JPH0639742B2 - 成型性を有する剛性シ−トの製造方法 - Google Patents
成型性を有する剛性シ−トの製造方法Info
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- JPH0639742B2 JPH0639742B2 JP59144144A JP14414484A JPH0639742B2 JP H0639742 B2 JPH0639742 B2 JP H0639742B2 JP 59144144 A JP59144144 A JP 59144144A JP 14414484 A JP14414484 A JP 14414484A JP H0639742 B2 JPH0639742 B2 JP H0639742B2
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Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は成型性を有する剛性シートの製造方法に関す
る。より詳しくは本発明は靴や鞄等の芯材あるいは各種
ケース等を成型加工によって製造する際に用いられる剛
性シートの製造方法に関する。
る。より詳しくは本発明は靴や鞄等の芯材あるいは各種
ケース等を成型加工によって製造する際に用いられる剛
性シートの製造方法に関する。
<従来の技術> 現在、靴や鞄等の芯材や各種ケース等の素材としてパル
プボード、フィルムボードが用いられている。これら用
途に用いられるボードとしては製品になった時の形態保
持性を確保するために高い剛性を有すること、耐熱性を
有すること、湿潤時での層間剥離がないこと、ある程度
の吸湿性があること、さらに望ましくは軽く且つ美しい
外観を有することが要望されている。さらに成型加工に
よって製品を作る場合には成型性、特に大変形の成型性
が必要となる。かかる観点から従来公知のパルプを樹脂
で固めて形成されたパルプボードや充填剤が多量に配合
されたプラスチック厚地フィルムであるプラスチックボ
ードは前記条件を充分に満足していない。すなわちパル
プボードは乾燥時での剛性が大きく、耐熱性、吸湿性は
有するが、湿潤時に剛性が低下し層間剥離を生じやす
く、折曲げに対して弱く、さらに大変形の成型性が乏し
い。一方プラスチックボードは成型性や強力が大という
特徴を有するが、重く且つ吸湿性が無く、触感性が劣る
という欠点を有する。
プボード、フィルムボードが用いられている。これら用
途に用いられるボードとしては製品になった時の形態保
持性を確保するために高い剛性を有すること、耐熱性を
有すること、湿潤時での層間剥離がないこと、ある程度
の吸湿性があること、さらに望ましくは軽く且つ美しい
外観を有することが要望されている。さらに成型加工に
よって製品を作る場合には成型性、特に大変形の成型性
が必要となる。かかる観点から従来公知のパルプを樹脂
で固めて形成されたパルプボードや充填剤が多量に配合
されたプラスチック厚地フィルムであるプラスチックボ
ードは前記条件を充分に満足していない。すなわちパル
プボードは乾燥時での剛性が大きく、耐熱性、吸湿性は
有するが、湿潤時に剛性が低下し層間剥離を生じやす
く、折曲げに対して弱く、さらに大変形の成型性が乏し
い。一方プラスチックボードは成型性や強力が大という
特徴を有するが、重く且つ吸湿性が無く、触感性が劣る
という欠点を有する。
前記パルプボードやプラスチックボードの有する欠点を
解消したボードを提供するべく種々の提案がなされてい
る。例えば特開昭58−46183号公報には、不織布
に対し、1.1〜10倍発泡させた高分子発泡体を、固
形分重量比率で1対0.3〜10の割合で塗布又は含浸
させ、一体化して得たシートから成る芯材が開示されて
いる。この芯材は耐水性やある程度の成型性は有する
が、表面に樹脂が浮出しているので樹脂板状触感を有
し、チョークマークが出やすく、シートとしての伸度が
低いので大変形の成型性がなく、又相当に重いという問
題を有する。
解消したボードを提供するべく種々の提案がなされてい
る。例えば特開昭58−46183号公報には、不織布
に対し、1.1〜10倍発泡させた高分子発泡体を、固
形分重量比率で1対0.3〜10の割合で塗布又は含浸
させ、一体化して得たシートから成る芯材が開示されて
いる。この芯材は耐水性やある程度の成型性は有する
が、表面に樹脂が浮出しているので樹脂板状触感を有
し、チョークマークが出やすく、シートとしての伸度が
低いので大変形の成型性がなく、又相当に重いという問
題を有する。
一方優れた熱成型性、すなわち大変形の成型性を有する
不織布が本発明の出願人と同一の出願人によって「熱収
縮のない高伸度を有する不織布」の名で出願された明細
書(特願昭59−50185号)中で提案されている。
この不織布は熱成型性という点では優れているが、剛性
が低いので前述の用途には用いることができない。
不織布が本発明の出願人と同一の出願人によって「熱収
縮のない高伸度を有する不織布」の名で出願された明細
書(特願昭59−50185号)中で提案されている。
この不織布は熱成型性という点では優れているが、剛性
が低いので前述の用途には用いることができない。
<発明が解決しようとする問題点> 以上から明らかな如く、従来から公知のボード又はシー
トでは靴又は鞄等の芯材あるいは各種ケース等を成型加
工によって製造する際にその条件を総合的に満足するこ
とができないという問題点を有する。本発明はこのよう
な問題点を解決して剛性耐水性、耐折性を有して軽く、
且つチョークマークの出にくい、加熱下において大変形
の成型を付与することのできる剛性シートを樹脂を用い
ることなく製造する方法を提供することを目的とする。
トでは靴又は鞄等の芯材あるいは各種ケース等を成型加
工によって製造する際にその条件を総合的に満足するこ
とができないという問題点を有する。本発明はこのよう
な問題点を解決して剛性耐水性、耐折性を有して軽く、
且つチョークマークの出にくい、加熱下において大変形
の成型を付与することのできる剛性シートを樹脂を用い
ることなく製造する方法を提供することを目的とする。
<問題点を解決するための手段> 本発明者等は、前述の問題点を解決すべく鋭意研究の結
果、特定の性能を有するポリエステル長繊維を用いて不
織シートをつくり、この不織シートの2段階の熱処理を
行うことにより前記ボード又はシートとしての条件を総
合的に満足することのできる剛性シートを製造すること
ができることを見出し本発明に到達した。
果、特定の性能を有するポリエステル長繊維を用いて不
織シートをつくり、この不織シートの2段階の熱処理を
行うことにより前記ボード又はシートとしての条件を総
合的に満足することのできる剛性シートを製造すること
ができることを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明の目的は、 破断伸度100%以上、沸水収縮率5%以上、繊維断面
が半径Rの円形断面を有し、その中心部の平均屈折率を
n‖(0)、中心から0.8Rの距離の部分における平均
屈折率をn‖(0.8) とすると、n‖(0)≦1.64で且
つ{n‖(0.8)−n‖(0)}≧5×10-3を満たすポリ
エチレンテレフタレート長繊維を実質的に100%用い
て不織布ウエブを製造するステップと;前記不織布ウエ
ブを少くとも一方がエンボスロールから成る第1ロール
対の間に温度70〜130℃、線圧5〜90kg/cmの条
件下で通過させて前記不織布ウエブに複数の部分熱圧着
部を付与するステップと;該部分熱圧着部を有する不織
