JPH06343783A - ミシンの糸供給装置 - Google Patents

ミシンの糸供給装置

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JPH06343783A
JPH06343783A JP5137840A JP13784093A JPH06343783A JP H06343783 A JPH06343783 A JP H06343783A JP 5137840 A JP5137840 A JP 5137840A JP 13784093 A JP13784093 A JP 13784093A JP H06343783 A JPH06343783 A JP H06343783A
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sewing machine
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yarn
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Koichi Sakuma
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    • D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05B—SEWING
    • D05B47/00—Needle-thread tensioning devices; Applications of tensometers
    • D05B47/04—Automatically-controlled tensioning devices
    • D—TEXTILES; PAPER
    • D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05B—SEWING
    • D05B45/00—Applications of measuring devices for determining the length of threads used in sewing machines

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のルーパ糸についてそれぞれ一縫目に必
要な糸を供給することができ、複数のルーパ糸の糸張力
を一つの調節ツマミで行なえる簡易な構成の糸供給装置
を提供する。 【構成】 軸5を中心として回転する回転体6の両端に
第1のディスク61が固定され、これらディスク61に
植設されたピンと係合する穴を有する第2のディスクが
圧接される。ディスクはディスク61に対し傾斜して一
部のみが当接し、これにより糸を保持する。この糸保持
部の軸中心からの距離は一縫いに必要な糸の量に対応し
て決められる。回転体6は主軸11からの回転を偏心カ
ム12、揺動リンク13及び一方向クラッチ14を介し
て伝達され、間歇回転しこれにより一縫いに必要な糸を
供給する。この回転量はツマミ20を回すことにより揺
動リンク13の端部13bの揺動量を変化させて調節す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2本以上の針及び/
又はルーパを備えたミシンの針及びルーパの各々に一縫
目に必要な糸を供給制御するための糸供給装置に係り、
特に複数の糸の供給量を1回の操作で調整することがで
きるミシンの糸供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
オーバーロックミシン等、複数の針とルーパを備えたミ
シンにおいて、針及びルーパへの糸の供給として繰り出
し式とロータリー式のものがあり、繰り出し式のものは
これら針の天秤及びルーパの糸引出し作用によって行わ
れ、更に各々の糸の供給路に設けられた糸調子皿のよう
な糸調子装置によって適正な張力で一縫いに必要とされ
る糸が供給されるように調整されている。
【0003】例えば3本糸オーバーロックミシンでは、
糸巻から繰り出される針糸、上ルーパ糸、下ルーパ糸の
各糸は、それぞれ面板に設けられた糸調子皿、糸案内を
通って針、上下ルーパに供給されるが、ここで一縫の動
作において既に形成された縫目と糸調子皿との間で針と
ルーパが運動することにより糸引きと糸緩めが行われる
