JPH06340832A - 電着塗料組成物 - Google Patents
電着塗料組成物Info
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- JPH06340832A JPH06340832A JP5130362A JP13036293A JPH06340832A JP H06340832 A JPH06340832 A JP H06340832A JP 5130362 A JP5130362 A JP 5130362A JP 13036293 A JP13036293 A JP 13036293A JP H06340832 A JPH06340832 A JP H06340832A
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- JP
- Japan
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- electrodeposition coating
- silica powder
- coating composition
- coating film
- electrodeposition
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Abstract
(57)【要約】
【構成】電着塗料の樹脂固形分100重量部に対して、
球状の高純度アモルファスシリカ粉を0.1〜40重量
部含有することを特徴とする電着塗料組成物。 【効果】顔料沈降防止性に優れ、かつ塗面仕上り性及び
耐チッピング性に優れた塗膜を形成できる。
球状の高純度アモルファスシリカ粉を0.1〜40重量
部含有することを特徴とする電着塗料組成物。 【効果】顔料沈降防止性に優れ、かつ塗面仕上り性及び
耐チッピング性に優れた塗膜を形成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、球状の高純度アモルフ
ァスシリカ粉を含有する、顔料沈降防止性に優れ、且つ
塗面仕上り性及び耐チッピング性に優れた塗膜を形成で
きる電着塗料組成物に関する。
ァスシリカ粉を含有する、顔料沈降防止性に優れ、且つ
塗面仕上り性及び耐チッピング性に優れた塗膜を形成で
きる電着塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】電着塗料は、つきまわり性
に優れ、且つ防錆性に優れた塗膜を形成できることか
ら、袋構造部を多く有する部材、例えば自動車、電気器
具等の塗装に広く実用化されている。
に優れ、且つ防錆性に優れた塗膜を形成できることか
ら、袋構造部を多く有する部材、例えば自動車、電気器
具等の塗装に広く実用化されている。
【0003】一般に電着塗料は、十分な防錆効果と塗膜
物性の向上を目的として、多量の防錆顔料、チタン白等
が配合されているが、これらの顔料は比重が大きく塗料
中で容易に沈降するため電着浴の管理が困難であるとい
う問題が発生し、また、防錆性の効果も次第に低下して
くるという問題もある。更に、電着塗装中の被塗物の水
平部に顔料沈降が起こるために、塗膜に肌荒れ、塗装ム
ラ等の欠陥を生じるという問題がある。
物性の向上を目的として、多量の防錆顔料、チタン白等
が配合されているが、これらの顔料は比重が大きく塗料
中で容易に沈降するため電着浴の管理が困難であるとい
う問題が発生し、また、防錆性の効果も次第に低下して
くるという問題もある。更に、電着塗装中の被塗物の水
平部に顔料沈降が起こるために、塗膜に肌荒れ、塗装ム
ラ等の欠陥を生じるという問題がある。
【0004】電着塗料の顔料沈降を防止するために、従
来公知の乾式法、湿式法、ケイ酸のゲル化等による微細
な合成シリカ粉を添加して塗料にチクソトロピー性を付
与することが一般的であるが、大比重顔料の沈降の防止
を十分に発揮させるためには、多量の微細なシリカ粉を
必要とし、その結果、電着塗膜の光沢低下、熱流動性の
