JPH0638746A - アルカリリパーゼ、それを生産する微生物およびアルカリリパーゼ含有洗剤組成物 - Google Patents

アルカリリパーゼ、それを生産する微生物およびアルカリリパーゼ含有洗剤組成物

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JPH0638746A
JPH0638746A JP31147092A JP31147092A JPH0638746A JP H0638746 A JPH0638746 A JP H0638746A JP 31147092 A JP31147092 A JP 31147092A JP 31147092 A JP31147092 A JP 31147092A JP H0638746 A JPH0638746 A JP H0638746A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シュードモナス(Pseudomonas )属に属する
細菌、その細菌が産生する以下の性質を有するアルカリ
リパーゼ及びそのリパーゼを含有する洗浄組成物。(1)
トリオレインエマルジョン(TOE)を基質とした作用
pHが4〜11.5、至適pHが7.0 〜9.5 ;(2) TOEを
基質とした作用温度が10〜80℃、至適温度が55〜
65℃;(3) SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法に
よる分子量が28000 ±2000;(4) 等電点ポリアクリルア
ミドゲル電気泳動法による等電点が4.5 ±1.5 ;(5) 直
鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムによる活性阻
害が50%以下。 【効果】 本発明アルカリリパーゼは界面活性剤、プロ
テアーゼ等の洗剤成分に対する安定性が高く、プロテア
ーゼと共に洗剤に配合して用いることもでき、また洗剤
成分による活性阻害が少なく、洗剤の洗浄力を増強でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なアルカリリパーゼ
およびそれを生産する微生物及び用途に関する。さらに
詳しくいえば、シュードモナス(Pseudomonas )属細菌
の生産するアルカリ側に至適pHを有する新規リパーゼ
およびそれを生産する微生物およびアルカリ性領域で脂
質類を加水分解することが出来る酵素を含有し、洗濯時
溶液がアルカリ性pHを有する洗剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】リパーゼは、乳製品のフレーバー形成の
ための食品加工用酵素、消化剤としての医療用酵素、血
中脂質の測定のための診断用酵素、油脂の加水分解や改
質のための工業用酵素等として広範囲に使用されてい
る。近年は、さらに洗剤配合組成物してのリパーゼの用
途が注目されている。洗剤組成物にプロテアーゼを配合
して被洗浄物に付着したタンパク質その他汚垢を分解除
去することは、従来から知られている。また、セルラー
ゼを配合してセルロース繊維被洗浄物に付着した汚垢を
除去すること、あるいはアミラーゼ等の糖質分解酵素を
配合して被洗浄物に付着した糖質その他汚垢を分解除去
することも知られている。更に、近年においては、リパ
ーゼを配合して被洗浄物に付着した脂質類を分解除去し
洗浄効率を向上出来ることが知られている。この用途
は、アンドレー(H.Andree)らによる「洗浄剤成分とし
てのリパーゼ」(Lipase as detergent components)と
題する報文(Journal of Applied Biochemistry, 2, 21
8-229 (1980))等に記載されている。
【0003】好ましい洗剤配合用リパーゼは、通常の洗
濯条件では洗浄液のpHがアルカリ性領域にあるため、
アルカリ性pHで機能するアルカリリパーゼである。ま
た、一般に脂質汚れは高温高アルカリ条件下では比較的
除去されやすいが、低温(60℃以下)の洗浄では十分
に脂質汚れを除去出来ないことが知られている。従来よ
り主として低温洗濯が行われている我国はもとより、欧
米においても洗濯温度は低温化する傾向にあり、従っ
て、好ましい洗剤配合用リパーゼは、低温で十分に機能
するものである。また、好ましい洗剤配合用リパーゼ
は、界面活性剤等の洗剤成分や、多くの洗剤に含有され
ているプロテアーゼの存在下でも洗濯時に安定に機能を
発揮し得るものである。また、界面活性剤等の洗剤成分
による活性阻害が少なく、さらに、洗剤に配合した状態
で保存する時にも安定であるものである。以上のような
好ましい特性を有するリパーゼを配合してなる脂質汚れ
に対し高い洗浄効果を有する洗剤組成物の開発が望まれ
ている。
【0004】微生物の生産するリパーゼは、シュードモ
ナス(Pseudomonas )属、アルカリゲネス(Alcaligene
