JPH06344179A - フラックス含有Al合金ろう材 - Google Patents
フラックス含有Al合金ろう材Info
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- JPH06344179A JPH06344179A JP13332393A JP13332393A JPH06344179A JP H06344179 A JPH06344179 A JP H06344179A JP 13332393 A JP13332393 A JP 13332393A JP 13332393 A JP13332393 A JP 13332393A JP H06344179 A JPH06344179 A JP H06344179A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ろう付作業の簡略化やフラックスの適量供給
はもとより、ろうの濡れ拡がり性に優れたフラックス含
有Al合金ろう材の提供を目的とする。 【構成】 本発明のフラックス含有Al合金ろう材は、
ろう材成分としてのAl、Siおよびフラックス成分を
含有するフラックス含有Al合金ろう材であって、 前
記ろう材成分中のSi含有量が3〜15wt%であり、前
記フラックス成分が、KFおよびAlF3 と、LiFま
たはCsFの少なくとも一方とを含み、KFおよびAl
F3 の合計量とLiFおよびCsFの合計量とが重量比
で98.5:1.5〜82:18の範囲で配合された弗
化物系フラックスであり、前記ろう材成分と前記フラッ
クス成分とが重量比で99.9:0.1〜70:30の
割合で配合され、かつ密度が理論値の90%以上である
ことを特徴とする。
はもとより、ろうの濡れ拡がり性に優れたフラックス含
有Al合金ろう材の提供を目的とする。 【構成】 本発明のフラックス含有Al合金ろう材は、
ろう材成分としてのAl、Siおよびフラックス成分を
含有するフラックス含有Al合金ろう材であって、 前
記ろう材成分中のSi含有量が3〜15wt%であり、前
記フラックス成分が、KFおよびAlF3 と、LiFま
たはCsFの少なくとも一方とを含み、KFおよびAl
F3 の合計量とLiFおよびCsFの合計量とが重量比
で98.5:1.5〜82:18の範囲で配合された弗
化物系フラックスであり、前記ろう材成分と前記フラッ
クス成分とが重量比で99.9:0.1〜70:30の
割合で配合され、かつ密度が理論値の90%以上である
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウムまたはそ
の合金材のろう付接合に使用されるフラックス含有Al
合金ろう材に関するものである。
の合金材のろう付接合に使用されるフラックス含有Al
合金ろう材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、アルミニウムまたはその合金材の
ろう付接合においては、接合部の酸化皮膜を除去してろ
う付性を向上させるためにフラックスが使用される。従
来のフラックスろう付においては、フラックスを懸濁液
にして接合部に塗布する等ろう材とは別途にフラックス
を供給する必要があり、ろう付作業が非常に面倒であっ
た。しかも、供給するフラックス量にバラツキを生じる
うえ、供給量が少ない場合にはろう付不良を起こし、ま
た供給量が多い場合にはろう付品にフラックスが残留し
て製品の外観品質や表面処理性の低下させたり、ろう付
中にフラックスの垂れを生じてろう付炉を汚染する等の
問題があった。
ろう付接合においては、接合部の酸化皮膜を除去してろ
う付性を向上させるためにフラックスが使用される。従
