JPH06346052A - 錫賦活ハフニア系蛍光体組成物及びx線増感紙 - Google Patents

錫賦活ハフニア系蛍光体組成物及びx線増感紙

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JPH06346052A
JPH06346052A JP10802194A JP10802194A JPH06346052A JP H06346052 A JPH06346052 A JP H06346052A JP 10802194 A JP10802194 A JP 10802194A JP 10802194 A JP10802194 A JP 10802194A JP H06346052 A JPH06346052 A JP H06346052A
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JP10802194A
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Philip S Bryan
スティーブン ブライアン フィリップ
Patrick Maddock Lambert
マドック ラムバート パトリック
Gregory S Jarrold
エス.ジャロルド グレゴリー
Christine M Towers
メイ タワーズ クリスティーン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 励起発光波長を短波長側へ任意にシフトさせ
ることができる蛍光体を提供する。 【構成】 本発明の蛍光体は以下の関係式を満たす。 (Hf1-z Zrz ):xSn yTi 上式中、xは0.0002〜0.05の範囲にあり、y
は0〜0.005の範囲にあり、そしてzは0〜0.5
の範囲にある。 【効果】 該蛍光体はX線増感紙として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線増感紙用の蛍光体
組成物に、またこうした蛍光体を利用したX線増感紙に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、患者に対するX線照射量を低
減させるために、ハロゲン化銀含有放射線写真用フィル
ムにはX線増感紙が組み合わされて用いられている。増
感紙は、典型的には支持体と蛍光体層とから成る。ハロ
ゲン化銀よりも効率良くX線を吸収する蛍光体層は、受
けたX線の画像パターンに対応する画像パターンで放射
線写真要素の隣接したハロゲン化銀乳剤層へより長波長
の輻射線を放射することができる。
【0003】蛍光体によるX線の吸収効率は、蛍光体結
晶の密度によってある程度は決まる。蛍光体の密度が高
いほど、軽量の組成物よりも効率的に輻射線を吸収す
る。ありふれた蛍光体組成物の一つであるガドリニウム
オキシスルフィド(Gd2 2S)の密度は7.3g/
cm3 である。密度がさらに高い有用な蛍光体ホスト化
合物を各種開発することが望まれている。というのも、
理論的には、このような蛍光体に対してはより薄い増感
紙を使用することができ、解像度の向上が得られるから
である。
【0004】このような比較的高密度の発光組成物がい
くつか知られている。例えば、チタン賦活酸化ハフニウ
ムの密度は9.7g/cm3 である。この種の蛍光体組
成物は米国特許出願第4,988,880号明細書に記
載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多くの
蛍光体には何らかの欠点があるため、代わりとなる別の
高密度蛍光体組成物に対するニーズが存在する。例え
ば、従来のTi賦活HfO 2 の発光中心は約475〜4
80nmにあるために、現在利用可能な青感性フィルム
や緑感性フィルムとはあまり調和しない。その結果、こ
のような場合では、スペクトルの近紫外領域及び青領域
の両方に対して固有感度を通常有するハロゲン化銀を、
電磁スペクトルの緑、赤及び/又は赤外部分に対して感
受性を示すように増感しなければならない。
【0006】このように、高密度及び高発光強度を示す
経済的な蛍光体に対するニーズが存在している。さら
に、現在利用可能な蛍光体とは異なる波長でピーク発光
を示すような蛍光体、とりわけ480nmよりも有意に
短い波長でピーク発光を示す組成物、に対するニーズが
