JPH06333971A - ワイヤボンディング装置 - Google Patents

ワイヤボンディング装置

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JPH06333971A
JPH06333971A JP5115751A JP11575193A JPH06333971A JP H06333971 A JPH06333971 A JP H06333971A JP 5115751 A JP5115751 A JP 5115751A JP 11575193 A JP11575193 A JP 11575193A JP H06333971 A JPH06333971 A JP H06333971A
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JP
Japan
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ball
discharge
wire bonding
wire
bonding apparatus
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JP5115751A
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English (en)
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Akira Kuroda
明 黒田
Yasushi Ishii
康 石井
Shunichi Miyata
俊一 宮田
Kunihiro Tsuchiya
邦浩 土屋
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤボンディングの歩留り向上。 【構成】 超音波熱圧着構造のワイヤボンディング装置
において、放電ユニットによってワイヤ先端と電気トー
チ間に電圧を加えて放電を行い、ワイヤ先端にボールを
形成する。放電が行われている間の放電電圧の変化は、
正常ボールと不良ボール(ボール無,小ボール)とで異
なる。そこで、正常ボールと不良ボールができる境の電
圧を基準電圧とし、検出した放電電圧を比較してボール
の良否を判定する。良の場合はワイヤボンディングを行
い。不良の場合は追加放電設定回数を限度として、正常
ボールができるまで放電・判定を繰り返す。追加設定回
数になっても、正常ボールが形成できない場合は、装置
を停止させかつアラームで作業者に知らせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造にお
いて使用するワイヤボンディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI(大規模集積回路装置)等半導体
装置の製造において、半導体チップの電極等第1ボンデ
ィング部と、リード等第2ボンディング部を金線等導電
性のワイヤで接続する工程があるが、このワイヤ張り作
業はワイヤボンディング装置によって行われている。ワ
イヤボンディング装置については、たとえば、工業調査
会発行「電子材料別冊号」1987年11月18日発行、P123〜
P129に記載されている。この文献には、熱圧着法(TC
法),超音波熱圧着法(TS法),超音波法(US法)
によるワイヤボンディング装置について記載されてい
る。同文献には、超音波熱圧着法(TS法)によるワイ
ヤボンディング装置(ワイヤボンダ)の説明において、
1ワイヤを0.17秒〜0.2秒でボンディングするこ
と、電気トーチでワイヤの先端にボールを形成するこ
と、電気トーチは正極性方式から放電が常にワイヤ先端
に集中する負極性方式に移行してきていること、超LS
I,ASIC対応における多品種製品の短納期に対処す
るためにヒータピースとフレーム押さえの交換および調
整が重要であること等が記載されている。
【0003】一方、工業調査会発行「電子材料別冊号」
1982年11月15日発行、P163〜P168には、熱圧着法におけ
る技術的問題点の解説の中において、「チップに対する
影響においては,高速化による影響と,ボール形状によ
る影響がある。…ボール形状においては、ボールサイズ
(つぶれ幅,つぶれの厚み)をコントロールし,チップ
に与える影響を緩和する必要がある。ボールサイズは電
気トーチのPOWER,およびフィード量によりコント
ロールすることができるが,ワイヤクランプの摩耗状
態,異物付着,テール残りなどにおいて変動するため十
分に注意を払わなければならない。」旨記載されてい
る。そして、チップに影響を与えるボール形状として、
ボールサイズが小さいもの、ボールのつぶれ厚が薄いも
のが、図および写真によって開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の超音波熱圧着法
