JPH0636274A - 磁気ディスクおよび磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスクおよび磁気ディスク装置

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JPH0636274A
JPH0636274A JP17264992A JP17264992A JPH0636274A JP H0636274 A JPH0636274 A JP H0636274A JP 17264992 A JP17264992 A JP 17264992A JP 17264992 A JP17264992 A JP 17264992A JP H0636274 A JPH0636274 A JP H0636274A
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disk
magnetic disk
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crown
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Masayuki Kanamaru
政幸 金丸
Nobuyuki Kitazaki
信幸 北崎
Yoshiaki Sonobe
義明 園部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な加工によって、磁気ディスク装置の起
動時におけるヘッドとの接触によるディスク表面の劣化
を防止することができる磁気ディスク、およびそれを用
いた磁気ディスク装置を提供する。 【構成】 磁気ディスク1の表面に、その径方向内方か
ら外方に向うにしたがって磁気ディスク1の肉厚を小さ
くする勾配角θ1 の傾斜面を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスクおよびそ
の磁気ディスクを用いたハードディスク装置等の磁気デ
ィスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ディスクは、その表面がフラ
ットであり、磁気ディスク装置の起動時に、ディスク表
面のスタートストップ領域上に位置しているヘッドとデ
ィスク表面との接触によるディスク表面の劣化を防止す
るために、ヘッドの表面を曲面とすべくクラウンを付け
る方法が採られている。その場合、ヘッド表面に20n
m以上の起伏差のクラウンを付けることが有効であると
実験的に確認されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ヘッドの表
面は硬質であるため、上記従来のように、そのヘッド表
面に20nm程度の起伏差のクラウンを高精度に付ける
ことはきわめて難しかった。
【0004】本発明の目的は、簡易な加工によって、磁
気ディスク装置の起動時におけるヘッドとの接触による
ディスク表面の劣化を防止することができる磁気ディス
ク、およびそれを用いた磁気ディスク装置を提供するこ
とにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、ヘッドがディ
スク表面の外周側に位置したときに、その内周側に位置
したときよりもディスク表面の周速が大きくなる分、ヘ
ッドがディスク表面上から高く浮上しやすくなるという
傾向を抑えて、ディスク表面の全体に亘って、ヘッドの
浮上高さを一定に維持することができる磁気ディスク、
およびそれを用いた磁気ディスク装置を提供することに
もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク
は、表面にヘッドのスタートストップ領域が形成された
磁気ディスクにおいて、少なくとも前記スタートストッ
プ領域は、径方向内方から外方に向うにしたがって裏面
側に傾斜する傾斜面であることを特徴とする。
【0007】また、本発明の磁気ディスク装置は、上記
の磁気ディスクと、該磁気ディスクのデータの読取りま
たは書込みを行うヘッドと、該ヘッドを駆動するアクチ
ュエータとを有することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、少なくとも磁気ディスクの表
面におけるヘッドのスタートストップ領域を、磁気ディ
スクの径方向内方から外方に向うにしたがって裏面側に
傾斜する傾斜面としたことにより、そのスタートストッ
プ領域に位置するヘッドに見かけ上のクラウンを付け
