JPH0633838Y2 - シート状パイ生地 - Google Patents
シート状パイ生地Info
- Publication number
- JPH0633838Y2 JPH0633838Y2 JP7020789U JP7020789U JPH0633838Y2 JP H0633838 Y2 JPH0633838 Y2 JP H0633838Y2 JP 7020789 U JP7020789 U JP 7020789U JP 7020789 U JP7020789 U JP 7020789U JP H0633838 Y2 JPH0633838 Y2 JP H0633838Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- pie
- dough
- layer
- pie dough
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
[産業上の利用分野] 本考案は、新規なシート状パイ生地に関する。 [従来の技術] (1)背景 シート状パイ生地は、各種パイ料理、パイ菓子等の外皮
用等として広く用途がある。特に英国においては、パイ
料理は最も高尚な料理であるとされ、パイ皮で包まれた
内部のフィリングは、寧ろパイ皮を賞味するための添え
物であるとさえ言われている。 このシート状パイ生地は、例えば小麦粉を主体に、必要
に応じ、砂糖、食塩、卵、イースト等を加えた捏粉組成
物100部に対し、水40〜60部を加えて軽く混捏して得ら
れるドウを伸ばし、この展延ドウでバター、マーガリ
ン、ショートニング、牛脂又は豚脂などの塑性油脂(製
品)100部を包み、更に三つ折りにたたんで展延する操
作を数回又はそれ以上繰り返すことにより得られる。従
って、ここに得られる層状物を構成する各層は、全て生
地の両面に平行している。 (2)従来技術の問題点 ところが近来消費者の嗜好は益々多様性を求めるように
なり、伝統的なシート状パイ生地の分野でも変化が求め
られているが、反面では多量生産技術が要求されるの
で、シート状パイ生地を細く裁断し、これでフィリング
を包むといった職人芸から脱却する必要がある。しか
し、珍奇性と多量生産性とを併有するシート状パイ生地
は、これまで公表されていなかった。 [考案が解決しようとする課題] そこで本考案が解決しようとする課題は、珍奇性と多量
生産性とを兼ね備えた新規なシート状パイ生地を提供す
ることである。
用等として広く用途がある。特に英国においては、パイ
料理は最も高尚な料理であるとされ、パイ皮で包まれた
内部のフィリングは、寧ろパイ皮を賞味するための添え
物であるとさえ言われている。 このシート状パイ生地は、例えば小麦粉を主体に、必要
に応じ、砂糖、食塩、卵、イースト等を加えた捏粉組成
物100部に対し、水40〜60部を加えて軽く混捏して得ら
れるドウを伸ばし、この展延ドウでバター、マーガリ
ン、ショートニング、牛脂又は豚脂などの塑性油脂(製
品)100部を包み、更に三つ折りにたたんで展延する操
作を数回又はそれ以上繰り返すことにより得られる。従
って、ここに得られる層状物を構成する各層は、全て生
地の両面に平行している。 (2)従来技術の問題点 ところが近来消費者の嗜好は益々多様性を求めるように
なり、伝統的なシート状パイ生地の分野でも変化が求め
られているが、反面では多量生産技術が要求されるの
で、シート状パイ生地を細く裁断し、これでフィリング
を包むといった職人芸から脱却する必要がある。しか
し、珍奇性と多量生産性とを併有するシート状パイ生地
は、これまで公表されていなかった。 [考案が解決しようとする課題] そこで本考案が解決しようとする課題は、珍奇性と多量
生産性とを兼ね備えた新規なシート状パイ生地を提供す
ることである。
[課題を解決するための手段] (1)概要 以上の課題を解決するため、本考案に係るシート状パイ
生地は、互いに相接して渦巻き状に捲回された捏粉層と
塑性油脂層が、それらの大部分において生地面に対し斜
交すると共に、少なくとも該生地の片面が離型性フィル
ムにより覆われていることを特徴とする。因に、ここで
“シート状パイ生地”というのは、焼成前のシート状物
を意味するものとし、焼成後のものを“パイ皮”と呼ん