存在している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光体は、以下
の関係式: (Hf1-z Zrz ):xSn yTi (上式中、xは0.0002〜0.075の範囲にあ
り、yは0〜0.005の範囲にあり、そしてzは0〜
0.5の範囲にある)を満たす素成分及び酸素から本質
的に成る。これらの範囲内にある組成を示す蛍光体を利
用することによって、その即発発光を410〜480n
mの間の実質的に任意の波長で起こさせるように調整す
ることができる。
【0008】その結果、本発明の蛍光体は、X線を吸収
して、より長波長のハロゲン化銀が固有感度を示す分光
領域内の電磁輻射線を放射することができる。
【0009】よって、これらの蛍光体はX線増感紙に有
用である。一般に増感紙は、上記の蛍光体と、X線及び
該蛍光体をX線で励起したときに放射される輻射線を透
過する有機バインダーとを含む層、並びに支持体を含
む。
【0010】チタンを含有しない本発明の錫賦活ハフニ
ア系組成物は、スペクトルの青領域(すなわち、410
〜415nm)を中心とした発光帯域を示す高密度
(9.7g/cm3 )のホスト蛍光体を提供する。この
ような波長領域に中心をもつ発光は、市販の臭化物/ヨ
ウ化物系フィルムでの使用によく調和する。錫賦活Hf
2 へ低濃度のチタンを添加することによってスペクト
ルの青領域(410〜415nm)での発光を緑領域
(475〜480nm)へシフトさせることもできる。
実際に、使用する錫とチタン賦活剤との比率を操作する
ことによって、蛍光体の発光波長を410〜480nm
の間で任意に調整することができる。この方法では、ハ
ロゲン化銀フィルムの分光感度と蛍光体の発光波長との
重なり部分を最大限にすることができる。
【0011】本発明によると、以下の関係式: (Hf1-z Zrz ):xSn yTi (I) (上式中、xは0.0002〜0.075の範囲にあ
り、yは0〜0.005の範囲にあり、そしてzは0〜
0.5の範囲にある)を満たす素成分及び酸素から本質
的に成る蛍光体組成物が提供される。これらの範囲内に
ある組成を示す蛍光体を利用することによって、その即
発発光を410〜480nmの間の実質的に任意の波長
で起こさせるように調整することができる。
【0012】ハフニウムとジルコニウムの比率は幅広く
変化させることができるが、ジルコニウム含有量をハフ
ニウム含有量よりも少なくすることが好ましい。本発明
の実施に際し、不純物としてのジルコニウムを除いて意
図的にジルコニウムを導入することなく、得られる範囲
で最も純度の高いハフニウムを使用してもよいが、本発
明の利点を実現するために高純度ハフニウムを使用する
という多大な出費を招く必要はない。換言すると、上記
式(I)において、zの適正範囲は1×10-5〜0.5
である。
【0013】本発明の組成物では、ハフニウムとジルコ
ニウムの比率は、以下の関係式を満たすことが好まし
い。 Hf1-z Zrz (II) 上式中、zは0〜0.5の範囲にある。本発明のハフニ
ア系蛍光体は以下の関係式を満たすものである。 D:xSn (III) 上式中、Dは上記のハフニウム及び/又はジルコニウム
であり、そしてxは0.0002〜0.075の範囲に
ある。より好ましくはxは0.0005〜0.025の
範囲にあり、また最も好ましくはxは0.0005〜
0.01の範囲にある。このようにハフニウム/ジルコ
ニウム系蛍光体の賦活剤として錫を導入することによっ
て、これらの蛍光体の即発発光波長は弱紫外ホスト発光
から410〜415nmへシフトする。
【0014】それゆえ、これらの蛍光体は、特定のハロ
ゲン化銀を利用する多くのX線増感紙に非常に有用であ
る。というのは、多くのハロゲン化銀が、スペクトルの
近紫外領域(300〜400nm)と青領域(400〜
450nm)の両方に固有感度を示すからである。
【0015】本発明の好ましい実施態様では、ハフニウ
ムジルコニウム酸化物系蛍光体を、錫と同様に少量のチ
タンによって賦活する。好ましくは、チタンを利用する
本発明の蛍光体は以下の関係式を満たすものである。 D:xSn yTi (IV) 上式中、Dは上記のハフニウム及び/又はジルコニウム
であり、またxも上記範囲にあり、そしてyは0〜0.
005の範囲にある。より好ましくは、yは0〜0.0
02の範囲にあり、また最も好ましくは、yは0〜0.