s )属、アクロモバクター(Achromobacter )属、ムコ
ール(Mucor )属、キャンディダ(Candida )属、フミ
コーラ(Humicola)属等に由来することが知られてい
る。しかしながら、これらから得られる大部分のリパー
ゼはその至適pHが中性から微アルカリ性にあり、アニ
オン性界面活性剤に対する安定性が低い。さらには、ア
クロモバクター(Achromobacter )属、キャンディダ
Candida )属、ムコール(Mucor )属、フミコーラ
Humicola)属の各リパーゼは、アニオン性界面活性剤
の共存下においてその活性を強く阻害される。
【0005】また、シュードモナス(Pseudomonas )属
に属する微生物がリパーゼを生産することは広く知られ
ており、シュードモナス(Pseudomonas )属の菌株には
シュードモナス・フルオレッセンス( Ps. fluorescen
s )、シュードモナス・セパシア( Ps. cepacia )、
シュードモナス・フラギ( Ps. fragi )、シュードモ
ナス・アルカリゲネス( Ps. alcaligenes )、シュー
ドモナス・アエルギノサ( Ps. aeruginosa)がある。
しかしこれらの菌株から得られる公知の酵素も前記の特
性を満足するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、至適
pHが高アルカリ側にあり、洗剤成分により活性がほと
んど阻害されることがなく、且つ界面活性剤やプロテア
ーゼ等の洗剤成分に対する安定性の高いアルカリリパー
ゼを提供しようとするものである。また、かかるアルカ
リリパーゼを含有する酵素含有洗剤組成物を提供するも
のである。さらにまた、前記アルカリリパーゼの他にプ
ロテアーゼを含んでなる、2種以上の酵素を含有する酵
素含有洗剤組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の性
質を有するアルカリリパーゼを得るべく、多数の微生物
を分離、培養して検索した結果、東京都下の土壌より分
離した菌株であるシュードモナス・メンドシナ( Pseud
omonas mendocina )SD702株に代表されるシュー
ドモナス(Pseudomonas )属に属する菌株が、洗浄剤組
成物配合用として有効な新規なアルカリリパーゼを生産
することを見出した。また、本発明者らは、シュードモ
ナス・メンドシナ( Pseudomonas mendocina )NCIMB1
0541株、またはNCIMB10542株、またはNCIMB10543株の培
養物より得られるリパーゼも前記のアルカリリパーゼと
同一の性質をもち、洗浄剤組成物配合用として有効なア
ルカリリパーゼであることを見出した。
【0008】従来、種々の菌株により産生されたリパー
ゼおよびリパーゼ配合洗剤組成物が知られているが、シ
ュードモナス・メンドシナに由来するアルカリリパーゼ
およびシュードモナス・メンドシナに由来するアルカリ
リパーゼを配合した洗浄組成物は知られていない。本発
明者らは、シュードモナス・メンドシナが産生する新規
なアルカリリパーゼが洗剤配合用酵素として極めて有効
であることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
【生産菌】本発明のアルカリリパーゼを製造するために
使用する微生物は、後記の性質を有するアルカリリパー
ゼを生産することができるシュードモナス(Pseudomona
s)属細菌であれば特に限定されない。この様な細菌
は、保存菌株中から、または自然界から新たに分離した
微生物中から選択することができる。またこれらの細菌
の、自然または人為的変異株であっても、後記の如き特
性を有するアルカリリパーゼの産生能を有する限り、当
然包含されるものである。細菌菌株は土壌その他の分離
源から常法に従って分離することができる。目的とする
菌株の選択は、被検微生物を例えば通常の細菌用培地中
で培養し、そして培養物(培地または菌体)中の高pH
常温条件下でのリパーゼ活性を常法に従って測定するこ
とにより行なうことができる。
【0010】本発明の新規なリパーゼを生産するシュー
ドモナス(Pseudomonas )属に属する菌株の一例とし
て、本発明者らが東京都下の土壌より分離したSD70
2株が挙げられる。
【0011】このSD702株は下記の性質を有する。 (a)形態 (1) 細胞の形および大きさ:0.5 〜0.7 ×2.2 〜3.3 ミ
クロンの直状桿菌。 (2) 細胞の多形性:なし。 (3) 運動性:あり、極単毛を持つ。 (4) 胞子:なし。 (5) グラム染色:陰性。 (6) 抗酸性:なし。
【0012】(b)生育状態 (1) 肉汁寒天平板培養:集落は拡散性でなめらか、色素
の産生はない。 (2) 肉汁寒天斜面培養:菌苔は拡散性で周辺はなめら