(TS法)によるワイヤボンディング装置では、電気ト
ーチでボールを形成する際、定電流制御の放電ユニット
(放電機構)によって電気トーチ(トーチ電極)とワイ
ヤ(金線)との間に電圧(放電電圧)を印加する構造と
なっている。また、この放電ユニットにおいては、放電
がなされなかったことを検出するようになっている。す
なわち、この放電ユニットにおいては、0V付近と、−
400Vから−1200Vの中間の2箇所の電圧を検出
電圧とし、0V検出では電気トーチとワイヤが電気的に
ショートして放電がなされないことを検出し、400V
から−1200Vの中間の電圧値で検出された場合は放
電ギャップが広すぎる故に放電がなされない(未放電)
ことを検出機構によって検出する。そして、いずれの場
合も、ワイヤボンディング動作を停止させかつ警報を鳴
らして作業者に知らせる構成となっている。
【0005】従来の超音波熱圧着法および熱圧着法によ
るワイヤボンディング装置では、放電がなされても、ボ
ールが全く形成されない場合や、ボールの直径が規格に
満たない小さな場合がある。このようなエラーは、従来
のワイヤボンディング装置では検出することができな
い。また、放電がなされた場合はワイヤボンディング作
業が続行されることから、放電がなされかつボール無や
ボール径が小さい場合もワイヤボンディングが行われ
る。この結果、ボール無やボール径が小さいエラー(こ
の状態のものを、以下不良ボールと呼称する)が発生し
ていることを、作業者が気が付かないと、多量の不良ワ
イヤボンディングを発生させてしまうことになる。
【0006】一方、本発明者は、放電がなされてもボー
ル無やボール径が小さい不良ボールが発生するメカニズ
ムを分析検討した結果、規格に合う正常なボール(正常
ボール)が形成される場合の放電電圧変化と、ボール無
やボール径が小さな場合の放電電圧変化とは、明確に異
なる事実を発見した。本発明者は、このような放電電圧
変化の相違を利用して、ボール無やボール径が小さな不
良ボールを検出できることに気が付き本発明をなした。
【0007】本発明の目的は、放電によるボール形成に
おいて、不良ボールの検出と正常ボールの再形成を図る
ことにより、ワイヤボンディング歩留りの高いワイヤボ
ンディング装置を提供することにある。本発明の前記な
らびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述
および添付図面からあきらかになるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明のワイヤボンディ
ング装置は、電気トーチとワイヤ先端間に放電を行わせ
てワイヤ先端にボールを形成させる放電機構と、未放電
を検出する検出機構と、前記検出機構による情報によっ
てワイヤボンディング動作を制御する制御装置とを有す
るワイヤボンディング装置であって、前記放電開始から
所定時間経過後の放電電圧の変化分を求め、この検出変
化分と、あらかじめ設定した正常ボールが形成される基
準電圧変化分とを比較して前記ボールの良否を判定する
ボール判定部を有する構造となっている。前記ボール判
定部でボールが小さいと判定された場合、ワイヤボンデ
ィング動作が停止される。また、前記ボール判定部によ
って不良と判定された場合は、正常ボールができるまで
前記放電およびボール判定をあらかじめ設定した回数を
限度として繰り返すように構成されている。
【0009】本発明の他の実施例によるワイヤボンディ
ング装置は、電気トーチとワイヤ先端間に放電を行わせ
てワイヤ先端にボールを形成させる放電機構と、未放電
を検出する検出機構と、前記検出機構による情報によっ
てワイヤボンディング動作を制御する制御装置とを有す
るワイヤボンディング装置であって、前記放電開始から
所定時間経過後の放電電圧を検出し、この検出電圧値と
あらかじめ設定した正常ボールが形成される基準電圧値
とを比較して前記ボールの良否を判定するボール判定部
を有する構造となっている。また、前記ボール判定部に
よって不良と判定された場合は、正常ボールができるま
で前記放電およびボール判定をあらかじめ設定した回数
を限度として繰り返すように構成されている。
【0010】本発明の他の実施例によるワイヤボンディ
ング装置は、電気トーチとワイヤ先端間に放電を行わせ
てワイヤ先端にボールを形成させる放電機構と、未放電
を検出する検出機構と、前記検出機構による情報によっ
てワイヤボンディング動作を制御する制御装置とを有す
るワイヤボンディング装置であって、前記放電開始から
所定時間経過後の放電電圧の変化分を求め、この検出変
化分と、あらかじめ設定した正常ボールが形成される基
準電圧変化分とを比較して前記ボールの良否を判定する
ボール判定部と、前記放電開始から所定時間経過後の放
電電圧を検出し、この検出電圧値とあらかじめ設定した
正常ボールが形成される基準電圧値とを比較して前記ボ