と共に天秤が糸引を行い、この際、糸調子皿は糸を適当
なテンションで挟持して各糸の糸バランスがよくきれい
な縫目となるようにしている。この場合、糸調子皿は2
枚の皿で糸を挟持するとともにバネで押圧して糸にテン
ションを付与するが、糸の種類が変ると糸の太さや滑り
抵抗が変ってしまうため糸調子皿を再調整しなければな
らない。例えば、オーバーロックミシンは、布の上面及
び下面でそれぞれ針糸と上ルーパ糸又は下ルーパ糸とが
交差し、切断された布の側端で上ルーパ糸と下ルーパ糸
が交差することにより、布の端部にかがり縫いを形成す
るが、縫目(図9)はこれら各糸の張力の関連によって
決るので、これら3本の糸の調整が悪いと、上ルーパ糸
と下ルーパ糸との交差が、布の上側にでてしまったり、
一方の糸がつれたり、美しい縫目を形成することができ
ない。
【0004】一方、ロータリー式のものとして、2枚の
糸調子皿で糸を挟持し、糸引出によって糸調子皿を回転
させるとともに皿に摩擦材を押圧して糸テンションを付
与するようにしたもの(特公昭36−4137号、実開
昭49−45754号)、回転体に糸を巻き付けるとと
もに回転体に摩擦材を押圧し、糸引出によって回転体を
回転させ糸テンションを付与するもの(特開昭54−1
01939号)などが提案されている。
【0005】しかし、ロータリー式の糸調子皿を持つ糸
調子器においては、縫い糸の種類にかかわらず必要な糸
量を供給する機構であるため、糸の種類を交換しても糸
テンションは変化しないため、乱れやムラのない縫目が
得られるが、2枚の糸調子皿の間に糸をスリップするこ
となく巻きつかせる手段が複雑となる。これに対し、2
つのローラに糸を挟持して、一方のローラを演算制御装
置により制御し、予め設定した糸量のみ繰り出すように
したもの(特開昭57−58592号)や、図8に示す
ように複数の糸を共に挟持して繰り出す機構(エンコー
ダ付ローラ)101と、その上流側に各糸毎に電磁式糸
把持器102を設けるとともに、下流側に共通の電磁式
糸把持器103を設けて糸の供給量を電気的に制御する
ようにした縫い糸供給装置が提案されている(特開平2
−45088号)。この糸供給装置によれば、エンコー
ダ付ローラ101で強制的に糸を繰り出すとともに、上
流側の糸把持器102を各糸の必要供給量に応じて開閉
させるとともに下流側の糸把持器103を天秤及び上下
ルーパの糸引締め作用が行われる間開放させて、所定量
の縫い糸がそれぞれ供給されるようにしている。
【0006】このような糸供給装置では、ローラ或いは
エンコーダ付ローラで強制的に糸を供給するようにして
いるので、張力変動が加わるおそれがなく正確な糸繰り
出しが可能となるが、糸把持器を電気的に駆動するよう
にしているので装置が複雑化する、高価になる等の問題
がある。特に糸供給量を調整する場合にはローラの駆動
或いは糸把持器の開閉時間をコンピュータ等の演算制御
装置により制御する必要があり、マイコンを搭載するな
ど更に複雑化、高コストにならざるを得ない。また、複
数の糸を共通の繰り出し機構で繰り出すようにしている
ので、糸の種類が異なる場合、例えばリボン状の太い糸
と通常の縫い糸を組合せてかがり縫いする場合、太い方
の糸は繰り出されても細い糸には十分な繰り出し力が付
与されないおそれがあった。
【0007】
【目的】本発明はこのような従来の問題点を解決するた
めになされたもので、電気的な機構を一切用いず極めて
簡単な機構で、しかも複数の糸の供給量を1つの調整操
作で調整することができるミシンの糸供給装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明のミシンの糸供給装置は、複数の糸の供
給方向に直交してミシン本体に固定された軸と、この軸
に軸支され軸を中心として一縫目毎に間歇回転する回転
体と、回転体に設けられ複数の糸の各々を保持して繰り
出す糸保持部と、回転体を一方向に回転駆動する駆動手
段を備え、回転体の回転中心から糸保持部までの径が各
糸の供給量に対応する値に設定されているものである。
特に、回転体は、互いに係合して糸の糸保持部を形成す
る複数の第1及び第2のディスク部材と、これら複数の
第1のディスク部材を一体的にレンケツする連結手段と
を備えたものであり、更に第2のディスク部材を第1の
ディスク部材に対し押圧するブレーキ手段と、第2のデ
ィスク部材及び第1のディスク部材が互いに一部のみで
当接するように第2のディスク部材の位置を規制する規
制部材とを備えたものである。また、回転体を駆動する
