JPH06348745A - n次関数演算装置 - Google Patents

n次関数演算装置

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JPH06348745A
JPH06348745A JP5165191A JP16519193A JPH06348745A JP H06348745 A JPH06348745 A JP H06348745A JP 5165191 A JP5165191 A JP 5165191A JP 16519193 A JP16519193 A JP 16519193A JP H06348745 A JPH06348745 A JP H06348745A
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廣幸 西村
Toshiaki Yoshino
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Abstract

(57)【要約】 [目的]乗算器を用いない小規模・低コストな回路構成
であって高速演算可能なn次関数演算装置を提供する。 [構成]2つの級数演算器32,38が縦続接続され、
それらの間に加算器44が挿入され、第2段の級数演算
器38の出力端子と装置出力端子46との間に加算器4
8が挿入される。第1段の級数演算器32の加算器34
の一方の入力端子には定数発生器50より定数2a2 が
与えられる。加算器44の一方の入力端子には定数発生
器52より定数(a1 −a2 )が与えられる。加算器4
8の一方の入力端子には定数発生器54より定数a0 が
与えられる。変数x(整数)に対して、クロック回路5
6は、第1および第2段の級数演算器32,38のレジ
スタ36,42に同期したクロックCLKi ,CLKk
をそれぞれ(x+1)個、x個だけ与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変数として整数が与え
られるn次関数を演算するn次関数演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】n次関数は、一般にf(x) =a0 +a1・
x+a2・x2 ……+an・xn と表される。この一般式に
おいて、0次項(初項)のa0 は定数であり、1次項の
a1・xは係数a1 と変数xとの積であり、2次項のa2・
x2 は係数a2 と変数xの2乗x2 との積であり、…n
次項のan・xn は係数an と変数xのn乗xn との積で
あり、n次関数f(x) はこれらn項の和である。
【0003】図10に、一例として2次関数f(x) =a
0 +a1・x+a2・x2 を演算する従来の2次関数演算装
置の回路構成を示す。この2次関数演算装置は、3つの
乗算器202,204,206と2つの加算器208,
210とから構成される。乗算器204,206および
加算器210の一方の入力端子には、係数発生器(図示
せず)より各項の係数a2 ,a1 ,a0 の値がそれぞれ
与えられる。
【0004】装置入力端子200に入力された変数xの
値は、乗算器202の両入力端子と乗算器206の他方
の入力端子とに与えられる。乗算器202は、その両入
力端子に与えられたx,xを乗算し、積x2 を出力す
る。乗算器202の出力x2 は乗算器204の他方の入
力端子に与えられる。乗算器204は、乗算器202か
らのx2 と係数発生器からのa2 とを乗算し、積a2・x
2 を出力する。乗算器204の出力a2・x2 は加算器2
08の一方の入力端子に与えられる。
【0005】他方、乗算器206は、装置入力端子20
0からのxと係数発生器からのa1とを乗算し、積a1・
xを出力する。乗算器206の出力a1・xは加算器20
8の他方の入力端子に与えられる。加算器208は、乗
算器204からのa2・x2 と乗算器206からのa1・x
とを加算し、和(a1・x+a2・x2 )を出力する。加算
器208の出力(a1・x+a2・x2 )は加算器210の