で前者と区別する。以下、考案の構成に関連する主要な
事項につき項分けして説明する。 (2)材料 本考案に係るシート状パイ生地を構成する材料として
は、従来のシート状パイ生地の製造用に用いられる材料
と同様のものを利用できる。従って、本考案に係るシー
ト状パイ生地は、小麦粉及び水を主材とする捏粉成分
と、塑性油脂を主成分とする油脂成分とから構成され
る。 ここに捏粉層を構成する小麦粉としては、一般に強力粉
又はそれと薄力粉との混合物が利用されるが、発酵を意
図する場合は主に強力粉を使用する。その他、所望によ
り、食塩、砂糖、スパイス等の調味料、チーズ、牛乳、
卵等の風味料、着香料、イースト若しくは膨らし粉、澱
粉、デキストリン、裏漉しジャガイモ、油脂などを併用
することができる。但し油脂の量は、砂糖との合計量と
して、小麦粉に対し50%以内であることが、パイ皮のク
リスピーな食感を出すために好ましい。 また塑性油脂層を構成する油脂としては、バター、マー
ガリン、ショートニング等の塑性加工油脂、牛脂、豚脂
等の固形油脂を挙げることができる。 (3)構造 本案シート状パイ生地独特の構造は、捏粉層及び油脂層
が、それらの大部分において生地面に対し傾斜して配列
されると共に、該両層の走行方向が連続的に変化して近
似的な渦巻き曲線状を呈していることである。ここに渦
巻き曲線というのは、格別アルキメデスの渦曲線(正渦
線)に限る訳ではなく、寧ろ製造法との関係から、一軸
又は直交する二軸方向に沿って伸びた歪んだ渦巻き状を
呈する場合の方が多い。かつ、実際のパイ生地の製造で
は、上に述べた如く捏粉層で塑性油脂を包んで再三折り
返す操作を反復するのが普通であるから、形成される単
位層は多層となることの方が普通であり、これが捲回さ
れて得られる渦巻き状物は、一種の流水紋様の外観を呈
することになる。 なお、塑性油脂層の数は、渦巻き状中心をとおる表面の
長さ1cm当たり2〜18層であるのが望ましい。若し、層
数が多すぎると、層状構造が不明瞭になると共に、食感
をザックリしたものにする効果が乏しくなる。 以上において、捏粉層と塑性油脂層とから形成される層
序の生地面に対する傾きは、5°〜40°の範囲内である
のが好ましい。この角度が上限値より大であれば内部の
フィリングが透けて見え、逆に下限値より小であれば、
望ましいスラット状パイ皮が形成されず、単に渦線方向
に沿う凹凸模様が形成されるだけである。 以上の層序の傾きは、全半径方向について全て同一であ
ることもでき、工業的な一軸(X軸)又は二軸(X,Y
軸)延伸法(第5図)にて得られた楕円形又は類円形を
成すいずれの製品においても、Y軸に沿う直径部分近辺
を除き、殆どの部分において捏粉層と油脂層がX軸の延
伸方向に前向きに傾いた層になっていれば、充分実用的
である。つまり、実際にパイ皮として使用する場合に
は、表面側にスラット状層序が現出するようにカット乃
至折りたたんで使用することができるので、層序方向の
不等性が考案目的上重大な瑕疵となることはない。 (4)製造 本考案に係るシート状パイ生地の製造工程の例を第6図
に略示(単位層における油脂層と捏粉層の表示を略す)
する。即ち、油脂層と捏粉層を含む単位層を渦巻き状に
捲回して円柱状の素生地10とする。この際、捲回された
各層間に水を塗ると、焼成後に明瞭な鎧戸状構造が現れ
易い。次いで、上の素生地10を適当な厚さにスライスし
て円盤状の素生地1′Aとし、更にこの素生地1′Aを、
夫々複数対の転圧ロール20-20、20′‐20′・・間を順
次第5図X方向のみ又はX,Y方向に順次通して圧延、成
形する。この場合、対向する上下のロールの回転数に差
異を持たせた方が整然と傾いた層序を形成し易い。 最終的な製品シート状パイ生地の厚さは、実用状0.5〜5
mmの範囲内とするのが好適である。 (5)離型層及び包装 本案シート状パイ生地は、多層に積層した状態で出荷さ
れるので、上下の生地同士を密着させないため、上下の
各シート間に薄い耐油性プラスチックフィルム又はパラ
フィン紙等の離型層を介在させる。そして得られた積層
物の全体は、ガスバリヤ性の袋内に密封された上、カー
トン中に入れ出荷されるのが望ましい。冷凍保存によ
り、製造後数ヶ月間は使用可能である。 なお、各単位積層体を構成する最下層のシートの下面に
