JPH06335671A - 携帯用液体浄化器 - Google Patents

携帯用液体浄化器

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JPH06335671A
JPH06335671A JP3156194A JP3156194A JPH06335671A JP H06335671 A JPH06335671 A JP H06335671A JP 3156194 A JP3156194 A JP 3156194A JP 3156194 A JP3156194 A JP 3156194A JP H06335671 A JPH06335671 A JP H06335671A
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誠 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造を簡単にして、廃棄物を少なくすること
により、製造が容易で、コストが低く抑えられると共
に、携帯に便利な液体浄化器を提供する。また、液体浄
化器にて得られる無菌の液体の臭いの問題を解決する。 【構成】 (a)軟質材料からなる薄肉の容器本体10
と、(b)活性炭成形体36が配置された第一区画20
と中空糸膜32が配置された第二区画22とが連続して
設けられ且つ第二区画に連続して液体流出口24が設け
られてなり、容器本体の取付部(開口部14)に対し
て、第一区画側にて、取付部よりも容器本体内に進入し
ない状態で、液密且つ気密に取り付けられる濾過部材1
6と、(c)濾過部材の液体流出口に取り付けられて、
液体流出口を開閉する蓋体38とを含んで液体浄化器を
構成し、容器本体を手で搾圧することによって液体を濾
過部材の第一区画、第二区画に順次通過させ、液体流出
口より流出させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、携帯用液体浄化器に係り、特に
コンパクトで簡易な構造を有し、非常用、携帯用に便利
な液体浄化器に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来において、医療や保健衛生用の液体、
例えばコンタクトレンズの洗浄液や保存液は、その溶液
形態において所定の容器に封入されて使用者に提供され
たり、或いは使用者が精製水を購入し、これに顆粒或い
は錠剤状の薬剤を溶解して、目的とする溶液を調製した
りして、用いられている場合が多い。
【0003】しかしながら、前者の場合は、新しい容器
を開封して使用する時は良いが、そのような容器には多
量の溶液が収容されているところから、開封状態の下に
長期間使用される場合があり、そのような場合におい
て、容器の開口部から侵入する細菌によって溶液が汚染
され易いといった問題を内在している。また、後者の場
合には、精製水は無菌ではなく、そのために溶液の保存
中に細菌が増殖して、危険な状態となる場合がある。
【0004】このため、従来より、容器の開口部に平膜
状や中空糸状の多孔質膜を取り付けた液体浄化器が種々
提案されており、そのような液体浄化器を用いて、汚染
された溶液や精製水等の浄化を行なって、無菌の液体を
得るようになってきている。即ち、かかる液体浄化器を
用いれば、容器の開口部より液体を流出させる際に、液
体は多孔質膜を通過させられるため、液体中に含まれる
ゴミや細菌等が除去されて、簡易的に無菌の液体を得る
ことができるのである。
【0005】しかしながら、従来の液体浄化器は、構造
が複雑で、比較的大型なものであったため、製造し難
く、コストの高いものであった。また、持ち運びにくい
ことから、旅行時等に携帯できない不具合があり、更に
は災害時等の非常用浄水器としても不向きであり、利用
範囲の狭いものとなっていた。
【0006】また、従来の液体浄化器では、液体からゴ
ミや細菌が除去され得るものの、液体の臭いは、そのま
まであった。そのため、液体が悪臭を有している場合
や、次亜塩素酸等の殺菌剤にて殺菌した液体にその刺激
臭が残っている場合において、折角無菌の液体が得られ
ても、臭いのために利用し難いという問題があった。
【0007】さらに、従来の中空糸状の多孔質膜、換言
すれば中空糸膜を用いた液体浄化器にあっては、それが
一度使用された後、放置されて、長時間使用されない
と、その中空糸膜を設けたフィルタ部に微生物が繁殖
し、悪臭を発することがあり、このためキャンプ等野外
で使用する場合に大きな障害となっていたのであり、し
かも、そのような液体浄化器は、水の浄化は可能である
ものの、イオンの除去が出来ず、そのために旅行時等に
おいて水が硬水で、飲用に適さない場合において、かか
る液体浄化器を使用しても、そのような硬水を飲用に適
した軟水に転換せしめることは出来ないものであった。
【0008】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景として為されたものであって、その解決すべき課題と
するところは、出来るだけ簡単な構造とし、無駄な部品
は極力避け、廃棄物を少なくすることによって、製造が
容易で、コストが低く抑えられると共に、携帯に便利な
液体浄化器を提供することにあり、また、かかる液体浄
化器にて得られる無菌の液体の臭いの問題を解決するこ
とにある。更に、本発明の他の課題とすることろは、中
空糸膜からなるフィルタ部分における微生物増殖による
悪臭発生の問題を解決し、また硬水の浄化と同時に、そ
の軟水化を図ることにある。
【0009】
【解決手段】そして、上記の課題を解決するために、本
発明にあっては、(a)内部空間に所定の液体が収容さ
れ、該液体が流出せしめられる開口部が濾過部材の取付
部とされた、軟質材料からなる薄肉の容器本体と、
(b)活性炭が配置される第一区画と中空糸膜が配置さ
れる第二区画とが前記液体を順次通過せしめ得るように
連続して設けられ且つ該第二区画に連続して液体流出口
が設けられてなり、前記容器本体の取付部に対して、前
