JPH0633007B2 - 平版印刷版用版面保護剤 - Google Patents

平版印刷版用版面保護剤

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JPH0633007B2
JPH0633007B2 JP60149825A JP14982585A JPH0633007B2 JP H0633007 B2 JPH0633007 B2 JP H0633007B2 JP 60149825 A JP60149825 A JP 60149825A JP 14982585 A JP14982585 A JP 14982585A JP H0633007 B2 JPH0633007 B2 JP H0633007B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/08Damping; Neutralising or similar differentiation treatments for lithographic printing formes; Gumming or finishing solutions, fountain solutions, correction or deletion fluids, or on-press development

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は平版印刷版の版面保護剤に関するものである。
〔従来技術〕
平版印刷版を製版する際、その最終工程で版面保護剤、
いわゆるガム液を塗設するガム引き工程が行なわれる。
これは、製版後印刷機にかけられるまでの間、版面に汚
れが付着して印刷汚れとなるのを防ぎ、また重ねて保管
したり異物に当つたりした場合キズがつかないようにす
るために施されるものである。最も重要なことは版面が
直接空気にさらされ、酸化現象等により、非画線部の不
感脂性が低下するのを防止し、更には不感脂性を高める
効果をもたらす等の点で不可欠なものである。
ガム液としては古くからアラビアガムの約15〜30重
量%濃度の水溶液に、必要に応じて、界面活性剤、pH調
整剤、防腐剤等を含む組成物が用いられてきた。
しかし、アラビアガムは天然物で世界でもごく限られた
地域のみで生産され、その地域の気候等によりその収穫
が左右され、供給が不安定なものであつた。
そのためアラビアガムに代わる種々の水溶性有機高分子
化合物を版面保護剤として用いる試みが数多くなされて
きた。
例えば、特開昭54−97102号には、デキストリ
ン、ステラビツク、ストラクタン、アルギン酸塩類、ポ
リアクリル酸類、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリルアミド、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチル
セルロースおよびカルボキシアルキルセルロース塩が示
されており、また特公昭54−41921号には、プル
ランまたはプルラン誘導体、特開昭58−197091
号にはポリビニルピロリドン、特開昭56−13319
3号にはポリビニルアルコールが示されているが、いず
れも非画像部の不感脂化力が弱いという点でアラビアガ
ムに劣つていた。
しかしその一方、アラビアガムの不感脂化作用が強力で
あるため、版面保護剤として用いた場合しばしば画像部
の感脂性を低下させ、印刷において満足なインキ濃度を
有する印刷物を得るまでに多数枚の不良印刷物を生じさ
せることがあつた。
この欠点を幾分か改良したガム液として、有機溶剤に可
溶な親油性界面活性剤のような親油性物質を、石油留分
に溶解含有する油相と、水溶性有機高分子化合物を溶解
含有する水相よりなる乳化型のガムが知られている。こ
のような乳化型のガム液においては、アラビアガムは不
感脂化作用だけでなく保護コロイドとして、乳化の安定
化に役立つている。
それに対して前述の種々水溶性有機高分子化合物は保護
コロイドとして劣り、それらを用いたガム液は、数日で
油相と水相に分離してしまうものが多かつた。
〔発明の目的〕
従つて、本発明の目的は、不感脂化力の良い版面保護剤
を提供することである。更に本発明の他の目的は、乳化
安定性の良好な乳化型版面保護剤を提供することであ
る。
〔発明の構成〕
本発明者等は上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結
果水溶性有機高分子化合物として特定のカルボキシアル
キル化澱粉を用いることにより特異的に上記目的が達成
されることを見出し、本発明をなすに至つたものであ
る。
カルボキシアルキル化澱粉を平版印刷版用版面保護剤と
して用いることは米国特許第2,589,313号明細
書に開示されており公知であるが、該明細書にはカルボ
キシアルキル化澱粉の構造の詳しい記載はなく、しか
も、乳化型の版面保護剤については一言も触れていな
い。
そこで本発明者等は種々構造のカルボキシアルキル化澱
粉について検討を加えたところ、下記に示すカルボキシ
アルキル化澱粉を用いることにより特異的に上記目的が
達成されることを見出したものである。
即ち、本発明は、 界面活性剤を油相、水相または両相に含有し、有機溶剤
からなる油相および水溶性有機高分子化合物を溶解含有
している水相よりなる乳化物であつて、該水溶性有機高
分子化合物の少なくとも一つがカルボキシアルキル化澱
粉であり、その澱粉骨格の80重量%〜100重量%が
アミロペクチン型であり、且つカルボキシアルキル基の
導入率が0.03〜0.5であることを特徴とする平版
印刷版用版面保護剤である。
本発明の特徴であるカルボキシアルキル化澱粉はカルボ
キシメチル化澱粉、カルボキシエチル化澱粉、カルボキ
シプロピル化澱粉であり、より好ましくはカルボキシメ
チル化澱粉であり、一般に澱粉のアルカリ懸濁液にモノ
クロル酢酸を作用させることにより合成される。原料の
澱粉はバレイショ、甘薯、小麦、とうもろこし、米、も
ちとうもろこし、もち米などから得られる澱粉が用いら
れる。カルボキシメチル基の導入率0.03〜0.5の
ものが本発明に好適に用いられるがより好ましくは0.