も普通離型フィルム等が敷かれる。 (6)適用例 以上のシート状パイ生地は適宜折りたたむ等の成形を行
い、適当なフィリングを包み込むことができる。例え
ば、イチゴ、パイナップル、リンゴ、モモ、サクラン
ボ、スモモ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、
ラズベリー、ブドウ、クリ、ミカン、レモン等の果実又
は乾燥果実、ジャガイモ、ポテト等の根菜若しくはそれ
らの擂潰物、ジャム、ゼリー、チーズ及びフィルド若し
くはイミテーションチーズ、カスタートクリーム、ホイ
ップドクリーム、マジパン、メレンゲ、ミートソース、
ハンバーグ、ビーフステーキ、チキン、シーフード等を
例示することができるが、勿論例示のものだけに限られ
るものでない。 なお、耐熱性の乏しい材料は、耐熱性の可食性袋(例え
ばダイズ蛋白フィルムその他の可食性耐水性フィルム製
の袋)内へ充填しておくのを可とする。 [作用] 焼成により、本案シート状パイ生地中の塑性油脂層は、
融解して隣接する捏粉層内に吸収される。この結果、隣
接する焼成捏粉層間に間隙が生成し、この間隙が適当で
あれば、スラット状の外観を有するパイ皮に包まれた、
特異な外観を持つパイが得られる。しかもパイ皮の食感
が従来の折りパイに比し、よりクリスピーであるから、
新規なパイ食品として特別の価値を有する。 [実施例] 以下、実施例により考案具体化の例を述べるが、例示は
単に説明用のものであって、考案精神の限定を意図した
ものではない。 実施例1(構造例1) 第1図は、本願シート状パイ生地の代表的な構造を示す
模型的な平面図、第2図は、第1図、線X−Xに沿う部
分拡大縦断面図である。 本例のシート状パイ生地1Aは、捏粉層2aと塑性油脂層2b
とからなる単位生地層2が正渦線状に捲回された例であ
る。第2図から明らかなように、生地層2を構成する各
層2a,2bは、線X−Xに垂直な面内において、大凡30°
の角度で外向きに傾斜している。 実施例2(構造例2) 第3図は、後記実施例3(製造例)に示す方法で得られ
たシート状パイ生地の平面図(縮小スケッチ)、第4図
は、その包装状態を示す模型的な断面図である。 本例のシート状パイ生地1Bは、九層の折り込みパイ生地
2′が正渦線状に捲回された例を示し、全体として流水
紋様の外観を呈している。 以上のパイ生地1Bは、第4図のように離型フィルム3,3
・・を介して適当数重畳された後、更に防湿セロファン
袋4内に収められ、最後にカートン5内に包装される。 参考例1(製造例) 強力粉50部、薄力粉50部、食塩1部及びマーガリン
(《フジサニーコンボル#800》,出願人会社製)20部
をミキサーで軽く混ぜ合わせてドウを作り、これを冷蔵
庫中3時間寝かせた。 次いでドウを取り出してシーターで展延し、この上に折
り込み用マーガリン(《アートピア200》,出願人会社
製)55部を置いて包み込みシーターで厚さ7mmに展延
後、三つ折りにして再びシーターで展延する操作を2回
繰り返した後、水を塗布しながら捲回することにより、
円柱形素生地1′を得た。 上の円柱形生地1′Aを、再び冷蔵庫中で3時間寝かせ
た後、面方向に沿って厚さ15mmにスライスし、各スライ
ス(1′A,第5図参照)を、数対の圧延ロール間で同
図X,Y二方向に沿って展延し、楕円形中間展延体1′B,
同図参照)を経て第3図に示す厚さ約2.5mmのシート状
パイ生地1B得た。 参考例2(使用例) 参考例1で得られたシート状パイ生地1Bを二等分し、そ
の上にダイズ蛋白フィルムで包まれたフィリング材
(《ラップスフィリング》,出願人会社製)を載せ、三
つ折り後、底辺部を折りまげて周辺部を押さえて封止
後、30分放置した。 次いで、成形物の表面に卵黄を塗布し、上下約200℃の
天火中で20分間焼成し、折り込みパイを得た。 得られた折り込みパイ11は、第7図に示すように、各捏
粉層2aが互いにスラット状をなす特異な外観を有する。
生地は、互いに相接して渦巻き状に捲回された捏粉層と
塑性油脂層が、それらの大部分において生地面に対し斜
交すると共に、少なくとも該生地の片面が離型性フィル
ムにより覆われていることを特徴とする。因に、ここで
“シート状パイ生地”というのは、焼成前のシート状物
