6%)を得
た。
に溶解した溶液に、氷冷下で、5mLDMFにテトラベ
ンジルジフォスフォネート1.25gを溶解した溶液を
滴下し、30分撹拌後、さらに、上記3−(3−ブロモ
プロピルオキシ)−17β−ターシャリーブチルジメチ
ルシリルオキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン1.0gをDMF5mLに溶解した溶液を滴下し、
30℃で9時間撹拌した。その後、反応液を水に注ぎ、
酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、MgS
O4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−
(4,4−ジフォスフォノブチルオキシ)−17β−タ
ーシャリーブチルジメチルシリルオキシ−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン テトラベンジルエステ
ル(前記化5中4で示される化合物のうちR1=(C
H2)3の化合物)980mg(収率51.6%)を得
た。
【0055】上記3−(4,4−ジフォスフォノブチル
オキシ)−17β−ターシャリーブチルジメチルシリル
オキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン テ
トラベンジルエステル200mgを1N−塩酸0.3m
Lとメタノール4mLの混合溶液に加え室温で4時間撹
拌した。その後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出し、得られた抽出物を水洗し、MgSO4を用いて脱
水した後、溶媒を留去し、その残渣を分取用シリカゲル
薄層クロマトグラフィーで精製し、3−(4,4−ジフ
ォスフォノブチルオキシ)−17β−ヒドロキシ−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン テトラベンジル
エステル(前記化5中5で示される化合物のうちR1=
(CH2)3の化合物)153mg(収率86.5%)を
得た。
オキシ)−17β−ターシャリーブチルジメチルシリル
オキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン テ
トラベンジルエステル200mgを1N−塩酸0.3m
Lとメタノール4mLの混合溶液に加え室温で4時間撹
拌した。その後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出し、得られた抽出物を水洗し、MgSO4を用いて脱
水した後、溶媒を留去し、その残渣を分取用シリカゲル
薄層クロマトグラフィーで精製し、3−(4,4−ジフ
ォスフォノブチルオキシ)−17β−ヒドロキシ−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン テトラベンジル
エステル(前記化5中5で示される化合物のうちR1=
(CH2)3の化合物)153mg(収率86.5%)を
得た。
【0056】上記3−(4,4−ジフォスフォノブチル
オキシ)−17β−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン テトラベンジルエステル830m
gを30mLのメタノールに溶かし、さらに150mg
のPd(OH)2を加え、水素気流下、室温で1時間撹
拌した。その後、反応液にDMFを加えて、Pd(O
H)2を濾別した。濾液を濃縮して得られた残渣をメタ
ノールで洗浄し、3−(4,4−ジフォスフォノブチル
オキシ)−17β−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン(前記化5中6で示される化合物の
うちR1=(CH2)3の化合物)380mg(収率7
9.4%)を得た。得られた試料の融点は239〜24
0℃であった。また、以下に、試料の核磁気共鳴(NM
R)スペクトルを示す。
オキシ)−17β−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン テトラベンジルエステル830m
gを30mLのメタノールに溶かし、さらに150mg
のPd(OH)2を加え、水素気流下、室温で1時間撹
拌した。その後、反応液にDMFを加えて、Pd(O
H)2を濾別した。濾液を濃縮して得られた残渣をメタ
ノールで洗浄し、3−(4,4−ジフォスフォノブチル
オキシ)−17β−ヒドロキシ−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン(前記化5中6で示される化合物の
うちR1=(CH2)3の化合物)380mg(収率7
9.4%)を得た。得られた試料の融点は239〜24
0℃であった。また、以下に、試料の核磁気共鳴(NM
R)スペクトルを示す。
【0057】NMRδ(DMSO−d6) 0.67(3H,s,18−H3) 2.64〜2.80(2H,m,6−H2) 3.49(1H,t,J=5Hz,17α−H) 3.80〜3.91(2H,m,−OCH2−) 6.59(1H,d,J=2Hz,4−H) 6.65(1H,dd,J=9,2Hz,2−H) 7.13(1H,d,J=9Hz,1−H)
【0058】
【製造例2】1.1gのNaHを15mLのDMFに溶
解した溶液に、氷冷下で、エストロン(前記化7中15
で示される化合物)を加え、10分間撹拌後、さらにベ
ンヂルクロリド2.8mLを滴下し、室温で1時間撹拌
した。その後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出、得られた抽出物を水洗し、MgSO4を用いて脱水
した後、溶媒を留去し、その残渣をクロロホルム−ヘキ
サンで結晶化し、3−ベンジルオキシ−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−17−オン(前記化7中1
6で示される化合物)8.7g(収率98.0%)を得
た。
解した溶液に、氷冷下で、エストロン(前記化7中15
で示される化合物)を加え、10分間撹拌後、さらにベ
ンヂルクロリド2.8mLを滴下し、室温で1時間撹拌
した。その後、反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽
