JPH0635140A - 離脱化合物含有写真要素 - Google Patents

離脱化合物含有写真要素

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JPH0635140A
JPH0635140A JP5127009A JP12700993A JPH0635140A JP H0635140 A JPH0635140 A JP H0635140A JP 5127009 A JP5127009 A JP 5127009A JP 12700993 A JP12700993 A JP 12700993A JP H0635140 A JPH0635140 A JP H0635140A
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L Kapp Daniel
ローレンス カップ ダニエル
Wojciech Slusarek
スルサレク ウォシーチ
David T Southby
トーマス サウスビー デビッド
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、新規な離脱化合物を含有するハロ
ゲン化銀写真要素及びかかる写真要素に画像を形成する
方法に関し、写真有用基及び写真有用基を放出するキヤ
リアの両者を別個に選択できるような離脱化合物であっ
て、写真有用基の放出がタイミング基がキヤリアから放
出された場合のみにおこるようなものを提供することを
目的とする。 【構成】 本発明写真要素は、ブロックされた写真有用
基を放出する新規な離脱化合物であって、そのブロック
基が処理液中に含まれる亜硫酸イオンとの反応の結果と
して処理中に除去されるものである離脱化合物を含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な離脱化合物を含
有するハロゲン化銀写真要素及びかかる写真要素に画像
を形成する方法に関する。特に、本発明は、離脱化合物
が、処理組成物の1つの成分との反応の結果活性化され
る要素及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】画像は、酸化されたハロゲン化銀現像主
薬とカプラーとして知られている色素形成性化合物との
反応によりハロゲン化銀カラー写真材料中に形成され
る。通常現像抑制剤放出(DIR)化合物と称される画
像改良化合物を用いることにより、画像の写真特性、例
えば、鮮鋭性、粒状度、コントラスト及び色再現性を改
良することは普通に行われるようになっている。かかる
材料は、最初米国特許第3,148,062号及び第
3,227,554号各明細書に記載された。
【0003】更に最近では、米国特許第4,248,9
62号;第4,409,323号;第4,684,60
4号;第5,034,311号;及び第5,055,3
85号各明細書;及びヨーロッパ特許出願第0 167
168号公報は離脱化合物について記載しており、タ
イミング基と呼ばれる介在基がその化合物のキヤリア部
分から放出された後、現像抑制剤又は別の写真有用基が
そのタイミング基と呼ばれる介在基から放出される。タ
イミング基を用いると、放出機能をキヤリア機能から分
離する方法が得られ、これらの別個の機能を別個に化合
物中にとり入れることが可能になる。
【0004】現像抑制剤の他に、他の写真有用基が写真
処理中に放出されるのも望ましい。かかる基としては、
現像促進剤、漂白促進剤、漂白抑制剤、複合体形成剤、
トナー、安定剤等である。写真有用基は、典型的に現像
工程の際画像様に放出される。ある場合には、特定の写
真有用基及びその目的に依って、現像工程以外の写真要
素処理工程ではその活性形で、もしくは均一形で、又は
その両形で前記基を放出するのが望ましい。
【0005】既知の離脱化合物についての課題は、既知
のタイミング基が、分子内求核反応又は分子内電子移動
のいずれかを介して写真有用基を放出するのに十分な高
い電子密度を有するという要件が課されることである。
この要件のために、キヤリア基の選択がタイミング基の
高い電子密度を相殺するのに十分な低いpKa を有するも
のに限定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】写真有用基及び写真有
用基を放出するキヤリアの両者を別個に選択できるよう
な離脱化合物を提供できれば望ましいであろう。更に、
写真有用基の放出が、タイミング基がキヤリアから放出