001の範囲にある。錫賦活剤の他にチタンを賦活剤と
して導入することによって、これら蛍光体の即発発光波
長をより長波長側へシフトさせることができる。
【0016】本発明の蛍光体を使用して増感紙を形成す
ることができる。増感紙は、粒状の蛍光体とその蛍光体
粒子用バインダーとを含有する蛍光体層を塗被した支持
体を含むことが典型的である。錫賦活(さらにはチタン
賦活)ハフニウムジルコニウム系蛍光体は、蛍光体層に
おいて、常用のいずれの粒径範囲及び分布で使用しても
よい。一般に、使用する蛍光体結晶の平均粒径が小さい
ほど、得られる解像度は増加する。好ましい平均粒径は
0.5μm〜40μmの範囲にあり、また1μm〜20
μmの範囲にあるとさらに好ましい。
【0017】本発明の増感紙は、像様パターンのX線を
吸収し、そして対応する画像パターンでスペクトルの青
領域波長の光を放出する。従って、この増感紙は、分光
増感されていないハロゲン化銀放射線写真要素と組み合
わせて使用することができる。しかしながら、この増感
紙の使用が、分光増感色素を含まないハロゲン化銀放射
線写真要素に限られることはない。
【0018】本発明の蛍光体の製造方法は重要ではな
く、蛍光体を製造するために通常採用されている方法や
技法のいずれでも適用可能である。
【0019】本発明の蛍光体組成物を製造するための好
ましい実施態様では、市販の錫源、ジルコニウム源、ハ
フニウム源及び必要に応じてチタン源を、固体として均
質に混合するかまたは共通溶剤に溶解した後、共沈させ
る。出発物質は、焼成時に金属及び酸素原子のみが残留
物として残存し、その他の化合物部分は熱分解されるか
そうでなければ焼成時にとばされるように選ばれる。
【0020】錫の好ましい出発物質はシュウ酸錫(Sn
2 4 )であり、一方でハフニウムの好ましい出発物
質はハフニウムオキシクロリド8水和物である。(適当
な出発物質の置換による)本発明の蛍光体組成物の形成
に有用なその他の代表的且つ例示的なハフニウム及びジ
ルコニウムの出発物質並びに例示的方法が、米国特許出
願第4,988,880号、同第4,988,881号
及び同第5,017,791号明細書に記載されてい
る。先にも述べたように、本発明の蛍光体の発光波長
は、錫賦活蛍光体ホストに少量のチタン賦活剤を焼成前
に配合することによって変更することができる。このよ
うな賦活は、錫賦活と同様に、常用のいずれの技法によ
っても行うことができる。有用な技法の例が、米国特許
出願第5,017,791号及び同第2,542,33
6号明細書、J.F. Sarver の「Preparation and Lumine
scent Properties of Ti-Activated Zirconia 」[113 J
ournalof the Electrochemical Soc'y., 124-28 (Feb.
1966)] 、並びにL.H. Brixnerの「Structural and Lumi
nescent Properties of the Ln2Hf2O7-Type Rare Earth
Hafnates」[19 Mat. Res. Bull., 143-49 (1984)] に
記載されている。
【0021】好ましくは、本発明の蛍光体は、融剤を利
用する技法によって調製される。融剤は、Li2 CO3
のようなリチウム塩であることができる。
【0022】本発明の蛍光体は、所望であれば、別の蛍
光体を配合することによって、特定用途に最適な特性を
有する増感紙を形成することができる。2層以上の蛍光
体含有層を含む増感紙構造において、1層以上の蛍光体
含有層に本発明の蛍光体を存在させることも可能であ
る。
【0023】蛍光体含有層へ構造凝集性を付与するに十
分なバインダーが存在する。バインダーは、蛍光増感紙
に従来より用いられているものと同じものであってもよ
い。このようなバインダーは、X線及び放射輻射線を透
過する有機ポリマーの中から一般に選ばれる。有機ポリ
マーの例として、ポリ(ビニルアルコール)のo−スル
ホベンズアルデヒドアセタールナトリウム、クロロスル
ホン化ポリ(エチレン)、ポリ(酸化アルキレン)及び
ビスフェノールカーボネートを含むコポリマーと高分子
ビスフェノールポリ(カーボネート)との混合物、水性
エタノール可溶性ナイロン、ポリ(アルキルアクリレー
ト及びメタクリレート)並びにアルキルアクリレート及
びメタクリレートとアクリル酸及びメタクリル酸とのコ
ポリマー、ポリ(ビニルブチリル)並びにポリ(ウレタ
ン)エラストマーが挙げられる。これらの及びその他の
有用なバインダーは、米国特許出願第2,502,52
9号、同第2,887,379号、同第3,617,2
