JPH06331633A - 走査型表面分析装置 - Google Patents

走査型表面分析装置

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JPH06331633A
JPH06331633A JP14845593A JP14845593A JPH06331633A JP H06331633 A JPH06331633 A JP H06331633A JP 14845593 A JP14845593 A JP 14845593A JP 14845593 A JP14845593 A JP 14845593A JP H06331633 A JPH06331633 A JP H06331633A
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JP
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dimensional
plane
sample
inclination
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JP14845593A
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English (en)
Inventor
Ryohei Konakawa
良平 粉川
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 試料表面のデータ値の傾斜を自動、かつ、短
い演算時間により補正することができる走査型表面分析
装置を提供する。 【構成】 試料及び走査装置2の相対的な走査により試
料表面におけるデータを求める走査型表面分析装置にお
いて、試料及び走査装置2の相対的な走査により試料表
面における3次元的データを求める測定手段1,2と、
3次元的データを記憶する記憶手段4と、記憶手段4に
記憶された3次元的データからあらかじめ設定された2
次元領域に対応する3次元方向のデータを求め、2次元
領域の2次元座標と該3次元方向のデータを用いて試料
表面を代表する仮想的平面を求める演算手段1と、記憶
手段4に記憶された3次元的なデータ及び仮想的平面を
用いて、試料表面の傾斜を補正して傾斜補正した3次元
的なデータを求める補正手段1とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型表面分析装置に
関し、特に走査装置により得られたデータを画像処理す
る装置を有した走査型表面分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】試料の表面におけるデータを求める装置
の一つとして走査型表面分析装置が知られている。走査
型表面分析装置は、試料あるいは測定装置を相対的に移
動させることにより試料表面を2次元的に走査して分析
を行うものであり、これにより3次元的なデータを得る
ことができる。この走査型表面分析装置により得られた
データは、コンピュータによりデータ処理や画像処理が
施された後にCRT等の表示装置に表示される。
【0003】図10は走査型表面分析装置により得られ
るデータの概念図であり、X軸及びY軸で表される試料
のX−Y平面に対して、Z軸方向にデータ値を表示して
いる。このZ軸方向にデータ値として試料表面の高さを
とると、通常、このZ軸方向の高さは試料表面のマクロ
な傾斜により、基準となる試料のX−Y平面に対して水
平面を形成するとは限らず、図10に示すように、X軸
方向に対してθxの角度、Y軸方向に対してθyの角度
の傾斜を有して、傾斜している。この試料表面のマクロ
な傾斜が生じる原因としては、例えば試料が測定中に温
度等の各種の測定環境によってドリフトし、走査の開始
と終了の間にデータ値に変動が生じる等がある。
【0004】この傾斜を有したデータ値をCRT上にX
−Y平面を基準として表示すると、例えば図11に示す
図となる。なお、図11の(a)は、簡略のためX軸方
向に対してのみ傾斜を有す場合のデータ値の概念図を示
し、図11の(b)は、このデータ値に基づくCRT上
の2次元画像を示すものであり、高さの高い部分は明る
く表示し、低い部分は暗く表示している。
【0005】図11の(b)のデータ表示に示すよう
に、傾斜を有したデータ値をそのままCRT上の2次元
画像に画像表示すると、画像表示された試料表面の高低
は、試料表面の3次元形状の他に傾斜分を含んでいるた
め、試料表面のミクロな形状の表示が困難となる。
【0006】そこで、図12に示すようにミクロな形状
を良好に表示することが求められている。なお、図12
の(a)は、傾斜分を除いた試料表面のデータ値の概念
図を示し、図12の(b)は、このデータ値に基づくC
RT上の2次元画像を示しており、高さの高い部分は明
るく表示し、低い部分は暗く表示している。
【0007】従来、走査型表面分析装置により得られた
データ値の傾斜を、ソフトウェアにより補正しようとす
る技術として以下のものが知られている。
【0008】(1)従来の第1の傾斜補正の方法は、走
査型表面分析装置により得られたデータ値の中から3点
を指示し、その3点のデータ値に基づいて傾斜面を求
め、その傾斜面からデータ値の補正を行うものである。
図13は、従来の第1の傾斜補正方法を説明する図であ
る。図中において太い実線により示されるデータ値の中
から、Q1,Q2,Q3の3点を選択して指定して、こ
の指定された3点により決定される平面を測定データを
代表する傾斜面(図13中の斜線で示される斜面)と
し、この傾斜面によりデータ値の補正を行うものであ
る。
【0009】(2)また、従来の第2の傾斜補正の方法
は、走査型表面分析装置により得られたデータ値を基に
