JPH0634057Y2 - 溶接機用吊下装置 - Google Patents

溶接機用吊下装置

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JPH0634057Y2
JPH0634057Y2 JP1989043959U JP4395989U JPH0634057Y2 JP H0634057 Y2 JPH0634057 Y2 JP H0634057Y2 JP 1989043959 U JP1989043959 U JP 1989043959U JP 4395989 U JP4395989 U JP 4395989U JP H0634057 Y2 JPH0634057 Y2 JP H0634057Y2
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welding
feeding mechanism
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sliding
rotating beam
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正純 芥川
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の目的】
(産業上の利用分野) この考案は、半自動溶接機などの溶接機の使用時に、こ
の溶接機にそなえた溶接ワイヤ送給機構を吊り下げるの
に利用される溶接機用吊下装置に関するものである。 (従来の技術) 溶接機、例えば半自動溶接機は、第8図に示すように、
床面に設置した溶接用電源51と、溶接トーチ52と、溶接
ワイヤ53をコイルにしたワイヤリール54aおよび図示し
ないワイヤ送給用電動機をそなえていて溶接トーチ52に
溶接ワイヤ53を送給する溶接ワイヤ送給機構54とを備え
ており、溶接用電源51と溶接ワイヤ送給機構54とは電源
用ケーブル55によって接続されていると共に、溶接ワイ
ヤ送給機構54と溶接トーチ52とはフレキシブル・コンジ
ット56によって接続されていて、溶接用電源51から離れ
た場合で溶接作業を行うことができるようになってい
る。 そして、このような半自動溶接機を工場内で使用する場
合には、前記溶接ワイヤ送給機構54が溶接作業ならびに
品物,治具等の運搬の邪魔にならないように上方から吊
り下げるのが一般的である。 従来、このように半自動溶接機の溶接ワイヤ送給機構54
を上方から吊り下げるのに利用する溶接機用吊下装置と
しては、例えば、工場の壁面60に水平に設けた片持梁61
と、この片持梁61に沿って移動できるように設けた送給
機構用吊下機構62とを備え、この送給機構用吊下機構62
にワイヤ63を介して溶接ワイヤ送給機構54を吊り下げる
ことによって、壁面60に隣接して設置した溶接用電源51
から離れた場所でかつ片梁61の長さの範囲内で、溶接ワ
イヤ送給機構54を容易に移動させて溶接作業を行うこと
ができるようにしたものがあった。 (考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような溶接機用吊下装置では、溶接
作業を行える範囲が片持梁61の長さでかつ片持梁61の近
くに限定されてしまうこと、片持梁61の長さを大きくし
て作業範囲を広くした際には例えばクレーンによって製
品や治具を運搬するときに片持梁61が邪魔になってしま
う場合があること、被溶接物(母材)の凹凸に応じて溶
接ワイヤ送給機構54の鉛直方向の位置を簡単に変えられ
ないこと、などといった課題があった。 (考案の目的) この考案は、以上のような従来の課題に着目してなされ
たもので、例えばクレーンによる製品や治具などの運搬
を妨げることなく従来のものに比べて溶接作業を広範囲
に行うことができると共に、被溶接物(母材)の凹凸に
