JPH06337080A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH06337080A
JPH06337080A JP12753193A JP12753193A JPH06337080A JP H06337080 A JPH06337080 A JP H06337080A JP 12753193 A JP12753193 A JP 12753193A JP 12753193 A JP12753193 A JP 12753193A JP H06337080 A JPH06337080 A JP H06337080A
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JP
Japan
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valve
coil
valve body
valve seat
core
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Application number
JP12753193A
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English (en)
Inventor
Kunio Shimano
国男 島野
Katsumi Yamada
勝己 山田
Nobuhiko Tanaka
信彦 田中
Tetsuzo Yamamoto
哲三 山本
Koji Mizuguchi
宏司 水口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】弁座と弁体との固着を防止することにより、閉
じた状態で長時間に亘って使用しても弁体を確実に開閉
でき、信頼性を向上させる。 【構成】弁箱1の内部に形成される流路2に設けられた
弁座3と、この弁座3を閉止して流体を遮断し弾性体か
ら形成された弁体4と、この弁体4をコア11,コイル
8およびスプリング12により駆動させる弁体駆動部と
を有する電磁弁において、コイル8を励磁した状態でコ
イル10に印加する電圧値をスプリング12のばね力よ
り若干大きい磁力を発生させる電圧に調整する電圧調整
器20を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体を流す配管上におい
て、流体を必要な時に遮断するために用いられる電磁弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、弁は弁箱の内部の流路に形成さ
れた弁座と、弁体駆動部により作動する弁体とから構成
される。この弁体を弁座に密着させることにより、流体
を遮断している。弁は、構造上大別して手動弁,空気作
動弁,電磁弁等がある。本発明はこの内の電磁弁に関す
るものであり、以下に従来の電磁弁の構成について説明
する。
【0003】図16は電磁弁の基本的な構造を示す縦断
面図である。図16に示すように、弁箱1の内部には流
体が流れる流路2が形成され、この流路2の途中には金
属製の弁座3が配設され、この弁座3と密着して流体を
遮断するための弁体4が弁体保持部5に固定されてい
る。この弁体4の材料としては、耐熱性がよく且つ耐候
性のよいフッ素系ゴムが使用されている。
【0004】また、弁箱1の上部に形成されたネック部
6の上方には、ケーシング7が固着され、このケーシン
グ7内にコイル8が設置され、さらにこのコイル8の内
周側でネック部6の上面に密閉箱9が固定されている。
【0005】さらに、弁体保持部5はステム10を介し
てコア11と連結され、このコア11は密閉箱9の外周
に設けられたコイル8の励磁により上方に移動される一
方、コイル8を無励磁とすることによりコア11と密閉
箱9との間に設けたスプリング12のばね力によりコア
11は下方に移動するようになっている。
【0006】ここで、コイル8はケーブル13およびス
イッチ14を介して交流電源15と接続されている。ま
たコア11の材料としては、電磁鋼板の一種で渦電流損
の比較的小さなSUS430Fが用いられている。
【0007】以上の構成により、流体は流体入口16か
ら弁箱1内の流路2に入り、弁座3と弁体4とが密着し
ている場合には、流体が遮断される一方、弁座3と弁体
4とが離れている場合には、流体が流体出口17から流
出する。
