JPH0633048U - 試料装着補助装置 - Google Patents

試料装着補助装置

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JPH0633048U
JPH0633048U JP7060192U JP7060192U JPH0633048U JP H0633048 U JPH0633048 U JP H0633048U JP 7060192 U JP7060192 U JP 7060192U JP 7060192 U JP7060192 U JP 7060192U JP H0633048 U JPH0633048 U JP H0633048U
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耕作 大谷
耕一 太田
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株式会社東洋精機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試験片をホルダーに取り付けるだけで、エア
ーチャック等にスピディにかつ安全に取り付けられると
共に、作業効率の向上が図れることにより、試験片のチ
ャキング及び時間短縮も可能な安全性を備え、かつフィ
ルム等の薄いものでも対応できる装置を提供する。 【構成】 使用試験片とほぼ等身大の例えばエアー吸着
のホルダー14で試験片11を保持し、第1アクチュエータ
12で試験機の上下チャック1,2へ搬送する。チャック
1,2の一方のコマ3a, 4aはエアー吸着穴41を有し、搬
送位置でホルダー14を更に第2アクチュエータ13により
吸着コマ側へ押し当てるよう移動し、試験片11をコマ3
a, 4a側で吸着し、移替える。ホルダー14はその保持を
解除後、各アクチュエータにより初期位置へと戻し、そ
の後上下チャックで試験片11の締め付けを行う。自立し
にくいフィルム等の薄い試験片でも適切な装着補助が行
える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、引張り試験における試験片を引張り試験機のチャックへ搬送して装 着するのに用いることのできる補助装置、特にチャックがアクチュエータ作動に より試験片両端を締め付ける形式のものである場合の引張り試験機に適用して好 適な装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
物性試験における材料、例えばゴム、プラスチック、フィルム等の引張り試験 は、試験試料の両端に引張り力を加えて種々のデ−タを測定するものであるが、 このような引張り試験において、自動化によって行う引張り試験以外は人的操作 によって試験試料である試験片の上下端を引張り試験機の上部、下部チャック ( 試験片つかみ具) に挿入し、セットする作業が必要である。
【0003】 引張り試験においての試験片の形状は、各種試験規格で定められいる。所定規 格に従って製作されたものは同形状ではあるが、上述のような作業における引張 り試験機に対する試験片装着が適切でないと、同じ素材、同じ形状の試験片を試 料として用いても、サンプル毎のデ−タのばらつきが入るなどして、試験結果に 影響を及ぼす。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従って、自動化された引張り試験機ではなく人的操作による汎用の引張り試験 機を使用する引張り試験にあっては、特に試験片のチャックへの正しい装着は重 要となる。 従来、汎用の引張り試験機による引張り試験では、試験片の上部チャック及び 下部チャック夫々への装着は、専ら作業者の手作業に依存した人的作業により行 われてきたが、次のような点で問題がある。
【0005】 (1) まず、その装着作業は、大雑把な目測や目印を目標として行われるので装 着位置が一定しないばかりか、正しい装着位置への試験片の装着は難しい。従っ て、この面からの作業効率、作業時間等の問題がある。 (2) 第二は、チャックの形式による点である。特にチャック、即ち試験片つか み具が空圧 (エアー) や油圧またはその他のアクチュエータによる場合、その締 め付け力が強力なため手による作業は危険が伴うなどし、安全性確保のため作業 には一層神経を使い、より慎重なものとなって、その分時間もかかる。