を意味するものとし、焼成後のものを“パイ皮”と呼ん
で前者と区別する。以下、考案の構成に関連する主要な
事項につき項分けして説明する。 (2)材料 本考案に係るシート状パイ生地を構成する材料として
は、従来のシート状パイ生地の製造用に用いられる材料
と同様のものを利用できる。従って、本考案に係るシー
ト状パイ生地は、小麦粉及び水を主材とする捏粉成分
と、塑性油脂を主成分とする油脂成分とから構成され
る。 ここに捏粉層を構成する小麦粉としては、一般に強力粉
又はそれと薄力粉との混合物が利用されるが、発酵を意
図する場合は主に強力粉を使用する。その他、所望によ
り、食塩、砂糖、スパイス等の調味料、チーズ、牛乳、
卵等の風味料、着香料、イースト若しくは膨らし粉、澱
粉、デキストリン、裏漉しジャガイモ、油脂などを併用
することができる。但し油脂の量は、砂糖との合計量と
して、小麦粉に対し50%以内であることが、パイ皮のク
リスピーな食感を出すために好ましい。 また塑性油脂層を構成する油脂としては、バター、マー
ガリン、ショートニング等の塑性加工油脂、牛脂、豚脂
等の固形油脂を挙げることができる。 (3)構造 本案シート状パイ生地独特の構造は、捏粉層及び油脂層
が、それらの大部分において生地面に対し傾斜して配列
されると共に、該両層の走行方向が連続的に変化して近
似的な渦巻き曲線状を呈していることである。ここに渦
巻き曲線というのは、格別アルキメデスの渦曲線(正渦
線)に限る訳ではなく、寧ろ製造法との関係から、一軸
又は直交する二軸方向に沿って伸びた歪んだ渦巻き状を
呈する場合の方が多い。かつ、実際のパイ生地の製造で
は、上に述べた如く捏粉層で塑性油脂を包んで再三折り
返す操作を反復するのが普通であるから、形成される単
位層は多層となることの方が普通であり、これが捲回さ
れて得られる渦巻き状物は、一種の流水紋様の外観を呈
することになる。 なお、塑性油脂層の数は、渦巻き状中心をとおる表面の
長さ1cm当たり2〜18層であるのが望ましい。若し、層
数が多すぎると、層状構造が不明瞭になると共に、食感
をザックリしたものにする効果が乏しくなる。 以上において、捏粉層と塑性油脂層とから形成される層
序の生地面に対する傾きは、5°〜40°の範囲内である
のが好ましい。この角度が上限値より大であれば内部の
フィリングが透けて見え、逆に下限値より小であれば、
望ましいスラット状パイ皮が形成されず、単に渦線方向
に沿う凹凸模様が形成されるだけである。 以上の層序の傾きは、全半径方向について全て同一であ
ることもでき、工業的な一軸(X軸)又は二軸(X,Y
軸)延伸法(第5図)にて得られた楕円形又は類円形を
成すいずれの製品においても、Y軸に沿う直径部分近辺
を除き、殆どの部分において捏粉層と油脂層がX軸の延
伸方向に前向きに傾いた層になっていれば、充分実用的
である。つまり、実際にパイ皮として使用する場合に
は、表面側にスラット状層序が現出するようにカット乃
至折りたたんで使用することができるので、層序方向の
不等性が考案目的上重大な瑕疵となることはない。 (4)製造 本考案に係るシート状パイ生地の製造工程の例を第6図
に略示(単位層における油脂層と捏粉層の表示を略す)
する。即ち、油脂層と捏粉層を含む単位層を渦巻き状に
捲回して円柱状の素生地10とする。この際、捲回された
各層間に水を塗ると、焼成後に明瞭な鎧戸状構造が現れ
易い。次いで、上の素生地10を適当な厚さにスライスし
て円盤状の素生地1′Aとし、更にこの素生地1′Aを、
夫々複数対の転圧ロール20-20、20′‐20′・・間を順
次第5図X方向のみ又はX,Y方向に順次通して圧延、成
形する。この場合、対向する上下のロールの回転数に差
異を持たせた方が整然と傾いた層序を形成し易い。 最終的な製品シート状パイ生地の厚さは、実用状0.5〜5
mmの範囲内とするのが好適である。 (5)離型層及び包装 本案シート状パイ生地は、多層に積層した状態で出荷さ
れるので、上下の生地同士を密着させないため、上下の
各シート間に薄い耐油性プラスチックフィルム又はパラ
フィン紙等の離型層を介在させる。そして得られた積層
物の全体は、ガスバリヤ性の袋内に密封された上、カー
トン中に入れ出荷されるのが望ましい。冷凍保存によ