【0008】図17および図18は上記電磁弁の動作原
理を示し、スイッチ14がオフでコイル8が無励磁の場
合には、上部に位置するスプリング12のばね力が下部
に位置するスプリング18の力より大きく、ステム10
と弁体保持部5は図17に示すように押し下げられ、弁
座3と弁体4は離れた状態で弁が開状態にある。
【0009】他方、スイッチ14をオンさせコイル8を
励磁状態とした場合には、コイル8の電磁力で上部から
の力が減少しスプリング18が伸びることにより、図1
8に示すように弁体4は弁座3に着座し弁の閉状態とな
る。この時の条件としては、コイル8の吸引力+スプリ
ング18のばね力−弁体構成部品重量−スプリング12
のばね力>0の場合だけ全開となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電磁弁は長
時間あるいは高温状態で遮断状態にしておくと、金属製
の弁座3とフッ素系ゴム製の弁体4とが固着する現象が
生じることがある。この場合、コイル8を無励磁として
も弁体4と弁座3を切離なすことができず、作動不能に
なり、流量を制御できなくなってしまう課題があった。
【0011】弁座3と弁体4との固着の要因は、コア1
1の鉄損(渦電流損+ヒステリシス損)に起因するコア
11およびコイル8の発熱による弁体4および弁座3の
弁体駆動部の高温化であり、それにより弁体4の材料が
劣化して固着が生ずるのである。
【0012】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、弁座と弁体との固着を防止し、閉じた状態で長
時間に亘って使用しても弁体を確実に開閉でき、信頼性
を向上させた電磁弁を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1に係る電磁弁は、弁箱の内部
に形成される流路に設けられた弁座と、この弁座を閉止
して流体を遮断し弾性体から形成された弁体と、この弁
体をコア,コイルおよびスプリングにより駆動させる弁
体駆動部とを有する電磁弁において、上記コイルを励磁
した状態で上記コイルに印加する電圧値を上記スプリン
グのばね力より若干大きい磁力を発生させる電圧値に調
整する電圧調整器を設けたものである。
【0014】また、請求項2の電磁弁は、弁箱の内部に
形成される流路に設けられた弁座と、この弁座を閉止し
て流体を遮断し弾性体から形成された弁体と、この弁体
を駆動させるコアおよびコイルを設けたケーシングとを
有する電磁弁において、上記弁箱と上記ケーシングとの
間に形成されるネック部に、断熱手段および放熱手段の
少なくとも一方を設けたものである。
【0015】さらに、請求項3の電磁弁は、弁箱の内部
に形成される流路に設けられた弁座と、この弁座を閉止
して流体を遮断し弾性体から形成された弁体と、この弁
体を駆動させる弁体駆動部とを有する電磁弁において、
上記弁座に対する上記弁体の移動ストロークを所定の値
に調節する調節機構を設けたものである。
【0016】そして、請求項4の電磁弁は、弁箱の内部
に形成される流路に設けられた弁座と、この弁座を閉止
して流体を遮断し弾性体から形成された弁体と、この弁
体をコアおよびコイルにより駆動させる弁体駆動部とを
有する電磁弁において、上記コアを低鉄損材料から構成
したものである。
【0017】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1において
は、コイルを励磁した状態で電圧調整器によりコイルに
印加する電圧値をスプリングのばね力より若干大きい磁
力を発生させる電圧値に調整することにより、コイルで
発生するジュール熱が励磁後に低減される。その結果、
コイル内部の温度上昇が抑制され、弁座と弁体との固着
が防止される。
【0018】また、請求項2においては、弁箱とケーシ
ングとの間に形成されるネック部に、断熱手段および放
熱手段の少なくとも一方を設けたことにより、コイルお
よびコアから発生する熱が弁座および弁体まで伝達しに
くくなり、弁体の温度を低く抑えることができる。その
結果、弁座と弁体との固着が発生しない。
【0019】さらに、請求項3においては、弁座に対す
る弁体の移動ストロークを調節機構ですることにより、
弁体が必要以上に弁座に密着せず、流体をシールするた
めの必要最小限の状態で保持されることとなり、長時間
の使用においても弁体の劣化が防止され、弁座と弁体と
の固着が防止される。