布ウエブの厚さよりも少くとも狭い間隙を設けて配置さ
れた任意の表面状態を有する第2ロール対の間に第1ロ
ール対での処理温度より少くとも高い温度条件下で前記
部分熱圧着部を有する不織布ウエブを通過させて、該不
織布ウエブの表面に繊維溶着層を形成させるステップと
を含んでなることを特徴とする成型性を有する剛性シー
トの製造方法によって達成される。
が半径Rの円形断面を有し、その中心部の平均屈折率を
n‖(0)、中心から0.8Rの距離の部分における平均
屈折率をn‖(0.8) とすると、n‖(0)≦1.64で且
つ{n‖(0.8)−n‖(0)}≧5×10-3を満たすポリ
エチレンテレフタレート長繊維を実質的に100%用い
て不織布ウエブを製造するステップと;前記不織布ウエ
ブを少くとも一方がエンボスロールから成る第1ロール
対の間に温度70〜130℃、線圧5〜90kg/cmの条
件下で通過させて前記不織布ウエブに複数の部分熱圧着
部を付与するステップと;該部分熱圧着部を有する不織
布ウエブの厚さよりも少くとも狭い間隙を設けて配置さ
れた任意の表面状態を有する第2ロール対の間に第1ロ
ール対での処理温度より少くとも高い温度条件下で前記
部分熱圧着部を有する不織布ウエブを通過させて、該不
織布ウエブの表面に繊維溶着層を形成させるステップと
を含んでなることを特徴とする成型性を有する剛性シー
トの製造方法によって達成される。
以下本発明を実施することによって得られた成型性を有
する剛性シートの一例を示す添付図面を参照して本発明
を具体的に説明する。
する剛性シートの一例を示す添付図面を参照して本発明
を具体的に説明する。
第1図に本発明を実施することによって得られた成型性
を有する剛性シート(以下単に剛性シートと称す)の一
例を斜視図で示す。第1図で示すように、剛性シート1
は複数のポリエステル長繊維7から形成された不織布か
ら成る。そして剛性シート1の片面には複数の凹部2が
設けられ、その無数の凹部の底部域3では不織布を構成
するポリエステル長繊維が樹脂化し一体になり硬い部分
を形成している。一方凹部が設けられていない部分4の
内部においては、不織布を構成するポリエステル長繊維
が実質的に繊維状態を保ち、その結果剛性シートのボリ
ュームを保ち、クッション性を付与している。そして第
3図の断面図において、より良く示されるように、剛性
シート1の両側表面5,6ではポリエステル長繊維が互
いに融着し、フィルム状表面層53,54を形成してお
り、したがってその表面は平滑であって且つ毛羽が発生
していない。
を有する剛性シート(以下単に剛性シートと称す)の一
例を斜視図で示す。第1図で示すように、剛性シート1
は複数のポリエステル長繊維7から形成された不織布か
ら成る。そして剛性シート1の片面には複数の凹部2が
設けられ、その無数の凹部の底部域3では不織布を構成
するポリエステル長繊維が樹脂化し一体になり硬い部分
を形成している。一方凹部が設けられていない部分4の
内部においては、不織布を構成するポリエステル長繊維
が実質的に繊維状態を保ち、その結果剛性シートのボリ
ュームを保ち、クッション性を付与している。そして第
3図の断面図において、より良く示されるように、剛性
シート1の両側表面5,6ではポリエステル長繊維が互
いに融着し、フィルム状表面層53,54を形成してお
り、したがってその表面は平滑であって且つ毛羽が発生
していない。
前記樹脂化した底部域3とフィルム状表面層53,54
が設けられていることにより剛性シート1は従来公知の
ボードを上廻る剛性を有することになる。又剛性シート
1がポリエステル長繊維から形成された不織シートから
成り、且つ前記フィルム上表面層53,54が形成され
ているので耐水性を有する。又樹脂化した底部域3とフ
ィルム状表面層53,54が存在すると共にフィルム状
表面層53,54を内側から支える実質的に繊維状態が
保たれている部分4があることによって耐折性が優れ
る。又実質的に繊維状態が保たれている部分4のポリエ
ステル長繊維7の両端の大部分は底部域3で拘束されて
いるので、本発明の方法により製造された剛性シート1
では層間剥離が生じない。又本発明の方法により製造さ
れた剛性シート1はその製造に際して樹脂を用いていな
いので製造された剛性シートは樹脂状触感を有すること
なく、又チョークマークも発生しない。又剛性シートの
製造に用いられるポリエステル長繊維として後述のよう
に加熱下において伸び易いという性質を有する特定の繊
維を用い、且つ実質的に繊維状態が保たれている部分4
を有することによって大変形の成型性を有することにな
る。
が設けられていることにより剛性シート1は従来公知の
ボードを上廻る剛性を有することになる。又剛性シート
1がポリエステル長繊維から形成された不織シートから
成り、且つ前記フィルム上表面層53,54が形成され
ているので耐水性を有する。又樹脂化した底部域3とフ
ィルム状表面層53,54が存在すると共にフィルム状
表面層53,54を内側から支える実質的に繊維状態が
保たれている部分4があることによって耐折性が優れ
る。又実質的に繊維状態が保たれている部分4のポリエ
ステル長繊維7の両端の大部分は底部域3で拘束されて
いるので、本発明の方法により製造された剛性シート1
では層間剥離が生じない。又本発明の方法により製造さ
れた剛性シート1はその製造に際して樹脂を用いていな
いので製造された剛性シートは樹脂状触感を有すること
なく、又チョークマークも発生しない。又剛性シートの
製造に用いられるポリエステル長繊維として後述のよう
に加熱下において伸び易いという性質を有する特定の繊
維を用い、且つ実質的に繊維状態が保たれている部分4
を有することによって大変形の成型性を有することにな
る。
前記剛性シート1における凹部の形状およびその配置は
第1図および第3図に示したものには限定されず自由に
選定してよい。すなわち凹部の断面形状は正方形、長方
形、円形等任意の形状を用いることができ、又その配置
も千鳥状、格子状等任意の配置を採用することができ
る。ただしより好ましくは前記形状の凹部が規則的に配
置されているとよい。なお前記凹部が連続的に線状に配
置されていてもよい。前記凹部の大きさとしては通常
0.1〜20mm2程度、凹部の設けられた部分の剛性シ
ート1の全表面に対する面積比率として5%〜75%の
範囲で剛性シートの用途に応じて任意に選定すればよ
い。
第1図および第3図に示したものには限定されず自由に
選定してよい。すなわち凹部の断面形状は正方形、長方
形、円形等任意の形状を用いることができ、又その配置
も千鳥状、格子状等任意の配置を採用することができ
る。ただしより好ましくは前記形状の凹部が規則的に配
置されているとよい。なお前記凹部が連続的に線状に配
置されていてもよい。前記凹部の大きさとしては通常
0.1〜20mm2程度、凹部の設けられた部分の剛性シ
ート1の全表面に対する面積比率として5%〜75%の
範囲で剛性シートの用途に応じて任意に選定すればよ
い。
なお剛性シート1中の底部域3は第3図に示したように
表面層54側に接して設けることに限定されるものでは
ない。すなわちそれ以外に第4図に示した如く表面層5
3,54のほぼ中間部分に設けてもよい。
表面層54側に接して設けることに限定されるものでは
ない。すなわちそれ以外に第4図に示した如く表面層5
3,54のほぼ中間部分に設けてもよい。
本発明を実施するに際しては、前述の特定の性能を有す
るポリエステル長繊維として、破断伸度100%以上、
沸水収縮率5%以上、繊維断面が半径Rの円形断面を有
し、その中心部の平均屈折率をn‖(0)、中心から0.