された場合のみにおこるようにすることが望ましい。同
様に、写真有用基の放出が更なる酸化工程を必要としな
いようにすることが望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段】我々は、前記課題は、離
脱化合物と組合わさったハロゲン化銀乳剤層を担持する
支持体を含んでなる写真要素であって、前記離脱化合物
がキヤリア基を含み、キヤリア基から写真有用基が放出
され、前記写真有用基の活性機能は、非置換の又は1個
以上の電子吸引基で置換された芳香族核でブロックされ
ており、前記ブロック基は処理浴中の亜硫酸イオンとの
反応の結果処理中に除去することができる写真要素によ
り達成されるとの知見を得た。
【0008】この写真要素は、画像様パターンへの化学
線露光後、芳香族基がキヤリア及び存在するタイミング
基から開裂してから、芳香族基を抑制剤から開裂させる
のに十分な亜硫酸塩イオンを含有する処理組成物中で処
理される。この結果、写真有用基が活性形で放出され、
写真画像が改良される。好ましい実施態様において、本
発明の離脱化合物は以下の構造により表すことができ
る:
【0009】
【化9】
【0010】前記式中、CARはキヤリア基であり、分
子の残基がそこから写真フィルム処理中に放出されるも
のであり;TIMEはタイミング基であり;LINK
は、TIMEもしくはCARを芳香族核に結合する結合
基であり;Xは芳香族環もしくは環系を完成するための
原子を表し;R′は電子吸引性置換基を表し;PUGは
写真有用基を表し;mは0,1又は2であり;そしてn
は0〜8の整数である。
【0011】前記構造においてCARにより表されるキ
ヤリア基は、シリル基から又はカルボキシル、スルホ
ン、ホスホンもしくはホスホン酸誘導体から形成される
ブロック基であってよく、この基は非画像様に加水分解
により分子の残基から開裂する。かかる好ましいブロッ
ク基はBuchaman等の米国特許第5,019,4
92号明細書に記載されている。
【0012】CARは酸化可能部分、例えば、ヒドラジ
ド又はハイドロキノン誘導体であってよく、この誘導体
は、ハロゲン化銀現像と相関して画像様に分子残基を放
出する。かかるブロック基は、例えば、米国特許第3,
379,529号及び第4,684,604号各明細書
に記載されている。本発明の好ましい実施態様におい
て、CARはカプラー部分であり、そのカプリング位に
分子残基が結合しているので、ハロゲン化銀現像と相関
して画像様に形成される酸化発色現像主薬との反応によ
りカプリング離脱する。
【0013】CARが二価、多価又はポリマー性である
場合、1個より多くの写真有用基を放出することができ
る。離脱化合物が写真要素に包含される場合には離脱化
合物を不動化するために、バラスト基をCAR又はTI
MEの一方又は双方に結合してもよい。Xは、1個、2
個もしくは3個の5員環、6員環又は7員環からなる芳
香族環系を完成するために、炭素、窒素、ホウ素及びリ
ンから選ばれる原子を表し;Xにより完成される環とし
てはベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピリジン、
ピリミジン、ピラジン、プリン、キノリン、アクリジン
及びイソキノリンが挙げられる(ブロック基中の芳香族
環系としてはヘテロ芳香族環系が挙げられることが理解
されよう)。
【0014】R′により表される原子吸引基としては、
ニトロ、シアノ、フルオロ、フルオロアルキル、フルオ
ロスルホニル、フルオロアルキルスルホニル、スルホン
アミド、アミノスルホニル、アルキルスルホニル、アリ
ールスルホニル、アルキルカルボニル、アリールカルボ
ニル等が挙げられる。代表的LINK基は、エステル
類、アミド類、スルホン類、エーテル類及びチオエーテ
ル類から選ばれ、以下の構造を有するものが挙げられ、
左側の基はTIMEに結合し、右側の基は芳香族核に結
合する:
【0015】
【化10】
【0016】前記式中、R1 はH、アルキル又はアリー
ルであり、R2 はCOR1 又はSO2 1 である。本明
細書において示す構造において、アルキル基及びアルキ
ル含有置換基のアルキル部分は20個までの炭素原子を
含有することができ、この炭素鎖はヘテロ原子で置換さ
れていてもよく、そして更にハロゲン、カルボキシ、ア
ミド、スルホンアミド等の基で置換されていてもよい。
バルクが望ましくない場合又は悪影響がある場合には、
アルキル基は1〜4個の炭素原子を含有する。アリール