駆動手段は、その回転量を調節する調節手段を備えてお
り、好適にはミシンの主軸に固定された偏心カムと、偏
心カムに連結され主軸の回転により揺動する揺動リンク
と、揺動リンクの揺動を前記回転体に伝達する一方向ク
ラッチとからなる。調節手段は、揺動リンクに回転自在
に固定された揺動規制部材と、揺動規制部材を摺動案内
する案内部材と、案内部材の揺動リンクに対する角度を
調整する調節部材とを備えたものである。
【0009】更に本発明のミシンの糸供給装置は、複数
の糸の供給方向に直交してミシン本体に固定された軸
と、この軸に軸支され軸を中心として一縫目毎に間歇回
転する回転体と、回転体の両端に設けられた第1のディ
スク部材と、第1のディスク部材に円周状に複数突設さ
れたピンと、第1のディスク部材のピンに係合する穴を
有し、第1のディスク部材と協働して複数の糸の各々を
保持する第2のディスク部材と、第2のディスク部材を
第1のディスク部材に対し押圧するブレーキ手段と、第
2のディスク部材が第1のディスク部材に体し傾斜して
その一部のみが当接するように第2のディスク部材の位
置を規制する規制部材とを備え、回転体の回転中心から
ピンまでの径が各糸の供給量に対応する値に設定されて
いるものである。
【0010】
【作用】回転体は、その糸保持部で糸を保持しつつ、駆
動手段によって一縫目毎に間歇回転して所定量の回転を
行う。また、糸保持部の回転中心からの径は、各糸の供
給量に対応する値に設定されているので、同一の回転体
の一回転により糸保持部の径によって決る一定供給量の
糸が送り出されることになる。駆動手段は、主軸と一体
に偏心カムが回転することにより偏心カムに連結された
揺動リンクが揺動し、その揺動の一方向の揺動のみが一
方向クラッチによって回転体に伝達されることにより、
回転体を駆動する。回転体の駆動を、主軸から取り出す
ことにより、確実に一定量の糸を送り出すことができ
る。
【0011】糸が第1のディスク及び第2のディスクで
保持されている場合には、ブレーキ手段によって第2の
ディスクを第1のディスクに対して押圧するブレーキ力
が付与されているので、糸が天秤、ルーパ等の糸の繰り
出し作用の惰性で更に引出されようとするのを防止し、
常に適正なテンションを糸に付与することができる。ま
た、第2のディスクは第1のディスクの一部のみと当接
するように位置が規制されているので、この当接部で糸
を確実に保持するとともに当接されていない部分(第1
のディスクとの間隔が開いている部分)で容易且つ確実
にディスク間に糸を通すことができる。
【0012】更に、縫い巾等の変更により糸の供給量を
調整する場合には、調節手段の調節部材を調整すること
により駆動手段の揺動リンクの揺動量を調整して回転体
の回転量を変更する。この場合、回転量が変更されても
各糸の供給量の相関は一定に保たれるので、複数の糸を
一度の調整で行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のミシンの糸供給装置の1実施
例を図面を参照して説明する。図1は、ミシンの糸供給
装置が適用される3本糸オーバーロックミシン全体を示
す図で、針1、上ルーパ、下ルーパを備え、これらの縫
い糸が糸巻2a〜2cから各糸案内3を経て、針1及び
上下ルーパに供給される。本発明に係るミシンの糸供給
装置は、このようなオーバーロックミシンの糸供給路に
設置される。
【0014】この糸供給装置は、更に図2〜図4に示す
ように主としてミシン本体4に固定される軸5と、軸5
に軸支され、両端に第1のディスク61、62が固定さ
れた回転体6と、軸5に軸支され、これらディスク6
1、62に組合される第2のディスク71、72と、デ
ィスク71、72をディスク61、62に対して押圧す
るブレーキ手段として軸5に貫挿されたスプリング8
と、ディスク71、72の位置を規制してディスク7
1、72がディスク61、62に対し傾斜し、ディスク
61、62の一部のみに圧接されるようにする規制板9
とから成る。また、ディスク71(72)と規制板9と
の間にはディスクの惰性回転を防止するためにフェル
ト、コルク、皮等の滑り止め10が介挿されている。滑
り止め10はディスク71、72に貼着され、ディスク
とともに回転する。これにより、滑り止め10の摩耗が
均一となる。更に、軸5の一端にはスプリング8のブレ
ーキ力を調節するための調節ダイヤル81が螺合してい
る。
【0015】回転体6は後述する駆動手段によって軸5