記第一区画側にて、該取付部よりも容器本体内部に進入
しない状態で、液密且つ気密に着脱可能に取り付けられ
る濾過部材と、(c)該濾過部材の前記液体流出口を覆
蓋するように取り付けられて、該液体流出口を液密に閉
塞する一方、かかる覆蓋の解除によって該液体流出口を
開放せしめ、前記容器本体内の液体の流出を許容する蓋
体とを含んで構成され、前記容器本体を手で搾圧するこ
とによって、その内部に収容された液体を、前記濾過部
材の第一区画、第二区画に順次通過させ、前記液体流出
口より流出させるようにしたことを特徴とする携帯用液
体浄化器を、その要旨とするものである。
【0010】なお、かかる本発明に従う携帯用液体浄化
器の有利な態様によれば、前記濾過部材は、軸方向の一
端側において前記容器本体の取付部に取り付けられ、他
端側において前記液体流出口が形成された筒状本体を有
し、且つ該筒状本体内に、多数の通液部を壁部に設けて
なる有底筒状体を配して、該有底筒状体の内側を前記液
体流出口に接続せしめ、該有底筒状体内に前記第二区画
を形成せしめる一方、該有底筒状体の周りに所定厚さの
活性炭層を配して、前記第一区画を形成するように、構
成せしめられることとなる。
【0011】また、本発明に従う携帯用液体浄化器の他
の有利な態様によれば、前記濾過部材は、軸方向の一端
側において前記容器本体の取付部に取り付けられ、他端
側において前記液体流出口が形成された筒状本体を有
し、且つ該筒状本体の内部が、その軸方向中間部位にお
いて、通液性仕切り部材にて仕切られて、前記一端側に
前記第一区画が、また前記他端側に前記第二区画が、そ
れぞれ形成される。
【0012】そして、それらの有利な態様において、前
記濾過部材は、前記筒状本体の第一区画が形成された側
の端部において、前記容器本体の取付部に取り付けられ
る大径の筒状部を、該第一区画の外周面との間に所定の
間隙を隔てた状態で一体的に有しており、かかる大径の
筒状部を前記容器本体の取付部に取り付けることによっ
て、前記第一区画の少なくとも一部が、該容器本体の取
付部内に位置せしめられるようになっている。
【0013】更に、本発明の有利な態様の他の1つによ
れば、前記濾過部材は、小径筒状部と大径筒状部からな
る段付き筒状本体を有し、該小径筒状部側の端部に前記
液体流出口が形成されている一方、前記大径筒状部側の
端部において前記容器本体の取付部に取り付けられるよ
うになっていると共に、前記第二区画が、前記小径筒状
部側から前記大径筒状部側に延びるように形成され、更
に該第二区画の周りに前記第一区画が形成されて、前記
容器本体の取付部に取り付けられたときに、それら第一
区画及び第二区画の少なくとも一部が、該取付部内に位
置せしめられるように、構成されることとなる。
【0014】本発明の好ましい態様においては、また、
前記濾過部材の第二区画に配置される中空糸膜よりも前
記液体の流通方向上流側に、イオン交換樹脂が配置さ
れ、該濾過部材を通って前記液体流出口から外部に流出
せしめられる液体が、前記中空糸膜に先立って、該イオ
ン交換樹脂に接触せしめられるようにされる。
【0015】そして、そのような場合において、かかる
イオン交換樹脂は、有利には、前記容器本体内に収容さ
れ、該容器本体内の前記液体に接触せしめられ得るよう
にされたり、或いは透液性の収容体内に収容されて、前
記濾過部材に設けられた第一区画よりも前記液体の流通
方向上流側に位置するように、配置せしめられることと
なる。
【0016】また、本発明の好ましい態様の他の1つに
よれば、前記濾過部材内において、前記第二区画に配置
される中空糸膜よりも前記液体の流通方向上流側に位置
するように、粉末や粒子等の所定形態の抗菌性材料が配
置され、該濾過部材内に存在する液体に接触し得るよう
に構成されることとなる。なお、そのような抗菌性材料
は、有利には、前記濾過部材の第一区画及び/又は第二
区画内に配置されることとなる。
【0017】さらに、本発明に従う携帯用液体浄化器の
1つの有利な態様によれば、前記活性炭は不織布で覆わ
れて、前記第一区画内に配置せしめられる。
【0018】更にまた、本発明に従う携帯用液体浄化器
の有利な態様の他の1つによれば、前記容器本体の開口
部に近接した肩部に段付部が形成され、該段付部に対し
て所定のコップ状カバーの開口部を嵌合せしめることに
より、該コップ状カバーにて、前記濾過部材及び蓋体の
全体が覆蓋されるように構成されることとなる。
【0019】
【作用・効果】要するに、本発明に係る携帯用液体浄化
器は、容器本体と濾過部材と蓋体とからなる極めて簡単
な構造を有し、軽量でコンパクトに構成され得る。それ
故、製造が容易で、有利にコストの低減を図ることがで
き、また廃棄物を低減し得る利点がある。また、持ち運
び易いことから、旅行時等の携帯用や災害時等の非常用
として広く利用することができ、極めて利用範囲の広い
ものとなる。加えて、液体が収容されていない不使用時
には、軟質材料からなる薄肉の容器本体を折り畳んだ
り、丸めることによって、一層コンパクトに纏めること
ができ、より携帯に便利となる特徴も有している。ま
た、そのように折り畳んだ状態で、それを適当な袋や容
器に収容して携帯するようにすれば、その利便性が大い
に高められるのである。
【0020】そして、使用時には、容器本体を手で軽く
握り、搾圧することによって、容易に液体を外部に流出
させることができ、その際、液体が濾過部材の活性炭及
び中空糸膜を通過せしめられることによって、効果的な
除菌・浄化が行なわれ、無菌の液体を簡易に得ることが
できるのである。しかも、液体が悪臭を有する場合や、
液体に次亜塩素酸等の殺菌剤の刺激臭がある場合におい
ても、かかる液体浄化器を用いれば、液体が活性炭、中
空糸膜と順次通過せしめられるときに、活性炭の働きに
よって、悪臭・刺激臭が効果的に除去され得るため、得
られた無菌の液体を抵抗なく利用することができるので
ある。
【0021】また、本発明に従う携帯用液体浄化器にお
いて、適当なイオン交換樹脂を、濾過部材の第二区画内