基又はアリール含有置換基としては炭素数6〜20個の
アリール基、例えば、フェニル、ナフチル及びアントラ
シルであって、非置換もしくはアルキル基について前述
したような置換基、又はアルキル基で置換されたものを
挙げることができる。代表的な複素環式基としてはピリ
ジル、キノリル、ピラゾリル、フラノイル、チオフェニ
ル等が挙げられる。
【0017】前記構造において、TIMEにより表され
る基は、もし存在するならば、既知のタイミング基のい
ずれかであってよい。代表的なタイミング基は先に検討
した特許に記載されている。それらとしては、分子内求
核置換反応により分子残基を放出する基、例えば、米国
特許第4,248,962号明細書に記載されているよ
うなカルバメートタイミング基、及び共役系に沿った電
子移動により分子残基を放出する基、例えば米国特許第
4,409,323号明細書に記載されているキノンメ
チドタイミング基並びに米国特許第5,034,311
号及び第5,055,385号各明細書に記載されてい
る同様の基が挙げられる。TIME基は1個又はそれ以
上のタイミング基を含有するので、Burns及びTa
berの米国特許第4,861,701号明細書に記載
されているような二重もしくは多重、スウイッチタイミ
ング基を提供することができる。
【0018】PUGにより表される写真有用基は、写真
処理中に有用なものとして利用できる任意の基であるこ
とができる。色素、色素前駆体、例えば、増感色素、フ
ィルター色素、画像色素、ロイコ色素、ブロック化色
素、シフト化色素又は紫外線吸収剤が含まれる。写真用
試薬であって、放出の際更に要素中の成分と反応するこ
とができるものもまた含まれる。かかる試薬としては現
像促進剤、現像抑制剤、漂白促進剤、漂白抑制剤、カプ
ラー(例えば、競争カプラー、発色形成性カプラー又は
DIRカプラー)、現像主薬(例えば、競争現像主薬又
は補助現像主薬)、銀錯体形成剤、定着剤、トナー、硬
化剤、なめし剤、カブリ剤、カブリ防止剤、ステイン防
止剤、安定剤、求核剤、二求核剤が挙げられる。
【0019】PUGは好ましくは現像抑制剤、例えば、
メルカプトテトラゾール又はベンゾトリアゾール抑制剤
である。本発明の離脱化合物の好ましい基は、以下の構
造により表すことができる:
【0020】
【化11】
【0021】前記式中、CAR,TIME,LINK及
びR′は先に定義したとおりであり;mは0又は1であ
り;nは0,1又は2であり;ZはCH又はNであり、
3個以下のZがNであり;そしてINHが現像抑制剤基
である。
【0022】本発明の離脱化合物の中で特に好ましいク
ラスのものは、以下の構造により表すことができる:
【0023】
【化12】
【0024】前記式中、COUPは、そのカプリング位
に結合した分子の残基を有するカプラー部分であり;T
IMEは、キノンメチドのタイミング基であり;そして
INHは現像抑制剤基であり;R1 ,R2 及びR3 は、
H、アルキル基又はアリール基であり;pは1〜8の整
数である。
【0025】本発明の代表的カプラーとしては以下のも
のを挙げることができる:
【0026】
【化13】
【0027】
【化14】
【0028】
【化15】
【0029】
【化16】
【0030】
【化17】
【0031】
【化18】
【0032】本発明に用いる新規化合物は、当該技術分
野において周知の合成方法により製造することができ
る。一般に、この方法には、先ず第一にタイミング基の
適切な前駆体の製造、それに続いてそのカプラーへの結
合が含まれる。次に、抑制剤担持芳香族部分を、必要な
結合を介してタイミング基へ連結して合成を完成する。
代表的合成を以下に示す:例1 化合物(1)の製造
【0033】
【化19】
【0034】
【化20】
【0035】化合物I−2の製造 固体状重炭酸ナトリウム(33.6g;400mmole)を
少しずつ、水500mL中の3−クロロ−4,6−ジニト
ロ安息香酸(I−1)(24.7g;100mmole)及び1
−フェニル−1H−テトラゾール−5−チオールのナト
リウム塩(24.0g;120mmole)のスラリーに添加
した。この混合物を次に60℃で24時間撹拌し、中和
し次いで酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸マグネシ
ウムで乾燥し次いで真空濃縮して固体状I−2を得た。
収量36.4g(94mmole;94%)。
【0036】化合物I−4の製造:固体状硼水素化ナト
リウム(3.1g;81mmole)を、少しずつ5℃で、イ