か、色素の産生はない。 (3) 肉汁液体培養:培地全体に生育し、沈殿が認められ
る。 (4) 肉汁ゼラチン穿刺培養:培地上部にのみ生育し、液
化は認められない。 (5) リトマスミルク:微アルカリ性、凝固は認められな
い。
【0013】(c)生理学的性質 (1) 硝酸塩の還元:陽性。 (2) 脱窒反応:陰性。 (3) MRテスト:陰性。 (4) VPテスト:陰性。 (5) インドールの生成:陰性。 (6) 硫化水素の生成:陰性。 (7) デンプンの加水分解:陰性。 (8) クエン酸の利用:陽性。 (9) 無機窒素源の利用:硝酸塩、アンモニウム塩を利用
する。 (10)色素の生成:非水溶性色素を生成し、水溶性色素お
よび蛍光色素を生成しない。 (11)ウレアーゼ:陰性。 (12)オキシダーゼ:陽性。 (13)カタラーゼ:陽性。 (14)生育のpH範囲:5〜12.5。 (15)生育の温度範囲:5〜43℃。 (16)酸素に対する態度:好気性。 (17)OFテスト:酸化。 (18)糖類からの酸およびガスの産生:D−グルコース、
D−フラクトースおよびグリセリンから酸を産生する
が、ガスは産生しない;L−アラビノース、D−キシロ
ース、D−マンノース、D−ガラクトース、麦芽糖、シ
ョ糖、乳糖、トレハロース、D−ソルビット、イノシッ
トおよびデンプンからは酸、ガスいずれも生成しない。
【0014】(d)その他の性質 (1) 塩化ナトリウムの耐性:7%までのNaCl存在下
で生育する。 (2) 脂肪の分解:Tween 80、トリブチリン、トリアセチ
ン、植物油などを分解する。 (3) 炭素化合物の資化性:グルコースおよびゲラニオー
ルを資化する。デンプンを分解しない。ゼラチンを液化
しない。 (4) ビタミン要求性:陰性。 (5) PHBの蓄積:陰性。 (6) アルギニンジヒドラターゼ:陽性。 (7) フェニルアラニン脱アミノ酸反応:陰性。
【0015】上記の菌学的性質を有する本菌の分類学上
の性質をバージーズ・マニュアル・オブ・システマチッ
ク・バクテオロジー(Bergey's Mannual of Systematic
Bacteriology, 1984 )を参考にして他の菌株と比較し
た結果、本菌株はシュードモナス・メンドシナ( Pseud
omonas mendocina )と同定された。本菌株は工業技術
院微生物工業研究所に微工研菌寄第12944 号として寄託
されている。
【0016】
【培養方法】本発明のアルカリリパーゼを生産するにあ
たってはシュードモナス(Pseudomonas )属に属する本
アルカリリパーゼ生産菌を培地に培養する。培地の栄養
源としては、通常培養に用いられているものが広く利用
できる。炭素源としては同化できる炭素化合物またはこ
れを含有するものであればよく、例えば、ブドウ糖、グ
リセリン、油脂、コーンスティープリカー、Tween 系界
面活性剤などが用いられる。窒素源としても同化可能な
窒素化合物、またはこれを含有するものであればよく、
例えばアンモニウム塩、硝酸塩、大豆粉、肉エキス、コ
ーンスティープリカー、ファーマメディアなどが用いら
れる。また、無機塩類としてはリン酸塩、マグネシウム
塩などの塩類が使用される。
【0017】培養条件は培地組成により多少異なるが、
生産の目的物であるアルカリリパーゼの生産に最も有利
な条件を選択する。培養温度は10〜40℃、好ましく
は20〜37℃の範囲であり、培養時間は8時間から1
00時間程度であり、アルカリリパーゼ生産が最高に達
したときに培養を終了すればよい。培地のpHは7〜9.
5 がアルカリリパーゼ生産に好適である。この様な培養
により、目的とするアルカリリパーゼは主として菌体外
(培養液中)に得られる。
【0018】
【分離精製法】この様にして得られた培養液からのアル
カリリパーゼの採取は、リパーゼを採取するための常法
にしたがって分離、精製することにより行なうことがで
きる。すなわち、培養液からろ過法や遠心分離法などの
公知の適当な方法により菌体や培地固形物を分離して得
られる上清液またはろ液を分離し、この分離液を濃縮し
または濃縮することなく、可溶性塩類を添加して酵素を
沈殿させる塩析法、親水性有機溶媒を添加し酵素あるい
は夾雑物を沈殿させる有機溶剤沈殿法、イオン交換樹脂
等を用いた吸着脱離法、ゲルろ過法、安定補助剤を加え
てまたは安定補助剤なしに噴霧乾燥する方法、凍結乾燥
法等の分離もしくは精製手段を単独または複数組み合わ
せて用いることにより、アルカリリパーゼを得ることが
できる。
【0019】
【酵素力価の測定方法】リパーゼ活性の測定は、本発明
においてはトリオレイン−ポリビニルアルコール(PV
A)エマルジョンを基質とするTLC−FID測定法、
またはオリーブ油−PVAあるいはオリーブ油−アラビ
アゴムを基質とするpHスタット滴定法を用いて実施し
た。TLC−FID測定法は具体的には以下の方法で行
なった。酵素液 0.1ml、100mMトリス緩衝液(pH9.