来のフラックスろう付においては、フラックスを懸濁液
にして接合部に塗布する等ろう材とは別途にフラックス
を供給する必要があり、ろう付作業が非常に面倒であっ
た。しかも、供給するフラックス量にバラツキを生じる
うえ、供給量が少ない場合にはろう付不良を起こし、ま
た供給量が多い場合にはろう付品にフラックスが残留し
て製品の外観品質や表面処理性の低下させたり、ろう付
中にフラックスの垂れを生じてろう付炉を汚染する等の
問題があった。
【0003】そこで、これらの問題点を解決すべく、本
出願人は、Al、Siを主体とするろう材成分および弗
化物系フラックス成分を含有するフラックス含有Al合
金ろう材を開発した(特願平3−346994号等)。
出願人は、Al、Siを主体とするろう材成分および弗
化物系フラックス成分を含有するフラックス含有Al合
金ろう材を開発した(特願平3−346994号等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のフラックス含有
Al合金ろう材は、ろう付作業の簡略化、フラックスの
適量供給という点では所期の目的を達成し満足できるも
のであった。また、フラックスとして非腐食性である点
で有利な弗化物系のものが使用され、実施例においても
KF−AlF3 共晶粉末を使用してろうの濡れ拡がりも
概ね良好であった。しかし、ろう付品のさらなる品質向
上のために、ろう付対象物によってはなお一層濡れ拡が
りに優れたフラックス含有Al合金ろう材が希求されて
いる。
Al合金ろう材は、ろう付作業の簡略化、フラックスの
適量供給という点では所期の目的を達成し満足できるも
のであった。また、フラックスとして非腐食性である点
で有利な弗化物系のものが使用され、実施例においても
KF−AlF3 共晶粉末を使用してろうの濡れ拡がりも
概ね良好であった。しかし、ろう付品のさらなる品質向
上のために、ろう付対象物によってはなお一層濡れ拡が
りに優れたフラックス含有Al合金ろう材が希求されて
いる。
【0005】本発明は、ろう付作業の簡略化やフラック
スの適量供給はもとより、従前のフラックス含有Al合
金ろう材よりもさらにろうの濡れ拡がり性に優れたフラ
ックス含有Al合金ろう材を提供しようとするものであ
る。
スの適量供給はもとより、従前のフラックス含有Al合
金ろう材よりもさらにろうの濡れ拡がり性に優れたフラ
ックス含有Al合金ろう材を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のフラックス含有
Al合金ろう材は、前記目的を達成するために、ろう材
成分としてのAl、Siおよびフラックス成分を含有す
るフラックス含有Al合金ろう材であって、前記ろう材
成分中のSi含有量が3〜15wt%であり、前記フラッ
クス成分が、KFおよびAlF3 と、LiFまたはCs
Fの少なくとも一方とを含み、KFおよびAlF3 の合
計量とLiFおよびCsFの合計量とが重量比で98.
5:1.5〜82:18の範囲で配合された弗化物系フ
ラックスであり、前記ろう材成分と前記フラックス成分
とが重量比で99.9:0.1〜70:30の割合で配
合され、かつ密度が理論値の90%以上であることを特
徴とするものである。
Al合金ろう材は、前記目的を達成するために、ろう材
成分としてのAl、Siおよびフラックス成分を含有す
るフラックス含有Al合金ろう材であって、前記ろう材
成分中のSi含有量が3〜15wt%であり、前記フラッ
クス成分が、KFおよびAlF3 と、LiFまたはCs
Fの少なくとも一方とを含み、KFおよびAlF3 の合
計量とLiFおよびCsFの合計量とが重量比で98.