ソプロパノール及びテトラヒドロフラン(1:1)80
0mL中のI−3(40.3g;62mmole)の溶液に添加
した。この混合物を30分間撹拌し、次いで氷/濃塩酸
上に注ぎ入れた。3時間後、この混合物をろ過し、収集
した固体を水洗し、真空乾燥した。収量40.4g(6
2mmole;100%)。
【0037】化合物I−5の製造:純粋なテトラメチル
グアニジン(1.7g;15mmole)を、液滴状、室温
で、テトラヒドロフラン75mL中のI−4(9.9g;
15mmole)の溶液に添加し、続いてクロロメチルエチル
エーテル(1.4g;15mmole)を添加した。2時間撹
拌後、この混合物をろ過した。ろ液を濃縮し次いで残渣
をヘプタンから結晶化した。収量は10.2g(14mm
ole;95%)。
【0038】化合物(1)の製造:ジクロロメタン15
mL中のジシクロヘキシルカルボジイミド(2.3g;1
1mmol)の溶液を、液滴状、0℃で、ジクロロメタン7
0mL中のI−5(7.2g;10mmole)、I−2(3.
9g;10mmole)及び4−ジメチルアミノピリジン
(0.12g;1mmole)の溶液に添加した。この混合物
を室温で2時間撹拌し次いでろ過した。トリフルオロ酢
酸(5mL)をろ液に添加し、次いで10分後にその溶液
を取り出して乾燥し、次いでその残渣をクロマトグラフ
ィにより精製した。収量化合物(1)の4.4g(4.
3mmole;43%)。 C53548 12Sとしての: 計算値: %C−61.98 %H−5.30 %N−10.91
%S−3.12 実験値: %C−61.63 %H−5.22 %N−10.66
%S−3.11 写真要素は、単一色要素または多色要素であることがで
きる多色要素は、3種の主要領域のスペクトルの各々に
感光する色素画像形成単位を含む。各単位は、与えられ
た領域のスペクトルに感光する単一乳剤層または複数乳
剤層からなることができる。要素の各層(画像形成単位
層を含む)は、写真技術分野で知られるような種々の順
序で配列することができる。他のフォーマットでは、3
種の主要領域のスペクトルの各々に感光する乳剤は、例
えば、1982年12月7日発行のWhitmoreの
米国特許第4,362,806号に記載されているマイ
クロヴェッセルを用いることにより、単一セグメント層
として配置することができる。
【0039】本発明要素で使用するのに適する材料につ
いての以下の検討は、Research Disclo
sure,1978年12月、Item 308119
(Kenneth Mason Publicatio
ns Ltd.発行、Dudley Annex,12
a,North Street, Emsworth,H
ampshire PO10 7DQ,England
(これらの開示は引用することにより本明細書中に包含
する)を引用して行うだろう。後者の刊行物は、以下
「Research Disclosure」と略記す
る。
【0040】本発明要素に用いられるハロゲン化銀乳剤
はネガティブ作動性又は、ポジティブ作動性のいずれか
であることができる。適切な乳剤及びその調製はRes
earch Disclosure第I節及び第II節並
びにそこに引用された文献に記載されている。本発明の
乳剤層及び他の層のために適切なビヒクルはResea
rch Disclosure第IX節及びそこに引用さ
れた文献に記載されている。
【0041】本明細書で記載したカプラーに加え、本発
明の要素はResearch Disclosure
第VII 節、パラグラフD,E,FおよびGならびにそこ
で引用される文献に記載されるような追加のカプラーを
含むことができる。これらのカプラーは、Resear
ch Disclosure、第VII 節、パラグラフC
ならびにそこで引用される文献に記載されるように組み
入れることができる。
【0042】本発明の写真要素又はその個々の層は、蛍
光増白剤(Research Disclosure
第V節)、カブリ防止剤および安定剤(Researc
hDisclosure、第VI節)、汚染防止剤および
画像色素安定剤(Research Disclosu
re、第VII 節、パラグラフIおよびJ)、光吸収剤お
よび散乱材料(Research Disclosur
、第VIII節)、硬膜剤(Research Disc
losure、第IX節)、可塑剤および滑剤(Rese
arch Disclosure、第XII 節)、帯電防
止剤(Research Disclosure、第XI