0 )0.4ml 、およびトリオレインエマルジョン0.5ml か
らなる混合液を共栓付き試験管中で37℃にて10分間
加熱して反応させ、反応停止液として1N塩酸0.2ml を
用いて反応を停止させた。ここでトリオレインエマルジ
ョンとしては、ポリビニルアルコール(PVA)2%水
溶液(ポバールPVA117((株)クラレ商品名):
ポバールPVA205((株)クラレ商品名)9:1)
15mlに1.5 gのトリオレインを加え、氷冷しながら18
000 rpm 、10分間ホモジナイズしたものを用いた。反
応停止後、n−ヘキサン2ml、イソプロピルアルコール
2ml、蒸留水1mlを加え、激しく撹拌し、静置後ヘキサ
ン層をサンプリングし、TLC−FID法( Minagawa
ら,Lipids, 18, 732, 1983 )にてオレイン酸を定量し
た。活性の単位は1分間に1マイクロモルのオレイン酸
を生成する酵素量を1ユニット(U)とした。
【0020】pHスタット滴定法は具体的には以下の方
法にて行なった。基質のオリーブ油−アラビアゴムエマ
ルジョンは、オリーブ油10gにアラビアゴム10g、
水100gを加え、氷冷しながら25000 rpm で10分間
ホモジナイズして調製した。またオリーブ油−PVAエ
マルジョンはオリーブ油10gに前記PVA2%水溶液
100mlを加え、氷冷しながら18000 rpm で10分間ホ
モジナイズして調製した。基質エマルジョン5ml、11
0mM−NaClを含む10mMトリス緩衝液(pH9.0 )
5ml、水4.5ml 、酵素液0.5ml の混合物を30℃、pH
9にて反応せしめたときの脂肪酸生成速度を0.05N N
aOH水溶液の滴定速度より求めた。活性の単位は1分
間に1マイクロモルの脂肪酸を生成する酵素量である。
【0021】また、プロテアーゼ活性は、特公昭60-551
18号に記載の力価測定法により測定し、活性の単位は、
nkatal(ナノカタール;nkatal=10-9katal )で表示
した。
【0022】
【酵素の性質】本発明に属するアルカリリパーゼの一例
として、前記のシュードモナス・メンドシナ( Pseudom
onas mendocina )SD702株が生産するアルカリリ
パーゼについて、その性質を記載する。
【0023】(1)作用 グリセリドに作用し、そのエステル結合を加水分解す
る。
【0024】(2)基質特異性 各種グリセリド、エステルなどを広範囲にわたり加水分
解する。
【0025】グリセリド基質としては、各グリセリド−
アラビアゴムエマルジョンを用いた。用いたエマルジョ
ンは各グリセリド10gにアラビアゴム10g、水10
0gを加え、氷冷しながら25000 rpm で10分間ホモジ
ナイズしたものである。前記エマルジョン5ml、110
mM NaClおよび26mM CaCl2 ・2H2 Oを含
む10mMトリス緩衝液(pH9.0 )5ml、水4.5ml 、酵
素液0.5ml の混合物を30℃、pH9にて反応せしめた
ときの脂肪酸生成速度を0.05N NaOH水溶液を用い
たpHスタット滴定法により求めた。この脂肪酸生成速
度を各基質の分解力とした。トリオレインの分解力を1
00とすると、トリブチリン101、オリーブ油10
0、大豆油113、綿実油101の相対活性を示す。
【0026】また、エステルに対する分解力は、p−ニ
トロフェニル脂肪酸エステルを基質とし、pH9.0 、3
0℃での加水分解反応により生じるp−ニトロフェノー
ルの比色(OD405 )より求めた。pNPP(p−ニト
ロフェニルパルミテート)の分解力を100とした場
合、pNPV(p−ニトロフェニルバレレート)34、
pNPB(p−ニトロフェニルブチレート)17の相対
活性を示す。
【0027】(3)作用pHおよび至適pH トリオレインエマルジョンを基質として、前記のTLC
−FID法による力価測定法により、但し、pH4.0 〜
11.5の範囲(ただし緩衝液としては、100 mMε−アミノ
カプロン酸、100 mMビストリス(Bis(2-hydroxyethyl)i
minotris(hydroxymethyl)methane)、100 mMTAPS
(N-Tris(hydroxymethyl)methyl-3-aminopropanesulfon
ic acid )混合緩衝液を塩酸またはNaOHでpH調
整)で異なるpHにおいて測定した、反応pHと相対活
性の関係は図1に示すとおりであり、作用pHは4〜1
1.5であり、至適pHは7.0 〜9.5 である。
【0028】(4)作用温度および至適温度の範囲 トリオレインエマルジョンを基質として、30〜80℃