5:1.5〜82:18の範囲で配合された弗化物系フ
ラックスであり、前記ろう材成分と前記フラックス成分
とが重量比で99.9:0.1〜70:30の割合で配
合され、かつ密度が理論値の90%以上であることを特
徴とするものである。
【0007】本発明のフラックス含有Al合金ろう材に
おいて、前記ろう材成分は接合用ろう材として機能する
ものであり、AlおよびSiの他にろう材の機能向上の
ために任意に添加される金属および不可避不純物が含ま
れていても良い。このろう材成分におけるSi含有量が
3wt%未満または15wt%を超える場合は、製造された
フラックス含有Al合金ろう材の液相線が高くなってろ
う付が困難となる。特に、15wt%を超えると脆くなっ
て所定形状への成形加工も困難となる。したがって、S
i含有量は前記ろう材成分において3〜15wt%とする
必要があり、特に好ましいSi含有量の範囲は6〜12
wt%である。
おいて、前記ろう材成分は接合用ろう材として機能する
ものであり、AlおよびSiの他にろう材の機能向上の
ために任意に添加される金属および不可避不純物が含ま
れていても良い。このろう材成分におけるSi含有量が
3wt%未満または15wt%を超える場合は、製造された
フラックス含有Al合金ろう材の液相線が高くなってろ
う付が困難となる。特に、15wt%を超えると脆くなっ
て所定形状への成形加工も困難となる。したがって、S
i含有量は前記ろう材成分において3〜15wt%とする
必要があり、特に好ましいSi含有量の範囲は6〜12
wt%である。
【0008】前記フラックス成分としては、KFおよび
AlF3 を主体としてこれにLiFまたはCsFのどち
らか一方あるいは両方を加えた弗化物系フラックスを用
いる。KFとAlF3 とは重量比で41:59〜47:
53であることが望ましい。これは、KFがこの範囲よ
りも少なくなっても多くなってもフラックス成分の融点
がろう材成分の液相線よりも高くなってしまい、ろう付
が困難となるためである。特に、45:55〜46:5
4の範囲が望ましい。このような範囲にあるKFおよび
AlF3 としては、これらの単体の混合物の他、これら
の錯体物、45.8%KF−54.2%AlF3 の共晶
組成物等を使用できる。前記LiFおよびCsFはKF
−AlF3 の活性度を高めるとともにフラックスの融点
を下げる効果があり、ろう付時の加熱過程において早期
にフラックスを溶融させてろう付部に供給し、酸化物を
除去してろうの濡れ拡がり性を向上させる得る。このよ
うな効果において、LiFおよびCsFは均等に評価さ
れるものであってどちらか一方が添加されれば足り、両
方を添加する場合はそれぞれ単体で添加する他、錯体
物、共晶組成物として添加しても良い。LiFおよびC
sFの添加量は、KFおよびAlF3 の合計量とLiF
およびCsFの合計量との比率が98.5:1.5より
少なくなると、KF−AlF3 の活性度を向上させる効
果に乏しく、一方82:18を超えて多くなるとKF−
AlF3 の活性度は上昇するがフラックスの融点も上が
ってしまい、早期にフラックスが供給されなくなり、却
ってろうの濡れ拡がり性を低下させることになる。した
がって、KFおよびAlF3 の合計量とLiFおよびC
sFの合計量との比率を98.5:1.5〜82:18
とする必要があり、特に98:2〜95:5の範囲が好
ましい。
AlF3 を主体としてこれにLiFまたはCsFのどち
らか一方あるいは両方を加えた弗化物系フラックスを用
いる。KFとAlF3 とは重量比で41:59〜47:
53であることが望ましい。これは、KFがこの範囲よ
りも少なくなっても多くなってもフラックス成分の融点
がろう材成分の液相線よりも高くなってしまい、ろう付
が困難となるためである。特に、45:55〜46:5
4の範囲が望ましい。このような範囲にあるKFおよび
AlF3 としては、これらの単体の混合物の他、これら
の錯体物、45.8%KF−54.2%AlF3 の共晶
組成物等を使用できる。前記LiFおよびCsFはKF
−AlF3 の活性度を高めるとともにフラックスの融点
を下げる効果があり、ろう付時の加熱過程において早期
にフラックスを溶融させてろう付部に供給し、酸化物を
除去してろうの濡れ拡がり性を向上させる得る。このよ
うな効果において、LiFおよびCsFは均等に評価さ
れるものであってどちらか一方が添加されれば足り、両
方を添加する場合はそれぞれ単体で添加する他、錯体
物、共晶組成物として添加しても良い。LiFおよびC
sFの添加量は、KFおよびAlF3 の合計量とLiF
およびCsFの合計量との比率が98.5:1.5より
少なくなると、KF−AlF3 の活性度を向上させる効
果に乏しく、一方82:18を超えて多くなるとKF−
AlF3 の活性度は上昇するがフラックスの融点も上が
ってしまい、早期にフラックスが供給されなくなり、却
ってろうの濡れ拡がり性を低下させることになる。した
がって、KFおよびAlF3 の合計量とLiFおよびC
sFの合計量との比率を98.5:1.5〜82:18
とする必要があり、特に98:2〜95:5の範囲が好
ましい。
【0009】また、フラックス含有Al合金ろう材中の
ろう材成分およびフラックス成分の配合割合は重量比で
99.9:0.1〜70:30の範囲に規定されなけれ
ばならない。フラックス成分が99.9:0.1よりも
少なくなると、十分なフラックス効果が発現せずろうの
濡れが悪くなってろう付が困難となり、一方70:30
を超えてフラックスが多くなると、ろう材成分およびフ
ラックス成分を混合しての固形化が困難となりろう材そ
のものの製造が困難となるからである。ろう材成分およ
びフラックス成分の好ましい配合割合は99.9:0.