を中心として一縫目毎に間歇回転する。この回転体6の
両端に固定されたディスク61、62はそれぞれディス
ク71、72が当接される面に、複数のピン61a、6
2aが突設されている。このピン61a(62a)は、
ディスクの中心からの径が所定の径である円周上に配列
されている。一方、ディスク71、72には、これらピ
ンと係合する穴が形成されており、このピンと穴との係
合によりディスク61及び71(62及び72)に保持
される糸の保持部の位置を決定する。即ち、回転体6が
各ディスクによって糸を保持した状態で回転することに
より、糸は供給側から引出されて送り出されるが、この
ときの供給量は回転体6の回転量と保持部の位置(径)
によって決り、回転中心から保持部までの径が大きいほ
ど供給量が多くなる。図示するオーバーロックミシンで
は、上ルーパと下ルーパのそれぞれの一縫いに必要な糸
の量は同じであるので、保持部の位置即ちピン及び穴の
位置は両ディスク61、62(71、72)ともに同じ
に設定されている。回転体6の回転量の調整については
後述する。
【0016】尚、これらディスクは互いに当接する面が
ディスク中心から外側に向ってわずかに傾斜しているこ
とが望ましい。このような構成により、ディスク71
(72)が規制板9に規制されてディスク61(62)
に押圧されたとき、互いの一部が確実に圧接され糸を保
持することができるとともに、その圧接部の反対側はデ
ィスク間の間隔が比較的大きくなり糸挿入作業を容易に
行うことができる。
【0017】規制板9は、ピン91によって本体に固定
され軸5に対し回転しないように軸支されており、糸の
供給方向の下流側で糸がディスクに保持されるようにデ
ィスク71、72の軸5に対する傾きを規制する。スプ
リング8は、ディスクによる糸の保持力を付与するとと
もにディスク71、72が惰性により回転するのを防止
する。スプリング8のブレーキ力は調節ダイヤル81を
回すことによって調節される。
【0018】このようにディスク61及び71(92及
び72)は、スプリング8によって与えられる保持力で
糸を保持し、回転体6が回転することによりその回転量
で決る所定の糸供給量の糸を送り出すことができる。回
転体6の駆動手段としては、糸が天秤及び上下ルーパに
よって引出される引出作用を利用することができる。但
し、この場合、糸の繰り出し量の調整をスプリング8の
ブレーキ力を調節して行わなければならない。従って、
スプリングのプレーキ力は一定としておき、回転体6を
強制的に回転させる駆動手段を設けるとともにその駆動
手段による回転量を調整可能にすることが好ましい。。
【0019】本実施例の糸供給装置は、回転体6を回転
させる駆動手段として、図5(a)及び(b)に示すよ
うに主軸11に固定された偏心カム12と、偏心カム1
2に係合するフォロワ部13aを有する揺動リンク13
と、揺動リンク13の他端13bに連結されるとともに
回転体6に固定された一方向クラッチ14とを備えてい
る。偏心カム12が主軸11とともに回転することによ
りその回転を揺動リンク13の揺動に変換し、揺動リン
ク13の端部13bが揺動することにより一方向クラッ
チ14を介して回転体6を回転させる。
【0020】揺動リンク13は更にその他端13bの揺
動量、即ち回転体6の回転量を調整するための調節手段
を備えている。調節手段は、揺動リンク13のフォロワ
部13a近傍に回転自在に固定された揺動規制部材15
と、揺動規制部材15を案内溝16aに沿って摺動自在
に支持する案内部材16と、案内部材16の一端に連結
され、その一端を移動させることにより案内部材16の
揺動リンク13に対する角度を調整する調節部材である
調節腕17と、調節腕17の先端に形成された屈曲部1
7aと係合するカム18と、カム18と軸19により一
体に回転する調節ツマミ20とから成る。
【0021】案内部材16は、その案内溝16aが形成
された面と反対側に突設されたピン16bにより本体機
枠に取り付けられ、ピン位置Aを中心として回動自在に
なっている。また、案内部材16の一端16cには調節
腕17の一部17cが固定されており、調節腕17によ
って案内部材16の案内溝16aの揺動リンク13に対
する角度を調節することができる。
【0022】調節腕17は、図6に示すようにその先端
の屈曲部17aがカム18のカム面と係合するとともに
他端にスプリング21が固定されスプリング21によっ
て図中下方へ付勢されている。従って調節腕17の位置