対応して溶接ワイヤ送給機構の鉛直方向位置を容易に変
えることができ、吊り下げた溶接ワイヤ送給機構を落下
させることなく安全に移動させることが可能である溶接
機用吊下装置を提供することを目的としている。
【考案の構成】
(課題を解決するための手段) この考案に係る溶接機用吊下装置は、溶接トーチと、こ
の溶接トーチに溶接ワイヤを送給する溶接ワイヤ送給機
構と、溶接用電源とを備えた溶接機の前記溶接ワイヤ送
給機構を吊り下げる装置であって、断面略I字状をなし
基端を水平方向に回動自在に支持させると共に先端部の
下方にローラを延出して設けた回動梁と、断面略I字状
をなしその上フランジを前記回動梁側のローラに当接さ
せると共に基端部の上方に延出して設けたローラを回動
梁の上フランジに当接させて該回動梁の長手方向に沿っ
て摺動自在とした摺動梁と、前記回動梁の両端部側でか
つ該回動梁のウェブにおける摺動梁側ローラの移動経路
上に設けた先端側ストッパおよび基端側ストッパと、前
記摺動梁の基端に設けられて回動梁の下フランジに弾性
付勢されて圧接して該摺動梁を回動梁に対して固定する
制動部材および引っ張り操作により前記制動部材を回動
梁から離間させて前記摺動梁の回動梁に対する固定を解
除する操作ワイヤを具備した制動部と、前記摺動梁の下
フランジにローラベアリングを介して懸垂して該摺動梁
に沿って移動自在としたベアリング保持用フレームおよ
び前記溶接ワイヤ送給機構側に固定されかつ前記ベアリ
ング保持用フレームに対して鉛直方向に移動可能に連結
した吊下用ブラケットを具備した送給機構用吊下機構
と、前記摺動梁の先端部でかつ該摺動梁のウェブにおけ
る送給機構用吊下機構のローラベアリングの移動経路上
に設けたストッパを備えた構成としたことを特徴として
おり、このような溶接機用吊下装置の構成を上述した従
来の課題を解決するための手段としている。 (考案の作用) この考案に係る溶接機用吊下装置では、溶接ワイヤ送給
機構を吊り下げた送給機構用吊下機構を摺動梁の先端側
に移動させ、この状態で制動部の操作ワイヤを引いて回
動梁の下フランジから制動部材を離間させて摺動梁の固
定状態を解除すると同時に、この操作ワイヤを引いて摺
動梁を回動梁の先端方向に摺動させて延出させ、この時
点で操作ワイヤを離して制動部材を再び回動梁の下フラ
ンジに圧接させて、摺動梁を回動梁に対して固定する
と、溶接ワイヤ送給機構および溶接トーチは、回動梁の
基端からその全長に加えて摺動梁のほぼ全長分だけ離れ
た位置まで移動することになるので、溶接作業を行い得
る範囲は広いものとなる。 ここで、送給機構用吊下機構を摺動梁の先端側に移動さ
せる際には、送給機構用吊下機構のローラベアリングの
移動が、摺動梁のストッパに妨げられることから、摺動
梁の先端からの送給機構用吊下機構の脱落は防止される
こととなり、また、摺動梁を回動梁の先端側に移動させ
る際には、回動梁の先端側ストッパに摺動梁側ローラの
移動が妨げられるので、摺動梁の回動梁からの脱落も防
止されることとなる。さらに、摺動梁を移動させる際
に、摺動梁に勢いがついたときには、操作ワイヤを放す
と、制動部材が再び回動梁に圧接するので、摺動梁は即
座に回動梁に固定されることとなる。 そして、この状態で制動部の操作ワイヤをもって回動梁
を回動させると、溶接ワイヤ送給機構および溶接トーチ
は旋回して移動するので、溶接作業を行うことができる
範囲はより一層広いものとなり、このように、摺動梁お
よび回動梁を動かす操作は、操作ワイヤを用いて行われ
るので、各操作は簡単なものとなる。また、この溶接機
用吊下装置の近くで例えば、クレーンによって製品や治
具などを運搬する際には、上記と同様にして制動部の操
作ワイヤを引いて摺動梁を回動梁の基端側に摺動させて
引込ませたり、回動梁を適宜方向にそして適宜角度回動
させたりすることによって、運搬経路を妨害するのを回
避できるので、運搬は支障なく行えることとなる。 この摺動梁の摺動に際しては、回動梁の基端側ストッパ