に配置される中空糸膜よりも液体の流通方向上流側に配
置せしめて、外部に流出せしめられる液体が、該イオン
交換樹脂に接触せしめられるようにすることにより、か
かる液体中のイオンは効果的に除去され、特に硬水から
軟水への転換が有利に実現され得るのであり、更には、
かかるイオン交換樹脂と同様に、所定の抗菌性材料を濾
過部材内に存在する液体に接触し得るように配置せしめ
ることによって、使用の後、長期間放置されても、かか
る濾過部材内における、特に中空糸膜からなるフィルタ
部における微生物の繁殖を阻止し、以て悪臭の発生を効
果的に防止し得るのである。
【0022】さらに、本発明に従う携帯用液体浄化器に
おいて、濾過部材内に設けられた第一区画に配置される
活性炭が、その全面を不織布にて覆われて、配置せしめ
られることによって、そのような活性炭の形状保持が容
易となり、目的とする浄化器の製造がし易くなると共
に、活性炭の粒子が流出して、中空糸膜上に付着し、そ
れを黒っぽく見せて、その見た目を悪くする等という問
題の発生が、有利に回避され得る利点がある。
【0023】そしてまた、本発明に従って、容器本体の
開口部に近接した肩部に段付部を形成し、該段付部に対
して、所定のコップ状カバーの開口部を嵌合せしめるよ
うにすれば、かかるコップ状カバーを浄水器から流出す
る浄化液体を受けるコップとして利用することが出来る
と共に、そのコップ状カバーにて、濾過部材や蓋体の全
体が覆蓋されることとなるところから、それらを保護す
るカバーとしても、有効に機能せしめることが出来るの
である。
【0024】
【実施例】以下に、本発明をより具体的に明らかにする
ために、本発明に係る携帯用液体浄化器の代表的な幾つ
かの実施例について、図面に基づいて詳細に説明するこ
ととする。
【0025】先ず、図1には、本発明に係る携帯用液体
浄化器の一例が示されている。そこにおいて、10は略
有底円筒形状を呈する容器本体であり、その内部空間1
2には薬液等の溶液や精製水といった所定の液体が収容
されている。また、液体が流出せしめられる開口部14
の外周面には雄ねじが形成されており、後述する濾過部
材16の取付部となるように構成されている。
【0026】そして、この容器本体10は、軟質材料に
て薄肉に形成されると共に、手で搾圧し易い寸法形状、
特に、手の平で容易に握ることができる形状と大きさに
することが望ましい。即ち、指で搾圧するよりも、手の
平で握るようにして容器本体10を搾ることにより、よ
り大きな搾圧力を得、濾過する水の流量をより多くし
て、より大きい水の出の勢いが得られるからであり、そ
のため本実施例の容器本体10にあっては、開口部14
を除く部位について、直径:45mm、高さ:100mmの
大きさを有している。
【0027】なお、容器本体10を形成する軟質材料と
しては特に限定はなく、例えば、ポリウレタン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化
ビニル等の各種高分子材料が用いられ、またポリエチレ
ン等にアルミニウムを蒸着した材料等も用いられ得る。
また、容器本体10は、手で容易に搾圧し得る程度に薄
肉に形成されれば良いが、より好ましくは、不使用時に
折り畳んだり、丸めたりして、一層コンパクトに片づけ
ることができる程度まで薄肉に形成されることとなる。
【0028】また、16は濾過部材であり、ハウジング
18内において、活性炭が配置された第一区画20と中
空糸膜を収容する第二区画22とが液体を順次通過せし
め得るように連続して設けられ、且つ該第二区画22に
連続して、液体流出口24が設けられている。
【0029】より詳しくは、前記ハウジング18は、略
有底円筒状を呈し、その開口部26の内周面に形成され
た雌ねじにて、パッキン28を介して、前記容器本体1
0の開口部14の雄ねじに螺合せしめられることによっ
て、液密且つ気密に、容器本体10に取り付けられるよ
うになっている。また、該ハウジング18の底部中央に
形成された貫通孔にて、前記液体流出口24が形成され
ると共に、該液体流出口24の周りに位置して、該ハウ
ジング18の底部外面には、突出部30が形成されてい
る。そして、該突出部30に対して蓋体38が螺合され
ることにより、前記液体流出口24が細菌等により汚染
されないように保護される一方、該蓋体38の着脱によ
って、前記液体流出口24が開閉されるようになってい
るのである。また、この濾過部材16を構成するハウジ
ング18の、後述する中空糸膜32が配置される第二区
画に対応する部位の全部若しくは一部を透明とすること
が出来、これによって中空糸膜32部分の汚れを観察す
ることが可能となり、その交換時期の判断の参考とする
ことが出来る。
【0030】なお、それら蓋体38や液体流出口24の
近辺は、細菌等にて汚染され易い部位であるために、抗
菌性の材料で作製するようにしても良い。その際、抗菌
性材料としては、抗菌性繊維、抗菌性セラミックス、抗
菌性ガラス等の公知の各種材料を用いることができる。
【0031】そして、かかるハウジング18内には、多
孔質膜としての中空糸膜32を収容した有底円筒状の収
容体34が、前記液体流出口24のハウジング内面側の
開口に一端部を嵌め込むようにして、取り付けられてお
り、それによって、前記第二区画22が形成されている
のである。また、該収容体34の壁面には多数の通孔が
設けられており、該通孔を通じて、第二区画22の内外
が連通されるようになっている。
【0032】ところで、前記中空糸膜32は、通常、複
数本の多孔質中空糸膜をループ状(U字状)に湾曲して
束ね、その開口側端部をポリウレタン樹脂等の適当な接
着剤により接着、固定せしめた中空糸膜モジュールの形
態で用いられることとなり、該接着固定部が前記収容体
34の開口部に陥入せしめられているのである。そし
て、この多孔質中空糸膜は、容器本体10内に収容され
る液体は通過させるが、ゴミや細菌は通過させ得ない孔
径の孔を有するもの、換言すれば、ゴミや細菌の除去が
可能な膜孔径を有するものであり、通常は、0.2〜