1〜85:15であり、特に好ましくは98:2〜9
0:10である。
ろう材成分およびフラックス成分の配合割合は重量比で
99.9:0.1〜70:30の範囲に規定されなけれ
ばならない。フラックス成分が99.9:0.1よりも
少なくなると、十分なフラックス効果が発現せずろうの
濡れが悪くなってろう付が困難となり、一方70:30
を超えてフラックスが多くなると、ろう材成分およびフ
ラックス成分を混合しての固形化が困難となりろう材そ
のものの製造が困難となるからである。ろう材成分およ
びフラックス成分の好ましい配合割合は99.9:0.
1〜85:15であり、特に好ましくは98:2〜9
0:10である。
【0010】本発明に係るフラックス含有Al合金ろう
材は、一般には、Al粉末、Si粉末、Al−Si合金
粉末等のろう材成分粉末およびKF−AlF3 粉末、L
iF粉末、CsF粉末等のフラックス成分粉末を加えて
混合し、熱間プレス等により圧粉固化して製造される
が、通常、ろう材の密度は内部空気の残留により各材料
粉末単体のそれぞれから計算される理論値よりも小さく
なる。本発明においては、理論値に対して90%以上で
あることを要する。フラックス含有Al合金ろう材の密
度が90%未満では、前記材料粉末が固化しているもの
の、内部までポア連通して脆いものとなっている危険性
があり、接合材に適した形状への二次成形加工も困難
で、実際上フラックス含有Al合金ろう材としての機能
に劣るものとなる。特に好ましくは、フラックス含有A
l合金ろう材の密度はこれを理論値の95%以上とする
のが良い。また、前記ろう材成分粉末およびフラックス
成分粉末は、これらの均一混合およびろう材組織の緻密
化を図るために微粉砕しておくのが好ましく、例えばA
l粉末は平均粒径44μm以下、Si粉末は平均粒径5
μm以下、フラックス粉末は平均粒径30μm以下の微
粉末が好ましい。
材は、一般には、Al粉末、Si粉末、Al−Si合金
粉末等のろう材成分粉末およびKF−AlF3 粉末、L
iF粉末、CsF粉末等のフラックス成分粉末を加えて
混合し、熱間プレス等により圧粉固化して製造される
が、通常、ろう材の密度は内部空気の残留により各材料
粉末単体のそれぞれから計算される理論値よりも小さく
なる。本発明においては、理論値に対して90%以上で
あることを要する。フラックス含有Al合金ろう材の密
度が90%未満では、前記材料粉末が固化しているもの
の、内部までポア連通して脆いものとなっている危険性
があり、接合材に適した形状への二次成形加工も困難
で、実際上フラックス含有Al合金ろう材としての機能
に劣るものとなる。特に好ましくは、フラックス含有A
l合金ろう材の密度はこれを理論値の95%以上とする
のが良い。また、前記ろう材成分粉末およびフラックス
成分粉末は、これらの均一混合およびろう材組織の緻密
化を図るために微粉砕しておくのが好ましく、例えばA
l粉末は平均粒径44μm以下、Si粉末は平均粒径5
μm以下、フラックス粉末は平均粒径30μm以下の微
粉末が好ましい。
【0011】
【作用】本発明のフラックス含有Al合金ろう材におけ
るフラックス成分には、KFおよびAlF3 を主体とし
てLiFまたはCsFの少なくとも一方が添加されてい
るため、KFおよびAlF3 のみよりも活性度が向上す
る。また、前記LiFおよびCsFは、KFおよびAl
F3 の合計量とLiFおよびCsFの合計量とが重量比
で98.5:1.5〜82:18の範囲で配合されてい
るため、フラックス成分全体の融点を下げる効果があ
る。
るフラックス成分には、KFおよびAlF3 を主体とし
てLiFまたはCsFの少なくとも一方が添加されてい
るため、KFおよびAlF3 のみよりも活性度が向上す
る。また、前記LiFおよびCsFは、KFおよびAl
F3 の合計量とLiFおよびCsFの合計量とが重量比
で98.5:1.5〜82:18の範囲で配合されてい