他方の入力端子に与えられる。加算器210は、加算器
208からの(a1・x+a2・x2 )と係数発生器からの
a0 とを加算し、和(a0 +a1・x+a2・x2 )を出力
する。
【0006】このように、この2次関数演算装置におい
ては、第1サイクルで乗算器202が乗算(x×x)を
行い、第2サイクルで乗算器204が乗算(a2 ×x
2 )を行い、第1〜第2サイクルで乗算器206が乗算
(a1 ×x)を行い、第3サイクルで加算器208が加
算(a1・x+a2・x2 )を行い、第4サイクルで加算器
210が加算(a0 +a1・x+a2・x2 )を行う。した
がって、1つの変数値に対する全演算時間は4サイクル
であり、変数xが入力される度毎に4サイクルの演算動
作が繰り返される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のn
次関数演算装置は、入力された変数xの値に対してn次
関数f(x) =a0 +a1・x+a2・x2 ……+an・xn の
1次項からn次項までの各項の値ai・xi を乗算器によ
って演算し、それら各項の値ai・xi の和さらにはそれ
に初項ao を加えた和を加算器によって演算する回路構
成であった。かかる回路構成においては、n(n+1)
/2個の乗算器を必要とする。実際、上記した従来の2
次関数演算装置では、3個の乗算器(202,204,
206)を用いている。しかし、乗算器は加算器と比較
して回路面積が格段に大きく、コストもずっと高い。こ
のため、従来のn次関数演算装置は、回路規模が大き
く、装置価格が高くついていた。
【0008】また、従来のn次関数演算装置では、変数
xが入力される度毎に最初(リセット状態)から演算動
作を行うため、変数xの値がたとえば10,11,1
2,…と連続的にインクリメントする場合でも、1つの
変数値に対する演算時間(二次関数の場合は4サイク
ル)を毎回繰り返されなければならず、高速演算ができ
なかった。
【0009】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、乗算器を用いない小規模・低コストな回路構成
であって、変数xの値が連続的にインクリメントするよ
うなn次関数を高速演算できるn次関数演算装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のn次関数演算装置は、変数として整数が
与えられるn次関数を演算するn次関数演算装置におい
て、縦続接続されたn個の級数演算器と、各段の前記級
数演算器の入力に前記n次関数の1つまたは複数の係数
に応じた所定の定数を与える定数発生器と、各段の前記
級数演算器に前記変数の値に応じた所定の回数だけ積算
動作を行わせるタイミング回路とを具備する構成とし
た。
【0011】
【作用】本発明では、第1段の級数演算器の出力が第2
段の級数演算器によって積算され、第2段の級数演算器
の出力が第3段の級数演算器によって積算され、……、
第(n−1)段の級数演算器の出力が第n段の級数演算
器によって積算される。各段の級数演算器に入力される
定数は、加算器より与えられてもよく、前段の級数演算
器の出力の中に含まれるデータとして与えられてもよ
い。
【0012】通常は、最初に第1段の級数演算器に1つ
目のクロックが与えられ、次に第1段の級数演算器に2
つ目のクロックが与えられると同時に第2段の級数演算
器に1つ目のクロックが与えられ、次に第1段および第
2段の級数演算器にそれぞれ3つ目のクロックおよび2
つ目のクロックが与えられると同時に第3段の級数演算
器に1つ目のクロックが与えられるというようなタイミ
ング制御が行われる。
【0013】変数x(整数)が与えられると、第1段の
級数演算器が{x+(n−1)}回だけ積算動作を行
い、第2段の級数演算器が{x+(n−2)}回だけ積
算動作を行い、……、第n段の級数演算器がx回だけ積
算動作を行った時点で、第n段の級数演算器の出力側に
n次関数の演算結果が得られる。
【0014】
【実施例】以下、図1〜図9を参照して本発明の実施例