05〜0.4である。
カルボキシメチル基の導入率が0.03未満ではその不
感脂化力は弱くなり熱水にも溶けにくくなる。また導入
率が0.5を越えると高温多湿の条件下での置版の印刷
汚れが生じ易くなるようになる。
本発明の版面保護剤中のカルボキシアルキル化澱粉の含
有量は0.1〜20重量%が好ましく、より好ましくは
0.5〜15重量%である。
カルボキシアルキル化澱粉のカルボキシル基は通常ナト
リウム塩となつており、それらが本発明に好適に用いら
れるが、更に多価金属イオンを共存させることにより乳
化物が著しく安定化することを見出した。
多価金属イオンとしては、カルシウム、マグネシウム、
ニツケル、亜鉛、銅、錫、バリウム、マンガン、モリブ
デンなどが用いられるが、特にマグネシウム、カルシウ
ム、亜鉛、バリウムが好ましい。これらは澱粉をカルボ
キシアルキル化する際に塩として形成されるか、それら
の水酸化物や有機酸塩および無機酸塩の形でカルボキシ
アルキル化澱粉の水溶液に添加しても同様の効果が得ら
れる。
多価金属イオンの量が少いと乳化安定化の効果が減少す
る。
多価金属イオンの量を増やすとカルボキシアルキル化澱
粉の種類によつては白濁し、場合によりゲル化してしま
うことがある。従つて多価金属イオンの含有量は、カル
ボキシアルキル化澱粉のカカボキシル基の10〜100
%より好ましくは15〜60%が塩を形成するのに必要
な量である。
一方、澱粉にはグルコース残基が1,4−グルコシド結
合のみで連らなる直鎖状のアミロース型と、1,4−グ
ルコシド結合を主体とし、1,6−グルコシド結合で枝
分れ構造をとるアミロペクチン型とが知られており、一
般の澱粉の組成はアミロース型20重量%、アミロペク
チン型80重量%と言われている。本発明にはアミロー
スとアミロペクチンとをカルボキシアルキル化したもの
およびそれらの混合物が好適に用いられるが、澱粉骨格
の80重量%〜100重量%がアミロペクチン型である
場合に乳化安定性と不感脂化力とを両立させうることを
見い出した。更に好ましくはアミロペクチン型が90重
量%〜100重量%のものであり、澱粉骨格の全てがア
ミロペクチン型であるものが最も好ましい。
本発明の乳化型平版印刷版用版面保護剤の水相には、他
に種々水溶性有機高分子化合物をカルボキシアルキル化
澱粉と併用できる。例えばメチルセルロース、エチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース等のセルロース誘導体、焙焼澱粉、α化
澱粉、デキストリン、ジアルデヒド澱粉等の澱粉誘導
体、アルギン酸塩、ローカストビーンガム、ストラクタ
ン、ステラビツク、プルラン等の天然または半合成高分
子化合物が例示できる。更に、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリビニ
ルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、ビニルメチ
ルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、酢酸ビニル
と無水マレイン酸との共重合体などの合成高分子化合物
も併用できる。更にアラビアガムを併用した場合アラビ
アガムは従来の使用量よりも著しく少い量で本発明の目
的を達成することができる。
水溶性高分子化合物は、広範囲の濃度で水相に含有され
るが、一般的には本発明の版面保護剤の総重量に対して
約5〜約40重量%、より好ましくは10〜30重量%
の範囲で使用され、水相中での濃度は約6〜約60重量
%、好ましくは15〜50重量%で使用される。
水相には更に湿潤剤を含有させておくことが好ましい。
これにより、本発明の版面保護剤の水相が平版印刷版の
非画像部へ適度に拡がる特性を付与できる。かかる湿潤
剤の好ましいものは、多価アルコールであり、好ましい
具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキシレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングリコール、グリセリン、ソルビトール、ペンタエリ
スリトールなどが挙げられ、特に好ましいものはグリセ
リンである。湿潤剤は本発明の版面保護剤の総重量に対
