JPH0637480B2 - ナフトチアゼピン誘導体 - Google Patents

ナフトチアゼピン誘導体

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JPH0637480B2
JPH0637480B2 JP63275660A JP27566088A JPH0637480B2 JP H0637480 B2 JPH0637480 B2 JP H0637480B2 JP 63275660 A JP63275660 A JP 63275660A JP 27566088 A JP27566088 A JP 27566088A JP H0637480 B2 JPH0637480 B2 JP H0637480B2
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博純 井上
三徳 我伊野
拓 長尾
栄 村田
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田辺製薬株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、新規なナフトチアゼピン誘導体、さらに詳し
くは優れた降圧作用、血管拡張作用を有するナフトチア
ゼピン誘導体およびその薬理的に許容しうる酸付加塩に
関する。
(従来技術) 米国特許第4,652,561号には(±)−シス−2−(4−メ
トキシフェニル)−3−アセトキシ−5−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]−2,3−ジヒドロ−ナフト[1,2−
b][1,5]チアゼピン−4(5H)−オンの如きナフトチ
アゼピン誘導体が降圧作用を有し、カルシウムチャンネ
ルブロッカーとして有用なことが開示されいる。
(発明の構成および効果) 本発明の新規ナフトチアゼピン誘導体は次の一般式(I)
で示される。
[式中、R1は低級アルコキシ基を表し、R2は水素原子
または低級アルカノイル基を表し、R3およびR4は同一
または異なって水素原子または低級アルキル基を表す] 上記式(I)において、低級アルキル基とは炭素数1〜5
の直鎖または分岐鎖アルキル基を表わし、たとえば、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブ
チル、ペンチル等が挙げられる。
低級アルコキシ基とは炭素数1〜5の直鎖または分岐鎖
アルコキシ基を表わし、たとえばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ等が挙げ
られる。
低級アルカノイル基とは炭素数2〜6の直鎖または分岐
鎖アルカノイル基を表わし、たとえばアセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル、ヘキサノイル等が挙
げられる。
本発明によれば化合物(I)は、たとえば一般式: [式中、R1およびR2は前記に同じ] で示される化合物もしくはその塩と一般式: [式中、R3およびR4は前記に同じ、X1はハロゲン原
子を表す] で示される化合物もしくはその塩とを反応させることに
よって製造することができる。
2が低級アルカノイル基である本発明の化合物(I)は、
2が水素原子である化合物(I)もしくはその塩と一般
式: R2′−COOH (IV) [式中、R2′は低級アルキル基を表す] で示される化合物もしくはその反応性誘導体とを反応さ
せることによって製造することもできる。
また、R3が低級アルキル基でR4が水素原子である本発
明の化合物(I)は、R3およびR4が共に低級アルキル基
である化合物(I)をハロゲノギ酸の反応性誘導体と反応
させ、ひきつづき水、低級アルカノール、またはこれら
の混合物と処理するか、あるいは低級アルカン酸の存在
下亜鉛と処理することによっても製造することもでき
る。
原料化合物(II)の塩の例としてはアルカリ金属塩を、原
料化合物(III)及び化合物(I)のうちR2が水素原子であ
る化合物あるいはR3及びR4が共に低級アルキル基であ
る化合物の塩の例としては酸付加塩をあげることができ
る。
化合物(II)もしくはその塩と化合物(III)もしくはその
塩との反応は、アルカリ試薬の存在下または非存在下、
適当な溶媒中で実施することができる。遊離形の化合物
(II)を使用する場合、当該縮合反応はアルカリ試薬の存
在下に実施するのが好ましい。アルカリ試薬としては、
水酸化アルカリ金属(たとえば、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム)、炭酸アルカリ金属(たとえば、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム)、水素化アルカリ金属(たと
えば、水素化ナトリウム)などを用いることができる。
また、該縮合反応は20〜100℃、とりわけ25〜7