0.3μmの標準粒子を阻止せしめるものが適当であ
る。但し、細菌のみならず、ウイルスの除去も必要な場
合には、更に膜孔径の小さな中空糸膜を用いるのが適当
である。
【0033】また、かかる多孔質中空糸膜は、ポリオレ
フィン、ポリビニルアルコール、ポリスルホン、ポリア
クリロニトリル、セルロースアセテート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリアミド等の高分子材料を用いて、公
知の手法に従って作製され得るものであり、それら公知
の各種のものが何れも良好に用いられる。なお、多孔質
中空糸膜としては主に親水性のものが用いられるが、疎
水性の中空糸膜に公知の親水化処理を施して使用するこ
ともできる。また、親水性の中空糸膜と共に、疎水性の
ものを一部に使用したり、1本の中空糸膜に親水性の部
分と疎水性の部分とが共存するものを使用したりして、
前記中空糸膜32に容器内の空気抜きの機能を持たせる
ようにしても良い。
【0034】そして、前記収容体34の外周面及び底面
を覆うようにして、繊維状の活性炭を用いて、それを加
圧成形して得られた有底円筒状の活性炭成形体36が取
り付けられており、該活性炭成形体36自体にて、前記
第一区画20が形成されているのである。なお、繊維状
の活性炭は、コストは高いが、取扱性に優れるものであ
り、また第一区画の構成を有利に簡略化して、部品点数
を少なくできる利点を有している。
【0035】かくして構成される濾過部材16にあって
は、そのハウジング18内に、第一区画20と第二区画
22とが、液体を順次通過せしめ得るように連続して設
けられ、且つ該第二区画22に連続して液体流出口24
が設けられているのである。しかも、それら第一区画2
0及び第二区画22が、ハウジング18内に収容される
ように設けられていることから、かかる濾過部材16
は、容器本体10の取付部(開口部14)に対して、該
取付部よりも容器本体内部に進入しない状態で、取り付
けられるようになっているのである。
【0036】従って、このような液体浄化器にあって
は、蓋体38を取り外して、液体流出口24を開口さ
せ、容器本体10を手で搾圧することによって、該容器
本体10内部に収容された液体を極めて容易に外部に流
出させることができる。しかも、濾過部材16の活性炭
成形体36や中空糸膜32が搾圧の妨げとならないこと
から、搾圧に際して、容器本体10や濾過部材16の破
損を良好に防止することができるようになっている。そ
して、流出させられる液体は、濾過部材16の第一区画
20、第二区画22に順次通過させられるため、第一区
画20の活性炭成形体36にて悪臭や刺激臭等が除去さ
れ、更に第二区画22の中空糸膜32にてゴミや細菌等
が除去されて、除菌・浄化が効果的に行なわれ、臭いの
問題がなく且つ清浄化された液体を簡易に得ることがで
きるのである。
【0037】そして、かかる携帯用液体浄化器は、容器
本体10と濾過部材16と蓋体38の極めて簡単な構造
を有し、極めてコンパクトに構成され得るため、製造が
容易で、有利にコストの低減を図ることができ、また廃
棄物を低減し得る利点がある。更に、持ち運びに便利
で、旅行時等にコンタクトレンズの精製水等を携帯する
場合に好適に用いられる他、災害時等に携帯して非常用
浄水器として用いることができ、極めて利用範囲の広い
ものとなる。加えて、液体が収容されていない時には、
軟質材料からなる薄肉の容器本体10を折り畳んだり、
丸めることによって、一層コンパクトに纏めることがで
き、より携帯に便利となる特徴も有しているのである。
【0038】また、濾過部材16は、そこに配置される
活性炭成形体36や中空糸膜32が、容器本体10の取
付部(開口部14)より内部側に侵入しない状態で、取
り付けられているために、液体を収容していない容器本
体10の折り畳みに、何等の支障も生じるようなことは
ないのである。しかも、そのようにして、折り畳んだ容
器本体10と濾過部材16、蓋体38とをプラスチック
等からなる適当な袋、或いは容器等に収容して携帯する
ようにすると、特に便利となる。
【0039】次に、図2に基づいて、本発明に係る携帯
用液体浄化器の異なる例について説明することとする。
そこにおいて、40は、軟質材料にて薄肉に形成されて
なる容器本体であって、全体として有底円筒形状を呈す
ると共に、軸方向中央部分に向かって次第に拡径された
形状を呈している。そして、その内部空間42に収容さ
れた液体が開口部44から流出せしめられるようになっ
ている。
【0040】また、46は濾過部材であり、略円筒形状
を呈するハウジング48の一端側(図2において下端
側)の開口部50が、パッキン45を介して、前記容器
本体40の開口部44に螺合せしめられることにより、
容器本体40に対して液密且つ気密に取り付けられるよ
うになっている。また、ハウジング48の他端側(図2
において上端側)の開口部52には、取付部56と蓋部
58とからなるワンタッチ式の開閉蓋54が、その取付
部56において圧入若しくは接着されることにより、一
体的に固定されており、該取付部56に形成された液体
流出口60が該蓋部58に形成された栓62にて開閉さ
れるようになっている。
【0041】一方、かかるハウジング48内の軸方向中
央部分には、活性炭は通さない透水性のメッシュ64が
張設されており、それによって、ハウジング内部が軸方
向に二分割されて、容器本体40側に第一区画66、開
閉蓋54側に第二区画68が形成されている。更に、該
第一区画66の容器本体40との境界部には、活性炭は
通さない透水性のメッシュ72を張設した仕切り板部材
74が取り付けられており、それらメッシュ64,72
の間に粒状の活性炭70が収容されているのである。ま
た、前記第二区画68には、前記実施例で用いた如きモ
ジュール状の中空糸膜76が、その接着固定部をハウジ
ング48の開口部52に嵌め込むようにして、収容され
ている。
【0042】かくして構成される濾過部材46にあって
は、ハウジング48内に連続して第一区画66及び第二