低下による肌荒れ、電着塗装時における水素ガスの抜け
あとなどの塗膜欠陥の発生、塗膜物性の低下、及び顔料
分散性が低下するという問題点がある。
来公知の乾式法、湿式法、ケイ酸のゲル化等による微細
な合成シリカ粉を添加して塗料にチクソトロピー性を付
与することが一般的であるが、大比重顔料の沈降の防止
を十分に発揮させるためには、多量の微細なシリカ粉を
必要とし、その結果、電着塗膜の光沢低下、熱流動性の
低下による肌荒れ、電着塗装時における水素ガスの抜け
あとなどの塗膜欠陥の発生、塗膜物性の低下、及び顔料
分散性が低下するという問題点がある。
【0005】また近年、自動車産業分野では、車体外板
の腐食環境(例えば、寒冷地での岩塩散布等)における
耐久性向上の要求が高まっている。即ち、車の走行時に
岩塩粒子や小石が車体の塗膜面に衝突すると該塗膜が剥
離して所謂チッピングを起こすという問題があり、特に
低温環境下では、塗膜が硬くなり弾性を失うのでその衝
撃を緩和できず、上記剥離を生じやすくなり、低温環境
下でのチッピング対策の検討が急務となっている。
の腐食環境(例えば、寒冷地での岩塩散布等)における
耐久性向上の要求が高まっている。即ち、車の走行時に
岩塩粒子や小石が車体の塗膜面に衝突すると該塗膜が剥
離して所謂チッピングを起こすという問題があり、特に
低温環境下では、塗膜が硬くなり弾性を失うのでその衝
撃を緩和できず、上記剥離を生じやすくなり、低温環境
下でのチッピング対策の検討が急務となっている。
【0006】この対策として、本出願人は、被塗物に電
着塗装後、静的ガラス転移温度が低いチッピングシーラ
ーを塗布し、次いで通常の中塗り、上塗り塗装を行う塗
装法を提案した(例えば特開昭62−65765号公報
等)。このチッピングシーラーの塗布膜厚は、3〜10
μmが好ましい範囲であり、これ以下では耐チッピング
性の効果があまり期待できず、またこれ以上では上塗り
塗装後の仕上り外観が低下する傾向にある。しかしなが
ら、通常用いられるスプレー塗装方法では、かかる膜厚
管理が難しく、量産塗装ラインでの対応に問題があっ
た。また、従来の塗装工程に、チッピングシーラーを塗
布する工程を増やすことは省工程の観点からは逆行する
ものであり、経済的にも好ましいとはいえない。
着塗装後、静的ガラス転移温度が低いチッピングシーラ
ーを塗布し、次いで通常の中塗り、上塗り塗装を行う塗
装法を提案した(例えば特開昭62−65765号公報
等)。このチッピングシーラーの塗布膜厚は、3〜10
μmが好ましい範囲であり、これ以下では耐チッピング
性の効果があまり期待できず、またこれ以上では上塗り
塗装後の仕上り外観が低下する傾向にある。しかしなが
ら、通常用いられるスプレー塗装方法では、かかる膜厚
管理が難しく、量産塗装ラインでの対応に問題があっ
た。また、従来の塗装工程に、チッピングシーラーを塗
布する工程を増やすことは省工程の観点からは逆行する
ものであり、経済的にも好ましいとはいえない。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、顔
料沈降防止性に優れ、且つ塗面仕上り性及び耐チッピン
グ性に優れた塗膜を形成できる電着塗料組成物を得るべ
く鋭意研究の結果、電着塗料中に球状の高純度アモルフ
ァスシリカ粉を用いることによって、電着塗料浴中にお
けるチタン白や防錆性顔料等の沈降を防止でき、被塗物
の水平部と垂直部における塗膜の平滑性の差が殆んどな
く、塗面仕上り性及び耐チッピング性の優れた塗膜を形
成できることを見出し本発明を完成するに至った。
料沈降防止性に優れ、且つ塗面仕上り性及び耐チッピン
グ性に優れた塗膜を形成できる電着塗料組成物を得るべ
く鋭意研究の結果、電着塗料中に球状の高純度アモルフ
ァスシリカ粉を用いることによって、電着塗料浴中にお
けるチタン白や防錆性顔料等の沈降を防止でき、被塗物
の水平部と垂直部における塗膜の平滑性の差が殆んどな
く、塗面仕上り性及び耐チッピング性の優れた塗膜を形
成できることを見出し本発明を完成するに至った。