【0020】そして、請求項4においては、コアを低鉄
損材料から構成したことにより、コアの渦電流損が小さ
くなり、弁座と弁体との密着部への伝熱量を低減するこ
とができる。これにより、弁座および弁体の高温化を防
止でき、弁座と弁体との固着が発生しない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0022】図1〜図3は本発明に係る電磁弁の第1実
施例を示す。なお、従来の構成と同一または対応する部
分には図16〜図18と同一の符号を用いて説明する。
【0023】図1に示すように、弁箱1の内部には流体
が流れる流路2が形成され、この流路2の途中には弁座
2が配設され、この弁座2と密着して流体を遮断するた
めの弁体4が弁体保持部5に固定されている。この弁体
4の材料としては、耐熱性がよく耐候性のよいフッ素系
ゴムが使用されている。
【0024】また、弁箱1の上部にはネック部6が形成
され、このネック部6の上方にはケーシング7が固着さ
れ、このケーシング7内にコイル8が設置されており、
このコイル8の内周側でネック部6の上面に密閉箱9が
固定されている。そして、コイル8,コア11およびス
プリング12により弁体4を駆動させる弁体駆動部が構
成される。
【0025】弁体保持部5はステム10を介してコア1
1と連結され、このコア11は密閉箱9を介してコイル
8により励磁されるとともに、スプリング18のばね力
により上方へ移動可能とする一方、コア11と密閉箱9
との間に介装されたスプリング12のばね力により下方
へ移動可能に構成されている。
【0026】コイル8はケーブル13を介して電圧調整
器20と接続され、この電圧調整器20がスイッチ14
を経て交流電源15と接続されている。したがって、電
磁弁はスイッチ14によりオン,オフされ、コイル10
に印加される電圧値が電圧調整器20により調整され
る。
【0027】次に、本実施例の作用について説明する。
【0028】流体は、スイッチ14がオフの場合、流体
入口16から弁箱1内の流路2を通り流体出口17を経
て外部に放出される。次に、流体を長時間遮断する場合
には、図2に示すようにスイッチ14をオンすると、コ
イル8が励磁されてコア11が上方に移動することによ
り、弁座2に弁体4が密着する。
【0029】続いて、コイル8の励磁力は、図3に示す
ように閉状態でのスプリング12のばね力に対して大幅
に大きく、無駄な電圧をコイル8に長時間印加され続け
るのを防止するため、直ちにスプリング12のばね力に
対して若干大きい励磁力が発生するように電圧調整器2
0でコイル8に印加する電圧値を調整する。
【0030】具体的には、図3に示すようにコイル8が
励磁した瞬間のスプリング12のばね力は1.8kgf で
あり、このばね力は電磁弁の開状態のばね力の1.6kg
f より大きくなっているが、コイル8が励磁した瞬間の
励磁力の4.8kgf より大幅に小さいため、電磁弁の閉
状態の後、電圧調整器20でコイル8に印加する電圧値
を徐々に低下させてスプリング12のばね力1.8kgf
より若干大きい励磁力2.3kgf を発生するように下げ
る。この状態を電磁弁が開になるまで保持しておく。
【0031】このように本実施例によれば、コイル8を
励磁した状態で電圧調整器15によってコイル8に印加
する電圧値をスプリング12のばね力より若干大きい磁
力を発生させる電圧値に調整することにより、コイル8
で発生するジュール熱が励磁後に低減される。その結
果、コイル8内部の温度上昇が抑制されることで、ネッ
ク部6を通して弁座3と弁体4とのシール部へ伝達され
る熱が低減され、弁座3と弁体4との固着が防止され
る。
【0032】すなわち、本実施例は電磁弁を長時間励磁
状態に保持した場合でも、コイル8の発生熱(ジュール
熱)による弁座3と弁体4との密着面の雰囲気温度の上
昇を抑制することができるので、弁座3と弁体4との固
着の発生を大幅に減少させることができる。
【0033】図4および図5は本発明に係る電磁弁の第
2実施例を示す。なお、既に説明した第1実施例と同一
の部分には同一の符号を付して説明する。以下の各実施
例および各変形例についても同様である。また、第2実
施例の電磁弁は弁座3,弁体4の取付位置、ステム10
の数およびスプリング18の有無が第1実施例と異なる
ものの、基本的な構造および動作原理は第1実施例と同
一である。
【0034】第2実施例では、弁箱1とケーシング7と