0℃で実施するのが好ましい。
2が水素原子である化合物(I)もしくはその塩と化合物
(IV)との縮合反応は適当な溶媒中、縮合剤の存在下に実
施することができる。縮合剤としては、たとえばジシク
ロヘキシルカルボジイミド、N,N′−ジイソプロピル
カルボジイミド、N,N′−ジ−p−トリルカルボジイ
ミドなどが挙げられる。本反応は0℃〜30℃で実施す
るのが好ましい。
2が水素原子である化合物(I)もしくはその塩と化合物
(IV)の反応性誘導体との縮合反応は適当な溶媒中で実施
することができる。化合物(IV)の反応性誘導体として
は、たとえば対応する酸ハライド(たとえば、クロリ
ド、ブロミド)、酸無水物、混酸無水物(たとえば、エ
トキシカルボニルエステル、イソプロポキシカルボニル
エステル、イソブトキシカルボニルエステル)、活性エ
ステル(たとえば、p−ニトロフェニルエステル、2,4,
5−トリクロロフェニルエステル、2,4,6−トリクロロフ
ェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステ
ル、1−ベンゾトリアゾールエステル)などが挙げられ
る。当該反応を実施するに際し、化合物(IV)を酸ハライ
ドの形で使用する場合は0℃〜30℃、化合物(IV)を酸
無水物の形で使用する場合は15℃〜100℃、化合物
(IV)を混酸無水物の形で使用する場合は0℃〜30℃、
化合物(IV)を活性エステルの形で使用する場合は0℃〜
80℃で実施するのが好ましい。また、化合物(IV)を酸
ハライドの形で使用する場合、当該反応は脱酸剤の存在
下に実施するのが好ましい。脱酸剤としては、たとえば
ピリジン、トリエチルアミン、炭酸アルカリ金属(たと
えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム)、炭酸水素アル
カリ金属(たとえば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウム)、水酸化アルカリ金属(たとえば、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム)などが好適に挙げられる。
3およびR4が共に低級アルキル基である化合物(I)と
ハロゲノギ酸の反応性誘導体との反応は塩基の存在下も
しくは非存在下、適当な溶媒中で実施することができ
る。ハロゲノギ酸の反応性誘導体の例としては、対応す
る酸ハライド(例えばフッ化カルボニル、ホスゲン、臭
化カルボニル、ヨウ化カルボニル)及びモノ−、ジ−、
あるいはトリハロゲノ低級アルキルエステル(例えばト
リクロロメチルクロロホルメート、α−クロロエチルク
ロロホルメート、β,β,β−トリクロロエチルクロロ
ホルメート)があげられる。塩基の例としてはトリエチ
ルアミン、ピリジン、2−メチルピリジン、2,6−ジメ
チルピリジン、テトラメチルウレア、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミド、キノリン等があげられる。本反応
は0℃〜140℃で実施するのが好ましい。R3が低級
アルキル基で、R4が水素原子である化合物(I)はかくし
て得られた化合物を水、低級アルカノールあるいはこれ
らの混合物で処理して得ることができる。本反応は20
℃〜120℃で実施するのが好ましい。
α−クロロエチルクロロホルメートあるいはβ,β,β
−トリクロロエチルクロロホルメートをハロゲノギ酸の
ハロアルキルエステルとして用いる場合、R3が低級ア
ルキル基でR4が水素原子である化合物(I)はかくして得
られた化合物を低級アルカン酸中、亜鉛で処理して得る
ことができる。
上記反応のおいて用いる適当な溶媒の例としてはベンゼ
ン、ジオキサン、メチレンクロリド、クロロホルム、ア
セトン、アセトニトリル、酢酸エチル、ジメチルホルム
アミド等があげられる。
本発明の化合物(I)はナフトチアゼピン骨格の2及び3
位に2個の不斉炭素原子を有するため4種の異性体[即
ち、(+)−シス、(-)−シス、(+)−トランス及び(-)−ト
ランス異性体]が存在するが、上記全ての反応はラセミ
化を伴わずに進行するため、原料化合物として化合物(I
I)の光学活性体を使用すれば、本発明の化合物(I)の光
学活性体を容易に取得することができる。
本発明の原料化合物(II)は、たとえば一般式: で示される化合物と一般式: [式中、Rはエステル残基を表し、R1は前記に同じ] で示されるβ−置換グリシド酸エステルとを反応させる
ことによって製造することができる。また別法によれ
ば、式(V)の化合物のアミノ基がニトロ基に置換されて
いる化合物を出発原料として用い、このニトロ化合物を
化合物(VI)と反応させた後に該ニトロ基を常法により還
元することによっても製造することができる。
本発明の化合物(I)を医薬として使用する場合、これを
遊離化合物としても、またはその薬理的に許容しうる酸
付加塩としても使用することができる。このような薬理