て、磁気ディスクの回転始動時に、そのスタートストッ
プ領域上のヘッドを速く浮上させて、そのヘッドとの接
触によるディスク表面の劣化を防止する。
【0009】また、ヘッドが磁気ディスクの径方向内方
から外方に移動するにつれて、ヘッドにおける見かけ上
のクラウンを小さくして、ヘッドが磁気ディスクの外周
側に位置したときに、それが内周側に位置したときより
もディスク表面の周速が大きくなる分、ヘッドがディス
ク表面上から高く浮上しやすくなる傾向を抑えて、ディ
スク表面の全体に亘ってヘッドの浮上高さを一定に維持
する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1から図8は、本発明の第1の実施例を
説明するための図である。
【0012】図1(a)は磁気ディスク1の平面図、同
図(b)はその側面図であり、その磁気ディスク(以
下、「ディスク」という)1の表面の内周側にヘッドの
スタートストップ領域1Aが形成され、またその外周側
にデータの格納領域1Bが形成されている。このディス
ク1の表面は、後述するように、そのスタートストップ
領域1Aおよびデータの格納領域1Bを含む全範囲に亘
り、所定の勾配角θ1 をもって内周側から外周側に向う
にしたがって肉薄となる傾斜面とされて、ディスク表面
が全体として切頭円錐面となっている。そして、このよ
うなディスクは、例えば、図2に示すようなリニアアク
チュエータ型のハードディスク装置(磁気ディスク装
置)10、または、図3に示すようなロータリーアクチ
ュエータ型のハードディスク装置20(磁気ディスク装
置)に組付けられて使用に供せられる。前者のハードデ
ィスク装置10は、ディスク1のデータの読取りまたは
書込みを行うヘッド2をそのディスク1の径方向に沿っ
て移動させるように、そのヘッド2が搭載されたキャリ
ッジ11を図示しないリニアアクチュエータによって図
2中の矢印F1 ,F2 の直線方向に駆動制御する構成と
なっており、一方、後者のハードディスク装置20は、
図3中の点P0 を中心としてヘッド2を回動させるよう
に、そのヘッド2が搭載されたキャリッジ21を図示し
ないロータリーアクチュエータによって同図中の矢印G
1 ,G2 の回転方向に駆動制御する構成となっている。
前者のハードディスク装置10の場合は、図4に示すよ
うに、表面がフラットなヘッド2の長手方向(同図中の
X軸方向。ここで、ヘッド2の長手方向の中央位置Bを
X軸の原点とする。)と、その長手方向の中央位置Bに
おける接線方向とのなす角度つまりスキュー角θ2 が一
定のままヘッド2が移動することになり、一方、後者の
ハードディスク装置20の場合は、そのスキュー角θ2
がヘッド2の回動位置に応じて変化することになる。
【0013】ところで、ヘッド2を図5に示すような長
方形とした場合には、そのヘッド2の中央位置Bと端部
位置A,Cとでは、ディスク1の半径方向における位置
が異なることになる。例えば、スキュー角θ2 が図5に
示すように「0」の場合は、表面がフラットなヘッド2
の長手方向X軸上の任意の位置xにおける半径r(x)
は、下式(1)によって求められる。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、r(0)は、ヘッド2の中央位置
B(すなわち、x=0)での半径である。さて、ヘッド
2がディスク1の径方向に移動した場合に、ヘッド2の
中央位置Bでの半径r(0)の値と、X軸上の定位置x
=α(例えば、端部位置A,C)での半径r(α)の値
との差(r(α)−r(0))がどのように変化するか
を調べるために、この差をr(0)で微分する。
【0016】
【数2】
【0017】上式(2)より、(r(α)−r(0))
はr(0)について減少関数となることがわかる。換言
すれば、r(0)が大きい程、すなわち、ヘッド2が径
方向の外側に移動するにつれて、(r(α)−r
(0))の値は小さくなる。
【0018】また、図4に示すように、スキュー角θ2
が生じる場合には、r(x)は下式(3)によって求め
られる。
【0019】
【数3】
【0020】また、前述したように、ディスク1の表面
に所定の勾配θ1 がついている場合には、表面がフラッ
トなヘッド2は、図6に示すように、半径r(x)が異
なるヘッド2の中央位置Bと端部位置A,Cとのそれぞ
れにおいて、ディスク1の表面との間の距離(スペーシ
ング)は相違することになる。なお、図6においては、
わかりやすくするために、端部位置AおよびCをディス
ク1のOB軸上にずらして表わしている。したがって、
ヘッド2のX軸上の任意の位置xにおけるスペーシング