を構造的に連結するネック部6内の軸方向に、断熱手段
としての中空部21が形成されている。
【0035】次に、本実施例の作用を説明する。
【0036】電磁弁を長時間閉状態としておくと、コイ
ル8には連続して電流が流れることになる。このため、
コイル8自体およびコア11が発熱する。この熱は周囲
の空気に対流で伝達するものと、ネック部6を通って熱
伝導で伝わるものとに分かれる。
【0037】本実施例では、ネック部6に中空部21が
形成されているため、コイル8自体およびコア11の熱
が通過する面積は中実構造の場合と比較して著しく狭く
なっている。したがって、熱の通過量は概ね断面積に比
例するため、本実施例のようにネック部6に中空部21
を形成して断面積を小さくすれば、弁箱1への伝熱量が
著しく低減可能となる。
【0038】したがって、ケーシング7の温度は、図5
に示すように従来の構造のものと比較して少し高くなる
が、弁箱1の温度を著しく低く抑えることができる。こ
れにより、弁体4の温度も低く保持することができるた
め、弁座2と弁体4との固着を防止することができる。
【0039】このように本実施例によれば、弁座2と弁
体4との固着を防止することができるため、高温状態に
おいて長時間に亘って電磁弁を閉状態のまま使用して
も、電磁弁の信頼性を損なうことがない。その他の構成
および作用は前記第1実施例と同一であるのでその説明
を省略する。
【0040】図6は本発明に係る電磁弁の第2実施例の
第1変形例を示し、この変形例では中空部21をなくし
てネック部6の外周面に放熱手段としてのフィン22が
取付固定されている。
【0041】したがって、本変形例ではフィン22を取
り付けたことにより、ネック部20を通過する熱の一部
がフィン22によって周囲の空気に放散され、弁箱1ま
で到達する熱量が減少することとなり、前記第2実施例
と同様の効果が得られる。
【0042】図7は本発明に係る電磁弁の第2実施例の
第2変形例を示し、この変形例ではネック部6aを焼結
金属等の熱伝導率の低い材料で断熱手段を構成してい
る。この変形例でも前記第2実施例と同様の効果が得ら
れる。
【0043】なお、本実施例ではネック部6に断熱手段
としての中空部21等を設けたり、放熱手段としてのフ
ィン22を取り付けたりしたが、これらを組み合わせた
構成にすれば、弁箱1への伝熱量を一段と低減させるこ
とができる。
【0044】図8は本発明に係る電磁弁の第3実施例を
示す。本実施例ではステム10の一方の下部にねじ部1
0aを設け、このねじ部10aに調節機構としてのスト
ッパナット25を螺合させている。このストッパナット
25のねじ部10aへの螺合位置を変えることにより、
弁座2に対する弁体4および弁体支持体3の移動ストロ
ークを適切に調節することができる。
【0045】次に、本実施例の作用を説明する。
【0046】コイル8の励磁状態において、弁体4はス
プリング18のばね力で弁座3に押し付けられている
が、ステム10の下部にストッパナット25を取り付け
たことにより、ストッパナット25が弁箱1の内面と当
接することで、弁座2に対する弁体4および弁体支持体
3の移動ストロークが所定の値に調節され、弁体3の弁
座2へのくい込みが適正化される。したがって、弁体3
は弁座2と必要以上に圧接せず、弁座2への固着性は著
しく低くなる。
【0047】また、長期使用時や設定変更時には、スト
ッパナット25の位置を移動させることにより、適切且
つ容易に設定変更を行うことができる。
【0048】図9は本発明に係る電磁弁の第3実施例の
第1変形例を示し、この変形例では調節機構をストッパ
ナット25に代えて回り止め機能を有するダブルナット
26で構成している。これにより、弁座2に対する弁体
4および弁体支持体3の移動ストロークを一旦設定すれ
ば、電磁弁の作動により容易に変化することがない。図
10は本発明に係る電磁弁の第3実施例の第2変形例を
示し、この変形例では弁座2と連設されている弁箱1の
内面にステム5の外径を内径とするストッパ27が固定
されている。このストッパ27を弁箱1に固定すること
により、励磁状態において弁体支持体3の金属部分がス
トッパ27と当接し、弁体4が弁座3に必要以上くい込
まないようにすることが可能となる。
【0049】そして、ストッパ27を熱膨張係数の大き
な材料により形成すれば、弁箱1の温度上昇に伴ってス
トッパ27がステム10より線膨張するため、固着し易
い温度条件になると、弁体4を自動的にわずかに下げ、