るため、フラックス成分全体の融点を下げる効果があ
る。
【0012】このようなフラックス成分が含有されたフ
ラックス含有Al合金ろう材がろう付時に加熱される
と、フラックス成分は早くから溶融が始まってろう付部
に広く供給されるとともに優れた活性により酸化物が確
実に除去されるため、フラックス成分に遅れて溶融した
Al−Si系のろう材成分は接合部に十分に濡れ拡が
り、良好なろう付接合が達成される。
ラックス含有Al合金ろう材がろう付時に加熱される
と、フラックス成分は早くから溶融が始まってろう付部
に広く供給されるとともに優れた活性により酸化物が確
実に除去されるため、フラックス成分に遅れて溶融した
Al−Si系のろう材成分は接合部に十分に濡れ拡が
り、良好なろう付接合が達成される。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係るフラックス含有Al合金
ろう材の具体的実施例について、図面を参照しつつ説明
する。
ろう材の具体的実施例について、図面を参照しつつ説明
する。
【0014】本実施例においては、ろう材成分として平
均粒径44μmのAl粉末および平均粒径1μmのSi
粉末、フラックス成分として平均粒径30μmの45.
8%KF−54.2%AlF3 の共晶組成物粉末、Li
F粉末およびCsF粉末を使用した。
均粒径44μmのAl粉末および平均粒径1μmのSi
粉末、フラックス成分として平均粒径30μmの45.
8%KF−54.2%AlF3 の共晶組成物粉末、Li
F粉末およびCsF粉末を使用した。
【0015】まず、前記材料粉末を後掲の表1の各N
o.に示す割合で配合して混合粉末を調製した。次い
で、外径3インチ×長さ200mmの円筒形のAl容器に
前記混合粉末を充填して500℃の炉中に配置し、炉内
を1mmHg以下の真空にして脱ガスした。さらに、480
℃で熱間プレスを用いて最大圧力400トンにて熱圧成
形することにより、混合粉末は圧粉されて固形化し、所
定組成のフラックス含有Al合金ろう材となった。さら
に、Al容器の部分を切削除去後、熱間押出機により温
度500℃で厚さ2mm×幅4mmの平板に押出成形した。
o.に示す割合で配合して混合粉末を調製した。次い
で、外径3インチ×長さ200mmの円筒形のAl容器に
前記混合粉末を充填して500℃の炉中に配置し、炉内
を1mmHg以下の真空にして脱ガスした。さらに、480
℃で熱間プレスを用いて最大圧力400トンにて熱圧成
形することにより、混合粉末は圧粉されて固形化し、所
定組成のフラックス含有Al合金ろう材となった。さら
に、Al容器の部分を切削除去後、熱間押出機により温
度500℃で厚さ2mm×幅4mmの平板に押出成形した。
【0016】これらのフラックス含有Al合金ろう材に
つき、押出成形性、密度および濡れ拡がり性について、
次の方法で評価した。
つき、押出成形性、密度および濡れ拡がり性について、
次の方法で評価した。
【0017】〔押出成形性〕平板に押出したときの状況
を観察した。
を観察した。
【0018】〔密度〕押出成形性が良好であったフラッ
クス含有Al合金ろう材について、各材料から計算され
た理論密度に対する割合を求めた。
クス含有Al合金ろう材について、各材料から計算され
た理論密度に対する割合を求めた。
【0019】〔濡れ拡がり性〕押出成形性が良好であっ
たフラックス含有Al合金ろう材について評価した。各
フラックス含有Al合金ろう材を厚さ2mm×幅4mm×長
さ5mmに切出し、図1(A)に示されているように、こ
の切出片(1)をA3003Al合金からなる厚さ2mm
×幅50mm×長さ50mmの平板(2)上に置き、これを
N2 ガス雰囲気中および大気中で600℃×1分間加熱
した。そして、図1(B)に示されているように、濡れ
拡がったろう材(3)について、板材(3)の幅方向に
おける寸法(a)と長さ方向における寸法(b)とを測