して最小自乗法により、誤差が最小となる傾斜面を求
め、その傾斜面からデータ値の補正を行うものである。
図14は、従来の第2の傾斜補正方法を説明する図であ
る。図中において太い実線により示されるデータ値に対
し、Z軸方向の誤差が最小となるよう最小自乗法により
求めた傾斜面を測定データを代表する傾斜面(図14中
の斜線で示される斜面)とし、この傾斜面によりデータ
値の補正を行うものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
従来の走査型表面分析装置の傾斜補正においては、以下
のような問題点を有している。
【0011】(1)前記従来の第1の傾斜補正方法で
は、走査型表面分析装置により得られたデータ値の中か
ら3点を指示する必要があり、測定者がデータ値を観察
しながら指示するという人手による工程が必要となる。
【0012】(2)また、前記従来第2の傾斜補正方法
では、最小自乗法による演算が必要であり、X−Y平面
の2次元についての演算を行うため、多くの演算時間を
要する。
【0013】そこで、本発明は走査型表面分析装置にお
ける前記した従来の傾斜補正方法の問題点を解決し、試
料表面のデータ値の傾斜を自動、かつ、短い演算時間に
より補正することができる走査型表面分析装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、試料及び走査装置の相対的な走査により
試料表面におけるデータを求める走査型表面分析装置に
おいて、試料及び走査装置の相対的な走査により試料表
面における3次元的データを求める測定手段と、3次元
的データを記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された
3次元的データからあらかじめ設定された2次元領域に
対応する3次元方向のデータを求め、2次元領域の2次
元座標と該3次元方向のデータを用いて試料表面のデー
タを代表する仮想的平面を求める演算手段と、記憶手段
に記憶された3次元的なデータ及び仮想的平面を用い
て、試料表面の傾斜を補正して傾斜補正した3次元的な
データを求める補正手段とを有するものである。
【0015】前記試料及び走査装置の相対的な走査は、
固定された走査装置に対して試料自体を移動したり、あ
るいは逆に試料を固定しその固定した試料に対して走査
装置を移動することにより実現することができる。
【0016】本発明の試料表面における3次元的データ
は、試料の平面上の位置を定める2次元のデータと、該
2次元のデータにより設定される位置に対応する3次元
方向のデータよりなる。
【0017】また、本発明の試料の平面上の位置を定め
る2次元のデータは、あらかじめ設定された2次元領域
において設定することができ、この平面上の位置上に対
応して3次元方向のデータを求めることにより試料表面
における3次元的データが求められる。この2次元領域
において設定される3次元方向のデータとして、例えば
2次元領域内にあるデータを平均することにより得られ
る平均値とすることができる。そして、この3次元方向
のデータは、試料の高さを表すデータや特定元素の分布
濃度データ等の試料表面特性を表すものである。3次元
方向のデータとして試料の高さを表すデータを適用した
場合には、この3次元的データにより試料表面の3次元
的形状を表すことができる。したがって、この3次元的
データは2次元領域の2次元座標と3次元方向のデータ
により構成される。
【0018】本発明の仮想的平面は、試料表面のマクロ
な傾斜状態を表す仮想的な平面であって、試料表面のミ
クロな変化を除き、試料表面のデータのマクロな傾斜の
みを代表するものである。本発明は、この仮想的平面を
自動的に求める機能を有する走査型表面分析装置であ
り、この仮想的平面により試料表面の傾斜を補正して傾
斜補正した3次元的なデータを求める。
【0019】
【作用】本発明によれば、前記構成とすることによっ
て、試料あるいは走査装置を移動させることにより試料
及び走査装置の相対的な走査を行なって、試料表面にお
ける各種のデータを求める走査型表面分析装置におい
て、3次元的データ測定手段は試料あるいは走査装置を
移動させることにより試料及び走査装置の相対的な走査
を行い、試料表面の3次元的データを求め記憶手段に記
憶する。仮想的平面演算手段は、この記憶手段に記憶さ
れた3次元的データからあらかじめ設定された2次元領
域に対応する3次元方向のデータを求め、2次元領域の
2次元座標と該3次元方向のデータを用いて試料表面の
傾斜を代表する仮想的平面を求める。そして、補正手段
は、記憶手段に記憶された3次元的なデータを仮想的平
面により、試料表面の傾斜を補正して傾斜補正した3次
元的なデータを求める。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものでは
ない。
【0021】(実施例1) (実施例1の構成)はじめに、本発明の実施例1の構成
について、図5の本発明の実施例の走査型表面分析装置
のブロック図を用いて説明する。
【0022】本発明の走査型表面分析装置装置は、各構
成要素の動作の制御と、データの演算を行うCPU1
と、試料との相対的な移動により走査データを得る走査
装置2と、走査装置2により得られるデータ、傾斜補正
されたデータ等の各種のデータを表示するCRT3と、
走査装置2により得られたデータ及び傾斜補正されたデ
ータを記憶し、CRT3に表示するためのデータメモリ
4と、データに施した各種の演算結果を記憶しておくメ
モリ5と、走査装置2により得られたデータ及び傾斜補
正されたデータをフロッピーディスク7等の外部記憶装
置に記憶するためのディスクコントローラ6とから構成
されており、これらの構成要素はバス8を通して接続さ
れている。
【0023】そして、CPU1が有するデータの演算機