Δxは、下式(4)によって求められる。
【0021】
【数4】 Δ(x) =( r(x)−r(0) )・ sin θ1 …(4) ここでは、理解を容易とするためにスキュー角θ2
「0」としている。また、上式(4)中の(r(x)−
r(0))は、前述したように、ヘッド2がディスク1
の径方向外方に移動するにつれて小さくなるため、その
ヘッドの移動につれてスペーシングΔxも小さくなる。
【0022】さらに、表面がフラットなヘッド2のX軸
上の各位置におけるディスク1の表面との間のスペーシ
ングΔ(x)は、図7として表わすことができる。同図
における横軸がヘッド2のX軸であり、ヘッド2の中央
位置Bをx=0とし、
【0023】
【外1】
【0024】としている。また、同図の縦軸Z上にスペ
ーシングΔ(x)をとっており、曲線L1 がヘッド2の
X軸上の任意の位置xにおけるスペーシングZ=Δ
(x)として表わされる。ここで、同図7中のA,C点
を結ぶ直線の式は、下式(5)によって表わされる。
【0025】
【数5】
【0026】ここで、
【0027】
【外2】
【0028】である。また、このA,C点を結ぶ直線の
傾きは、スキュー角θ2 によって生じるものである。
【0029】ところで、図7において、例えばD点とE
点との間の距離のように、A,C間の直線と曲線L1
の間のZ軸上の距離δ(x)は、ヘッド2の見かけ上の
クラウンとなる。すなわち、本例の場合は、ヘッド2の
表面にはクラウンが付けられていないものの、図7に示
すように、あたかも、ヘッド2の表面にその長手方向
(X軸方向)に湾曲するクラウンを付けたと同様にスペ
ーシングΔ(x)が生じるからである。ただし、見かけ
上のクラウンδ(x)は、後述するようにディスク1の
径方向におけるヘッド2の移動位置に応じて変化し、一
方、ヘッド2の表面に付けたクラウンはヘッド2の移動
位置の如何に拘らず不変であるため、この点において両
者は相違する。
【0030】すなわち、見かけ上のクラウンδ(x)
は、前述したA,C間の直線の式(6)とA,C間の曲
線L1 の式とに基づき、下式(6)によって求まる。
【0031】
【数6】
【0032】上式(6)において、右辺の第1項がA,
C間の直線上の点(例えば、D点)のZ座標、また右辺
の第2項のΔ(x)が曲線L1 上の点(例えば、E点)
のZ座標である。
【0033】また、ヘッドの中央位置Bにおける見かけ
上のクラウンδ(0)は、上式(6)に、x=0,Δ
(x)=0を代入することにより、下式(7)によって
求まる。
【0034】
【数7】
【0035】また、上式(7)中において、
【0036】
【外3】
【0037】であり、これらを、前述した式(4)に代
入することにより下式(8)および(9)が得られる。
【0038】
【数8】
【0039】
【数9】
【0040】これらの式(8),(9)を前述した式
(7)に代入することにより、下式(10)が求まる。
【0041】
【数10】
【0042】上式において、
【0043】
【外4】
【0044】はr(0)について減少関数であるので、
θ1 >0ならば、δ(0)はr(0)について減少関数
となる。換言すれば、r(0)が大きい程、すなわち、
ヘッド2が径方向の外側に移動するにつれて、見かけ上
のクラウンは小さくなる。
【0045】このように、本例のディスク1は、その表
面が所定の勾配角θ1 の傾斜面となっているため、表面
がフラットなヘッド2に見かけ上のクラウンが生じ、し
かも、その見かけ上のクラウンは、ヘッド2がディスク
1の径方向外方に移動するにつれて小さくなる。
【0046】図8は、見かけ上のクラウンの具体的な計
算結果を示す。
【0047】ここでは、ディスク1の勾配角θ1 を0.
1°、ヘッド2の長さL2 (図4参照)を2.8mmと
し、また前述した図3のハードディスク装置20を用い
て、ヘッド2がディスク1の半径15.0mm上に移動
したときのスキュー角θ2 (図4参照)を2.0°、同
様に、それが半径22.5mm上に移動したときのスキ
ュー角θ2 を10.0°、それが半径30.0mm上に
移動したときのスキュー角θ2 を17.5°とした。そ
して、図8中の曲線R1 がディスク1の半径15.0m
m上における見かけ上のクラウン、同様に、曲線R2
半径22.5mm上における見かけ上のクラウン、曲線
3 が半径30.0mm上における見かけ上のクラウン
のそれぞれの計算結果を示す。この図8からも明らかな
ように、ヘッド2がディスク1の半径方向外方に移動す
るにつれて、見かけ上のクラウンが小さくなることが分
かる。また、この図8からは、ディスク1の半径15.