して約0.5〜約10重量%、より好ましくは1〜5重
量%の範囲で使用できる。版面保護剤は一般的には酸性
領域、即ちpH2.5〜6の範囲で使用する方が有利であ
る。
pH値を2.5〜6にするためには一般的には版面保護剤
中に鉱酸、有機酸又は無機塩等を添加する。その添加量
は0.01〜2重量%である。
上記有機酸としてはくえん酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、
p−トルエンスルホン酸、酒石酸、りんご酸、乳酸、レ
ブリン酸、有機ホスホン酸などがあり、鉱酸としては硝
酸、硫酸、燐酸等が有用である。
鉱酸、有機酸又は無機塩等の少なくとも1種もしくは2
種以上併用しても良い。以上の他に本発明の版面保護剤
には、防腐剤などを添加することが出来る。例えば安息
香酸及びその誘導体、フエノール、ホルマリン、デヒド
ロ酢酸ナトリウム等を0.005〜2.0重量%の範囲
で添加できる。
次に本発明の乳化型版面保護剤は、前述の水相中に界面
活性剤を含有する有機溶媒からなる油相を乳化分散する
ことにより調整される。この場合有機溶媒としては石油
留分やジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ
−n−オクチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)
フタレート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレー
ト、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート
などのフタル酸ジエステル類、例えばジオクチルアジペ
ート、ブチルグリコールアジペート、ジオクチルアゼレ
ート、ジブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキシル)
セバケート、ジオクチルセバケート、などの脂肪族二塩
基酸エステル類、例えばエポキシ化大豆油などのエポキ
シ化トリグリセリド類、例えばトリクレジルフオスフエ
ート、トリオクチルフオスフエート、トリスクロルエチ
ルフオスフエートなどの燐酸エステル類、例えば安息香
酸ベンジルなどの安息香酸エステル類が含まれる。これ
らの内でも特に好ましいものは、臭気が少なく、かつ安
全性が高いとされているジオクチルアジペート、ジブチ
ルセバケートおよびジオクチルアゼレートである。
本発明において、有機溶媒は単独または2以上組合わせ
て使用でき、その使用量は本発明の版面保護剤の総重量
に対して約0.1〜約10重量%が適しており、特に好
ましくは0.5〜5.0重量油相には更に親油性物質を
溶解含有させておくことが好ましい。これにより本発明
の版面保護剤の乳化物としての安定性がより改善される
上、画像部の感脂性の低下をより少なくすることができ
る。好ましい親油性物質としては、平版印刷用インクの
ベヒクルとして使用される親油性樹脂がある。具体的に
はフエノールホルムアルデヒド樹脂、クレゾールホルム
アルデヒド樹脂、t−ブチルフエノールホルムアルデヒ
ド樹脂などのノボラツク型フエノール樹脂、フエノール
とキシレンとをホルムアルデヒドで縮合させたキシレン
樹脂、フエノールとメシチレンとをホルムアルデヒドで
縮合させた樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ブロム化ポ
リヒドロキシスチレン、カシヨー樹脂、スチレンと無水
マレイン酸の共重合体の部分エステル化物、メラミン樹
脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
ロジン、例えば水添ロジン、重合ロジンエステル、ロジ
ンエステルなどの変性ロジン、例えばギルソナイトなど
の石油樹脂などを挙げることができ、これらの内でもノ
ボラツク型フエノール樹脂、ロジンおよび変性ロジンが
好ましい。他の好ましい親油性物質には、例えばオレイ
ン酸、ラウリン酸、吉草酸、ノニル酸、カプリン酸、ミ
スチリン酸、パルミチン酸などのような炭素数5〜25
の有機カルボン酸、ひまし油などが含まれる。これらの
親油性物質は単独または2以上組合わせて使用すること
ができ、本発明の版面保護剤の総重量に対して、約0.