85号、同第3,300,310号、同第3,300,
311号及び同第3,743,833号明細書、並びに
Research Disclosure[Vol. 154, F
eb. 1977, Item 15444及びVol. 182, Jun. 1979]に記載
されている。特に好ましい増感紙用バインダーはポリ
(ウレタン)である。
【0024】蛍光層を表面に塗被する支持体は、放射線
増感紙に通常用いられているものから選ぶことができ
る。増感紙に典型的に用いられている支持体材料の例と
して、酢酸セルロース(例、三酢酸セルロース)、ポリ
エステル(例、ポリエチレンテレフタレート)、ポリア
ミド、ポリイミド及びポリカーボネートのようなポリマ
ーのプラスチックフィルム;アルミホイルやアルミニウ
ム合金箔のような金属シート;普通の紙;バライタ紙;
樹脂塗被紙;二酸化チタン等のような顔料を含む紙;並
びにポリ(ビニルアルコール)でサイジングした紙、等
が挙げられる。支持体はポリマーフィルムであることが
最も普通である。画像の鮮鋭性を最高レベルにするため
には、支持体を黒色にするか、或いは透明なものを黒色
の裏地を有するカセットの中で照射されるように取り付
ける。スピードをできるだけ高めるためには、白色の支
持体、例えばチタニアや硫酸バリウムを配合または塗布
した支持体を使用する。スピードと鮮鋭性とのバランス
がとれた特に好ましい反射性支持体は、米国特許出願第
4,912,333号明細書に記載されているような反
射性マイクロレンズレットを含有する支持体である。
【0025】上記の特徴に適合する常用のいずれの増感
紙の特徴、例えばオーバーコート、下塗層、等でも、ま
たはその組合せでも、使用することができる。常用の放
射線写真要素及び増感紙の構成については、Resea
rch Disclosure[Vol. 184, Aug., 1979,
Item 18431]に記載されている。ResearchDi
sclosureはKenneth Mason Pu
blications社(Emsworth、Hamp
shire P010 7DD、英国)から出版されて
いる。
【0026】
【実施例】本発明は、以下の特別な実施例を参照すると
容易に理解できる。しかし、これらの実施例は例示目的
であって、これ以外に本発明の精神及び範囲から逸脱す
ることなく本発明を実施することは可能である。例え
ば、本発明は、実施例に記載した特定の実験条件、試薬
または化学量論比に制限されるものではない。
【0027】試料の評価法 各実施例で製造した蛍光体粉末の相対発光応答は、アル
ミニウム製貨幣地板(高さ2mm×直径24mm)の中
に蛍光体粉末を1g/cm2 の被覆量で充填し、次い
で、General Electric XRD 6
(商品名)X線発生器においてタングステンターゲット
X線源からのX線を貨幣地板に照射することによって測
定した。X線管は70kVp及び10mAで作動し、
1.00mmのAlフィルター及び0.5mmのCuフ
ィルターを具備した。発光応答は、500Vバイアスで
IP−28(商品名)光電子増倍管を用いて測定した。
光電子増倍管からの電圧は、Keithley(商品
名)高インピーダンス電位計で測定した(電圧は試料の
全光出力に比例する)。
【0028】発光スペクトルは、Princeton
Applied ResearchModel 142
2/01(商品名)増感線形ダイオードアレイ検出器を
結合したInstruments S.A.Model
HR 320(商品名)格子分光計を用いて得られ
た。データの獲得及び処理は、PrincetonAp
plied Research Model 1460
OMA III(商品名)光学マルチチャンネルアナ
ライザーによって制御した。検出器−分光写真器の組合
せの分光応答を補償するためにスペクトルを補正した。
試料は、上記のように貨幣地板の中に入れ、そしてXR
D 6(商品名)X線発生器において70kVp及び1
0mAで作動するタングステン−ターゲット、ベリリウ
ム−ウインドウ管からのX線を照射した。発光スペクト
ルを得るために用いたX線は濾過しなかった。
【0029】以下の実施例は、非融剤経路(実施例1〜
7)と融剤経路(実施例8〜14)によって調製された
Hf1-x Snx 2 における好ましい錫濃度を詳細に説
明するものである。
【0030】比較の実施例1は非賦活HfO2 の調製を
説明する。以下の実施例ではこれを基準として用いた。
【0031】実施例1 使用したハフニウム源は、Teledyne Wah
Chang Albany製の(1.9モル%のZrを
含有する)リアクターグレードスペシャル(R.G.