8Rの距離の部分における平均屈折率がn‖(0.8) とす
ると、n‖(0)≦1.64で且つ{n‖(0.8)−n‖
(0)}≧5×10-3を満たすポリエチレンテレフタレー
ト長繊維を用いることを特徴とする。この長繊維からな
る不織シート(以下単に「ポリエステル収縮性不織シー
ト」と称す)については本発明の出願人によって「熱劣
化の改善された高伸度を有する不織シート」の名で昭和
59年3月17日に出願された特願昭59−50184
号明細書に開示されている。
るポリエステル長繊維として、破断伸度100%以上、
沸水収縮率5%以上、繊維断面が半径Rの円形断面を有
し、その中心部の平均屈折率をn‖(0)、中心から0.
8Rの距離の部分における平均屈折率がn‖(0.8) とす
ると、n‖(0)≦1.64で且つ{n‖(0.8)−n‖
(0)}≧5×10-3を満たすポリエチレンテレフタレー
ト長繊維を用いることを特徴とする。この長繊維からな
る不織シート(以下単に「ポリエステル収縮性不織シー
ト」と称す)については本発明の出願人によって「熱劣
化の改善された高伸度を有する不織シート」の名で昭和
59年3月17日に出願された特願昭59−50184
号明細書に開示されている。
本発明を実施するに際して、前記ポリエステル収縮性不
織シートを中間不織シート、すなわち後述の剛性シート
の製造方法の記載中第1工程終了後の不織シートとして
用いることを特徴とする。
織シートを中間不織シート、すなわち後述の剛性シート
の製造方法の記載中第1工程終了後の不織シートとして
用いることを特徴とする。
前記ポリエステル収縮性不織シートは、ポリエチレンテ
レフタレートを熔融紡糸し、紡糸直後の冷却下に於いて
急速に延伸することにより外層部が急冷され結晶性及び
分子配向性が中心より大となって平均屈折率で示す前述
の条件を満たす二層構造を有するポリエチレンテレフタ
レート長繊維を用いて作られる。
レフタレートを熔融紡糸し、紡糸直後の冷却下に於いて
急速に延伸することにより外層部が急冷され結晶性及び
分子配向性が中心より大となって平均屈折率で示す前述
の条件を満たす二層構造を有するポリエチレンテレフタ
レート長繊維を用いて作られる。
前記特定の性能を有するポリエステル長繊維を用いるこ
とにより、本発明の製造方法によって作られた剛性シー
トは高破断伸度、低軟化点および熱によって偏平化し易
い性質を有し第1図、第3図および第4図に例示したよ
うな構造を持ち且つ前述のような優れた性能を有して大
変形の成型加工に用いることができる。
とにより、本発明の製造方法によって作られた剛性シー
トは高破断伸度、低軟化点および熱によって偏平化し易
い性質を有し第1図、第3図および第4図に例示したよ
うな構造を持ち且つ前述のような優れた性能を有して大
変形の成型加工に用いることができる。
なお前述の範囲より結晶度の高い側によった性能を有す
るポリエステル長繊維を用いて剛性シートを作ろうとす
ると、融点近くの熱処理を行う必要があり、その結果フ
ィルム状表面層は硬く、剛性シート自体も脆くて折れや
すいものしか作れなくなる。
るポリエステル長繊維を用いて剛性シートを作ろうとす
ると、融点近くの熱処理を行う必要があり、その結果フ
ィルム状表面層は硬く、剛性シート自体も脆くて折れや
すいものしか作れなくなる。
一方前述の範囲より結晶度の低い側によった性能を有す
るポリエステル長繊維を用いて剛性シートを作ると、結
晶性/配向性の程度が低いために耐熱性が劣り、その結
果フィルム状表面層53,54を形成させる際に熱でへ
たり且つ脆くなり、一方凹部が設けられてない部分4内
では繊維同志が相互に熱結合し、その結果剛性シートの
引裂強力が低下し、伸びが消失して大変形の成型加工を
施すことができなくなる。
るポリエステル長繊維を用いて剛性シートを作ると、結
晶性/配向性の程度が低いために耐熱性が劣り、その結
果フィルム状表面層53,54を形成させる際に熱でへ
たり且つ脆くなり、一方凹部が設けられてない部分4内
では繊維同志が相互に熱結合し、その結果剛性シートの
引裂強力が低下し、伸びが消失して大変形の成型加工を
施すことができなくなる。
なお剛性シートを着色するためにアクリル系又はPVA
系樹脂に顔料を混入して不織布シートに付与してもよ
い。その際の付着量は30%以下にするのが好ましい。
系樹脂に顔料を混入して不織布シートに付与してもよ
い。その際の付着量は30%以下にするのが好ましい。
次に本発明の成型性を有する剛性シートの製造方法につ
いて説明する。
いて説明する。
本発明の製造方法は前述の特定の性能を有するポリエス
テル長繊維から成るウエブにつくる工程と、このウエブ
に熱エンボスによって複数の凹部、すなわち部分熱圧着
部を形成させて前記中間不織シートを作る第1熱処理工
程と、前記中間不織シートを予め設定された間隙が設け
られた1対のローラによって表面を熱圧着して成型性を
有する剛性シートにする第2熱処理工程とから成る。
テル長繊維から成るウエブにつくる工程と、このウエブ
に熱エンボスによって複数の凹部、すなわち部分熱圧着
部を形成させて前記中間不織シートを作る第1熱処理工
程と、前記中間不織シートを予め設定された間隙が設け
られた1対のローラによって表面を熱圧着して成型性を
有する剛性シートにする第2熱処理工程とから成る。
長繊維からウエブを製造する方法としては従来公知の各
種の方法を用いることができる。しかし長繊維を紡出後
直ちに各単繊維を開げて積層してウエブを作る、いわゆ
るスパンボンド法を用いてウエブを形成するとより好ま
しい。
種の方法を用いることができる。しかし長繊維を紡出後
直ちに各単繊維を開げて積層してウエブを作る、いわゆ
るスパンボンド法を用いてウエブを形成するとより好ま
しい。
前記第1熱処理工程は、前記ウエブを少なくとも一方の
表面に凸部を有する一対のエンボスロールを用いて、ロ
ール温度70〜130℃、好ましくは90℃〜120℃
の温度にて線圧5〜90kg/cm、好ましくは20〜70
kg/cmの下で熱圧着する工程である。この場合の加工速
度は3〜50m/min の範囲、より好ましくは5〜30