弁体4の弁座2への固着を未然に防止することができ
る。
【0050】なお、図9および図10に示すストッパナ
ット25とストッパ27はそれぞれボルト状とパイプ状
のものを示したが、これに限らず位置調整の機能を有す
るものであれば、他の形状のものでもよい。
【0051】また、これらのストッパナット25とスト
ッパ27の片当たりを防止するためには、それぞれ少な
くとも3つ設置することが有効である。そして、ストッ
パナット25の位置調整の微調整機能、ストッパ27の
温度変化に伴う自動調整機能についても他の形状であっ
ても同等の効果が得られるとともに、これらを同時に使
用するようにしてもよい。
【0052】図11(A)は本発明に係る電磁弁の第4
実施例を示す。本実施例では、コア11をSUS430
Fと比較して渦電流損が2倍程度大きいが、ヒステリシ
ス損が1/2〜1/3小さいけい素鋼板を材料として用
い、図11(B)に示すように積層構造とすることによ
り渦電流損も一段と小さくしている。
【0053】このように本実施例では、コア11をけい
素鋼板にて構成したことにより、コア11およびコイル
8から金属製の弁座2とゴム製の弁体4からなるシール
部への伝熱量を低減することができ、弁座2および弁体
4の高温化を防止することができる。
【0054】なお、上記第4実施例ではけい素鋼板を積
層構造としたが、これ以外に図12に示すように周方向
に分割してコア11を構成してもよい。また、コア11
の材質として上記けい素鋼板以外に、渦電流損がほぼ零
で鉄損の小さいフェライトを用いてもよく、また鉄損
(渦電流損+ヒステリシス損)がけい素鋼板の1/3以
下のアモルファス磁性合金を使用しても同様の効果が得
られる。
【0055】図13は本発明に係る電磁弁の第5実施例
を示す。本実施例ではケーシング7の外周面に多数のフ
ィン30を形成し、コア11およびコイル8で発生した
熱をケーシング7で放熱している。
【0056】したがって、本実施例によれば、ケーシン
グ7の熱がフィン30によって周囲の空気に放散され、
弁箱1まで到達する熱量が減少することとなり、前記第
2実施例と同様の効果が得られる。
【0057】図14は本発明に係る電磁弁の第5実施例
の第1変形例を示し、この変形例では、流体がエアの場
合に適用され、弁体保持部5の底面に冷却ライン弁体3
1が取り付けられるとともに、この冷却ライン弁体31
の直下の流路2に冷却ライン弁座32が設置されてい
る。
【0058】また、冷却ライン弁座32には冷却ライン
33の一端が開口され、この冷却ライン33の他端がケ
ーシング7に形成されたフィン30の近傍まで延びるよ
うに配置されている。これにより、流路2から冷却ライ
ン33を通して導かれたエアはフィン30へ噴出されて
コア11およびコイル8で発生した熱を強制冷却するこ
とができ、その結果、第5実施例と比較して一層高い放
熱効果が得られる。
【0059】図15は本発明に係る電磁弁の第5実施例
の第2変形例を示し、この変形例では、エア供給源35
を別途設け、このエア供給源35からのエアを冷却ライ
ン33を経てフィン30に噴出させ、ケーシング7を冷
却している。したがって、この変形例でも第5実施例の
第1変形例と同様の効果が得られる。
【0060】なお、本発明では上記各実施例に限定され
ず、上記各実施例や各変形例を複数組み合わせて構成す
れば、コイル8およびコア11から発生する熱が弁座3
および弁体4まで一段と伝達しにくくなる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、コイルを励磁した状態でスプリングのばね力
より若干大きい磁力をコイルに発生させる電圧値に電圧
調整器で印加電圧を調整することにより、コイルで発生
するジュール熱が励磁後に低減される。その結果、コイ
ル内部の温度上昇が抑制され、弁座と弁体との固着が防
止され、電磁弁の開閉動作が確実になり、信頼性を向上
させることができる。
【0062】また、本発明の請求項2によれば、弁箱と
ケーシングとの間に形成されるネック部に、断熱手段お
よび放熱手段の少なくとも一方を設けたことにより、コ
イルおよびコアから発生する熱が弁座および弁体まで伝
達しにくくなり、弁体の温度を低く抑えることができ
る。その結果、弁座と弁体との固着が発生しない。
【0063】さらに、本発明の請求項3によれば、弁座
に対する弁体の移動ストロークを調節機構で所定の値に
調節することにより、弁体が必要以上に弁座に密着せ