【0006】 この点について、更に説明すると、次のようである。 従来から、この種の引張り試験においてチャックへの試験片の着脱に関しては 、人的に締め付け、取り外しを行う方法によるものと、エアー、油圧等を利用し て行う方法によるものとが用いられているが、このうち、最近は、女性の進出等 もあり、締め付け労力等のいらない後者の方法による例えばエアーチャックまた は油圧チャックを採用して、試験片の各端に対し夫々スイッチ操作一つで締め付 けが行える方式が採用されている。
【0007】 この方法では、作業労力の軽減の他、人的に締め付けを行うものに比し作業効 率も良く、また、常に、対象となる複数の試験試料夫々に対し所要の一定圧力で 試験開始から破断まで締め付け力を保つことができるという利点も有することか ら、かかるアクチュエータ作動のものが多く使用されるようにもなってきている 。
【0008】 しかし、上記の後者の方法のものでは、確かに、作業者自身が締め付けるとい う作業労力はなくなり、従ってそのような労力からは開放されたが、その反面、 次のような点が新たな問題となってきた。 即ち、複数のサンプルとして用意された試験片のチャキングを行うとき、作業 者は、夫々一対のコマを有する上部及び下部チャックに取り付けるべき試験片の ほぼ中央部を手で持ち、まず、上部チャックのコマの中央部に試験片の上端部を 挿入し(図9)、試験片の上下左右のバランスを見ながら上部チャックを閉じる のである。
【0009】 具体的には、一対のコマで挟まれるその試験片の上端部の位置やその挿入度合 いは適当か、あるいは斜めに傾いて取り付けられることはないかなどに考慮を払 いながら、もう一方の手で上部チャック作動用のスイッチボタンを操作し、その アクチュエータを駆動させて上部チャックを閉じることになる。そして、その後 、下部チャック側も同じ要領で閉じることにより取り付けが行われる。
【0010】 上記の作業において、試験片が例えば10cm程度の長さのものであれば、上下コ マ間の間隔はそれよりも短く、そのような狭いスペースで取り付け作業を行わな ければならず、熟練も要し、また、たとえ熟練者でも、その時アクチュエータ作 動時に指を挟まれないようにするなどにも十分に注意をしなければならない結果 、作業者のそのような面での負担は大きい。 安全に、かつスピーディに短時間で試験片の取り付けを行うのは容易ではなく 、作業効率の上昇にも一定の限界があるのである。
【0011】 (3) 特に、フィルム等で薄いもののように垂直方向に自立しにくい場合は、手 による作業が大変煩雑なものとなる。 上述したアクチュエータ作動によるチャックの場合は尚更であり、上部チャッ クへの取り付け時に試験片上端が下方にだれるのを避けるために、コマにより近 い試験片端部側を指で持たなければならなくなる。
【0012】 このため、特に、このような自立しにくいフィルム等の薄い試験片などのチャ キング操作では、試験片がチャキングされるまで、作業者は、この試験片のため 作業中不自然な形でこれを持つようになる場合があり、その場合、指の一部がコ マとコマの間に試験片と一緒に挟まれないようにと気配りをしてチャキングを行 う必要はより高くなる。 従って、これらの作業は、試験を行う毎に同じ操作の繰り返しであることもあ って甚だ煩雑であり、しかも、これが、作業者にとっては常に手の一部が挟まれ ないかという精神的な疲労の原因となっており、作業効率の上昇が期待できない 要因の一つでもある。