を説明する。
【0015】先ず、図1〜図3につき本発明の基本的技
法を説明する。初項bo 、公差dの等差数列において、
初項からN項までの和は次の級数で表される。 (k=1〜N)Σek =N{2bo +(N+1)d}/2 ……(1)
【0016】公差dが0の場合、初項bo をa1 (定
数)とおくと、上式(1)から次の式が導かれる。 (k=1〜N)Σa1 =a1・N ……(2)
【0017】式(2)において、N(整数)を変数のx
(整数)に置き換えて、左辺と右辺を互いに置き換える
と、次のようになる。 a1・x=(k=1〜x)Σa1 ……(3)
【0018】つまり、変数xが整数であるn次関数f
(x) =a0 +a1・x+a2・x2 ……+an・xn の1次項
a1・xは、係数a1 の級数(k=1〜x)として表され
る。ハードウェアレベルでみると、係数a1 と変数xと
を乗算する乗算器を、図1に示すような級数演算器10
に置き換えることができる。
【0019】図1において、この級数演算器10は、1
つの加算器12と1つのレジスタ14とから構成され
る。加算器12の一方の入力端子には定数発生器(図示
せず)より係数a1 に相当する定数a1 が与えられる。
加算器12の出力端子はレジスタ14の入力端子に接続
され、レジスタ14の出力端子は加算器12の他方の入
力端子に接続されている。レジスタ14にはクロック回
路(図示せず)よりクロックCLKが与えられる。
【0020】この級数演算器10の動作は次のようにな
る。リセット状態で、加算器12の出力はa1 、レジス
タ14の保持内容または出力は0になっている。先ず、
レジスタ14に1つの目のクロックCLKが与えられる
と、加算器12の出力a1 がレジスタ14にロードさ
れ、レジスタ14の出力はa1 になる。レジスタ14の
出力a1 は加算器12の他方の入力端子に与えられ、加
算器12は両入力a1 ,a1 を加算してその和2a1 を
出力する。2つ目のクロックCLKがレジスタ14に与
えられると、加算器12の出力2a1 がレジスタ14に
ロードされ、レジスタ14の出力が2a1 に更新され、
この直後に加算器12の出力が3a1 になる。このよう
に、レジスタ14にN個のクロックCLKが与えられる
と、その時点で、レジスタ14の出力はN・a1 にな
る。
【0021】したがって、レジスタ14に変数x(整
数)の値に等しい数のクロックCLKを与えて、級数演
算器10にx回の積算動作を行わせることで、n次関数
f(x)の1次項a1・xの演算結果を得ることができる。
【0022】再び式(1)において、公差dを1、初項
ao を0とすると、次の式が導かれる。 (k=1〜N)Σk=N・(N+1)/2 ……(4)
【0023】式(4)において、N(整数)を変数のx
(整数)に置き換えると、次のようになる。 (k=1〜x)Σk=x・(x+1)/2 ……(5)
【0024】式(5)は次の式に変形できる。 x2 =2(k=1〜x)Σk−x =(k=1〜x)Σ2k−x =(k=1〜x)Σ{(i=1〜k)Σ2}−(k=1〜x)Σ1 =(k=1〜x)Σ{(i=1〜k)Σ2−1} ……(6)
【0025】式(6)の左辺および右辺にそれぞれ係数
a2 を乗算すると、次の式が得られる。 a2・x2 =a2・(k=1〜x)Σ{(i=1〜k)Σ2−1} =(k=1〜x)Σ{(i=1〜k)Σ2a2 −a2 } ……(7)
【0026】つまり、変数xが整数であるn次関数f
(x) =a0 +a1・x+a2・x2 ……+an・xn の2次項
a2・x2 は、式(7)の右辺の級数として表される。式
(7)の右辺の級数を演算するハードウェアは、図2に
示すような演算回路16によって実現される。
【0027】図2において、この演算回路16は、2つ
のレジスタ18,20と3つの加算器22,24,26
とからなる。加算器22とレジスタ18とが第1段の級
数演算器28を構成し、加算器26とレジスタ20とが
第2段の級数演算器30を構成し、これら第1段の級数
演算器28と第2段の級数演算器30は加算器24を介
して縦続接続される。加算器22,24の一方の入力端