の範囲の反応温度にて行うこと以外は、前記のTLC−
FID法による力価測定法と同様の方法により測定した
反応温度と相対活性の関係は図2に示すとおりであり、
作用温度は10〜80℃、至適温度は55〜65℃であ
る。40℃および70℃においては、至適温度における
活性の約50%の相対活性を示す。
【0029】(5)温度安定性 20℃から70℃の温度範囲の異なる温度でpH8にて
1時間保温処理した後の残存活性を、前記のTLC−F
ID法による力価測定法で測定して求めた相対活性は図
3に示すとおりであり、30℃および40℃にて1時間
の処理ではほとんど失活しないが、70℃では1時間の
処理ではほぼ失活する。
【0030】(6)pH安定性 pH3から12のpH範囲の異なるpHで37℃にて1
時間処理した後の残存活性を前記TLC−FID法で測
定したときの残存活性は図4に示すとおりであり、pH
3〜9で80%以上の残存活性を有する。ただし処理時
の緩衝液は以下のものを使用した(pH3:グリシン−
塩酸;pH4〜5:酢酸−酢酸ナトリウム;pH6〜
7:リン酸;pH8〜9:トリス−塩酸;pH10〜1
2:グリシン−NaOH)。
【0031】(7)分子量 SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(分子量標
準:チトクロームC(モノマー、ダイマー、トリマー、
テトラマー、ヘキサマー))により得られた分子量は28
000 ±2000である。
【0032】(8)等電点 等電点ポリアクリルアミドゲル電気泳動法により得られ
た等電点は4.5 ±1.5である。
【0033】(9)洗剤成分による影響 各種市販洗剤(4種)の標準使用濃度(1.2 〜5g/リ
ットル)溶液および各種市販洗剤(4種)の標準使用濃
度溶液に代表的な洗剤用アルカリプロテアーゼであるA
PI−21(特公昭60-55118号)を0.3nkat/mlの濃度で
添加した溶液中、5mMまたは2.5mM のCaCl2 ・2H
2 Oを添加し、pH10、30℃の条件で本発明のアル
カリリパーゼを処理した後の残存活性をTLC−FID
法で測定した結果は表1に示すとおりであり、洗剤溶液
中での安定性が高い。
【0034】
【表1】
【0035】また、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(LAS)300ppm 、5mMCaCl2 ・2H
2 Oの溶液中、pH10、30℃におけるSD702株
の生産したアルカリリパーゼの活性を、オリーブ油−P
VAエマルジョンを基質としたpHスタット滴定法で測
定した場合の活性阻害は50%以下であり、LASによ
る活性阻害は非常に少ないことがわかる。
【0036】さらに、各種市販洗剤(5種)の標準使用
濃度(1.2 〜5g/リットル)溶液にアルカリプロテア
ーゼAPI−21を0.3nkat/mlの濃度で添加した溶液
中、5mMまたは2.5mM のCaCl2 ・2H2 Oを添加
し、pH10、30℃の条件でSD702株の生産した
アルカリリパーゼの活性阻害性をオリーブ油−アラビア
ゴムエマルジョンを基質としたpHスタット滴定法で測
定した。結果は表2に示すとおりであり、各種市販洗剤
溶液中において活性阻害が少ない。
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明のリパーゼは至適pHが7.0 〜9.
5 と高く、また、界面活性剤、プロテアーゼ等の洗剤成
分に対する安定性が高く、さらには洗剤成分による活性
阻害が少ないため、洗浄条件下で油脂汚れを分解除去で
き、洗剤に配合して洗浄力の増強を図ることができる。
【0039】
【実施例】次に本発明を実施例を挙げて説明するが、本
発明は下記の実施例に限定されるものではない。なお、
下記の説明中、特に記載がない限り%は重量を基準とす
るものである。
【0040】実施例1:アルカリリパーゼ生産菌(SD
702株)の培養大豆粉2%、グルコース2%、リン酸
一水素二アンモニウム 0.1%、リン酸一水素二カリウム
0.5%、硫酸マグネシウム・7水和物 0.1%、炭酸ナト
リウム 0.3%の濃度の液体培地2mlを18mm径の試験管
に取り、121℃、20分間高圧蒸気滅菌した後、シュ
ードモナス・メンドシナ( Pseudomonas mendocina
SD702菌株を1白金耳接種し、35℃で24時間、
130 rpmで培養した。培養後、遠心分離により菌体を
除去しアルカリリパーゼ液を得た。この液のリパーゼ活
性は5U/mlであった。
【0041】実施例2:アルカリリパーゼ生産菌(SD