【0008】即ち本発明は、電着塗料中に、球状の高純
度アモルファスシリカ粉を含有せしめてなることを特徴
とする電着塗料組成物に係る。
度アモルファスシリカ粉を含有せしめてなることを特徴
とする電着塗料組成物に係る。
【0009】本発明において使用される球状の高純度ア
モルファスシリカ粉(以下、「球状シリカ粉」と略称す
る。)は、球状でシリカを98%以上含有する高純度の
無定形シリカ微粉末であればよく、例えば金属ケイ素粉
末を燃焼させることによって生成する蒸気状のケイ素酸
化物を冷却して得ることができる(特開昭60−255
602号、特開平2−289404号、特開平3−17
0319号参照)。
モルファスシリカ粉(以下、「球状シリカ粉」と略称す
る。)は、球状でシリカを98%以上含有する高純度の
無定形シリカ微粉末であればよく、例えば金属ケイ素粉
末を燃焼させることによって生成する蒸気状のケイ素酸
化物を冷却して得ることができる(特開昭60−255
602号、特開平2−289404号、特開平3−17
0319号参照)。
【0010】この製造方法に於て、燃焼及び冷却状態を
制御することによって得られるシリカ粉の粒径を適宜変
化でき、通常、直径0.01ミクロンから10ミクロン
の間で任意の大きさの粒の揃った球状の微粒子を得るこ
とができる。
制御することによって得られるシリカ粉の粒径を適宜変
化でき、通常、直径0.01ミクロンから10ミクロン
の間で任意の大きさの粒の揃った球状の微粒子を得るこ
とができる。
【0011】上記球状シリカ粉の比重は、特に制限され
るものではないが、塗料中の防錆性顔料成分が被塗物の
水平部に沈降して塗膜に肌荒れ等の欠陥を生じるのを防
止する観点から3.0g/cm3 以下更には2.0〜
2.8g/cm3 の範囲の比重であることが好ましく、
また、電着塗料の浴管理、塗面仕上り性、顔料分散性の
観点から平均粒径が10ミクロン以下、好ましくは0.
1〜1.0ミクロンの範囲であることが適している。ま
た、吸油量は、通常10〜50ml/100g、好まし
くは15〜35ml/100gの範囲である。上記球状
シリカ粉は従来の粉砕シリカ粉末と比較して、球状で形
状が揃っており顔料分散性に極めて優れている。
るものではないが、塗料中の防錆性顔料成分が被塗物の
水平部に沈降して塗膜に肌荒れ等の欠陥を生じるのを防
止する観点から3.0g/cm3 以下更には2.0〜
2.8g/cm3 の範囲の比重であることが好ましく、
また、電着塗料の浴管理、塗面仕上り性、顔料分散性の
観点から平均粒径が10ミクロン以下、好ましくは0.
1〜1.0ミクロンの範囲であることが適している。ま
た、吸油量は、通常10〜50ml/100g、好まし
くは15〜35ml/100gの範囲である。上記球状
シリカ粉は従来の粉砕シリカ粉末と比較して、球状で形
状が揃っており顔料分散性に極めて優れている。
【0012】本発明において、上記球状シリカ粉を含有
せしめる電着塗料としては、電着塗装が可能なものであ
って、従来から公知のアニオン型、カチオン型の電着塗
料を使用することができる。
せしめる電着塗料としては、電着塗装が可能なものであ
って、従来から公知のアニオン型、カチオン型の電着塗
料を使用することができる。
【0013】このような電着塗料の被膜形成性樹脂成分
としては、アニオン型の場合にはカルボキシル基を有す
るアニオン性樹脂が挙げられ、この樹脂は苛性ソーダ、
苛性カリ、アンモニア、アミン等の塩基である中和剤で
中和され水に分散もしくは溶解して使用される。上記ア
ニオン性樹脂としては、例えばマレイン化ポリブタジエ
ン、カルボキシル基含有油変性エポキシエステル樹脂、
カルボキシル基含有アクリル樹脂、カルボキシル基含有
アルキド樹脂等が挙げられる。
としては、アニオン型の場合にはカルボキシル基を有す
るアニオン性樹脂が挙げられ、この樹脂は苛性ソーダ、
苛性カリ、アンモニア、アミン等の塩基である中和剤で
中和され水に分散もしくは溶解して使用される。上記ア
ニオン性樹脂としては、例えばマレイン化ポリブタジエ