II節)、マット剤(Research Disclosu
re、第XVI 節)ならびに現像改質剤(Researc
Disclosure、第XXI 節)を含むことができ
る。
【0043】これらの写真要素はResearch
isclosure、第XVII節およびそこで引用される
文献に記載されるような各種支持体上に塗布することが
できる。これらの離脱化合物は、過去にそれらの化合物
が用いられたような方法で写真要素中に使用しかつ添加
することができる。特定の写真有用基の性質次第で、離
脱異なる目的のためにそして異なる位置に離脱化合物を
添加することができ、これらの要素は各種の他の成分を
含有することができる。好ましい写真有用基を添加する
ことができる例示方法を参考にすることができる。
【0044】放出された写真有用基が現像抑制剤の場
合、例えば、米国特許第3,227,554号;第3,
620,747号;第3,703,375号;第4,2
48,962号及び第4,409,323号各明細書に
記載されているように写真要素にそれを用いることがで
きる。現像抑制剤を放出する本発明化合物は、カラー写
真要素中のハロゲン化銀乳剤単位の1個又はそれ以上の
中に、又はそれと反応可能な組合せ状態で含有すること
ができる。ハロゲン化銀乳剤単位が1層より多くの層か
ら構成されているならば、1層又はそれ以上のそれらの
層は本発明化合物を含有することができる。これらの層
は、当該技術分野において通常用いられる写真カプラー
を含むことができる。本発明カプラーは、層もしくは単
位中の発色形成性カプラーと同一の色の色素を形成する
こともあり、異なる色の色素を形成することもあり、又
は無色もしくは中性の反応生成物が得られる結果になる
ことがある。本発明カプラーから放出された場合の層間
の現像抑制剤の作用範囲は、スキャベンジヤー層、例え
ば、微粒子ハロゲン化銀乳剤の層を用いることにより制
御することができる。スキャベンジヤー層は、本発明カ
プラーを含有する要素中の各種位置にあってよい。これ
らの層は、層間、層と支持体の間、又はすべての層にわ
たって配置することができる。
【0045】漂白抑制剤を放出する本発明の離脱化合物
は、米国特許第3,705,801号明細書に記載され
ている方法で用いて、写真要素の選ばれた領域の銀漂白
を抑制することができる。漂白促進剤を放出する本発明
の離脱化合物を用いて、写真要素中の銀漂白を促進する
ことができる。
【0046】色素もしくは色素前駆体を放出する本発明
の離脱化合物は、米国特許第3,227,551号;第
3,443,940号及び第3,751,406号各明
細書に記載されているように、所望画像を形成するため
に色素を全体のもしくは別々のレシービング層まで拡散
させることができる方法に用いることができる。あるい
は、色素が放出された位置にこの色素を留めて、カプラ
ー(そこから色素が放出される)から形成された色素濃
度を高めるか、又はその色素もしくは他の色素の色相を
改良修正することができる。他の実施態様において、放
出色素は要素から完全に除去することができ、そしてカ
プラーから放出されなかった放出色素は色補正マスクと
して要素中に留まることができる。
【0047】写真有用基がカプラーである本発明の離脱
化合物は、別のカプラーを放出するために用いることが
できる。放出カプラーが色素形成性カプラーであるなら
ば、同一層又は隣接層中の酸化現像剤と反応して、主カ
プラーから得られたものと同一又は異なる色もしくは色
相の色素を形成することができる。放出カプラーが競争
カプラーならば、同一層又は隣接層中の酸化発色現像主
薬と反応して色素濃度を低減することができる。
【0048】写真有用基が現像剤である本発明の離脱化
合物を用いて、色素形成性現像主薬と競争し、それによ
り色素濃度を低減するであろう現像剤を放出することが
できる。あるいは、これらは、活性というような見地か
ら、均一状態で要素中にとり込まれることが望ましくな
い現像主薬を画像様に与えることができる。写真有用基
が核形成剤である本発明の離脱化合物を用いて現像を促
進することができる。
【0049】本発明写真要素は、Research D
isclosure XVIIIに記載されているように、典
型的にスペクトルの可視域の化学放射線に露光して潜像
を形成し、次にResearch Disclosur
e第XIX 節に記載されているように、処理して可視色素
画像を形成することができる。可視色素画像を形成する
ための操作には、要素を発色現像主薬と接触させて現像