出、得られた抽出物を水洗し、MgSO4を用いて脱水
した後、溶媒を留去し、その残渣をクロロホルム−ヘキ
サンで結晶化し、3−ベンジルオキシ−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン−17−オン(前記化7中1
6で示される化合物)8.7g(収率98.0%)を得
た。
【0059】8.0gの上記3−ベンジルオキシ−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン、2
7.2mLのエチレングリコール、420mgのp−ト
ルエンスルホン酸水和物及び200mLのベンゼンを混
合、加温、撹拌し、ディーンスターク管を用いて水を分
別しながら16時間反応させた。放冷後、反応液を氷水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出、得られた抽出物を水洗し、
MgSO4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残
渣をクロロホルム−ヘキサンで結晶化し、3−ベンジル
オキシ−17,17−エチレンジオキシ−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン(前記化7中17で示さ
れる化合物のうちR1=(CH2)2の化合物)8.1g
(収率90.2%)を得た。
トラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オン、2
7.2mLのエチレングリコール、420mgのp−ト
ルエンスルホン酸水和物及び200mLのベンゼンを混
合、加温、撹拌し、ディーンスターク管を用いて水を分
別しながら16時間反応させた。放冷後、反応液を氷水
に注ぎ、酢酸エチルで抽出、得られた抽出物を水洗し、
MgSO4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残
渣をクロロホルム−ヘキサンで結晶化し、3−ベンジル
オキシ−17,17−エチレンジオキシ−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン(前記化7中17で示さ
れる化合物のうちR1=(CH2)2の化合物)8.1g
(収率90.2%)を得た。
【0060】400mLのTHF(テトラヒドロフラ
ン)に、アルゴン気流下0℃で40gのAlCl3を加
え、次いで6.8gのLiAlH4を少量づつ加えた。
さらに、反応液に、8.0gの上記3−ベンジルオキシ
−17,17−エチレンジオキシ−エストラ−1,3,
5(10)−トリエンを200mLのTHFに溶解した
溶液を滴下し、還流下で3時間撹拌した。放冷後、反応
液をエーテルで希釈しNa 2SO4・10H2Oを加え1
2時間撹拌後、析出したAl(OH)3を濾別し、濾液
を濃縮して得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンで結晶
化し、3−ベンジルオキシ−17β−(2−ヒドロキシ
エチルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン(前記化7中18で示される化合物のうちR1=
(CH2)2の化合物)7.0g(収率87.0%)を得
た。
ン)に、アルゴン気流下0℃で40gのAlCl3を加
え、次いで6.8gのLiAlH4を少量づつ加えた。
さらに、反応液に、8.0gの上記3−ベンジルオキシ
−17,17−エチレンジオキシ−エストラ−1,3,
5(10)−トリエンを200mLのTHFに溶解した
溶液を滴下し、還流下で3時間撹拌した。放冷後、反応
液をエーテルで希釈しNa 2SO4・10H2Oを加え1
2時間撹拌後、析出したAl(OH)3を濾別し、濾液
を濃縮して得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンで結晶
化し、3−ベンジルオキシ−17β−(2−ヒドロキシ
エチルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリ
エン(前記化7中18で示される化合物のうちR1=
(CH2)2の化合物)7.0g(収率87.0%)を得
た。
【0061】7.0gの上記3−ベンジルオキシ−17
β−(2−ヒドロキシエチルオキシ)−エストラ−1,
3,5(10)−トリエンを15mLのピリジンに溶か
した溶液に、氷冷下で1.68mLのメタンスルホニル
クロリドを滴下し室温で2時間撹拌した。その後、反応
液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物
を水洗し、MgSO4を用いて脱水した後、溶媒を留去
し、その残渣を酢酸エチル−ヘキサンで結晶化し、3−
ベンジルオキシ−17β−(2−メタンスルホニルオキ
シエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン(前記化7中19で示される化合物のうちR1=
(CH2)2の化合物)7.35g(収率88.2%)を
得た。
β−(2−ヒドロキシエチルオキシ)−エストラ−1,
3,5(10)−トリエンを15mLのピリジンに溶か
した溶液に、氷冷下で1.68mLのメタンスルホニル
クロリドを滴下し室温で2時間撹拌した。その後、反応
液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物
を水洗し、MgSO4を用いて脱水した後、溶媒を留去
し、その残渣を酢酸エチル−ヘキサンで結晶化し、3−
ベンジルオキシ−17β−(2−メタンスルホニルオキ
シエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン(前記化7中19で示される化合物のうちR1=
(CH2)2の化合物)7.35g(収率88.2%)を
得た。
【0062】7.3gの上記3−ベンジルオキシ−17
β−(2−メタンスルホニルオキシエチルオキシ)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン及び6.8gの
NaIを300mLのジグライムに溶かし、還流下、1
時間撹拌した。その後、反応液から溶媒を留去し、得ら