S.)のハフニウムオキシクロリド8水和物とした。類
似体のアンモニウムオクサラトジルコネート2水和物に
ついて記載されているRuss.J.のInorg.C
hem.(Vol.8、第1171頁等、1963年)
に従い、シュウ酸(Eastman Kodak社製、
試薬グレード)及び硝酸アンモニウム(Baker、試
薬グレード)とからアンモニウムオクサラトハフネート
2水和物(NH4 2 Hf(C2 4 3 2H2 Oを調
製した。
【0032】13.77グラムのアンモニウムオクサラ
トハフネート2水和物の試料を50mlのアルミナ製る
つぼに入れ、アルミナ製の蓋をし、そして高温箱型炉内
で1400℃で6時間焼成した。冷却した後、めのう乳
鉢と乳棒を用いて試料を粉砕した。焼成試料のX線粉末
回折パターンは、HfO2 の単斜晶形のみを示した。比
較するため、この試料の発光応答を、相対発光応答及び
積算相対発光強度の両方について任意に100とした。
図1に示した発光は、半値幅が約55nmであり、また
中心は275nmである。
【0033】実施例2〜7 実施例2〜7は、非融剤技法を用いて調製したHf1-x
Snx 2 における錫賦活の効果を例示する。この試料
は実施例1と同様に調製したが、但し0.1〜5.0モ
ル%の錫をSnC2 4 として添加した。
【0034】添加したSnC2 4 は以下のように調製
した。948.0gのSnCl2 (Eastman K
odak社製、試薬グレード)を1400mlの蒸留水
に溶解した後、3500mlの蒸留水に630.4gの
シュウ酸2水和物(Eastman Kodak社製、
試薬グレード)を含む70℃の溶液へ激しく攪拌しなが
ら加えた。沈殿物を沈降させ、その上澄み液をアスピレ
ーターで除去した。その沈殿物を5000mlの蒸留水
で洗浄し、そして減圧濾過にて集めた。次いで、集めた
物質を100℃で5時間乾燥させた。SnC2 4 を表
1に示したように添加してガラス乳鉢と乳棒で手で粉砕
することによって(NH4 2 Hf(C 2 4 3 ・2
2 Oと混合した後、実施例1に記載したように焼成し
た。錫で活性化された試料の発光スペクトルは、約41
2nmを中心とした幅広いピーク(半値幅130nm)
によって特徴付けられる(例えば、図2に例示されてい
る実施例3を参照されたい)。これにより、錫賦活剤の
添加によってHfO2 の発光が可視スペクトルの青領域
へどのようにシフトしたかが例示される。錫賦活物質か
らの発光は、増感されていないハロゲン化銀乳剤の固有
吸収によく調和し、また増感紙バインダーによる吸収の
ために著しく減衰することがない。実施例1〜7の相対
発光応答を以下の表1に記載する。
【0035】
【表1】
【0036】上記の実施例は、本発明に従い少量の錫賦
活剤を導入することによってどのように相対発光強度が
増大するかを例示している。
【0037】実施例8 実施例8は錫賦活剤を含有せず、また融剤経路の錫賦活
HfO2 の対照として役立つ。この配合物はチタン賦活
HfO2 を最適化するための添加物を含む。
【0038】以下の実施例で用いたジルコニウム及びハ
フニウムのオキシクロリド源は、Teledyne W
ah Chang Albany製のR.G.S.種で
ある。水和ハフニア前駆体(1モル%のZrを含有)
は、ハフニウム及びジルコニウムのオキシクロリド溶液
(812.96gのHfOCl2 ・8H2 Oと4.78
gのZrOCl2 ・8H2 Oとを1940mlの蒸留水
中に含む)及び水酸化ナトリウム溶液(170.0g、
Eastman Kodak社製、ACS試薬グレード
を1940mlの蒸留水中に含む)を、激しく攪拌され
た8000mlの蒸留水へ同時に加えることによって調