可能なハロゲン化銀を還元し次いで発色現像主薬を酸化
する工程が含まれる。
【0050】ネガティブ作動性ハロゲン化銀では、前記
の操作工程はネガティブ画像を与える。ポジ(または反
転)画像をうるには、この工程に続いて非カラー現像主
薬で露光ハロゲン化銀を現像し(色素は生じない)、次
に要素を均一にカブらせて非露光ハロゲン化銀を現像可
能にすることができる。あるいは、また直接陽画乳剤
は、ポジ画像を得るのに用いることができる。現像は、
引き続き、通常の漂白工程、定着工程又は漂白−定着工
程が施されて、銀、ハロゲン化銀を除去し、洗浄そして
乾燥される。
【0051】亜硫酸イオンは典型的に、現像液、定着
液、コンディショナー液、及び/又は漂白促進剤液中に
存在する。亜硫酸含有浴は、ブロックされた写真有用基
を必要に応じて活性化するために加えられる。処理溶液
中の亜硫酸イオンは亜硫酸の塩、例えば、亜硫酸ナトリ
ウム又は亜硫酸カリウム;重亜硫酸の塩、例えば、重亜
硫酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウ
ム、又はホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム;又はメ
タ重亜硫酸の塩、例えば、メタ重亜硫酸ナトリウムもし
くはメタ重亜硫酸カリウムから得ることができる。亜硫
酸塩又は亜硫酸塩と重亜硫酸塩の濃度は0.0001〜
1.0モル濃度、好ましくは0.01〜1.0モル濃度
の範囲であることができる。
【0052】以下の例は更に本発明を具体的に説明する
ものである。 写真要素は、セルロースエステルフィルム支持体上に以
下の層を塗布することにより製造した(成分の後の数字
は、層中に含有する成分の量を示す、mg/m2)。 乳剤層1:ゼラチン−2420;赤色増感臭ヨウ化銀
(Agとして)−1615;ジブチルフタレート中に分
散したイエロー画像カプラー1290; 中間層:ゼラチン−860;ジドデシルハイドロキノン
−113 乳剤層2:ゼラチン−2690;緑色増感臭ヨウ化銀
(Agとして)−1615;ジブチルフタレート中に分
散したシアン画像カプラー768;ジエチルラウルアミ
ド中に分散にした表1の化合物; 保護オーバーコート層:ゼラチン−5380;1.75
〜2%全ゼラチンのビスビニルスルホニルメチルエーテ
ル画像カプラーの構造は以下のとおりである:
【0053】
【化21】
【0054】各要素細片を段階濃度ステップタブレット
を介して、又は鮮鋭性測定のための35%モジュレーシ
ョンフリンジチャートを介して緑色光に露光し、次いで
3.25分、38℃で以下の発色現像液で現像し、停止
し、洗浄し、漂白し、定着し、洗浄し次いで乾燥した。 発色現像液: 蒸留水 800mL メタ重亜硫酸ナトリウム 2.78g 亜硫酸ナトリウム(無水) 0.38g CD−4(発色現像剤)* 4.52g 炭酸カリウム(無水) 34.3g 重炭酸カリウム 2.32g 臭化ナトリウム 1.31g ヨウ化カリウム 1.20mg ヒドロキシルアミン硫酸塩(HAS) 2.41g ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム塩(40%溶液) 8.43g 蒸留水で1リットルにする。
【0055】pHを10.0に調整。* CD−4は4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N
−β−ヒドロキシエチルアニリン硫酸塩。 処理画像を赤色光で読取ってコントラスト及びAMTア
キュータンスを測定した。現像抑制剤放出(DIR)化
合物を含まない塗布物についてのアキュータンスを各A
MT値から差引いて、鮮鋭性値の増量を得た。が、この
値はAMT変化として表Iに示した。コントラスト比
は、カプラー含有塗布物の赤色コントラストをカプラー
非含有塗布物の赤色コントラストで割ったものとして定
義した。AMTアキュータンスは画像鮮鋭性の目安であ
り、以下の式を用いて算出する:式中、システムモジュ
レーション曲線下のカスケード域は、T.H.Jame
s編、Theary of the Photogra
phic Process,第4版、1977年、62
9頁の等式(21.104):AMT=100t66L
og(カスケード域/2.669M)(式中、倍率因子M
は35mmシステムAMTについて3.8である)に示さ
れる。
【0056】これらの例では、本発明の亜硫酸塩で放出
されない、構造上類似の従来技術の抑制剤を用いては達