子には、定数発生器(図示せず)より係数a2 に応じた
定数2a2 ,−a2 がそれぞれ与えられる。両レジスタ
18,20には、クロック回路(図示せず)より同期し
たクロックCLKi ,CLKk がそれぞれ与えられる。
【0028】図3のテーブルを参照してこの演算回路1
6の動作を説明する。リセット状態で第1段の級数演算
器28の出力#1は0、加算器24の出力#2は0、第
2段の級数演算器30の出力#3は0になっている。た
だし、第1段の級数演算器28において加算器22の出
力は2a2 になっている。
【0029】先ず、第1段の級数演算器28において、
レジスタ18に1つ目のクロックCLKi が与えられる
と、加算器22の出力2a2 がレジスタ18にロードさ
れ、レジスタ18の出力が2a2 になる。このレジスタ
18の出力2a2 は加算器22,24に与えられる。加
算器22は両入力2a2 ,2a2 を加算して和4a2を
出力する。加算器24は両入力2a2 ,−a2 を加算し
て和a2 を出力する。この加算器24の出力a2 は第2
段の級数演算器30の加算器26に与えられ、加算器2
6の出力はa2 になる。
【0030】次に、第1段の級数演算器28において、
レジスタ18に2つの目のクロックCLKi が与えられ
と、加算器24の出力4a2 がレジスタ18にロードさ
れ、レジスタ18の出力が4a2 になり、その直後に加
算器24の出力が6a2 (4a2 +2a2 )になる。レ
ジスタ18の出力が4aになることによって、加算器2
4の出力は3a2 になる。一方、第2段の級数演算器3
0において、レジスタ20に1つの目のクロックCLK
k が与えられると、加算器26の出力a2 がレジスタ2
0にロードされ、レジスタ20の出力はa2 になり、そ
の直後に加算器26の出力が4a2 (3a2 +a2 )に
なる。
【0031】次に、第1段の級数演算器28においてレ
ジスタ18に3つの目のクロックCLKi が与えられる
と同時に、第2段の級数演算器30においてレジスタ2
0に2つ目のクロックCLKk が与えられると、各部で
上記と同様の動作が行われることにより、レジスタ18
の出力は6a2 、加算器22の出力は8a2 (6a2+
2a2 )、加算器24の出力は5a2 、レジスタ20の
出力は4a2 、加算器26の出力は9a2 (5a2 +4
a2 )になる。以下、クロックCLKi ,CLKk をレ
ジスタ18,20に与える度毎に、上記と同様の動作が
繰り返され、各部に図3に示すようなデータが得られ
る。レジスタ20の出力つまり第2段の級数演算器30
の出力#3に注目すると、クロックCLKk が変数xの
値に対応する数だけ与えられた時点で、a2・x2 の演算
結果が得られることがわかる。
【0032】このように、図2の演算装置16において
は、レジスタ18に変数xの値よりも1つ多い(x+
1)個のクロックCLKi を与えて第1段の級数演算器
28に積算動作を(x+1)回だけ行わせるとともに、
これと同期してレジスタ20に変数xの値に相当するx
個のクロックCLKk を与えて第2段の級数演算器30
に積算動作をx回だけ行わせることによって、n次関数
f(x) の2次項a2・x2の演算結果が得られる。したが
って、変数xが1つずつインクリメントする場合は、そ
のインクリメントに合わせてクロックCLKi ,CLK
k をそれぞれ1個ずつレジスタ18,20に与えること
で、図3に示すように、1クロック周期で各変数値xに
対するa2・x2 の演算結果を得ることができる。
【0033】次に、n次関数f(x) =a0 +a1・x+a
2・x2 ……+an・xn の各項を同時に演算する本発明の
n次関数演算装置について説明する。先ず、本発明によ
る2次関数演算装置について説明する。上式(3)、
(7)より、2次関数f(x) =a0 +a1・x+a2・x2
は次のように変形できる。 f(x) =a0 +(k=1〜x)Σa1 +(k=1〜x)Σ{(i=1〜k)Σ2a2 −a2 } =a0 +(k=1〜x)Σ{(i=1〜k)Σ2a2 +(a1 −a2 )}……(8)
