JPH0636063B2 - 使用済核燃料の球面円環型連続溶解槽 - Google Patents

使用済核燃料の球面円環型連続溶解槽

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JPH0636063B2
JPH0636063B2 JP9851688A JP9851688A JPH0636063B2 JP H0636063 B2 JPH0636063 B2 JP H0636063B2 JP 9851688 A JP9851688 A JP 9851688A JP 9851688 A JP9851688 A JP 9851688A JP H0636063 B2 JPH0636063 B2 JP H0636063B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、汚染物品の除染等にも利用可能な使用済核燃
料の必要な一連の工程を一つの駆動機構で処理すること
のできる使用済核燃料の球面円環型連続溶解槽に関す
る。
〔従来の技術〕
使用済核燃料の連続溶解槽は、せん断片をバスケットに
装荷し、せん断片中の核物質を溶解液で溶解し、バスケ
ット内の不溶解のハルを洗浄液で洗浄後排出する一連の
必要な工程を連続的に処理する機構を有している。従
来、このような連続溶解槽の一つとして、円環型連続溶
解槽が開発されている。
第11図は円環型連続溶解槽の一部切欠斜視概要図、第
12図は同溶解槽の断面図、第13図は同溶解槽の動作
説明展開図で、50は貯液槽、51は内側壁、52は外
側壁、53はバスケット保持リング、54はバスケッ
ト、55は駆動歯車、56はバスケット旋回駆動源、5
7、58は上部カバー、59はバスケット昇降シリン
ダ、60はバスケット反転シリンダ、61は上部カバー
旋回駆動源、62はハル排出シュートパイプ、63は貯
液槽ケーシング、64、65は水シール、66はハル収
納缶、67は旋回用ローラ、68は旋回用ガイド、69
は装荷用シュートパイプ、70は溶解液、71は洗浄
液、72は排出口、73、74、75は堰、76は溶解
液供給口、77は溶解液取出口、78は溶解部、79は
ハル洗浄部、80はハル取出部、81はせん断片装荷位
置、82はバスケット上昇位置、83はバスケット再セ
ット位置、84は液位である。
第11図及び第12図において、溶解槽の本体である貯
液槽50の内側壁51と外側壁52は水平断面が同心円
の円環状をしている。貯液槽50の上部の円環状のバス
ケット保持リング53に等間隔で複数のバスケット54
を取り付けて貯液槽50内に配置し、駆動歯車55を介
してバスケット旋回駆動源56で円周方向に旋回するバ
スケット保持リング53とともにバスケット54は貯液
槽内を旋回する。貯液槽50の上部カバー57及び58
は一体となっており、上部カバー58にはバスケット昇
降シリンダ59、バスケット反転シリンダ60及びハル
の装荷用シュートパイプ69が設けてあり、上部カバー
旋回駆動源61により旋回用ガイド68上を旋回用ロー
ラ67が回転しながら上部カバー57とともに旋回す
る。また、溶解時貯液槽50内で発生するミストやガス
を槽外に漏洩させないように上部カバー59と貯液槽ケ
ーシング63はシール機構等、例えば水シール64及び
65で気密を保持している。ハル排出用シュートパイプ
62から排出したハルはハル収納缶66へ収納される。
つぎに、このような連続溶解槽の作用を第13図展開図
を参照して説明する。
貯液槽50は溶解部78、ハル洗浄部79及びハル取出
部80の3部に堰73、74及び75によって区切って
ある。
バスケット54はせん断片装荷装置81において、せん
断片の装荷用シュートパイプ69からせん断片を所定量
受け入れる。バスケット54は溶解液70中に浸されて
おり、バスケット54には無数の穴が開けられているた
め、この穴を通してバスケット54内のせん断片は溶解
液70に浸漬している。また、貯液槽50の溶解部78
では溶解部供給口76から溶解液70、例えば硝酸が所
定流量供給され、溶解液取出口77からは同量の溶解液
を排出しているため、貯液槽50内では一定の液位84
で液流が矢印で示すPの方向に発生している。この液流
に向かってバスケット54は反対方向へ旋回移動してい
る。バスケット54が溶解部78に所定時間浸漬して、
せん断片中の核物質は溶解する。この所定時間内にバス