れた残渣を酢酸エチルで抽出、それを水洗し、MgSO
4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残渣を酢酸
エチル−ヘキサンで結晶化し、3−ベンジルオキシ−1
7β−(2−ヨードエチルオキシ)−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン(前記化7中20で示される
化合物のうちR1=(CH2)2の化合物)7.30g
(収率93.6%)を得た。
β−(2−メタンスルホニルオキシエチルオキシ)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン及び6.8gの
NaIを300mLのジグライムに溶かし、還流下、1
時間撹拌した。その後、反応液から溶媒を留去し、得ら
れた残渣を酢酸エチルで抽出、それを水洗し、MgSO
4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残渣を酢酸
エチル−ヘキサンで結晶化し、3−ベンジルオキシ−1
7β−(2−ヨードエチルオキシ)−エストラ−1,
3,5(10)−トリエン(前記化7中20で示される
化合物のうちR1=(CH2)2の化合物)7.30g
(収率93.6%)を得た。
【0063】1.0gの35%KHを15mLのDMF
に溶かした溶液に、氷冷下で、3.75gのテトラベン
ジルメチレンジフォスフォネートを20mLのDMFに
溶解した溶液を滴下し、30分間撹拌した。さらに、反
応液に3gの上記3−ベンジルオキシ−17β−(2−
ヨードエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)
−トリエンを20mLのDMFに溶かした溶液を滴下
し、30℃で48時間撹拌した。その後、反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、
MgSO4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3
−ベンジルオキシ−17β−(3,3−ジフォスフォノ
プロピルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン テトラベンジルエステル(前記化7中21で示
される化合物のうちR1=(CH2) 2の化合物)2.2
g(収率40.3%)を得た。
に溶かした溶液に、氷冷下で、3.75gのテトラベン
ジルメチレンジフォスフォネートを20mLのDMFに
溶解した溶液を滴下し、30分間撹拌した。さらに、反
応液に3gの上記3−ベンジルオキシ−17β−(2−
ヨードエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)
−トリエンを20mLのDMFに溶かした溶液を滴下
し、30℃で48時間撹拌した。その後、反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出し、得られた抽出物を水洗し、
MgSO4を用いて脱水した後、溶媒を留去し、その残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3
−ベンジルオキシ−17β−(3,3−ジフォスフォノ
プロピルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン テトラベンジルエステル(前記化7中21で示
される化合物のうちR1=(CH2) 2の化合物)2.2
g(収率40.3%)を得た。
【0064】2.2gの上記3−ベンジルオキシ−17
β−(3,3−ジフォスフォノプロピルオキシ)−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン テトラベンジル
エステルを50mLのメタノールに溶解した溶液に、P
d(OH)2を200mg加え、水素気流下、室温で4
時間撹拌した。その後、反応液を濾過し、濾液を濃縮し
て得られた残渣をエタノール−ヘキサンで結晶化し、ア
セトニトリル−メタノールで再結晶を行い、3−ヒドロ
キシ−17β−(3,3−ジフォスフォノプロピルオキ
シ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン(前記
化7中22で示される化合物のうちR1=(CH2)2の
化合物)350mg(収率31.5%)を得た。 得ら
れた試料の融点は、244〜245℃であった。また元
素分析では、C21H32O8P2(3−ヒドロキシ−17β
−(3,3−ジフォスフォノプロピルオキシ)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン)の理論値C:5
2.22、H:6.81に対して、得られた試料の分析
値は、C:52.78、H6.72であるという結果を
得た。さらに、試料のNMRスペクトルの測定を行っ
た。以下にその結果を示す。
β−(3,3−ジフォスフォノプロピルオキシ)−エス
トラ−1,3,5(10)−トリエン テトラベンジル
エステルを50mLのメタノールに溶解した溶液に、P
d(OH)2を200mg加え、水素気流下、室温で4
時間撹拌した。その後、反応液を濾過し、濾液を濃縮し
て得られた残渣をエタノール−ヘキサンで結晶化し、ア
セトニトリル−メタノールで再結晶を行い、3−ヒドロ
キシ−17β−(3,3−ジフォスフォノプロピルオキ
シ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン(前記
化7中22で示される化合物のうちR1=(CH2)2の
化合物)350mg(収率31.5%)を得た。 得ら
れた試料の融点は、244〜245℃であった。また元
素分析では、C21H32O8P2(3−ヒドロキシ−17β
−(3,3−ジフォスフォノプロピルオキシ)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン)の理論値C:5
2.22、H:6.81に対して、得られた試料の分析
値は、C:52.78、H6.72であるという結果を
得た。さらに、試料のNMRスペクトルの測定を行っ
た。以下にその結果を示す。