【0013】 本考案は、上述のような不利、不便を解消しようとするものであり、自動化さ れた引張り試験機でなく人的操作による汎用の引張り試験機に利用して好適で、 試験片を適切に常に引張り試験機のチャック側の定位置に搬送してチャックへの 装着を補助でき、作業者の作業も簡単で熟練した技量を要さず、作業効率の向上 が図れ、かつ時間短縮も可能で安全性をも備え、しかも、たとえフィルム等の薄 い試験片の場合にでも対応できる試料装着補助装置を提供することを目的とする ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は、試験片の保持が可能なホルダーを含み、該ホルダーを移動可能なア ームにより移動させる移動手段と、 ホルダーにより搬送された試験片を引張り試験機のチャックのコマへ移替える 手段とを備え、 アームの移動により、前記ホルダーに保持された試験片を始動位置から前記引 張り試験機のチャックへ搬送し、該ホルダー側からチャックのコマ側へ試験片の 保持を移替えて該チャックへの装着を補助することを特徴とするものである。 また、本考案は、試験片を置くことによってその試験片の位置決めができる位 置決め部を備え、 位置決めされた試験片をホルダーで保持することを特徴とするものである。 また、本考案は、試験片を人的によって一旦ホルダーに保持させた後、ホルダ ーの移動をスイッチによって開始させることにより、アクチュエータ作動のチャ ックに試験片を挿入し、試験片をホルダー側からチャックのコマ側へ移替え、移 替え後にホルダーは自動的に初期状態に戻すように、また試験片を移替えられた 当該チャックは所定のタイミングで閉じるよう、制御する機能を有することを特 徴とするものである。 また、本考案は、チャックの相対向する一対のコマの一方に試験片を吸着する 吸着穴を設け、 試験片がホルダーに保持された状態で該チャックに挿入された状態から、所定 のタイミングをもって、そのホルダーに保持された試験片を当該吸着用のコマ側 に押し当て、そのコマへの試験片の吸着を行えるようにしたことを特徴とするも のである。
【0015】
【作用】
本考案によれば、試験片を手作業で補助装置のホルダーに対して取り付けるも ので、試験片はホルダーで保持され、ホルダーをアームにより移動させ、これに よりホルダーに保持された試験片を引張り試験機のチャックへ搬送でき、搬送さ れた試験片の保持をホルダー側からチャックのコマ側へ移替えてチャックへの装 着を補助する。 従って、試験片は常にチャックの正しい装着位置に搬送され、チャックが試験 片を締め付けるとき作業者の手に危険が及ばず、また、手作業における試験片の 取扱は、たとえ小さいもの等でも容易であり、しかも、たとえフィルム等の薄い 試験片の場合にでも対応できる。スピーディにかつ、安全に取り付けることがで きる。 更に、試験中に次の試験片をホルダーに保持して準備しておくことができ、次 の試験に対して一段と作業効率が上がり、大幅な時間短縮も可能である。 また、試験片の位置決め部を設けることにより、作業者はこれを目標にして試 験片を置けばよく、手作業でも容易に確実な位置決めが行える。
【0016】 また、試験片を人的によって一旦ホルダーに保持させた後、ホルダーの移動を スイッチによって開始させることにより、アクチュエータ作動のチャックに試験 片を挿入し、試験片をホルダー側からチャックのコマ側へ移替え、移替え後にホ ルダーは自動的に初期状態に戻すように、また、試験片を移替えられた当該チャ ックは所定のタイミングで閉じるよう、制御すれば、試験片の移替えを含み一連 の作動の自動化が可能で、手動と自動の半自動化を適切に実現することができる 。 また、その場合に、チャックの相対向する一対のコマの一方に試験片を吸着す る吸着穴を設け、 試験片がホルダーに保持された状態で該チャックに挿入された状態から、所定 のタイミングをもって、そのホルダーに保持された試験片を当該吸着用のコマ側 に押し当て、そのコマへの試験片の吸着を行えるようにすれば、簡単に試験片の 移替えが可能で、ホルダーをほぼ適用する試験片と同じ大きさのものとし、フィ ルム等の薄い試験片の場合にでも充分対応できる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明する。 図1,2は、本考案に従う引張り試験機の試料装着補助装置の一実施例を示す 。図1は装置正面図、図2は同側面図である。 図中1及び2は、引張り試験機本体の上部及び下部チャックで、これらは試験 片つかみ具を構成し、ここでは夫々エアーによって作動するエアーチャックとす る。
【0018】 これらエアーチャックは、例えば下部チャック2側を固定クロスヘッド側に取 り付け、上部チャック1は移動クロスヘッドに装着されたロードセルに連結させ る。上部及び下部チャック1,2は、夫々、相対向する一対のコマ3a, 3b, 4a, 4bを有する。