m/minの範囲で選定するとよい。かくして前述の中間
不織シートが得られる。この中間不織シート1′は第2
図に示すように複数の凹部の底辺部3によって不織シー
ト1′を構成するポリエステル長繊維7が拘束されてい
るが、不織シート1′の表面51,52の長繊維は溶着
されておらず、第2図に誇張して示すように、長繊維の
一部71が毛羽状に表面に露出し、可つ不織シート1′
自体も柔軟であって剛直性を有さない。
表面に凸部を有する一対のエンボスロールを用いて、ロ
ール温度70〜130℃、好ましくは90℃〜120℃
の温度にて線圧5〜90kg/cm、好ましくは20〜70
kg/cmの下で熱圧着する工程である。この場合の加工速
度は3〜50m/min の範囲、より好ましくは5〜30
m/minの範囲で選定するとよい。かくして前述の中間
不織シートが得られる。この中間不織シート1′は第2
図に示すように複数の凹部の底辺部3によって不織シー
ト1′を構成するポリエステル長繊維7が拘束されてい
るが、不織シート1′の表面51,52の長繊維は溶着
されておらず、第2図に誇張して示すように、長繊維の
一部71が毛羽状に表面に露出し、可つ不織シート1′
自体も柔軟であって剛直性を有さない。
なおこの状態の中間不織シート1′は前述の特願昭59
−50184号明細書に開示された熱劣化の改善された
高伸度を有する不織シートと実質的に同一である。
−50184号明細書に開示された熱劣化の改善された
高伸度を有する不織シートと実質的に同一である。
前記不織シート1′の凹部を形成するための1対のロー
ラとしては通常は上部にエンボスローラ、下部に平滑ロ
ーラが用いられる。しかし上部ローラ、下部ローラ共に
エンボスローラを用い且つその凸部を対応して配置する
ことにより不織シート1′の圧さのほぼ中央部分に凹部
の底部域3を設けるようにしてもよい(第4図参照)。
ラとしては通常は上部にエンボスローラ、下部に平滑ロ
ーラが用いられる。しかし上部ローラ、下部ローラ共に
エンボスローラを用い且つその凸部を対応して配置する
ことにより不織シート1′の圧さのほぼ中央部分に凹部
の底部域3を設けるようにしてもよい(第4図参照)。
前記エンボスローラの凸部の形状および配置については
製造される剛性シートの用途に応じて任意に選定して用
いればよい。すなわち凸部の断面形状は正方形、長方
形、円形等任意の形状を用いることができ、又その配置
も千取状、格子状等任意の配置を採用することができ
る。その他剛性シートの凹部についての前述の記載中に
述べられた条件を満たすような凸部を有するエンボスロ
ーラを用いることができる。
製造される剛性シートの用途に応じて任意に選定して用
いればよい。すなわち凸部の断面形状は正方形、長方
形、円形等任意の形状を用いることができ、又その配置
も千取状、格子状等任意の配置を採用することができ
る。その他剛性シートの凹部についての前述の記載中に
述べられた条件を満たすような凸部を有するエンボスロ
ーラを用いることができる。
前記第2熱処理工程は、前記中間不織シート1′をそれ
ぞれのローラの間隙を前記中間不織シート1′の厚みの
80%以下、好ましくは70%以下に定めて配置された
1対のローラの間に通し、ロール温度130゜〜210
℃、好ましくは150〜180℃、速度3〜50m/mi
n、好ましくは5〜30m/minの下で中間不織シート
1′の表面を熱圧着によって平滑化し、第3図に例示さ
れるようにフィルム状表面層53,54を形成させる工
程である。前記ローラの表面は平滑であっても、又梨地
柄、絹目柄等であってもよい。たゞし梨地柄等の場合そ
の溝の深さは100μ以下であると好ましい。
ぞれのローラの間隙を前記中間不織シート1′の厚みの
80%以下、好ましくは70%以下に定めて配置された
1対のローラの間に通し、ロール温度130゜〜210
℃、好ましくは150〜180℃、速度3〜50m/mi
n、好ましくは5〜30m/minの下で中間不織シート
1′の表面を熱圧着によって平滑化し、第3図に例示さ
れるようにフィルム状表面層53,54を形成させる工
程である。前記ローラの表面は平滑であっても、又梨地
柄、絹目柄等であってもよい。たゞし梨地柄等の場合そ
の溝の深さは100μ以下であると好ましい。
かくして本発明の製造方法によって得られた成型性を有
する剛性シートは、剛性等ボードとして必要とする性能
を総合的に満足すると共に、大変形の成型を行うことの
できるシートである。したがって第7a図に示すスポー
ツシューズ20の中底材21(中底材21は第7b図に
示す如く部分22において湾曲するように成型されてい
る)や第8図に示す鞄の芯材に用いられて優れた性能を
発揮する。又大変形の成型ができる点を利用していわゆ
る深絞りを行うことにより成型されたケース等の製造に
用いることができる。
する剛性シートは、剛性等ボードとして必要とする性能
を総合的に満足すると共に、大変形の成型を行うことの
できるシートである。したがって第7a図に示すスポー
ツシューズ20の中底材21(中底材21は第7b図に
示す如く部分22において湾曲するように成型されてい
る)や第8図に示す鞄の芯材に用いられて優れた性能を
発揮する。又大変形の成型ができる点を利用していわゆ
る深絞りを行うことにより成型されたケース等の製造に
用いることができる。
次に本明細書の各所に記載した特性の定義および/又は
測定方法を一括して下記に記載する。
測定方法を一括して下記に記載する。
◎繊維の円形断面 本明細書における構成繊維の断面は真円のほか、本発明
の目的を損なわない範囲内での偏平円でも、或いは、星
形状の凹凸を有する形状でもよい。ここで、本発明でい
う円形断面とは横断面形状に対する外接円、内接円の半
径をそれぞれR1,R2とすると(真円の場合はR1=R2)、
その比の値が1.0〜1.1であり、又、半径Rとは
(R1+R2)/2で示し、中心とは外接円の中心と内接円
の中心を結ぶ直線の中点をいう。
の目的を損なわない範囲内での偏平円でも、或いは、星
形状の凹凸を有する形状でもよい。ここで、本発明でい
う円形断面とは横断面形状に対する外接円、内接円の半