能としては、走査像から必要とするデータを求めるデー
タ処理機能、ある領域中のデータの平均値を求める平均
値演算機能、この求めた平均値から傾斜を演算する傾斜
演算機能、求めた傾斜からその傾斜角度を有する仮想的
な平面を求める仮想平面演算機能、求めた仮想平面によ
りデータの傾斜を補正して3次元的データを求めるデー
タ演算機能等があり、走査装置2やデータメモリ4やメ
モリ5等の間においてバス8を通してデータの入出力を
行うとともにそのデータの演算を行うものである。
【0024】(実施例1の作用)次に、本発明の実施例
1の作用について、前記図5のブロック図、及び図1〜
4のデータの概略図、図6の本発明の実施例の傾斜補正
の概略工程を説明するフローチャート、図7の本発明の
実施例1の傾斜補正の工程を説明するフローチャートを
用いて説明する。
【0025】はじめに、本発明の実施例の傾斜補正の工
程の構成について、図6に示すステップSに従って説明
する。
【0026】ステップS1:はじめに、走査装置2によ
り求められデータメモリ4に記憶されているデータを用
いて平面の傾斜を求める。この場合、走査装置2により
得られるデータは、X−Y平面に対してZ軸方向のデー
タを持った3次元的データであり、この3次元的データ
により1つの傾斜した平面が形成される。そこで、この
工程では、この平面を決定するために平面の傾斜を求め
る。
【0027】ステップS2:次に、前記ステップS1の
工程で求めた傾斜を用いて平面を決定する。この平面
は、試料表面の傾斜状態を代表する仮想的なものとな
る。以下、この工程で求める平面を仮想平面という。
【0028】ステップS3:前記ステップS2の工程で
求めた仮想平面を用いて、データメモリ4に記憶してお
いたデータを補正して、傾斜を除去した補正平面を求め
る。この場合には、データメモリ4に記憶しておいたデ
ータの最小値が、例えば「0」等の少なくとも正の値と
なるような補正を行う。この補正により、CRT3に表
示した場合に、データメモリ4に記憶しておいたデータ
を有効に表示することができる。
【0029】次に、図7のフローチャートを用いて、本
発明の実施例1の仮想平面を求める工程についてより詳
細に説明する。
【0030】以下、この実施例においては、試料のミク
ロの3次元形状を求める場合を例にして説明する。
【0031】ステップS11:はじめに、走査装置2を
用いて試料表面の走査像を求める。この試料の3次元形
状を求めるためには、X軸,Y軸,Z軸方向の値が必要
であるため、走査装置2は、試料あるいは走査装置2を
移動して相対的なX−Y方向の2次元の走査を行い、そ
の走査により得られた走査像をZ軸方向のデータとして
処理する。
【0032】ステップS12:前記ステップS11の工
程で求めた試料表面の走査像から、3次元的データを求
める。この実施例では試料表面の走査像から試料表面の
高さのデータを求め、その高さのデータをZ軸方向のデ
ータとして3次元的データを求める。この走査像から3
次元的データを求める演算は、走査装置2からの走査像
のデータをバス8を介してCPU1に入力して、CPU
1のデータ処理機能により行われる。
【0033】ステップS13:前記ステップS12の工
程で求めた3次元的データをデータメモリ4に記憶す
る。したがって、このデータメモリ4には試料表面の3
次元的データが、例えば(x,y,z)で表されるデー
タ構造で記憶される。この実施例1では、このデータz
は試料表面の座標(x,y)における高さとなる。
【0034】ステップS14:次に、試料表面の傾斜を
求めるために、一方向の傾斜を求める。図1は、この試
料表面の一方向の傾斜を求める工程を説明する図であ
る。なお、図1においては、試料表面のX−Y平面に投
射した平面を(0,0),(x4,0),(x4,y
4),(0,y4)により表すものとする。
【0035】本発明の実施例1においては、試料表面を
第1の分割により2つの部分に分割し、それぞれの分割
面におけるデータの平均値から一方向の傾斜を求めてい
る。実施例1における第1の分割は、試料面をX軸方向
に2等分するものであり、図1において、第1の分割に
よる一方の分割面をPaで、他方の分割面をPbで表
し、それぞれ斜線により示している。一方向の傾斜は、
2点を結ぶ線分により表すことができるので、この一方
の点Aは分割面Paから求め、もう一方の点Bは分割面
Pbから求める。
【0036】そこで、一方の分割面Paにおける点Aの
X−Y座標を分割面Paの中心に設定して(x1,y
2)とし、この点でのZ軸方向の値は分割面Paにおけ
るデータの平均値zaとする。これにより、点Aの座標
は(x1,y2,za)として求まる。
【0037】この工程における演算は、CPU1がデー
タメモリ4に記憶されている3次元的データを読み出
し、CPU1の平均値演算機能により平均値を求めるこ
とにより行われる。
【0038】ステップS15:次に、図1において、第
1の分割による他方の分割面Pbの点Bを求める。この
他方の点Bは、他方の分割面Pbにおける点BのX−Y
座標を分割面Pbの中心に設定して(x3,y2)と
し、この点でのZ軸方向の値は分割面Pbにおけるデー
タを平均値zbとする。これにより、点Bの座標は(x
3,y2,zb)として求まる。また、この工程におけ
る演算は、ステップS14の工程と同様にして、CPU
1がデータメモリ4に記憶されている3次元的データを
読み出し、CPU1の平均値演算機能により平均値を求
めることにより行われる。
【0039】したがって、前記ステップS14の工程と
この工程により、第1の傾斜を求めるための、第1の分
割による2つの点A及び点Bが求まり、このデータはメ
モリ5に記憶しておく。
【0040】ステップS16:次に、試料表面の傾斜を
求めるために、前記ステップS14及び図15と同様の