0mm上においてヘッド2に約110nmの見かけ上の
クラウンが付くことになり、さらに、ディスク1の表裏
面を同様の傾斜面とした場合には、ディスク1の半径1
5.0mmと半径30.0mmの位置におけるディスク
1の肉厚の差は0.05mmとなり、またディスク1の
内周面における肉厚を0.89mmとするとディスク1
の外周面における肉厚は0.84mmとなる。
【0048】ところで、ヘッドがディスクの外周側に位
置したときは、それがディスクの内周側に位置したとき
よりもディスク裏面の周速が大きくなる。したがって、
表面に傾斜面を持たない従来のディスクを用いた場合、
ディスクの内周側と外周側との間の周速差により、外周
側におけるフライハイトは内周側のフライハイトよりも
大きくなる。この傾向はヘッドの表面にクラウンを付け
たとしても変わらない。何故なら、ヘッドの表面にクラ
ウンを付けてもフライハイトはディスクの外周側および
内周側で同じだけ大きくなり、ディスクの内周側と外周
側との間の周速差によるフライハイトの差分は依然とし
て残るからである。しかしながら、このようなフライハ
イトは、磁気記録の観点から、ヘッドの移動位置の如何
に拘らず一定であることが好ましい。本発明は、図8に
示すように、ヘッド2がディスク1の半径方向外方に移
動するにつれて見かけ上のクラウンが小さくなることを
利用してこの目的を達成する。すなわち、見かけ上のク
ラウンが小さい程フライハイトを小さくすることができ
るので、本発明に基づくディスク1を用いると、ディス
ク1の内周側と外周側との間の周速差によるフライハイ
トの差分を打ち消すことができ、ヘッド2の移動位置の
如何に拘らずフライハイトを一定にすることが可能とな
る。したがって、本発明のディスク1の傾斜面の角度
は、ディスク1の内周側と外周側との間の周速差に応じ
て決めることができる。以下に示す図9および図10の
例では、この傾斜面の角度は0.2°である。
【0049】図9は、前述した図2のハードディスク装
置10に、本発明のディスク1つまり表面が勾配角θ1
の傾斜面のディスク1と表面がフラットなヘッド2を用
いた場合のフライハイトの変化(曲線L10-1)、および
その装置10に、表面がフラットな従来のディスク1と
表面がフラットなヘッド2を用いた場合のフライハトの
変化(曲線L10-2)のそれぞれを示す。また、図10
は、前述した図3のハードディスク装置20に、本発明
のディスク1と表面がフラットなヘッド2を用いた場合
のフライハイトの変化(曲線L20-1)、およびその装置
20に、表面がフラットな従来のディスク1と表面がフ
ラットなヘッド2を用いた場合のフライハイトの変化
(曲線L20-2)のそれぞれを示す。これらの図9および
図10から明らかなように、本発明のディスク1によっ
てヘッド2のフライハイトがディスク1の径方向位置に
かかわらずほぼ一定となる。なお、ここで用いたハード
ディスク装置10および20は、共に25℃,1気圧の
環境下において3600rpmでディスク1を回転駆動
させるものであり、また、ヘッド2としては、図11
(a),(b)に示すように表面がフラットな3つのレ
ール部2A,2Bおよび2Cを有する3レール型のマイ
クロスライダーを用いた。図11(a)において、L2
は2.53mm、L3 は0.39mm、L4 は1.60
mmであり、また同図(b)においてθ3 は10mra
dである。
【0050】ところで、ディスク1の内周側にヘッド2
のスタートストップ領域1A(図1参照)が形成されて
いる場合には、図12に示すように、そのスタートスト
ップ領域1Aのみを所定の勾配角θ1 の傾斜面とした
り、または図13に示すように、スタートストップ領域
1Aとデータの格納領域1Bのそれぞれを勾配角の異な
る傾斜面としてもよい。前者の図12の場合には、スタ
ートストップ領域1Aに位置するヘッド2に見かけ上の
クラウンが生じて、ディスク1の回転始動時(起動時)
に、スタートストップ領域1Aからヘッド2を速やかに
浮上させて、そのヘッドとの接触によるディスク表面の
劣化を防止することができる。また、後者の図13の場
合には、スタートストップ領域1Aにおけるディスク1
の勾配角をデータの格納領域1Bにおけるそれよりも大
きくすることにより、ディスク1の回転始動時に領域1
Aからヘッド2を速やかに浮上させることができると共
に、領域1Bにおいてもヘッド2に見かけ上のクラウン
を生じさせることができる。また、仮りに、領域1Aが
領域1Bよりもディスク1の外周側に形成される場合に
は、少なくとも前者の領域1Aのみを所定の勾配角の傾
斜面としてもよい。