区画68が設けられており、それらを順次通過せしめら
れた液体が、開閉蓋54の液体流出口60より流出せし
められるようになっているのである。しかも、それら第
一区画66及び第二区画68がハウジング48内に収容
されていることから、かかる濾過部材46は、容器本体
40の取付部(開口部44)に対して、該取付部よりも
容器本体内部に進入しない状態で、取り付けられるよう
になっているのである。
【0043】従って、このような液体浄化器にあって
は、開閉蓋54の蓋部58をワンタッチで開けて液体流
出口60を開口させ、容器本体40を手で搾圧すること
によって、容器本体10内部に収容された液体を極めて
容易に外部に流出させることができる。しかも、濾過部
材46の活性炭70や中空糸膜76が搾圧の妨げとなら
ないことから、搾圧に際して、容器本体40や濾過部材
46の破損を良好に防止することができるようになって
いる。そして、流出させられる液体は、濾過部材46の
第一区画66、第二区画68に順次通過させられること
により、活性炭70及び中空糸膜76の働きによって、
臭いの問題がなく且つ清浄化されたものとなる。
【0044】そして、かかる携帯用液体浄化器は、容器
本体40と濾過部材46と開閉蓋54の簡単な構造を有
し、コンパクトに構成され得るため、製造が容易で、有
利にコストの低減を図ることができ、また廃棄物を低減
し得る利点がある。更に、持ち運びに便利で、旅行時や
災害時等に携帯することができ、利用範囲の広いものと
なる。また、液体が収容されていない時には、容器本体
40を折り畳んだり、丸めることによって、一層コンパ
クトに纏めることができる。
【0045】さらに、図3及び図4には、それぞれ、例
えば図2に示される容器本体40に取り付けられること
により本発明に従う携帯用液体浄化器を構成する、濾過
部材と蓋体の具体例が示されている。
【0046】すなわち、図3に示される濾過部材80に
おいては、略円筒状のハウジング82内において、その
軸方向中央部と下端部に、それぞれ、活性炭は通さない
透水性のメッシュ84が張設された仕切り板部材86が
取り付けられている。それにより、中央の仕切り板部材
86に対して、その下方に粒状の活性炭88を収容する
第一区画90が形成され、またその上方にモジュール状
の中空糸膜92を収容する第二区画94が形成されてい
る。
【0047】そして、該第一区画90の周囲に位置し
て、ハウジング82に一体に筒壁部96が形成されてお
り、該筒壁部96が、パッキン98を介して、前記容器
本体40の開口部44に螺合せしめられることによっ
て、濾過部材80が容器本体40に液密且つ気密に取り
付けられるようになっている。このような構成により、
かかる濾過部材80は、容器本体40内に進入せず、且
つ図2のものに比較してよりコンパクトになるようにし
て、容器本体40に取り付けられるようになっているの
である。
【0048】また、ハウジング82の上端部には、取付
部102と蓋部104よりなるワンタッチ式の開閉蓋1
00が圧入若しくは接着されることにより、固定されて
おり、図3に示される蓋部104のA点またはB点を押
し下げることによって、取付部102に形成された液体
流出口106を蓋部104に形成された栓108にて開
閉し得るようになっている。また、開状態では、取付部
102の液体流出口106から流出せしめられた液体が
蓋部104の接続流路110を経て、外部に流出せしめ
られるようになっている。
【0049】従って、このような携帯用液体浄化器にあ
っても、簡単な構造とコンパクトなサイズが実現され、
前記実施例の液体浄化器と同様の効果を悉く得ることが
できるのである。
【0050】さらに、図4に示される濾過部材112に
おいては、底部側が小径部116とされ、開口部側が大
径部118とされた、段付き状の有底円筒形状を呈する
ハウジング114内に、第一区画及び第二区画が設けら
れている。より詳細には、ハウジング114の内側より
小径部116内に一端部を嵌め込むようにして、モジュ
ール状の中空糸膜126を収容した円筒状の収容体12
8内が取り付けられて、第二区画130が形成されてい
る。また、該収容体128の外周面を覆うようにして、
繊維状の活性炭を用いて成形された円筒状の活性炭成形
体132が取り付けられていることにより、該活性炭成
形体132自体にて、第一区画134が形成されている
のである。
【0051】なお、それら第一区画134と第二区画1
30は、前記収容体128の壁部に形成された多数の通
孔によって互いに連通されている。また、活性炭成形体
132の外周面と容器本体40の開口部44の内周面と
の間には、所定の間隙が形成されている。そして、前記
収容体128及び前記活性炭成形体132の下側端部
(容器本体側端部)はシールパッキン136にて覆われ
ており、以て容器本体40より流出せしめられる液体は
第一区画134、第二の区画130を径方向より順次通
過するようになっている。
【0052】そして、かかる濾過部材112は、前記ハ
ウジング114の大径部118が、パッキン120を介
して、前記容器本体40の開口部44に螺合せしめられ
ることによって、液密且つ気密に容器本体40に取り付
けられるようになっている。一方、前記ハウジング11
4の底部中央に形成された貫通孔にて、液体流出口12
2が形成されており、また該液体流出口122は、該ハ
ウジング114の小径部116に対して螺合せしめられ
る蓋体124の着脱によって、開閉されるようになって
いる。このような構成により、かかる濾過部材112
は、容器本体40内に進入せず、且つ図2、図3のもの
に比較してよりコンパクトになるようにして、容器本体
40に取り付けられるようになっているのである。
【0053】従って、このような携帯用液体浄化器にあ
っても、簡単な構造とコンパクトなサイズが実現され、
前記実施例の液体浄化器と同様の効果を悉く得ることが
できるのである。
【0054】また、図5に示される本発明の実施例にお
いては、図2に示される液体浄化器とは異なり、濾過部