は、屈曲部17aと係合するカム18のカム面の位置に
より決る。カム18は偏心カムで、調節ツマミ20によ
り回転し調節腕17の位置を調整する。尚、調節腕17
はその長手方向中央付近に長孔17bが形成され、この
長孔17bにはミシン本体に固定されたピン22が係合
しており、調節腕17の図中上下方向への移動を案内す
る。
【0023】調整ツマミ20によって調節腕17と係合
するカム面の位置が変化し、これにより調節腕17が所
定の位置に移動すると案内部材16はピンAを中心に傾
斜する。案内部材16が、主軸11中心と揺動リンク1
3の連結部Bとを結ぶ直線に対し直交するような位置関
係になるとき、偏心カム12の偏心量は逃されて揺動リ
ンク13の端部13bへは伝達されないが、主軸中心と
揺動リンク13の連結部Bとを結ぶ直線に対し傾斜(傾
斜角≠90度)するような位置関係になるときには、案
内溝16aが偏心カム12の偏心量により、傾斜角に対
応して揺動リンク13端部13bの所定の移動量が生
じ、揺動量が調整されることになる。この連結部Bの揺
動は、一方向クラッチ14を介して回転体6に伝達さ
れ、回転体6は軸5を中心として揺動運動の往動作(或
いは復動作)時に一方向に間歇回転することになる。
【0024】尚、一方向クラッチ14はその往動作時に
は球14bがバネ14aに弾発され孔14cと回転体と
によって食込み係合して回転体6に運動を伝達し、復動
作時には球14bはバネ14aの弾発に抗して押し戻さ
れ回転体6とは滑合して運動は伝達されない。回転体6
が一回に回転する量(歩進量)は、揺動リンク13の一
方向クラッチ14との連結部Bの揺動量により決り、こ
の連結部Bの揺動量は案内部材16の角度、即ち調整ツ
マミ20によって調整される調節腕17の位置によって
決る。
【0025】以上のような構成における糸供給装置の動
作について説明する。まず上ルーパ糸及び下ルーパ糸の
各糸巻からそれぞれ糸を引出し、各糸案内2、3を経て
各糸をディスク61、71間及び62、72間に挿入
し、下流側の糸案内を経て、各ルーパの糸口に糸を通
す。ディスクに挿入する際、糸の供給の上流側のディス
ク間の間隙が比較的広いので容易に糸を挿入することが
できる。糸はディスクのピンに当り、それ以上ディスク
の中側に入ることなくディスク間の保持部で保持され
る。
【0026】このように糸通しが終了した後、縫い動作
を開始すると主軸11が回転しその一回転において揺動
リンク13は一往復の揺動運動を行う。揺動リンク13
の往動作時の運動は一方向クラッチ14を介して回転体
6に伝達され、ディスク61、71間及び62、72間
で糸を保持した状態で回転体6が所定量回転する。回転
体6の回転により、その回転量とディスクの保持部の径
で決る量だけ糸が送り出される。回転体6の下流側に送
り出された糸は、主軸11の一回転の後半でルーパの糸
引出し作用により引出される。ここで糸は予め設定され
た量が送り出されているので、従来のような糸調子皿に
よるテンションが付与されていないので、ソフトな縫い
目が形成される。また、ルーパの糸引出し作用が生じる
際に、惰性によって糸を余分に引こうとする力が回転体
6に加わるが、回転体6はスプリング8及び滑り止め1
0によってブレーキ力が付与されているので、回転する
ことなく糸を保持している。
【0027】このようにすべての糸を送り出す量が、回
転体6の回転によって決っており、しかも各糸はそれぞ
れのディスクに保持されているので、上ルーパ糸と下ル
ーパ糸の太さや種類が異なる場合でも、常に同じ量の糸
をルーパ側へ供給することができる。次にかがり縫いの
縫い巾を変更して糸の供給量を調整する場合には、調節
ツマミ20を回してカム18と調節腕17の係合位置を
調整する。これにより調節腕17は図5(b)中上下方
向に移動し、調節腕17に連結される案内部材16を回
動させて、揺動リンク13に対する角度を変更する。
【0028】尚、以上の実施例ではルーパ糸の供給につ
いてのみ説明したが、針糸の供給も同様に行えることが
言うまでもない。例えば、針糸と1本のルーパ糸でかが
り縫いを形成する2本糸オーバーロックミシンでは、一
方のディスクの対61、71で針糸を保持・供給し、他
方のディスクの対62、72でルーパ糸を保持・供給す
るようにしてもよいし、2本の針糸と2本のルーパ糸で
かがり縫いを形成する4本糸オーバーロックミシンで
は、針糸用の糸供給装置と、ルーパ糸用糸供給装置とを