【0034】図4は、上式(8)の右辺を演算する本発
明の一実施例による2次関数演算装置の回路構成を示
す。この2次関数演算装置は、縦続接続された2つの級
数演算器32,38を有する。第1段の級数演算器32
は1つの加算器34と1つのレジスタ36とからなり、
第2段の級数演算器38は1つの加算器40と1つのレ
ジスタ42とからなる。これら2つの級数演算器32,
38の間には加算器44が挿入され、第2段の級数演算
器38の出力端子と装置出力端子46との間には加算器
48が挿入されている。
【0035】第1段の級数演算器32の加算器34の一
方の入力端子には、定数発生器50より2次関数f(x)
の2次項の係数a2 に応じた定数2a2 が与えられる。
加算器44の一方の入力端子には、定数発生器52より
2次関数f(x) の1次項の係数a1 と2次項の係数a2
に応じた定数(a1 −a2 )が与えられる。加算器48
の一方の入力端子には、定数発生器54より2次関数f
(x) の0次項(初項)の係数a0 に応じた定数a0 が与
えられる。第1段の級数演算器32のレジスタ36に
は、クロック回路56より変数x(整数)の値より1つ
多い数のクロックCLKi が与えられる。第2段の級数
演算器38のレジスタ42には、クロック回路56より
変数x(整数)の値に等しい数のクロックCLKk が与
えられる。クロック回路56は、入力端子58より変数
x(整数)を入力すると、最初にクロックCLKi を1
個だけレジスタ36に与え、次に両クロックCLKi ,
CLKk を同期させてx個だけ両レジスタ36,42に
与えるようになっている。
【0036】この2次関数演算装置では、2次項a2・x
2 に対しては、縦続接続された第1段および第2段の級
数演算器32,38において上記した図2の演算装置1
6と同様な動作が行われる。1次項a1・xについては、
定数発生器52より加算器44に与えられる定数(a1
−a2 )に1次項の係数a1 が含まれることにより、第
2段の級数演算器38において上記した図1の級数演算
器10と同様な動作が行われる。初項a0 については、
第2段の級数演算器38の出力側に設けられた加算器4
8において定数発生器54からの定数a0 が加えられ
る。
【0037】図5は、この2次関数演算装置において、
変数x(整数)に対してクロックCLKi ,CLKk が
それぞれ(x+1)個、x個与えられた時点でレジスタ
36の出力#1、加算器44の出力#2、レジスタ42
の出力#3、加算器48の出力#4にそれぞれ得られる
データの値を示す。加算器48の出力#4つまり装置出
力端子46に得られるデータに注目すると、クロックC
LKk が変数xの値に対応する数だけ与えられた時点
で、変数xに対する2次関数f(x) =a0 +a1・x+a
2・x2 の演算結果が得られることがわかる。
【0038】このように、この実施例の2次関数演算装
置においては、レジスタ36に変数xの値よりも1つ多
い(x+1)個のクロックCLKi を与えて第1段の級
数演算器32に(x+1)回だけ積算動作を行わせると
ともに、これと同期してレジスタ42に変数xの値に相
当するx個のクロックCLKk を与えて第2段の級数演
算器38にx回だけ積算動作を行わせることで、n次関
数f(x) =a0 +a1・x+a2・x2 の演算結果が得られ
る。したがって、変数xが1つずつインクリメントする
場合は、そのインクリメントに合わせてクロックCLK
i ,CLKk をそれぞれ1個ずつレジスタ36,42に
与えることで、図5に示すように、1クロック周期で各
変数値xに対する2次関数f(x) =a0 +a1・x+a2・
x2 の演算結果を得ることができる。
【0039】図6は、図4の2次関数演算装置の一変形
例を示す。この変形例では、図4の演算装置に含まれて
いた加算器44,48が削除され、代わりに第1段およ
び第2段の級数演算器32,38内にスイッチ60,6
2が設けられている。第1段の級数演算器32におい
て、スイッチ60の一方の入力端子は加算器34の出力