【0051】なお、一般のディスクでは、ヘッドのスタ
ートストップ領域1Aがデータの格納領域1Bよりも内
周側に形成されている。それは、ヘッド2がスタートス
トップ領域1A上に接しているときの静止摩擦力に抗し
てディスクを回転させる際の起動トルクを小さくするた
めであり、またディスク面の内周側にデータを記録しな
いスタートストップ領域1Aを形成して、ディスク面の
外周側をデータの格納領域とした場合、1つのデータの
記録長が同じならば、逆に構成した場合に比べてより大
きな記憶容量を得ることが可能だからである。
【0052】図14および図15は、ディスク1の表面
を傾斜面に加工する方法の異なる例を示す。
【0053】図14の場合は、ディスク素材11と回転
砥石51とをそれぞれの軸線を中心とし回転させつつ、
回転砥石51をディスク素材11の表面に押し付けるこ
とによって、そのディスク表面を傾斜面に加工する。一
方、図15の場合は、ディスク素材11をその軸線を中
心として回転させ、そして、研磨カッター52をディス
ク素材11の径方向内側から外側に向って移動させつ
つ、それをディスク素材11の表面に押し付けることに
よって、そのディスク表面を傾斜面に加工する。両者い
ずれの加工方法の場合もヘッド2に比較して低硬度のデ
ィスク素材11を加工するため、ヘッド2を加工してそ
の表面にクラウンを付ける従来の場合に比して、簡易に
実施することができる。また、後者の図15の加工方法
は、例えば、前述した図12および図13のディスク1
の製造方法として好適である。
【0054】なお、以上に説明した本発明の磁気ディス
ク1の大きさ、領域1A,1Bの形成位置およびその形
成範囲、勾配角θ1 の大きさ等は例示的なものであり、
本発明は上記実施例に限定されるものではない。また、
本発明のディスク1は、種々のヘッドやドライブ装置と
の組合わせで磁気ディスク装置を構成することができ
る。例えば、表面がフラットなヘッドや表面にクラウン
が付けられたヘッドを用いてスキュー角を付けたり付け
なかったり、また前述した図2または図3のような磁気
ディスク装置を用いて、ヘッドの移動位置に応じてスキ
ュー角を変えたり変えなかったりしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少なくとも磁気ディスクの表面におけるヘッドのスター
トストップ領域を、磁気ディスクの径方向内方から外方
に向うにしたがって裏面側に傾斜する傾斜面とした構成
であるから、そのスタートストップ領域に位置するヘッ
ドに見かけ上のクラウンを付けることができ、この結
果、磁気ディスクの回転始動時に、そのスタートストッ
プ領域上のヘッドを速く浮上させて、そのヘッドとの接
触によるディスク表面の劣化を防止することができる。
【0056】また、ヘッドが磁気ディスクの径方向内方
から外方に移動することにつれて、ヘッドにおける見か
け上のクラウンが小さくなるため、ヘッドが磁気ディス
クの外周側に位置したときに、それが内周側に位置した
ときよりもディスク表面の周速が大きくなる分、ヘッド
がディスク表面上から高く浮上しやすくなる傾向を抑え
て、ディスク表面の全体に亘ってヘッドの浮上高さを一
定に維持することもできる。
【0057】さらに、一般に、磁気ディスクの回転始動
時の静止摩擦力は、ヘッドのクラウンが大きくなると小
さくなることが知られており、本発明の磁気ディスクを
用いることにより、その磁気ディスクを回転駆動するモ
ータとして低トルクのモータの使用が可能な磁気ディス
ク装置を簡易に構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明の一実施例を示
す平面図および側面図である。
【図2】図1に示す磁気ディスクが組込まれたリニアア
クチュエータ型のハードディスク装置の概略平面図であ
る。
【図3】図1に示す磁気ディスクが組込まれたロータリ
ーアクチュエータ型のハードディスク装置の概略平面図
である。
【図4】図1に示す磁気ディスクとスキュー角をもつヘ
ッドとの位置関係を説明するための概略平面図である。
【図5】図1に示す磁気ディスクとスキュー角が「0」
のヘッドとの位置関係を説明するための概略平面図であ
る。
【図6】図1に示す磁気ディスクとヘッドとの位置関係
を説明するための概略側面図である。
【図7】図1に示す磁気ディスクによって生じるヘッド
の見かけ上のクラウンの説明図である。
【図8】図1に示す磁気ディスクによって生じるヘッド
の見かけ上のクラウンとヘッドの移動位置との関係の説
明図である。
【図9】図2に示すハードディスク装置に、本発明の磁