成されない程の鮮鋭性の向上がみられる。これらのコン
トラスト比は、従来技術のカプラーAを用いて抑制剤は
放出されるが、しかし拡散能力を有しないために鮮鋭性
を向上させるには至らず、そして従来技術カプラーBは
同等の抑制剤を放出しないことを示している。
【0057】
【表1】
【0058】
【化22】
【0059】
【化23】
【0060】本発明を、その好ましい実施態様を特に参
考にして詳細に述べてきたが、本発明の精神及び範囲内
で変更及び修正が可能なことが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デビッド トーマス サウスビー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ハンティントン メドウ 115

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離脱化合物と組合わさったハロゲン化銀
    乳剤層を担持する支持体を含んでなる写真要素であっ
    て、前記離脱化合物はキヤリア基を含み、キヤリア基か
    ら写真有用基が放出され、前記写真有用基の活性機能
    は、非置換の又は1個以上の電子吸引基で置換された芳
    香族環系でブロックされており、前記ブロック基は処理
    浴中の亜硫酸イオンとの反応の結果処理中に除去するこ
    とができる写真要素。
  2. 【請求項2】 前記離脱化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化1】 前記式中、 CARは、キヤリア基であり、そこから分子の残基が写
    真フィルム処理中に放出されるものであり;TIMEは
    タイミング基であり;LINKは、TIMEもしくはC
    ARを芳香族核に結合する結合基であり;Xは芳香族環
    系を完成するための原子を表し;R′は電子吸引性置換
    基を表し;PUGは写真有用基を表し;mは0,1又は
    2であり;そしてnは0〜8の整数である。
  3. 【請求項3】 前記離脱化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化2】 前記式中、 CAR,TIME,LINK及びR′は先に定義したと
    おりであり;mは0又は1であり;nは0,1又は2で
    あり;ZはCH又はNであり、3個以下のZがNであ
    り;そしてINHが現像抑制剤基である。
  4. 【請求項4】 前記離脱化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化3】 前記式中、 COUPは、そのカプリング位に結合した分子の残基を
    有するカプラー部分であり;TIMEは、キノンメチド
    のタイミング基であり;そしてINHは現像抑制剤基で
    あり;R1 ,R2 及びR3 は、H、アルキル基又はアリ
    ール基であり;pは1〜8の整数である。
  5. 【請求項5】 前記放出化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化4】
  6. 【請求項6】 前記放出化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化5】
  7. 【請求項7】 前記離脱化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化6】
  8. 【請求項8】 前記離脱化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化7】
  9. 【請求項9】 前記離脱化合物が以下の構造を有するも
    のである請求項1記載の写真要素: 【化8】
  10. 【請求項10】 請求項1〜4のいずれか1つの写真要
    素における画像形成改良方法であって、前記方法が画像
    様パターンへの化学線露光後、芳香族基がキヤリア及び
    存在するタイミング基から開裂してから、芳香族基を抑
    制剤から開裂させるのに十分な亜硫酸塩イオンを含有す
    る処理組成物中で要素を処理することを含んでなる改良
    方法。
JP5127009A 1992-05-29 1993-05-28 離脱化合物含有写真要素 Pending JPH0635140A (ja)

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