端子に接続され、他方の入力端子は定数発生器52の出
力端子に接続され、出力端子はレジスタ36の入力端子
に接続されている。第2段の級数演算器38において、
スイッチ62の一方の入力端子は加算器40の出力端子
に接続され、他方の入力端子は定数発生器54の出力端
子に接続され、出力端子はレジスタ42の入力端子に接
続されている。両スイッチ60,62はスイッチ制御回
路64からのスイッチ制御信号SW1 ,SW2 によって
制御される。
【0040】図7に、クロックCLKi ,CLKk とス
イッチ制御信号SW1 ,SW2 間のタイミング関係を示
す。リセット状態では、スイッチ制御信号SW1 ,SW
2 がそれぞれHレベルで、スイッチ60,62はそれぞ
れ定数発生器52,54側に切り替わっており、レジス
タ36,42にはそれぞれ定数(a1 −a2 ),a0が
初期値として格納されている。
【0041】そして、クロック回路56より1つ目のク
ロックCLKi(1)が出力される直前にスイッチ制御信号
SW1 がHレベルからLレベルに変わり、スイッチ60
が加算器34側に切り替わる。これにより、1つ目のク
ロックCLKi がレジスタ36に与えられて、加算器3
4の出力2a2 がレジスタ36にロードされると、レジ
スタ36の保持内容は(a1 +a2 )になり、このレジ
スタ36の出力(a1+a2 )が第2段の級数演算器3
8の加算器40に与えられる。
【0042】次に、クロック回路56よりクロックCL
Ki ,CLKk が出力される直前にスイッチ制御信号S
W2 がHレベルからLレベルに変わり、スイッチ62が
加算器40側に切り替わる。これにより、2つ目のクロ
ックCLKi(2)がレジスタ36に与えられると同時に1
つ目のクロックCLKk(1)がレジスタ42に与えられる
と、レジスタ36の保持内容および出力は(a1 +3a
2 )になり、レジスタ42の保持内容および出力は(a
0 +a1 +a2 )になる。次に、3つ目のクロックCL
Ki(3)がレジスタ36に与えられ、それと同時に2つ目
のクロックCLKk(2)がレジスタ42に与えられると、
レジスタ36の保持内容および出力は(a1 +5a2 )
になり、レジスタ42の保持内容および出力は(a0 +
2a1 +4a2 )になる。
【0043】このように、この2次関数演算装置におい
ては、第1段の級数演算器32の出力に図4の2次関数
演算装置における加算器44の出力と同じ演算値が得ら
れ、第2段の級数演算器38の出力に図4の2次関数演
算装置における加算器48の出力と同じ演算値(演算結
果)が得られる。
【0044】次に、本発明による3次関数演算装置につ
いて説明する。本発明によれば、3次関数f(x) =a0
+a1・x+a2・x2 +a3・a3 は次のように変形でき
る。 f(x) =a0 +(k=1〜x)Σa1 +(k=1〜x)Σ{(j=1〜k)Σ2a2 −a2 } +(k=1〜x)Σ[(j=1〜k)Σ{(i=1〜j)Σ6a3 −6a3 }+a3 =a0 +(k=1〜x)Σ[(j=1〜k)Σ{(i=1〜j)Σ6a3 +(2a2 −6a3 )}+(a1 −a2 +a3 )] ……(9)
【0045】図8は、上式(9)の右辺を演算する本発
明の一実施例による3次関数演算装置の回路構成を示
す。この3次関数演算装置は、縦続接続された3つの級
数演算器70,76,82を有する。第1段の級数演算
器70は1つの加算器72と1つのレジスタ74とから
なり、第2段の級数演算器76は1つの加算器78と1
つのレジスタ80とからなり、第3段の級数演算器82
は1つの加算器84と1つのレジスタ86とからなる。
第1段の級数演算器70と第2段の級数演算器76との
間に加算器88が挿入され、第2段の級数演算器76と
第3段の級数演算器82との間に加算器90が挿入さ
れ、第3段の級数演算器82の出力端子と装置出力端子
92との間に加算器94が挿入されている。
【0046】第1段の級数演算器70の加算器72の一
方の入力端子には、定数発生器96より3次関数f(x)
の3次項の係数a3 に応じた定数6a3 が与えられる。
