JPH06347433A - ガスセンサ - Google Patents
ガスセンサInfo
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- JPH06347433A JPH06347433A JP16040093A JP16040093A JPH06347433A JP H06347433 A JPH06347433 A JP H06347433A JP 16040093 A JP16040093 A JP 16040093A JP 16040093 A JP16040093 A JP 16040093A JP H06347433 A JPH06347433 A JP H06347433A
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- film
- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガスセンサの微細化のために、付着力が高
く、直接ワイヤボンディングが可能で、劣化の少ない薄
膜電極を提供する。 【構成】 Ti,Zr,Cr,Mo,Niからなる群の
少なくとも一員の物質から下地膜20,白金を主成分と
する中間膜22と、金を主成分とする上地膜24とを積
層し、下地膜20で絶縁膜6との付着力を確保し、中間
膜22で上地膜24と下地膜20との密着性を得るとと
もに、上地膜24への下地膜20の材料の拡散を防止す
る。
く、直接ワイヤボンディングが可能で、劣化の少ない薄
膜電極を提供する。 【構成】 Ti,Zr,Cr,Mo,Niからなる群の
少なくとも一員の物質から下地膜20,白金を主成分と
する中間膜22と、金を主成分とする上地膜24とを積
層し、下地膜20で絶縁膜6との付着力を確保し、中間
膜22で上地膜24と下地膜20との密着性を得るとと
もに、上地膜24への下地膜20の材料の拡散を防止す
る。
Description
【0001】
【発明の利用分野】この発明はガスセンサの薄膜電極に
関し、特に基板や絶縁膜との付着力の向上に関する。
関し、特に基板や絶縁膜との付着力の向上に関する。
【0002】
【従来技術】ガスセンサの微細化のためには、薄膜電極
を用いる必要がある。電極の微細化のために薄膜を用い
ることが不可欠で、かつ厚膜電極ではガスセンサの厚さ
が増加する。さらに基板の大形化を避けるために、薄膜
電極は直接ワイヤボンディングパッドとして用い得るこ
とが好ましい。電極材料として好ましいものはAuであ
るが、Auは基板との付着力が不足し、薄膜金電極では
ワイヤボンディングができない。
を用いる必要がある。電極の微細化のために薄膜を用い
ることが不可欠で、かつ厚膜電極ではガスセンサの厚さ
が増加する。さらに基板の大形化を避けるために、薄膜
電極は直接ワイヤボンディングパッドとして用い得るこ
とが好ましい。電極材料として好ましいものはAuであ
るが、Auは基板との付着力が不足し、薄膜金電極では
ワイヤボンディングができない。
【0003】ガスセンサの電極について特公平4−13
01号公報は、薄膜Moの下地膜上にPtの薄膜電極を
形成することを提案している。しかしながらこの電極
は、シリコン基板に設けた空洞部上のシリカフィルムに
設けられ、電極の根元はシリコン基板の上に引き出され
てバンプ材料を積層され、ここにリードフレームがボン
ディングされている。Pt膜上にバンプ材料を積層する
場合、リード線とのボンディング性能が低いPtでも問
題はない。しかしPt電極では、直接ワイヤボンディン
グするのが困難である。
01号公報は、薄膜Moの下地膜上にPtの薄膜電極を
形成することを提案している。しかしながらこの電極
は、シリコン基板に設けた空洞部上のシリカフィルムに
設けられ、電極の根元はシリコン基板の上に引き出され
てバンプ材料を積層され、ここにリードフレームがボン
ディングされている。Pt膜上にバンプ材料を積層する
場合、リード線とのボンディング性能が低いPtでも問
題はない。しかしPt電極では、直接ワイヤボンディン
グするのが困難である。
【0004】
【発明の課題】この発明の課題はガスセンサの微細化の
ために、 1) 基板や絶縁膜との付着力が高く、 2) 直接ワイヤボンディングが可能で、 3) 劣化の少ない薄膜電極を提供することにある(請求
項1,2)。
ために、 1) 基板や絶縁膜との付着力が高く、 2) 直接ワイヤボンディングが可能で、 3) 劣化の少ない薄膜電極を提供することにある(請求
項1,2)。
【0005】請求項3の発明の課題は上記に加えて、 4) 基板への熱損失を抑え、 5) パルス駆動に適したガスセンサを提供することにあ
る。
る。
【0006】
【発明の構成】この発明のガスセンサは、絶縁基板上
に、ヒータ膜と金属酸化物半導体膜と電極膜を設けたガ
スセンサにおいて、前記電極膜は、Ti,Zr,Cr,
Mo,Niからなる群の少なくとも一員の物質からなる
下地膜と、下地膜上に積層したPtを主成分とする中間