ールの良否を判定するボール判定部を有する構造となっ
ている。また、前記ボール判定部によって不良と判定さ
れた場合は、正常ボールができるまで前記放電およびボ
ール判定をあらかじめ設定した回数を限度として繰り返
すように構成されている。
【0011】
【作用】本発明のワイヤボンディング装置は、放電がな
されてもボール無やボール径が小さいエラー(不良ボー
ル)を放電電圧変化の微分値から確実に検出でき、ワイ
ヤボンディングを停止することから、不良ワイヤボンデ
ィングが発生せず、歩留りの向上が達成できる。また、
本発明のワイヤボンディング装置は、不良ボールが発生
しても、設定回数内において繰り返して放電動作が行わ
れることから、ワイヤボンディング装置の振動で正常ボ
ールが形成できなかったような場合は、その後の追加放
電によって正常ボールが形成されるため、ワイヤボンデ
ィング装置の稼働率が高くなる。
【0012】本発明の他の実施例による放電終了時の放
電電圧を検出してボール判定を行うワイヤボンディング
装置の場合も、前記実施例と同様に不良ボールを確実に
検出できるため、ワイヤボンディングの停止によって不
良ワイヤボンディングが防止でき、歩留りの向上が達成
できる。また、本発明のワイヤボンディング装置でも、
不良ボールが検出された後、繰り返して放電が行われる
ため、この繰り返し放電によって正常ボールが形成され
ることもあり、ワイヤボンディング装置の稼働率向上が
達成できる。
【0013】本発明の他の実施例による放電電圧変化の
微分値および放電終了時の放電電圧を検出してボール判
定を行うワイヤボンディング装置の場合も、前記実施例
と同様に不良ボールを確実に検出できるため、ワイヤボ
ンディングの停止によって不良ワイヤボンディングが防
止でき、歩留りの向上が達成できる。また、本発明のワ
イヤボンディング装置でも、不良ボールが検出された
後、繰り返して放電が行われるため、この繰り返し放電
によって正常ボールが形成されることもあり、ワイヤボ
ンディング装置の稼働率向上が達成できる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例によるワイヤボン
ディング装置における放電およびワイヤボンディングの
動作手順を示すフローチャート、図2は同じくワイヤボ
ンディング装置の概要を示す模式的正面図、図3は同じ
くワイヤボンディング装置における電気トーチとワイヤ
等を示す模式図、図4は同じくワイヤボンディング装置
において形成されたボールを示す模式図、図5は放電不
良によるボール径が小さなワイヤを示す模式図、図6は
放電不良によるボールが無いワイヤを示す模式図、図7
は本発明の一実施例によるワイヤボンディング装置の開
発の基礎となった各ボールにおける放電電圧の移り変わ
りを示すグラフ、図8は本発明の一実施例によるワイヤ
ボンディング装置におけるキャピラリの動きを示す動作
シーケンス、図9は本発明のワイヤボンディング装置に
よって組み立てられた半導体装置を示す断面図である。
本発明のワイヤボンディング装置は超音波熱圧着装置と
なり、図2に示すように、ベース1上にガイドレール2
が設けられている。このガイドレール2はワークである
リードフレーム3の両側をそれぞれ溝で案内する構造と
なっている。図示はしないがこのガイドレール2の一端
にはローダが設けられ、他端にはアンローダが設けられ
ている。そして、前記ローダのマガジンから送り出され
たリードフレーム3を、図示しないフレームフィーダに
よって順次ガイドレール2に沿って間欠的に移動させる
ようになっている。ワイヤボンディングステーションで
ワイヤボンディングが終了したリードフレーム3は、前
記フレームフィーダによってアンローダに送られマガジ
ンに収容される。
【0015】一方、前記ガイドレール2の内方には、テ
ーブル(ヒートブロック)4が設けられている。このヒ
ートブロック4は前記リードフレーム3を載置する。ま
た、このヒートブロック4はその内部が長手方向に沿っ
て繰り抜かれ、この繰り抜き部分にヒータ(カートリッ
ジヒータ)5が挿入されている。したがって、このヒー
タ5によってヒートブロック4が加熱されるため、この
ヒートブロック4上に載るリードフレーム3も加熱され
る。この例では図9に示す構造の半導体装置6の組み立
て例について説明する。半導体装置6は、外観的にはパ
ッケージ7と、このパッケージ7の周囲から突出するリ
ード9とからなっている。また、前記パッケージ7内の
中央にはタブ10が位置するとともに、このタブ10上
にはIC等からなる半導体チップ11が固定されてい
る。そして、この半導体チップ11の図示しない電極
と、前記パッケージ7内に位置するリード9の内端部分
は金線等からなるワイヤ12によって電気的に接続され
ている。
【0016】他方、前記ベース1上にはワイヤボンディ
ング機構が設けられている。このワイヤボンディング機