ン、カルボキシル基含有油変性エポキシエステル樹脂、
カルボキシル基含有アクリル樹脂、カルボキシル基含有
アルキド樹脂等が挙げられる。
【0014】またカチオン型電着塗料の場合の被膜形成
性樹脂成分としては、アミノ基を有するカチオン性樹脂
が挙げられ、この樹脂は塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プ
ロピオン酸、乳酸等の酸である中和剤で中和され水に分
散もしくは溶解して使用される。上記カチオン性樹脂と
しては、例えばアミン付加エポキシ樹脂、ポリアミド変
性エポキシ樹脂、ポリエステル変性エポキシ−アミン付
加樹脂、アミノ基含有ポリプタジエン樹脂、アミノ基含
有アクリル樹脂等が挙げられる。
性樹脂成分としては、アミノ基を有するカチオン性樹脂
が挙げられ、この樹脂は塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、プ
ロピオン酸、乳酸等の酸である中和剤で中和され水に分
散もしくは溶解して使用される。上記カチオン性樹脂と
しては、例えばアミン付加エポキシ樹脂、ポリアミド変
性エポキシ樹脂、ポリエステル変性エポキシ−アミン付
加樹脂、アミノ基含有ポリプタジエン樹脂、アミノ基含
有アクリル樹脂等が挙げられる。
【0015】本発明において、電着塗料としては、カチ
オン型のものが一般に耐食性に優れる点からより好まし
い。
オン型のものが一般に耐食性に優れる点からより好まし
い。
【0016】本発明においては、上記アニオン性樹脂又
はカチオン性樹脂の有する官能基に応じてアミノ樹脂、
ポリイソシアネート等の硬化剤が添加されることが好ま
しい。
はカチオン性樹脂の有する官能基に応じてアミノ樹脂、
ポリイソシアネート等の硬化剤が添加されることが好ま
しい。
【0017】本発明の電着塗料組成物には、水、中和
剤、被膜形成性樹脂成分及び球状シリカ粉以外に、必要
に応じて、上記硬化剤、更に顔料、硬化触媒、有機溶
剤、顔料分散樹脂、塗面調整剤等を配合することができ
る。
剤、被膜形成性樹脂成分及び球状シリカ粉以外に、必要
に応じて、上記硬化剤、更に顔料、硬化触媒、有機溶
剤、顔料分散樹脂、塗面調整剤等を配合することができ
る。
【0018】上記顔料としては、従来から電着塗料の顔
料として一般に用いられている顔料が使用でき、通常、
チタン白及び/又は防錆性顔料及び必要に応じて他の顔
料を組合せて用いられる。
料として一般に用いられている顔料が使用でき、通常、
チタン白及び/又は防錆性顔料及び必要に応じて他の顔
料を組合せて用いられる。
【0019】上記防錆性顔料としては、ケイ酸鉛、クロ
ム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、水酸化鉛、トリポ
リリン酸アルミニウム等が挙げられる。また上記他の顔
料としては、カーボンブラック等の着色顔料;クレー、
タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミ
ニウム等の体質顔料が挙げられる。
ム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウム、水酸化鉛、トリポ
リリン酸アルミニウム等が挙げられる。また上記他の顔
料としては、カーボンブラック等の着色顔料;クレー、
タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミ
ニウム等の体質顔料が挙げられる。
【0020】本発明においては、電着塗料中にチタン白
及び/又は防錆性顔料等の比重の高い顔料が配合されて
いても、球状シリカ粉が配合されているため顔料沈降を
防止でき、肌荒れや塗装ムラや水素ガスの抜けあと等の
塗膜欠陥のない、塗面仕上り性が良好で、塗膜物性の良
好な塗膜を得ることができる。
及び/又は防錆性顔料等の比重の高い顔料が配合されて
いても、球状シリカ粉が配合されているため顔料沈降を
防止でき、肌荒れや塗装ムラや水素ガスの抜けあと等の