膜と、中間膜上に積層したAuを主成分とする上地膜と
の3層からなり、かつ下地膜の膜厚を0.03〜0.30
μm,中間膜の膜厚を0.05〜0.30μm,上地膜の
膜厚を0.05〜0.30μmとしたことを特徴とする。
に、ヒータ膜と金属酸化物半導体膜と電極膜を設けたガ
スセンサにおいて、前記電極膜は、Ti,Zr,Cr,
Mo,Niからなる群の少なくとも一員の物質からなる
下地膜と、下地膜上に積層したPtを主成分とする中間
膜と、中間膜上に積層したAuを主成分とする上地膜と
の3層からなり、かつ下地膜の膜厚を0.03〜0.30
μm,中間膜の膜厚を0.05〜0.30μm,上地膜の
膜厚を0.05〜0.30μmとしたことを特徴とする。
【0007】ここに下地膜の存在形態は、金属もしくは
金属が部分的に酸化されたものである。中間膜はPtを
主成分とすれば良く、例えばPt−Rh等の合金でも良
く、Pt含有量は60wt%以上が好ましい。金を主成
分とする上地膜はAu−Pd等の合金でも良く、好まし
くはAu含有量を60wt%以上とする。下地膜の膜厚
は0.03〜0.30μmとし、これ未満では基板との付
着力が低くなり、この範囲を越えると電極からの熱損失
が大きくなる。中間膜の膜厚は0.05〜0.30μmと
し、これ未満では上地膜への下地膜成分の拡散を防止す
ることが困難となり、この範囲を越えると電極からの熱
損失が大きくなる。また上地膜の膜厚は0.05〜0.3
0μmとし、これ未満ではリード線の付着力が低くな
り、この範囲を越えると電極からの熱損失が大きくな
る。
金属が部分的に酸化されたものである。中間膜はPtを
主成分とすれば良く、例えばPt−Rh等の合金でも良
く、Pt含有量は60wt%以上が好ましい。金を主成
分とする上地膜はAu−Pd等の合金でも良く、好まし
くはAu含有量を60wt%以上とする。下地膜の膜厚
は0.03〜0.30μmとし、これ未満では基板との付
着力が低くなり、この範囲を越えると電極からの熱損失
が大きくなる。中間膜の膜厚は0.05〜0.30μmと
し、これ未満では上地膜への下地膜成分の拡散を防止す
ることが困難となり、この範囲を越えると電極からの熱
損失が大きくなる。また上地膜の膜厚は0.05〜0.3
0μmとし、これ未満ではリード線の付着力が低くな
り、この範囲を越えると電極からの熱損失が大きくな
る。
【0008】この発明の薄膜電極は基板との密着性が高
く、バンプ材料を積層しなくても、そのままボンディン
グパッドとして用いることができる。
く、バンプ材料を積層しなくても、そのままボンディン
グパッドとして用いることができる。
【0009】ガスセンサの形状は任意で、例えば特公平
4−1301号公報の形状を用いても良い。またアルミ
ナ基板上に、絶縁ガラスを介してヒータ膜と絶縁膜,電
極膜,金属酸化物半導体膜を積層したもの(特開平4−
80647号公報)でも良い。しかし好ましくは、熱伝
導率が小さな材料を用い、薄くかつ面積の小さな基板を
用いる。好ましくは基板の材質をシリカまたはジルコニ
アからなる群の少なくとも一員の物質とし、その厚さを
50〜300μm、幅と長さをそれぞれ0.2〜0.8m
mとする。
4−1301号公報の形状を用いても良い。またアルミ
ナ基板上に、絶縁ガラスを介してヒータ膜と絶縁膜,電
極膜,金属酸化物半導体膜を積層したもの(特開平4−
80647号公報)でも良い。しかし好ましくは、熱伝
導率が小さな材料を用い、薄くかつ面積の小さな基板を
用いる。好ましくは基板の材質をシリカまたはジルコニ
アからなる群の少なくとも一員の物質とし、その厚さを
50〜300μm、幅と長さをそれぞれ0.2〜0.8m
mとする。
【0010】
【発明の作用】この発明の薄膜電極は、基板や絶縁膜と
の密着性が高い。これは下地膜が基板や絶縁膜のセラミ
ックとの密着性に優れ、Ptを主成分とする中間膜が金
を主成分とする上地膜と下地膜との双方の密着性に優れ
るからである。次に下地膜の材質のTiやZr等は、金
属酸化物半導体膜中に拡散すると、その特性を変化させ
る。ここで中間にPtを主成分とする膜を設けると、下
地膜材料の上地膜への拡散をブロックすることができ
る。そして上地膜への拡散をブロックすれば、金属酸化
物半導体膜への拡散も防止できる。
の密着性が高い。これは下地膜が基板や絶縁膜のセラミ
ックとの密着性に優れ、Ptを主成分とする中間膜が金
を主成分とする上地膜と下地膜との双方の密着性に優れ
るからである。次に下地膜の材質のTiやZr等は、金
属酸化物半導体膜中に拡散すると、その特性を変化させ
る。ここで中間にPtを主成分とする膜を設けると、下
地膜材料の上地膜への拡散をブロックすることができ
る。そして上地膜への拡散をブロックすれば、金属酸化
物半導体膜への拡散も防止できる。
【0011】この発明の電極は基板や絶縁膜への密着性
が高いので、センサをパルス加熱(パルス駆動)し、熱
応力をパルス駆動の毎に加えても、基板や絶縁膜から剥
離しない。また基板との密着性が高いので、特にバンプ