【0019】 図3は、適用できるエアーチャックの基本的な内部構造の一例である。 チャックの2個のコマ3,3は、非作動時には、図中左半部図示の互いに離間 した状態にある。作動時には、供給エアーによりピストン部101 がバネ102 に抗 して図中下方へ押圧され、アーム103 、軸104 に軸支された連結アーム105 、及 びスライダ106 のリンクを介してコマ3,3は図中右半部図示のように互いに圧 接する方向に駆動せしめられ、これによってチャックが閉じられる。
【0020】 従って、一対のコマ3,3間に試験片端部を挿入した状態で作動させると、そ の試験片端部は上記ピストン部101 に加わるエアー圧に応じた所定圧力をもって それらコマ3,3で締め付けられることになる。上記では上部エアーチャックの 場合のものであったが、下部エアーチャックの場合も、その内部構造はこれと同 様の構造である。 なお、使用するエアーチャックは、このような構造のものに限られないことは いうまでもない。
【0021】 引張り試験機本体の図1,2のエアーチャック1,2に対し、これと組み合わ せて用いる試験片挿入、装着補助装置10を図示の如くに設け、これによって、試 験片11を上部、下部エアーチャック1,2へ搬送し、そこで一旦試験片をチャッ クの一方のコマへ移替え、エアーチャック1,2への装着を補助するようになす 。
【0022】 本実施例装置は、試料として用いる試験片が自立しにくい種類のもの、即ち各 種規格により製作される試験片の形状等として作業者が手で持ったときに下方に たれて垂直方向に自立しにくいフィルム等の薄い試験片も対象とすることができ るものである。図のように、本実施例装置は第1のアクチュエータ12と、第2の アクチュエータ13とを有する。第1のアクチュエータ12は後述の如くの試験片搬 送用のアクチュエータ、第2のアクチュエータ13は試験片移替えに供されるもの である。
【0023】 また、参照符号14を付して示すものは、吸盤もしくは真空ポンプなどにより吸 引が可能な吸着部材または挟持部材等をもって試験片11を保持する試料ホルダー (試験片ホルダー)を構成するもので、ここでは、試験片吸着部材であり、これ は移動可能に設ける。また、本実施例では、これに後述の如くに試験片位置決め 部材15を設ける。ホルダー14は、後記でも触れるように使用試験片と等身大のも のを用いることができる。
【0024】 装置本体は、試験機の上下のエアーチャック1,2に隣接して固定クロスヘッ ド側に配置し、これに第2のアクチュエータ13を介して第1のアクチュエータ12 が取り付けてある。第1のアクチュエータ12は、例えばエアーシリンダを用いて 構成し、そのアーム16, 16(シリンダロッド)の先端に上記試料ホルダー14が設 けてある。 アーム16, 16は、伸長時には上部及び下部エアーチャック1,2側に向け図1 中横方向(水平方向)に進出し(図2では、紙面に垂直な方向に移動し)、試験 片取り付け後の後退時に元の図1の図示位置に復帰するよう、その作動がコント ロールされる。
【0025】 試料ホルダー14は、このようなアーム16, 16に取り付けることにより横方向に 移動可能とし、そのアーム16, 16の進退に伴い、補助装置側とエアーチャック1 ,2側の所定位置の間を往復移動する。 本実施例においては、試験片装着補助装置には、作業者の手作業による試料ホ ルダー14への試験片11の取り付け時に試験片11の位置決めの用に供する上記の試 験片位置決め部材15を設けることができる。試験片位置決め部材15は、例えば、 その一例を図4に併せて示すように試料ホルダー14上の板面に取り付けてある。
【0026】 試料ホルダー14は、試験片11を容易に常に同じ状態でホールドできるように構 成する。作業者は、図示の試料ホルダー復帰位置で後述の如く逐次その試験片取 り付け作業を行う(従って、試験機の上部及び下部エアーチャック1,2間側で は、試験片11を作業者自身が手で扱うことはない)わけであるが、その場合に、 手作業により試験片を置けば、その試験片の位置が決まるようになっている。