径をそれぞれR1,R2とすると(真円の場合はR1=R2)、
その比の値が1.0〜1.1であり、又、半径Rとは
(R1+R2)/2で示し、中心とは外接円の中心と内接円
の中心を結ぶ直線の中点をいう。
◎平均屈曲率(n‖,n⊥)、及び平均複屈折率透過定
量干渉顕微鏡(例えば、東独カールツアイスイエナ社製
干渉顕微鏡インターファコ)を使用して、干渉縞法によ
って繊維の側面から観察した平均屈折率の分布を測定す
ることができる。この方法は円形断面を有する繊維に適
用する。
量干渉顕微鏡(例えば、東独カールツアイスイエナ社製
干渉顕微鏡インターファコ)を使用して、干渉縞法によ
って繊維の側面から観察した平均屈折率の分布を測定す
ることができる。この方法は円形断面を有する繊維に適
用する。
繊維の屈折率は繊維軸に対して平行な電場ベクトルを持
つ偏光に対する屈折率n‖と、繊維軸に対し垂直な電場
ベクトルを持つ偏光に対する屈折率n⊥によって特徴づ
けられる。
つ偏光に対する屈折率n‖と、繊維軸に対し垂直な電場
ベクトルを持つ偏光に対する屈折率n⊥によって特徴づ
けられる。
ここで説明する測定は全て緑色光線(波長λ=549m
μ)を使用する。
μ)を使用する。
繊維は光学的にフラットなスライドガラス及びカバーガ
ラスを使用し、0.2〜2波長の範囲内の干渉縞のずれ
を与える屈折率(N)を有し、且つ、繊維に対し不活性な
封入剤中に浸漬される。この封入剤中に数本の繊維を浸
漬し、単糸が互いに接触しないようにする。さらに繊維
は、その繊維軸が干渉顕微鏡の光軸及び干渉縞に対して
垂直となるようにすべきである。この干渉縞のパターン
を写真撮影し、約1500倍に拡大して解析する。
ラスを使用し、0.2〜2波長の範囲内の干渉縞のずれ
を与える屈折率(N)を有し、且つ、繊維に対し不活性な
封入剤中に浸漬される。この封入剤中に数本の繊維を浸
漬し、単糸が互いに接触しないようにする。さらに繊維
は、その繊維軸が干渉顕微鏡の光軸及び干渉縞に対して
垂直となるようにすべきである。この干渉縞のパターン
を写真撮影し、約1500倍に拡大して解析する。
繊維の封入剤の屈折率をN、繊維の外周上の点S′−
S″間の屈折率n‖(またはn⊥)、S′−S″間の厚
みt、使用光線の波長をλ、バックグラウンドの平行縞
の間隔(1λに相当)をD、繊維による干渉縞のずれを
dとすると、光路Γは、Γ=d/D・λ=(n‖(又は
n⊥)−N)・tで表わされる。
S″間の屈折率n‖(またはn⊥)、S′−S″間の厚
みt、使用光線の波長をλ、バックグラウンドの平行縞
の間隔(1λに相当)をD、繊維による干渉縞のずれを
dとすると、光路Γは、Γ=d/D・λ=(n‖(又は
n⊥)−N)・tで表わされる。
繊維の半径をRとすると、繊維の中心R0から外周Rま
での各位置での光路差から各位置での繊維の屈折率n‖
(又はn⊥)の分布を求めることができる。rを繊維の
中心から各位置までの距離とした時、X=r/R=0、
即ち、繊維の中心における屈折率を平均屈折率(n‖
(0)又はn⊥(0))という。Xは外周上において1とな
り、その他の部分では0〜1の範囲の値となるが、例え
ばX=0.8の点に於ける屈折率をn‖(0.8)(又は、
n⊥(0.8))と表わす。繊維の平均屈折率(n‖)の内
外層差をn‖(0.8)−n‖(0)と表わす。また、平均屈折
率n‖(n)とn⊥(0)とより、平均複屈折率(Δn)はΔ
n=n‖(0)−n⊥(0)で表わされる。
での各位置での光路差から各位置での繊維の屈折率n‖
(又はn⊥)の分布を求めることができる。rを繊維の
中心から各位置までの距離とした時、X=r/R=0、
即ち、繊維の中心における屈折率を平均屈折率(n‖
(0)又はn⊥(0))という。Xは外周上において1とな
り、その他の部分では0〜1の範囲の値となるが、例え
ばX=0.8の点に於ける屈折率をn‖(0.8)(又は、
n⊥(0.8))と表わす。繊維の平均屈折率(n‖)の内
外層差をn‖(0.8)−n‖(0)と表わす。また、平均屈折
率n‖(n)とn⊥(0)とより、平均複屈折率(Δn)はΔ
n=n‖(0)−n⊥(0)で表わされる。
◎沸水収縮率 0.1g/d荷重下での試料長をL0とし、荷重を取除
き沸水中で30分間処略した後、再度、同じ荷重下で測
定した試料長をLとすると、沸水収縮率は で表わされる。
き沸水中で30分間処略した後、再度、同じ荷重下で測
定した試料長をLとすると、沸水収縮率は で表わされる。
◎目 付 試験片20cm×20cmを取り、その重量を測り、目付に
換算して表わす。
換算して表わす。
◎厚 み 荷重100g/m2のダイヤルゲージを用いて少なくとも
3点以上測り、その平均値で表わす。
3点以上測り、その平均値で表わす。
◎破断強伸度 島津製作所製Auto Graph DSS-2000 型万能引張試験
機により、把握長10cm、引張速度20cm/分で測定し
た。
機により、把握長10cm、引張速度20cm/分で測定し
た。
◎引裂強力(ペンジュラム法) 6.5cm×10cmの試験片を、タテ・ヨコ方向に各々3
枚以上採取し、エレメンドルフ形引裂強さ試験機を用い
て引裂き、引裂かれたときに示す最大荷重をタテ・ヨコ
方向各々の平均値で表わす。
枚以上採取し、エレメンドルフ形引裂強さ試験機を用い
て引裂き、引裂かれたときに示す最大荷重をタテ・ヨコ
方向各々の平均値で表わす。
◎耐摩耗性 タテ20cm×ヨコ3cmの試験片を、摩擦試験機II型(学
振型)を用いて荷重500gで100往復摩擦させた
後、試験片の外観変化を下記の判定基準に照らして判定
し耐摩耗性の目安とした。
振型)を用いて荷重500gで100往復摩擦させた
後、試験片の外観変化を下記の判定基準に照らして判定
し耐摩耗性の目安とした。
(判定基準) A級:まったく毛羽立ちがない。
B級:少し羽毛立ちがあるが目立たない。
C級:毛羽立ちが目立つ。
◎軟化温度 一対の平滑なロール間に線圧20kg/cm2で熱圧着し
て、耐摩耗性がA級である時の温度で示す。
て、耐摩耗性がA級である時の温度で示す。
◎HR-1(高温長時間の曝露による熱劣化) ウエブ中の繊維を30cmの長さに10本切取り無緊張下