に摺動梁側ローラの移動が阻止されるので、摺動梁の回
動梁と支持する部分への衝突は防止されることとなる。 さらに、この考案に係る溶接機用吊下装置では、送給機
構用吊下げ機構によって溶接ワイヤ送給機構を鉛直方向
に移動させることができるので、被溶接物(母材)に比
較的大きな凹凸がある場合でも容易に対応できることと
なる。 (実施例) 以下、この考案を図面に基づいて説明する。 第1図ないし第7図はこの考案に係る溶接機用吊下装置
の一実施例を半自動溶接機を例にとって示しており、図
に示す半自動溶接機は、工場内の壁面47に隣接して設け
た溶接用電源41と、溶接トーチ42と、溶接ワイヤ43をコ
イルにしたワイヤリール44aおよび図示しないワイヤ送
給用電動機をそなえていて溶接トーチ42に溶接ワイヤ43
を定速送給する溶接ワイヤ送給機構44とを備え、溶接ワ
イヤ送給機構44には、この溶接ワイヤ送給機構44と溶接
用電源41との間に設けた電源用ゲーブル45を介して電源
を供給するようになっていると共に、溶接トーチ42に
は、この溶接トーチ42と溶接ワイヤ送給機構44との間に
設けたフレキシブル・コンジット46を介して溶接ワイヤ
43が送給されるようになっている。 この半自動溶接機の溶接ワイヤ送給機構44を吊り下げる
装置、すなわち溶接機用吊下装置1は、前記壁面47に固
定した基部48に設けてあり、この基部48に水平に取り付
けた回動梁2と、この回動梁2の下方でかつその長手方
向に沿って設けた摺動梁3と、この摺動梁3に設けた前
記溶接ワイヤ送給機構44を吊り下げるための送給機構用
吊下機構4とから主として構成されている。 前記回動梁2は、第4図に示すように断面が略I字状を
なしており、その基端から長手方向に突出する上側プレ
ート2aおよび下側プレート2bを有している。そして、こ
の回動梁2は、これらのプレート2a,2bの各突出部分を
基部48の下端部分に設けた側面略コ字状をなす梁取付用
ブラケット5の内側に嵌合した状態で鉛直方向にボルト
5aを貫通させ、このボルト5aにナット5bをねじ込むこと
によって、水平方向に回動自在に取り付けてある。 この場合、基部48の上端部分に設けたヒンジ6と、回動
梁2の先端部の上フランジ2Aに設けた突片2cとの間に
は、ステー7が回動梁2とともに回動するようにして設
けてあり、このステー7の突片2c寄りの部分に備えたタ
ーンバックル7aを適宜操作することによって、回動梁2
が撓まないようにしてある。 また、回動梁2の先端部の両側には、第3図に示すよう
に、上,下フランジ2A,2B間に固定したベースプレート
8,8を介して摺動梁3側に延出するローラ保持用プレー
ト9.9がそれぞれ対向して設けてあり、これらのローラ
保持用プレート9,9の延出部分の各内側には、軸受10,
(10)を介してローラ軸11,11に支持させたローラ12,12
が設けてある。 前記摺動梁3は、回動梁2とほぼ同じ全長を有している
と共に第3図および第4図に示すように、回動梁2と同
様に断面が略I字状をなしている。そして、基端部の両
側には、上,下フランジ3A,3B間に固定したベースプレ
ート13,13を介して回動梁2側に延出するローラ保持用
プレート14,14がそれぞれ対向して設けてあると共に、
これらのローラ保持用プレート14,14の延出部分の各内
側にも、ローラ軸15,15に支持させたローラ16,16が設け
てあり、摺動梁3は、前記回動梁2側のローラ12,12を
この摺動梁3のウェブ3Cを間にした状態で上フランジ3A
の下面に各々当接させると共に、摺動梁3側のローラ1
6,16を回動梁2のウェブ2Cを間にした状態で上フランジ
2Aの下面に各々当接させることによって、回動梁2の長
手方向に沿って摺動自在、すなわち回動梁2の先端から
延出することができるようにしてある。 この場合、摺動梁3側のローラ保持用プレート14,14の
各内側に、回動梁2の下フランジ2Bの上面に当接するロ