定し、(a)と(b)の平均値をもって濡れ拡がり性を
評価した。
たフラックス含有Al合金ろう材について評価した。各
フラックス含有Al合金ろう材を厚さ2mm×幅4mm×長
さ5mmに切出し、図1(A)に示されているように、こ
の切出片(1)をA3003Al合金からなる厚さ2mm
×幅50mm×長さ50mmの平板(2)上に置き、これを
N2 ガス雰囲気中および大気中で600℃×1分間加熱
した。そして、図1(B)に示されているように、濡れ
拡がったろう材(3)について、板材(3)の幅方向に
おける寸法(a)と長さ方向における寸法(b)とを測
定し、(a)と(b)の平均値をもって濡れ拡がり性を
評価した。
【0020】これらの評価結果を表1に併せて示す。
【0021】
【表1】 表1の結果から明らかなように、本発明品のろう材N
o.2、3、6〜10,13,14はいずれも濡れ拡が
り性に優れるものであった。
o.2、3、6〜10,13,14はいずれも濡れ拡が
り性に優れるものであった。
【0022】これらに対して、フラックス成分の組成は
本発明の範囲内であるがSi含有量の少ないろう材N
o.1はろう材の溶融が不十分でろうの濡れ拡がりが悪
く、Si含有量の多いNo.4は脆くて押出成形時に割
れてしまい濡れ拡がり性を評価するに至らなかった。
本発明の範囲内であるがSi含有量の少ないろう材N
o.1はろう材の溶融が不十分でろうの濡れ拡がりが悪
く、Si含有量の多いNo.4は脆くて押出成形時に割
れてしまい濡れ拡がり性を評価するに至らなかった。
【0023】また、フラックス成分の組成に関して、本
発明品No.3等と同量のフラックス成分が配合されて
いてもLiFまたはCsFが全く配合されていないN
o.5は濡れ拡がり性が劣り、LiFが過剰に配合され
たNo.11はフラックス成分全体の融点が高くなって
フラックスがろう付部に供給されず、ろうが全く濡れ拡
がらなかった。
発明品No.3等と同量のフラックス成分が配合されて
いてもLiFまたはCsFが全く配合されていないN
o.5は濡れ拡がり性が劣り、LiFが過剰に配合され
たNo.11はフラックス成分全体の融点が高くなって
フラックスがろう付部に供給されず、ろうが全く濡れ拡
がらなかった。
【0024】また、ろう材成分とフラックス成分との配
合比率に関して、フラックス成分を含有しないろう材N
o.12はろうが全く濡れ拡がらず、フラックス成分が
過剰に含まれるろう材No.15は押出成形時に割れて
しまい、ろう付性を評価するに至らなかった。
合比率に関して、フラックス成分を含有しないろう材N
o.12はろうが全く濡れ拡がらず、フラックス成分が
過剰に含まれるろう材No.15は押出成形時に割れて
しまい、ろう付性を評価するに至らなかった。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明のフラックス含有
Al合金ろう材は、ろう材成分としてのAl、Siおよ
びフラックス成分を含有するフラックス含有Al合金ろ
う材であって、前記ろう材成分中のSi含有量が3〜1
5wt%であり、前記フラックス成分が、KFおよびAl
F3 と、LiFまたはCsFの少なくとも一方とを含
み、KFおよびAlF3 の合計量とLiFおよびCsF
の合計量とが重量比で98.5:1.5〜82:18の
範囲で配合された弗化物系フラックスであり、前記ろう
材成分と前記フラックス成分とが重量比で99.9:
0.1〜70:30の割合で配合され、かつ密度が理論
値の90%以上とされたものであるから、ろう付の際に
は接合部に本発明のろう材を供給すれば、同時に適正な
一定量のフラックスも供給されるため、フラックスを別
途供給する必要がなくろう作業を大幅に簡略化できる。
しかも、使用するフラックス成分は、活性度が高いため
酸化物除去効果が大きく、また融点が低いため加熱過程
の早期に溶融して接合部に広く供給されるため、極めて