り、製造後数ヶ月間は使用可能である。 なお、各単位積層体を構成する最下層のシートの下面に
も普通離型フィルム等が敷かれる。 (6)適用例 以上のシート状パイ生地は適宜折りたたむ等の成形を行
い、適当なフィリングを包み込むことができる。例え
ば、イチゴ、パイナップル、リンゴ、モモ、サクラン
ボ、スモモ、アンズ、ブラックベリー、ブルーベリー、
ラズベリー、ブドウ、クリ、ミカン、レモン等の果実又
は乾燥果実、ジャガイモ、ポテト等の根菜若しくはそれ
らの擂潰物、ジャム、ゼリー、チーズ及びフィルド若し
くはイミテーションチーズ、カスタートクリーム、ホイ
ップドクリーム、マジパン、メレンゲ、ミートソース、
ハンバーグ、ビーフステーキ、チキン、シーフード等を
例示することができるが、勿論例示のものだけに限られ
るものでない。 なお、耐熱性の乏しい材料は、耐熱性の可食性袋(例え
ばダイズ蛋白フィルムその他の可食性耐水性フィルム製
の袋)内へ充填しておくのを可とする。 [作用] 焼成により、本案シート状パイ生地中の塑性油脂層は、
融解して隣接する捏粉層内に吸収される。この結果、隣
接する焼成捏粉層間に間隙が生成し、この間隙が適当で
あれば、スラット状の外観を有するパイ皮に包まれた、
特異な外観を持つパイが得られる。しかもパイ皮の食感
が従来の折りパイに比し、よりクリスピーであるから、
新規なパイ食品として特別の価値を有する。 [実施例] 以下、実施例により考案具体化の例を述べるが、例示は
単に説明用のものであって、考案精神の限定を意図した
ものではない。 実施例1(構造例1) 第1図は、本願シート状パイ生地の代表的な構造を示す
模型的な平面図、第2図は、第1図、線X−Xに沿う部
分拡大縦断面図である。 本例のシート状パイ生地1Aは、捏粉層2aと塑性油脂層2b
とからなる単位生地層2が正渦線状に捲回された例であ
る。第2図から明らかなように、生地層2を構成する各
層2a,2bは、線X−Xに垂直な面内において、大凡30°
の角度で外向きに傾斜している。 実施例2(構造例2) 第3図は、後記実施例3(製造例)に示す方法で得られ
たシート状パイ生地の平面図(縮小スケッチ)、第4図
は、その包装状態を示す模型的な断面図である。 本例のシート状パイ生地1Bは、九層の折り込みパイ生地
2′が正渦線状に捲回された例を示し、全体として流水
紋様の外観を呈している。 以上のパイ生地1Bは、第4図のように離型フィルム3,3
・・を介して適当数重畳された後、更に防湿セロファン
袋4内に収められ、最後にカートン5内に包装される。 参考例1(製造例) 強力粉50部、薄力粉50部、食塩1部及びマーガリン
(《フジサニーコンボル#800》,出願人会社製)20部
をミキサーで軽く混ぜ合わせてドウを作り、これを冷蔵
庫中3時間寝かせた。 次いでドウを取り出してシーターで展延し、この上に折
り込み用マーガリン(《アートピア200》,出願人会社
製)55部を置いて包み込みシーターで厚さ7mmに展延
後、三つ折りにして再びシーターで展延する操作を2回
繰り返した後、水を塗布しながら捲回することにより、
円柱形素生地1′を得た。 上の円柱形生地1′Aを、再び冷蔵庫中で3時間寝かせ
た後、面方向に沿って厚さ15mmにスライスし、各スライ
ス(1′A,第5図参照)を、数対の圧延ロール間で同
図X,Y二方向に沿って展延し、楕円形中間展延体1′B,
同図参照)を経て第3図に示す厚さ約2.5mmのシート状
パイ生地1B得た。 参考例2(使用例) 参考例1で得られたシート状パイ生地1Bを二等分し、そ
の上にダイズ蛋白フィルムで包まれたフィリング材
(《ラップスフィリング》,出願人会社製)を載せ、三
つ折り後、底辺部を折りまげて周辺部を押さえて封止
後、30分放置した。 次いで、成形物の表面に卵黄を塗布し、上下約200℃の
天火中で20分間焼成し、折り込みパイを得た。 得られた折り込みパイ11は、第7図に示すように、各捏
粉層2aが互いにスラット状をなす特異な外観を有する。
以上説明した通り、本考案は、珍奇性と多量生産性とを
兼ね備えた新規なシート状パイ生地及びこれにより包ま
れた新規なパイを提供できることにより、食生活の充実
に寄与しうる。
兼ね備えた新規なシート状パイ生地及びこれにより包ま
れた新規なパイを提供できることにより、食生活の充実