ーラベアリング17,17をそれぞれ設けることによって、
両梁2,3間にがたつきが生じないようにしていると共
に、第6図にも示すように、回動梁2のウェブ2Cの先端
寄りの部位および基端近傍でかつ摺動梁3側のローラ1
6,16の移動経路上に先端側ストッパ18および基端側18を
設けることによって、摺動梁3の摺動範囲を規制するよ
うにしている。 また、摺動梁3の基端面には制動部19が設けてある。こ
の制動部19は、第5図に示すように、摺動梁3の基端面
に開口を上方に向けて固定した有底円筒状のケース20
と、このケース20内に嵌合した円筒部材22の上端に装着
されて回動梁2の下フランジ2Bと当接して摺動梁3の制
動を行う制動部材21と、円筒部材22内に圧縮した状態で
嵌合してあると共に両端をケース20の底部と制動部材21
とに各々当接させたコイルばね23とを備えており、この
コイルばね23の弾発力によって、制動部材21を回動梁2
の下フランジ2Bに押し付けることにより、摺動梁3を回
動梁2に対して固定状態とするようにしてある。そし
て、この制動部19は、ケース20の底部の中心を貫通して
先端を制動部材21にねじ込ませたアイボルト24に接続す
る操作ワイヤ25を有しており、この操作ワイヤ25を下方
向に引くことにより、制動部材21を回動梁2の下フラン
ジ2Bから離間させて摺動梁3の固定状態を解除するよう
にしていると共に、この状態で操作ワイヤ25を引張るこ
とによって、摺動梁3の摺動操作および回動梁2の回動
操作を行うようにしている。 前記送給機構用吊下機構4は、第2図に示すように、摺
動梁3の下フランジ3Bと嵌合する正面形状が略形をな
すベアリング保持用フレーム27を備えていると共に、前
記溶接ワイヤ送給機構44側に取り付けた吊下用ブラケッ
ト28(第2図では示していない)を備えている。 前記フレーム27は、その対向する壁部の各内側に、この
フレーム27を前記下フランジ3Bに嵌合した状態において
ウェブ3Cを間にして下フランジ3Bの上面に各々当接する
ローラベアリング29,29を備えており、これらのローラ
ベアリング29,29を介して懸垂することにより、摺動梁
3の下フランジ3Bに沿って移動自在となっている。この
場合、摺動梁3の先端部分のウェブ3Cでかつローラベア
リング29.29の移動経路上にストッパ26を設けることに
より、フレーム27が摺動梁3から脱落するのを防止して
いる。 また、このフレーム27の底部には、下方に延出する一対
のプーリ保持用プレート30,30が設けてあり、両プレー
ト30,30の間には、ピン31に支持させたフレーム側プー
リ32が設けてあると共に、このフレーム側プーリ32の下
方に位置するワイヤ固定用ピン33が設けてある。 一方、吊下用ブラケット28は、溶接ワイヤ送給機構44が
有するリール収納ケース44bの上端から突出するように
して固定してあり、その突出部分にはブラケット側プー
リ34に設けてある。 そして、この送給機構用吊下機構4は、フレーム27側の
ワイヤ固定用ピン33に一端を固定したワイヤ35をブラケ
ット28のブラケット側プーリ34およびフレーム側プーリ
32に順次引掛けると共に、ワイヤ35の他端をリール収納
ケース44bに設けたワイヤ止め36に結び付けることによ
って、溶接ワイヤ送給機構44を摺動梁3の長手方向に移
動自在にそして鉛直方向に移動可能に吊り下げることが
できるようにしてある。 また、この溶接機用吊下装置1は、回動梁2および摺動
梁3の各下フランジ2Bおよび3Bの下側で両端間にかけ渡
したケーブル吊下用ワイヤ37,38を各々備えており、こ
れらのケーブル吊下用ワイヤ37,38に複数のリング部材3
9を介して電源用ケーブル45を吊り下げるようにするこ
とによって、作業中にこの電源用ケーブル45に足を取ら
れたり、電源用ケーブル45が床面49上の被溶接物(母