【0027】 図4の外観図に示すように、ホルダー本体は、板状体から成り、ほぼ対象とな る試験片と同じ大きさのものを用いる。その板面には、使用試験片の形状に合わ せた溝17が上記試験片位置決め部材15によって形成されている。また、板面には 、後述する保持手段を設けることができる。 取り付け保持用の溝17は、試験片11がダンベル形状のものなら、図示の如くの 形状をもって形成する。ホルダー本体の上下端部分を残して溝17を形成し、また 、使用する各種試験片の形状に基づき当該試験片の中央部(即ち、チャクキング される上下両端部部分を除く中間部分)と同じ形状の溝とし、これに合わせて試 験片を添接させる(当てがう)と、試料となる試験片が常に同じ上下左右の位置 関係の状態でホールド可能となることになる。
【0028】 ダンベル状の規制用の溝17の底面部には、ここでは、保持手段として、試験片 11をエアーで吸着できるよう小さな吸引孔18を設けて板の裏面から真空ポンプで 吸引するようになす。 ホルダー14にはまた、試験片11の上下端部を支持する箇所にも、同様の吸引孔 31, 31を設け、これにより試験片11の上下端部をも含めて確実に保持できるよう にする。 このように本実施例では強制吸着で保持させるようにするが、保持の態様が吸 着による場合であっても、強制吸着に限らず、例えば真空ポンプの代わりに単に 吸盤だけでもよい。
【0029】 試験片吸着部材を構成する試料ホルダー14への試験片11の取り付けは、図1に 示すように、試料ホルダー14が位置決め部材側にある位置(試料ホルダーの初期 (復帰)位置)で作業者により1枚ずつ逐次行われるが、そこでは上述のように 常に同じ位置状態で試験片11全体を保持でき、また、その試料ホルダー14の移動 時には、試験機本体のチャック1,2側において、その保持された試験片11が上 部、下部チャック1,2の正しい装着位置に来るように夫々の位置関係を予め決 めておくことができるので、試験片11はこれを常に定位置(図1の符号11A 参照 )に搬送することができる。 アーム16, 16が図の状態から進出することによって、試料ホルダー14は、上部 、下部チャック1,2のコマ間のセンターの位置にその試料ホルダー14の吸着さ れた試験片11の移動を行うことになる。
【0030】 このように、手作業により試験片11を置くと、試験片11の位置が決まるように した位置決め部材15を設け、また、試験片11の吸引が可能な試料ホルダー14をア ーム16, 16を設けて、これを第1のアクチュエータ12を用いて移動可能とし、始 動位置と上部、下部チャック1,2(試験片つかみ具)側の所定位置の間を往復 移動するようにしてある。 そして、上部、下部チャック1,2にあっては保持した試験片11が上部、下部 チャック1,2への正しい装着位置に来るように所定位置を決めてある。
【0031】 一方、エアーチャック1,2の各一対のコマのうち、試験片側と対向すること となる一方のコマ3a, 4a側に、図2,5に示すように、真空ポンプで吸引される 吸着用の吸着穴41を夫々設ける。このようにして、チャックの一対(2個)のコ マの一個に夫々試験片吸着に必要な小さな吸着穴41をコマ3a, 4aの側面からコマ の内面に設ける構成とし、これに伴い、後記図7に示す如くチャックコマ用エア ー作動部45を設けることとする。 吸着用コマ3a, 4aの具体的な構成は、例えば図6に示すように、夫々吸着孔41 に連通する室42を内部に形成すると共に、それら室42をエアー導管43を介してエ ー作動部45と連結し、後述の如く当該コマ3a, 4aに試験片11が押し当てられたタ イミングで図示矢印のようにアエーによる吸引を行うようにすればよい。
【0032】 一方、また、前記第2のアクチュエータ12は、第1のアクチュエータ12による 搬送後、試料ホルダー14の方をコマ3a, 4aのその吸着コマ面に当るよう当該ホル ダーを移動させ、及び試験片移替え後は戻す方向にホルダーを移動させるように 第1のアクチュエータ12を含めたその装置部分全体を移動(図1中紙面と垂直な 方向、図2中の左右方向)させるものである。第2のアクチュエータ12も、例え ばエアーシリンダで構成するものとし、そのアーム19, 19(シリンダロッド)に 第1のアクチュエータ12が取り付けてある。