工程により、前記ステップS14及び図15とは異なる
他方向の傾斜を求める。図2は、この試料表面の他方向
の傾斜を求める工程を説明する図である。なお、図2に
おいても前記図1と同様に、試料表面のX−Y平面に投
射した平面を(0,0),(x4,0),(x4,y
4),(0,y4)により表すものとする。
【0041】この工程においては、前記ステップS14
及びステップS15の第1の分割による試料表面の分割
に対して、異なる分割による第2の分割で試料表面を2
つの部分に分割し、それぞれの分割面におけるデータの
平均値から他方向の傾斜を求めている。図2において、
第2の分割による一方の分割面をPcで、他方の分割面
をPdで表し、それぞれ斜線により示している。他方向
の傾斜は、2点を結ぶ線分により表すことができるの
で、この一方の点Cは分割面Pcから求め、もう一方の
点Dは分割面Pdから求める。
【0042】そこで、一方の分割面Pcにおける点Cの
X−Y座標を分割面Pcの中心に設定して(x2,y
1)とし、この点でのZ軸方向の値は分割面Pcにおけ
るデータの平均値zcとする。これにより、点Cの座標
は(x2,y1,zc)として求まる。
【0043】この工程における演算は、CPU1がデー
タメモリ4に記憶されている3次元的データを読み出
し、CPU1の平均値演算機能により平均値を求めるこ
とにより行われる。
【0044】ステップS17:次に、図1において、第
2の分割による他方の分割面Pdの点Dを求める。この
他方の点Dは、他方の分割面Pdにおける点DのX−Y
座標を分割面Pdの中心に設定して(x2,y3)と
し、この点でのZ軸方向の値は分割面Pdにおけるデー
タを平均値zdとする。これにより、点Dの座標は(x
2,y3,zd)として求まる。また、この工程におけ
る演算は、ステップS16の工程と同様にして、CPU
1がデータメモリ4に記憶されている3次元的データを
読み出し、CPU1の平均値演算機能により平均値を求
めることにより行われる。
【0045】したがって、前記ステップS16の工程と
この工程により、第2の傾斜を求めるための、第2の分
割による2つの点C及び点Dが求まり、このデータはメ
モリ5に記憶しておく。
【0046】ステップS18:前記ステップS14及び
ステップS15において求めた第1の分割による分割面
Paの点A、及び分割面Pbの点Bのデータを用いて、
試料表面の一方の傾きm1を求める。図1において、こ
の傾斜m1は点Aと点Bを結ぶ線分L1の傾きにより表
される。
【0047】この線分L1の傾きm1は、例えば次式
(1)により表すことができる。
【0048】 m1=(zb−za)/(x3−x1) …(1) この試料表面の一方の傾きm1は、メモリ5に記憶して
おいたデータをCPU1が読み出し、CPU1の傾斜演
算機能により演算を行うことにより求められ、その演算
結果は再びメモリ5の他の傾きm1を記憶する領域に記
憶される。
【0049】ステップS19:前記ステップS18の工
程と同様にして、前記ステップS16及びステップS1
7において求めた第2の分割による分割面Pcの点C、
及び分割面Pdの点Dのデータを用いて、試料表面の他
方の傾きm2を求める。図2において、この傾斜m2は
点Cと点Dを結ぶ線分L2の傾きにより表される。
【0050】この線分L2の傾きm2は、例えば次式
(2)により表すことができる。
【0051】 m2=(zd−zc)/(y3−y1) …(2) この試料表面の一方の傾きm2は、メモリ5に記憶して
おいたデータをCPU1が読み出し、傾斜演算機能によ
り演算を行うことにより求められ、その演算結果は再び
メモリ5の他の傾きm2を記憶する領域に記憶される。
【0052】これにより、前記図6のフローチャートに
示したステップS1の傾斜を求める工程が終了する。
【0053】ステップS20:次に、前記図6のフロー
チャートに示したステップS2の仮想平面を求める工程
を行う。
【0054】この工程では、前記ステップS18及びス
テップS19の工程で求めた2つの傾きm1とm2を用
いて、この2つの傾きm1とm2を同時に満足するよう
な平面を求める。図3は、2つの傾きから仮想平面を求
める図である。図3における点A,点B,点C,点Dは
前記工程により求めた点であり、斜線で示した平面は線
分L1、及び線分L2により決定される1つの平面を表
している。この平面上には前記4つの点A,B,C,D
が同時に存在しており、試料表面を代表する仮想的な平
面となる。したがって、この仮想平面の傾きは試料表面
の傾きを表しており、この仮想平面を用いて試料表面の
データを補正すれることにより傾きが補正されたデータ
を得ることができる。
【0055】なお、試料表面の走査面が微小である場合
には、前記2つの線分L1、及び線分L2は交差して一
つの平面を決定するが、必ずしも2つの線分L1、及び
線分L2が交差せず一つの平面を決定することができな
い場合もある。図4は2つの線分L1、及び線分L2が
交差しない場合の図である。
【0056】図4において、点Aと点Bよりなる線分L
1と点Cと点Dよりなる線分L2は交差せず、点A,
B,C,Dは同一の平面上に存在していない。これらの
4点が同一のつ平面上に存在するためには、線分L1あ
るいは線分L2をZ軸方向に交差するまで平行移動させ
る。図においては、線分L1をZ軸方向に平行移動させ
ている。この移動によって点A,B,C,Dは同一の平
面上に存在するようになるため、前記と同様にして一つ
の平面を決定することができる。
【0057】ステップS21:前記ステップS20の工
程により求められた仮想平面を用いて、走査装置1によ
って得られデータメモリ4に記憶されている3次元的デ
ータの補正を行ない、補正されたデータをデータメモリ
4に記憶する。この補正においては、前記ステップS3