【0065】NMRδ(DMSO−d6) 0.82(3H,s,18−H3) 2.60〜2.75(2H,m,6−H2) 3.38(1H,t,J=6Hz,17α−H) 3.45〜3.68(2H,m,−OCH2−) 6.49(1H,d,J=2Hz,4−H) 6.54(1H,dd,J=9,2Hz,2−H) 7.07(1H,d,J=9Hz,1−H)
【0066】
【製造例3】上記製造例2で反応に用いたエチレングリ
コールの代わりに、トリメチレングリコールを、上記エ
チレングリコールと等mol量用いる他は全て前記製造
例2と同様の操作を行い、3−ヒドロキシ−17β−
(4,4−ジフォスフォノブチルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン(前記化7中22で示さ
れる化合物のうちR1=(CH2)3の化合物)を得た。
得られた試料の融点は、241〜243℃であった。ま
た、試料のNMRスペクトルは以下の通りであった。
コールの代わりに、トリメチレングリコールを、上記エ
チレングリコールと等mol量用いる他は全て前記製造
例2と同様の操作を行い、3−ヒドロキシ−17β−
(4,4−ジフォスフォノブチルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン(前記化7中22で示さ
れる化合物のうちR1=(CH2)3の化合物)を得た。
得られた試料の融点は、241〜243℃であった。ま
た、試料のNMRスペクトルは以下の通りであった。
【0067】NMRδ(DMSO−d6) 0.70(3H,s,18−H3) 2.78〜2.87(2H,m,6−H2) 3.25(1H,t,J=6Hz,17α−H) 3.30〜3.41(2H,m,−OCH2−) 6.71(1H,d,J=2Hz,4−H) 6.79(1H,dd,J=9,2Hz,2−H) 7.20(1H,d,J=9Hz,1−H)
【0068】
【製造例4】上記製造例3で得られる中間物質、3−ベ
ンジルオキシ−17β−(3−ヒドロキシプロピルオキ
シ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン(前記
化8中23で示される化合物のうちR4=(CH2)2の
化合物)2.10gを15mLのアセトンに溶かし、こ
れに氷冷下、2.8NJones試薬(酸化クロム(V
I)−硫酸)を橙緑色を帯びるまで加え、1時間半撹拌
した。反応液にイソプロピルアルコールを加え、過剰の
酸化剤を分解した。この反応液に、更に水を加え、酢酸
エチルで抽出、水洗、脱水(Na2SO4)後、溶媒を留
去した。
ンジルオキシ−17β−(3−ヒドロキシプロピルオキ
シ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン(前記
化8中23で示される化合物のうちR4=(CH2)2の
化合物)2.10gを15mLのアセトンに溶かし、こ
れに氷冷下、2.8NJones試薬(酸化クロム(V
I)−硫酸)を橙緑色を帯びるまで加え、1時間半撹拌
した。反応液にイソプロピルアルコールを加え、過剰の
酸化剤を分解した。この反応液に、更に水を加え、酢酸
エチルで抽出、水洗、脱水(Na2SO4)後、溶媒を留
去した。
【0069】残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し3
−ベンジルオキシ−17β−(2−カルボキシエチルオ
キシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン(前
記化8中24で示される化合物のうちR4=(CH2)2
の化合物)を無色固体として1.25g(収率57%)
得た。
ー(クロロホルム/メタノール=30/1)で精製し3
−ベンジルオキシ−17β−(2−カルボキシエチルオ
キシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン(前
記化8中24で示される化合物のうちR4=(CH2)2
の化合物)を無色固体として1.25g(収率57%)
得た。
【0070】ここで、この1部を酢酸エチル−n−ヘキ
サンより再結晶を行い、無色針状晶の結晶として精製し
これを試料として特性を調べた。まず、得られた試料の
融点は、116〜117℃であった。また元素分析で
は、C28H34O4(3−ベンジルオキシ−17β−(2
−カルボキシエチルオキシ)−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン)の理論値C:77.39、H:
7.89に対して、得られた試料の分析値はC:77.
21、H:7.93であるという結果を得た。さらに、
試料のNMRスペクトルの測定を行った。以下にその結
果を示す。
サンより再結晶を行い、無色針状晶の結晶として精製し
これを試料として特性を調べた。まず、得られた試料の
融点は、116〜117℃であった。また元素分析で
は、C28H34O4(3−ベンジルオキシ−17β−(2
−カルボキシエチルオキシ)−エストラ−1,3,5
(10)−トリエン)の理論値C:77.39、H:
7.89に対して、得られた試料の分析値はC:77.
21、H:7.93であるという結果を得た。さらに、
試料のNMRスペクトルの測定を行った。以下にその結
果を示す。
【0071】NMRδ(CDCl3) 0.78(3H,s)、1.13〜1.75(10H,
m) 1.86(1H,m)、1.98〜2.32(4H,
m) 2.63(2H,t,J=6.2Hz)、2.81〜
2.87(2H,m) 3.44(1H,t,J=8.1Hz)、3.70〜
3.84(2H,m) 5.02(2H,s)、6.70(1H,d,J=2.
7Hz) 6.77(1H,dd,J=9.1、2.0Hz) 7.19(1H,d,J=9.1Hz)、7.28〜
7.45(5H,m)
m) 1.86(1H,m)、1.98〜2.32(4H,
m) 2.63(2H,t,J=6.2Hz)、2.81〜
2.87(2H,m) 3.44(1H,t,J=8.1Hz)、3.70〜
3.84(2H,m) 5.02(2H,s)、6.70(1H,d,J=2.
7Hz) 6.77(1H,dd,J=9.1、2.0Hz) 7.19(1H,d,J=9.1Hz)、7.28〜
7.45(5H,m)
【0072】上記3−ベンジルオキシ−17β−(2−
カルボキシエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン217mgを5mLのベンゼンに溶解
し、室温にて1滴のDMF及び0.088mLのキサザ
リルクロリドを滴下し、30分間撹拌した。溶媒を減圧
下留去し酸クロリド体(3−ベンジルオキシ−17β−
(2−クロロカルボニルエチルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン(前記化8中25で示さ
れる化合物のうちR4=(CH2)2の化合物))を得
た。
カルボキシエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン217mgを5mLのベンゼンに溶解
し、室温にて1滴のDMF及び0.088mLのキサザ
リルクロリドを滴下し、30分間撹拌した。溶媒を減圧
下留去し酸クロリド体(3−ベンジルオキシ−17β−
(2−クロロカルボニルエチルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン(前記化8中25で示さ
れる化合物のうちR4=(CH2)2の化合物))を得
た。
【0073】この3−ベンジルオキシ−17β−(2−
クロロカルボニルエチルオキシ)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン(酸クロリド体)をアルゴン気流
下、5mLの無水エーテル及び2.5mLの無水塩化メ
チレンに溶かし、これに氷冷下、0.343mLのトリ
イソプロピルフォスファイトを滴下した。この溶液を氷
冷下で1時間、室温にて18時間、更に45℃にて30
分間撹拌した後、溶媒を減圧下、留去しアシルフォスフ
ォノエステル体(3−ベンジルオキシ−17β−(2−
フォスフォノカルボニルエチルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン ジイソプロピルエステ
ル(前記化8中26で示される化合物のうちR4=(C
H2)2の化合物))を得た。
クロロカルボニルエチルオキシ)−エストラ−1,3,
5(10)−トリエン(酸クロリド体)をアルゴン気流
下、5mLの無水エーテル及び2.5mLの無水塩化メ
チレンに溶かし、これに氷冷下、0.343mLのトリ
イソプロピルフォスファイトを滴下した。この溶液を氷
冷下で1時間、室温にて18時間、更に45℃にて30
分間撹拌した後、溶媒を減圧下、留去しアシルフォスフ
ォノエステル体(3−ベンジルオキシ−17β−(2−
フォスフォノカルボニルエチルオキシ)−エストラ−
1,3,5(10)−トリエン ジイソプロピルエステ
ル(前記化8中26で示される化合物のうちR4=(C
H2)2の化合物))を得た。
【0074】アルゴン気流下、0.249mLジイソプ
ロピルフォスファイト及び0.041mLジエチルアミ
ンを2mLの無水エーテルに溶解した溶液に、氷冷下、
上記3−ベンジルオキシ−17β−(2−フォスフォノ
カルボニルエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン ジイソプロピルエステル(アシルフォ
スフォノエステル体)を2.4mLの無水エーテルに溶
解した溶液を滴下し、2時間半撹拌した。この反応液か
ら溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム/メタノール=60/1)で精
製して、3−ベンジルオキシ−17β−(3,3−ジフ
ォスフォノ−3−ヒドロキシプロピルオキシ)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン テトライソプロピ
ルエステル(前記化8中27で示される化合物のうちR
4=(CH2)2の化合物)を無色油状物として233m
g(収率62%)得た。得られた試料を質量分析した結
果、質量スペクトル(FAB)は、m/z:749(M
H+)であった。また、赤外(IR)スペクトルの測定
結果で、1250cm-1及び990cm-1にフォスフォ
ネートの特性吸収が確認された。更に、試料のNMRス
ペクトルは以下の通りであった。
ロピルフォスファイト及び0.041mLジエチルアミ
ンを2mLの無水エーテルに溶解した溶液に、氷冷下、
上記3−ベンジルオキシ−17β−(2−フォスフォノ
カルボニルエチルオキシ)−エストラ−1,3,5(1
0)−トリエン ジイソプロピルエステル(アシルフォ
スフォノエステル体)を2.4mLの無水エーテルに溶
解した溶液を滴下し、2時間半撹拌した。この反応液か
ら溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフィー(クロロホルム/メタノール=60/1)で精
製して、3−ベンジルオキシ−17β−(3,3−ジフ
ォスフォノ−3−ヒドロキシプロピルオキシ)−エスト
ラ−1,3,5(10)−トリエン テトライソプロピ
ルエステル(前記化8中27で示される化合物のうちR
4=(CH2)2の化合物)を無色油状物として233m
g(収率62%)得た。得られた試料を質量分析した結
果、質量スペクトル(FAB)は、m/z:749(M
H+)であった。また、赤外(IR)スペクトルの測定
結果で、1250cm-1及び990cm-1にフォスフォ
ネートの特性吸収が確認された。更に、試料のNMRス
ペクトルは以下の通りであった。
【0075】NMRδ(CDCl3) 0.77(3H,s)、1.11〜1.74(34H,
m) 1.85(1H,m)、1.98〜2.42(6H,
m) 2.81〜2.87(2H,m)、3.46(1H,
t,J=7.8Hz) 3.98(2H,t,J=5.4Hz)、4.77〜
4.94(4H,m) 5.02(2H,s)、6.71(1H,d,J=2.
7Hz) 6.77(1H,dd,J=8.3、2.7Hz) 7.18(1H,d,J=8.3Hz)7.28〜7.
45(5H,m)
m) 1.85(1H,m)、1.98〜2.42(6H,
m) 2.81〜2.87(2H,m)、3.46(1H,
t,J=7.8Hz) 3.98(2H,t,J=5.4Hz)、4.77〜
4.94(4H,m) 5.02(2H,s)、6.71(1H,d,J=2.
7Hz) 6.77(1H,dd,J=8.3、2.7Hz) 7.18(1H,d,J=8.3Hz)7.28〜7.