材料を積層しないでも、そのままワイヤボンディングが
できる。このため薄膜プロセスのみで電極を形成でき、
かつ小さなボンディングパッドを用いて基板を小形化で
きる。電極は薄膜プロセスを用いるので微細化が容易
で、このこともセンサの小形化に寄与する。
が高いので、センサをパルス加熱(パルス駆動)し、熱
応力をパルス駆動の毎に加えても、基板や絶縁膜から剥
離しない。また基板との密着性が高いので、特にバンプ
材料を積層しないでも、そのままワイヤボンディングが
できる。このため薄膜プロセスのみで電極を形成でき、
かつ小さなボンディングパッドを用いて基板を小形化で
きる。電極は薄膜プロセスを用いるので微細化が容易
で、このこともセンサの小形化に寄与する。
【0012】請求項3の発明は、消費電力の減少を目的
とする。ガスセンサをパルス駆動する場合、消費電力は
基板への放熱で定まる。そして基板への放熱量を定める
ものは、基板の熱伝導度と厚さの2つである。例えば厚
さ100μmで1mm×1mmの基板に薄膜ヒータを形
成し、ヒータ膜上に絶縁膜と一対の電極とSnO2薄膜
とを形成する。そしてヒータ膜に1パルス4mJでパル
ス幅が8msecの加熱パルスを加えて、金属酸化物半
導体膜の最高加熱温度を測定した。最高加熱温度は、結
晶質のSiO2基板で約470℃、ZrO2基板で約45
0℃となった。これに対してAl2O3基板では、最高温
度は約280℃となった。280℃の最高加熱温度では
ガスセンサは動作しないが、450℃の最高加熱温度で
はCOや水素,アルコールあるいはH2Sやアンモニ
ア、もしくはイソブタン等を検出できる。
とする。ガスセンサをパルス駆動する場合、消費電力は
基板への放熱で定まる。そして基板への放熱量を定める
ものは、基板の熱伝導度と厚さの2つである。例えば厚
さ100μmで1mm×1mmの基板に薄膜ヒータを形
成し、ヒータ膜上に絶縁膜と一対の電極とSnO2薄膜
とを形成する。そしてヒータ膜に1パルス4mJでパル
ス幅が8msecの加熱パルスを加えて、金属酸化物半
導体膜の最高加熱温度を測定した。最高加熱温度は、結
晶質のSiO2基板で約470℃、ZrO2基板で約45
0℃となった。これに対してAl2O3基板では、最高温
度は約280℃となった。280℃の最高加熱温度では
ガスセンサは動作しないが、450℃の最高加熱温度で
はCOや水素,アルコールあるいはH2Sやアンモニ
ア、もしくはイソブタン等を検出できる。
【0013】SiO2やZrO2で450℃程度の加熱温
度が得られ、Al2O3では280℃程度の加熱温度しか
得られないのは、熱伝導率の差に起因する。例えば室温
での熱伝導率は、SiO2が0.017J/sec・cm
・deg,ZrO2が0.05J/sec・cm・deg
であるのに対して、Al2O3では0.3J/sec・c
m・degである。
度が得られ、Al2O3では280℃程度の加熱温度しか
得られないのは、熱伝導率の差に起因する。例えば室温
での熱伝導率は、SiO2が0.017J/sec・cm
・deg,ZrO2が0.05J/sec・cm・deg
であるのに対して、Al2O3では0.3J/sec・c
m・degである。
【0014】基板の厚さは、パルス駆動の場合、センサ
の消費電力に決定的な役割を果たす。センサを連続加熱
すると基板の温度は定常値に達し、基板での熱吸収では
なく、基板からの放熱が問題となる。このため基板の厚
さが変わっても、基板端面からの放熱面積が変わるだけ
で、消費電力への影響は小さい。そして従来技術では厚
さ1mm程度の厚い基板が用いられる。しかしながらパ
ルス加熱の場合、パルス加熱とパルス加熱との間では基
板温度は室温程度まで低下する。このためパルス加熱時
の基板の吸熱が問題となる。そして実験によると、消費
電力は基板の厚さの−1乗あるいは−0.5乗に比例し
た。消費電力が基板の厚さの−1乗に比例するのは基板
内での温度分布が直線的である場合で、これはパルス加
熱時間が長い場合に対応する。また基板の厚さの−0.
5乗に比例するのは温度分布がガウス分布に近い場合
で、これはパルス幅が短い場合に対応する。いずれにし
ても基板の厚さを減少させることにより、消費電力は著
しく減少する。
の消費電力に決定的な役割を果たす。センサを連続加熱
すると基板の温度は定常値に達し、基板での熱吸収では
なく、基板からの放熱が問題となる。このため基板の厚
さが変わっても、基板端面からの放熱面積が変わるだけ
で、消費電力への影響は小さい。そして従来技術では厚
さ1mm程度の厚い基板が用いられる。しかしながらパ
ルス加熱の場合、パルス加熱とパルス加熱との間では基
板温度は室温程度まで低下する。このためパルス加熱時
の基板の吸熱が問題となる。そして実験によると、消費
電力は基板の厚さの−1乗あるいは−0.5乗に比例し
た。消費電力が基板の厚さの−1乗に比例するのは基板
内での温度分布が直線的である場合で、これはパルス加
熱時間が長い場合に対応する。また基板の厚さの−0.