に示したように、データメモリ4に記憶しておいたデー
タの最小値が、例えば「0」等の少なくとも正の値とな
るようなバイアスをかけることにより補正を行う。例え
ば、3次元的データのZ軸方向のデータから、仮想平面
において同じX−Y座標上のZ軸方向のデータを差引
き、前記バイアスを付加することにより求めることがで
きる。なお、この仮想平面におけるZ軸方向の値は、例
えば仮想平面を表す式にX−Y座標の座標値を代入する
ことにより求めることができる。
【0058】このバイアスを用いるのは、単にデータメ
モリ4に記憶されている3次元的データのZ軸方向の値
から仮想平面の対応するZ軸方向の値を差し引くと負の
データとなる場合があり、この負の値をCRT3上にお
いて一律な明度により表示すると、ミクロの3次元の形
状を明瞭に表示することが困難となる場合があるからで
ある。
【0059】データメモリ4に記憶された補正されたデ
ータは、CPU1により読み出されてCRT3等の表示
装置に表示されたり、またCPU1により読み出された
後、ディスクコントローラ6を通してフロッピーディス
ク7等の外部記憶装置に記憶させ、データの保管あるい
は他の装置におけるデータの使用に用いることができ
る。
【0060】ここで、本発明の実施例における結果を示
す。図8は走査像から得られた3次元的データを本発明
の走査型表面分析装置による処理を施す前の状態でCR
Tに表示した結果であり、一方、図9は走査像から得ら
れた3次元的データを本発明の走査型表面分析装置によ
る処理を施した後にCRTに表示した結果である。
【0061】図8,図9においては、明部が試料表面上
で高い部分であり、暗部が試料表面上で低い部分を表し
ている。図8においては、Y軸方向の値が小さい方向は
暗部であり、Y軸方向の値が大きい方向は明部にほぼ2
分され、試料表面のミクロな3次元形状を読み取ること
はできず、試料表面の傾斜方向を知るのみである。
【0062】一方、図9においては、傾斜補正が行なわ
れてX−Y平面において均等に試料表面の3次元形状を
表している。
【0063】また、この実施例においては、256×2
56ビットの解像度において10秒程度の処理時間によ
り行なうことができ、従来の最小自乗法と比較して6倍
の速度の結果が得られている。
【0064】(実施例1の変形例)前記ステップS18
は、ステップS15とステップS16の間に設け、第1
の分割によるデータが求められた後に行うこともでき、
また、前記ステップS19はステップS17とステップ
S20の間に設け、第2の分割によるデータが求められ
た後に行うこともできる。
【0065】また、傾斜を求めるための点A〜点Dの分
割面上での設定位置として、実施例2に示す各分割面上
での中心に代えて、各分割面上における他の任意の位置
に設定することもできる。
【0066】また、前記ステップS21の仮想平面によ
る3次元的データの補正において、、そのZ軸方向のデ
ータとCRT上の表示濃度との対応関係は任意に設定す
ることができ、直線的関係とすることも、また比直線的
関係とすることも可能である。
【0067】また、前記メモリ5をデータメモリ4内に
設けることも可能である。
【0068】また、前記外部記憶装置は、フロッピーデ
ィスクに限らず周知の記憶手段を用いることが可能であ
る。
【0069】(実施例2)次に、本発明の実施例2につ
いて説明する。
【0070】(実施例2の構成)本発明の実施例2の構
成は、前記図5に示した実施例の走査型表面分析装置の
ブロック図、及びCPU1が有するデータの演算機能で
あるデータ処理機能、平均値演算機能、傾斜演算機能、
仮想平面演算機能、及びデータ演算機能については前記
実施例1と同様であり、仮想平面を求めるための試料表
面の分割において前記実施例1と相違している。
【0071】そこで、ここでは、図5に示す走査型表面
分析装置のブロック図の説明を省略し、相違している試
料表面の分割についてのみ、以下の実施例2の作用の項
において説明する。
【0072】(実施例2の作用)実施例2の作用は、前
記実施例1において示した図6の傾斜補正の概略工程を
説明するフローチャート、及び図7の傾斜補正の工程を
説明するフローチャートと同様であり、第1の分割及び
第2の分割での試料表面の分割面が相違している。
【0073】そこで、ここではこの分割面についての
み、図15の実施例2におけるX−Y平面図を用いて説
明する。
【0074】図15において、X−Y平面図は分割面P
a,Pb,Pc,Pdの4つに分割される。この分割面
Pa,Pb,Pc,PdはX−Y平面のX軸方向とY軸
方向においてそれぞれの中点により分割するものであ
る。そして、傾斜を求めるための各点A,B,C,Dの
座標は、各分割面の中心をそのX−Y座標とし、Z軸方
向のデータの平均値をZ座標とするものである。
【0075】例えば、図中で分割面Paは右上がりの斜
線で示され、その分割面の中心を点AのX−Y座標とし
ており、また分割面Pbは縦方向の斜線で示され、その
分割面の中心を点BのX−Y座標としている。同様に分
割面PcとPdについても、図中の点C及び点DのX−
Y座標を分割面の中心に設定している。
【0076】そして、この分割により求めた点Aと点C
により一方の傾斜を求め、点Bと点Dにより他方の傾斜
を求め、この2つの傾斜から前記実施例1と同様にして
仮想面を求める。
【0077】(実施例2の効果)実施例2においては、
実施例1と相違して分割面に重なりがないため、分割面
上でのZ軸方向のデータの平均値の演算量を減少させる
ことができる。
【0078】(実施例2の変形例)傾斜を求めるための
点A〜点Dの分割面上での設定位置として、実施例2に
示す各分割面上での中心に代えて、各分割面上における
他の任意の位置に設定することもできる。
【0079】(実施例3)次に、本発明の実施例3につ
いて説明する。