加算器88の一方の入力端子には、定数発生器98より
3次関数f(x) の2次項および3次項の係数a2 ,a3
に応じた定数(2a2 −6a3 )が与えられる。加算器
90の一方の入力端子には、定数発生器100より3次
関数f(x) の1次項、2次項および3次項の係数a1 ,
a2 ,a3 に応じた定数(a1 −a2 +a3 )が与えら
れる。加算器94の一方の入力端子には、定数発生器1
02より3次関数f(x) の0次項(初項)の係数a0 に
応じた定数a0 が与えられる。
【0047】第1段の級数演算器70のレジスタ74に
は、クロック回路104より変数x(整数)の値よりも
2つ多い数のクロックCLKi が与えられる。第2段の
級数演算器76のレジスタ80には、クロック回路10
4より変数x(整数)の値よりも1つ多い数のクロック
CLKj が与えられる。第3段の級数演算器82のレジ
スタ86には、クロック回路104より変数x(整数)
の値に等しい数のクロックCLKk が与えられる。クロ
ック回路104は、入力端子106より変数x(整数)
を入力すると、最初に1つの目のクロックCLKi をレ
ジスタ74に与え、次に2つ目のクロックCLKi と1
つ目のクロックCLKj を同期させてレジスタ74,8
0に与え、次に3つ目のクロックCLKi と2つ目のク
ロックCLKj と1つ目のクロックCLKk を同期させ
てレジスタ74,80,86に与え、以下クロックCL
Ki ,CLKj ,CLKk を同期させてそれぞれ(x−
1)個だけレジスタ74,80,86に与える。
【0048】図9は、この3次関数演算装置において、
変数x(整数)に対してクロックCLKi ,CLKj ,
CLKk がレジスタ74,80,86にそれぞれ(x+
2)個、(x+1)個、x個与えられた時点で、レジス
タ74の出力#1、加算器88の出力#2、レジスタ8
0の出力#3、加算器90の出力#4、レジスタ86の
出力#5および加算器94の出力#6にそれぞれ得られ
るデータの値を示す。
【0049】第1段の級数演算器70は、クロックCL
Ki に応動して定数発生器96からの定数6a3 を積算
し、レジスタ74の出力#1に(i=1〜j)Σ6a3 の演算
値を得る。加算器88は、レジスタ74の出力#1に定
数(2a2 −6a3 )を加算し、出力#2に{(i=1〜j)
Σ6a3 +(2a2 −6a3 )}の演算値を得る。
【0050】第2段の級数演算器76は、クロックCL
Kj に応動して加算器88の出力#2つまり{(i=1〜j)
Σ6a3 +(2a2 −6a3 )}を積算し、レジスタ8
0の出力#3に(j=1〜k)Σ{(i=1〜j)Σ6a3 −(2a
2 −6a3 )}の演算値を得る。加算器90は、レジス
タ80の出力#3に定数(a1 −a2 +a3 )を加算
し、その出力#4に[(j=1〜k)Σ{(i=1〜j)Σ6a3 +
(2a2 −6a3 )}+(a1 −a2 +a3 )]の演算
値を得る。
【0051】第3段の級数演算器82は、クロックCL
Kk に応動して加算器90の出力#4つまり[(j=1〜k)
Σ{(i=1〜j)Σ6a3 +(2a2 −6a3 )}+(a1
−a2 +a3 )]を積算し、レジスタ86の出力#5に
(k=1〜x)Σ[(j=1〜k)Σ{(i=1〜j)Σ6a3 +(2a2
−6a3 )}+(a1 −a2 +a3 )]の演算値を得
る。加算器94は、レジスタ86の出力#5に定数a0
を加算し、その出力#6に上式(9)の右辺の演算値を
得る。図9に示すように、加算器94の出力#6つまり
装置出力端子92に得られるデータに注目すると、クロ
ックCLKk が変数xの値に対応する数だけ与えられた
時点で、変数xに対する3次関数f(x) =a0 +a1・x
+a2・x2 +a3・x3 の演算結果が得られることがわか
る。
【0052】このように、この実施例の3次関数演算装
置においては、レジスタ74,80に変数xの値よりも
それぞれ2つ多い(x+2)個、1つ多い(x+1)個
のクロックCLKi ,CLKj を与えて第1段および第