5乗に比例するのは温度分布がガウス分布に近い場合
で、これはパルス幅が短い場合に対応する。いずれにし
ても基板の厚さを減少させることにより、消費電力は著
しく減少する。
【0015】発明者は、実用上可能な基板の厚さの下限
を検討した。そして一般に50μm未満の厚さでは薄板
基板が得られないことを確認した。このため基板の厚さ
を50μm以上とすることが好ましく、消費電力の節減
のため基板の厚さを好ましくは300μm以下、より好
ましくは200μm以下とする。
を検討した。そして一般に50μm未満の厚さでは薄板
基板が得られないことを確認した。このため基板の厚さ
を50μm以上とすることが好ましく、消費電力の節減
のため基板の厚さを好ましくは300μm以下、より好
ましくは200μm以下とする。
【0016】好ましい基板の種類は、SiO2,ZrO
2,MgO・SiO2,2MgO・SiO2,あるいはT
iO2であり、これらはいずれも熱伝導率が低く、しか
も薄板に加工することが可能な材料である。これらの内
で最も好ましい基板材料は、熱伝導率が低いSiO2で
あり、結晶質のSiO2でもガラス質のSiO2でも良
い。次に好ましい材料は、熱伝導率がやや大きいが、強
度と加工性とに優れたZrO2である。これに対してM
gO・SiO2や2MgO・SiO2は、熱伝導率は小さ
いが、加工性が低く、塩基性のMg元素を含み金属酸化
物半導体膜と固相反応をする可能性がある点で劣ってい
る。またTiO2は加工性と安定性とに優れているが、
熱伝導率が大きい。
2,MgO・SiO2,2MgO・SiO2,あるいはT
iO2であり、これらはいずれも熱伝導率が低く、しか
も薄板に加工することが可能な材料である。これらの内
で最も好ましい基板材料は、熱伝導率が低いSiO2で
あり、結晶質のSiO2でもガラス質のSiO2でも良
い。次に好ましい材料は、熱伝導率がやや大きいが、強
度と加工性とに優れたZrO2である。これに対してM
gO・SiO2や2MgO・SiO2は、熱伝導率は小さ
いが、加工性が低く、塩基性のMg元素を含み金属酸化
物半導体膜と固相反応をする可能性がある点で劣ってい
る。またTiO2は加工性と安定性とに優れているが、
熱伝導率が大きい。
【0017】前記の例では、1mm2の基板を用いて、
4mWの消費電力でガスセンサを駆動できることを示し
た。即ち4mJの加熱パルスを毎秒1回加えれば、消費
電力は4mJとなる。ヒータ膜をさらに微細化すると、
1mWあるいはそれ以下の消費電力となる。これは、前
記の特公平4−1301号公報でのガスセンサとほぼ同
じ消費電力である。即ち請求項3の発明では、空洞部上
に形成した厚さ1μm程度のSiO2フィルム上にガス
センサを形成しないでも、これに匹敵する消費電力のセ
ンサが得られる。
4mWの消費電力でガスセンサを駆動できることを示し
た。即ち4mJの加熱パルスを毎秒1回加えれば、消費
電力は4mJとなる。ヒータ膜をさらに微細化すると、
1mWあるいはそれ以下の消費電力となる。これは、前
記の特公平4−1301号公報でのガスセンサとほぼ同
じ消費電力である。即ち請求項3の発明では、空洞部上
に形成した厚さ1μm程度のSiO2フィルム上にガス
センサを形成しないでも、これに匹敵する消費電力のセ
ンサが得られる。
【0018】
【0019】
【ガスセンサの構造】図1〜図4に、実施例を示す。図
1において,2はシリカ(SiO2),ジルコニア(Z
rO2),チタニア(TiO2),ステアタイト(MgO
・SiO2),フォルステライト(2MgO・SiO2)
のいずれかからなる基板で、その厚さDは50μm以上
300μm以下とし、好ましくは50μm以上200μ
m以下とする。基板2の幅や長さLは好ましくは200
〜800μmとし、より好ましくは300〜600μm
とする。基板2をリード線により保持すると、ワイヤボ
ンディングパッドに50μm程度が必要になる。そこで
一対のボンディングパッドの幅が100μm程度とな
る。そして100μm幅の部分にヒータ膜を形成する
と、基板2の幅や長さLが200μmとなる。一方消費
電力は基板2の面積に比例して増加するので、幅や長さ
Lの上限は800μmとし、より好ましくは600μm
とする。100μm角の領域にヒータ膜等を設けると、
くしの歯状電極を用いた場合の最小線幅や最小ギャップ
幅が10μm程度となるので、これを避けるためにヒー
タ膜の幅や長さを200μm以上とすると、幅や長さL
は300μm以上となる。実施例では、基板2の厚さD
を100μmとし、幅や長さLをそれぞれ500μmと
した。
1において,2はシリカ(SiO2),ジルコニア(Z
rO2),チタニア(TiO2),ステアタイト(MgO
・SiO2),フォルステライト(2MgO・SiO2)
のいずれかからなる基板で、その厚さDは50μm以上
300μm以下とし、好ましくは50μm以上200μ
m以下とする。基板2の幅や長さLは好ましくは200
〜800μmとし、より好ましくは300〜600μm
とする。基板2をリード線により保持すると、ワイヤボ
ンディングパッドに50μm程度が必要になる。そこで
一対のボンディングパッドの幅が100μm程度とな
る。そして100μm幅の部分にヒータ膜を形成する
と、基板2の幅や長さLが200μmとなる。一方消費
電力は基板2の面積に比例して増加するので、幅や長さ
Lの上限は800μmとし、より好ましくは600μm
とする。100μm角の領域にヒータ膜等を設けると、
くしの歯状電極を用いた場合の最小線幅や最小ギャップ
幅が10μm程度となるので、これを避けるためにヒー
タ膜の幅や長さを200μm以上とすると、幅や長さL
は300μm以上となる。実施例では、基板2の厚さD
を100μmとし、幅や長さLをそれぞれ500μmと
した。
【0020】4はRuO2からなるヒータ膜で、これ以
外にPtヒータ膜やIrO2ヒータ膜等を用いても良
い。6は絶縁膜で、例えばSiO2膜やSiO膜を用
い、RuO2ヒータ膜4を雰囲気から遮断して安定性を