【0080】(実施例3の構成)本発明の実施例3の構
成は、前記図5に示した実施例の走査型表面分析装置の
ブロック図、及びCPU1が有するデータの演算機能で
あるデータ処理機能、平均値演算機能、傾斜演算機能、
仮想平面演算機能、及びデータ演算機能については前記
実施例1及び実施例2と同様であり、仮想平面を求める
ための試料表面の分割において前記実施例1及び実施例
2と相違している。
【0081】そこで、ここでは、図5に示す走査型表面
分析装置のブロック図の説明を省略し、相違している試
料表面の分割についてのみ、以下の実施例3の作用の項
において説明する。
【0082】(実施例3の作用)実施例3の作用は、前
記実施例1において示した図6の傾斜補正の概略工程を
説明するフローチャート、及び図7の傾斜補正の工程を
説明するフローチャートと同様であり、第1の分割及び
第2の分割での試料表面の分割面が相違している。
【0083】そこで、ここではこの分割面についての
み、図16の実施例3におけるX−Y平面図を用いて説
明する。
【0084】図16において、X−Y平面図は分割面P
a,Pb,Pc,Pdの4つに分割される。この分割面
Pa,Pb,Pc,PdはX−Y平面において試料面の
対角線により3角形の領域として分割するものである。
そして、傾斜を求めるための各点A,B,C,Dの座標
は、各3角形の分割面内の点をそのX−Y座標とし、Z
軸方向のデータの平均値をZ座標とするものである。こ
の各3角形の分割面内の点としては、3角形の重心等の
任意の位置に設定することができる。
【0085】例えば、図中で分割面Paは右上がりの斜
線で示され、その分割面上の他方の対角線上の一点を点
AのX−Y座標としており、また分割面Pbは横方向の
斜線で示され、その分割面上の他方の対角線上の一点を
点BのX−Y座標としている。同様に分割面PcとPd
についても、図中の点C及び点DのX−Y座標に設定し
ている。
【0086】そして、この分割により求めた点Aと点C
により一方の傾斜を求め、点Bと点Dにより他方の傾斜
を求め、この2つの傾斜から前記実施例1と同様にして
仮想面を求める。
【0087】(実施例3の変形例)3角形に分割領域を
形成する場合、実施例3の試料表面のX−Y座標の各隅
を3角形の1つの角とする分割に代えて、試料表面のX
−Y座標の各辺を3角形の1つの辺とする分割を用いる
こともできる。
【0088】(実施例4)次に、本発明の実施例4につ
いて説明する。
【0089】(実施例4の構成)本発明の実施例4の構
成は、前記図5に示した実施例の走査型表面分析装置の
ブロック図、及びCPU1が有するデータの演算機能で
あるデータ処理機能、平均値演算機能、及びデータ演算
機能については前記実施例1及び実施例2と同様である
が、仮想平面を求めるための試料表面の分割、及び仮想
平面演算機能において前記実施例1〜実施例3と相違し
ている。この実施例4の仮想平面演算機能は、3点の3
次元の座標データから平面を求める演算機能である。
【0090】そこで、ここでは、図5に示す走査型表面
分析装置のブロック図の説明を省略し、試料表面の分割
及び仮想平面演算についてのみ、以下の実施例4の作用
の項において説明する。
【0091】(実施例4の作用)実施例4の作用は、前
記実施例1において示した図6の傾斜補正の概略工程を
説明するフローチャートと同様であり、試料表面の分割
面及び傾斜補正の詳細な工程を説明するフローチャート
において相違している。
【0092】そこで、ここではこの分割面及び傾斜補正
の詳細な工程を図17の実施例4における極座標平面
図、及び図18の実施例4の傾斜補正の工程を説明する
フローチャートを用いて説明する。
【0093】図17において、極座標平面は分割面P
a,Pb,Pcの3つに分割される。この分割面Pa,
Pb,Pcは極座標平面において、等角度に扇状に分割
するものであり、図では120度により分割している。
そして、各分割面Pa,Pb,Pcのでの点A〜点C
は、各扇状の平面中においてある半径と角度により決ま
る任意の点を平面上の座標とし、Z軸方向のデータの平
均値をZ方向の座標とするものである。この各扇状の分
割面内の点としては、任意の位置に設定することができ
る。
【0094】例えば、図中で分割面Paは右上がりの斜
線で示され、その分割面上の重心位置を平面上の座標と
し、また分割面Pbは右下がり斜線で示され、その分割
面上の重心位置を平面上の座標とし、また分割面Pcは
横方向の斜線で示され、その分割面上の重心位置を平面
上の座標としている。
【0095】そして、この分割により求めた点A〜点C
により仮想面を求める手順を図18のフローチャートに
従って説明する。以下、30番代のステップSに従って
説明する。
【0096】ステップS31〜ステップS33:この工
程は、前記図7に示すフローチャートのステップS11
〜ステップS13と同様であり、走査により得られた走
査像から3次元的データを求め、データメモリ4に記憶
する。なお、この実施例4においては、試料表面を極座
標により表しているため、走査像がX−Y座標で表され
ている場合には、データを極座標に変換した後データメ
モリ4に記憶する。
【0097】ステップS34:次に、分割面Paにおけ
るデータの平均値zaを求める。この平均値の演算は、
CPU1の平均値演算機能により行なわれ、データメモ
リ4に記憶される。
【0098】ステップS35:前記ステップS34と同
様にして分割面Pbにおけるデータの平均値zbを求め
る。この平均値の演算も、CPU1の平均値演算機能に
より行なわれ、データメモリ4に記憶される。
【0099】ステップS36:また、前記ステップS3
4と同様にして分割面Pcにおけるデータの平均値zc
を求める。この平均値の演算も、CPU1の平均値演算
機能により行なわれ、データメモリ4に記憶される。