気ディスクと従来の磁気ディスクを組込んだ場合におけ
るヘッドのフライハイトの比較説明図である。
【図10】図3に示すハードディスク装置に、本発明の
磁気ディスクと従来の磁気ディスクを組込んだ場合にお
けるヘッドのフライハイトの比較説明図である。
【図11】(a)および(b)は、図9および図10の
実験に用いたヘッドの平面図および側面図である。
【図12】(a)および(b)は、本発明の第2の実施
例を示す平面図および側面図である。
【図13】(a)および(b)は、本発明の第3の実施
例を示す平面図および側面図である。
【図14】本発明の磁気ディスクの製造方法の一例を説
明するための概略側面図である。
【図15】本発明の磁気ディスクの製造方法の他の例を
説明するための概略側面図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 1A ヘッドのスタートストップ領域 1B データの格納領域 2 ヘッド 10,20 ハードディスク装置(磁気ディスク装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北崎 信幸 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 園部 義明 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にヘッドのスタートストップ領域が
    形成された磁気ディスクにおいて、 少なくとも前記スタートストップ領域は、径方向内方か
    ら外方に向うにしたがって裏面側に傾斜する傾斜面であ
    ることを特徴とする磁気ディスク。
  2. 【請求項2】 前記スタートストップ領域が前記表面の
    内周側に形成され、かつ該表面の外周側にデータの格納
    領域が形成され、 前記スタートストップ領域およびデータの格納領域は、
    同一の勾配角の傾斜面であることを特徴とする請求項1
    に記載の磁気ディスク。
  3. 【請求項3】 前記スタートストップ領域が前記表面の
    内周側に形成され、かつ該表面の外周側にデータの格納
    領域が形成され、 前記スタートストップ領域およびデータの格納領域は、
    異なる勾配角の傾斜面であることを特徴とする請求項1
    に記載の磁気ディスク。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれか一つに
    記載の磁気ディスクと、該磁気ディスクのデータの読取
    りまたは書込みを行うヘッドと、該ヘッドを駆動するア
    クチュエータとを有することを特徴とする磁気ディスク
    装置。
JP4172649A 1992-06-30 1992-06-30 磁気ディスクおよび磁気ディスク装置 Expired - Lifetime JPH0812722B2 (ja)

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JP4172649A JPH0812722B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 磁気ディスクおよび磁気ディスク装置

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JP4172649A Expired - Lifetime JPH0812722B2 (ja) 1992-06-30 1992-06-30 磁気ディスクおよび磁気ディスク装置

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JP (1) JPH0812722B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6248015U (ja) * 1985-09-13 1987-03-25
JPS63234411A (ja) * 1987-03-20 1988-09-29 Tokico Ltd 磁気デイスク
JPS6476528A (en) * 1987-09-18 1989-03-22 Toshiba Corp Magnetic recording medium

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JPH0812722B2 (ja) 1996-02-07

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