45(5H,m)
【0076】上記で得られた3−ベンジルオキシ−17
β−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシプロピ
ルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
テトライソプロピルエステル230mgを5mLのメ
タノールに溶解した溶液にPd(OH)217mgを加
え、水素気流下、室温にて20分間撹拌した。反応液を
濾過し、濾液を減圧下、濃縮し3−ヒドロキシ−17β
−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシプロピル
オキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
テトライソプロピルエステル(前記化8中28で示され
る化合物のうちR4=(CH2)2の化合物)を無色油状
物として178mg(収率87%)得た。
β−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシプロピ
ルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
テトライソプロピルエステル230mgを5mLのメ
タノールに溶解した溶液にPd(OH)217mgを加
え、水素気流下、室温にて20分間撹拌した。反応液を
濾過し、濾液を減圧下、濃縮し3−ヒドロキシ−17β
−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシプロピル
オキシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン
テトライソプロピルエステル(前記化8中28で示され
る化合物のうちR4=(CH2)2の化合物)を無色油状
物として178mg(収率87%)得た。
【0077】得られた試料を質量分析した結果、質量ス
ペクトル(FAB)は、m/z:659(MH+)であ
った。また、IRスペクトルの測定結果で、1223c
m-1及び996cm-1にフォスフォネートの特性吸収が
確認された。更に、試料のNMRスペクトルは以下の通
りであった。
ペクトル(FAB)は、m/z:659(MH+)であ
った。また、IRスペクトルの測定結果で、1223c
m-1及び996cm-1にフォスフォネートの特性吸収が
確認された。更に、試料のNMRスペクトルは以下の通
りであった。
【0078】NMRδ(CDCl3) 0.73(3H,s)、1.06〜2.43(41H,
m) 2.74〜2.82(2H,m)、3.43(1H,
t,J=8.2Hz) 3.99(2H,t,J=5.5Hz)、4.75〜
4.94(4H,m) 5.04(1H,t,J=8.2Hz,−C(OH)
(PO3ipr)2) 6.60(1H,d,J=2.4Hz) 6.73(1H,dd,J=8.3、2.4Hz) 7.09(1H,d,J=8.3Hz)
m) 2.74〜2.82(2H,m)、3.43(1H,
t,J=8.2Hz) 3.99(2H,t,J=5.5Hz)、4.75〜
4.94(4H,m) 5.04(1H,t,J=8.2Hz,−C(OH)
(PO3ipr)2) 6.60(1H,d,J=2.4Hz) 6.73(1H,dd,J=8.3、2.4Hz) 7.09(1H,d,J=8.3Hz)
【0079】上記3−ヒドロキシ−17β−(3,3−
ジフォスフォノ−3−ヒドロキシプロピルオキシ)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン テトライソプ
ロピルエステル1.04gを20mLの無水クロロホル
ムに溶解した溶液にアルゴン気流下、氷冷下、トリメチ
ルシリルブロミド1.17mLを滴下し、その後氷冷下
で1時間、室温にて20時間撹拌した。
ジフォスフォノ−3−ヒドロキシプロピルオキシ)−エ
ストラ−1,3,5(10)−トリエン テトライソプ
ロピルエステル1.04gを20mLの無水クロロホル
ムに溶解した溶液にアルゴン気流下、氷冷下、トリメチ
ルシリルブロミド1.17mLを滴下し、その後氷冷下
で1時間、室温にて20時間撹拌した。
【0080】この反応液に、氷冷下、更に水2mLを加
え、室温にて1時間撹拌し、反応液を減圧下濃縮し、残
渣をエタノールを用いて共沸にて水を除き、減圧下乾燥
した。得られた粉体をベンゼンで洗い、3−ヒドロキシ
−17β−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシ
プロピルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン(前記化8中29で示される化合物のうちR4=
(CH2)2の化合物)を淡黄色粉末として670mg
(収率86%)得た。
え、室温にて1時間撹拌し、反応液を減圧下濃縮し、残
渣をエタノールを用いて共沸にて水を除き、減圧下乾燥
した。得られた粉体をベンゼンで洗い、3−ヒドロキシ
−17β−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシ
プロピルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエン(前記化8中29で示される化合物のうちR4=
(CH2)2の化合物)を淡黄色粉末として670mg
(収率86%)得た。
【0081】得られた試料を質量分析した結果、質量ス
ペクトル(FAB)は、m/z:491(MH+)であ
った。また、試料のNMRスペクトルは以下の通りであ
った。
ペクトル(FAB)は、m/z:491(MH+)であ
った。また、試料のNMRスペクトルは以下の通りであ
った。
【0082】NMRδ(CD3OD) 0.80(3H,s)、1.15〜1.77(10H,
m) 1.86(1H,m)、2.01〜2.46(6H,
m) 2.71〜2.81(2H,m)、3.48(1H,
t,J=8.3Hz) 3.98(2H,s−like)、6.48(1H,
d,J=1.9Hz) 6.53(1H,dd,J=8.3、1.9Hz) 7.06(1H,d,J=8.3Hz)
m) 1.86(1H,m)、2.01〜2.46(6H,
m) 2.71〜2.81(2H,m)、3.48(1H,
t,J=8.3Hz) 3.98(2H,s−like)、6.48(1H,
d,J=1.9Hz) 6.53(1H,dd,J=8.3、1.9Hz) 7.06(1H,d,J=8.3Hz)
【0083】尚、この様にして得られた3−ヒドロキシ
−17β−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシ
プロピルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエンの水に対する溶解性は非常によかった。
−17β−(3,3−ジフォスフォノ−3−ヒドロキシ
プロピルオキシ)−エストラ−1,3,5(10)−ト
リエンの水に対する溶解性は非常によかった。
【0084】次に、上記製造例で例示したような本発明
の化合物を、有効成分として配合した本発明の実施例を
説明する。