で160℃、5分間熱風乾燥器中で処理する。この熱処
理を行った繊維5本の引張試験を行い破断伸度の平均値
を求めL1とする。次に残りの繊維5本を同じく熱風乾
燥器中で150℃、300時間放置した後同様に引張試
験を行い破断伸度の平均値を求めL2とする。この際の
伸度保持率L2/L1×100を熱劣化の目安とした。
で160℃、5分間熱風乾燥器中で処理する。この熱処
理を行った繊維5本の引張試験を行い破断伸度の平均値
を求めL1とする。次に残りの繊維5本を同じく熱風乾
燥器中で150℃、300時間放置した後同様に引張試
験を行い破断伸度の平均値を求めL2とする。この際の
伸度保持率L2/L1×100を熱劣化の目安とした。
◎耐屈曲性 4cm×10cmの試料を作り、この試料を2つ折状に折曲
げ、10回繰返した後の外観判定により判定する。
げ、10回繰返した後の外観判定により判定する。
(判定基準) A級:外観品位が変らない B級:少し屈曲シワが入るが目立たない C級:屈曲シワが目立ち、部分的に組織が破壊している ◎剛性(曲げ反ぱつ性) 剛性をJIS-L-1096 曲げ反ぱつ性A法(ガーレ法)
によって判定する。すなわち4.5cm×10cmの試料を
タテ・ヨコそれぞれ作り、ガーレ式試験を用いて測定す
る。
によって判定する。すなわち4.5cm×10cmの試料を
タテ・ヨコそれぞれ作り、ガーレ式試験を用いて測定す
る。
なお水含浸後の曲げ反ぱつ性は試料を水中に24時間浸
漬後の測定値から求める。
漬後の測定値から求める。
◎成型性 第5図に示した器具を用いて試料の成型性を評価する。
すなわち先端が半球状のプラグ11とこえと対応する半
球状の凹部を有する金型12を用意し、試料10を枠1
3によって金型12上に固定する。プラグ11および金
型12は豫め150℃に加熱してあり、その状態でプラ
グ11を金型の凹部に加圧して押込み半球状の成型を行
う。その後金型12より試料10を外して放置すること
により試料上に半球状の賦形が与えられる。第6図に示
す賦形された試料の半球部分の高さ(h)を測定し、その
値と金型の凹部の深さ(h0)との比を成型セット率とし
成型性を評価する目安とした。
すなわち先端が半球状のプラグ11とこえと対応する半
球状の凹部を有する金型12を用意し、試料10を枠1
3によって金型12上に固定する。プラグ11および金
型12は豫め150℃に加熱してあり、その状態でプラ
グ11を金型の凹部に加圧して押込み半球状の成型を行
う。その後金型12より試料10を外して放置すること
により試料上に半球状の賦形が与えられる。第6図に示
す賦形された試料の半球部分の高さ(h)を測定し、その
値と金型の凹部の深さ(h0)との比を成型セット率とし
成型性を評価する目安とした。
成型セット率=h/h0×100 測定条件 h0:30mm 温度:150℃ 圧力:50kg/cm2 時間:30 sec 成型セット率の値が高い程成型性がよい事を示し、成型
セット率0の場合はその試料に対しては全く成型できな
い事を示す。
セット率0の場合はその試料に対しては全く成型できな
い事を示す。
<実施例> 以下本発明による製造方法の実施例とその製造方法によ
り製造された成型性を有する剛性シートの物性を従来公
知の各種ボードの物性と比較して示す。
り製造された成型性を有する剛性シートの物性を従来公
知の各種ボードの物性と比較して示す。
実施例1〜3,比較例4,5 先ず本発明の製造方法を実施する際に用いられるポリエ
ステル長繊維の性能を繊維の製造方法を変えて示す。
ステル長繊維の性能を繊維の製造方法を変えて示す。
孔径0.25mm、孔数1000個の矩型紡糸口金を用い
て、吐出量850g/分で固有粘度0.75のポリエチ
レンテレフタレートを溶融温度290℃で紡出し、紡糸
口金から牽引用エアーサッカー迄の距離(H・D)と紡
糸速度を変えて金網上に捕集して均一なウエブを取り出
した。
て、吐出量850g/分で固有粘度0.75のポリエチ
レンテレフタレートを溶融温度290℃で紡出し、紡糸
口金から牽引用エアーサッカー迄の距離(H・D)と紡
糸速度を変えて金網上に捕集して均一なウエブを取り出
した。
この場合は、紡糸口金直下300mmの位置においてフィ
ラメント群の両側に配置した冷風チャンバーより13℃
の冷風を、吹出しゾーン長(l)70mm、吹出し角度
(θ)35゜の条件下で、冷風速度0.8m/sec で均一
に吹き付けた。
ラメント群の両側に配置した冷風チャンバーより13℃
の冷風を、吹出しゾーン長(l)70mm、吹出し角度
(θ)35゜の条件下で、冷風速度0.8m/sec で均一
に吹き付けた。
得られたウエブを構成する繊維の微細構造上の特徴と物
性の関係を第1表に示す。表中の実施例1〜3は本発明
の繊維、比較例4,5は本発明の範囲外の繊維である。
すなわち比較例4,5では特に冷風を使用せずにH・D
とエアーサッカー圧着量を適宜変化させて所定の紡糸速
度のウエブを得た場合の繊維である。得られた結果を第
1表に示す。
性の関係を第1表に示す。表中の実施例1〜3は本発明
の繊維、比較例4,5は本発明の範囲外の繊維である。
すなわち比較例4,5では特に冷風を使用せずにH・D
とエアーサッカー圧着量を適宜変化させて所定の紡糸速
度のウエブを得た場合の繊維である。得られた結果を第
1表に示す。
第1表より、実施例1〜3の本発明に用いられる繊維は
破断伸度・屈折率・熱的特性・熱劣化とも十分なもので
あることが分かる。これに対し、比較例4,5に示す本
発明に用いられる繊維の条件の範囲外の繊維は上記特性
の何れかにおいて不十分であることが分かる。
破断伸度・屈折率・熱的特性・熱劣化とも十分なもので
あることが分かる。これに対し、比較例4,5に示す本
発明に用いられる繊維の条件の範囲外の繊維は上記特性
の何れかにおいて不十分であることが分かる。
実施例6〜8,比較例9,10 実施例1〜3,比較例4,5のポリエステル繊維を用い
て目付約250gの不織シート用ウエブを、第1熱処理
工程として、均一に配置された凸部を有する上部エンボ
スロール(凸部の上部面積0.2mm2,凸部の高さ0.