ず、流体をシールするための必要最小限の状態で保持さ
れることとなり、長時間の使用においても弁体の劣化が
防止され、弁座と弁体との固着が防止される。
【0064】そして、本発明の請求項4によれば、コア
を低鉄損材料から構成したことにより、コアの渦電流損
が小さくなり、弁座と弁体とのシール部への伝熱量を低
減することができる。これにより、弁座および弁体の高
温化を防止でき、弁座と弁体との固着が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電磁弁の第1実施例を示す縦断面
図。
【図2】第1実施例の電磁弁においてコイルの励磁状態
を示す縦断面図。
【図3】第1実施例においてばね力および励磁力に対す
るコアのストロークの関係を示すグラフ図。
【図4】本発明に係る電磁弁の第2実施例を示す縦断面
図。
【図5】第2実施例の効果を示す温度分布図。
【図6】第2実施例の第1変形例を示す縦断面図。
【図7】第2実施例の第2変形例を示す縦断面図。
【図8】本発明に係る電磁弁の第3実施例の要部を示す
縦断面図。
【図9】第3実施例の第1変形例の要部を示す縦断面
図。
【図10】第3実施例の第2変形例の要部を示す縦断面
図。
【図11】(A)は本発明に係る電磁弁の第4実施例を
示す縦断面図、(B)は(A)のコアを示す斜視図。
【図12】第4実施例のコアの変形例を示す斜視図。
【図13】本発明に係る電磁弁の第5実施例を示す縦断
面図。
【図14】第5実施例の第1変形例を示す縦断面図。
【図15】第5実施例の第2変形例を示す縦断面図。
【図16】従来の電磁弁を示す縦断面図。
【図17】従来の電磁弁においてコイルの無励磁状態を
示す要部縦断面図。
【図18】従来の電磁弁においてコイルの励磁状態を示
す要部縦断面図。
【符号の説明】
1 弁箱 2 流路 3 弁座 4 弁体 5 弁体保持部 6 ネック部 7 ケーシング 8 コイル 9 密閉箱 10 ステム 11 コア 12 スプリング 15 交流電源 20 電圧調整器 21 中空部(断熱手段) 22 フィン(放熱手段) 25 ストッパナット(調節機構) 26 ダブルナット(調節機構) 27 ストッパ(調節機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 哲三 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 水口 宏司 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の内部に形成される流路に設けられ
    た弁座と、この弁座を閉止して流体を遮断し弾性体から
    形成された弁体と、この弁体をコア,コイルおよびスプ
    リングにより駆動させる弁体駆動部とを有する電磁弁に
    おいて、上記コイルを励磁した状態で上記コイルに印加
    する電圧値を上記スプリングのばね力より若干大きい磁
    力を発生させる電圧値に調整する電圧調整器を設けたこ
    とを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 弁箱の内部に形成される流路に設けられ
    た弁座と、この弁座を閉止して流体を遮断し弾性体から
    形成された弁体と、この弁体を駆動させるコアおよびコ
    イルを設けたケーシングとを有する電磁弁において、上
    記弁箱と上記ケーシングとの間に形成されるネック部
    に、断熱手段および放熱手段の少なくとも一方を設けた
    ことを特徴とする電磁弁。
  3. 【請求項3】 弁箱の内部に形成される流路に設けられ
    た弁座と、この弁座を閉止して流体を遮断し弾性体から
    形成された弁体と、この弁体を駆動させる弁体駆動部と
    を有する電磁弁において、上記弁座に対する上記弁体の
    移動ストロークを所定の値に調節する調節機構を設けた
    ことを特徴とする電磁弁。
  4. 【請求項4】 弁箱の内部に形成される流路に設けられ
    た弁座と、この弁座を閉止して流体を遮断し弾性体から
    形成された弁体と、この弁体をコアおよびコイルにより
    駆動させる弁体駆動部とを有する電磁弁において、上記
    コアを低鉄損材料から構成したことを特徴とする電磁
    弁。
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