構は、前記ベース1上に載るXYテーブル15と、前記
XYテーブル15上に設けられる本体16と、この本体
16から延在するアーム17およびボンディングアーム
18と、前記アーム17の先端に取り付けられた認識カ
メラ19と、前記ボンディングアーム18の先端に取り
付けられたボンディングツール(キャピラリ)21とか
らなっている。
【0017】また、図3に示すように、前記キャピラリ
21の上方には、必要時ワイヤ12を保持する1対の挟
持爪23からなるクランパ24が配設されている。ま
た、前記キャピラリ21の側方には、放電機構が設けら
れている。この放電機構は、昇降および平面方向に移動
制御される支持軸26と、この支持軸26に支持される
電気トーチ(トーチ電極)27とからなっている。ま
た、前記電気トーチ27とキャピラリ21に保持された
ワイヤ12間には、電線29を介して定電流制御の放電
ユニット30が接続されている。また、放電ユニット3
0には検出機構ともなるボール判定部31が電線29を
介して接続されている。そして、これら放電ユニット3
0およびボール判定部31は、電線29を介して制御部
32に接続されている。前記放電ユニット30,ボール
判定部31および制御部32は制御装置35に組み込ま
れている。
【0018】本発明のワイヤボンディング装置において
は、作業は、図1のフローチャートに示すように、作業
開始,放電,電圧変化分〔微分値〕による良否判定と続
き、良の場合はワイヤボンディングが行われ、不良の場
合は放電・良否判定が繰り返して行われる。追加放電設
定回数をn回とすれば、正常ボールが形成されるまでn
回を限度として放電・良否判定が行われる。追加n回目
の場合も不良の場合は、ワイヤボンディング動作は停止
され、アラームが鳴って不良発生を作業者に知らせるよ
うになっている。
【0019】本発明のワイヤボンディング装置にあって
は、ワイヤボンディング作業前に、ワイヤボンディング
条件やワイヤの先端に形成されるボール(球体)36の
大きさの良否を判定するための基準となる基準微分値等
が、制御装置35に入力される。その後、ワイヤボンデ
ィング作業が開始される。すなわち、ワイヤボンディン
グ装置のワイヤボンディングステーションに、リードフ
レーム3のワイヤボンディングを必要とする箇所、すな
わち半導体チップ11の電極(ワイヤ接続部:第1ボン
ディング部)およびリードの内端表面部分(ワイヤ接続
部:第2ボンディング部)等のボンディング実施領域が
設定される。
【0020】つぎに、図3に示すように、電気トーチ2
7とワイヤ12の先端間に放電ユニット30(放電機
構)によって電圧が印加されて放電が行われ、図4に示
すようにワイヤ12の先端にボール36が形成される。
このボール形成において、従来の場合には、放電がなさ
れても図5に示すようにボール径が小さいものや、図6
に示すようにボール無のものが形成されることがある。
これらボール無やボール径が小さいものは不良ボールと
なり、半導体チップ11の電極にワイヤボンディングし
た場合、接着強度が弱かったりあるいは接着されないこ
とになる。
【0021】そこで、本発明者は、放電がなされてもボ
ール無36Cと、ボール径が小さいもの(小ボール36
B)と、正常ボール36Aが形成されるものとの放電時
の電圧変化を調べてみた。図7は、直径が30μmのワ
イヤに対して、初期放電電圧を−1200Vとし、定電
流制御のもとに放電時間を8msecに設定した場合に
おける前三者の電圧変化を示すグラフである。同グラフ
において、Aはボール径が最終的に80μm程度となる
正常ボール36Aを形成する場合の電圧変化曲線、Bは
ボール径が80μmに満たない数十μmの小ボール36
Bを形成する場合の電圧変化曲線、Cはボールが全く形
成されないボール無36Cとなる場合の電圧変化曲線で
ある。このグラフからわかるように、放電がなされたも
のについては、放電開始から1msec以内に放電電圧
が−400Vとなり、放電終了時間の8msec時点で
は、ボール径が80μm程度となる正常とされるもの
(A)については放電電圧は−480V程度となり、ボ
ール径が80μmに満たない数十μmの小ボールのもの
(B)については放電電圧は−450V程度となり、ボ
ールが全く形成されないもの(C)については放電電圧
は−400V程度となることがわかった。また、いずれ
のグラフも直線的に変化することがわかる。そこで、本
発明者は放電開始から所定時間経過後の放電電圧の変化
分(微分値)、または放電開始から所定時間経過後の放
電電圧を検出し、この検出微分値(検出変化分)や検出
電圧値を、あらかじめ設定した正常ボールが形成される
電圧変化から求めた微分値を基に決定した基準電圧変化
分(基準微分値)または電圧値を基に決定した基準電圧
値と比較することによって、放電がなされてもボール無
やボール径が小さい不良ボールを確実に検出できること
に気が付いた。
【0022】この実施例では、基準微分値(基準電圧変