高め、ヒータ膜4上の金属酸化物半導体膜をヒータ膜4
から分離するために用いる。ヒータ膜4,絶縁膜6の配
置を図4に示す。
外にPtヒータ膜やIrO2ヒータ膜等を用いても良
い。6は絶縁膜で、例えばSiO2膜やSiO膜を用
い、RuO2ヒータ膜4を雰囲気から遮断して安定性を
高め、ヒータ膜4上の金属酸化物半導体膜をヒータ膜4
から分離するために用いる。ヒータ膜4,絶縁膜6の配
置を図4に示す。
【0021】8,8は一対のくしの歯状電極で、単なる
平行電極でも良いが、低抵抗のガスセンサを得るためく
しの歯状電極とした。10はSnO2膜等の金属酸化物
半導体で、厚さ1μm以下の薄膜、あるいは厚さ1〜3
0μm程度の薄膜として用いる。12はワイヤボンディ
ングパッド,14はリード線で、ここでは線径10〜3
0μmのAu線を用い、好ましくは線径15〜20μm
のAu線とする。リード線14の線径が小さいほど熱損
失が少なく、同時にボンディングが難しくなる。そこで
線引き加工の限界から線径の下限を10μmとし、ボン
ディング性能から下限を15μmとした。ボンディング
パッド12は実際には電極8の一部で、電極8,8の一
部をそのままパッド12とした。パッド12にはバンプ
材料を積層していない。リード線12は図示しないステ
ム等に溶接し、基板2を中空に保持する。なお基板2と
ヒータ膜4との間に、断熱ガラス膜(膜厚例えば10〜
20μm)を設けても良い。
平行電極でも良いが、低抵抗のガスセンサを得るためく
しの歯状電極とした。10はSnO2膜等の金属酸化物
半導体で、厚さ1μm以下の薄膜、あるいは厚さ1〜3
0μm程度の薄膜として用いる。12はワイヤボンディ
ングパッド,14はリード線で、ここでは線径10〜3
0μmのAu線を用い、好ましくは線径15〜20μm
のAu線とする。リード線14の線径が小さいほど熱損
失が少なく、同時にボンディングが難しくなる。そこで
線引き加工の限界から線径の下限を10μmとし、ボン
ディング性能から下限を15μmとした。ボンディング
パッド12は実際には電極8の一部で、電極8,8の一
部をそのままパッド12とした。パッド12にはバンプ
材料を積層していない。リード線12は図示しないステ
ム等に溶接し、基板2を中空に保持する。なお基板2と
ヒータ膜4との間に、断熱ガラス膜(膜厚例えば10〜
20μm)を設けても良い。
【0022】図2に、金属酸化物半導体膜10や絶縁膜
6を除いた、基板2の配置を示す。ヒータ膜4上に絶縁
膜6を配置し、この上部に一対のくしの歯状電極8,8
を設けて、金属酸化物半導体膜10の抵抗値を検出す
る。ヒータ膜4にも電極8と同じ材質のヒータ電極16
を接続し、図の左側のパッド12を共通パッドとする。
6を除いた、基板2の配置を示す。ヒータ膜4上に絶縁
膜6を配置し、この上部に一対のくしの歯状電極8,8
を設けて、金属酸化物半導体膜10の抵抗値を検出す
る。ヒータ膜4にも電極8と同じ材質のヒータ電極16
を接続し、図の左側のパッド12を共通パッドとする。
【0023】図3に、くしの歯状電極8の構成を示す。
この構成は、ヒータ電極16でも全く同じである。20
は下地膜で、絶縁膜6や基板2との密着性が高く、かつ
金属酸化物半導体膜10に拡散した場合の影響が少ない
金属膜や半金属膜を用いる。下地膜20の材質はTi,
Zr,Mo,Cr,Niのいずれかとし、膜厚は0.0
3〜0.30μmとする。これ未満では絶縁膜に対する
付着力が低くなり、この範囲を越えると電極からの熱損
失が大きくなる。22はPt主成分の中間膜で、Pt含
有量は60wt%以上とし、単味のPtの他にPt−R
h,Pt−Ir等も用いることができる。膜厚は0.0
5〜0.30μmとする。これ未満では上地膜への下地
膜成分の拡散を防止することが困難となり、この範囲を
越えると電極からの熱損失が大きくなる。24はAu主
成分の中間膜で、Au含有量は60wt%以上とし、単
味のAuの他にAu−Pd等の合金も用いることができ
る。膜厚は0.05〜0.30μmとする。これ未満では
リード線の付着力が低くなり、この範囲を越えると電極
からの熱損失が大きくなる。
この構成は、ヒータ電極16でも全く同じである。20
は下地膜で、絶縁膜6や基板2との密着性が高く、かつ
金属酸化物半導体膜10に拡散した場合の影響が少ない
金属膜や半金属膜を用いる。下地膜20の材質はTi,
Zr,Mo,Cr,Niのいずれかとし、膜厚は0.0
3〜0.30μmとする。これ未満では絶縁膜に対する
付着力が低くなり、この範囲を越えると電極からの熱損
失が大きくなる。22はPt主成分の中間膜で、Pt含
有量は60wt%以上とし、単味のPtの他にPt−R
h,Pt−Ir等も用いることができる。膜厚は0.0
5〜0.30μmとする。これ未満では上地膜への下地
膜成分の拡散を防止することが困難となり、この範囲を
越えると電極からの熱損失が大きくなる。24はAu主
成分の中間膜で、Au含有量は60wt%以上とし、単
味のAuの他にAu−Pd等の合金も用いることができ
る。膜厚は0.05〜0.30μmとする。これ未満では
リード線の付着力が低くなり、この範囲を越えると電極
からの熱損失が大きくなる。
【0024】
【センサの調整】基板2として、幅と長さLが各500
μmで厚さが100μmの、結晶質SiO2,SiO2ガ
ラス,ZrO2,2MgO・SiO2,MgO・SiO
2,TiO2,またはAl2O3を用いた。基板2上に、下
地膜20,中間膜22,上地膜24の順で電極材料をス
パッタリングし、ヒータ電極16を形成した。ついで厚
さ0.2μmのRuO2からなるヒータ膜4をスパッタリ
ングにより形成し、この上部に厚さ0.3μmのSiO2
絶縁膜6をスパッタリングで形成した。ヒータ膜4の面
積は300μm×300μmである。絶縁膜6上にくし
の歯状電極8,8をスパッタリングで形成し、最小線幅
と最小線間隔とをそれぞれ20μmとした。くしの歯状
電極8,8の下地膜20,中間膜22,上地膜24は、
スパッタリングで形成した。次に厚さ0.3μmのSn