材)Wに引掛かったりすることがないようにしてある。 次に、上記した溶接機用吊下装置1を用いて溶接ワイヤ
送給機構44を吊り下げた半自動溶接機によって溶接を行
う要領を説明する。 まず、第7図において壁面47の近傍の位置A(あるいは
位置C)に置かれた一点鎖線で示す回動梁2を反時計方
向(あるいは時計方向)に回動させて、溶接を行う位置
(この場合は位置B)の方向にあわせる(第7図に実線
で示す状態)。 ここで、被溶接物(母材)Wの第1図左側を溶接する場
合には、制動部19の操作ワイヤ25を引いた回動梁2の下
フランジ2Bから制動部材21を離間させて摺動梁3の固定
状態を解除すると同時に、このワイヤ25を回動梁2の先
端方向に引いて摺動梁3を第1図左側(第7図では上
側)に摺動させ、摺動梁3を回動梁2の先端から延出さ
せた状態(第7図に二点鎖線で示す状態、すなわち第1
図に示す状態)とした時点で操作ワイヤ25を離し、摺動
梁3を回動梁2に対して固定する。このとき、回動梁2
の先端側ストッパ18にローラ保持用プレート14,14を当
接するので、摺動梁3が回動梁2から脱落することはな
い。 続いて、第1図に二点鎖線で示す状態の送給機構用吊下
機構4を摺動梁3の先端側に移動させて実線で示す状態
とした後、溶接トーチ42を操作して溶接を開始する。 このとき、電源用ケーブル45はケーブル吊下用ワイヤ3
7,38によって吊り下げられているので、この電源用ケー
ブル45の被溶接物Wなどに引掛かったりすることなく溶
接ワイヤ送給機構44を移動させることができ、作業中に
足をとられたりすることもない。また、摺動梁3の先端
部のストッパ26に送給機構用吊下機構4のフレーム27が
当接するので、送給機構用吊下機構4が摺動梁3から脱
落することはない。 そして、溶接物Wの第1図左側から第1図右側に至るま
で連続して溶接する際には、被溶接物Wの中間部分まで
は溶接トーチ42に移動とともに、送給機構用吊下機構4
を第1図右方向に移動させながら溶接を行い、被溶接物
Wの第1図右側までは、制動部19の制動部材21による摺
動梁3の固定状態を解除して摺動梁3を第1図右側へ移
動させると共に、送給機構用吊下機構4を一旦摺動梁3
の先端側に移動させた後再び第1図右方向に移動させな
がら溶接を行う。このとき、回動梁3の基端側のストッ
パ18にローラ保持用プレート14,14が当接するので、摺
動梁3が壁面47に衝突することはない。 この間、例えば被溶接物Wが高低差の大きい凹凸を有し
ている場合には、送給機構用吊下機構4のワイヤ35を引
いてこの送給摺動機構用吊下機能4を上昇させることに
よって対処できる 以下、制動部19の操作ワイヤ25をもって回動梁2を第7
図に示す位置Aから位置Cの範囲の中で適宜回動させ
て、上記動作を繰り返すことによって、第7図の半円内
のいずれの位置においても溶接を行うことができる。 このように、摺動梁3および回動梁2を動かす操作は、
制御部19の操作ワイヤ25を用いて行うことができるの
で、各操作は簡単なものとなる。 また、摺動梁3を移動させる際に、この摺動梁3に勢い
がついてしまったときは、操作ワイヤ25から手を放せ
ば、制動部材21が再び回動梁2の下フランジ2Bに圧接す
ることから、摺動梁3は即座に回動梁2に固定されるこ
ととなり、ストッパ18,18は破損したり、溶接ワイヤ送
給機構44が被溶接物Wにぶつかったりする事態は回避で
きることとなる。 なお、上述した動作中、回動梁2の回動、摺動梁3の摺
動および送給機構用吊下機構4の移動の順序は、適宜変
更してもよい。 さらに、この作業中において、例えば図示しないクレー
ンにより、被溶接物Wの近くで製品や治具などを運搬す
る必要が生じた場合は、操作ワイヤ25をもって、一旦、
回動梁2を第7図に示す壁面47の近傍位置A,Cに回動さ
せたり、摺動梁3を回動梁2の基端側に摺動させて引っ
込めたりすれば、運搬経路を妨害するのを回避できる。 この考案に係る溶接機用吊下装置1の詳細な構成は、上