ケットは旋回移動してバスケット上昇位置82に到る。
バスケット54内には不溶解のハルが残っており、この
ハルは溶解槽50外へ排出する必要がある。しかし、溶
解液70が付着しているため、このハルは洗浄した後に
排出しなければならない。そこで、上部カバー旋回駆動
源61(第11図参照)により上部カバー58を旋回さ
せバスケット昇降シリンダ59(第11図参照)をバス
ケット上昇位置82まで矢印のF′方向に旋回移動さ
せ、バスケット54をバスケット昇降シリンダ59で吊
り上げ、溶解部78とは堰73によって区分けされてい
るハル洗浄部79に矢印のF方向へ移動させ、バスケッ
ト54を下降して洗浄液71に浸して洗浄する。洗浄後
のバスケット54はバスケット昇降シリンダ59で再び
吊り上げ、洗浄部79及び溶解部78と堰74及び75
によって区分けされているハル取出部80に矢印のF方
向へ旋回移動させる。この位置においてバスケット昇降
シリンダ59とバスケット反転シリンダ60の双方によ
って、バスケット54は反転されバスケット54のハル
を排出口72から貯槽液外のハル収納缶66に排出す
る。
このようにして、ハルを取り除いた空のバスケット54
は新たにせん断片を受け入れるべく矢印のF方向に旋回
移動し、バスケット54を空バスケット再セット位置8
3で下降してバスケット旋回駆動系に接続すると同時に
溶解部78に戻される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述した従来の円環型連続溶解槽には次
のような問題点があった。
せん断片を溶解部で溶解後ハルを洗浄、排出するため
に、バスケットを上昇・下降及び所定位置への旋回移動
及び反転を行わなければならない。このためのバスケッ
トの旋回移動系、バスケットの昇降駆動系、及びバスケ
ット昇降駆動系の旋回移動系及びバスケットの反転駆動
系が必要であり、各系の構成部品点数が多く構造が複雑
である。また、バスケット昇降駆動系は上部カバー58
に設けてあるため、上部カバー58と一体となっている
上部カバー57は機械強度上から強固となり、したがっ
て重量が大きくなり、この上部カバー57を所定距離旋
回させるため、上部カバー57の保持構造は非常に大き
なものとなる。
さらに、バスケットは所定位置での昇降・反転等を行う
必要上、これらの位置制御センサを多く用い、かつ、自
動化のためこれらの信号をシーケンス制御する等の複雑
な制御系が必要である。
またバスケットを頻繁にバスケット保持リングから取り
外し、取り付けを行うため、バスケットの保持の不良等
の不具合になる恐れもある。
これらの問題点は溶解作業が、通常、人の立ち入りが制
御されるセル内で行われるため、調整・補修等の保守作
業や通常運転等全ての遠隔操作で実施する必要があるこ
とに起因する。
本発明はこのような問題点を解決するためのもので、複
数のバスケットを一つのバスケット旋回駆動系のみで、
核燃料の溶解、ハル洗浄、及びハル排出の一連の工程を
連続的に行うことのできる使用済核燃料の球面円環型連
続溶解装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、せん断片をバスケットに装荷し、せん断片中
の核物質を溶解部で溶解し、不溶解物質を洗浄部で洗浄
後、取出部で排出する使用済核燃料の連続溶解槽におい
て、二つの球面よりなる内壁を有する球面円環状貯液槽
と、貯液槽上部に設けたバスケット保持部材と、バスケ
ット保持部材に設けた複数のバスケット回転軸と、バス
ケット回転軸に回転可能に吊り下げられ、貯液槽壁面に
対向する2側面が貯液槽壁面に対応した球面形状である
多数の通液穴を有する複数のバスケットと、前記バスケ
ット保持部材を介してバスケットを貯液槽内で旋回移動
させる旋回駆動源、バスケットの旋回移動力によってバ
スケットを90度横転させる洗浄部の上部に設けた横転
部材、バスケットの旋回移動力によってバスケットを1
80度反転させる排出部の上部に設けた反転部材を備え
たことを特徴とする。
〔作用〕
本発明は、内壁の水平断面が同心円である球面の内側壁
と外側壁を有する球面円環型の貯液槽内に貯液槽の球面
の側壁に対向する2側面が球面の一部から構成される複
数のバスケットを配置し、旋回移動させ、せん断片を装
荷し、核物質を溶解部で溶解後、貯液槽に設けた干渉部
材とバスケット旋回駆動力によりバスケットを横転させ