O2膜10をスパッタリングにより形成した。電極8,
8,16の引出し部(50×50μm)をワイヤボンデ
ィングパッド12とし、線径18μmのAu線をワイヤ
ボンディングした。
μmで厚さが100μmの、結晶質SiO2,SiO2ガ
ラス,ZrO2,2MgO・SiO2,MgO・SiO
2,TiO2,またはAl2O3を用いた。基板2上に、下
地膜20,中間膜22,上地膜24の順で電極材料をス
パッタリングし、ヒータ電極16を形成した。ついで厚
さ0.2μmのRuO2からなるヒータ膜4をスパッタリ
ングにより形成し、この上部に厚さ0.3μmのSiO2
絶縁膜6をスパッタリングで形成した。ヒータ膜4の面
積は300μm×300μmである。絶縁膜6上にくし
の歯状電極8,8をスパッタリングで形成し、最小線幅
と最小線間隔とをそれぞれ20μmとした。くしの歯状
電極8,8の下地膜20,中間膜22,上地膜24は、
スパッタリングで形成した。次に厚さ0.3μmのSn
O2膜10をスパッタリングにより形成した。電極8,
8,16の引出し部(50×50μm)をワイヤボンデ
ィングパッド12とし、線径18μmのAu線をワイヤ
ボンディングした。
【0025】
【消費電力】300μm角のヒータ膜4では放射温度計
による温度測定ができないので、基板2を1mm角,厚
さを100μmとして、面積のみを4倍に相似変形した
センサを調製した。このセンサに、電力が4mJでパル
ス幅が8msecの加熱パルスを毎秒1回加え、放射温
度計で金属酸化物半導体膜10の最高温度を測定した。
最高加熱温度を表1に示す。
による温度測定ができないので、基板2を1mm角,厚
さを100μmとして、面積のみを4倍に相似変形した
センサを調製した。このセンサに、電力が4mJでパル
ス幅が8msecの加熱パルスを毎秒1回加え、放射温
度計で金属酸化物半導体膜10の最高温度を測定した。
最高加熱温度を表1に示す。
【0026】
【表1】 最高加熱温度 基板2 最高加熱温度(℃) 熱伝導率(25℃) (J/sec・cm・deg) 結晶質SiO2 471 0.017 SiO2ガラス 522 0.012 ZrO2 452 0.05 2MgO・SiO2 463 0.03 MgO・SiO2 458 0.025 TiO2 418 0.07 Al2O3 277 0.3 * 基板2は1mm×1mm角,厚さDは100μm,
ヒータ膜4は600μm×600μm。
ヒータ膜4は600μm×600μm。
【0027】表1から明らかなように、Al2O3基板で
は最高温度が280℃程度に過ぎず、これに対してTi
O2基板で420℃程度の最高温度が得られ、ZrO2や
SiO2,2MgO・SiO2,MgO・SiO2基板で
は450℃以上の加熱温度が得られる。次に基板の加工
性について検討すると、ZrO2は加工性が高く、基板
2を1辺200μm角にスクライブしても問題が生じな
かった。また結晶質SiO2やSiO2ガラスでは、基板
2を1辺300μm角にスクライブしても問題が生じな
かった。これに対して2MgO・SiO2やMgO・S
iO2は加工性が劣り、基板2を1辺300μm角にス
クライブすると、数%程度の頻度で割れや欠けが発生し
た。TiO2基板は最高加熱温度が420℃と他のもの
よりも30℃以上低く、これらのことを総合すると、最
も好ましい基板2の材質は結晶質SiO2あるいはSi
O2ガラスで、次にZrO2である。
は最高温度が280℃程度に過ぎず、これに対してTi
O2基板で420℃程度の最高温度が得られ、ZrO2や
SiO2,2MgO・SiO2,MgO・SiO2基板で
は450℃以上の加熱温度が得られる。次に基板の加工
性について検討すると、ZrO2は加工性が高く、基板
2を1辺200μm角にスクライブしても問題が生じな
かった。また結晶質SiO2やSiO2ガラスでは、基板
2を1辺300μm角にスクライブしても問題が生じな
かった。これに対して2MgO・SiO2やMgO・S
iO2は加工性が劣り、基板2を1辺300μm角にス
クライブすると、数%程度の頻度で割れや欠けが発生し
た。TiO2基板は最高加熱温度が420℃と他のもの
よりも30℃以上低く、これらのことを総合すると、最
も好ましい基板2の材質は結晶質SiO2あるいはSi
O2ガラスで、次にZrO2である。
【0028】基板2の厚さを150μm,100μm,
60μmの3種類とした他は、先の試験例と全く同様に
して最高加熱温度を測定した。結果を表2に示す。
60μmの3種類とした他は、先の試験例と全く同様に
して最高加熱温度を測定した。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】 基板の厚さ 基板 150μm 100μm 60μm 結晶質SiO2 396 471 531 ZrO2 412 452 503 Al2O3 203 277 …* * 60μm厚のAl2O3基板はカット不能であった。
【0030】表2から明らかなように、最高温度は基板
2の厚さを小さくするほど高くなる。熱伝導に関する数
値計算からは、基板2内での温度分布が直線状の場合基
板2の熱吸収は基板の厚さに比例し、基板2内での温度
分布がガウス型の場合熱吸収は厚さのルートに比例し
た。表2の結果がこれに一致しないのは、リード線14
からの熱伝導や基板2の表裏からの放射があるためと考
えられる。加工可能な基板2の厚さは、50μm程度
で、このことから基板2の厚さDの下限を50μmとし
た。また基板2の厚さDと共に消費電力が増加するの
で、厚さDの上限を300μmとし、好ましくは200
μmとした。
2の厚さを小さくするほど高くなる。熱伝導に関する数
値計算からは、基板2内での温度分布が直線状の場合基
板2の熱吸収は基板の厚さに比例し、基板2内での温度
分布がガウス型の場合熱吸収は厚さのルートに比例し
た。表2の結果がこれに一致しないのは、リード線14
からの熱伝導や基板2の表裏からの放射があるためと考
えられる。加工可能な基板2の厚さは、50μm程度