に寄与しうる。
第1図は、本願シート状パイ生地の代表的な構造を示す
模型的な平面図、第2図は、第1図、線X−Xに沿う部
分拡大縦断面図、第3図は、後記実施例3(製造例)に
示す方法で得られたシート状パイ生地の平面図(縮小ス
ケッチ)、第4図は、第3図のパイ生地の包装状態を示
す模型的な断面図、第5図は、本考案パイ生地における
圧延方向と層序方向の関係を示す平面図、第6図は、本
考案パイ生地の製造工程を略示する説明図、第7図は、
第3図のパイ生地を用いて作られたパイの正面図であ
る。 図中の符号の意味は以下の通り:− 1A,1B:本案シート状パイ生地; ・2:1Aの単位生地層、2′:1Bの単位生地層;・・2a:2
の捏粉層、2b:2の塑性油脂層;3:離型フィルム、4:包装
袋、5:カートン; 1′A:円形素生地、1′B:楕円形中間生地; 10:スライス前の素生地; 11:折り込みパイ; 20〜20″:圧延ロール。
模型的な平面図、第2図は、第1図、線X−Xに沿う部
分拡大縦断面図、第3図は、後記実施例3(製造例)に
示す方法で得られたシート状パイ生地の平面図(縮小ス
ケッチ)、第4図は、第3図のパイ生地の包装状態を示
す模型的な断面図、第5図は、本考案パイ生地における
圧延方向と層序方向の関係を示す平面図、第6図は、本
考案パイ生地の製造工程を略示する説明図、第7図は、
第3図のパイ生地を用いて作られたパイの正面図であ
る。 図中の符号の意味は以下の通り:− 1A,1B:本案シート状パイ生地; ・2:1Aの単位生地層、2′:1Bの単位生地層;・・2a:2
の捏粉層、2b:2の塑性油脂層;3:離型フィルム、4:包装
袋、5:カートン; 1′A:円形素生地、1′B:楕円形中間生地; 10:スライス前の素生地; 11:折り込みパイ; 20〜20″:圧延ロール。
Claims (2)
- 【請求項1】互いに相接して渦巻き状に捲回された捏粉
層と塑性油脂層が、それらの大部分において生地面に対
し斜交すると共に、少なくとも該生地の片面が離型性フ
ィルムにより覆われていることを特徴とするシート状パ
イ生地。 - 【請求項2】塑性油脂層の数が、渦巻き状中心をとおる
表面の長さ1cm当たり2〜18層である請求項1記載のパ
イ生地。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7020789U JPH0633838Y2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | シート状パイ生地 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7020789U JPH0633838Y2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | シート状パイ生地 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0310777U JPH0310777U (ja) | 1991-01-31 |
| JPH0633838Y2 true JPH0633838Y2 (ja) | 1994-09-07 |
Family
ID=31606177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7020789U Expired - Lifetime JPH0633838Y2 (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | シート状パイ生地 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0633838Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP7020789U patent/JPH0633838Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0310777U (ja) | 1991-01-31 |
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