的に許容しうる酸付加塩としては、例えば塩酸塩、臭化
水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、リン
酸塩の如き無機酸付加塩、シュウ酸塩、マレイン酸塩、
フマル酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、コハク酸
塩の如き有機酸付加塩などが挙げられる。これら塩は、
例えば化合物(I)を酸で処理することにより容易に取得
することができる。化合物(I)もしくはその薬理的に許
容しうる酸付加塩は経口的にも非経口的にも投与するこ
とができる。
本発明の化合物(I)およびその薬理的に許容しうる酸付
加塩は優れた降圧作用および脳・冠血管拡張作用を有
し、各種血管疾患の予防、治療剤として用いることがで
きる。
血管拡張剤として、例えば5−[(3,4−ジメトキシフ
ェネチル)メチルアミノ]−2−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−2−イソプロピルバレロニトリル(一般名:
ベラパミル)などがすでに市販に供されているが、この
ような血管拡張剤は房室伝導時間を抑制して房室伝導時
間を延長させ、かかる伝導障害により時に不整脈が引き
起こされるとされている。しかしながら、本発明の化合
物(I)およびその塩は、このような既知血管拡張剤とは
異なり、副作用(例えば、房室伝導抑制作用、心拍減少
作用)を殆ど示さないと共に毒性も低い。このため、化
合物(I)およびその塩は副作用(房室伝導抑制作用)に
対する脳もしくは冠血管拡張作用の治療係数が高く、し
かも脳もしくは冠血管拡張剤として使用する場合には安
全性が高いという特徴を有している。従って、化合物
(I)およびその塩は脳血管れん縮、脳虚血、脳梗塞など
の脳疾患;狭心症、心筋梗塞などの心臓疾患の治療・予
防に有用である。
さらに、本発明の化合物(I)およびその塩は優れた血小
板凝集抑制作用を有する。血小板凝集抑制作用は脳血管
拡張作用と相まって脳血管れん縮、脳虚血、脳梗塞など
の脳疾患の治療に役立つものである。
本発明の化合物(I)もしくはその薬理的に許容しうる酸
付加塩を医薬として使用する場合、前記化合物(I)もし
くはその塩を経口もしくは非経口投与に適した医薬賦形
剤と混合した医薬製剤として使用することができる。こ
のような賦形剤としては、例えばデン粉、ラクトース、
グルコース、リン酸カリウム、とうもろこしデン粉、ア
ラビアゴム、ステアリン酸、その他通常の医薬賦形剤な
どを好適に使用することができる。医薬製剤は、錠剤、
丸剤、カプセル、座剤の如き固型剤であってもよく、ま
た溶液、けん濁液、乳液の如き液剤であってもよい。さ
らに、非経口的に投与する場合は、この医薬製剤は注射
液として使用することもできる。
本発明の化合物(I)もしくはその薬理的に許容しうる塩
の1日当りの投与量は投与方法、患者の年令、体重、状
態及び疾患の種類によっても異なるが、通常、1日当り
の投与量は約0.05〜10mg/kgが好ましく、とりわけ経
口投与では約0.5〜10mg/kg、非経口投与(例えば、静
脈内注射)では約0.05〜2mg/kgが好ましい。
以下に実施例および製造例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
実験例1 降圧作用 (方法) 水に溶解或いは懸濁した検体(投与量:30mg/kg)を
1夜絶食させた高血圧自然発症ラット(SHR)に経口
投与した。投与後、ラットの収縮期血圧をプレチスモグ
ラフ法(ザ・ジャーナル・オブ・ラボラトリー・アンド
・クリニカル・メディシン,第78巻,第957頁(1
971年))により測定した。検体の降圧作用は下式よ
り算出した“血圧降下値(ΔmmHg)”で評価した。
血圧降下値(ΔmmHg)= [検体投与直前の血圧]−[検体投与後の血圧] (結果) 結果を下記第1表の通りである。
(±)−cis−2−(4−メトキシフェニル)−3−アセ
トキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,3
−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]チアゼピン−4
(5H)−オン・フマル酸塩 実施例1 (±)−cis−2−(4−メトキシフェニル)−3−ヒド
ロキシ−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]チ
アゼピン−4(5H)−オン3.52g、2−(ジメチルアミ
ノ)エチルクロリド・HCl1.17g、K2CO3 3.24gを、
アセトン135ml中で還流する。反応終了後、無機物を
除去し、濾液を減圧濃縮する。残渣をクロロホルムに溶
解し、水洗、乾燥した後、濃縮し、シリカゲルクロマト
グラフィーで分離する。
クロロホルム:メタノール(30:1)で溶離すると、
最初に(±)−cis−2−(4−メトキシフェニル)−3
−ヒドロキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]チアゼピ
ン−4(5H)−オン2.01gが得られる。
これをフマル酸で処理し、エタノールから再結晶して対
応するフマル酸塩を得る。
M.p.:216−218℃(分解) Mass(m/z):422(M+) IR(Nujol,cm-1):3460、3050、1730、1
660 元素分析値(C24H26N2O3S・C4H4O4として) 次いで溶出する部分から(±)−cis−2−(4−メトキ
シフェニル)−3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
オキシ−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]チ
アゼピン−4(5H)−オン400mgを得る。
M.p.:136−138℃(再結晶溶媒:エタノール) Mass(m/z):422(M+) IR(Nujol,cm-1):3340、3310、3270、3
110、3060、1660 実施例2 (±)−cis−2−(4−メトキシフェニル)−3−ヒド
ロキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,3
−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]チアゼピン−4
(5H)−オン2.32gを、酢酸−無水酢酸(1:1)70ml
中で還流する。反応終了後、減圧濃縮し、残渣を少量の
エタノールに溶解し、この溶液にフマル酸を加えて析出
する結晶をエタノールから再結晶すると(±)−cis−2
−(4−メトキシフェニル)−3−アセトキシ−5−
[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,3−ジヒドロ−
ナフト[2,1−b][1,5]チアゼピン−4(5H)−オン・
フマル酸塩2.0gが得られる。
M.p.:216−218.5℃(分解) Mass(m/z):464(M+) IR(Nujol,cm-1):3060、3040、2600−2
300、1740、1690 元素分析値(C26H28N2O4S・C4H4O4として) 実施例3 (±)−cis−2−(4−メトキシフェニル)−3−アセ
トキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2,3
−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]チアゼピン−4
(5H)−オン・フマル酸塩788mgにK2CO3水溶液を加え
てアルカリ性とし、CHCl3で抽出し、水洗、乾燥した
後、CHCl3を留去した。得られた遊離塩基の油状物をト
ルエン10mlに溶かし、Et3N192mgを加えた。次い
で、氷冷下にクロロギ酸トリクロロメチル(TCF)4
03mgを加えた後、室温で一夜撹拌した。この反応液を
減圧濃縮し、残留する油状物をEt2O−CHCl3(1:1)
の混液に溶解し、10%HCl、次いでH2Oで洗浄し、
未反応の原料を除去した。有機層を乾燥したのち濃縮
し、残留する油状物をCH3CN10mlに溶かし、H2O10ml
を加え、40分間還流した。反応が終了した後、CH3CN
を減圧留去し、残留する水溶液を氷冷下、NaHCO3でアル
カリ性とし、CHCl3で抽出した。このCHCl3層を水洗、乾
燥したのち濃縮し、残留する油状物をフマル酸塩に換
え、EtOHから再結晶すると(±)−cis−2−(4−
メトキシフェニル)−3−アセトキシ−5−[2−(メ
チルアミノ)エチル]−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−
b][1,5]チアゼピン−4(5H)−オン・フマル酸塩6
32mg(82%)が得られた。
M.p.:199−202℃(分解) IR(Nujol,cm-1):3060、3040、1740、1
680、1660 元素分析値(C25H26O4N2S・C4H4O4として) 製造例 i)1−アミノナフタレン−2−チオール7.86g、3−
(4−メトキシフェニル)グリシド酸メチル12.16gを
トルエン80ml中、100℃に加熱する。反応終了後、
この溶液を減圧濃縮し、残留油状物にジイソプロピルエ
ーテルを加え、析出した結晶を濾取し、メタノールより
再結晶すると(±)−3−(1−アミノ−2−ナフチル)
チオ−3−(4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシ
プロピオン酸メチルのスレオ体6.49g(38%)が得ら
れる。
M.p.:131.5−135℃ Mass(m/z):383(M+) IR(Nujol,cm-1):3500、3420、3120、1
730 元素分析値(C21H21NO4Sとして) ii)上記i)で得られた化合物1.00gをエタノール10m