塗膜欠陥のない、塗面仕上り性が良好で、塗膜物性の良
好な塗膜を得ることができる。
【0021】本発明において、前記球状シリカ粉の配合
量は、電着塗料の樹脂固形分100重量部に対して、
0.1〜40重量部である。球状シリカ粉の配合量が
0.1重量部未満では配合による効果が充分でなく、一
方40重量部を超えると塗面仕上り性、塗膜物性及び耐
チッピング性等が低下する。更に、耐チッピング性の点
から、電着塗料の樹脂固形分100重量部に対して、球
状シリカ粉の量が0.1〜35重量部、より好ましくは
5〜30重量部であり、球状シリカ粉を含む全顔料量が
50重量部以下であることが好ましく、40重量部以下
であることがより好適である。
量は、電着塗料の樹脂固形分100重量部に対して、
0.1〜40重量部である。球状シリカ粉の配合量が
0.1重量部未満では配合による効果が充分でなく、一
方40重量部を超えると塗面仕上り性、塗膜物性及び耐
チッピング性等が低下する。更に、耐チッピング性の点
から、電着塗料の樹脂固形分100重量部に対して、球
状シリカ粉の量が0.1〜35重量部、より好ましくは
5〜30重量部であり、球状シリカ粉を含む全顔料量が
50重量部以下であることが好ましく、40重量部以下
であることがより好適である。
【0022】本発明電着塗料組成物の塗装方法は、該組
成物がカチオン型の場合には、被塗物を陰極にし、ステ
ンレスやカーボン等の対極を陽極として電着塗装を行な
う。一方、該組成物がアニオン型の場合には、被塗物を
陽極にし、対極を陰極として電着塗装を行なう。電着塗
装は、通常、浴温度15℃〜35℃、50〜400ボル
トの塗装電圧で、通常1分〜20分間行われる。電着塗
装された被塗物は、水洗され、次いで通常150〜20
0℃で5〜60分間加熱が施され硬化塗膜が形成され
る。
成物がカチオン型の場合には、被塗物を陰極にし、ステ
ンレスやカーボン等の対極を陽極として電着塗装を行な
う。一方、該組成物がアニオン型の場合には、被塗物を
陽極にし、対極を陰極として電着塗装を行なう。電着塗
装は、通常、浴温度15℃〜35℃、50〜400ボル
トの塗装電圧で、通常1分〜20分間行われる。電着塗
装された被塗物は、水洗され、次いで通常150〜20
0℃で5〜60分間加熱が施され硬化塗膜が形成され
る。
【0023】
【発明の効果】本発明電着塗料組成物は、配合される球
状シリカ粉が、球状の微粉末であるため、粉砕シリカ粉
と比較して、吸油量が低く、顔料自体の樹脂中への分散
性も良好であり、且つ多量に配合しても塗膜物性の低下
が小さいため多量に配合でき、また理由は明らかではな
いが、チタン白や防錆顔料等の沈降を効果的に防止する
ことができるので、浴管理が容易になり、安定して塗面
仕上り性の良好な電着塗膜を形成することができる。
状シリカ粉が、球状の微粉末であるため、粉砕シリカ粉
と比較して、吸油量が低く、顔料自体の樹脂中への分散
性も良好であり、且つ多量に配合しても塗膜物性の低下
が小さいため多量に配合でき、また理由は明らかではな
いが、チタン白や防錆顔料等の沈降を効果的に防止する
ことができるので、浴管理が容易になり、安定して塗面
仕上り性の良好な電着塗膜を形成することができる。
【0024】電着塗膜における耐チッピング性は、一般
に顔料分が増大する程悪くなる傾向があるが、本発明に
おいて、球状シリカ粉を配合すると、チタン白や粉砕シ
リカ、クレー、タルク等を配合する場合に比較して、配
合量の増加に対する耐チッピング性の低下が非常に小さ
いものであり、同一顔料量で比較すると極めて耐チッピ
ング性の良好な電着塗膜を得ることができる。また球状
シリカ粉を多量に配合しても上述のように塗面仕上り性
の良好な電着塗膜を形成することができる。
に顔料分が増大する程悪くなる傾向があるが、本発明に
おいて、球状シリカ粉を配合すると、チタン白や粉砕シ
リカ、クレー、タルク等を配合する場合に比較して、配
合量の増加に対する耐チッピング性の低下が非常に小さ
いものであり、同一顔料量で比較すると極めて耐チッピ