ハル洗浄部に旋回移動してバスケットを正常状態に戻し
て不溶解のハルを洗浄し、ハル取出部に設けた干渉部材
とバスケット旋回駆動によりバスケットを反転してハル
をハル取出部から貯液槽外に排出させることによりバス
ケット旋回駆動系のみでせん断片を溶解、ハルの洗浄及
びハルの排出を行うことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明による球面環状型連続溶解槽の一実施例
の外形斜視図、第2図は一部切欠斜視図、第3図は縦断
面図、第4図は平面図、第5図はバスケット旋回駆動系
概略斜視図、第6図は溶解槽の動作説明展開図、第7図
はバスケット概略図、第8図はバスケット構造図であ
る。
なお、1は貯液槽、2は上部カバー、3は駆動モータ、
4はハル取出口、5は装荷用シュートパイプ、6はバス
ケット保持リング、7はバスケット、9は溶解液供給
口、10は溶解液取出口、14は駆動歯車、15は旋回
用ガイド、16はバスケット回転軸、17は旋回用ロー
ラ、18は反転軸、19は横転軸、20は溶解液、21
は洗浄液、22は溶解部、23はハル洗浄部、24はハ
ル取出部、25、26、27は堰、28はスラッジ補集
板、29はスラッジ補集箇所、30、31は対向側面、
32は軸通し穴、33は前側面、34は上面、35は後
側面、36は底面、37はせん断片受入口、38は斜
面、39は後側面、40は底面である。
第1図及び第2図において、貯液装1は後述する球面円
環状の形状をしており、複数個のバスケット7は貯液槽
1の上部に設けたバスケット保持リング6に取り付けて
貯液槽1内に収納され、駆動モータ3により旋回するバ
スケット保持リング6と共にバスケット7は貯液槽1内
に旋回移動する。貯液槽1内のガスや蒸気等が槽外に漏
洩することを防止するため、ガスケット、Oリング又は
水シール等を使用して上部カバー2によって貯液槽1の
気密が保持されている。バスケット7が180度反転し
たときのために上部カバー2の一部が突出した形状をし
ている。また上部カバー2にはせん断片の装荷用シュー
トパイプ5が接続できるようになっており、貯液槽1に
はハルを排出するハル取出口4及び所定量の溶解液を貯
液槽1内に流すための溶解液供給口9と溶解液取出口1
0を設けている。
第3図乃至第5図はこのような溶解槽の内部構造を示し
ている。貯液槽1の側壁の内面は点Aを中心とする半径
rの球面を中心面とする球面で、貯液槽1の上部に内歯
を有するバスケット保持リング6を設け、その外周にバ
スケット回転軸16を所定数すなわち本実施例ではa〜
iの等間隔の位置に9個取り付けてある。バスケット回
転軸16の両端には旋回用ローラ17を設け、バスケッ
ト保持リング6を貯液槽1の上端の旋回用ガイド15面
で支えている。また、バスケット回転軸16の中心線は
中心点Aを指向している。バスケット保持リング16は
駆動歯車14を介して駆動モータ3に結合され、駆動モ
ータ3の回転によりバスケット保持リング6を矢印Fの
方向に旋回させている。各バスケット回転軸16の両ロ
ーラ17の間に後述する球面形状の側面を有するバスケ
ット7が設けてあり、バスケット7はバスケット回転軸
16を回転軸として中心点Aの方向に直角に貯液槽1の
両側面に干渉することなく自由に回転することができ
る。第3図右側のバスケット7はせん断片の受け入れ又
は溶解中の状態を示しており、第3図左側のバスケット
7は溶解後のハル取り出し状態を示している。
後述するハル洗浄のためのバスケット7の横転軸19及
びハル排出のための反転軸18は貯液槽1の内壁に取り
付けてある。
次に第6図において、作用を説明する。
本実施例ではa〜iの位置に9個のバスケットを等間隔
に配置してある。貯液槽1は溶解部22、ハル洗浄部2
3及びハル取出部24の3部に堰25、26及び27に
よって区切ってある。
バスケット7は溶解部22のaの位置において装荷用シ
ュートパイプ5からせん断片がバスケット7内に装荷さ
れる。所定量装荷されたバスケット7は矢印Fの方向に
旋回移動し、溶解液20がバスケット7の側面に設けた
穴から浸漬して、せん断片中に含まれている核物質は次
第に溶解される。バスケット7から落下したせん断片中
の不溶解物は貯液槽1の底部に堆積するが、バスケット
7の底部に設けたスラッジ捕集板28によりかき集めら
れ、バスケット7の旋回に伴って進行方向に送られる。