化分)に対する検出微分値(検出変化分)の比較によっ
て、不良ボールを判別する。検出時間および基準微分値
は、あらかじめ制御装置35の図示しないキーボード等
を使用して入力される。基準微分値は、前記検出時間に
おける正常とされるもの(A)の場合における電圧変化
から求めた微分値をもとに採用される。たとえば、検出
時間を放電時間が7.5msecの場合には、正常とさ
れるもの(A)と、小ボールのもの(B)との中間に位
置するグラフにおける電圧値Pにおける微分値が基準微
分値pとされる。
【0023】検出微分値は、前記放電ユニット30に電
気的に接続した回路系からなるボール判定部31によっ
て求められる。そして、ボール判定部31,制御部32
によって、前記基準微分値pとの比較によって放電によ
るボール36の判定が行われる。ボールが正常ボールで
あると判定された場合は、ワイヤボンディングが行われ
る。しかし、不良ボールと判定された場合、放電が繰り
返される。なお、検出微分値は電圧変化が直線的に変化
することから、放電開始から1msec以後ならば放電
終了前のどの時間で検出して得たものでもよい。
【0024】ワイヤボンディングは、半導体チップ11
の図示しない電極を第1ボンディング点とし、リード9
の内端部分を第2ボンディング点とする。そして、放電
は第2ボンディングが終了した後行われる。ワイヤの一
張りは、0.2秒前後と短いため、ボンディングアーム
18の先端のキャピラリ21や電気トーチ27は振動す
る。また、キャピラリ21の先端から突出するワイヤ1
2の長さも不均一であるとともに、曲がっている場合も
ある。このため、振動周期と放電との間において、放電
ギャップが最も広い等の最悪の条件のときに放電が行わ
れる場合もあり、時間を変えて行えば正常ボールが形成
できることもあることが、本発明者によって確認されて
いる。図8は、ワイヤボンディング時のキャピラリ21
の高さの動きを示す動作シーケンスである。二点鎖線は
指令シーケンス(設計シーケンス)であり、実線が実際
のキャピラリ21の動きである。キャピラリ21はボン
ディング部にワイヤ12を圧着した後、このままで振動
を加えると圧着部分でワイヤ12が切断されてしまうこ
とから、わずかに上昇(a)し、その後図8に示すよう
に、振動する。この振動や、ボンディングアーム18の
動き等によってワイヤボンディング装置は常時振動の状
態にある。
【0025】そこで、本発明のワイヤボンディング装置
では、1回の放電によって正常ボールが形成できなくと
も、時間をずらして行う放電によって正常ボールが形成
できることから、追加放電を行うシステムとなってい
る。そして、追加設定回数までに行った追加放電によっ
て正常ボールが形成されれば、ワイヤボンディングが行
われることになり、その間の不良ボールによるワイヤボ
ンディング装置の停止が行われないことによって、ワイ
ヤボンディング装置の稼働率が向上することになる。ま
た、追加放電設定回数に至った場合においても、正常ボ
ールが形成されない場合は、作業者による補正等を必要
とするときであることから、ワイヤボンディング装置の
動作が停止され、アラームが鳴って作業者に異常を知ら
せる。
【0026】また、本発明のワイヤボンディング装置で
は、従来と同様に、放電ユニット30の働きによって、
図7に示すように、0V検出による電気トーチ27とワ
イヤ12が電気的にショートして放電がなされないもの
(D)を検出した場合、−400Vから−1200Vの
中間の電圧による検出による放電ギャップが広すぎる故
に放電がなされないもの(E)を検出した場合にも、追
加放電がなされる。この場合も、追加放電によって正常
ボールが形成されてワイヤボンディングが行われること
もある。以下、このような動作を繰り返してボンディン
グ実施領域の全てのワイヤ接続部へのワイヤボンディン
グを行う。
【0027】
【発明の効果】(1)本発明のワイヤボンディング装置
においては、放電がなされてもボール無やボール径が小
さい不良ボールを確実に検出できるという効果が得られ
る。
【0028】(2)本発明のワイヤボンディング装置に
おいては、放電がなされない場合や、放電がなされても
ボール無やボール径が小さい不良ボールを確実に検出で
きるとともに、追加設定回数以内において繰り返し放電
が行われることから、この追加設定回数内に正常ボール
が形成されれば、ワイヤボンディング装置を停止させる
ことなくワイヤボンディングが行えることから、ワイヤ
ボンディングの稼働率向上が達成できるという効果が得
られる。
【0029】(3)本発明のワイヤボンディング装置に
おいては、放電がなされない場合や、放電がなされても
ボール無やボール径が小さい不良ボールを確実に検出で
き、かつ追加設定回数以内において繰り返し放電が行わ
れるが、この追加設定回数に至っても正常ボールが形成
されない場合は、ワイヤボンディング装置の動作が停止