ング性の良好な電着塗膜を得ることができる。また球状
シリカ粉を多量に配合しても上述のように塗面仕上り性
の良好な電着塗膜を形成することができる。
【0025】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。なお、以下「部」及び「%」は
「重量部」及び「重量%」を示す。
に具体的に説明する。なお、以下「部」及び「%」は
「重量部」及び「重量%」を示す。
【0026】実施例1 関西ペイント社製「エレクロン2000クリヤー」(固
形分35%、熱硬化性水性ポリアミド変性エポキシポリ
アミノ樹脂−ブロックイソシアネート系カチオン電着塗
料樹脂クリヤー)315部に、高速撹拌器にてガラスビ
ーズを分散メジアとして3時間分散して得られた表1に
示す配合(部)の顔料ペーストを加えて低速で15分間
撹拌した後、脱イオン水で稀釈して不揮発分20%のカ
チオン型電着塗料組成物を調製した。
形分35%、熱硬化性水性ポリアミド変性エポキシポリ
アミノ樹脂−ブロックイソシアネート系カチオン電着塗
料樹脂クリヤー)315部に、高速撹拌器にてガラスビ
ーズを分散メジアとして3時間分散して得られた表1に
示す配合(部)の顔料ペーストを加えて低速で15分間
撹拌した後、脱イオン水で稀釈して不揮発分20%のカ
チオン型電着塗料組成物を調製した。
【0027】実施例2〜9及び比較例1〜8 実施例1において、顔料ペースト配合(部)を後記表1
の各例に示す配合とする以外、実施例1と同様に行なっ
て各カチオン型電着塗料組成物を調製した。
の各例に示す配合とする以外、実施例1と同様に行なっ
て各カチオン型電着塗料組成物を調製した。
【0028】上記各例で得たカチオン電着塗料の浴中に
水平にセットした陰極部の被塗物(板厚0.8mmのリン
酸亜鉛処理冷延鋼板)と陽極部であるステンレス板との
間で印加電圧250Vで3〜4分電着塗装を行なって、
乾燥膜厚で約20μmの電着塗膜を得た。ついで余分な
塗料を水洗にて取り除いた後170℃で30分間焼き付
けた。
水平にセットした陰極部の被塗物(板厚0.8mmのリン
酸亜鉛処理冷延鋼板)と陽極部であるステンレス板との
間で印加電圧250Vで3〜4分電着塗装を行なって、
乾燥膜厚で約20μmの電着塗膜を得た。ついで余分な
塗料を水洗にて取り除いた後170℃で30分間焼き付
けた。
【0029】得られた焼付け電着塗板について、電着塗
膜仕上り性、耐衝撃性、耐食性及び耐チッピング性の試
験を行なった。また高速撹拌機にてガラスビーズを分散
メジアとして3時間分散して得られた、各実施例及び比
較例で使用した顔料ペーストについて分散粒子のツブを
調べた。更に各例で得られた電着塗料の顔料沈降性につ
いても調べた。これらの試験結果を後記表1に示す。
膜仕上り性、耐衝撃性、耐食性及び耐チッピング性の試
験を行なった。また高速撹拌機にてガラスビーズを分散
メジアとして3時間分散して得られた、各実施例及び比
較例で使用した顔料ペーストについて分散粒子のツブを
調べた。更に各例で得られた電着塗料の顔料沈降性につ
いても調べた。これらの試験結果を後記表1に示す。
【0030】表1における試験は下記試験方法に従って
行なった。
行なった。
【0031】電着塗料の顔料沈降性:3lの四角のポリ
塩化ビニル容器に塗料2.5lを入れ5時間静置後、撹
拌機にて回転数120回/分の条件で5分間撹拌し、容
器底の顔料の沈降状態を目視評価した。
塩化ビニル容器に塗料2.5lを入れ5時間静置後、撹
拌機にて回転数120回/分の条件で5分間撹拌し、容
器底の顔料の沈降状態を目視評価した。
【0032】○:沈降物がほとんどない、 ×:沈降物が多く残存しており、その沈降物は固い。
【0033】電着塗膜の仕上り性;水平部の電着塗膜の
塗面状態を肉眼で評価した。
塗面状態を肉眼で評価した。
【0034】◎:異常なし、 ○:ツヤビケがわずかに認められる、 △:ブツがわずかに認められる、 ×:ブツやツヤビケが顕著に認められる。
【0035】耐衝撃性:JIS K5400 8.3.