で、このことから基板2の厚さDの下限を50μmとし
た。また基板2の厚さDと共に消費電力が増加するの
で、厚さDの上限を300μmとし、好ましくは200
μmとした。
【0031】
【ガス感度】基板2の厚さDを100μmとし、幅や長
さLを各500μmとしたガスセンサを製造し、パルス
幅8msecで電力が1mJの加熱パルスを毎秒1回加
え、ガス感度を測定した。測定ガスは高温での検出が必
要なガスとしてイソブタン1000ppmを用い、低温
での検出が可能なガスとしてH2S3ppmを用いた。
イソブタン1000ppmの場合、パルス加熱の開始か
ら8msecの時点での抵抗値を検出し、H2Sの場合
6msecの時点での抵抗値を測定した。空気中の抵抗
値とガス中の抵抗値との比を感度として、結果を表3に
示す。
さLを各500μmとしたガスセンサを製造し、パルス
幅8msecで電力が1mJの加熱パルスを毎秒1回加
え、ガス感度を測定した。測定ガスは高温での検出が必
要なガスとしてイソブタン1000ppmを用い、低温
での検出が可能なガスとしてH2S3ppmを用いた。
イソブタン1000ppmの場合、パルス加熱の開始か
ら8msecの時点での抵抗値を検出し、H2Sの場合
6msecの時点での抵抗値を測定した。空気中の抵抗
値とガス中の抵抗値との比を感度として、結果を表3に
示す。
【0032】
【表3】 ガス感度 基板 イソブタン1000ppm H2S3ppm 結晶質SiO2 3.2 8.4 SiO2ガラス 3.5 9.0 ZrO2 3.1 7.6 Al2O3 感度無し 3.0
【0033】表3から明らかなように、結晶質SiO2
やSiO2ガラスあるいはZrO2を基板2の材料とすれ
ば、1mWの消費電力でもガスを検出することができ
る。SiO2やZrO2等の基板を用いた場合、空洞部上
に設けた厚さ1μm程度のSiO2フィルムを用いた場
合とほぼ同じ消費電力で、センサを駆動できる。これは
SiO2フィルムを基板とした場合、SiO2自体の熱伝
導率や熱容量が小さいにせよ、フィルムの根元側から基
板へと熱が流れるためであると考えられる。そして実施
例のガスセンサは、ヒータ膜4をさらに微細化すること
が可能で、消費電力をさらに小さくすることもできる。
なお実施例では、パルス加熱を行うことを示したが、セ
ンサの使用方法は任意で連続加熱でも良い。
やSiO2ガラスあるいはZrO2を基板2の材料とすれ
ば、1mWの消費電力でもガスを検出することができ
る。SiO2やZrO2等の基板を用いた場合、空洞部上
に設けた厚さ1μm程度のSiO2フィルムを用いた場
合とほぼ同じ消費電力で、センサを駆動できる。これは
SiO2フィルムを基板とした場合、SiO2自体の熱伝
導率や熱容量が小さいにせよ、フィルムの根元側から基
板へと熱が流れるためであると考えられる。そして実施
例のガスセンサは、ヒータ膜4をさらに微細化すること
が可能で、消費電力をさらに小さくすることもできる。
なお実施例では、パルス加熱を行うことを示したが、セ
ンサの使用方法は任意で連続加熱でも良い。
【0034】
【電極8,16の付着力】基板2や絶縁膜6への電極
8,16の付着力を調べるため、0.5mm×0.5mm
のZrO2基板2の全面に電極8を形成し(パターン無
しの全面電極)、600℃で1時間エージングし、ステ
ンレス板を半田付けで固定した。引張試験機を用いて毎
分10mmの速度でステンレス板を引っ張り、ステンレ
ス板の分離時の荷重を電極の付着力とした。
8,16の付着力を調べるため、0.5mm×0.5mm
のZrO2基板2の全面に電極8を形成し(パターン無
しの全面電極)、600℃で1時間エージングし、ステ
ンレス板を半田付けで固定した。引張試験機を用いて毎
分10mmの速度でステンレス板を引っ張り、ステンレ
ス板の分離時の荷重を電極の付着力とした。
【0035】一片0.5mmのZrO2基板2を用い、セ
ンサの調整の項で示した条件でセンサを製造し、線径1
8μmのAuリード線14を超音波圧着でワイヤボンデ
ィングした。ボンディング条件は、超音波エネルギーレ
ベル:2.0W,荷重10g,基板加熱温度150℃で
ある。またボンディングパッド12は50μm×50μ
mである。リード線14の1本当たりのボンディング強
度を測定した。引張試験機やリード線14のボンディン
グ強度を表4に示す。
ンサの調整の項で示した条件でセンサを製造し、線径1
8μmのAuリード線14を超音波圧着でワイヤボンデ
ィングした。ボンディング条件は、超音波エネルギーレ
ベル:2.0W,荷重10g,基板加熱温度150℃で
ある。またボンディングパッド12は50μm×50μ
mである。リード線14の1本当たりのボンディング強
度を測定した。引張試験機やリード線14のボンディン
グ強度を表4に示す。
【0036】
【表4】 電 極 付 着 力 電極構成(μm) 引張試験機で リード線14試料番号 下地膜 中間膜 上地膜 の付着力(Kg) の付着力(g) 1 Ti 0.05 0.05 0.05 14.3 10.1 2 Ti 0.1 0.1 0.1 15.1 11.0 3 Ti 0.05 0.1 0.3 14.9 10.8 4 Ti 0.1 0.1 0.2 15.0 11.0 5 Ti 0.2 0.2 0.1 14.0 10.4 6 Ti 0.3 0.1 0.1 14.4 10.5 7 Ti 0.1 0.3 0.1 14.6 10.7 8 Zr 0.1 0.1 0.1 14.8 10.9 9 Mo 0.1 0.1 0.1 15.3 10.3 10 Cr 0.1 0.1 0.1 13.2 10.2 11 Ni 0.1 0.1 0.1 13.6 10.3 21 Ti 0 0 0.2 0.8 1.6 22 Ti 0 0.1 0.3 5.4 2.7 23 Ti 0 0.2 0.1 7.8 4.1 24 Ti 0 .05 0 0.05 6.3 3.5 25 Ti 0 .1 0 0.1 4.7 2.3 26 Ti 0 .2 0 0.3 3.0 2.0 27 Ti 0 .1 0.1 0 10.8 5.9 * 試料21−27は比較例, * 中間膜22は単味のPt,上地膜24は単味のA