製した。得られたゼラチン状物質を減圧濾過にて集め、
そしてロータリーエバポレーターによって100℃で1
5時間乾燥させた。乾燥後の物質を毎回9.2リットル
の蒸留水を用いて3回洗浄し、そして50℃で60時間
乾燥させた。その後、その物質を1/2インチジルコニ
ア媒体によって3時間ボールミル粉砕した。
【0039】6.3gの水和ハフニア源を、12モル%
のLi2 CO3 (0.235g;Aldrich、9
9.997%)と、15モル%のK2 SO4 (0.69
28g;Mallinckrodt、試薬グレード)
と、1.5モル%のGeO2 (0.0415g;Alf
a、超高純度グレード)と、0.0067モル%のIn
23 と混合した。その混合物を、めのう乳鉢及び乳棒
で粉砕し、10mlのアルミナ製るつぼに入れ、アルミ
ナ製の蓋をし、そして管状炉内で1000℃で2.5時
間焼成した。そのインゴットを回収し、150mlの蒸
留水で1時間洗浄し、減圧濾過にて集め、そして乾燥さ
せた。次いで、その装填物を10mlのるつぼへ戻し、
アルミナ製の蓋をし、そして1200℃で1.5時間焼
成した。
【0040】得られた蛍光体の発光スペクトルは実施例
1のものと類似したが、350〜550nmに幅広い弱
い発光ピークが加わった。この試料の相対発光応答は4
07であった。X線粉末回折パターンは、Li2 HfO
3 と同定される少量の相の存在を示唆した。Li2 Hf
3 :Snは周知のX線蛍光体であるため(米国特許出
願第4,988,881号明細書)、それが全体の発光
応答に寄与することがありうる。従って、試料を80m
lの6M塩酸で洗浄してLi2 HfO3 相を除去した。
酸洗浄後に、発光スペクトルに有意な変化は認められな
かった。洗浄後の試料の相対発光応答(実施例1の応答
を100とした)は307であった。
【0041】実施例9〜14 実施例9〜14は、実施例8に記載したように調製した
が、但し0.1〜5.0モル%の錫をSnC2 4 (A
ESAR、試薬グレード)として添加した。SnC2
4 を、表2に示したように添加し、そしてめのう乳鉢及
び乳棒で手で摩砕することによって実施例8に記載した
試薬と混合し、その後同様に焼成して洗浄した。洗浄前
の試料とHCl洗浄後の試料のどちらの発光スペクトル
も実施例2〜7のスペクトルと非常に類似したが、ピー
ク発光は約410〜412nmで起こった。ここでもま
た、ドープされていないHfO2 の紫外部発光が錫の添
加によってどのように可視スペクトルの青領域へシフト
するかが示されている。融剤系の使用は、全体発光応答
を実施例1〜8で観測されたそれよりも増加させたこと
が示されている。実施例8〜14の相対発光応答を表2
に記載する。
【0042】
【表2】
【0043】上記実施例は、HfO2 の全体発光応答が
錫の添加によって増加したことを示している。
【0044】実施例15 実施例15は、錫賦活HfO2 を含む増感紙を例示す
る。50グラムのHf1- x SnO2 を実施例12に従い
調製したが、但し6M HClによる洗浄は行わなかっ
た。得られた試料の相対発光応答は1714であった。
【0045】その蛍光体を、塩化メチレン/メタノール
混合物に13%のPermuthane(商品名)ポリ
ウレタンを含む溶液と混合し、21重量部の蛍光体と1
重量部のバインダーとを含む分散液を調製した。この分
散液を、青味がかった透明なポリエチレンテレフタレー
ト製フィルム支持体上に塗被し、約2.8g/dm2
蛍光体を含むコーティングを得た。このコーティングの
相対発光応答は350であった。
【0046】以下の実施例では錫賦活HfO2 の発光に
及ぼすチタンの効果を例示する。実施例16 この実施例の手順は実施例8と同様としたが、但し0.