【0033】 上記チャック1,2を有する試験機本体と補助装置10とを組み合わせた引張り 試験装置は、操作盤(図示せず)を有し、これには装置を作動させるべく作業者 が操作するスタートスイッチ等を設ける。
【0034】 図7は、制御系の一例を機能ブロック図として表したものであり、コントロー ラ21にはスイッチ22からの信号を供給する。 ここに、コントローラ21では試験機本体の駆動、従って上部及び下部エアーチ ャック1,2に対する制御をもすると共に、コントローラ21は、前記補助装置10 側に対する制御をなす。ホルダー(吸着)用エアー作動部23は、前記試料ホルダ ー14の吸引孔18及び31を作用させる真空ポンプによる吸引並びにその解除に用い られ、その制御もこれをコントローラ21で行い、また、チャックコマ用エアー作 動部45の制御もコントローラ21で行い、試料ホルダー14の往復動、試験片の保持 のコマへの移替えを含め一連のシーケンス動作は電気的に行うことができる。
【0035】 本実施例では、次のようにして、作業者による手作業と補助装置の作動が行わ れる。即ち、手動と自動の半自動である(図8参照)。 基本的には、位置決め部材15に試験片11を合わせ、ホルダー(試験片ホルダー )14に試験片11を保持し、第1のアクチュエータ12によりアーム16をチャック1 ,2側へ移動させ、第2のアクチュエータ13により前記装置全体を移動(図1の 手前側へ移動、図2の図中右側へ移動)させてホルダー14を吸着コマ側へ押し当 て、コマ側で試験片11を吸着し、一方ホルダー14側の保持は解除して試験片11の 移替えを行い、第2のアクチュエータ13により装置全体を元の位置へ移動させ、 そして、第1のアクチュエータ12によりホルダー14を元の位置に移動させ、しか してチャック1,2を締め付けることによって、行うことができる。
【0036】 まず、手作業にて、例えばフィルム等の薄い試験片11を位置決め部材15に置く と、試験片11の機械的位置が決まる。作業者は、ここで試験片吸着用のボタンを 押すことができる。 その状態でアーム16のホルダー14により試験片11が保持される。 そして、装置が作動すると、アーム16が第1のアクチュエータ12により試験片 11を試験機本体側のエアーチャック1,2の正しい装着位置に試験片11を搬送す る。即ち、第1のアクチュエータによる進出(アーム進出作動)でホルダーをチ ャックのコマの中心に移動させる。
【0037】 次に、第2のアクチュエータ13を作動させて、ホルダー14をエアーチャック1 ,2のコマ3a, 4aのその吸着コマ面に軽く押し当てるよう移動させ、試験片11の 面とコマ3a, 4aとの面が密着したところでチャック1,2のその吸着用コマの吸 着を吸着穴41で行う。チャックコマ用エアー吸引が図6の如く開始されたら、ホ ルダー14側での吸着は止めてもよいので、そこでホルダー14の試験片11の保持は 解除し、上記のようにして試験片11のコマ側への移替えがなされる。
【0038】 このようにして、アーム16の移動により、ホルダー14に保持された試験片11を 始動位置から引張り試験機のチャック1,2へ搬送し、そこで試験片11をホルダ ー14側からコマ側へ移替えて該チャックへの装着を補助でき、試験片11を位置決 め部材15に置いて作動させることにより、自動的に試験片11を搬送して装着を補 助することができる。 手作業にて試験片11を位置決め部材15に置き本装置を動作させることで、自動 的に試験片11が常にエアーチャック1,2の正しい装着位置に搬送され、移替え られることから、該エアーチャック1,2が試験片11を締め付けるとき吸着コマ 3a, 4aがその試験片11を保持しているので、作業員の手に危険が及ばないことは いうまでもない。 また、手作業における試験片11の取扱は、上述のように試験片11を位置決め部 材15に置くだけなので、たとえフィルム等の薄いものでも、軟らかいものや小さ いものでも容易である。 更に、このような作業は、作業員の熟練した技量も不要とし、作業の効率も向 上する。