それぞれ設置してもよい。この場合にも2本の針糸及び
2本のルーパ糸についてそれぞれ1度の調整を行えばよ
いので、調整作業が非常に簡略化される。
【0029】前者のように一つの糸供給装置の一方のデ
ィスクの対61、71で保持・供給する糸と、他方のデ
ィスクの対62、72で保持・供給する糸の一縫いに必
要とされる糸の供給量が異なる場合には、ディスクとし
てピン及び穴の位置の異なるディスクを用いればよい。
即ち、一方のルーパ糸が他方のルーパ糸より糸を多く必
要とする場合には、一方のディスクの対61、71はピ
ン(穴)の位置が他方のディスクの対の62、72のピ
ン(穴)の位置よりもディスク中心からより外側にある
ものを用いればよい。
【0030】また、以上の実施例では糸はディスクのピ
ンと穴との係合によって決る保持部で保持される構成と
したが、互いに当接するディスクはそれぞれ係合する凸
部と凹部とを形成し、糸がディスク内部に入らないよう
に規制するようにしてもよい。但し、糸がこれら凸部と
凹部との間に入らない構造とすることが必要である。更
に本実施例では糸を保持するものとしてディスクを採用
しているが、糸を保持して回転する回転体は、ディスク
に限らずローラ対60、60’であってもよい。この場
合、図7に示すように糸の供給量に応じて糸が保持され
るローラの部分の径を変えればよい。
【0031】更に本発明の糸供給装置は、オーバーロッ
クミシンのみならず二重環縫いミシン等のルーパを備え
たミシンに適用できる。
【0032】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように、本
発明のミシンの糸供給装置によれば、回転が制御された
回転体によって糸を保持するとともに回転体を所定量回
転させて糸を供給するようにし、糸保持部の回転体中心
からの径を縫い目に必要な糸の量に対応した値に設定し
ているので、それぞれの糸が調和したソフトな縫目を形
成することができる。しかも回転体は複数の糸を保持す
るように構成されているので、回転体の回転量を一度調
整するだけでそれら複数の糸を一度に調整することがで
き調整作業が非常に容易となる。更に本発明のミシンの
糸供給装置は、回転体による糸の保持、回転体の回転等
をすべて機械的な機構のみで行っているので電気的な制
御を一切不要とし、ミシンの機構を簡略化、組立の容易
化、低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のミシンの糸供給装置が適用されるオー
バーロックミシンの1実施例を示す全体図。
【図2】本発明のミシンの糸供給装置の分解斜視図。
【図3】本発明のミシンの糸供給装置の駆動手段の分解
斜視図。
【図4】本発明のミシンの糸供給装置の要部を示す側面
図。
【図5】(a)及び(b)はそれぞれ本発明のミシンの
糸供給装置の駆動手段を示す側面図及び上面図。
【図6】本発明のミシンの糸供給装置の調節手段の分解
斜視図。
【図7】本発明のミシンの糸供給装置の他の実施例を示
す全体図。
【図8】従来のミシンの糸供給装置を示す図。
【図9】3本糸オーバーロックミシンによるかがり縫い
を示す図。
【符号の説明】
1・・・・・・針 5・・・・・・軸 6・・・・・・回転体 61、62・・・・・・第1のディスク 71、72・・・・・・第2のディスク 8・・・・・・スプリング(ブレーキ手段) 9・・・・・・規制板 10・・・・・・滑り止め(ブレーキ手段) 11・・・・・・主軸 12・・・・・・偏心カム 13・・・・・・揺動リンク(駆動手段) 14・・・・・・一方向クラッチ(駆動手段) 15・・・・・・揺動規制部材(調節手段) 16・・・・・・案内部材(調節手段) 17・・・・・・調節腕(調節部材) 20・・・・・・調節ツマミ(調節部材)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項9
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】このようにディスク61及び71(62及
び72)は、スプリング8によって与えられる保持力で
糸を保持し、回転体6が回転することによりその回転量
で決る所定の糸供給量の糸を送り出すことができる。回
転体6の駆動手段としては、糸が天秤及び上下ルーパに
よって引出される引出作用を利用することができる。但
し、この場合、糸の繰り出し量の調整をスプリング8の
ブレーキ力を調節して行わなければならない。従って、