05〜約5重量%、より好ましくは0.1〜1重量%の
範囲で使用することができる。
更に油相には乳化剤として界面活性剤が含有される。か
かる界面活性剤は種々のものを使用することができ、例
えばポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルフエニルエーテル類、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
グリセリン脂肪酸エステル類などの非イオン界面活性
剤、例えば脂肪酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩類、ジアルキルスルホこはく酸エステル塩
類、アルキル燐酸エステル塩類、ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エ
ステル塩類などのアニオン界面活性剤、及び例えばアル
キルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン塩類などのカチオン界面活性剤
を例示することができる。これらの内、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキル
フエニルエーテル類、ジアルキルスルホこはく酸エステ
ル塩類、アルキル燐酸エステル塩類およびポリオキシエ
チレンアルキルアミン塩類は前記の親油性物質と同様
に、平版印刷版面の画像部の感脂性の低下を抑える働き
もあるので好ましく、その中でもポリオキシエチレンア
ルキルフエニルエーテルは特に好ましい。これらの界面
活性剤は単独または2以上組合わせて使用できる。特に
ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル類とジア
ルキルスルホこはく酸エステル塩類とを組合わせた場合
には、乳化物を安定化させる効果および画像部の感脂性
の低下を抑える効果が相剰的に現われるので好ましい併
用例である。界面活性剤は本発明の版面保護剤の総重量
に対して約0.5〜約10重量%、より好ましくは1〜
5重量%の範囲で使用できる。かくして得られた油相を
水相中に撹拌しながら滴下していき、得られた混合液を
ホモジナイザーで更に乳化して本発明の版面保護剤が得
られる。
本発明の版面保護剤は、種々の平版印刷版に対して使用
することができるが、特にアルミニウム板を支持体と
し、その上に感光層を有する感光性平版印刷版(予め感
光性を付与した印刷版で、PS版と呼ばれる。)を画像
露光および現像して得られた平版印刷版に対して好適に
使用できる。かかるPS版の好ましいものは、例えば、
英国特許第1,350,521号明細書に記されている
様なジアゾ樹脂(p−ジアゾジフエニルアミンとパラホ
ルムアルデヒドとの縮合物の塩)とシエラツクとの混合
物からなる感光層をアルミニウム版上に設けたもの、英
国特許第1,460,978号および同第1,505,
739号の各明細書に記されているようなジアゾ樹脂と
ヒドロキシエチルメタクリレート単位またはヒドロキシ
エチルアクリレート単位を主なる繰返し単位として有す
るポリマーとの混合物からなる感光層をアルミニウム板
上に設けたもののようなネガ型PS版、および特開昭5
0−125,806号公報に記されているようなo−キ
ノンジアジド感光物とノボラツク型フエノール樹脂との
混合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けたポジ
型PS版が含まれる。更に米国特許第3,860,42
6号明細書の中に具体的に示されているような光架橋性
フオトポリマーの感光層をアルミニウム板上に設けたP