貯液槽の一部にはスラッジ捕集箇所29として凹部が設
けてある。所定量堆積した時点でエアリフト等のポンプ
により取り出す。
さて、a〜fまでの溶解区間をせん断片中の核物質が溶
解するのに必要な時間をかけてバスケット7は旋回移動
し、バスケット7内には不溶解のハルだけが残っている
状態になる。溶解部22とハルの洗浄部23との間に堰
25があるためバスケット7はこの堰を乗り越えなけれ
ば隣のハル洗浄部23へ移動することができない。第6
図のA部でバスケット7の洗浄部23への移動状況を図
示するように、旋回するバスケット7はバスケット横転
軸19に当たって、次第に横転し、90度横転した状態
ではバスケット7は溶解液20から完全に取り出された
状態になる。この状態でバスケット7は堰25を通過す
るまで旋回移動する。バスケット7からハルが横転に伴
って落下しないように後述するようなバスケットの構造
となっている。90度横転して堰25を乗り越えたバス
ケット7はバスケット横転軸19から外れるため垂直状
態に戻り、バスケット7及びハルはハル洗浄部23内の
洗浄液21で洗浄される。
洗浄されたバスケット7及びハルはさらに旋回移動し、
第6図Bでハル取り出し状況を図示するように堰26に
設けたバスケット反転軸18によって反転する。バスケ
ット反転軸18は上下2段に設けてあるため90度横転
したバスケット7はさらに反転し180度まで反転す
る。この過程でバスケット7内のハルはバスケット7の
内壁に沿って順次バスケット7のせん断片装荷口から排
出される。バスケット7の旋回の障害とならないように
一定の間隔の隙間でバスケット反転軸18に設けてある
ので、この隙間からハルは落下し、ハルによるかみ込み
等は生じない。
以上のようにして、空になったバスケット7はバスケッ
ト反転軸から外れた段階で時計方向廻り、または反時計
方向廻りで垂直に戻るが、上部カバーの天井部分に突起
等を設けて反転状態のバスケットのスラッジ捕集板28
がこれに当接するようにしておけば、必ず反時計方向廻
りで垂直状態に戻るようにすることができる。こうして
垂直状態に戻り、さらに旋回移動すればせん断片装荷用
のシュートパイプ5の直下に到達する。
このようにして、バスケットを別系の駆動装置類を用い
ることなく、一つの駆動装置のみで、せん断片を受け入
れから溶解・ハル洗浄・ハルの取り出しの一連の工程を
連続的に行うことができる。
次に第7図及び第8図においてバスケットの形状及び構
造について説明する。
バスケットの側面には無数の穴が設けてあり、この穴を
通してバスケット内外へ溶解液が出入りし、バスケット
内のせん断片中の核物質を溶解する。
バスケット7が貯液槽1内で側壁に干渉することなく自
由に横転又は反転することができるために、次のような
形状をしている。
バスケット7の貯液槽の壁面に対向する対向側面30及
び31は貯液槽の中心点Aを共有し、r±yの半径の球
面の一部から構成されている。(第8図)rは貯液槽の
中心面の半径で、yは貯液槽の側壁の内面幅の1/2よ
り小さい寸法である。バスケット回転軸16(第5図参
照)の軸通し穴32は対向側面30又は31に直角に貫
通しており、貯液槽に取り付けたとき2込の軸通し穴3
1の中心線は中心点Aに指向し、バスケット7の前側面
33はハル洗浄部で横転し横転軸19上を旋回移動する
ために平面であり、この平面とバスケット回転軸16又
は軸通し穴32との距離はバスケット回転軸16と横転
軸19の距離により決められる。また、上面34はハル
取り出し部で反転して旋回移動するために同様平面とな
っており、バスケット回転軸16又は軸通し穴32との
距離はバスケット回転軸16と反転軸18との距離によ
り決められる。底面36と後側面35のバスケット回転
軸16又は軸通し穴32とのそれぞれの距離は底面36
においては貯液槽の深さによって決められる面であり、
後側面35においてはバスケットの横転、反転時に相互
干渉しない距離で決められる面である。第8図に一応平
面として点線で示してある。
さらに、バスケットが常時垂直に保持されるようにバス
ケットの前側面33或は底面40は肉厚によって重量調
整をしている。上面34のせん断片受入口37はハルの
排出にも使用するので、洗浄工程への堰25への乗り越
え時バスケットが90度横転してもハルが落下しないよ
う進行方向の後方に設けてある。また、180度反転し
てハルを排出する際にはバスケット内のハルは内壁に沿