の化合物を、有効成分として配合した本発明の実施例を
説明する。
【0085】
【実施例1】 錠剤 表1のA成分を混合し、これに脱塩水を適当量加え練合
した後、40℃で16時間真空乾燥した。得られた固形
物を粉砕して、B成分を加え混合し、打錠して1000
個の錠剤を製造した。
した後、40℃で16時間真空乾燥した。得られた固形
物を粉砕して、B成分を加え混合し、打錠して1000
個の錠剤を製造した。
【0086】
【表1】
【0087】
【実施例2】 カプセル剤 表2の成分を混合し、これに脱塩水を20mL加え練合
した後、40℃で16時間真空乾燥した。得られた固形
物を乳鉢で粉砕し、16メッシュの篩を通して顆粒とし
た後、これをカプセル充填機で、ゼラチン3号カプセル
に充填し、1000個のカプセル剤を製造した。
した後、40℃で16時間真空乾燥した。得られた固形
物を乳鉢で粉砕し、16メッシュの篩を通して顆粒とし
た後、これをカプセル充填機で、ゼラチン3号カプセル
に充填し、1000個のカプセル剤を製造した。
【0088】
【表2】
【0089】
【実施例3】 軟膏剤 表3の成分を常法により混合し、1重量%の軟膏剤を製
造した。
造した。
【0090】
【表3】
【0091】
【実施例4】 注射剤 表4のA成分を常法により混合し、注射用蒸留水を加え
て1000mLとし、0.1w/v%の注射剤を製造し
た。
て1000mLとし、0.1w/v%の注射剤を製造し
た。
【0092】
【表4】
【0093】<本発明による治療薬の効果>本発明によ
る骨疾患治療薬について、製造例2で得られた3−ヒド
ロキシ−17β−(3,3−ジフォスフォノプロピルオ
キシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン及び
比較例としてエストラジオールを、5%ジメチルホルム
アミド−95%コーンオイルに、表5に示す割合でそれ
ぞれ溶解させた試験例1、2、比較例1、2を用いて薬
効試験を行った。
る骨疾患治療薬について、製造例2で得られた3−ヒド
ロキシ−17β−(3,3−ジフォスフォノプロピルオ
キシ)−エストラ−1,3,5(10)−トリエン及び
比較例としてエストラジオールを、5%ジメチルホルム
アミド−95%コーンオイルに、表5に示す割合でそれ
ぞれ溶解させた試験例1、2、比較例1、2を用いて薬
効試験を行った。
【0094】
【表5】 ここで、試験例1と比較例2の有効成分のmol濃度は
等しい。
等しい。
【0095】1群7〜8匹の8週齢雌性Wistarラ
ットから、エストラジオールの分泌源である卵巣を摘出
し、生体内で生成されるエストラジオールの影響がない
ようにした後、そのうちの1群(対照群)にはなにも投
与せず、他の群には、翌日から6週間、1日1回、体重
1kgに対して1mLの割合で各試験例及び比較例を皮
下投与した。尚、摂餌量は全てのラットで同一になるよ
うに与えた。
ットから、エストラジオールの分泌源である卵巣を摘出
し、生体内で生成されるエストラジオールの影響がない
ようにした後、そのうちの1群(対照群)にはなにも投
与せず、他の群には、翌日から6週間、1日1回、体重
1kgに対して1mLの割合で各試験例及び比較例を皮
下投与した。尚、摂餌量は全てのラットで同一になるよ
うに与えた。
【0096】各試験例及び比較例の最終投与の翌日、全
てのラットについて、子宮及び左大腿骨を摘出した。子
宮に関しては、重量の測定を行い各群の平均を求め、標
準誤差とともにデータを比較した。左大腿骨に関して
は、まず軟組織を取り除いて重量と体積を測定し比重を
求め(以下この重量を「湿重量」、比重を「湿比重」と
呼ぶ)、さらに650℃で18時間熱処理を行い灰化さ
せその重量、体積の測定を行い比重を求め(以下この重
量を「灰分重量」、比重を「灰分比重」と呼ぶ)、それ
ぞれ平均値を算出し標準誤差とともにデータを比較し
た。
てのラットについて、子宮及び左大腿骨を摘出した。子
宮に関しては、重量の測定を行い各群の平均を求め、標
準誤差とともにデータを比較した。左大腿骨に関して
は、まず軟組織を取り除いて重量と体積を測定し比重を
求め(以下この重量を「湿重量」、比重を「湿比重」と
呼ぶ)、さらに650℃で18時間熱処理を行い灰化さ
せその重量、体積の測定を行い比重を求め(以下この重
量を「灰分重量」、比重を「灰分比重」と呼ぶ)、それ
ぞれ平均値を算出し標準誤差とともにデータを比較し
た。
【0097】表6に、対照群、試験例1、2及び比較例
1、2投与群の子宮重量、左大腿骨の湿重量、湿比重お
よび灰分重量、灰分比重を示す。尚、表中*は危険率5
%未満で、**は危険率1%未満で、***は危険率
0.1%未満で、それぞれ対照群に対して有意差がある
ことを示す。
1、2投与群の子宮重量、左大腿骨の湿重量、湿比重お
よび灰分重量、灰分比重を示す。尚、表中*は危険率5
%未満で、**は危険率1%未満で、***は危険率
0.1%未満で、それぞれ対照群に対して有意差がある
ことを示す。
【0098】
【表6】
【0099】図1、2、3に対照群、試験例1、2投与
群及び比較例1、2投与群について、それぞれ、子宮重
量及び左大腿骨灰分重量、灰分比重を比較した。この結
果から明らかなように、本発明の骨疾患治療剤は、適量
を用いれば、子宮に対する作用はほとんどなく、骨に強
く作用し、骨量を増加させることが分かった。
群及び比較例1、2投与群について、それぞれ、子宮重
量及び左大腿骨灰分重量、灰分比重を比較した。この結
果から明らかなように、本発明の骨疾患治療剤は、適量
を用いれば、子宮に対する作用はほとんどなく、骨に強
く作用し、骨量を増加させることが分かった。
【0100】
【発明の効果】本発明の骨疾患治療剤は、血液中で分解
されることなく、骨に選択的に吸着して、ステロイド系
ホルモン、合成エストロゼン、植物エストロゼン等の骨
に対する薬理作用を十分に発揮でき、また、子宮に集積
しにくいので子宮の肥大が少なく、安全性が高い。更
に、本発明の骨疾患治療剤の有効成分として、構造の一
部に水酸基を導入した化合物を用いれば、水に対する溶
解性の優れたものを得ることができる。
されることなく、骨に選択的に吸着して、ステロイド系
ホルモン、合成エストロゼン、植物エストロゼン等の骨
に対する薬理作用を十分に発揮でき、また、子宮に集積
しにくいので子宮の肥大が少なく、安全性が高い。更
に、本発明の骨疾患治療剤の有効成分として、構造の一
部に水酸基を導入した化合物を用いれば、水に対する溶
解性の優れたものを得ることができる。
【図1】 試験例及び比較例を投与された雌性Wist
arラットの子宮重量の比較を示す図。
arラットの子宮重量の比較を示す図。
【図2】 試験例及び比較例を投与された雌性Wist
arラットの左大腿骨灰分重量の比較を示す図。
arラットの左大腿骨灰分重量の比較を示す図。
【図3】 試験例及び比較例を投与された雌性Wist
arラットの左大腿骨灰分比重の比較を示す図。
arラットの左大腿骨灰分比重の比較を示す図。
図中*は危険率5%未満で、**は危険率1%未満で、
***は危険率0.1%未満で、それぞれ対照群に対し
て有意差があることを示す。