2段の級数演算器70,76に積算動作をそれぞれ(x
+2)、(x+1)回だけ行わせるとともに、それらと
同期してレジスタ86に変数xの値に相当するx個のク
ロックCLKk を与えて第3段の級数演算器82に積算
動作をx回だけ行わせることによって、3次関数f(x)
=a0 +a1・x+a2・x2 +a3・x3 の演算結果が得ら
れる。したがって、変数xが1つずつインクリメントす
る場合は、そのインクリメントに合わせてクロックCL
Ki ,CLKj ,CLKk をそれぞれ1個ずつレジスタ
74,80,86に与えることによって、図9に示すよ
うに、1クロック周期で各変数値xに対する3次関数f
(x) =a0 +a1・x+a2・x2 +a3・x3 の演算結果を
得ることができる。
【0053】この3次関数演算装置についても、上記2
次関数演算装置と同様にして、各段の級数演算器間の加
算器88,90,94を削除することができる。また、
4次以上のn次関数についても、上記と同様の原理で本
発明のn次関数演算装置を構成することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
級数演算器をn段に縦続接続して、定数発生器より各段
の級数演算器にn次関数の1つまたは複数の係数に応じ
た所定の定数を与え、各段の級数演算器に変数の値に応
じた所定の回数だけ積算動作を行わせることによってn
次関数の演算結果を得るようにしたので、乗算器が不要
であり、小規模の回路構成で低コストなn次関数演算装
置を実現することができる。さらに、本発明のn次関数
演算装置は、変数がインクリメントする場合に、クロッ
ク周期でn次関数の演算結果を逐次出力することができ
るという格別な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられる級数演算器の回路構成を示
すブロック図である。
【図2】n次関数の2次項を級数演算する演算装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】図2の演算装置においてクロックをi個与えた
ときの各部のデータの値を示す表である。
【図4】本発明の一実施例による2次関数演算装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】図4の2次関数演算装置において第1および第
2段の級数演算器にそれぞれクロックCLKi,CLKk
を同期させて(x+1)個、x個与えたときの各部のデ
ータの値を示す表である。
【図6】一変形例による2次関数演算装置の構成を示す
ブロック図である。
【図7】図5の2次関数演算装置におけるスイッチ制御
のタイミングを示すタイミング図である。
【図8】本発明の一実施例による3次関数演算装置の構
成を示すブロック図である。
【図9】図8の3次関数演算装置において第1、第2お
よび第3段の級数演算器にそれぞれクロックCLKi,C
LKj,CLKk を同期させて(x+2)個、(x+1)
個、x個与えたときの各部のデータの値を示す表であ
る。
【図10】従来の2次関数演算装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
32,74 第1段の級数演算器 38,76 第2段の級数演算器 82 第3段の級数演算器 50,52,54,96,98,100,102
定数発生器 56,104 クロック回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変数として整数が与えられるn次関数を
    演算するn次関数演算装置において、 縦続接続されたn個の級数演算器と、 各段の前記級数演算器に前記n次関数の1つまたは複数
    の係数に応じた所定の定数を与える定数発生器と、 各段の前記級数演算器に前記変数の値に応じた所定の回
    数だけ積算動作を行わせるタイミング回路とを有するこ
    とを特徴とするn次関数演算装置。
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