u, * 試料27のセンサでは5時間600℃に加熱する
と,Pt表面までTiが拡散,試料2のセンサでは10
時間600℃に加熱しても,Au表面にTiは検出され
ず.
u, * 試料27のセンサでは5時間600℃に加熱する
と,Pt表面までTiが拡散,試料2のセンサでは10
時間600℃に加熱しても,Au表面にTiは検出され
ず.
【0037】
【発明の効果】この発明のガスセンサでは、 1) 基板や絶縁膜との付着力が高く、 2) 直接ワイヤボンディングが可能で、 3) 下地膜の拡散による劣化の少ない薄膜電極が得られ
る(請求項1,2)。また請求項3の発明では、上記に
加えて、 4) 基板への熱損失を小さくすることができる。
る(請求項1,2)。また請求項3の発明では、上記に
加えて、 4) 基板への熱損失を小さくすることができる。
【図1】 実施例のガスセンサの基板を示す断面図
【図2】 実施例のガスセンサの電極配置を示す平面
図
図
【図3】 実施例の電極構成を示す断面図
【図4】 実施例のヒータ膜と絶縁膜の構成を示す断
面図
面図
2 基板 4 RuO2ヒータ膜 6 SiO2絶縁膜 8 Au電極 10 金属酸化物半導体膜 12 パッド 14 リード線 16 ヒータ電極 20 下地膜 22 中間膜 24 上地膜
Claims (3)
- 【請求項1】 絶縁基板上に、ヒータ膜と金属酸化物半
導体膜と電極膜を設けたガスセンサにおいて、 前記電極膜は、Ti,Zr,Cr,Mo,Niからなる
群の少なくとも一員の物質からなる下地膜と、下地膜上
に積層したPtを主成分とする中間膜と、中間膜上に積
層したAuを主成分とする上地膜との3層からなり、 かつ下地膜の膜厚を0.03〜0.30μm,中間膜の膜
厚を0.05〜0.30μm,上地膜の膜厚を0.05〜
0.30μmとしたことを特徴とする、ガスセンサ。 - 【請求項2】 前記電極膜の一部をそのままボンディン
グパッドとして、金リード線をワイヤボンディングした
ことを特徴とする、請求項1のガスセンサ。 - 【請求項3】 前記基板を、材質がシリカまたはジルコ
ニアからなる群の少なくとも一員の物質とし、その厚さ
を50〜300μm、幅と長さをそれぞれ0.2〜0.8
mmとしたことを特徴とする、請求項1のガスセンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16040093A JPH06347433A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ガスセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16040093A JPH06347433A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ガスセンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06347433A true JPH06347433A (ja) | 1994-12-22 |
Family
ID=15714129
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16040093A Pending JPH06347433A (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | ガスセンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06347433A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002046734A1 (en) * | 2000-12-07 | 2002-06-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Gas sensor and detection method and device for gas.concentration |
| JP2002328107A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Kyocera Corp | セラミックチップヒータ及びそれを用いた素子加熱型センサ |
| JP2018036062A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 富士電機株式会社 | ガス検出素子及びガス検出装置 |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP16040093A patent/JPH06347433A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002046734A1 (en) * | 2000-12-07 | 2002-06-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Gas sensor and detection method and device for gas.concentration |
| JP2002328107A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Kyocera Corp | セラミックチップヒータ及びそれを用いた素子加熱型センサ |
| JP2018036062A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 富士電機株式会社 | ガス検出素子及びガス検出装置 |
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