材46のハウジング48内に形成された第一区画66に
は、粒状の活性炭70に代えて、図6に示される如き活
性炭パック140が配置せしめられている。なお、その
他の構造は、図2に示されるものと同様であるので、同
一の番号を付して、詳細な説明は省略することとする。
【0055】そして、かかる液体浄化器における活性炭
パック140には、ここでは、繊維状の活性炭142が
用いられ、その集合体を包み込むようにして、その外側
に、不織布からなる透水性層144が形成されることに
よって、繊維状活性炭142の細片や砕片、その粉状化
物等が外部に分散、流出しないようになっている。ま
た、このように、活性炭(142)の周囲を、不織布か
らなる透水性層144にて、包み込むことにより、活性
炭の形状保持が容易となり、目的とする液体浄化器の製
造がし易い利点もある。なお、このような活性炭パック
140において、繊維状活性炭142に代えて、通常の
粉末状或いは粒状の活性炭をも使用することが出来るこ
とは言うまでもなく、また透水性層144としても、不
織布の使用が有利ではあるが、その他、メッシュ状織物
等の公知の透水性材料も適宜に使用可能である。
【0056】このような構造の液体浄化器にあっては、
容器本体40を搾圧することによって押し出される、容
器本体10内部に収容された液体は、図2に示される実
施例と同様に、濾過部材46の第一区画66、第二区画
68に順次通過せしめられることとなり、これにより、
第一区画66内に配置された活性炭パック140を通過
し、以て、そこに収容された繊維状活性炭142の作用
によって、前記各実施例と同様な液体の浄化が行なわれ
ることとなるのである。また、そのような活性炭パック
140を通過した液体は、更に、第二区画68に配置さ
れた中空糸膜76の浄化作用を受けることは、前記各実
施例と同様である。
【0057】また、本実施例の液体浄化器においては、
活性炭パック140が用いられ、繊維状活性炭142が
不織布からなる透水性層144にて覆われているため、
活性炭の粒子が流出して、中空糸膜76の表面に付着し
て、その外観を悪化させる等の問題を惹起させることが
ない利点がある。さらに、本実施例の液体浄化器におい
ては、容器本体40の開口部44に近接した肩部に、段
付部146、換言すれば軸方向に所定長さのストレート
部を有する円環状の突出部が形成されており、この段付
部146に対して、コップ状カバー148が、その開口
部において嵌合せしめられるようになっている。このコ
ップ状カバー148の嵌合にて、濾過部材46や開閉蓋
54の全体が覆蓋されるようになっており、これによっ
て、安全カバーとしても機能し得るようになっている。
【0058】ところで、上記の如き構成の携帯用液体浄
化器を、浄水器として、旅行時、特に海外旅行時に使用
する場合には、水の硬度が高く、活性炭及び中空糸膜フ
ィルタを通しても、飲用に適さないことが多い。このた
め、目的とする液体中のイオンを除去するべく、所定の
イオン交換樹脂、例えば硬水の軟水化にはカチオン交換
樹脂が用いられるが、濾過部材の第二区画に配置される
中空糸膜よりも、液体の流通方向上流側に配置され、濾
過部材を通って液体流出孔から外部に流出せしめられる
液体が、中空糸膜に先立って、かかるイオン交換樹脂に
接触せしめられるようにした構成が有利に採用され、そ
の一例が、図7に示されている。
【0059】この図7に示される例においては、図5に
示される実施例における、濾過部材46のハウジング4
8内に収容された活性炭パック140よりも、液体の流
通方向上流側に位置するように、図8に拡大して示され
る如きイオン交換樹脂カラム150が配置され、容器本
体40内に収容された液体が、そのようなイオン交換樹
脂カラム150を通過してから、活性炭パック140内
を流通せしめられるようになっている。
【0060】なお、イオン交換樹脂カラム150は、図
8より明らかなように、全体としてハット形状を呈し、
一端側にフランジ部154を有する円筒体152の両端
開口部が、それぞれ透水性のメッシュ156、156に
て閉塞され、その内部に、粒状、ビーズ状、球状等の所
定形状のイオン交換樹脂150が収容されてなる構造を
有している。そして、このようなイオン交換樹脂カラム
150は、そのフランジ部154において、容器本体4
0の開口部44と濾過部材46のハウジング48内面に
形成された段付部との間において、パッキン45を介し
て、挟持せしめられた形態において取り付けられるよう
になっている。なお、その際、イオン交換樹脂カラム1
50は、容器本体40の開口部44よりも下方に、換言
すれば容器本体40内に突出しないようにされている。
【0061】このようなイオン交換樹脂カラム150の
配置により、容器本体40内に収容された液体は、その
浄化に先立って、イオン交換樹脂158に接触せしめら
れることとなり、これによって、かかる液体中のイオン
は、効果的に除去せしめられ得、以て硬水は飲用に適し
た軟水となるのであり、携帯用浄水器として、更に優れ
た特徴を備えることとなるのである。
【0062】なお、上述の実施例では、イオン交換樹脂
158が円筒体152内に収容されて、イオン交換樹脂
カラム150として用いられているが、そのようなイオ
ン交換樹脂158は、そのままの粒状等の形態にて、容
器本体40内の液体中に添加、分散せしめられていて
も、何等差し支えなく、また図9に示される如く、粒状
等の形状のイオン交換樹脂158を不織布やメッシュ状
織物等からなる透水性層162にて取り囲んでなるイオ
ン交換樹脂パック160を、適当な長さの連結糸164
にてパッキン45に連結せしめ、容器本体40の開口部
44に対して濾過部材46を螺着せしめる際に、そのよ
うなイオン交換樹脂パック160を容器本体40内に挿
入して、その収容液体中に浸漬せしめるようにすること
も可能である。
【0063】以上、本発明の代表的な実施例について詳
述してきたが、本発明が、そのような実施例の記載によ
って、何等の制約をも受けるものでないことは、言うま
でもないところである。また、本発明には、上記の実施