0016gのTiO2(0.075モル%;Aldri
ch製、99.99%)を添加し、最終生成物のHCl
による洗浄は行わなかった。この試料の発光スペクトル
は、480nmを中心とした半値幅106nmの幅広い
ピークを特徴とした。この試料の相対発光応答は226
8であった。6M HCl洗浄後、この応答は2321
に増加した。発光スペクトルの変化は認められなかっ
た。
【0047】実施例17〜21 これらの実施例における手順は実施例16と同様とした
が、但し0.1、0.3、0.5、1.0及び2.0モ
ル%の錫をSnC2 4 (AESAR、試薬グレード)
として添加した。相対発光応答と分光特性を以下の表3
に記載する。
【0048】
【表3】
【0049】未洗浄及び洗浄済のどちらの試料もその発
光スペクトルの形状及び位置は非常に類似した。上記実
施例は、約480nmで起こるチタン賦活HfO2 のピ
ーク発光が錫の添加によって青側へシフト(すなわち、
短波長側へシフト)されうることを例示している。最大
シフトはx=0.005で実現していることに着目され
たい。錫をさらに添加しても全体発光応答を低減させる
にすぎない。中間の錫濃度において、発光応答の低減
は、青側へシフトした発光とフィルム感度との予想され
る分光調和の増大によって補償される。
【0050】実施例22〜26 以下の実施例は、0.01モル%のTiを含有するHf
2 試料に及ぼす錫の効果を示す。試料の調製は実施例
16〜21の調製法と同様とした。試料のHClによる
洗浄は行わなかった。相対発光応答を以下の表4に示
す。
【0051】
【表4】
【0052】実施例27〜29 実施例27〜29は、0.03モル%のTiを含有する
HfO2 試料に及ぼす錫の効果を示す。試料の調製は実
施例16〜21の調製法と同様とした。試料のHClに
よる洗浄は行わなかった。相対発光応答を以下の表5に
示す。
【0053】
【表5】
【0054】実施例30〜35 これらの実施例は、0.05モル%のTiを含有するH
fO2 試料に及ぼす錫の効果を示す。試料の調製は実施
例16〜21の調製法と同様とした。試料のHClによ
る洗浄は行わなかった。相対発光応答を以下の表6に示
す。
【0055】
【表6】
【0056】実施例36〜41 これらの実施例は、0.05モル%のTiを含有するH
fO2 試料に及ぼす錫の効果を示す。試料の調製は実施
例16〜21の調製法と同様とした。試料のHClによ
る洗浄は行わなかった。相対発光応答を以下の表7に示
す。
【0057】
【表7】
【0058】実施例42〜43 これらの実施例は、0.0015モル%及び0.003
モル%のTiを含有するHfO2 試料に及ぼす0.5モ
ル%の錫の効果を示す。試料の調製は実施例16〜21
の調製法と同様とした。試料のHClによる洗浄は行わ
なかった。相対発光応答を、同じ錫濃度を示す前記実施
例と一緒に以下の表8に示す。
【0059】
【表8】
【0060】分光シフトは、チタン濃度が低い蛍光体ほ
ど強くなった。
【0061】
【発明の効果】本発明の少なくとも一部の実施態様の有
利な特徴は、比較的高密度であり、しかも所望の波長領
域で比較的強い発光応答を示す蛍光体及び即発発光パネ
ルが提供されることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】X線で励起した非賦活ハフニアの即発発光スペ
クトルを示すグラフである。
【図2】X線で励起した本発明の錫賦活ハフニア系組成
物の即発発光スペクトルを示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレゴリー エス.ジャロルド アメリカ合衆国,ニューヨーク 14467, ヘンリエッタ,ベミス ウェイ 28 (72)発明者 クリスティーン メイ タワーズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14622, ロチェスター,ブリーズウェイ ドライブ 136

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の関係式を満たす素成分及び酸素か
    ら本質的に成る蛍光体: (Hf1-z Zrz ):xSn yTi 上式中、 xは0.0002〜0.05の範囲にあり、 yは0〜0.005の範囲にあり、そして zは0〜0.5の範囲にある。
  2. 【請求項2】 支持体;並びにX線及びX線による励起
    時に放射される輻射線に対して透明な有機バインダー
    と、X線を吸収してより長波長の電磁輻射線を放射でき
    る蛍光体とを含む層;を含んで成るX線増感紙であっ
    て、前記蛍光体が以下の関係式: (Hf1-z Zrz ):xSn yTi (上式中、 xは0.0002〜0.05の範囲にあり、 yは0〜0.005の範囲にあり、そして zは0〜0.5の範囲にある)を満たす複合成分及び酸
    素を含む前記X線増感紙。
JP10802194A 1993-05-24 1994-05-23 錫賦活ハフニア系蛍光体組成物及びx線増感紙 Pending JPH06346052A (ja)

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US6720793A 1993-05-24 1993-05-24
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