l、THF2ml、5%NaOH水溶液2.6gの混液中室温
で2時間撹拌したのち、希HClでpH2〜3としクロロ
ホルムで抽出する。抽出液を、水洗、乾燥したのち減圧
濃縮する。残渣をエタノールから再結晶して下記の化合
物770mgを得る。
(±)−スレオ−3−(1−アミノ−2−ナフチル)チオ
−3−(4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシプロ
ピオン酸 M.p.:164−165℃(分解)(再結晶溶媒:エタノ
ール) Mass(m/z):369(M+) IR(Nujol,cm-1):3450、3400、3360、3
200、1800−1640 元素分析値(C20H19NO4Sとして) この化合物3.0gをDMF18ml、CH2Cl245ml中で0
℃〜2℃で1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.2gと
DCC2.0gと共に2時間撹拌、ついで室温で一夜撹拌
する。析出したDCUの結晶を濾去し、エタノールで洗
う。濾液を5%NaHCO3で洗い、水洗したのち、減圧濃縮
し、残った結晶をクロロホルム−エタノールより再結晶
すると(±)−cis−2−(4−メトキシフェニル)−3
−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,
5]チアゼピン−4(5H)−オン 2.8g(98%)を得
る。
M.p.:263−267℃ Mass(m/z):351(M+) IR(Nujol,cm-1):3520、3200、3100、3
080、3060、1660 元素分析値(C20H17NO3Sとして)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: [式中、R1は低級アルコキシ基を表し、R2は水素原子
    または低級アルカノイル基を表し、R3およびR4は同一
    または異なって水素原子または低級アルキル基を表す] で示されるナフトチアゼピン誘導体またはその薬理的に
    許容し得る酸付加塩。
  2. 【請求項2】R3およびR4がともに低級アルキル基であ
    る請求項(1)記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1が炭素数1〜5のアルコキシ基、R2
    水素原子または炭素数2〜6のアルカノイル基、R3
    よびR4が同一または異なって水素原子または炭素数1
    〜5のアルキル基である請求項(1)記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1がメトキシ基、R2が水素原子またはア
    セチル基、R3がメチル基、R4が水素原子またはメチル
    基である請求項(1)記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1がメトキシ基、R2が水素原子またはア
    セチル基、R3およびR4がメチル基でナフトチアゼピン
    骨格の2位と3位の立体配置がシスである請求項(1)記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】(±)−シス−2−(4−メトキシフェニ
    ル)−3−アセトキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)
    エチル]−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]
    チアゼピン−4(5)H−オンまたはその薬理的に許容し
    うる塩。
  7. 【請求項7】(±)−シス−2−(4−メトキシフェニ
    ル)−3−アセトキシ−5−[2−(メチルアミノ)エ
    チル]−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]チ
    アゼピン−4(5)H−オンまたはその薬理的に許容しう
    る塩。
  8. 【請求項8】(±)−シス−2−(4−メトキシフェニ
    ル)−3−ヒドロキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)
    エチル]−2,3−ジヒドロ−ナフト[2,1−b][1,5]
    チアゼピン−4(5)H−オンまたはその薬理的に許容し
    うる塩。
  9. 【請求項9】一般式: [式中、R1は低級アルコキシ基、R2は水素原子または
    低級アルカノイル基を表わす] で示される化合物またはその塩。
JP63275660A 1988-10-29 1988-10-29 ナフトチアゼピン誘導体 Expired - Lifetime JPH0637480B2 (ja)

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