S版、米国特許第4,072,528号および同第4,
072,527号の各明細書に記されているような光重
合型フオトポリマー組成物の感光層をアルミニウム板上
に設けたPS版、英国特許第1,235,281号およ
び同第1,495,861号の各明細書に記されている
ようなアジドと水溶性ポリマーとの混合物からなる感光
層をアルミニウム板上に設けたPS版も好ましい。
次にPS版を用いた場合に於ける本発明の版面保護剤の
一使用例を記す。
先づPS版を画像露光、次いで現像して平版印刷版を作
成する。この平版印刷版を水洗し、版面上の水をスクイ
ズしたのち、本発明の版面保護剤を版面上に適量注ぎ、
これを版全面に塗布するようにスポンジでこする。これ
により、版面上の非画像領域が保護され、平版印刷版は
保管することができる。印刷を開始する場合には、版面
上のガムを水洗して落とし、その後は通常の手順に従つ
て印刷が行なわれる。又、自動ガムコーター等の使用に
於いても均一に塗布をすることが出来る。印刷時に於い
ては従来の様に数多くの不良印刷物を出すことなく、印
刷の直後から充分に満足する鮮明な印刷物を得ることが
できる。以下実施例をもつて説明する。なお、%は特に
指定のない限り重量%を示すものとする。
実施例1〜8および比較例1〜7 表−1に示した種々構造および組成のカルボキシメチル
化澱粉(ナトリウム塩)100重量部を純水740重量
部に溶解した。比較例としてアラビアガム、熔焼デキス
トリン(商品名 クリームデキストリン5 松谷化学
(株)製)、酵素分解デキストリン(商品名 アミコー
ル7H 日澱化学(株)製)各100重量部を夫々74
0重量部の純水に溶解した。これらの水溶液の夫々にデ
ヒドロ酢酸ナトリウム0.3重量部を溶解し、更に燐酸
(85%)を用いてpHを3.5に調整した水相を作成し
た。
続いて下記の油相を作成し、上述の水相の夫々に徐々に
加えて乳化液となし、これをホモジナイザーで更に乳化
して版面保護剤を得た。
ジオクチルアジペート 15重量部 ジラウリルスルホこはく酸 ナトリウム 27重量部 ソルビタンモノオレエート 5重量部 これらの版面保護剤を一週間静置した後の乳化の状態を
表1に示した。比較例5のアラビアガムからは非常に安
定な乳化液ができるが、比較例6および7のデキストリ
ンからの乳化液は不安定で油相と水相が分離した。
本発明のカルボキシメチル化澱粉を保護コロイドとする
乳化液のうち、カルボキシメチル基導入率が0.03〜
0.5の範囲が良好であり、更にアミロペクチン型が9
0%以上でより安定な乳化液が得られた。
次に、厚さ0.24mmのアルミニウム板を60℃の第3
燐酸ナトリウムの7%水溶液を浸漬して脱脂し、水洗し
た後パミスを水に懸濁した液を流しながらナイロンブラ
シで擦つて砂目立てした。水洗後70℃に保たれた珪酸
カリウム(SiO/KO モル比2.0)の5%水
溶液に30〜60秒浸漬した。充分水洗した後乾燥し
た。
2−ヒドロキシエチルメタアクリレート共重合体(英国
特許第1505739号明細・実施例1の製法で合成し
たもの)2.0重量部、p−ジアゾジフエニルアミンと
パラホルムアルデヒドの縮合物の2−メトキシ−4−ヒ
ドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩0.1
2重量部、オイルブルー#603(オリエント化学工業
(株)製)0.03重量部、2−メトキシエタノール1
5重量部、メタノール10重量部、エチレンクロライド
5.0重量部からなる感光液を前記の支持体に塗布し、
塗布乾燥重量1.8g/mの感光性平版印刷版を得
た。この印刷板に網点ネガフイルムを用いて露光し、亜
硫酸ナトリウム3.0重量部ベンジルアルコール30.