ろうの濡れ拡がり性が良い。その結果、同じ濡れ拡がり
を得るためには、従前のフラックス含有Al合金ろう材
よりもフラックス使用量が少なくて済む。
Al合金ろう材は、ろう材成分としてのAl、Siおよ
びフラックス成分を含有するフラックス含有Al合金ろ
う材であって、前記ろう材成分中のSi含有量が3〜1
5wt%であり、前記フラックス成分が、KFおよびAl
F3 と、LiFまたはCsFの少なくとも一方とを含
み、KFおよびAlF3 の合計量とLiFおよびCsF
の合計量とが重量比で98.5:1.5〜82:18の
範囲で配合された弗化物系フラックスであり、前記ろう
材成分と前記フラックス成分とが重量比で99.9:
0.1〜70:30の割合で配合され、かつ密度が理論
値の90%以上とされたものであるから、ろう付の際に
は接合部に本発明のろう材を供給すれば、同時に適正な
一定量のフラックスも供給されるため、フラックスを別
途供給する必要がなくろう作業を大幅に簡略化できる。
しかも、使用するフラックス成分は、活性度が高いため
酸化物除去効果が大きく、また融点が低いため加熱過程
の早期に溶融して接合部に広く供給されるため、極めて
ろうの濡れ拡がり性が良い。その結果、同じ濡れ拡がり
を得るためには、従前のフラックス含有Al合金ろう材
よりもフラックス使用量が少なくて済む。
【図1】(A),(B)は本実施例におけるろうの濡れ
拡がり性の評価方法を説明するための斜視図である。
拡がり性の評価方法を説明するための斜視図である。
1、3…フラックス含有Al合金ろう材 2…平板
Claims (1)
- 【請求項1】 ろう材成分としてのAl、Siおよびフ
ラックス成分を含有するフラックス含有Al合金ろう材
であって、 前記ろう材成分中のSi含有量が3〜15wt%であり、 前記フラックス成分が、KFおよびAlF3 と、LiF
またはCsFの少なくとも一方とを含み、KFおよびA
lF3 の合計量とLiFおよびCsFの合計量とが重量
比で98.5:1.5〜82:18の範囲で配合された
弗化物系フラックスであり、 前記ろう材成分と前記フラックス成分とが重量比で9
9.9:0.1〜70:30の割合で配合され、 かつ密度が理論値の90%以上であることを特徴とする
フラックス含有Al合金ろう材。
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|---|---|---|---|
| JP13332393A JPH06344179A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | フラックス含有Al合金ろう材 |
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| JP13332393A JPH06344179A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | フラックス含有Al合金ろう材 |
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ID=15102024
Family Applications (1)
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| JP13332393A Pending JPH06344179A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | フラックス含有Al合金ろう材 |
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| JP (1) | JPH06344179A (ja) |
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