7mm)と表面が平滑な下部ロールとの間で熱圧着した。
この場合の熱圧着部の比率は12%であり上下ロールの
温度は110℃、線圧は20kg/cmで行った。たゞし比
較例10のみは上下ロール温度235℃で行った。
て目付約250gの不織シート用ウエブを、第1熱処理
工程として、均一に配置された凸部を有する上部エンボ
スロール(凸部の上部面積0.2mm2,凸部の高さ0.
7mm)と表面が平滑な下部ロールとの間で熱圧着した。
この場合の熱圧着部の比率は12%であり上下ロールの
温度は110℃、線圧は20kg/cmで行った。たゞし比
較例10のみは上下ロール温度235℃で行った。
得られた中間不織シートを第2熱処理工程として、表面
が平滑な上下ロールを用いて上下ロールの温度190
℃、上下ロール間の間隙を中間不織シートの厚さの70
%に設定して表面の熱圧着を行った。たゞし比較例10
での上下ロールの温度は235℃で行った。なお比較例
9は第2熱処理工程で、耐熱劣化が著しくシート状とし
てとり出すことができなかった。得られた各実式例およ
び比較例の不織シートの物性を第2表に示す。
が平滑な上下ロールを用いて上下ロールの温度190
℃、上下ロール間の間隙を中間不織シートの厚さの70
%に設定して表面の熱圧着を行った。たゞし比較例10
での上下ロールの温度は235℃で行った。なお比較例
9は第2熱処理工程で、耐熱劣化が著しくシート状とし
てとり出すことができなかった。得られた各実式例およ
び比較例の不織シートの物性を第2表に示す。
第2表より実施例6〜8の不織シート、すなわち本発明
の成型性を有する剛性シート製造方法により作られた剛
性シートは、破断伸度、引裂強力が大で耐屈曲性並に耐
摩耗性にすぐれたものであることが判明した。特に剛性
シートとして最も重要な物性である剛性(曲げ半ぱつ
性)と成型性が著るしく比較例より優っている。
の成型性を有する剛性シート製造方法により作られた剛
性シートは、破断伸度、引裂強力が大で耐屈曲性並に耐
摩耗性にすぐれたものであることが判明した。特に剛性
シートとして最も重要な物性である剛性(曲げ半ぱつ
性)と成型性が著るしく比較例より優っている。
実施例11〜16,比較例17 次に前記実施例6の製造条件下で第1熱処理工程での上
部ロールの凸部の形状および配置を第3表に示すように
変更し、さらに第2熱処理工程での上部ロールの表面状
態と上下ロール間の間隙を第4表に示すように変更し、
それらを種々組合せて実施例11〜16の剛性シートを
製造した。一方比較例17は前記第1表で示した実施例
1の繊維をニードルパンチ加工を行った後に第2熱処理
工程に通して得られた不織シートである。この場合のニ
ードルパンチの条件は#40の針を用い、突き深さ13
mm、パンチ回数200回/cm2である。得られた実施例
および比較例の不織シートの物性を評価し、その結果を
第5表に示す。
部ロールの凸部の形状および配置を第3表に示すように
変更し、さらに第2熱処理工程での上部ロールの表面状
態と上下ロール間の間隙を第4表に示すように変更し、
それらを種々組合せて実施例11〜16の剛性シートを
製造した。一方比較例17は前記第1表で示した実施例
1の繊維をニードルパンチ加工を行った後に第2熱処理
工程に通して得られた不織シートである。この場合のニ
ードルパンチの条件は#40の針を用い、突き深さ13
mm、パンチ回数200回/cm2である。得られた実施例
および比較例の不織シートの物性を評価し、その結果を
第5表に示す。
第5表より第3表および第4表に示す程度のロールに対
する条件の変更は剛性シートの物性に対してそれほど大
きな変化を与えないことが判る。
する条件の変更は剛性シートの物性に対してそれほど大
きな変化を与えないことが判る。
この事は剛性シートを製造する際に、その最終用途に応
じて剛性シートの外観を任意に変更できることを示す。
一方第1工程を施さずにニードルパンチで代用した比較
例17では剛性(曲げ反撥性)が劣ることが判明した。
これは比較例17には部分熱圧着部(第1図で示す底部
域3)がないためである。
じて剛性シートの外観を任意に変更できることを示す。
一方第1工程を施さずにニードルパンチで代用した比較
例17では剛性(曲げ反撥性)が劣ることが判明した。
これは比較例17には部分熱圧着部(第1図で示す底部
域3)がないためである。
公知のボードとの性能比較(実施例12,比較例18〜
20) 次に剛性シートとして必要とされる各物性について、前
述した実施例12の剛性シートと、市販の各種ボード、
すなわち短繊維不織布を樹脂加工したもの(比較例1
8)、バルブボード(比較例19)、およびPVCフィル
ム(比較例20)とで比較した。得られた結果を第6表
に示す。
20) 次に剛性シートとして必要とされる各物性について、前
述した実施例12の剛性シートと、市販の各種ボード、
すなわち短繊維不織布を樹脂加工したもの(比較例1
8)、バルブボード(比較例19)、およびPVCフィル
ム(比較例20)とで比較した。得られた結果を第6表
に示す。
第6表より、本発明の製造方法により作られた剛性シー
トは市販の各種ボードに比し、厚さ当りの重量が軽く、
高い剛性を有し、耐屈曲性と耐水性にすぐれ、更に成型
性やチョークマークの発生がない点ですぐれていること
が明らかである。
トは市販の各種ボードに比し、厚さ当りの重量が軽く、
高い剛性を有し、耐屈曲性と耐水性にすぐれ、更に成型
性やチョークマークの発生がない点ですぐれていること
が明らかである。
<発明の効果> 本発明の成型性を有する剛性シートの製造方法は前述の
ように構成されているのでこの製造方法によって製造さ
れた剛性シートは充分な剛性を有すると共に、耐水性、
耐折性を有して軽く、且つ繊維間のバインダとして樹脂
を用いていないのでチョークマークの発生がないととも
に樹脂状の触感がなく、さらに従来からのボードでは達
成できない程の成型性を有する。したがって本発明の製
造方法によって製造された剛性シートは靴、鞄等に用い
られて優れた性能を発揮すると共に、従来のボードを用
いては達成することのできない程度の大変形の成型品に
も使用することができる。
ように構成されているのでこの製造方法によって製造さ
れた剛性シートは充分な剛性を有すると共に、耐水性、
耐折性を有して軽く、且つ繊維間のバインダとして樹脂
を用いていないのでチョークマークの発生がないととも
に樹脂状の触感がなく、さらに従来からのボードでは達
成できない程の成型性を有する。したがって本発明の製
造方法によって製造された剛性シートは靴、鞄等に用い
られて優れた性能を発揮すると共に、従来のボードを用
いては達成することのできない程度の大変形の成型品に
も使用することができる。
第1図は本発明の製造方法によって得られた成型性を有
する剛性シートの実施例を示す斜視図である。 第2図は本発明の製造方法中の第1熱処理工程を付与し