【0039】 上記の時点ではまだ試験片11のチャキングは行わず、エアーチャック1,2の 締め付けを行うのは、試験片11と等身大のホルダー14をチャック1,2側から退 避させた後である。即ち、上記の如くホルダー14の試験片11の保持を解除(吸着 OFF )したら、まず、第2のアクチュエータ13により、第1のアクチュエータ12 を含む装置部分全体を移動させる。つまり、移替え後の試験片をコマ側に残して 離れる方向にホルダー14を戻す。この動作により次にアーム16が始動位置に戻る とき位置決め部材15がホルダー上に設けてあっても、残された試験片11が干渉し ない。 次いで、第1のアクチュエータ12によりアーム16を始動位置に移動させる。 即ち、第1のアクチュエータ12によりホルダー14の初期位置への戻しを行う。 次に、所定のタイミングでエアーチャック1,2の締め付けを行う。これによ ってチャック1,2に試験片11が装着されたことになる。 以上で装置は初期位置に戻り、一連の動作を完了する。
【0040】 このようにして、試験片11をホルダーに取り付けるだけでエアーチャックにス ピーディにかつ、安全に取り付けることができ、しかも、上記のチャキングされ た試験片11に対する試験中は、作業者は、次の試験片に対する準備をすることが できる。即ち、次の試験片11はこれを前もって始動位置に戻された待機中のその ホルダー14に吸着しておくようにする。従って、試験中の試験片が破断しその試 験片を取り外すと、直ちに待機してあったホルダー14により前述した移替えを含 む一連の作動が繰り返えされることから、同様に何の手も煩わすことなくチャキ ングができる。このようにして、試験中に次の試験片を試料ホルダー14に予め吸 着させるようにしておけば、次の試験に対して一段と作業効率が上がり、大幅な 時間短縮が図れ、かつ上述の如く安全性をも確保することができる。
【0041】 本実施例は、上述のように、試験片を一旦保持させる試料ホルダーを持ち、人 的によって一旦ホルダーにホールドさせたあと、その試料ホルダーをスイッチ操 作によって横方向に移動させ、引張り試験装置のエアーチャックに挿入するよう にし、その後、タイミングをもって、自動的にエアーチャックを閉じる動作と、 試料ホルダーを自動的に初期状態に戻す機能を有するの加えて、上記チャック部 内の一対(2個)のコマの一個に吸着に必要な小さな吸着穴をコマの側面からコ マの内面に設け、試験片が試料ホルダーに保持された状態で試験片を上記の手順 で挿入した状態からタイミングをもって、試料ホルダーに保持された試験片をエ アーチャックまたは油圧チャック部内の吸着用コマに押し当てる機能と吸着を行 えるようにしたものであり、このようにすると、簡単にそのコマへの試験片の移 替えが可能で、従って、たとえフィルム等の薄い試験片の場合にでも十分に対応 可能となる。
【0042】 即ち、本実施例では、試験片11との等身大の試料ホルダー14を用いて、吸着は その等身大の試料ホルダー14に対して行うもので、試験片11を試料ホルダー14に 保持しておき、第1のアクチュエータ12(横移動シリンダ)を作動させ、上部、 下部チャック1,2のコマ間のセンター位置に、その保持された試験片11を移動 させ、更に、試料ホルダー14をコマ3a, 4aのその吸着コマ面に軽く当たるように ホルダー41を第2のアクチュエータ13で動作させ、試験片11の面とコマ3a, 4aと の面が密着したところでチャックのその吸着用コマの吸着を吸着穴41で行い、そ の動作を確認した後、試料ホルダー41の吸着を停止し、第1のアクチュエータ12 を元の位置に戻したこと(ホルダー14をコマ間のセンターに戻し、ホルダー14を 初期状態に復帰させたこと)を確認して、上部、下部チャックを締め付けること ができる。
【0043】 このようにすることによって、たとえフィルム等の薄いものであっても、従来 かなり神経を使っていた作業を簡単に行うことができる。 なお、上記では試験片11をフィルム等の薄いものとして説明したが、勿論本実 施例はフィルム等に限られるのではなく、ゴム、プラスチックの試験片にも使用 できることはいうまでもない。
【0044】 本考案は、上述した実施例のみに限定されるものではなく、幾多の変更や変形 が可能である。 例えば、上述の実施例では試験機本体の上下のチャックはエアーチャックとし たが、チャックはこれに限らない。油圧チャックその他のアクチュエータであっ てもよい。 また、試験片のホルダーの保持も、エアー吸引に限定されないことは既に述べ た通りであり、更には、一旦試験片を保持可能でかつその保持状態から試験片を 剥がすことも可能な例えば吸着機能を有する特殊な紙素材をホルダー面にはって おいて、これで保持機能を実現してもよい。