されかつアラームによって作業者に知らされることか
ら、ワイヤ先端の不良ボールに起因するワイヤボンディ
ング不良の発生を防止できるという効果が得られる。
【0030】(4)上記(1)〜(3)により、本発明
によれば、ワイヤ先端の不良ボールに起因する不良の発
生を抑止できかつ稼働率の高いワイヤボンディング装置
を提供することができるという相乗効果が得られる。
【0031】(5)上記(1)〜(4)により、本発明
によれば、ワイヤボンディングコストの低減が達成でき
るという相乗効果が得られる。
【0032】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
前記実施例では、基準微分値を一つとしたが、正常ボー
ル36Aを形成する電圧変化曲線と小ボール36Bを形
成する電圧変化曲線との間での微分値と、小ボール36
Bを形成する電圧変化曲線とボール無36Cを形成する
電圧変化曲線との間での微分値をそれぞれ基準微分値と
して、正常ボール36A,小ボール36B,ボール無3
6Cをそれぞれ判定してもよい。そして、たとえば、小
ボール36Bの場合は、追加放電でボール形状が大きく
なり過ぎるような場合、小ボール36Bを検出した場合
は追加放電は行わない等の操作をしてもよい。また、本
発明において使用するワイヤとしては、金線以外に銅,
アルミニウムによるものでもよい。
【0033】図9は本発明の他の実施例によるワイヤボ
ンディング装置における放電およびワイヤボンディング
の動作手順を示すフローチャートである。この実施例で
は、正常ボール36Aと、不良ボール(小ボール36
B,ボール無36C)との判定に、放電開始から所定時
間経過後の放電電圧の違いによって判定するものであ
る。すなわち、図7に示されるように、放電終了時点で
の放電電圧は、正常ボール36Aの場合は480V程度
となり、小ボール36Bの場合は450V程度となり、
ボール無36Cの場合は400V程度となる。そこで、
検出時間を放電終了時点とし、不良ボールと正常ボール
との判定基準としての基準電圧を、たとえば465Vと
する。これによって、自動的に正常ボール36Aと、不
良ボール(小ボール36B,ボール無36C)との判定
が行える。
【0034】図10は本発明の他の実施例によるワイヤ
ボンディング装置における放電およびワイヤボンディン
グの動作手順を示すフローチャートである。この実施例
では、正常ボール36Aと、不良ボール(小ボール36
B,ボール無36C)との判定に、放電開始から所定時
間経過後の放電電圧変化の微分値を求めて判定するとと
もに、放電開始から所定時間経過後の放電電圧を検出し
て判定する、前記二つの実施例を合わせたワイヤボンデ
ィング装置である。このワイヤボンディング装置は、前
記二つの実施例と同様な効果が得られるとともに、判定
機構が二重となり、判定の信頼性が高くなる。
【0035】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である超音波
熱圧着法(TS法)によるワイヤボンディング装置に適
用した場合について説明したが、それに限定されるもの
ではなく、たとえば、熱圧着法(TC法)によるワイヤ
ボンディング装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるワイヤボンディング
装置における放電およびワイヤボンディングの動作手順
を示すフローチャートである。
【図2】 本発明の一実施例によるワイヤボンディング
装置の概要を示す模式的正面図である。
【図3】 本発明の一実施例によるワイヤボンディング
装置における電気トーチとワイヤ等を示す模式図であ
る。
【図4】 本発明の一実施例によるワイヤボンディング
装置において形成されたボールを示す模式図である。
【図5】 放電不良によるボール径が小さなワイヤを示
す模式図である。
【図6】 放電不良によるボールが無いワイヤを示す模
式図である。
【図7】 本発明の一実施例によるワイヤボンディング
装置の開発の基礎となった各ボールにおける放電電圧の
移り変わりを示すグラフである。
【図8】 本発明の一実施例によるワイヤボンディング
装置におけるキャピラリの動きを示す動作シーケンスで
ある。
【図9】 本発明のワイヤボンディング装置によって組
み立てられた半導体装置を示す断面図である。
【図10】 本発明の他の実施例によるワイヤボンディ
ング装置における放電およびワイヤボンディングの動作
手順を示すフローチャートである。
【図11】 本発明の他の実施例によるワイヤボンディ
ング装置における放電およびワイヤボンディングの動作
手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…ベース、2…ガイドレール、3…リードフレーム、
4…ヒートブロック、5…ヒータ、6…半導体装置、7
…パッケージ、9…リード、10…タブ、11…半導体