【0100】ステップS37:前記ステップS34〜ス
テップS36の工程で求め、データメモリ4に記憶され
ている各分割面でのデータの平均値を読み出し、CPU
1の平面演算機能により1つの平面を求める。この平面
が、試料表面を代表する仮想平面となる。
【0101】ステップS38:前記ステップS37の工
程により求められた仮想平面を用いて、走査装置1によ
って得られデータメモリ4に記憶されている3次元的デ
ータの補正を行ない、補正されたデータをデータメモリ
4に記憶する。この工程は、前記実施例1のステップS
20の工程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0102】データメモリ4に記憶された補正されたデ
ータは、CPU1により読み出されてCRT3等の表示
装置に表示されたり、またCPU1により読み出された
後、ディスクコントローラ6を通してフロッピーディス
ク7等の外部記憶装置に記憶させ、データの保管あるい
は他の装置におけるデータの使用に用いることができ
る。
【0103】(実施例4の変形例)分割領域の角度を、
実施例の120度の等角度分割に代えて任意の角度で分
割することも可能である。
【0104】(実施例5)次に、本発明の実施例5につ
いて説明する。
【0105】(実施例5の構成)本発明の実施例5の構
成は、前記図5に示した実施例の走査型表面分析装置の
ブロック図、及びCPU1が有するデータの演算機能で
あるデータ処理機能、平均値演算機能、及びデータ演算
機能については前記実施例1〜実施例4と同様である
が、仮想平面を求めるための試料表面の測定領域、及び
仮想平面演算機能において前記実施例1〜実施例4と相
違している。この実施例5の仮想平面演算機能は、同一
円周上のZ軸方向のデータから平面を求める演算機能で
ある。
【0106】そこで、ここでは、図5に示す走査型表面
分析装置のブロック図の説明を省略し、仮想平面を求め
る手法についてのみ、以下の実施例5の作用の項におい
て説明する。
【0107】(実施例5の作用)実施例5の作用は、前
記実施例1において示した図6の傾斜補正の概略工程を
説明するフローチャートと同様であり、仮想平面を求め
るための試料表面の測定領域及び傾斜補正の詳細な工程
を説明するフローチャートにおいて相違している。
【0108】そこで、ここではこの仮想平面を求めるた
めの試料表面の測定領域及び傾斜補正の詳細な工程を、
図19の実施例5における試料表面の測定領域図、図2
0の実施例5の試料表面の測定領域でのデータ図、図2
1の仮想平面の概略図、及び図22の傾斜補正の工程を
説明するフローチャートを用いて説明する。
【0109】図19において、試料表面の測定領域は試
料表面の任意の点Oを中心とした同一円周により設定さ
れる。ここでは、点Oから半径rの円周と半径r+Δr
の円周にはさまれた環状部分をこの試料表面の測定領域
とし、この環状部分におけるデータの平均値により試料
平面の傾斜及び傾きの方向を求めて、仮想平面を求め
る。
【0110】図20は、図19の環状部分のデータの平
均値を基準の位置からの角度として表したものである。
図において、環状部分のデータの平均値の最大値max
は基準位置からθ1の角度にあり、環状部分のデータの
平均値の最小値minは基準位置からθ3の角度にあ
り、また環状部分のデータの平均値の中間値は基準位置
からθ2及びθ4の角度にある。この結果から試料平面
は基準の位置からθ1の角度方向を向き、その傾斜角度
はarctan((max−min)/2r)であるこ
とが分かる。この状態を図21の概略図に示している。
【0111】この試料表面の測定領域により仮想面を求
める手順を図22のフローチャートに従って説明する。
以下、40番代のステップSに従って説明する。
【0112】ステップS41〜ステップS43:この工
程は、前記図7に示すフローチャートのステップS11
〜ステップS13と同様であり、走査により得られた像
から3次元的データを求め、データメモリ4に記憶す
る。
【0113】ステップS44:次に、試料表面の任意の
位置に中心点Oを設定する。
【0114】ステップS45:前記ステップS44の工
程で定めた中心点Oを中心とし、半径rのと半径r+Δ
rの同心円を設定する。そして、この2つの円により囲
まれる環状部分におけるデータを、データメモリ4から
読み出し、基準角度からの角度に対してデータの平均値
を求める(図20参照)。
【0115】ステップS46:次に、前記ステップS4
5の工程で求めたデータから、試料表面の傾斜方向を求
める。この傾斜方向を求める手法の一つとして、前記デ
ータの最大値をとる角度θ1、あるいは最小値をとる角
度θ3をとることができる。
【0116】また、傾斜方向を求める他の手法として、
前記データの最大値をとる角度θ1と最小値をとる角度
θ3の平均から求めることもできる。さらに、傾斜方向
を求める他の手法として、前記データの最大値と最小値
の中間の値をとる角度θ2及びθ4、あるいはそのいず
れか一方により求めることもできる。
【0117】この傾斜方向演算は、CPU1により行な
われ、メモリ5に記憶される。
【0118】ステップS47:次に、前記ステップS4
5の工程で求めたデータから、試料表面の傾きの角度を
求める。この試料表面の傾斜角度は、例えばarcta
n((max−min)/2r)から求めることができ
る。この傾斜演算は、CPU1により行なわれ、メモリ
5に記憶される。
【0119】なお、前記ステップS46とステップS4
7は、その順序を入れ換えることが出来る。
【0120】ステップS48:前記ステップS46及び
ステップS47の工程で求めた試料表面の傾斜の方向と
傾斜角度により、平面を求める。この演算は、例えばC
PU1の平面演算機能により求める。この平面が、試料