702株)の培養及びアルカリリパーゼの取得 大豆粉2%、グルコース2%、リン酸一水素二アンモニ
ウム 0.1%、リン酸一水素二カリウム 0.5%、硫酸マグ
ネシウム・7水和物 0.1%、炭酸ナトリウム 0.3%、Tw
een 85 1.0%の濃度の液体培地2リットルを5リットル
培養槽に取り、121℃、20分間高圧蒸気滅菌し、こ
れにあらかじめ培養しておいたシュードモナス・メンド
シナ( Pseudomonas mendocina )SD702菌株を接
種し、35℃で20時間、1000 rpmで通気撹拌培養を行
なった。培養後、遠心分離機で菌体を除去しアルカリリ
パーゼ液を得た。この液のリパーゼ活性は20U/mlで
あった。このようにして得られたアルカリリパーゼ液か
らアセトン沈殿法にて30〜50%画分の沈殿を得、蒸
留水に溶かした後、硫酸アンモニウム沈殿法にて20〜
40%画分の沈殿を得た。この沈澱を10mMトリス−塩
酸緩衝液(pH7)に溶解し、これを脱塩後、凍結乾燥
によりアルカリリパーゼ原末を得た。
【0042】実施例3:アルカリリパーゼの精製 実施例2で得られたアルカリリパーゼ原末を10mMトリ
ス−塩酸緩衝液(pH7)に溶解させ、10%硫酸アン
モニウムを含む10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7)に
て透析した後、Butyl-Toyopearl (東ソー(株)商品
名)での疎水性クロマトグラフィーを行ない、活性画分
をさらに同疎水性クロマトグラフィーにより分画し、活
性画分を得た。この活性画分を1mM塩化カルシウムを含
む10mMトリスー塩酸緩衝液(pH6)にて透析後、同
緩衝液で平衡化したDEAE-Cellulofine A-800(生化学工
業(株)商品名)でのイオン交換クロマト樹脂に吸着さ
せ、NaCl溶液にて溶出し活性画分を得た。これを脱
塩後、凍結乾燥により精製酵素を得た。この凍結乾燥品
はポリアクリルアミドゲル電気泳動法により単一である
ことが確認された。
【0043】実施例4〜6:NCIMB10541株、NCIMB10542
株、NCIMB10543株の培養およびアルカリリパーゼの取得 大豆粉2%、グルコース2%、リン酸一水素二アンモニ
ウム 0.1%、リン酸一水素二カリウム 0.5%、硫酸マグ
ネシウム・7水和物 0.1%、炭酸ナトリウム 0.3%、Tw
een 85 1.0%の濃度の液体培地2リットルを5リットル
培養槽に取り、121℃、20分間高圧蒸気滅菌し、こ
れらにあらかじめ培養しておいたシュードモナス・メン
ドシナ( Pseudomonas mendocina )NCIMB10541株、NC
IMB10542株、もしくはNCIMB10543株を接種し、35℃で
20時間、1000 rpmで通気撹拌培養を行なった。培養
後、培養液を遠心分離により菌体を除去しアルカリリパ
ーゼ液を得た。このようにしてNCIMB10541株、NCIMB105
42株、NCIMB10543株各々の培養液から得られたアルカリ
リパーゼ液のリパーゼ活性は各々16U/ml、12U/
ml、16U/mlであった。このようにして得られた各々
のアルカリリパーゼ液からアセトン沈殿法にて30〜5
0%画分の沈殿を得、蒸留水に溶かした後、硫酸アンモ
ニウム沈殿法にて20〜40%画分の沈殿を得た。この
沈澱を10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7)に溶解し、
これを脱塩後、凍結乾燥によりアルカリリパーゼ原末を
得た。
【0044】実施例7〜24:洗濯評価−1 実施例2で得られたアルカリリパーゼ原末を用いて洗浄
試験を行なった。汚垢布は、脱脂した綿布(15cm×1
5cm)に、ベンゼンに溶解したトリオレイン70mgを浸
ませ、乾燥させたものを用い、洗浄装置は、Terg-O-Tom
eterを用いた。塩化カルシウムを加えて所定のカルシウ
ム濃度にした蒸留水1リットルに各種市販洗剤を標準使
用濃度で溶解し、さらに、アルカリリパーゼを所定の濃
度になるように添加した。場合により、さらに、プロテ
アーゼAPI−21(特公昭60-55118号)を所定の濃度
になるように添加した。洗濯液1リットル当たり4〜6
枚の前記トリオレイン汚垢布を入れ、20℃〜35℃の
洗濯温度にて、120rpmで30分間洗浄した。洗浄
後、前記のカルシウム含有蒸留水1リットルで2回すす
ぎを行なった後、乾燥した。未洗浄と洗浄後の汚垢布の
トリオレイン量は、n−ヘキサンで抽出後、前記TLC
−FID法にて定量し、洗浄効率および酵素添加効果を
以下の計算式により求めた。 洗浄効率(%)=[(未洗浄汚染布のトリオレイン量−