た後の不織シートの断面図である。 第3図は第1図の線III−IIIによる剛性シートの断面図
である。 第4図は本発明の製造方法によって得られた成型性を有
する剛性シートの他の実施例を示す第3図と同様の断面
図である。 第5図および第6図は成型性試験法を説明する模式図で
あって、第5図は成型性試験に用いられる器具を示し、
第6図は成型されたボードの形状を示す。 第7a図、第7b図および第8図は本発明の製造方法に
よって得られた成型性を有する剛性シートを用いられた
製品を示す図であり、第7a図は剛性シートが中底材と
して用いられたスポーツシューズの斜視図であり、第7
b図は成型された前記中底材の斜視図であり、第8図は
剛性シートが芯材として用いられた鞄の斜視図である。 1……成型性を有する剛性シート、2……凹部、 3……底部域(部分熱圧着部)、 4……凹部が設けられてない部分、 5,6……剛性シートの表面、 7……ポリエステル長繊維、 53,54……フィルム状表面層。
する剛性シートの実施例を示す斜視図である。 第2図は本発明の製造方法中の第1熱処理工程を付与し
た後の不織シートの断面図である。 第3図は第1図の線III−IIIによる剛性シートの断面図
である。 第4図は本発明の製造方法によって得られた成型性を有
する剛性シートの他の実施例を示す第3図と同様の断面
図である。 第5図および第6図は成型性試験法を説明する模式図で
あって、第5図は成型性試験に用いられる器具を示し、
第6図は成型されたボードの形状を示す。 第7a図、第7b図および第8図は本発明の製造方法に
よって得られた成型性を有する剛性シートを用いられた
製品を示す図であり、第7a図は剛性シートが中底材と
して用いられたスポーツシューズの斜視図であり、第7
b図は成型された前記中底材の斜視図であり、第8図は
剛性シートが芯材として用いられた鞄の斜視図である。 1……成型性を有する剛性シート、2……凹部、 3……底部域(部分熱圧着部)、 4……凹部が設けられてない部分、 5,6……剛性シートの表面、 7……ポリエステル長繊維、 53,54……フィルム状表面層。
Claims (1)
- 【請求項1】破断伸度100%以上、沸水収縮率5%以
上、繊維断面が半径Rの円形断面を有し、その中心部の
平均屈折率をn‖(0)、中心から0.8Rの距離の部分
における平均屈折率をn‖(0.8) とすると、n‖(0)≦
1.64で且つ{n‖(0.8)-n‖(0)}≧5×10-3を満
たすポリエチレンテレフタレート長繊維を実質的に10
0%用いて不織布ウエブを製造するステップと;前記不
織布ウエブを少くとも一方がエンボスロールから成る第
1ロール対の間に温度70〜130℃、線圧5〜90kg
/cmの条件下で通過させて前記不織布ウエブに複数の部
分熱圧着部を付与するステップと;該部分熱圧着部を有
する不織布ウエブの厚さよりも少くとも狭い間隙を設け
て配置された任意の表面状態を有する第2ロール対の間
に第1ロール対での処理温度より少くとも高い温度条件
下で前記部分熱圧着部を有する不織布ウエブを通過させ
て、該不織布ウエブの表面に繊維溶着層を形成させるス
テップとを含んでなることを特徴とする成型性を有する
剛性シートの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59144144A JPH0639742B2 (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | 成型性を有する剛性シ−トの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59144144A JPH0639742B2 (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | 成型性を有する剛性シ−トの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6128062A JPS6128062A (ja) | 1986-02-07 |
| JPH0639742B2 true JPH0639742B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=15355243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59144144A Expired - Lifetime JPH0639742B2 (ja) | 1984-07-13 | 1984-07-13 | 成型性を有する剛性シ−トの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0639742B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62231066A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-09 | 旭化成株式会社 | タフト基材用長繊維不織シ−ト |
| US4701365A (en) * | 1986-05-28 | 1987-10-20 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Formable nonwoven sheet |
| JPH0762310B2 (ja) * | 1986-07-04 | 1995-07-05 | 旭化成工業株式会社 | 異方伸長性不織シ−ト |
| JPH0763157A (ja) * | 1993-08-26 | 1995-03-07 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 可変容量型アキシャルピストン機械 |
| JPH0783161A (ja) * | 1993-09-17 | 1995-03-28 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 可変容量型アキシャルピストン機械 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57112453A (en) * | 1980-12-29 | 1982-07-13 | Asahi Chemical Ind | Nonwoven fabric |
-
1984
- 1984-07-13 JP JP59144144A patent/JPH0639742B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6128062A (ja) | 1986-02-07 |
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