スプリングのプレーキ力は一定としておき、回転体6を
強制的に回転させる駆動手段を設けるとともにその駆動
手段による回転量を調整可能にすることが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の糸の供給方向に直交してミシン本体
    に固定された軸と、前記軸に軸支され前記軸を中心とし
    て一縫目毎に間歇回転する回転体と、前記回転体に設け
    られ前記複数の糸の各々を保持して繰り出す糸保持部
    と、前記回転体を一方向に回転駆動する駆動手段とを備
    え、前記回転体の回転中心から前記糸保持部までの径が
    各糸の供給量に対応する値に設定されていることを特徴
    とするミシンの糸供給装置。
  2. 【請求項2】前記回転体は、互いに係合して前記糸保持
    部を形成する複数の第1及び第2のディスク部材と、前
    記複数の第1のディスク部材を一体的に連結する連結手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のミシンの
    糸供給装置。
  3. 【請求項3】前記第2のディスク部材を前記第1のディ
    スク部材に対し押圧するブレーキ手段と、前記第2のデ
    ィスク部材及び前記第1のディスク部材が互いに一部の
    みで当接するように前記第2のディスク部材の位置を規
    制する規制部材とを備えたことを特徴とする請求項2記
    載のミシンの糸供給装置。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は、前記回転体の回転量を調
    節する調節手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
    のミシンの糸供給装置。
  5. 【請求項5】前記駆動手段は、ミシンの主軸に固定され
    た偏心カムと、前記偏心カムに連結され前記主軸の回転
    により揺動する揺動リンクと、前記揺動リンクの揺動を
    前記回転体に伝達する一方向クラッチとから成ることを
    特徴とする請求項1記載のミシンの糸供給装置。
  6. 【請求項6】複数の糸の供給方向に直交してミシン本体
    に固定された軸と、前記軸に軸支され前記軸を中心とし
    て一縫目毎に間歇回転する回転体と、前記回転体の両端
    に設けられた第1のディスク部材と、前記第1のディス
    ク部材に円周状に複数突設されたピンと、前記第1のデ
    ィスク部材のピンに係合する穴を有し、前記第1のディ
    スク部材と協働して前記複数の糸の各々を保持する第2
    のディスク部材と、前記第2のディスク部材を前記第1
    のディスク部材に対し押圧するブレーキ手段と、前記第
    2のディスク部材が前記第1のディスク部材に対し傾斜
    してその一部のみが当接するように前記第2のディスク
    部材の位置を規制する規制部材と、前記回転体を一方向
    に回転駆動する駆動手段とを備え、前記回転体の回転中
    心から前記ピンまでの径が各糸の供給量に対応する値に
    設定されていることを特徴とするミシンの糸供給装置。
  7. 【請求項7】前記駆動手段は、ミシンの主軸に固定され
    た偏心カムと、前記偏心カムに連結され前記主軸の回転
    により揺動する揺動リンクと、前記揺動リンクの揺動を
    前記回転体に伝達する一方向クラッチとから成ることを
    特徴とする請求項6記載のミシンの糸供給装置。
  8. 【請求項8】前記揺動リンクは、その揺動量を調整し前
    記回転体の回転量を調節する調節手段を備えたことを特
    徴とする請求項7記載のミシンの糸供給装置。
  9. 【請求項9】前記調節手段は、前記揺動リンクに回転自
    在に固定された揺動規制部材と、前記揺動規制部材を摺
    動案内する案内部材と、前記案内部材の前記揺動リンク
    に対する角度を調整する調節部材とを備えたことを特徴
    とする請求項7記載のミシンの糸供給装置。
  10. 【請求項10】前記複数の糸は、それぞれルーパ糸であ
    る請求項6記載のミシンの糸供給装置。
  11. 【請求項11】前記複数の糸は、それぞれ針糸である請
    求項6記載のミシンの糸供給装置。
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