0重量部トリエタノールアミン20.0重量部モノエタ
ノールアミン5重量部t−ブチルナフタレンスルホン酸
ナトリウム10重量部及び純水1000重量部からなる
水性現像液で現像した後、水洗し乾燥した。
このようにして作成した平版印刷版の表面に前述の版面
保護剤試料を夫々スポンジにふくませて塗布し、余剰分
を布で拭き取り印刷用試料とした。
これらの印刷用試料の不感脂化力を評価するため、予め
試料を35℃85%のの条件下に3日間放置した。それ
らの試料をハマダスター900CD−Xオフセット印刷
機に取り付けて通常の方法に従つて1000枚印刷した
後湿し水と印刷用紙の供給を停止し、印刷版試料全面に
インキを付着させてから再び通常の印刷条件に戻して印
刷した。この評価法によればアラビアガムのように不感
脂化力の強い版面保護剤を用いた印刷版試料では非画像
部上のインキは直ちに払えてすぐに良好な印刷物が得ら
れた(比較例5)。しかし、比較例6および7では非画
像部上のインキがなかなか払えず、良好な印刷物が得ら
れるまでに25枚の印刷を要した。表1に示したように
カルボキシメチル基導入率0.03〜0.5の範囲が良
好であり、更にアミロペクチン型が80%以上でアラビ
アガムと同等の不感脂化力を有することが認められた。
実施例9 カルボキシメチル化澱粉(ほゞ100%アミロペクチン
型で、カルボキシメチル基導入率0.15%水溶液の粘
度400cpsのもの)50重量部と黄色デキストリン
(商品名 クリームデキストリン5 松谷化学(株)
製)100重量部、p−オキシ安息香酸エステル0.2
重量部を720重量部の純水に溶解して、燐酸(85
%)を用いてpHを3.5に調整し水相とした。
次に、ジブチルセバケート12重量部、ジラウリルスル
ホこはく酸ナトリウム25重量部、ソルビタンモノラウ
リレート5重量部からなる油相をつくり、先の水相に徐
々に添加して乳液とし、更にホモジナイザーを用いて乳
化して、版面保護剤試料とした。この乳化液は一週間経
時しても安定しており分離することはなかつた。
一方特公昭43−28403号公報に記載されているア
セトンとピロガロールの縮重合により得られたポリヒド
ロキシフエニルのナフトキノン−1,2−ジアジド−5
−スルホン酸エステル1重量部とノボラツク型クレゾー
ルホルム・アルデヒド樹脂2重量部を40重量部のメチ
ルセロソルブに溶解して感光液を作製した。厚さ0.2
mmの砂目立されたアルミニウム版をよく洗滌した后に乾
燥し、その上に上記感光液を回転塗布機によつて塗布乾
燥し約2.0g/mの感光層を有するポジーポジ型感
光性印刷版を作製し、網点ポジフイルムを用いて露光し
3%珪酸ソーダ水溶液で現像した后水洗、乾燥した。
このようにして作成した印刷版に上記の版面保護剤試料
を塗布した後、ハイデルベルグKOR−D印刷機で通常
の方法に従い印刷を行つた。その結果、刷り出しから全
く汚れることなく10万枚の印刷物を得た。
実施例10 実施例9の水相で、カルボキシメチル化澱粉を純水に溶
解した後、リン酸マグネシウム(8水塩)を夫々0.
5、1.0、1.5、2.0重量部添加し、あとは実施
例9と同様に調整した乳化型の版面補護剤をそれぞれ1
4−A、14−B、14−C、14−Dとした。
これらの乳液はいずれも乳化安定性は良好であつた。
次に平版印刷版用自動現像機600E(富士写真フイル
ム(株)製で現像処理とそれに続く版面保護剤塗布装置
からなる。)に実施例1に記載してある現像液を9仕
込み、版面保護剤槽に上記試料を300ml仕込んで、実
施例1に記載してある感光性平版印刷版を処理した。
その結果、実施例9の版面保護剤と14−Aを用いた場
合は、印刷版の上下に付着した現像液が版面保護剤の中
に持ち込まれることにより乳化が不安定になり、6m
の印刷版を処理したことからヘドロ様のものを生じ、処
理した印刷版上にも筋状のムラを生じた。しかし、リン
酸マグネシウムを添加した14−B、14−C、14−
Dの版面保護剤は、同様の処理でも乳化は安定しており
夫々所定の18mの印刷版を処理することができた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界面活性剤を油相、水相または両相に含有
    し、有機溶媒からなる油相および水溶性有機高分子化合
    物を溶解含有している水相よりなる乳化物であって、該
    水溶性有機高分子化合物の少なくとも一つがカルボキシ
    アルキル化澱粉であり、その澱粉骨格の80重量%〜1
    00重量%がアミロペクチン型であり、且つカルボキシ
    アルキル基の導入率が0.03〜0.5であることを特
    徴とする平版印刷版用版面保護剤。
  2. 【請求項2】該カルボキシアルキル化澱粉に含まれるカ
    ルボキシル基のうち10〜100%のカルボキシル基が
    塩を形成するのに必要な量の多価金属イオンを含有する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項の平版印刷版用
    版面保護剤。
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