チップ、12…ワイヤ、15…XYテーブル、16…本
体、17…アーム、18…ボンディングアーム、19…
カメラ、21…キャピラリ、23…挟持爪、24…クラ
ンパ、26…支持軸、27…電気トーチ、29…電線、
30…放電ユニット、31…ボール判定部、32…制御
部、35…制御装置、36…ボール、36A…正常ボー
ル、36B…小ボール、36C…ボール無。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 俊一 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス 株式会社内 (72)発明者 土屋 邦浩 東京都青梅市藤橋3丁目3番地2 日立東 京エレクトロニクス 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気トーチとワイヤ先端間に放電を行わ
    せてワイヤ先端にボールを形成させる放電機構と、未放
    電を検出する検出機構と、前記検出機構による情報によ
    ってワイヤボンディング動作を制御する制御装置とを有
    するワイヤボンディング装置であって、前記放電開始か
    ら所定時間経過後の放電電圧の変化分を求め、この検出
    変化分と、あらかじめ設定した正常ボールが形成される
    基準電圧変化分とを比較して前記ボールの良否を判定す
    るボール判定部を有することを特徴とするワイヤボンデ
    ィング装置。
  2. 【請求項2】 電気トーチとワイヤ先端間に放電を行わ
    せてワイヤ先端にボールを形成させる放電機構と、未放
    電を検出する検出機構と、前記検出機構による情報によ
    ってワイヤボンディング動作を制御する制御装置とを有
    するワイヤボンディング装置であって、前記放電開始か
    ら所定時間経過後の放電電圧を検出し、この検出電圧値
    とあらかじめ設定した正常ボールが形成される基準電圧
    値とを比較して前記ボールの良否を判定するボール判定
    部を有することを特徴とするワイヤボンディング装置。
  3. 【請求項3】 放電終了時の電圧値を検出することを特
    徴とする請求項2記載のワイヤボンディング装置。
  4. 【請求項4】 電気トーチとワイヤ先端間に放電を行わ
    せてワイヤ先端にボールを形成させる放電機構と、未放
    電を検出する検出機構と、前記検出機構による情報によ
    ってワイヤボンディング動作を制御する制御装置とを有
    するワイヤボンディング装置であって、前記放電開始か
    ら所定時間経過後の放電電圧の変化分を求め、この検出
    変化分と、あらかじめ設定した正常ボールが形成される
    基準電圧変化分とを比較して前記ボールの良否を判定す
    るボール判定部と、前記放電開始から所定時間経過後の
    放電電圧を検出し、この検出電圧値とあらかじめ設定し
    た正常ボールが形成される基準電圧値とを比較して前記
    ボールの良否を判定するボール判定部を有することを特
    徴とするワイヤボンディング装置。
  5. 【請求項5】前記ボール判定部によって不良と判定され
    た場合は、正常ボールができるまで前記放電およびボー
    ル判定をあらかじめ設定した回数を限度として繰り返す
    ように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4記載のワイヤボンディング装置。
JP5115751A 1993-05-18 1993-05-18 ワイヤボンディング装置 Pending JPH06333971A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001097256A3 (en) * 2000-06-13 2002-05-30 Asm Tech Singapore Pte Ltd A method of and apparatus for monitoring a ball forming process

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001097256A3 (en) * 2000-06-13 2002-05-30 Asm Tech Singapore Pte Ltd A method of and apparatus for monitoring a ball forming process
US6660956B1 (en) 2000-06-13 2003-12-09 Asm Technology Singapore Pte Method of and apparatus for monitoring a ball forming process

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