って斜面38から落下するようにしてある。さらに、底
面36にはスラッジ補修板28が設けてある。
バスケット保持リング6(第3図または第4図参照)に
保持されたバスケット7は第6図に示されているよう
に、ハル排出状態の位置hとハル排出完了状態の位置i
の時において、バスケットは相互間隔が最も小さくな
り、この間隔によって全てのバスケット取り付け間隔が
決定される。すなわち、位置h及びiにおけるバスケッ
トの反転時に相互のバスケットが障害にならないために
は、バスケットの反転の半径以上の間隔が要求される。
本実施例では全てのバスケットを同一間隔で保持してお
り、これを所定の貯液槽内で取り扱うにはバスケットの
取り付け間隔をできるだけ小さくして、バスケット数を
多く設けるためにバスケットの外形状をさらに次のよう
に選定することができる。
第7図及び第8図において、バスケットの反転時に相互
のバスケットが障害になる面は後側面35と底面36で
ある。まず、底面36の形状は貯液槽の深さに関係し、
バスケットの軸通し穴32の中心線を中心とし、スラッ
ジ補修板28の先端までの長さを半径とした円筒面を限
界とする底面40で規定されている。また、後側面35
の形状は、第6図の位置、h、iの状態で分かるように
相隣る前後何れかのバスケットの回転軸16の中心線を
中心とし、貯液槽底面までの距離を半径とした円筒面を
限界とする面39で規定されている。
第9図はピッチ可変型バスケット旋回駆動機構を有する
本発明による他の実施例を示す図、第10図はそのバス
ケット旋回駆動機構概要を示す図で、第6図と同一番号
は同一内容を示す。なお、41は上部リングガイド、4
2は下部リンクガイド、43はリンク軸である。
上部及び下部リンクガイド41及び42によってリンク
運動する一連のリンクを有するリンク機構において、バ
スケット7を保持しているバスケット回転軸16はリン
ク軸の一つとして、下部リンクガイド42に案内され、
上部リンクガイド41にはリンク軸43が案内されてい
る。上部及び下部のリンクガイド41及び42の間隔は
バスケット7がハル洗浄部23に近付くに従って、狭く
なり、ハル取り出し部24を通過すると再び元の間隔に
なるように構成されている。
従って、溶解工程においてはバスケット間隔は小さく、
ハル洗浄及びハル取り出し工程におけるバスケット横転
・反転時には、前後のバスケットがその障害とならぬ程
度に間隔を大きくすることができる。
このように、バスケットの旋回運動をバスケットに取り
付けたリンクにより行い、リンクの高さを調整すること
で、バスケット間隔を任意に変更することができる。な
お、この場合の駆動は、例えば第10図に示すようにリ
ンク軸43と一体のリンク軸ギヤ45をリンク駆動ギヤ
46で駆動するようにすればよい。
なお、上記実施例では2つの球面で貯液層を形成し、こ
れと対応する形状のバスケットを使用する場合について
説明したが、従来の円筒型の貯液層であってもこれをバ
スケットに対して十分大きく形成してもよい場合には、
本発明のバスケット旋回移動方式を適用することが可能
である。
〔発明の効果〕
以上のように従来の円環型連続溶解槽においては、貯液
槽内でのバスケットの旋回運動装置、バスケットの昇降
駆動装置の旋回装置及びバスケットの反転装置の4駆動
系を必要としたのに比較し、本発明によれば貯液槽での
バスケットの旋回運動装置のみで、せん断片中の核物質
の溶解、ハルの洗浄、ハルの排出の一連の工程を連続的
に処理することが可能となり、駆動系を大幅に簡略化、
軽量化することができる。
また、従来の装置でのバスケットの所定位置での昇降、
反転等を行うための位置制御センサ及びこれら信号のシ
ーケンス制御系もバスケットへのせん断片受け入口につ
いてのみの制御系のみで、制御系を非常に単純化するこ
とができる。
さらに、従来の装置では、バスケットの保持リングから
の取り外し、取り付けを頻繁に行っており、バスケット
の吊り下げ不良等の取り扱い上の不具合が予想された
が、本発明ではバスケットは保持リングに保持したまま
であるので、このような不具合発生の可能性は無くなっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による球面円環型連続溶解槽一実施例の
外形斜視図、第2図は一部切欠斜視図、第3図は縦断面
図、第4図は平面図、第5図はバスケット旋回駆動系概