2(1990)のデュポン式耐衝撃性試験に準じて、落
錘重量1kg、撃芯の先端直径1/2インチの条件にて塗
面を上向きにして試験を行ない、塗膜にワレ又はハガレ
が発生する最小の落錘高さを表示した。
2(1990)のデュポン式耐衝撃性試験に準じて、落
錘重量1kg、撃芯の先端直径1/2インチの条件にて塗
面を上向きにして試験を行ない、塗膜にワレ又はハガレ
が発生する最小の落錘高さを表示した。
【0036】耐食性:塗面にクロスカットを入れ、JI
S Z 2371による塩水噴霧試験を240時間行な
った。その時の塗板のクロスカットにおける片側の錆幅
が2mm以下のものを○(良好)とした。
S Z 2371による塩水噴霧試験を240時間行な
った。その時の塗板のクロスカットにおける片側の錆幅
が2mm以下のものを○(良好)とした。
【0037】耐チッピング性: 試験塗板の作成;焼付け電着塗板の電着塗膜面にアミノ
アルキド系中塗り塗料〔関西ペイント株式会社製、「ア
ミラックTP37シーラー」〕を硬化膜厚が25〜35
μmになるように塗装し、140℃で30分間加熱して
硬化させた。更に中塗り塗装面に上塗り塗料を塗装し
た。この上塗り塗装は、「ネオアミラック#6000」
〔関西ペイント株式会社製、アミノアルキド塗料〕を硬
化膜厚が30〜40μmの厚さになるように塗装し、1
40℃で30分間焼き付けて硬化させて試験塗板を得
た。
アルキド系中塗り塗料〔関西ペイント株式会社製、「ア
ミラックTP37シーラー」〕を硬化膜厚が25〜35
μmになるように塗装し、140℃で30分間加熱して
硬化させた。更に中塗り塗装面に上塗り塗料を塗装し
た。この上塗り塗装は、「ネオアミラック#6000」
〔関西ペイント株式会社製、アミノアルキド塗料〕を硬
化膜厚が30〜40μmの厚さになるように塗装し、1
40℃で30分間焼き付けて硬化させて試験塗板を得
た。
【0038】耐チッピング性試験条件;Q−G−R−グ
ラベロメータ(Qパネル会社製品)を用い、7号砕石5
0gを4kg/cm2 のエア圧、−20℃の温度条件で、上
記試験塗板に砕石を吹き付け塗膜に衝撃を与えた。つい
で、この塗膜に粘着ガムテープを貼着し、急激に剥離し
た後、塗膜の外観を肉眼で評価した。
ラベロメータ(Qパネル会社製品)を用い、7号砕石5
0gを4kg/cm2 のエア圧、−20℃の温度条件で、上
記試験塗板に砕石を吹き付け塗膜に衝撃を与えた。つい
で、この塗膜に粘着ガムテープを貼着し、急激に剥離し
た後、塗膜の外観を肉眼で評価した。
【0039】◎(非常に良):上塗り塗膜の一部に、衝
撃によるキズ、或いは上塗り塗膜と中塗り塗膜或いは中
塗り塗膜と電着塗膜との間に剥離が極くわずか認められ
る程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず。
撃によるキズ、或いは上塗り塗膜と中塗り塗膜或いは中
塗り塗膜と電着塗膜との間に剥離が極くわずか認められ
る程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず。
【0040】○(良):上塗り塗膜と中塗り塗膜或いは
中塗り塗膜と電着塗膜との間で若干の剥離が認められ、
電着塗膜の剥離がわずかに認められる。
中塗り塗膜と電着塗膜との間で若干の剥離が認められ、
電着塗膜の剥離がわずかに認められる。
【0041】△(不良):上塗り塗膜と中塗り塗膜間或
いは中塗り塗膜と電着塗膜間で剥離が多く認められ、電
着塗膜の剥離もかなり認められる。
いは中塗り塗膜と電着塗膜間で剥離が多く認められ、電
着塗膜の剥離もかなり認められる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表1における(注)は以下の通りである。
【0045】(注1)アドマファインSO−25R:
(株)アドマテックス社製、球状の高純度アモルファス
シリカ粉、SiO2 純度99.8%、平均粒径0.5μ
m、ベックマン法による比重2.36、吸油量26ml/
100g。
(株)アドマテックス社製、球状の高純度アモルファス
シリカ粉、SiO2 純度99.8%、平均粒径0.5μ
m、ベックマン法による比重2.36、吸油量26ml/
100g。
【0046】(注2)アドマファインSO−25H:
(株)アドマテックス社製、球状の高純度アモルファス
シリカ粉、SiO2 純度99.99%、平均粒径0.5
μm、ベックマン法による比重2.34、吸油量24ml
/100g。
(株)アドマテックス社製、球状の高純度アモルファス
シリカ粉、SiO2 純度99.99%、平均粒径0.5
μm、ベックマン法による比重2.34、吸油量24ml
/100g。
【0047】(注3)サイロイド244:富士デヴィソ
ン化学社製、合成シリカ、ケイ酸のゲル化によって得ら
れ、一次粒子が化学結合により三次元的につながった多
孔性に富む網目構造を有する。平均粒径3.5μm、吸
油量300ml/100g。
ン化学社製、合成シリカ、ケイ酸のゲル化によって得ら
れ、一次粒子が化学結合により三次元的につながった多
孔性に富む網目構造を有する。平均粒径3.5μm、吸
油量300ml/100g。
フロントページの続き (72)発明者 安部 賛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 株式会社ア ドマテックス内 (72)発明者 久米 政文 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】電着塗料の樹脂固形分100重量部に対し