【0045】
【考案の効果】
本考案によれば、自動化された引張り試験機でなく人的操作による汎用の引張 り試験機に利用して好適な補助装置を実現でき、試験片を適切に常に引張り試験 機のチャック側の定位置に搬送してコマ側へ移替えチャックへの装着を補助でき る。従って、作業者の作業も簡単で熟練した技量を要さず、作業効率の向上が図 れ、かつ時間短縮も可能で安全性をも備え、しかも、フィルム等の薄い試験片の 場合にでも充分対応できる補助装置を提供することができ、たとえフィルム等の 薄いものであっても、従来かなり神経を使っていた作業も簡単に行うことができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による一実施例の構成を示す図で、装置
の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】適用できるチャックの構造の一例を示す図であ
る。
【図4】同じく、適用できる試料ホルダーの一例を示す
外観図である。
【図5】同じく、吸着用のコマ部分の説明図である。
【図6】同じく、吸着用コマ部分の具体的構成の一例を
示す要部側面図である。
【図7】コントロール系の一例を機能ブロックとして表
した図である。
【図8】作業者による手作業と補助装置の作動の流れ図
である。
【図9】エアーチャックの典型例の外観図である。
【符号の説明】
1 上部チャック 2 下部チャック 3a, 3b, 4a, 4b チャックのコマ 10 補助装置 11 試験片 12 第1のアクチュエータ 13 第2のアクチュエータ 14 ホルダー(試験片保持部材) 15 試験片位置決め部材 16 アーム 17 溝 18 吸引孔 19 アーム 21 コントローラ 22 スイッチ 23 ホルダー用エアー作動部 31 吸引孔 41 吸着穴 42 室 43 エア導管 45 チャックコマ用エアー作動部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片の保持が可能なホルダーを含み、
    該ホルダーを移動可能なアームにより移動させる移動手
    段と、 ホルダーにより搬送された試験片を引張り試験機のチャ
    ックのコマへ移替える手段とを備え、 アームの移動により、前記ホルダーに保持された試験片
    を始動位置から前記引張り試験機のチャックへ搬送し、
    該ホルダー側からチャックのコマ側へ試験片の保持を移
    替えて該チャックへの装着を補助することを特徴とする
    試料装着補助装置。
  2. 【請求項2】 試験片を置くことによってその試験片の
    位置決めができる位置決め部を備え、 位置決めされた試験片をホルダーで保持することを特徴
    とする請求項1記載の試料装着補助装置。
  3. 【請求項3】 試験片を人的によって一旦ホルダーに保
    持させた後、ホルダーの移動をスイッチによって開始さ
    せることにより、アクチュエータ作動のチャックに試験
    片を挿入し、試験片をホルダー側からチャックのコマ側
    へ移替え、移替え後にホルダーは自動的に初期状態に戻
    すように、また、試験片を移替えられた当該チャックは
    所定のタイミングで閉じるよう、制御する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の試料装
    着補助装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、チャックの相対向す
    る一対のコマの一方に試験片を吸着する吸着穴を設け、 試験片がホルダーに保持された状態で該チャックに挿入
    された状態から、所定のタイミングをもって、そのホル
    ダーに保持された試験片を当該吸着用のコマ側に押し当
    て、そのコマへの試験片の吸着を行えるようにしたこと
    を特徴とする試料装着補助装置。
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