例の他にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加え得るものであることが、理解されるべきである。
【0064】例えば、容器本体の形状等は、前記実施例
のものに何等限定されるものではなく、従来より清涼飲
料水等の包装に利用されている、図10に示される如き
ドリンクパウチ166等を容器本体として用いることも
でき、その開口部168に前述した如き濾過部材及び蓋
体を取り付けることによって、携帯用液体浄化器を得る
ことができる。
【0065】また、上述した如き浄化器で液体を浄化し
た後でも、濾過部材内においては、液体が活性炭と中空
糸膜との間に滞留し、長時間の経過によって、かかる滞
留した液体中に存在する細菌が繁殖して、悪臭を放つ原
因をつくってしまうことから、こうした滞留した液体中
に細菌が繁殖するのを防止するために、そのような部位
に抗菌性を付与させるのが好ましい。そして、そのため
には、例えば活性炭として抗菌性の活性炭を使用した
り、前記メッシュに抗菌性を持たせたものを使用したり
することができ、また、中空糸膜の外側に抗菌性ゼオラ
イトのような抗菌性材料の粉末や粒状のもの等を塗した
り、中空糸膜モジュールにおいて中空糸膜以外に抗菌性
を有する糸のようなものを一緒に束ねたり、抗菌性を有
する中空糸膜を使用したりすることもできる。また、前
記メッシュの代わりに不織布等を用いても良い。
【0066】特に、そのような抗菌性を、粉末や粒子等
の所定形態の抗菌性材料を用いて、上述の如き構成の液
体浄化器に付与するには、かかる抗菌性材料は、濾過部
材内において、その第二区画に配置される中空糸膜より
も液体の流通方向上流側に位置するように、配置せしめ
られる必要があり、これによって、濾過部材内に存在す
る液体に接触せしめられるようにされる。なお、そのよ
うな抗菌性材料(殺菌剤も含む)として好ましいものを
挙げるならば、銀系無機殺菌剤として、ゼオライトにイ
オン交換により銀イオンを担持させたもの(品川燃料株
式会社製)、リン酸カルシウムに銀を吸着させたもの
(株式会社サンギ製)、リン酸ジルコニウムに銀イオン
を担持させたもの(東亜合成化学株式会社製)、ガラス
成分に酸化銀を溶解させたもの(石塚硝子株式会社
製)、酸化珪素に銀錯体を吸着させたもの(松下電器産
業株式会社製)、チタニア系担体に銀イオンを吸着させ
たもの、等がある。また、塩素を吸着、固定化した抗菌
性ポリマーの粒状物等も有効である。
【0067】そして、これらの抗菌性材料の粉末を適用
する場合、濾過部材の第二区画に、上述した如き中空糸
膜の外面に塗すような形で配置しても良く、また第一区
画の活性炭に混合したり、或いは繊維状活性炭を成形す
る時に、かかる繊維状活性炭に混合して、同時に成形し
ても良い。図6には、粒状の抗菌性材料170が繊維状
活性炭142に混合されて、用いられている例が、示さ
れている。この第一区画に抗菌性材料を配置する場合に
おいて、液体浄化器の使用時に、抗菌性材料の一部が第
一区画から第二区画へ移動し、両区画の微生物増殖を抑
制することが出来る利点がある。勿論、抗菌性材料を最
初から第一区画と第二区画の両方に配置しても良いこと
は言うまでもないところである。更に、図7に示される
如く、イオン交換樹脂カラム150を容器本体40の開
口部44に設置する場合、イオン交換樹脂158に抗菌
性材料を混合せしめて、配置することも可能であり、そ
の場合において、抗菌性材料は、浄化器の使用時に一部
が濾過部材の第一区画及び第二区画にそれぞれ移動し
て、微生物抑制効果を示すこととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う携帯用液体浄化器の一例を示す断
面説明図である。
【図2】本発明に従う携帯用液体浄化器の異なる例を示
す断面説明図である。
【図3】図2の容器本体に取り付けられる濾過部材及び
蓋体の別の例を示す断面説明図である。
【図4】図2の容器本体に取り付けられる濾過部材及び
蓋体の更に別の例を示す断面説明図である。
【図5】本発明に従う携帯用液体浄化器の他の異なる例
を示す断面説明図である。
【図6】図5に示される例において用いられている活性
炭パックの拡大断面説明図である。
【図7】図5に示される構造において、更にイオン交換
樹脂カラムを配置した形態の一つの例を示す断面部分説
明図である。
【図8】図7に示される例において用いられているイオ
ン交換樹脂カラムの拡大断面説明図である。
【図9】図7に示される例において用いられるイオン交
換樹脂パックの一つの例を示す拡大断面説明図である。
【図10】携帯用液体浄化器の容器本体として用いられ
るドリンクパウチの一例を示す正面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 14 開口部 16 濾過部材 20 第一区画 22 第二区画 24 液体流出口 32 中空糸膜 34 収容体 36 活性炭成形体 38 蓋体 40 容器本体 44 開口部 46 濾過部材 54 開閉蓋 60 液体流出口 62 栓 64 メッシュ 66 第一区画 68 第二区画 70 活性炭 72 メッシュ 74 仕切り板部材 76 中空糸膜 80 濾過部材 84 メッシュ 86 仕切り板部材 88 活性炭 90 第一区画 92 中空糸膜 94 第二区画 96 筒壁部 100 開閉蓋 106 液体流出口 108 栓 110 接続流路 112 濾過部材 122 液体流出口 124 蓋体 126 中空糸膜 128 収容体 130 第二区画 132 活性炭成形体 134 第一区画 136 シールパッキ
ン 140 活性炭パック 142 繊維状活性炭 144 透水性層 146 段付部 148 コップ状カバー 150 イオン交換樹
脂カラム 152 円筒体 154 フランジ部 156 メッシュ 158 イオン交換樹
脂 160 イオン交換樹脂パック 162 透水性層 164 連結糸 166 ドリンクパウ