洗浄後汚染布のトリオレイン量)/未洗浄汚染布ののト
リオレイン量]×100 酵素添加効果(%)=酵素添加時の洗浄効率(%)−酵
素未添加時(洗剤のみ)の洗浄効率(%)
【0045】その結果を表3に示す。
【0046】
【表3】
【0047】表3より、本アルカリリパーゼを配合した
洗浄組成物では、脂質汚れに対する洗浄効果が増強され
ていることが明かである。
【0048】実施例25〜27:洗濯評価−2 実施例4で得られたアルカリリパーゼ原末を用いて実施
例11と同様の操作により洗浄試験を行なった。洗浄効
率および酵素添加効果を実施例7〜24に示したのと同
じ計算式により求めた。その結果を表4に示す。
【0049】
【表4】
【0050】表4より、数種のシュードモナス・メンド
シナの菌株より得られたリパーゼを配合した洗浄組成物
においても、脂質汚れに対する洗浄効果が増強されるこ
とが明らかである。
【0051】比較例1〜3:他のリパーゼの洗濯評価 本アルカリリパーゼに替えて、特開昭48-62990号に記載
のフミコラ・ラヌギノザ(Humicola lanuginosa)由来
のリパーゼ、特開昭61-280274 号に記載のシュードモナ
ス・フラギ( Pseudomonas fragi )22−39B株由
来のリパーゼ、または、アクロモバクター( Achromoba
cter sp. )由来のリパーゼ(生化学工業)を添加し、
市販洗剤BまたはFを使用して各々、実施例11または
実施例17と同様の操作で洗浄を行い酵素添加効果を求
めた。その結果を表5に示す。
【0052】
【表5】
【0053】表5より、本アルカリリパーゼを配合した
洗浄組成物との差は明白である。
【0054】これらの結果より、本発明によるアルカリ
リパーゼ添加の場合は、無添加に比べ洗浄率で10%以
上の向上が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 SD702株の生産するアルカリリパーゼの
反応pHと相対活性との関係を示すグラフである。
【図2】 SD702株の生産するアルカリリパーゼの
反応温度と相対活性との関係を示すグラフである。
【図3】 SD702株の生産するアルカリリパーゼを
種々の温度にてpH8で1時間処理した場合の残存活性
を示すグラフである。
【図4】 SD702株の生産するアルカリリパーゼを
種々のpHにて37℃で1時間保持した後の残存活性を
示すグラフである。
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】リパーゼは、乳製品のフレーバー形成の
ための食品加工用酵素、消化剤としての医療用酵素、血
中脂質の測定のための診断用酵素、油脂の加水分解や改
質のための工業用酵素等として広範囲に使用されてい
る。近年は、さらに洗剤配合組成物してのリパーゼの
用途が注目されている。洗剤組成物にプロテアーゼを配
合して被洗浄物に付着したタンパク質その他汚垢を分解
除去することは、従来から知られている。また、セルラ
ーゼを配合してセルロース繊維被洗浄物に付着した汚垢
を除去すること、あるいはアミラーゼ等の糖質分解酵素
を配合して被洗浄物に付着した糖質その他汚垢を分解除
去することも知られている。更に、近年においては、リ
パーゼを配合して被洗浄物に付着した脂質類を分解除去
し洗浄効率を向上出来ることが知られている。この用途
は、アンドレー(H.Andree)らによる「洗浄剤
成分としてのリパーゼ」(Lipase as det
ergent components)と題する報文
(Journal of Applied Bioch
emistry,,218−229(1980))等
に記載されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】(4)作用温度および至適温度の範囲 トリオレインエマルジョンを基質とし、30〜80℃の
温度範囲で反応させたこと以外は、前記のTLC−FI
D法による力価測定法と同様の方法により測定した反応
温度と相対活性の関係は図2に示すとおりであり、作用
温度は0〜80℃、至適温度は55〜65℃である。
40℃および70℃においては、至適温度における活性
の約50%の相対活性を示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】実施例1:アルカリリパーゼ生産菌(SD
702株)の培養 大豆粉2%、グルコース2%、リン酸一水素二アンモニ
ウム0.1%、リン酸一水素二カリウム0.5%、硫酸
マグネシウム・7水和物0.1%、炭酸ナトリウム0.