記した実施例に限定されるものではない。
【考案の効果】
以上説明してきたように、この考案に係る溶接機用吊下
装置では、上記した構成としたから、例えば、クレーン
による製品や治具などの運搬を妨害することがないう
え、従来と比較して溶接作業を行い得る範囲を格段に広
げることが可能になると共に、被溶接物(母材)の凹凸
に対応して溶接ワイヤ送給機構の鉛直方向位置を容易に
変えることができるうえ、吊り下げた溶接ワイヤ送給機
構を落下させることなく極めて安全にかつ簡単に移動さ
せることが可能であるという実用的価値大なる効果をも
たらす。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの考案に係る溶接機用吊下装置の一実施例を
示す側面説明図、第2図は第1図に示す摺動梁の先端を
正面方向から見た部分拡大説明図、第3図は第1図のI
−I線位置での拡大断面説明図、第4図は第1図のII−
II線位置での拡大断面説明図、第5図は第1図に示す制
動部の拡大断面説明図、第6図は第1図に示す溶接機用
吊下装置の平面説明図、第7図は回動梁の回動範囲を示
す動作説明図、第8図は従来の溶接機用吊下装置を示す
側面説明図である。 1……溶接機用吊下装置、 2……回動梁、 2A……上フランジ、 2B……下フランジ、 2C……ウエブ、 3……摺動梁、 3A……上フランジ、 3B……下フランジ、 3C……ウエブ、 4……送給機構用吊下機構、 12……回動梁側のローラ、 16……摺動梁側のローラ、 18……ストッパ、 19……制動部、 21……制動部材、 25……操作ワイヤ、 26……ストッパ、 27……ベアリング保持用フレーム、 28……吊下用ブラケット、 29……ローラベアリング、 41……溶接用電源、 42……溶接トーチ、 44……溶接ワイヤ送給機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶接トーチと、この溶接トーチに溶接ワイ
    ヤを送給する溶接ワイヤ送給機構と、溶接用電源とを備
    えた溶接機の前記溶接ワイヤ送給機構を吊り下げる装置
    であって、 断面略I字状をなし基端を水平方向に回動自在に支持さ
    せると共に先端部の下方にローラを延出して設けた回動
    梁と、 断面略I字状をなしその上フランジを前記回動梁側のロ
    ーラに当接させると共に基端部の上方に延出して設けた
    ローラを回動梁の上フランジに当接させて該回動梁の長
    手方向に沿って摺動自在とした摺動梁と、 前記回動梁の両端部側でかつ該回動梁のウェブにおける
    摺動梁側ローラの移動経路上に設けた先端側ストッパお
    よび基端側ストッパと、 前記摺動梁の基端に設けられて回動梁の下フランジに弾
    性付勢されて圧接して該摺動梁を回動梁に対して固定す
    る制動部材および引っ張り操作により前記制動部材を回
    動梁から離間させて前記摺動梁の回動梁に対する固定を
    解除する操作ワイヤを具備した制動部と、 前記摺動梁の下フランジにローラベアリングを介して懸
    垂して該摺動梁に沿って移動自在としたベアリング保持
    用フレームおよび前記溶接ワイヤ送給機構側に固定され
    かつ前記ベアリング保持用フレームに対して鉛直方向に
    移動可能に連結した吊下用ブラケットを具備した送給機
    構用吊下機構と、 前記摺動梁の先端部でかつ該摺動梁のウェブにおける送
    給機構用吊下機構のローラベアリングの移動経路上に設
    けたストッパを備えたことを特徴とする溶接機用吊下装
    置。
JP1989043959U 1989-04-13 1989-04-13 溶接機用吊下装置 Expired - Lifetime JPH0634057Y2 (ja)

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