チ 168 開口部 170 抗菌性材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 誠 岐阜県郡上郡八幡町大字旭字清水元15番地 トーメーテクノロジー株式会社岐阜工場 内 (72)発明者 遠藤 雅士 岐阜県郡上郡八幡町大字旭字清水元15番地 トーメーテクノロジー株式会社岐阜工場 内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部空間に所定の液体が収容され、該液
    体が流出せしめられる開口部が濾過部材の取付部とされ
    た、軟質材料からなる薄肉の容器本体と、 活性炭が配置される第一区画と中空糸膜が配置される第
    二区画とが前記液体を順次通過せしめ得るように連続し
    て設けられ且つ該第二区画に連続して液体流出口が設け
    られてなり、前記容器本体の取付部に対して、前記第一
    区画側にて、該取付部よりも容器本体内部に進入しない
    状態で、液密且つ気密に着脱可能に取り付けられる濾過
    部材と、 該濾過部材の前記液体流出口を覆蓋するように取り付け
    られて、該液体流出口を液密に閉塞する一方、かかる覆
    蓋の解除によって該液体流出口を開放せしめ、前記容器
    本体内の液体の流出を許容する蓋体と、を含んで構成さ
    れ、前記容器本体を手で搾圧することによって、その内
    部に収容された液体を、前記濾過部材の第一区画、第二
    区画に順次通過させ、前記液体流出口より流出させるよ
    うにしたことを特徴とする携帯用液体浄化器。
  2. 【請求項2】 前記濾過部材が、軸方向の一端側におい
    て前記容器本体の取付部に取り付けられ、他端側におい
    て前記液体流出口が形成された筒状本体を有し、且つ該
    筒状本体内に、多数の通液部を壁部に設けてなる有底筒
    状体を配して、該有底筒状体の内側を前記液体流出口に
    接続せしめ、該有底筒状体内に前記第二区画を形成せし
    める一方、該有底筒状体の周りに所定厚さの活性炭層を
    形成して、前記第一区画を構成せしめた請求項1に記載
    の携帯用液体浄化器。
  3. 【請求項3】 前記濾過部材が、軸方向の一端側におい
    て前記容器本体の取付部に取り付けられ、他端側におい
    て前記液体流出口が形成された筒状本体を有し、且つ該
    筒状本体の内部が、その軸方向中間部位において、通液
    性仕切り部材にて仕切られて、前記一端側に前記第一区
    画が、また前記他端側に前記第二区画が、それぞれ形成
    されている請求項1に記載の携帯用液体浄化器。
  4. 【請求項4】 前記濾過部材が、前記筒状本体の第一区
    画が形成された側の端部において、前記容器本体の取付
    部に取り付けられる大径の筒状部を、該第一区画の外周
    面との間に所定の間隙を隔てた状態で一体的に有してお
    り、該大径の筒状部を前記容器本体の取付部に取り付け
    ることによって、前記第一区画の少なくとも一部が該容
    器本体の取付部内に位置せしめられるようになっている
    請求項2または請求項3に記載の携帯用液体浄化器。
  5. 【請求項5】 前記濾過部材が、小径筒状部と大径筒状
    部からなる段付き筒状本体を有し、該小径筒状部側の端
    部に前記液体流出口が形成されている一方、前記大径筒
    状部側の端部において前記容器本体の取付部に取り付け
    られるようになっていると共に、前記第二区画が、前記
    小径筒状部側から前記大径筒状部側に延びるように形成
    され、更に該第二区画の周りに前記第一区画が形成され
    て、前記容器本体の取付部に取り付けられたときに、そ
    れら第一区画及び第二区画の少なくとも一部が、該取付
    部内に位置せしめられるようになっている請求項1に記
    載の携帯用液体浄化器。
  6. 【請求項6】 前記濾過部材の第二区画に配置される中
    空糸膜よりも前記液体の流通方向上流側に、イオン交換
    樹脂を配置し、該濾過部材を通って前記液体流出口から
    外部に流出せしめられる液体が、前記中空糸膜に先立っ
    て、該イオン交換樹脂に接触せしめられるようにした請
    求項1乃至5の何れかに記載の携帯用液体浄化器。
  7. 【請求項7】 前記イオン交換樹脂が、前記容器本体内
    に収容され、該容器本体内の前記液体に接触せしめられ
    るようになっている請求項6に記載の携帯用液体浄化
    器。
  8. 【請求項8】 前記イオン交換樹脂が、透液性の収容体
    内に収容されて、前記濾過部材に設けられた第一区画よ
    りも前記液体の流通方向上流側に位置するように、配置
    せしめられている請求項6に記載の携帯用液体浄化器。
  9. 【請求項9】 前記濾過部材内において、前記第二区画
    に配置される中空糸膜よりも前記液体の流通方向上流側
    に位置するように、粉末や粒子等の所定形態の抗菌性材
    料を配置し、該濾過部材内に存在する液体に接触し得る
    ようにした請求項1乃至8の何れかに記載の携帯用液体
    浄化器。
  10. 【請求項10】 前記抗菌性材料が、前記濾過部材の第
    一区画及び/又は第二区画内に配置されている請求項9
    に記載の携帯用液体浄化器。
  11. 【請求項11】 前記活性炭が不織布で覆われて、前記
    第一区画内に配置されている請求項1乃至10の何れか
    に記載の携帯用液体浄化器。
  12. 【請求項12】 前記容器本体の開口部に近接した肩部
    に段付部が形成され、該段付部に対して所定のコップ状
    カバーの開口部を嵌合せしめることにより、該コップ状
    カバーにて前記濾過部材及び蓋体の全体が覆蓋されるよ
    うに構成した請求項1乃至11の何れかに記載の携帯用
    液体浄化器。
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