表面を代表する仮想平面となる。
【0121】ステップS49:前記ステップS48の工
程により求められた仮想平面を用いて、走査装置1によ
って得られデータメモリ4に記憶されている3次元的デ
ータの補正を行ない、補正されたデータをデータメモリ
4に記憶する。この工程は、前記実施例1のステップS
20の工程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0122】データメモリ4に記憶された補正されたデ
ータは、CPU1により読み出されてCRT3等の表示
装置に表示されたり、またCPU1により読み出された
後、ディスクコントローラ6を通してフロッピーディス
ク7等の外部記憶装置に記憶させ、データの保管あるい
は他の装置におけるデータの使用に用いることができ
る。 (変形例)なお、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であ
り、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0123】前記実施例1においては、Z軸方向のデー
タ値として、例えば試料表面の形状に基づく高さ方向の
形状データを適用して、試料表面の3次元的形状を求め
ているが、試料中の特定測定対象物の濃度分布等をZ軸
方向のデータ値とすることにより、試料中の特定物質の
分布状態を求めることができる。
【0124】また、本発明は、STM、AFM、SP
M、粗さ計、SEMの付属装置、光学的顕微鏡の付属装
置等の、試料表面の形状を3次元的に観察することがで
きる装置に適用することができる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
走査型表面分析装置おいて、試料表面のデータ値の傾斜
を自動、かつ、短い演算時間により補正することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の傾斜補正を説明する概略図
である。
【図2】本発明の実施例1の傾斜補正を説明する概略図
である。
【図3】本発明の実施例1の傾斜補正を説明する概略図
である。
【図4】本発明の実施例1の傾斜補正を説明する概略図
である。
【図5】本発明の実施例の走査型表面分析装置のブロッ
ク図である。
【図6】本発明の実施例の傾斜補正の工程を説明するフ
ローチャートである。
【図7】本発明の実施例1の傾斜補正の工程を説明する
フローチャートである。
【図8】3次元的データに処理を施す前の状態でCRT
に表示した結果である。
【図9】3次元的データを本発明の走査型表面分析装置
による処理を施した後にCRTに表示した結果である。
【図10】走査型表面分析装置により得られるデータの
概念図である。
【図11】従来の走査型表面分析装置のデータ表示を説
明する図である。
【図12】走査型表面分析装置のデータの傾斜補正を説
明する図である。
【図13】従来の第1の傾斜補正を説明する図である。
【図14】従来の第2の傾斜補正を説明する図である。
【図15】本発明の実施例2におけるX−Y平面図であ
る。
【図16】本発明の実施例3におけるX−Y平面図であ
る。
【図17】本発明の実施例4における極座標平面図であ
る。
【図18】本発明の実施例4の傾斜補正の工程を説明す
るフローチャートである。
【図19】本発明の実施例5における試料表面の測定領
域図である。
【図20】本発明の実施例5の試料表面の測定領域での
データ図である。
【図21】本発明の実施例5の仮想平面の概略図であ
る。
【図22】本発明の実施例5の傾斜補正の工程を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU、2…走査装置、3…CRT、4…データメ
モリ、5…メモリ、6…ディスクコントローラ、7…フ
ロッピーディスク、8…バス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料及び走査装置の相対的な走査により
    試料表面におけるデータを求める走査型表面分析装置に
    おいて、(a)試料及び走査装置の相対的な走査により
    試料表面における3次元的データを求める測定手段と、
    (b)前記3次元的データを記憶する記憶手段と、
    (c)前記記憶手段に記憶された前記3次元的データか
    らあらかじめ設定された2次元領域に対応する3次元方
    向のデータを求め、該2次元領域の2次元座標と該3次
    元方向のデータを用いて試料表面におけるデータを代表
    する仮想的平面を求める演算手段と、(d)前記記憶手
    段に記憶された前記3次元的なデータ及び前記仮想的平
    面を用いて、試料表面の傾斜を補正して傾斜補正した3
    次元的なデータを求める補正手段とを有することを特徴
    とする走査型表面分析装置。
JP14845593A 1993-05-27 1993-05-27 走査型表面分析装置 Withdrawn JPH06331633A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11118466A (ja) * 1997-10-17 1999-04-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 形状測定方法およびその装置
JP2019164090A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 株式会社島津製作所 データ補正方法、データ補正方法をコンピュータに実行させるプログラム、画像処理装置、走査型プローブ顕微鏡

Cited By (3)

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