3%の濃度の液体培地2mlを18mm径の試験管に取
り、121℃、20分間高圧蒸気滅菌した後、シュード
モナス・メンドシナ(Pseudomonas men
docina)SD702菌株を1白金耳接種し、35
℃で24時間、130rpmで培養した。培養後、遠心
分離により菌体を除去しアルカリリパーゼ液を得た。こ
の液のリパーゼ活性は5U/mlであった。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】実施例7〜24:洗濯評価−1 実施例2で得られたアルカリリパーゼ原末を用いて洗浄
試験を行なった。汚垢布は、脱脂した綿布(15cm×
15cm)に、ベンゼンに溶解したトリオレイン70m
gを浸ませ、乾燥させたものを用い、洗浄装置は、Te
rg−O−Tometerを用いた。塩化カルシウムを
加えて所定のカルシウム濃度にした蒸留水1リットルに
各種市販洗剤を標準使用濃度で溶解し、さらに、アルカ
リリパーゼを所定の濃度になるように添加した。場合に
より、さらに、プロテアーゼAPI−21(特公昭60
−55118号)を所定の濃度になるように添加した。
洗濯液1リットル当たり4〜6枚の前記トリオレイン汚
垢布を入れ、20℃〜35℃の洗濯温度にて、120r
pmで30分間洗浄した。洗浄後、前記のカルシウム含
有蒸留水1リットルで2回すすぎを行なった後、乾燥し
た。未洗浄と洗浄後の汚垢布のトリオレイン量は、n−
ヘキサンで抽出後、前記TLC−FID法にて定量し、
洗浄効率および酵素添加効果を以下の計算式により求め
た。 洗浄効率(%)=[(未洗浄汚染布のトリオレイン量−
洗浄後汚染布のトリオレイン量)/未洗浄汚染布のト
オレイン量]×100 酵素添加効果(%)=酵素添加時の洗浄効率(%)−酵
素未添加時(洗剤のみ)の洗浄効率(%)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12N 1/20 C12R 1:38) (72)発明者 後藤 志江 東京都大田区多摩川2−24−25 昭和電工 株式会社生化学研究所内 (72)発明者 田中 計実 東京都大田区多摩川2−24−25 昭和電工 株式会社生化学研究所内 (72)発明者 高間 道裕 東京都港区芝大門1−13−9 昭和電工株 式会社内 (72)発明者 守屋 則雄 神奈川県川崎市川崎区大川町5−1 昭和 電工株式会社工学研究センター内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の性質を有するアルカリリパーゼ。 (1)作用pHおよび至適pH トリオレインエマルジョンを基質とした場合の作用pH
    が4〜11.5、至適pHが7.0 〜9.5 である。 (2)作用温度および至適温度 トリオレインエマルジョンを基質とした場合の作用温度
    が10〜80℃、至適温度が55〜65℃である。 (3)分子量 SDS−ポリアクリルアミド電気泳動法により測定した
    分子量が28000 ±2000である。 (4)等電点 等電点ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によって測定
    した等電点が 4.5±1.5 である。 (5)洗剤成分によるリパーゼ活性阻害 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムによる活性
    阻害が50%以下である。
  2. 【請求項2】 シュードモナス(Pseudomonas )属に属
    する細菌の培養物より得られる請求項1記載のアルカリ
    リパーゼ。
  3. 【請求項3】 シュードモナス・メンドシナ( Pseudom
    onas mendocina )に属する細菌の培養物より得られる
    請求項1記載のアルカリリパーゼ。
  4. 【請求項4】 シュードモナス・メンドシナ( Pseudom
    onas mendocina )SD702株(微工研菌寄第12944
    号)の培養物より得られる請求項1記載のアルカリリパ
    ーゼ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のアルカリリパーゼを生
    産するシュードモナス・メンドシナ( Pseudomonas me
    ndocina )SD702株(微工研菌寄第12944 号)。
  6. 【請求項6】 シュードモナス・メンドシナ( Pseudom
    onas mendocina )の生産する請求項1に記載のアルカ
    リリパーゼを含んでなることを特徴とする酵素含有洗剤
    組成物。
  7. 【請求項7】 シュードモナス・メンドシナ( Pseudom
    onas mendocina )SD702株(微工研菌寄第12944
    号)の生産する請求項1に記載のアルカリ性リパーゼを
    含んでなることを特徴とする酵素含有洗剤組成物。
  8. 【請求項8】 シュードモナス・メンドシナ( Pseudom
    onas mendocina )細菌NCIMB10541株、またはNCIMB105
    42株、またはNCIMB10543株の培養物より得られる請求項
    1に記載のアルカリリパーゼを含んでなることを特徴と
    する酵素含有洗剤組成物。
  9. 【請求項9】 酵素添加物が無粉塵性粒剤として提供さ
    れている請求項6乃至8のいずれかの項に記載の酵素含
    有洗剤組成物。
  10. 【請求項10】 酵素添加物が液体またはスラリーとし
    て提供されている請求項6乃至8のいずれかの項に記載
    の酵素含有洗剤組成物。
  11. 【請求項11】 アルカリリパーゼの他にプロテアーゼ
    を含有する請求項6乃至8のいずれかの項に記載の酵素
    含有洗剤組成物。
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