略斜視図、第6図は溶解層の動作説明展開図、第7図は
バスケット概略図、第8図はバスケット構造図、第9図
はピッチ可変型バスケット旋回駆動機構を有する本発明
による他の実施例を示す図、第10図はバスケット旋回
駆動機構概要を示す図、第11図は円環型連続溶解槽の
一部切欠斜視概要図、第12図は同溶解槽の断面図、第
13図は同溶解槽の動作説明展開図である。 1……貯液槽、2……上部カバー、3……駆動モータ、
4……ハル取出口、5……装荷用シュートパイプ、6…
…バスケット保持リンク、7バスケット、9……溶解液
供給口、10……溶解液取出口、14……駆動歯車、1
5……旋回用ガイド、16……バスケット回転軸、17
……旋回用ローラ、18……反転軸、19……横転軸、
20……溶解液、21……洗浄液、22……溶解部、2
3……ハル洗浄部、24……ハル取出部、25、26、
27……堰、28……スラッジ補修板、29……スラッ
ジ補修箇所、30、31……対向側面、32……軸通し
穴、33……前側面、34……上面、35、39……後
側面、36、40……底面、37……せん断片受入口、
38……斜面、41……上部リンクガイド、42……下
部リンクガイド、43……リンク軸。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】せん断片をバスケットに装荷し、せん断片
    中の核物質を溶解部で溶解し、不溶解物質を洗浄部で洗
    浄後、取出部で排出する使用済核燃料の連続溶解槽にお
    いて、二つの球面よりなる内壁を有する球面円環状貯液
    槽と、貯液槽上部に設けたバスケット保持部材と、バス
    ケット保持部材に設けた複数のバスケット回転軸と、バ
    スケット回転軸に回転可能に吊り下げられ、貯液槽壁面
    に対向する2側面が貯液槽壁面に対応した球面形状であ
    る多数の通液穴を有する複数のバスケットと、前記バス
    ケット保持部材を介してバスケットを貯液槽内で旋回移
    動させる旋回駆動源、バスケットの旋回移動力によって
    バスケットを90度横転させる洗浄部の上部に設けた横
    転部材、バスケットの旋回移動力によってバスケットを
    180度反転させる排出部の上部に設けた反転部材を備
    えたことを特徴とする使用済核燃料の球面円環型連続溶
    解槽。
  2. 【請求項2】バスケット回転軸は前記バスケット保持部
    材に等間隔に設けてある請求項1記載の使用済核燃料の
    球面円環型連続溶解槽。
  3. 【請求項3】横転部材は、溶解部と洗浄部との間の堰上
    部に設けられ、バスケット回転軸より低い位置に設けら
    れた横転軸からなる請求項1記載の使用済核燃料の球面
    円環型連続溶解槽。
  4. 【請求項4】反転部材は、ハル取り出し部の上部に設け
    られ、バスケット回転軸より低い位置に設けられた反転
    軸からなる請求項1記載の使用済核燃料の球面円環型連
    続溶解槽。
  5. 【請求項5】バスケットは、前側面がバスケット回転軸
    と横転部材との距離により制限されて決まる平面、上面
    がバスケット回転軸と反転部材との距離により制限され
    て決まる平面、底面がバスケット回転軸の中心線を中心
    とし貯液槽底面までの距離を半径とした円筒面を限界と
    する面、後側面が相隣る前後何れかのバスケット回転軸
    を中心線を中心とし貯液槽底面までの距離を半径とした
    円筒面を限界とする面で形成される請求項1記載の使用
    済核燃料の球面円環型連続溶解槽。
  6. 【請求項6】リンクガイドにおいて、上部リンクガイド
    と下部リンクガイドの垂直距離によりバスケット相互の
    間隔を決定する請求項1記載の使用済核燃料の球面円環
    型連続溶解槽。
JP9851688A 1988-04-21 1988-04-21 使用済核燃料の球面円環型連続溶解槽 Expired - Lifetime JPH0636063B2 (ja)

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JPH01269092A JPH01269092A (ja) 1989-10-26
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