***は危険率0.1%未満で、それぞれ対照群に対し
て有意差があることを示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 化1の構造式で表される化合物及び/又
はその薬学上許容される塩を有効成分として含有する骨
疾患治療剤。 【化1】 ただし、化1中、A−O−は、ヒト骨吸収抑制活性また
は骨形成促進活性を有するステロイド系ホルモン、合成
エストロゼン、及び植物エストロゼンから選ばれる1種
の残基を、R1は、低級アルキレン基又は低級ヒドロキ
シアルキレン基を、R2は、水素原子又は水酸基をそれ
ぞれ表す。 - 【請求項2】 前記R1が低級ヒドロキシアルキレン基
であることを特徴とする請求項1記載の骨疾患治療剤。 - 【請求項3】 前記R2が水酸基であることを特徴とす
る請求項1記載の骨疾患治療剤。 - 【請求項4】 前記ステロイド系ホルモンが、蛋白同化
ステロイド、男性ホルモン、卵胞ホルモン、黄体ホルモ
ンから選ばれることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の骨疾患治療剤。 - 【請求項5】 前記ステロイド系ホルモンが、17β−
エストラジオール、テストステロン、ノルエタンドロロ
ン、ナンドロロン及びチボロンから選ばれ、前記合成エ
ストロゼンがスチルベストロール(Stilbestrol)、モ
ノメストロール(Monomestrol)、ヘキセストロール(H
exestrol)、プロメセストロール(Promethestrol)、
ジエネストロール(Dienestrol)、ベンゼストロール
(Benzestrol)から選ばれ、前記植物エストロゼンがゲ
ニステイン(Genistein)、ビオカニン(Biochanin)、
ホルモノネチン(Formononetin)、ダイゾイン(Daidzo
in)、カンメルトロール(Canmestrol)、ミロエストロ
ール(Miroestrol)から選ばれることを特徴とする請求
項1〜4のいずれか1項に記載の骨疾患治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5624394A JPH06329697A (ja) | 1993-03-25 | 1994-03-25 | 骨疾患治療剤 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6711193 | 1993-03-25 | ||
| JP5-67111 | 1993-03-25 | ||
| JP5624394A JPH06329697A (ja) | 1993-03-25 | 1994-03-25 | 骨疾患治療剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06329697A true JPH06329697A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=26397196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5624394A Pending JPH06329697A (ja) | 1993-03-25 | 1994-03-25 | 骨疾患治療剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06329697A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0827951A4 (en) * | 1995-04-21 | 1998-04-29 | Sumitomo Pharma | Novel bone-seeking estrogen derivative |
| EP0902665A4 (en) * | 1995-01-13 | 2000-12-20 | Univ Wake Forest | NUTRITIONAL PHYTO-ESTROGENES IN ESTRO-REPLACEMENT THERAPY |
| JP2010521423A (ja) * | 2007-02-23 | 2010-06-24 | ユニバーシティー オブ ルイヴィル リサーチ ファウンデーション,インコーポレーテッド | 骨と相互作用するために、骨へ作用剤を標的輸送するための方法および化合物 |
| JP2015517493A (ja) * | 2012-05-07 | 2015-06-22 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニアThe Regents Of The University Of California | 新規オキシステロールアナログoxy149は、骨発生及びヘッジホッグシグナル伝達を誘導し、脂肪生成を阻害する |
| JP2017514910A (ja) * | 2014-05-02 | 2017-06-08 | ザ・リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・カリフオルニア | 骨選択的骨形成オキシステロールビスホスホネート類似体 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP5624394A patent/JPH06329697A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0902665A4 (en) * | 1995-01-13 | 2000-12-20 | Univ Wake Forest | NUTRITIONAL PHYTO-ESTROGENES IN ESTRO-REPLACEMENT THERAPY |
| EP0827951A4 (en) * | 1995-04-21 | 1998-04-29 | Sumitomo Pharma | Novel bone-seeking estrogen derivative |
| JP2010521423A (ja) * | 2007-02-23 | 2010-06-24 | ユニバーシティー オブ ルイヴィル リサーチ ファウンデーション,インコーポレーテッド | 骨と相互作用するために、骨へ作用剤を標的輸送するための方法および化合物 |
| JP2015517493A (ja) * | 2012-05-07 | 2015-06-22 | ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニアThe Regents Of The University Of California | 新規オキシステロールアナログoxy149は、骨発生及びヘッジホッグシグナル伝達を誘導し、脂肪生成を阻害する |
| JP2017514910A (ja) * | 2014-05-02 | 2017-06-08 | ザ・リージエンツ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・カリフオルニア | 骨選択的骨形成オキシステロールビスホスホネート類似体 |
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