て、球状の高純度アモルファスシリカ粉を0.1〜40
重量部含有することを特徴とする電着塗料組成物。 - 【請求項2】球状の高純度アモルファスシリカ粉が、金
属ケイ素粉末を燃焼させることによって生成する蒸気状
のケイ素酸化物を冷却して得られるシリカ粉である請求
項1記載の電着塗料組成物。 - 【請求項3】電着塗料が、カチオン型電着塗料である請
求項1又は2記載の電着塗料組成物。 - 【請求項4】電着塗料が、球状の高純度アモルファスシ
リカ粉以外に、顔料分としてチタン白及び/又は防錆性
顔料及び必要に応じて他の顔料を含有するものである請
求項1、2又は3記載の電着塗料組成物。 - 【請求項5】電着塗料の樹脂固形分100重量部に対し
て、球状の高純度アモルファスシリカ粉の含有量が0.
1〜35重量部であり、該球状の高純度アモルファスシ
リカ粉を含む全顔料量が50重量部以下である請求項4
記載の電着塗料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5130362A JPH06340832A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 電着塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5130362A JPH06340832A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 電着塗料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06340832A true JPH06340832A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15032566
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5130362A Pending JPH06340832A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 電着塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06340832A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005002177A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Toyota Motor Corp | 塗料組成物 |
| WO2006104290A1 (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-05 | Admatechs Co., Ltd. | 水系塗料組成物及び熱遮蔽塗料 |
| US20240165922A1 (en) * | 2021-03-23 | 2024-05-23 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Resin composition, prepreg, film with resin, sheet of metal foil with resin, metal-clad laminate, and printed wiring board |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP5130362A patent/JPH06340832A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005002177A (ja) * | 2003-06-10 | 2005-01-06 | Toyota Motor Corp | 塗料組成物 |
| WO2006104290A1 (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-05 | Admatechs Co., Ltd. | 水系塗料組成物及び熱遮蔽塗料 |
| JP2012149269A (ja) * | 2005-03-31 | 2012-08-09 | Admatechs Co Ltd | 水系塗料組成物及び熱遮蔽塗料 |
| JP5079497B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2012-11-21 | 株式会社アドマテックス | 熱遮蔽塗料 |
| US20240165922A1 (en) * | 2021-03-23 | 2024-05-23 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Resin composition, prepreg, film with resin, sheet of metal foil with resin, metal-clad laminate, and printed wiring board |
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